GM
では第三サイクル突入です。初手希望の方はいらっしゃいますか?
GM
◆メインフェイズ第三サイクル第一シーン
シーンプレイヤー:えんじゅ
えんじゅ
どうしようかな~。おれも家に行こうかな。
えんじゅ
サンゲが部屋にひとりでいると、天井からこんこん音が鳴る。
赤光院 燦華
「ノックしてくるか~。下りてきたら?」
えんじゅ
板を外してどうこう、という天井ではないはずなのだが。
えんじゅ
すり抜けるようにヌルッと褐色の小さい影が下りてくる。
赤光院 燦華
「あんたがミネバリのおかーさんか。若!」
えんじゅ
「こう見えて、お前たちよりはずっと年上なんだぞ」
えんじゅ
「……今日は、ミネバリのこともそうだけど」
えんじゅ
「ミネバリに、もう少し待て、と言ったみたいだな」
えんじゅ
「おれも、ミネバリが待つならそのつもりではあるけれど……」
えんじゅ
「このままだと、どうなるか分かるだろう」
えんじゅ
「おれは、ミネバリに死んでほしくないから」
えんじゅ
「さんげに死んでもらいたい、と思ってる」
えんじゅ
「おれにとって、ミネバリは大事な息子なんだ」
えんじゅ
「ミネバリは、お前が死んだら悲しいと思う」
えんじゅ
「ミネバリが悲しむところも、見たくない」
えんじゅ
「悲しむのが避けられないなら、悔いだけはしてほしくない」
赤光院 燦華
「わかるよ。あいつ、なんか……一個後悔したらすごい引きずりそうだし」
えんじゅ
「だからそのために、できることはしておきたい」
えんじゅ
「知れることは知っておきたいし、考えられることは考えておきたいんだ」
えんじゅ
「……見れば何か分かるかと思ったんだけどな」
赤光院 燦華
「まあ、もう教えちゃってもいいかなって気はしなくもないんだけど」
赤光院 燦華
「あんたに教えたら、ミネバリはわかっちゃうだろうし」
赤光院 燦華
「待ってろって言ったからには、本人に教えてやらんとならんかな~って」
えんじゅ
「…取り返しがつかないことになった、と思わせたくない」
赤光院 燦華
「別に、信用しろとは言わないけどね」
えんじゅ
2D6>=5 (判定:意気) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
えんじゅ
ET 感情表(5) > 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
赤光院 燦華
ET 感情表(2) > 友情(プラス)/怒り(マイナス)
赤光院 燦華
「あんたは、わたしが無抵抗に死んでくれたほうがありがたいかもしれないけど……」
赤光院 燦華
「ミネバリはたぶん、わたしが「死んであげる」って言ってもそんなに嬉しくないでしょ」
赤光院 燦華
「負けても、まあ……それは誰のせいでもないな。自分のせい、ではあるかもしれないけど」
えんじゅ
「さんげがそう言ってくれるなら、よかった」
赤光院 燦華
「それはどうかな~。そんなに優しくできるかな~?」
えんじゅ
「さんげなりのやり方でやってくれれば、それでいいと思う」
赤光院 燦華
「なんかを失くして悔いないってこたないよ」
赤光院 燦華
「それが、ちゃんと背負える形をしてるかどうか、そういう形になるか」
赤光院 燦華
「大事なのは、そーゆーとこだと思うな」
えんじゅ
「おれは、悔いるようなことはしてこなかった」
えんじゅ
「どうがんばっても、どちらかが立たないようなこと、なかったな」
えんじゅ
「あいつめちゃくちゃ笑ってて怖かったからな」
赤光院 燦華
「あいつにわたしと話してくれる気があるんなら、ちゃんと話すよ」
赤光院 燦華
「かもな~。でも、ま、忍はいつだってそう!」
えんじゅ
言うが早いか、首に巻いた布がぐるりと部屋の中で回り、
えんじゅ
瞬きの後には、その姿は赤光院の屋根の上。
えんじゅ
「そうしたら、こんな気持ちにもならなかったな……」
えんじゅ
ぽつりと呟いて、屋根を蹴り、あやかしは山へと。
えんじゅ
息子の待つ、おのれのねぐらへと帰っていった。
GM
◆メインフェイズ第三サイクル第二シーン
シーンプレイヤー:閏間 開闢
閏間開闢
家にいなかったけど、深夜くらいに行きましょうか
閏間開闢
時計の針が、深夜0時を指す。
赤光院家には静寂が満ちている。
閏間開闢
塀の上から、庭へ。
庭から、縁側へ。
縁側から、屋敷の中。
閏間開闢
影は指を伸ばして、その扉を、つ、と撫でた。
閏間開闢
低く、小さく、ほとんど口の中だけで呟くように。
閏間開闢
呼ぶ。いや、呼んだのではない。
名を呟いた。
閏間開闢
日頃、開闢は午前0時に退勤していた。
比良坂機関に決められた訳でも、赤光院当主に命じられた訳でもなく、自主的にそうしていた。
閏間開闢
今は、今までの12年間、一度も会ったことのない時間。
閏間開闢
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
GM
成功ですね。燦華の居所が開闢に。
情報共有はありません。
赤光院 燦華
「……めんどくせえやつ!」 しかし、内から躊躇なく戸が開く。
赤光院 燦華
「うるっさいんだよ。夜中に高笑いしに来んな」
閏間開闢
「夜中だから声ちょっと抑えましたのに~」
閏間開闢
「いや~、見つかってしまっては仕方ない。お部屋お邪魔してもいいですか?」
赤光院 燦華
「めんどくさいな。別にいいよ。どーぞ」
赤光院 燦華
燦華の部屋に、開闢が最後に入ったのは五年前。
赤光院 燦華
小学生のごちゃついた部屋より、ぐっと片付き、調度もシンプルになっている。
閏間開闢
「おやおや!しばらく見ない間にお姉さんらしい部屋になりましたね!」
閏間開闢
は~やれやれどっこいしょ!と勝手に座る。
赤光院 燦華
寝間着の上にカーディガンを引っ掛けて、こちらも適当に座る。
閏間開闢
普段のような正座ではなく、胡座をかいて。
GM
はい。では燦華からミネバリにも共有がいくので、公開ですね。
GM
【秘密:えんじゅ】
あなたは火神と称される不死の命を持つ存在だ。
だが、己のうちにあった力『宝珠・迦具土』を奪われた上、
瀕死のミネバリを助けるために不死の命の源である『神鏡・啼沢女』を与えた今、
あなたは定められた命を持つただの怪物となってしまった。
背景『劣性因子』を修得し、好きな妖魔忍法を1つ修得すること。
神であった頃の記憶も薄れた今、
胸に募るは共に生きてきたミネバリへの想いのみ。
ミネバリと互いにプラスの感情を結んでいる場合、
あなたは自分のドラマシーンでミネバリと何かを約束し、
それを使命とすることもできる。
閏間開闢
えんじゅのことを話した後、しばらくの沈黙。
閏間開闢
12年の間に、随分と馴染んだ声が扉の向こうから聞こえる。
閏間開闢
別に、えんじゅの話をする必要はなかった。
閏間開闢
それでも、彼女にできることは、あまりないから。
閏間開闢
ただ、会いたかっただけなのかもしれない。
GM
長めに休憩で21時再開にしましょう。よろしくお願いします。
GM
ミネバリのシーンですね。手番の使い方をじっくり考えて頂けましたらば。
GM
◆メインフェイズ第三サイクル第三シーン
シーンプレイヤー:ミネバリ
ミネバリ
ねばつく風を浴びながら公園のベンチに腰掛ける。
ミネバリ
初めてちゃんと話をした公園で、ただじっと待っている。
赤光院 燦華
そして待ち人は来る。
初めて出会ったときにそうであったように、風に髪をたなびかせて、
赤光院 燦華
「おっと。もしや来ないほうが良かった?」
ミネバリ
「いや、サンゲを待っていたが、そんな顔に出るものなのかと」
赤光院 燦華
「出てた出てた。燦華に会いたいな~って顔してた」 遊ぶような言い方。
ミネバリ
「それはそうだ。母さんとも会ったんだろう?」
ミネバリ
「母さんも俺と同じことを言ったはずだから」
ミネバリ
「サンゲも母さんと似てるところがあるよ」
ミネバリ
「だから、サンゲと母さんが話してもケンカにはならないと思ったし。多分、友達みたいになったんじゃないかって思うよ」
ミネバリ
「母さんもサンゲのことをいい娘だ、って言ってたし」
ミネバリ
「……サンゲはもう、啼沢女のことも母さんのことも知ってるよね」
ミネバリ
「今俺がここにいるのは母さんのおかげで、命を助けてくれたのも、ここまで育ててくれたのも母さんのおかげ。……だから俺は、死にたくない」
ミネバリ
「でも、それと同じくらいサンゲのことも大切だって思ってる」
赤光院 燦華
「……どーだろ。十分自由にやってきてる気もするけど……」
赤光院 燦華
「迦具土のある限り、きっと……本当にわたしが自由である、ってことは難しい」
赤光院 燦華
「わたしは今、自分がどうしたらいいのか、だいたい知ってる」
赤光院 燦華
「……それで恨まれても、まあしょうがないかな~と思ってる」
赤光院 燦華
手のひらを上に、招くように手を差し出す。
赤光院 燦華
その手を取って、つい先程、自分で触れた場所。
胸の上に、指先を触れさせる。
GM
はい。ではミネバリに渡り、情報共有でえんじゅにもですね。
GM
お送りしました。
読み解けましたら続けてどうぞ。
赤光院 燦華
そして、そのひとつひとつが、小さく語る。
ミネバリ
その胸の奥に秘められた迦具土の秘密も。
その秘密が意味するところも。
ミネバリ
ミネバリの体温と燦華の体温が混ざって境目がわからなくなる。
ミネバリ
それぐらいの時間、燦華の胸に手を当てていた。
赤光院 燦華
フラペチーノを奢ったときと、変わらない声色。
赤光院 燦華
「知って、だからって、やるべきことはそんなにでっかくは変わらない」
ミネバリ
「一番目指さないといけないところは、きっとそうかな」
ミネバリ
「でもそうなったら、俺は選ばないといけない。後悔しないように」
ミネバリ
「俺は覚えてなくても、サンゲとも約束したんだよ、俺は」
赤光院 燦華
「……わたしがどう思っていても、か」 ふふ、と笑う。
赤光院 燦華
「わたしはそういうあんたが嫌いじゃないよ、ミネバリ」
ミネバリ
「だから俺にとってはどっちの約束も大切なんだ」
赤光院 燦華
「うん。最後にどうするかは、あんたが自分でちゃんと考えることだし」
赤光院 燦華
「ミネバリなら、考えられるでしょ。迷うんじゃなくて」
赤光院 燦華
「あんたのおかーさんから、迷ってたらケツに蹴り入れていいって言われてるし……」
ミネバリ
改めてまっすぐに燦華を見つめて礼を言う。
ミネバリ
燦華と言葉を交わし、街から山へと帰ってゆく。
ミネバリ
燦華と出会い、ミネバリが街へと降りる回数は格段に増えた。
ミネバリ
母親のえんじゅ以外に一緒に居たいと思える相手は初めてだった。
ミネバリ
それでもミネバリは必ず家へと帰る。
山へと。
GM
ミネバリを育てた、ミネバリのよく知る世界で、
えんじゅ
「米が炊けるまでもう少しだから、ちょっと待ってな」
えんじゅ
「井戸のところにあるから持ってきてくれ」
ミネバリ
井戸に置いてある洗われた野菜をもって土間へと戻る。
えんじゅ
そうする間に、嗅ぎ慣れた夕餉の香りが家に漂い始める。
えんじゅ
今日は鍋には味噌汁。洗った野菜も味噌につけて食べる。
えんじゅ
その文句もいつも通り。米を山盛りにして、あなたに出す。
ミネバリ
山盛りの茶碗を受け取り夕餉に箸をつける。
えんじゅ
そのさまを、にこにこ笑いながら見ている。
ミネバリ
街に降りる日が増えても、変な客が来ても、この家で夕餉を食べる。
この家でえんじゅと暮らしている。
えんじゅ
息子とこうして、毎日決まった時間を過ごしている。変わることなく。
えんじゅ
「ミネバリはよくさんげと会っているからな」
ミネバリ
「楽しい!こんなに話したの、母さんとサンゲぐらいだ」
ミネバリ
「俺と母さんがよく似てるって。だから俺も、母さんとサンゲがよく似てるって言っておいた」
ミネバリ
なるほど……という顔で夕餉を食べている。
ミネバリ
「……たしかに、俺と母さんが似てて母さんとサンゲが似てるなら、俺とサンゲは似てるね」
えんじゅ
「カイビャクにとっても、もちろんそうだろうなあ」
ミネバリ
「最後は俺が考えて決めることだって。俺もそうだと思う」
えんじゅ
「……お前は、どうするか決まったか? ミネバリ」
えんじゅ
「もう少し時間はある。……もう少しだけな」
ミネバリ
「ダメだよ、ケツ蹴られるのヤだもん。サンゲの蹴り痛そうだし」
えんじゅ
「もし、おれが奪われていたのがカグツチじゃなくてナキサワメだったら」
えんじゅ
「おれはお前を拾ったりせずに、その前に正気を失ってたろうな」
えんじゅ
「お前が尻を蹴られるのを嫌がってるのを見ることもなかった」
ミネバリ
「でも母さんがかいびゃくに怖い思いさせられることもなかったよ」
えんじゅ
「なに考えてるか分からないんだよ。まだ」
ミネバリ
「俺もわからないな~。目の前で小指ちぎったりするし……」
ミネバリ
「フラペチーノうまかったから母さんも飲みに行こう」
えんじゅ
「さんげと、フラペチーノを飲みに行きたいんじゃないか」
ミネバリ
「サンゲとはもう飲んだから、次は母さん」
ミネバリ
「俺は、母さんもサンゲも好きで大切。母さんとはこないだ約束したし……」
ミネバリ
「俺は覚えてないけど、でもサンゲとも約束した」
ミネバリ
「どっちの約束も大事だけど、最後には決めないといけない。だから、あともう少しだけ考えるんだ」
えんじゅ
「あれをやれこれをやれって言ってしまうな!」
えんじゅ
「お前を、手伝ってやれないかもしれない」
えんじゅ
「でも、お前が決めたことは、決めたことで」
えんじゅ
「……うん、だから、悔いがないように、だな」
ミネバリ
「悔いがないように決めるために、一つだけ、やらなきゃいけないことがあるんだ、母さん」
ミネバリ
「一族のためじゃなくって、俺のためのことだから」
ミネバリ
ミネバリとえんじゅのプラス感情を失わせて啼沢女を活性化させます。
GM
ミネバリの愛情、えんじゅの忠誠が喪失し、啼沢女の力が活性化。
GM
ミネバリの使命が、
クライマックスフェイズ終了まで『赤光院 燦華を殺す』から、
『えんじゅに恩を返す』へと変更されます。
GM
その肉体を引き回し、衝動を駆り立てる魂の強制力が失せている。
GM
すっきりとした心地で、思考を遮るものはもはや何もなく。
えんじゅ
茶碗を置いて、あやかしは胸のあたりをさすっている。
ミネバリ
「もううるさくないし、サンゲに会う時に緊張しないですむし、俺が決めるべきことをちゃんと考えられる」
ミネバリ
いつ以来だろうか。少なくともミネバリの身長が伸び出してからはされていなかったように思う。
ミネバリ
母の小さな手の感触。
大人のようで子供のような不思議な手。
えんじゅ
手が届かないから、大人になったから、という単純な理由で撫でていなかった。
えんじゅ
成長した息子、黒々とした髪をしばらく撫でて、満足して離す。
ミネバリ
2人で野山で暮らしてきたので野戦術で……
ミネバリ
2d6>=5 (2D6>=5) > 2[1,1] > 2 > ファンブル
[ ミネバリ ] 忍具 : 2 → 1
ミネバリ
2d6>=5 (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
ミネバリ
今まで座っていた場所に置いたままの母の皿や茶わんを隣に置く。
えんじゅ
そうしてまた、いつも通りに夕餉を食べ始める。
ミネバリ
「朝起きた時にどっちが勝ったか教えるよ」
ミネバリ
最後の決定を下すには、まだ少しの時間がある。
GM
◆メインフェイズ第三サイクル第四シーン
シーンプレイヤー:赤光院 燦華
赤光院 燦華
CST 都市シーン表(10) > ビルの谷間を飛び移る。この街のどこかに、「アレ」は存在するはずなのだが……。
閏間開闢
じゃあ なんか 割と近くのビルの監視ポイントにいるんじゃないでしょうか
赤光院 燦華
制服。よくある鞄、よくあるローファー。
まったくいつも通りの格好で、しかし、学校はサボった。
赤光院 燦華
開闢の行きそうなところを、燦華はたいして知らない。
だが、開闢のいるところならわかる。まあなんとなく。
赤光院 燦華
どんな時にどういうルートを取るか。
どういう意図の時、どこに隠れるか。
赤光院 燦華
十二年、背後にひっついていた相手のことだ。
赤光院 燦華
そうした、クセ。手管。そういうもの。
赤光院 燦華
わかっているぞ、めんどくさいやつめ。
赤光院 燦華
ビルの谷間を、セーラー服が飛び回り。
赤光院 燦華
「開闢~。仕事サボって何してーんの」
閏間開闢
開闢は、燦華の学校付近のビル屋上にいた。
閏間開闢
燦華に背中を向けたまま、煙草の煙を吐き出す。開闢が燦華の前で喫煙しているのは、はじめてのことだった。
閏間開闢
「ほんと、仕事サボって何してるんでしょうね」
赤光院 燦華
「何してるの?てか、なんかしたいことあるの?」
閏間開闢
「そのために機関から派遣されました。そのために12年あなたに寄り添いました」
赤光院 燦華
「あんたはまあ、比良坂のやつだな~と思うよ」
閏間開闢
「イェ~イ比良坂で~す。お世話になっておりますぅ~」
赤光院 燦華
「お世話してま~す」 ごく軽い声で応じる。
閏間開闢
「よっつの子も高校生になってしまうくらいの時間ですね~」
閏間開闢
「へぇ。それは嬉しいな。なんでしょうね!」
赤光院 燦華
「え~。朝来ないと寂しいなとか……?」
閏間開闢
「ええ~~!そんな風に思ってくれたんですか?開闢感激!!」
赤光院 燦華
「あとあんたのめんどくささについてとか……」
閏間開闢
「めんどくさいとは言われますね~、どうしてか!」
赤光院 燦華
「そうやって本心は言いませーん!みたいなツラするからじゃない?」
閏間開闢
「う~ん、でも本心言うと怖がられちゃうんですよね~。人付き合いって難しいです!」
閏間開闢
「好きですよ。人付き合い。こう見えて結構人が好きなんです」
閏間開闢
「だから、人と話をすることが好きなんですよ」
閏間開闢
「お話好きの純朴な男なのに、どうしてか勘違いされやすいんですよね~」
赤光院 燦華
「赤光院燦華は、あんたを勘違いしてると思う?」
閏間開闢
「勘違いしていてくれるような娘なら、よかったんですが」
赤光院 燦華
「今からでも、勘違い、してほしい?」
閏間開闢
「勘違いしろって言ったら、してくれるんですか?」
赤光院 燦華
「本っ当~に、どーしても!そうしてほしいなら、考えてやってもいいけど」
閏間開闢
「本っ当~に、どーしても!そうしてほしい! って訳じゃないですねぇ~」
閏間開闢
「殺す相手が何を思っていようと、関係はありませんからね」
赤光院 燦華
「開闢ってほーんとめんどくせえやつ」
閏間開闢
「さすがにミネバリくんみたいな子と同類は名乗れませんよ~。汚い汚い比良坂ですし?」
赤光院 燦華
「あいつはあいつで、ちょっと大丈夫か?と思うけどねえ」
赤光院 燦華
「わたしも似たようなことを思われている」
閏間開闢
煙草を吸う。肺を煙で満たして、細く吐く。
赤光院 燦華
「お話好きっていうくせにせっかちだな~」
赤光院 燦華
「あんたにとっては仕事の話になるかな~?」
閏間開闢
「おっ、いいですね~。仕事人間なので仕事の話好きですよ」
赤光院 燦華
開闢に、迦具土と啼沢女の秘密を譲渡します。
閏間開闢
お仕事の話らしいので、ありがたく頂戴いたしましょう。
GM
【秘密:『神鏡・啼沢女』】
ミネバリに取り憑く『不知火』の一族の業火を抑えつける役目を持つ鏡。
ミネバリが『神鏡・啼沢女』を失った場合、
業火に包まれクライマックスフェイズ終了後に死亡する。
また、『宝珠・迦具土』を保持している者は、
『神鏡・啼沢女』を手に入れない限り妖魔化して暴走し、
エンディングフェイズにて完全に妖魔となる。
『神鏡・啼沢女』は愛によって力を活性化させる。
『神鏡・啼沢女』の保持者は、
シーンに登場しているキャラクター2人のプラスの感情を失わせる代わりに、
不知火の一族の業火による効果をクライマックスフェイズ終了まで無効化することが出来る。
GM
【秘密:『宝珠・迦具土』】
『宝珠・迦具土』を宿した『火神』を殺害することで『神産みの儀式』は完成する。
(殺害後にプライズを押し付けてもよい)
儀式を完成させた者は神の力を得て『忍神』となる。
忍神は、戦果として願いを1つ叶えることが出来る。
ただし『死亡した火神の復活』だけは叶えることが出来ない。
忍神は穢れを1D6点受ける度にこの願いの数を1つ増やすことができる。
この効果で生命力が0以下になった場合、そのキャラクターは死亡する。
閏間開闢
話の合間に茶々を入れることもせず、静かに聞く。
閏間開闢
携帯灰皿で煙草の火を揉み消して、ぱちんと蓋を閉じた。
閏間開闢
「一度上長に状況説明して、指示を仰ぎたい所です」
閏間開闢
そんなことはしない。他人に判断を任せられる話ではない。
閏間開闢
12年の時間が内包するものは、自分以外に理解できない。
赤光院 燦華
「別に、あんたが何をどう選んだっていいよ」
赤光院 燦華
「閏間開闢の選択なら、いいよってだけだからな」
赤光院 燦華
「あんたがしてくれたことは、わたしにとって、ちゃんと、本当のことだよ」
赤光院 燦華
見敵術かな……相手のことを見定めていく。
赤光院 燦華
2D6>=5 (判定:見敵術) (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
赤光院 燦華
ET 感情表(6) > 狂信(プラス)/殺意(マイナス)
閏間開闢
ET 感情表(4) > 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
赤光院 燦華
「わたしは、あんたのくれた十二年を」
閏間開闢
騙して、信用させて、殺すつもりだった。そういう仕事だった。
閏間開闢
仕事を請け負った時には、何も感じなかった。人を騙すことには慣れていた。
閏間開闢
誠実な対応、誠実な素振り。そして安心させるような言葉。そんなものは、次から次に舌先から生まれる。
閏間開闢
いつからか、綻ぶようになった。信頼されなければいけないはずなのに、信頼されない人物になっていった。
閏間開闢
嘘を付き続けることが、苦しくなっていた。
閏間開闢
だから、これは嘘だと。
全てを疑ってくれ、と。
閏間開闢
しかしこの、よっつの頃から知っている小娘は。
赤光院 燦華
いつも通り。いつもと何も変わらずに。
赤光院 燦華
「なれるもんならなってみたいな~!」
閏間開闢
「うっそつーいたーらはーりせんぼんのーます!」
閏間開闢
随分と久しぶりに、心から笑ったような気がした。そう、12年くらいぶりに。
閏間開闢
使命を【赤光院 燦華を自由にする】に変更します。
赤光院 燦華
同じく、使命を【自由になる】に変更します。
GM
了解しました。
開闢の使命が【赤光院 燦華を自由にする】に
燦華の使命が【自由になる】に、それぞれ変更されます。