GM
2D6 (2D6) > 11[5,6] > 11
GM
11:建設現場。鉄骨やクレーンの間を飛び交いながらヤツとの決着をつけようと最善の一手を模索する。
GM
解体中のテナントビルを、夏の夜風が通り抜ける。
GM
月の光はさやけく、剥き出しの鉄骨を鈍く輝かせ、
GM
今は止められた建設機械が静かにその頭を下ろしている。
GM
今は人のあまり訪れない、かつての繁華街のうらぶれた有様。
GM
それはもはや顧みられることのない不知火の一族の末路にも似て、
GM
けれど彼らの遺した未練の糸が、今もこうして忍びたちの宿命を導く。
赤光院 燦華
この季節に生ぬるいそこに腰掛けて、常と何も変わらない姿で、月明かりに浴している。
赤光院 燦華
まもなく。きっとやってくるだろう。それがわかる。わかっている。
閏間開闢
傍らの男は、どこか間延びした様子で答えた。
閏間開闢
答えながら、ボタンを外して袖を捲くっている。
閏間開闢
普段後ろに流している前髪は下ろし、ジャケットも脱いでいる。仕事用の仮面は、もう付ける必要がない。
閏間開闢
「実は、俺の調子はいつだって悪いんですよ~。おなかいったいのなんの」
閏間開闢
「でもま、約束を守らないといけないから、頑張るけど」
ミネバリ
街の夜は明るい。山とは違い、まるで昼間のようだ。
ミネバリ
ミネバリの顔には大きな火傷の跡がある。
いつもは隠していた。街中では目立つからと。
ミネバリ
シノビである以上顔を覚えられるような傷は隠すべきだと。
今まで、母さんにしか見せていなかった傷。
えんじゅ
ミネバリの少し後ろ、立ち止まって組み上げられた鉄骨を仰ぐ。
えんじゅ
地を這う夜風に首に巻いた黒布をたなびかせ、あやかしは息子の背を見る。
ミネバリ
「俺が考えて、俺がしようと思ったことをするよ」
赤光院 燦華
「ミネバリ。わたしは自由になりたい」
ミネバリ
燦華の口からでた「自由になりたい」という言葉を噛み締める。
GM
これから誰かの命の奪われることなど感じさせないいっそ爽やかな声が、
GM
ミネバリは配下もいますね。
例によってディスコード申告も併用する形でお願いします。
ミネバリ
燦華と開闢。並び立つ二人の向こうをミネバリが見据える。
不知火の魂
「なんだ、一族のことなどどうでもいいということか」
不知火の魂
ミネバリと瓜二つの顔に、橙色の瞳が光る。
ミネバリ
「別に、勝手に押し付けてきたのはそっちだろ」
不知火の魂
「それともなんだ、女に情でもうつったか?それともそこの、火神のなりそこないにか?」
ミネバリ
「……あんたが頭の中にいる間はうるさかったよ」
不知火の魂
ミネバリによく似た、しかしミネバリとは異なる男は何も言わない。
GM
それでは各位プロットできたら宣言をお願いします。
[ えんじゅ ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 赤光院 燦華 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
[ ミネバリ ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ ミネバリ ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
[ 閏間開闢 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
GM
◆ラウンド1
プロット5:燦華、工作員 4:ミネバリ、開闢 3:えんじゅ
GM
燦華と工作員は2D6を。出目の低い方から処理します。
赤光院 燦華
2d6 (2D6) > 9[3,6] > 9
不知火の魂
2d6 (2D6) > 8[3,5] > 8
不知火の魂
ミネバリの顔をした男が手を開くと、その手が紅く燃え盛る。
不知火の魂
「……まぁいい。この手で迦具土を持つ女を殺してしまえばいいだけだ」
不知火の魂
「ミネバリの体を使えずとも、無理な話ではない」
ミネバリ
今にも忍法を放たんとする同じ顔の男をじっと見つめている。
ミネバリ
「……だから言っただろ、もう二度と出てくるなって」
不知火の魂
2D6>=5 (判定:火術) (2D6>=5) > 4[2,2] > 4 > 失敗
不知火の魂
燦華に放たれるはずだった火が、その手が自身の首へと向かう。
不知火の魂
もう一方の手で首へと向かう手の手首をつかむ。
自分で自分の手首を抑えるような形。
不知火の魂
「……邪魔をするなはこっちのセリフだ!この女を殺せば神産みの儀は完成する!」
ミネバリ
「そんなこと知ってるよ。お前だけが知ってることは、もうほとんどない」
ミネバリ
「だからもう、必要ない。俺たちの間にお前は必要ない」
ミネバリ
「これは俺たちが決めることだ。だから早くいなくなってくれ」
不知火の魂
威勢よく言い放つが、自分の首を焼き切ろうとする手を止めることしかできない。
赤光院 燦華
身の内に感じるものがある。
この胸の内に、たぶん、それはずっとあった。
赤光院 燦華
宿るもの。宿されたもの。焔の気配を解き放つ。
赤光院 燦華
わたしは今。火神と呼ばれる何かに成った。
GM
いいでしょう。効果の宣言と演出をお願いします。
赤光院 燦華
範囲攻撃/撃ち/人数制限 指定特技:地の利
GM
了解です。演出をまず……もらってしまおうか!
赤光院 燦華
それを目掛けて、直線の軌道がそこここに跳ねて、跳ねて。
赤光院 燦華
周囲に撒き散らされる焔の気配に、空気が焦げる。
赤光院 燦華
ほとんど弾けるような、肉体の躍動に。
赤光院 燦華
だん、と。激しい音で、名前のない、亡霊の腹が強く打ち据えられる。
赤光院 燦華
「この世に未練がありありなのはわかるけど~」
赤光院 燦華
そのまま吹き飛ばす。その先にはえんじゅがいる。
えんじゅ
油断していたわけでも、余所見をしていたわけでもない。
えんじゅ
少女が亡霊を打ち据える、そのさまを注視していたはずだ。
えんじゅ
体を躱す動作は遅れ、黒布をかすめながら、鉄骨の上を姿勢を崩し転げていく。
赤光院 燦華
その威力は、亡霊の身体を吹き飛ばしてなおいささかも衰えない。
えんじゅ
黙り込んだまま、じっとその目は少女を見つめる。
不知火の魂
弾き飛ばされた亡霊は、揺らめくと一塊の炎となってその姿を失った。
[ 不知火の魂 ] 生命力 : 2 → 0
GM
では、えんじゅと不知火の魂(工作員)に2点の任意分野ダメージと1点の射撃戦ダメージ。
GM
えんじゅは頑健による追加の生命力スロット2点とどこを潰しますか?
[ えんじゅ ] 頑健 : 2 → 0
[ えんじゅ ] 忍術 : 1 → 0
GM
死亡するかしないか選べますが、いかが致しますか?
GM
了解です。不知火の魂が死亡。
装備忍法【業火】の効果より、これよりミネバリの攻撃に2点の射撃戦ダメージが上乗せされます。
不知火の魂
ミネバリの顔をした男が残した一塊の炎は、しかし霧散することもなく燃え盛っている。
不知火の魂
その炎はどんどんと広がっていく。何かが焼ける匂いも、燃える音もせずただ熱と明るさだけが周りを取り囲む。
不知火の魂
未練がましい声がどこからともなく響く。
ミネバリ
ミネバリにとっては幾度となく頭の中に響いた声。
ミネバリ
「……俺にとってはお前なんて一族でもなければ家族でもない」
不知火の魂
声を響かせながら炎はするすると弧を描くように燦華を取り囲む。
不知火の魂
2D6>=5 (判定:火術) (2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
赤光院 燦華
2D6>=6 (判定:砲術) (2D6>=6) > 8[2,6] > 8 > 成功
赤光院 燦華
そこにある炎の熱も、眩さも。それは所詮、終わったものの残り火に過ぎない。
赤光院 燦華
身体を捻りつつ、最後に燃え上がった炎を逃れる。
不知火の魂
逆巻く炎の渦はまたしてもすり抜けていく火神を捕らえることができない。
不知火の魂
一度目は十年前。
そして二度目はたった今。
不知火の魂
もがき苦しみ、のたうち回るかのように燦華がいた場所に炎が踊る。
不知火の魂
やがてその炎はだんだんと小さくなると、何かを掴もうとするかのようにわずかに伸びあがり
ミネバリ
2d6 (2D6) > 10[4,6] > 10
閏間開闢
2d6 イェ~イ! (2D6) > 8[4,4] > 8
GM
了解です。生命力1点消費、任意の分野を潰していただいてから判定を。
[ 閏間開闢 ] 器術 : 1 → 0
閏間開闢
2D6>=5 (判定:異形化) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
GM
以降開闢の命中と回避ダイスが3個になります。こわ……
閏間開闢
すみません………アホだったので器術じゃなくて戦術消費にします……
[ 閏間開闢 ] 器術 : 0 → 1
[ 閏間開闢 ] 戦術 : 1 → 0
GM
ではなんと大権現は手番を消費しないので……消費しない!? なんで!?
閏間開闢
3SG>=5 (3SG@12#2>=5) > [1,3,6] > 9[3,6] > 9 > 成功
えんじゅ
2D6>=8 (判定:遊芸) (2D6>=8) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)
えんじゅ
2D6>=8 (判定:遊芸) (2D6>=8) > 6[1,5] > 6 > 失敗
[ 閏間開闢 ] 忍具 : 2 → 1
GM
RTTにしてもらうか。開闢はRTTをどうぞ。
閏間開闢
RTT ランダム指定特技表(4,4) > 『謀術』罠術
[ えんじゅ ] 謀術 : 1 → 0
閏間開闢
12年の間待ち望んだ瞬間。
そして、恐れた瞬間。
閏間開闢
この神を殺すはずだった。
この娘を殺すはずだった。
閏間開闢
それがどうしてか、してもいない約束を守ることになっている。
閏間開闢
ミネバリに笑いかける。
「すみませんね~。なんか約束の横入りするみたいになっちゃって」
閏間開闢
「とはいえ、今のあなたは燦華を自由にするより大事なことがある。そうでしょう?」
ミネバリ
「……それを決めるのは俺だ。かいびゃくじゃない」
ミネバリ
「俺はかいびゃくのことが一番わからない」
閏間開闢
「なんか、仕事どころじゃなくなっちゃいましたけど」
閏間開闢
「そのために12年間、ずっと嘘をついてきた」
閏間開闢
「今やりたいことは、燦華を自由にすること」
ミネバリ
「俺だってそうしたかった。……覚えてないけど」
閏間開闢
「ま、俺がやるので、君は安心して約束を忘れてていいですよ!」
閏間開闢
「自分を見せないから、嫌われるんでしょうかね」
えんじゅ
こちらへ来ることは分かっている、というように。
ミネバリ
身構えていたミネバリは、母の方へと駆けていく開闢に反応できないでいた。
閏間開闢
速度を落とさずに、勢いを殺さずに。
開闢らしくもない、愚直なまでにまっすぐな拳がえんじゅに向かう。
えんじゅ
炎に包まれながら哄笑していた男のことを思い出す。
えんじゅ
笑いたくもなるだろう。さんげを殺さなくていい理由が。
えんじゅ
拳をいなす。黒布をはためかせ、軽やかな動きでそれを躱す。
閏間開闢
拳が躱される。
当然だ。体術ではえんじゅに分がある。
閏間開闢
鉄骨に落ちた面が、えんじゅの顔に張り付く。
えんじゅ
張り付いた仮面をすぐには取らず、息を止めたまま後ろへ飛びずさる。
閏間開闢
背後に回り込んでいた開闢が、えんじゅの横腹に拳を叩き込んだ。
えんじゅ
次いで仮面が燃え上がり、鉄骨の上へ落ちる。
ミネバリ
開闢のとっさの動きに遅れて反応する。
シノビ同士の戦いでは致命的な遅れ。
ミネバリ
声を発するまでの間に、開闢の拳がえんじゅに叩き込まれる。
えんじゅ
細い鉄骨を、落ちることなく軽々と跳ねていく。
えんじゅ
吹き飛ばされたというよりは、殴られた衝撃を消すためだろう。
えんじゅ
それでも無傷とはいかず、その動きはわずかに精彩を欠く。
ミネバリ
2D6>=5 (判定:憑依術) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
閏間開闢
2D6>=8 (判定:流言の術) (2D6>=8) > 7[3,4] > 7 > 失敗
GM
ダメージは接近戦ダメージ1点と、業火による射撃戦が2点上乗せ。
GM
生命力減少の適用はプロット終了時になりますね
ミネバリ
RTT ランダム指定特技表(2,6) > 『体術』身体操術
GM
基本的には分野決定前に神通丸で! 今回はOKにします
[ 閏間開闢 ] 忍具 : 1 → 0
閏間開闢
2D6>=8 (判定:流言の術) (2D6>=8) > 7[1,6] > 7 > 失敗
GM
戦術は既に潰れてますね 器術の代わりに潰したので
[ 閏間開闢 ] 体術 : 1 → 0
[ 閏間開闢 ] 忍術 : 1 → 0
[ 閏間開闢 ] 妖術 : 1 → 0
ミネバリ
2D6>=6 (判定:分身の術) (2D6>=6) > 8[3,5] > 8 > 成功
GM
このタイミングだな。では炎刃の判定をどうぞ!
GM
炎刃が終わってから接近戦攻撃使えるにします。
赤光院 燦華
2D6>=6 (判定:砲術) (2D6>=6) > 10[4,6] > 10 > 成功
GM
接近戦ダメージ1点! 燦華はRTTで分野決定を。
赤光院 燦華
RTT ランダム指定特技表(3,10) > 『忍術』分身の術
GM
OK。絶対防御により忍術の潰れを無効化ですね。
奥義開発なし、特技は憑依術。
閏間開闢
■奥義
《十三絃琴天地開闢急》
指定特技 :罠術
エフェクト:判定妨害
効果・演出:魔琴の響きが「こうなるはずではなかった」結末へ導く。
GM
OK! 5の出目が1になり、ミネバリは判定に失敗。
GM
ではこのプロットの処理はこれで終わりですね。
GM
ミネバリが開闢に接近戦攻撃を当ててこれが命中、
GM
続けての風饗の判定に対し開闢の判定妨害が入り失敗。
GM
そして風饗の使用に対して燦華の炎刃が入り、ダメージが入る……
GM
が、それがミネバリの絶対防御により無効化される、という流れになるか。
GM
そういう感じなので、落ち着いたら演出お願いします。ミネバリから。
ミネバリ
かいびゃくが俺や母さんの嫌がることばかりするのも、きっとサンゲのためだろう。
ミネバリはそう考える。
ミネバリ
そして俺がかいびゃくに攻撃することも、きっとかいびゃくの思った通りなんだろう。
ミネバリ
開闢に向ける手刀に炎を憑らせると、開闢へと振り下ろす。
閏間開闢
僅かに面が動いたが、見切りを付けて、そのまま両腕で受ける。
不知火の魂
(そうだ……それでいい……邪魔をするやつから殺していけ)
ミネバリ
もう聴こえないはずの声が聴こえた気がした。
ミネバリ
不知火の一族の炎が力となりミネバリにまとわりつく。
ミネバリ
手刀を振り下ろしながら、すでに次の行動へ。
ミネバリ
獲物は仕留められるときにきっちりと仕留める必要がある。
閏間開闢
ば、と両腕を広げる。
手品のように、十三絃の琴が現れた。
閏間開闢
嘘をつき続けた十二年の歳月。そして今年を合わせて十三本。
閏間開闢
あなたのこれからが、末永く続きますように。
閏間開闢
それは誰かの幸福を奪う響き。
全ての人が幸せにはなれない。
ミネバリ
「ぎっ!!」
脳まで響く音が集中と呼吸を乱す。
ミネバリ
ひどく一方的な、重く堆積した和音から伝わる感情。
赤光院 燦華
その、音に揺らがされるミネバリのもとへ。
ミネバリ
顔をしかめながら振り向いたミネバリの首を、発火しそうな勢いのつま先が刈り取っていく。
ミネバリ
開闢の上に居たはずのミネバリはいつの間にかえんじゅの居る側の鉄骨ヘと移動している。
ミネバリ
さっきまでの様子とはまるで違い、楽しそうに笑いかける。
えんじゅ
2D6>=5 (判定:異形化) (2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
GM
成功ですね。以降えんじゅの攻撃に接近戦ダメージ1点が上乗せ。
えんじゅ
2D6>=5 (判定:意気) (2D6>=5) > 9[3,6] > 9 > 成功
GM
成功。開闢は意気より回避判定を。大権現が乗りますね……
閏間開闢
3SG>=8 (3SG@12#2>=8) > [1,2,3] > 5[2,3] > 5 > 失敗
[ 赤光院 燦華 ] 忍具 : 3 → 2
閏間開闢
3SG>=8 (3SG@12#2>=8) > [3,4,5] > 9[4,5] > 9 > 成功
えんじゅ
身体が痛む。二人のしのびに打たれたよりもなお奥底から。
えんじゅ
もはやこの身体は滅びゆくだけのただのあやかし。
えんじゅ
記憶はほつれて消えてゆき、少し前のことすら忘れていく。
えんじゅ
その中で、明々と輝くのがミネバリだった。
えんじゅ
我が子、我が息子。それだけがもう自分のよすが。
えんじゅ
その子供が生くるために消えていくのなら、それでも良いとも思ったが……
えんじゅ
「ミネバリがさんげを生かしたいのなら、それでもいいと思ったが……」
えんじゅ
「……ただで死ぬわけにはいくまいなあ!」
えんじゅ
鉄骨を蹴る。力を喪い、不死を喪い、このあやかしに残ったものは、
えんじゅ
黒布をはためかせ、小柄な体が宙を舞い、上段から蹴りが叩き落される。
閏間開闢
顔から面が剥がれ落ちる。が、そのまま取り溢れる。
閏間開闢
ミネバリから受けた傷は、ミネバリの気持ちは、決して軽くない。
赤光院 燦華
開闢から溢れる面の波に。外から、先に落ちた面の一枚が鋭く蹴り込まれてくる。
えんじゅが開闢に向かう軌道のその只中に。
えんじゅ
蹴りをそのまま振り下ろし、押し通そうとする。だが、その勢いは鈍る。
閏間開闢
勢いが鈍れば十分。蹴りに手を添えて強引に受け流す。
閏間開闢
鉄骨から飛びのける。この蹴りを受けて無事な足場とは思えない。
閏間開闢
鋼の塊が、あやかしに破壊されるのを見る。
えんじゅ
鉄骨が曲がり、いくつかの足場が落ちていく。
えんじゅ
「おれもあの不知火の亡霊と同じ、消えゆく定めの古いあやかし」
閏間開闢
「汚い汚い比良坂としては、汚い仲間が増えるのは嬉しいですよ~」
閏間開闢
「ま、でもそういうことです」
ミネバリに軽く視線を投げる。
閏間開闢
「シンプルな話なんです。どうでもいいんですよ。たった1人以外は」
GM
ラウンド1が終わります。終末処理に挟まるものもおそらくないため……
GM
ここで一旦休憩といたしましょう。17:30再開で。
GM
再開と致しましょう。多分19時くらいでやや強引にでも切ります。
GM
というわけで、次のプロットをお願いします。
ダイスを設定してディスコード秘話にて申告のちメインで決定宣言、
こちらでの宣言が全員出揃ったら開示。
[ ミネバリ ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ えんじゅ ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 赤光院 燦華 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
[ 閏間開闢 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
GM
◆ラウンド2
プロット5:燦華 3:ミネバリ、えんじゅ、開闢
えんじゅ
2D6>=6 (判定:意気) (2D6>=6) > 6[1,5] > 6 > 成功
ミネバリ
2D6>=6 (判定:野戦術) (2D6>=6) > 6[2,4] > 6 > 成功
閏間開闢
奥義使用します。えんじゅの判定に判定妨害。
えんじゅ
崩れ落ちていく鉄骨を蹴りながら、高く高くへ登っていく。
ミネバリ
2D6>=7 (判定:潜伏術) (2D6>=7) > 9[4,5] > 9 > 成功
GM
燦華さんの奥義を破るえんじゅさんの行動に対して開闢さんが判定妨害を入れ、それをミネバリさんが破る、という流れになる。
えんじゅ
「それはお前も分かっているはずだ、さんげ」
赤光院 燦華
「もしできることがあったら、それは……やりたくなっちゃうんだなあ!」
えんじゅ
「そうとも! だからおれは、もうひとつ望む」
えんじゅ
炎が散る。組み上げられ、崩れ行く鉄骨の間に間に明かりが舞い散っていく。
えんじゅ
火は広がってさんげを覆い、その拳を妨げる。
閏間開闢
再び、面がえんじゅの動きを制限するように纏わりつく。
閏間開闢
「話し合いで解決できることには限りがある」
えんじゅ
面が嵌められた途端に、炎が弱まってゆく。
閏間開闢
「俺はあなたのことを嫌いではないし、ミネバリのことも嫌いではない」
ミネバリ
「俺も母さんも、多分サンゲより長い時間をかけないとかいびゃくのことはわからないと思う」
ミネバリ
「それは、かいびゃくが望んでる話し合いでは絶対たどり着かないと、俺は思うよ」
えんじゅ
鉄骨を踏み損ね、あやかしの小さな体が落ちてゆく。ほんの瞬きの間。
ミネバリ
「かいびゃくが望んでいるものと違う関係になるほうが寂しいと思わない?」
ミネバリ
そう言いながら崩れかけた鉄骨を一つ、焼き切ると力ずくで開闢に放り投げる。
えんじゅ
ぶは、と息を上げてあやかしが顔を上げる。
閏間開闢
「話して嫌われた方が、話さずに嫌われるよりはよっぽどマシです」
えんじゅ
追いすがるように、小さな影もまた開闢へ。
赤光院 燦華
「そうだぞ~めんどくさいやつ~」 上からミネバリの声を追いかける。
赤光院 燦華
けらけらと笑って、笑うままに構えを取り直す。
えんじゅ
2d6 (2D6) > 5[2,3] > 5
閏間開闢
2d6 (2D6) > 6[2,4] > 6
ミネバリ
2d6 (2D6) > 10[4,6] > 10
えんじゅ
瞳術 クリティカルヒット/滅び/射程低下
GM
クリティカルヒットの効果により、開闢はランダム4点の生命力喪失。
えんじゅ
RTT ランダム指定特技表(2,10) > 『体術』骨法術
えんじゅ
RTT ランダム指定特技表(6,7) > 『妖術』言霊術
えんじゅ
RTT ランダム指定特技表(1,8) > 『器術』縄術
えんじゅ
RTT ランダム指定特技表(1,6) > 『器術』仕込み
GM
この処理はラウンドの最後に回しつつ、まずは演出をいただきます。
えんじゅ
マシラのごとく。それよりもなお身軽に跳びながら、小さな体が男の懐へ潜り込む。
閏間開闢
小さな少女の姿のあやかしが、すぐそこにいる。
えんじゅ
あやかしの小さな手が、拳を握らぬままゆらりと動いた。
えんじゅ
開闢の頬を両側から包み込み、その目を覗き込む。
えんじゅ
「おれこそがお前の望む火神。お前が殺せと告げられた古き神」
閏間開闢
古き神の瞳の奥、人には手の届かない炎。
全てを灰に帰す熱を見る。
閏間開闢
子供のように笑う娘だった。
怯える少女の形をしていた。
閏間開闢
そういう形をしていただけの、人とは異なるもの。
えんじゅ
その隔たりを示すように、少女の肌はちりとも燃えはしない。
えんじゅ
触れる男だけを焼き尽くそうと、火勢を強めてゆく。
閏間開闢
焦げる腕が伸び、少女の形のなにかの頬を撫でた。それは若く、美しく、母の形をしていた。
えんじゅ
神殺しを望むものに報いを与えんとする苛烈な炎。
閏間開闢
2D6>=9 (判定:流言の術) (2D6>=9) > 4[1,3] > 4 > 失敗
閏間開闢
3SG>=5 (3SG@12#2>=5) > [5,5,5] > 10[5,5] > 10 > 成功
えんじゅ
2D6>=5 (判定:遊芸) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
[ えんじゅ ] 謀術 : 0 → 1
[ えんじゅ ] 忍具 : 2 → 1
えんじゅ
火神であったあやかしの炎は、それさえも急速に、急激に、喰いつくしてゆく。
えんじゅ
少女の自由を望み、おのれのすべてを擲った男に。
閏間開闢
「あなたは二番目に、俺を理解してくれた」
えんじゅ
燃えゆく瞳を見つめ、男の語る言葉を聞く。
えんじゅ
それでもまだ、あやかしは口を噤んでいた。
ミネバリ
母の放った炎に包まれてかいびゃくが燃えてゆく。
ミネバリ
音も、言葉も、想いも全て母の炎に包まれている。
ミネバリ
母と開闢から目をはなし、上に構える燦華を見上げた。
赤光院 燦華
三人を見ている。今は引き結ばれたくちびる。
ミネバリ
ミネバリはこういう時に掛けるべき言葉を持っていない。
否、たとえ持っていたとしても口を開くことはできなかっただろう。
ミネバリ
*怪士を宣言 神通丸を消費し 吹火を習得します
[ ミネバリ ] 器術 : 1 → 0
[ ミネバリ ] 器術 : 0 → -1
[ ミネバリ ] 器術 : -1 → 1
[ ミネバリ ] 忍具 : 1 → 0
ミネバリ
母のように瞳に炎を宿し、不知火の一族ではなく火神の息子として炎を操る。
ミネバリ
2D6>=5 (判定:火術) (2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功
赤光院 燦華
2D6>=6 (判定:砲術) (2D6>=6) > 11[5,6] > 11 > 成功
ミネバリ
大きく息を吸い込むでもなく、手から炎を放つでもなく。
赤光院 燦華
跳ねるようだったそれまでの動作から一転。
滑るように静かに美しい後方宙返りが、火柱の上がるたびに繰り返される。
ミネバリ
燦華の姿を目で追うように。
捕まらない影を火柱が追う。
赤光院 燦華
鉄骨の細さを一顧だにしない、広々としたフロアの上であるかのような動き。
ミネバリ
ゆっくりと目を開くと、そこに灯った炎は消えている。
[ 閏間開闢 ] 器術 : 1 → 0
[ 閏間開闢 ] 謀術 : 1 → 0
GM
それ以降の処理は……一度休憩を挟み、それが明けてから行いましょう。
GM
このタイミングで死亡を選ぶこともできますが、いかが致しますか。
GM
了解しました。
サポート忍法と攻撃忍法を一種類ずつ、任意に使用できます。
閏間開闢
初めての忍務は5歳の頃。
使い走りのような内容だが、5歳の子供にはいささか難しい仕事。
閏間開闢
なんてことはなかった。
言われたことをやれば、それで終わりだった。
閏間開闢
それから12年、比良坂機関の忍として生きた。
閏間開闢
目標を騙せと言われれば騙したし、殺せと言われれば殺した。
閏間開闢
黒く焦げ、焼け爛れた腕が燦華に伸ばされる。
GM
いいでしょう。感情修正による+1を乗せて判定をどうぞ。
閏間開闢
2D6+1>=5 (判定:骨法術) (2D6+1>=5) > 4[2,2]+1 > 5 > 成功
閏間開闢
比良坂の忍らしく、体術よりは謀術に才があった。
閏間開闢
まっすぐに拳をぶつけることよりも、絃を爪弾いて、音を鳴らして、精神に作用する。そういった回りくどいやりかたの方が向いていた。
閏間開闢
だから、ずっとそうしてきた。それ以外を選ぶ理由がなかった。
閏間開闢
開闢は、汚い手口を使う比良坂機関の男だった。
閏間開闢
2D6>=5 (判定:遊芸) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
GM
あと1D6を足していいですね。大権現が乗る。
GM
ダメージを決めていただきましょう。開闢は1D6を。
閏間開闢
遁甲符を。判定は演出挟んでから行います。
GM
了解しました。
では演出ののち、任意のタイミングでダメージダイスをどうぞ。
閏間開闢
子供を騙して殺す、簡単な仕事のはずだった。
閏間開闢
いささか期限が長すぎたが、信頼を得るには時間があった方がいい。
閏間開闢
様々な仕事を次々にこなすよりも、のんびりできるかもしれない。その程度に考えていた。
閏間開闢
途中までは?途中というのはいつだろう。初めて会った時には、まだ殺すつもりでいた。つい数日前にも、まだ殺すつもりでいた。
閏間開闢
ただ命令に忠実に従うだけの忍が、見ず知らずの子供に執着を覚えるほどに。
閏間開闢
人を騙すことに何も感じない男が、してもいない約束を守りたいと思うほどに。
閏間開闢
落ちた指が、十三絃琴の絃を弾いた。
12年と、未来の数の絃。その13本目。
閏間開闢
【秘密:閏間 開闢】
赤光院 燦華は不知火の生き残りであり、『宝珠・迦具土』の器である。
クライマックスフェイズ開始時に
赤光院 燦華が『宝珠・迦具土』を持っていた場合、赤光院 燦華は火神となる。
あなたの本当の使命は【火神を殺す】ことだ。
「君を自由にする」
赤光院 燦華にそんな約束をしたのはミネバリである。
あなたはその約束の相手が自分であると赤光院 燦華に思い込ませ、
あなたの傍にいるように縛りつけた。
しかし、ずっと共に過ごしてきた赤光院 燦華をあなたは失いたくない。
赤光院 燦華があなたにプラスの感情を抱いてくれるのであれば
使命を【赤光院 燦華を自由にする】に変更してもよい。
閏間開闢
俺が言いそうにないことを、よく信じたものだ。
えんじゅ
【秘密:えんじゅ】
あなたは火神と称される不死の命を持つ存在だ。
だが、己のうちにあった力『宝珠・迦具土』を奪われた上、
瀕死のミネバリを助けるために不死の命の源である『神鏡・啼沢女』を与えた今、
あなたは定められた命を持つただの怪物となってしまった。
背景『劣性因子』を修得し、好きな妖魔忍法を1つ修得すること。
神であった頃の記憶も薄れた今、
胸に募るは共に生きてきたミネバリへの想いのみ。
ミネバリと互いにプラスの感情を結んでいる場合、
あなたは自分のドラマシーンでミネバリと何かを約束し、
それを使命とすることもできる。
えんじゅ
お前があの娘のために死すらも厭わず向かってくることも、知っていた。
えんじゅ
おのれの命を投げ捨ててでも、助けたい存在だからだ。
えんじゅ
だからこそ、その一撃を受けるわけにはいかなかった。
えんじゅ
おれもまた、死してでもミネバリを、我が子を助けたいのだから。
えんじゅ
それゆえに、お前に討たれるわけにはいかないからだ。
えんじゅ
力を喪おうと、不死を捨てようと、記憶を取りこぼそうと、
えんじゅ
2D6+3>=5 (判定:遊芸) (2D6+3>=5) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
えんじゅ
2D6+3>=5 (判定:遊芸) (2D6+3>=5) > 4[1,3]+3 > 7 > 成功
閏間開闢
男も、琴も、その思いも、全てが灰燼に帰す。
閏間開闢
比良坂機関の忍として生きた12年と、赤光院燦華と生きた12年の全てが燃える。
えんじゅ
眩しいほどに燃え上がっていた炎が、一度とぐろを巻き、幻のように晴れる。
えんじゅ
幻ではないその骸を一瞥し、あやかしは視線を上へ。
えんじゅ
旧き火神、もはや神ではない少女が、新しき火の神を見上げた。
赤光院 燦華
怒りの色はない。ただ、少しだけ。困ったように、淡く笑って。
[ ラウンド ] ラウンド : 2 → 3
[ えんじゅ ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
[ ミネバリ ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 赤光院 燦華 ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
GM
◆ラウンド3
プロット6:燦華 4:ミネバリ 1:えんじゅ
GM
範囲攻撃、破りは地の利からですね。
破る方は判定をどうぞ
えんじゅ
待って、こっちが先にします。低プロットなので。
えんじゅ
2D6>=6 (判定:意気) (2D6>=6) > 6[2,4] > 6 > 成功
赤光院 燦華
戦う覚悟も、力も、いささかも欠けてはいない。
胸に抱いた望みも、背に負った願いも。
えんじゅ
男を焼き尽くし、あやかしはふたたびテナントビルを蹴り上がる。
えんじゅ
あやかしの顔に笑みはない。ただ情念がその瞳に燃え盛り。
えんじゅ
我が子を護らんと、さんげの動きを阻害する。
赤光院 燦華
炎が交わる。旧き神のそれと、新しき神のそれとが。
赤光院 燦華
交わり、互いに互いを傷つけるには至らないままに、再び弾けるように距離を取る。
ミネバリ
えんじゅと燦華が操る炎がぶつかり合う下で、ほんのわずかな間、燃え尽きた亡骸となった開闢に目を向ける。
ミネバリ
この戦いでは必ず誰かが命を落とす。
そんなことはわかっている。
ミネバリ
かいびゃくはサンゲのために命を燃やし尽くして死んだ。
ミネバリ
2D6>=5 (判定:火術) (2D6>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功
赤光院 燦華
2D6>=6 (判定:砲術) (2D6>=6) > 5[1,4] > 5 > 失敗
赤光院 燦華
2D6>=6 (判定:砲術) (2D6>=6) > 3[1,2] > 3 > 失敗
[ 赤光院 燦華 ] 忍具 : 2 → 1
GM
吹火の射撃戦ダメージ1点に、業火による射撃戦ダメージ2点が上乗せ。
GM
変調の火達磨もつきます。
ファンブル値1上昇、ファンブル時接近戦ダメージ1点です。
GM
燦華は生命力スロット2と任意の分野をひとつ潰してください。
[ 赤光院 燦華 ] 頑健 : 2 → 0
[ 赤光院 燦華 ] 謀術 : 1 → 0
ミネバリ
えんじゅと燦華が操る炎を見つめる、炎を宿した瞳。
ミネバリ
ずっと頭に響いていた声が、滅してもなお幻聴のように聞こえてくるきがした。
ミネバリ
瞳から橙色の尾を引きながら、燦華に肉薄する。
ミネバリ
肉体の強さで母さんには勝てない。
格闘の技術でサンゲには勝てない。
ミネバリ
できることは、母さんから教えてもらったことだけ。
ミネバリ
次の手、次の手と息をつかせる間もなく格闘を繰り出す。
赤光院 燦華
鉄骨の縦横を足場に、避け、躱し、しかし。
ミネバリ
本来なら捕らえられないタイミングに、予備動作もなく炎を呼び出す。
赤光院 燦華
「髪が焦げたら、どうしてくれんの~?」
赤光院 燦華
出会ったときと同じように言いながら。
赤光院 燦華
ばちばちと炎が燃えている。己のものと。己ならぬものと。
ミネバリ
気を付けてもどうにもならないことはわかっている。
GM
了解です。以降えんじゅの攻撃の射程が+1、射撃戦ダメージが1点上乗せされます。
えんじゅ
組み上げられた鉄骨、崩れかけたテナントビルを篝火のように燃え盛らせる。
えんじゅ
少女の身体を中心に、しかしその身体を飲み込むように。
えんじゅ
あたかもその肉体が膨れ上がったかのように炎がかたちを成した。
えんじゅ
その姿は四足のけもの。虎のようにも狐のようにもうつろい、鉄骨の間に間に漂うように蠢く。
えんじゅ
火神であったそのけものは、いまやただひとりのために。
えんじゅ
その想いは、おのれを継ぐ新しい火神すら焼き、飲み込もうとする。
GM
ラウンド終末忍法もないため、このまま次のラウンドへ進みます。
[ ラウンド ] ラウンド : 3 → 4
[ ミネバリ ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ えんじゅ ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 赤光院 燦華 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
GM
◆ラウンド4
プロット4:ミネバリ 3:えんじゅ 2:燦華
ミネバリ
戦いに真剣じゃないわけではない。
えんじゅや開闢の想いがわからないわけではない。
ミネバリ
それでも、燦華と拳を交え炎を交わし研鑽した奥義を放ちあうのはミネバリにとって初めてのことだった。
ミネバリ
2D6>=5 (判定:火術) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
赤光院 燦華
2D6>=6 (判定:砲術) (2D6>=6) > 10[4,6] > 10 > 成功
ミネバリ
その手には見よう見まねでまとわりつかせた自身の炎。
ミネバリ
自由自在にとはいかずとも、二人の火神の戦いからなんでも試す。
ミネバリ
繰り出される手刀や足刀、それらからうねるように炎が伸びる。
赤光院 燦華
繰り出される手足は、丁寧に払う。炎は、己の焔で喰い合わせる。
赤光院 燦華
この女の、奔放なさまは。
そうであれる、その強さを己に頼んでのもの!
ミネバリ
ミネバリの瞳が燃えるように輝く。宿した炎がより大きく。
ミネバリ
興奮気味に息を切らせ、まだ次を、まだ次をと攻撃を繰り返す。
赤光院 燦華
その攻撃を捌き、往なし、こちらの息はまだ切れない。
ミネバリ
纏わせ操っていた炎の勢いが弱まる直前、楽し気に息を切らせながら距離をとる。
えんじゅ
2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 4[1,3] > 4 > 失敗
えんじゅ
2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
[ えんじゅ ] 忍具 : 1 → 0
赤光院 燦華
2D6-1>=6 (判定:骨法術) (2D6-1>=6) > 11[5,6]-1 > 10 > 成功
えんじゅ
鉄骨の合間を縫う炎のけものが顎門を開いた。
えんじゅ
小柄な体では遠い間合いでも、炎の巨体にはほんの首をもたげるだけの距離。
えんじゅ
ミネバリとさんげの間に入り、肉食獣の口が迫る。
赤光院 燦華
その牙に触れはせず、しかし手を添えるように構えて、するりと外側へステップ。
赤光院 燦華
鉄骨のとろけるような熱が、髪をはためかせる。
えんじゅ
けものは身を震わせて、少女を視線で追う。
赤光院 燦華
えんじゅに密勁を使用します。身体操術から。
GM
いいでしょう。鬼影の-2をつけて判定をどうぞ。
赤光院 燦華
2D6-2>=5 (判定:身体操術) (2D6-2>=5) > 5[1,4]-2 > 3 > 失敗
赤光院 燦華
散る火花と舞うようにして、ステップ。ステップ。
赤光院 燦華
ターンの瞬間、炎の只中にいるえんじゅに肉薄する。
えんじゅ
しかし、そのえんじゅの姿はすぐにゆらぎ、炎の中へ参じた。
えんじゅ
揺らめく炎がさんげを焼かずとも、その視界を惑わせ、奥にいるあやかしの姿を捉えさせない。
えんじゅ
交錯は一瞬、間合いを外し、炎の中の少女は遠くへ離れる。
えんじゅ
「おれが死ぬと決めたのは、ミネバリのためだけだ!」
えんじゅ
「殺されてやるわけにはいかない!
そうでなければ、あの男を燃やしなどしなかった!」
えんじゅ
「だから灼く! 火神などすでに不要ず!」
[ ラウンド ] ラウンド : 4 → 5
[ えんじゅ ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 赤光院 燦華 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
[ ミネバリ ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
GM
◆ラウンド5
プロット5:燦華 4:ミネバリ 3:えんじゅ
赤光院 燦華
2D6>=5 (判定:見敵術) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
GM
火達磨の接近戦ダメージを入れます。変調効果なのでGMが振りましょう。
GM
RTT ランダム指定特技表(6,7) > 『妖術』言霊術
[ 赤光院 燦華 ] 妖術 : 1 → 0
赤光院 燦華
だん、と。鉄骨の震えるような踏み込み。
赤光院 燦華
そうして、弾丸のような速度でミネバリへと奔る。
赤光院 燦華
焼ける痛み。それだけでどうということはない。
赤光院 燦華
けれども、攻撃の一瞬に差し込まれるそれは。
ミネバリ
ミネバリの目から見ても燦華がバランスを崩したことは明らかだった。
ミネバリ
この戦いの中で昂った神経はほんのかすかな隙も見逃さない。
ミネバリ
溢れる炎の軌跡を残しながら決定的な一瞬に駆けだした。
ミネバリ
駆ける。母に教え込まれた狩りのように、獣のように。
ミネバリ
見よう見まねで、その両手には獣の爪のような炎の手甲。
ミネバリ
2D6>=5 (判定:憑依術) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
GM
接近戦ダメージが1点と、射撃戦ダメージが2点。
接近戦ダメージの分野決定のRTTを。
ミネバリ
RTT ランダム指定特技表(1,8) > 『器術』縄術
ミネバリ
十年前の神産みの儀。それより前に俺が自由にする、と約束した相手。
ミネバリ
儀式は失敗し、俺は母さんに命を助けられた。
ミネバリ
サンゲは生き残り、かいびゃくに見守られながら大きくなった。
ミネバリ
俺は約束を覚えていない。
サンゲも、約束した相手を覚えていない。
ミネバリ
俺と母さんの十年と、サンゲとかいびゃくの十二年に違いなんてない。
ミネバリ
不知火の最後の炎が燃えている。
約束した相手の命を奪おうと燃えている。
ミネバリ
回想シーンで接近戦ダメージを+1点上昇します
ミネバリ
【秘密:ミネバリ】
あなたの命を繋いでいるのはえんじゅに与えられた『神鏡・啼沢女』の力によるものだ。
えんじゅに助けられるまでの記憶を失っているあなたにとって、えんじゅは何者にも代えがたい存在だ。
あなたの本当の使命は『えんじゅに恩を返す』ことである。
しかし、あなたの肉体は死した不知火の一族の業火によって支配されている。
この支配を脱するまで、あなたの使命は『赤光院 燦華を殺す』となる。
支配されている間、戦闘での戦果はGMが決定する。
GM
了解です。ミネバリの攻撃に接近戦ダメージが1点上乗せ。
ミネバリ
RTT ランダム指定特技表(2,2) > 『体術』騎乗術
GM
燦華は器術、体術と、任意の2分野を潰してください。
[ 赤光院 燦華 ] 器術 : 1 → 0
[ 赤光院 燦華 ] 体術 : 1 → 0
[ 赤光院 燦華 ] 忍術 : 1 → 0
[ 赤光院 燦華 ] 戦術 : 1 → 0
[ 赤光院 燦華 ] 忍術 : 1 → 0
ミネバリ
バランスを崩した燦華を空中迎え撃つようにとびかかる。
ミネバリ
その膂力は強く、獣の爪のように形作られた炎は燦華の体を離さない。
赤光院 燦華
そうして掴まれたまま、わずか、苦笑めいて。
ミネバリ
落下の最中に得意げな声がきこえた気がする。
赤光院 燦華
まだ、意識は落ちていない。
視線がミネバリをまっすぐに見上げて。
赤光院 燦華
「でも、別に、ケツを蹴ってほしいわけじゃないでしょ?」
えんじゅ
炎の中でうつろう少女の姿は焼けずとも、火とほとんど区別がつかない。
ミネバリ
「うん、大丈夫。母さんの方が怪我してる」
えんじゅ
少女ではなく、炎のけものが首をもたげ、鼻先を我が子へ近づける。
えんじゅ
「ああ、ああ、これぐらいなら大丈夫だ、大したことはない」
赤光院 燦華
焔の気配が失せて、今はもう、ただ、ごく当たり前に、傷だらけの女がそこにいる。
ミネバリ
手に力をこめ、胸の迦具土に狙いを定める。
閏間開闢
約束が守れなかったのだけは、心残りだけど。
赤光院 燦華
それで……ま、適当ばっか言ってた開闢の、そうじゃない顔も拝めたし
赤光院 燦華
いいやつに、送ってもらえるみたいだし!
赤光院 燦華
「……謝んなくたって、だいじょうぶ」
赤光院 燦華
誰に向けてか、またね、とは言わずに。
赤光院 燦華
フラペチーノを飲んだときと。
映画館で、お喋りをしたときと。
えんじゅ
ラウンド終末に、戦闘からの脱落を宣言します。
GM
『宝珠・迦具土』を宿した『火神』であるところの燦華を殺したあなたは、
GM
『神産みの儀式』を完成させ、『忍神』となりました。
ミネバリ
叶える願いは、母えんじゅの制御判定を必要なくすること、はできますか?
GM
できます。
『劣性因子を取り除く』ことも可能としましょう。
ミネバリ
では『劣勢因子を取り除く』でお願いします。
GM
『宝珠・迦具土』を宿し、新しき火神となった少女。
GM
彼女の生きるしるしではない。それはあなたの中にあるものと鳴動している。
GM
あなたの芯から湧き上がるような、力強い熱が。
ミネバリ
この手で燦華を殺し、神産みの儀はここになされた。
ミネバリ
燦華の亡骸の上で何も言わず、ただ燦華の微笑んだ死に顔を見ていた。
ミネバリ
「母さん、俺母さんとの約束を守ったよ。………守れなかった約束もあるけど」
ミネバリ
立ち上がり、火のけものをまとうえんじゅに向き直る。
ミネバリ
「…………今は。もしかしたら、もしかしたらいつか後悔するのかもしれないけど」
ミネバリ
「でも俺は、母さんに助けられて、母さんに育てられて、母さんの家族だから」
ミネバリ
「だからきっと、母さんと一緒なら後悔しないよ」
えんじゅ
ほのおが揺らめく。炎のけものがぐるぐると喉を鳴らす。
ミネバリ
「うん。それに、後悔したらサンゲにもかいびゃくにも……謝らないといけなくなる」
ミネバリ
「だから、後悔しないように一緒に生きよう」
えんじゅ
えんじゅが手を伸ばす。その手はほとんど、炎と化している。
ミネバリ
「母さんが俺を助けてくれたみたいに、俺が母さんを助ける番」
ミネバリ
そう言いながらえんじゅの手を取るように手を伸ばす。
ミネバリ
その指先が炎に触れようとしたそばから、炎をほどくように巻き上げる。
えんじゅ
あやかしは目を瞬かせ、我が子の顔を見上げた。
ミネバリ
「母さんが俺にくれた分の、ほんのちょっとだけ」
えんじゅ
首を傾げて、あなたへ近づく。伸ばされた手指は、もうひとの子供のものと変わらない。
えんじゅ
そうして残ったたったひとつのよすがとともに。
ミネバリ
戦果としてえんじゅへの【愛情】を獲得します。
GM
それもまた、彼女との暗黙のうちに交わした約定、その延長線上。
GM
その結果成し遂げられた『火神被殺』の先の未来へ、