検見川速刀
「それよりも、里の忍びの手を逃れる方が、おのれの腕を試せるか」
検見川速刀
「怖気づいたのであれば、この場で殺してやろうと思ったが」
検見川速刀
「見れば、恐れなどしていないのは分かる」
検見川速刀
「だが、無謀だぞ。……客観的に、見るならば」
検見川速刀
それは空で、刃に断たれて二つに割れた。
検見川速刀
鋭くとがった石が、くるりと回った蹴りに打たれて、一の方へ飛んで行く。
検見川速刀
2D6>=5 (判定:身体操術) (2D6>=5) > 2[1,1] > 2 > ファンブル
[ 検見川速刀 ] 忍具 : 2 → 1
検見川速刀
2D6>=5 (判定:身体操術) (2D6>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功
櫃挾一
小石の一部を浅くスライスするばかりで、小石は深々とその身に突き刺さる。
櫃挾一
その衝撃によろけ、水たまりを踏む。濡れる音。
検見川速刀
「試して否と判断する程度ならば、お前とともに出て行こうなどとは思わん」
櫃挾一
よろけた櫃挾一の懐に、里に秘蔵された「秘伝書」があるのを。
櫃挾一
「おれは、自由ってものを手にしたくなった」
櫃挾一
「どうせなら、お前にもそれを見せてやりたい」
櫃挾一
秘密:PC1
貴方は裏切り者だ。
ある時たまたま外部の忍に接触した時、その自由な生き方に貴方は惹かれた。
里に秘蔵された「秘伝書」を盗み出した貴方は、それを持ってその外部の忍の所属する血盟に加えて貰う手筈になっている。
櫃挾一
プライズ:秘伝書
門外不出の里の秘伝書。
このプライズを調査したPCは、その時点で【奥義】を1つ特例習得する事ができる。
櫃挾一
「ハグレモノは影絵座。あるシノビにおれは会った」
検見川速刀
外を知ったのであれば、そして手筈通りに秘伝書を手にしたのであれば。
検見川速刀
新しい自由な生き方が見えもするのだろう。
検見川速刀
なにかを言おうとした口が止まり、刀を握っていた手がだらりと下がる。
検見川速刀
口が重くなり、どこか苦し気に眉が寄る。
GM
その瞳の色は見えなくとも、その仕草から見える色はある。
櫃挾一
2D6>=5 (判定:呪術) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
検見川速刀
秘密:PC2
【背景固定:絆(愛情→PC1)】
貴方は人ではない。
PC1を育て上げるために用意された血徒(p192)だ。
身体に埋め込まれた「血核」がある限り、貴方は里の者の言葉に逆らう事ができない。
PC1が里の次代を担う忍として相応しければ、貴方の本当の使命はPC1に殺される事だ。
だが、ふさわしくないと判断されれば、貴方の本当の使命はPC1を殺す事になる。
検見川速刀
プライズ:血核
里の秘宝。
その者が血徒である証にして楔。
このプライズの所持者は、誰かの攻撃によって生命力が0になった時必ず【死亡】し、その相手に【奥義】を1つ特例習得させる。(奥義の内容は、その時にプライズの所持者が決定する)
このプライズは所有者の移動が出来ない。
このプライズの所持者は、常にこのプライズの秘密を知る事が出来る。
このプライズが破壊された時、PC2は全ての弱点を失い、本来の力を解放する。
検見川速刀
「だが、おれはお前とともに行くことはない」
検見川速刀
「おれは、この検見川速刀は、里のために作られ、動かされている」
検見川速刀
「……俺から見れば、お前が中忍に相応しくないものとは思わん」
検見川速刀
「であるならば使命を全うし、務めを果たす。……試す」
検見川速刀
「いずれにせよ、血核があっては逃げられはしない」
櫃挾一
「負けるつもりじゃ、勝てるものも勝てない」
検見川速刀
その言葉に、心動かされてしまうおのれがいる。
検見川速刀
「おれが今まで里から逃れ、自由になる方法を考えなかったと思うのか」
検見川速刀
「……血核がある限り、それは無理なんだよ」
検見川速刀
…勝てそうにない相手を前にして、命からく逃げおおせた時も。
検見川速刀
次は勝つ、どのように勝つかと言葉を交わし、積み上げてきた。
検見川速刀
「ほんとうに、俺なんぞを連れて遁れようと思うか」
検見川速刀
分かっていながら問わずにはおれなかった。
検見川速刀
「分かった。お前が考えるというのなら」
検見川速刀
「ひとりでうだうだと考えるよりも、お前でもいた方がよい考えが浮かぶかもしれん」
検見川速刀
負け惜しみのように言って、目を逸らした。
GM
二人の間に流れる時間。それは共有された感覚。
GM
相手が何を思うのか、己が何を思うのか、それが合致している今この瞬間に、その間を風が流れ。
中忍頭
「そのようなものがあるなら、私も聞かせてもらおうか」
中忍頭
黒装束の立ち姿。その姿は里で何度か目にしていた、自らよりも上位の忍。
中忍頭
「それを手土産に、どこぞ他流派にでも抜け出すつもりだったか?」
検見川速刀
刀を構える。…だが、それが無駄であることは分かっている。
中忍頭
その忍は、武器を抜いてすら居ない。だが姿を表したその時から櫃挾の全身に叩きつけられている剣呑な気配は、ずっと雄弁だ。
中忍頭
「里抜けを目論む者の末路を、知らぬ訳でもあるまい」
櫃挾一
しかし、覚悟もなしにここにあるわけではない。
中忍頭
「その刃に対して、私は自ら手を下すまでもない」
中忍頭
「それに、試練が遂行されるに越した事もない。そうだろう?」
検見川速刀
一に目を向ける速刀の目にも、殺意が籠められていた。
GM
『人質』の効果により、このシーンでの行動は「PC1に戦闘を仕掛ける」に限定されます。
検見川速刀
抜き放たれた刃は中忍頭ではなく、一へ。
検見川速刀
繰り返されるうちに、慣れ親しんですらいる。
[ 櫃挾一 ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
[ 検見川速刀 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
櫃挾一
2D6>=7 (判定:罠術) (2D6>=7) > 7[3,4] > 7 > 成功
検見川速刀
2D6>=8 (判定:地の利) (2D6>=8) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)
検見川速刀
一と忍務を共にするならば、幾度となく聞くその音。
検見川速刀
待ち受ける顔に動揺がないのは、操られているからではない。
検見川速刀
速刀のからだが低く動くとともに、視界が遮られる。
検見川速刀
石が無数に蹴り上げられ、散弾を的確に阻む。
検見川速刀
地形を利用するのは、速刀のいつもの手管だった。
検見川速刀
親しげなその言葉に、当然だと返すこともなく。
検見川速刀
あるいはこちらが見誤ったか。いずれにせよ、一息には届かない。
[ 検見川速刀 ] 謀術 : 1 → 0
[ 検見川速刀 ] 謀術 : 1 → 0
検見川速刀
2D6>=5 (判定:飛術) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
検見川速刀
2D6>=5 (判定:憑依術) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
検見川速刀
河原の石を蹴り、跳び上がって空で印を組む。
検見川速刀
視線はまっすぐに、殺意を籠めて一を睨めつける。
検見川速刀
得たはずの機、攻撃できるはずのその瞬間を逃すことは、忍びには致命的だ。
検見川速刀
一の頭を飛び越え、小川の中に飛び降りて、ふたたび刀を構える。
[ 櫃挾一 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 検見川速刀 ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
検見川速刀
2D6>=5 (判定:憑依術) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
櫃挾一
2D6>=6 (判定:呪術) (2D6>=6) > 6[1,5] > 6 > 成功
検見川速刀
刀を構えたまま、ふたたび印が組まれた。
検見川速刀
速刀の顔には表情がない。だが、術だけは精確に、まさしく速刀のもの。
検見川速刀
からだから気が膨れ上がり、空気を圧縮し、風の刃がいくつも一へと飛来する。
櫃挾一
隣り合っては重ならぬ、呪いの術式を膜のように展開する。
櫃挾一
それより内へ及ぼうとするものを遅くする呪術が刃を遅らせる。
検見川速刀
阻まれても動じず、悔しがることもない。
検見川速刀
屈辱めいた苦悶が浮かび。そしてすぐに消えた。
櫃挾一
「お前のその技にはこうするしかねー。ずっと温めてきたことだ!」
櫃挾一
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
検見川速刀
2D6>=8 (判定:地の利) (2D6>=8) > 8[3,5] > 8 > 成功
櫃挾一
時間差で押し寄せる鉛球は、ただ放たれているだけなのに的確に速刀を追う。
検見川速刀
傀儡のように動いても、それは変わらぬことだ。
GM
それでも、勝負はつかない。
ただ消耗していく。
GM
それは互いが互いの手の内を知り尽くしているが故。
検見川速刀
無言で、構えている。だが、決め手に欠けていることは理解している。
中忍頭
「確かに息の根を止めろ、と言われた筈だ。だというのにこの体たらく……」
中忍頭
「里の者にふさわしからず、して秘伝を盗み出し、離反の心ありとならば私の仕事だ」
GM
【クライマックスフェイズ、中忍頭は戦闘を仕掛けます】
GM
HO:中忍頭
PC1,PC2が所属する里の中忍頭。
2人に対する追手としての忍務を任されている。
櫃挾一
「この里で学び、鍛えあげた技術で、あんたを破る」
中忍頭
「お前はいっぱしの忍にでもなったつもりなのかもしれないが……」
櫃挾一
「お前たちの成したこの刃が本物だと証明してやる」
中忍頭
「そして、お前の名が残る事も無い。無縁塚に眠れ、櫃挾 一」
検見川速刀
隙だらけで動きを止めていた速刀は、引かれるままに、歩き出す。
検見川速刀
呻く声はあなたを咎めるようだったが、それ以上何も言わなかった。
中忍頭
吐き捨てた言葉に含まれるのは、明確な苛立ち。
中忍頭
遠くへ逃げ行く2人の忍にも伝わる程の殺意が、夜の森を満たす。