RL:GT
RL:GT令夜さん以外は、カードを1枚回してください。
RL:GTそれではみなさんに、これから
RL:GT【情報項目】を渡します。
RL:GT渡された情報項目だけが、最初リサーチできます。うまく他のキャストに渡したりしてください。
RL:GTPC1:【”七色の恋人”イーリス】【ウェザープロダクション】
RL:GTPC2:【”七色の恋人”イーリス】【ウェザープロダクション】【”神の手”天原タイヨウ】
RL:GTPC3:【”七色の恋人”イーリス】【”てるてる坊主”】
RL:GTPC4:【”七色の恋人”イーリス】【人格カード】【”アルノルディィ”】
RL:GT
RL:GT■Re:1
RL:GTシーンカード:シキガミ(正位置)/容赦のない、遠慮のない
RL:GTシーンプレイヤー:令夜
RL:GT
RL:GTここは、バー”ヤロール”。
RL:GTうらぶれた路地裏にある、小さなバーだ。
RL:GT裏家業の荒事屋たちの商談の場所として知られる、昼でもなお薄暗い店。
RL:GTそこに足を踏み入れた令夜は、すぐに”イシュタル海”へと通される。
RL:GTそれは、店の奥──厚い扉の向こう。
RL:GT灯り一つない、目の前の相手の顔すら見えない暗闇の部屋だ。
RL:GT「いらっしゃい」
RL:GT男装の麗人が、君を迎え入れる。
RL:GT”ゴッド・マザー”ドーリス。
灰暮令夜「ああ…」
RL:GTこの店で、ちょっとした”伝言”を行う
RL:GTただのバーテンだ。
灰暮令夜「少し、手こずっていてな…”いつもの”を頼めるか?」
RL:GT「ああ。…どうぞ、命の洗濯を」
RL:GTあなたの目の前に、カクテルグラスが置かれる。
灰暮令夜【ウェザープロダクション】社会:企業で調べます 絵札+生命6で達成値16です
RL:GT
RL:GT12:一年前に設立されたばかりの、小規模な芸能プロダクション。事務所は木更津タタラ街にある。(>『ウェザプロのアドレス』を入手) 数名のアイドルが所属しているが、収益のほとんどは看板アイドルである【”七色の恋人”イーリス】によるもの。 15:【”神の手”天原タイヨウ】が立ち上げた、三合会系の下部組織。企業が強い力を持つ芸能界において、その利権の一部を切り取った稼ぎ頭。 アイドルにサイコアプリやドラッグを用いた過剰労働を課しているとして一部報道にスッパ抜かれかけたが、三合会の手により揉み消されている。 ほかにも様々な【スキャンダル(イーリス)】が報道されそうになる度、圧力がかかっているようだ。
灰暮令夜「…三合会絡みか、それは………良くないな」
RL:GT「三合会が最近、勢いづいている」
RL:GT「無関係ではないかもな」
灰暮令夜「そうだとしても、引き受けたからには最後までやり遂げるさ」
RL:GT「─……だからあんたをここに通してるのさ」
RL:GTドーリスは微笑んで、あなたの前にチップを滑らせる。
RL:GT「ウェザプロのアドレスだ」
灰暮令夜「…いつも助かる。何かあれば言ってくれ、最優先で引き受けよう」 そのチップを受け取り、グラスを手に取る
RL:GTそのカクテルは、”XYZ”。
RL:GT終わりを意味する名前。
RL:GT
RL:GT──シーンエンド
RL:GT▽舞台裏
RL:GTまず、登場しなかったPCたちは
RL:GT登場判定を失敗したものとして
RL:GT1枚札を回すことができます
RL:GTその上で、1回のリサーチを行えます。(買い物とかもできるけど)
RL:GT▽ゲンジの舞台裏
大河内 ゲンジ演出とかどうしよっかな
RL:GT舞台裏は演出しなくて…よい!
大河内 ゲンジお、助かります
大河内 ゲンジ【アルノルディ】を<社会:警察>で調べます。ハートの7と生命の8に報酬点1点を使用します。
大河内 ゲンジ合計16かな
RL:GT【”マキナ殺し”アルノルディィ】 <社会:ストリート><社会:テクノロジー><社会:警察> 13/16 13:巨大な花のようなアイコンを用いるハッカー。異名の通り、マキナやAIの破壊を得意とする。ニューロ◎。 本人もマキナであり、マキナ界隈では”同属殺し(キンスレイヤー)”として忌み嫌われている。 16:【七虹レイン】という、かつて人気だったナビゲートAIの稼働データを全て破壊したことで悪名高い。 今でも専用のアンチスレが立ち、タタラやニューロたちから叩かれている。 そのことで多くのニューロやタタラの恨みを買った結果、紆余曲折あり三合会の子飼いとして働きながら身を隠している。 現在は、イーリスの【人格カード】の売人などをしているようだ。  
大河内 ゲンジほほぉ~
大河内 ゲンジろくでなしだなぁ
RL:GT次!!!
RL:GT▽千夏
習志野千夏【”てるてる坊主”】を社会:テクノロジーで調べます。♣の7に感情7、社会なのでストリームマップ+3 チャイナドール+1で18です。
RL:GT【”てるてる坊主”】 <電脳><社会:テクノロジー><コネ:”てるてる坊主”> 13 13:電脳上で活動する謎のアバター。『PC③』に「【”七色の恋人”イーリス】を救ってほしい」と依頼した。 データの消去を念入りに行っているようで、直近の一つを除き痕跡を辿ることができない。 直近のアクセス記録は、【七虹レイン】というナビゲート用AIをかつて配布していたウェブコンプレックス。そこは2年前にあるハッカーにより攻撃され、現在はデッドリンクとなっている。
RL:GT
RL:GT▽ユウキ
真咲ユウキ【人格カード】を、《社会:ストリート》、外界で判定。ダイヤ9+外界5+報酬点1で15
RL:GT13:N◎VA全域で発生している”連続自殺”事件で使われている人格カード。 被害者の多くはマネキンで、共通点が明確なので一連の事件として扱われている。 被害者は皆、【”七色の恋人”イーリス】の人格カードを挿した直後に自傷行動をとっている。 【ウェザープロダクション】はこの件について大いに遺憾であるとし、独自に様々な行動を行っているようだ。 15:正規のメーカーが作成したものではなく、非合法に製造されたものである……とされているが、 実際は大量生産や高度な規格化が行われている。 企業か、あるいは企業並みの力を持つ犯罪集団が、組織的に製造している者と目されている。 なお調査の結果、このカード自体には、自殺を促すウィルスやサイコアプリの類は仕込まれていない。 あくまで、非常に精密なデータで作成された人格カードである、というだけだ。
RL:GT
RL:GT
RL:GT
RL:GT
RL:GT
RL:GT■Re:2
RL:GTシーンカード:カブト(逆位置)/庇護を失う。
RL:GTシーンプレイヤー:ゲンジ
RL:GT
大河内 ゲンジシーン的には千夏ちゃんのところを訪ねる方がそれっぽいですね
RL:GTじゃあ千夏さんの家かな。
RL:GT千夏さんちは何エリアだろう
大河内 ゲンジじゃあゲンジにしては珍しく事前にアポをとるか
RL:GTゲンジさんに任せます
大河内 ゲンジじゃあ
大河内 ゲンジヤロールで落ち合うほうがいいか。扱う内容も危ないものだし
RL:GT
RL:GTスラム街にあるバー、「ヤロール」。
RL:GT小規模で、どこも薄暗い。ここは、荒事屋たちが集まる商談の場。
RL:GTそんなヤロールの奥──ただ、扉に”海”とだけ書かれた部屋がある。
RL:GTここは通称、イシュタル海。
RL:GT真正面にたつ相手の顔すら見えない、都市の底だ。
RL:GT「いらっしゃい」
RL:GT男装の麗人……”ゴッドマザー”ドーリスとよばれるバーテンが、新たな客を迎え入れる。
大河内 ゲンジ「おう、景気は……まぁ聞くだけ野暮だぁな」
真咲ユウキぐるりと店内を見回して、ゲンジについて店に入る。
真咲ユウキ登場判定にハートの4で失敗しつつ、チームの効果で登場。
灰暮令夜登場判定:社会:N◎VA 理性7+♠︎8、15で登場します
習志野千夏ヴィジョナリーにより、<電脳>から登場判定。ダイヤの8を使用。14ですね。
RL:GT「……セキュリティを新調しなくちゃいけないか?」
RL:GTドーリスが、片目だけ開ける。
真咲ユウキ店主の方へ目を向けて、けげんな顔。
大河内 ゲンジ「おいおい今日は客として来てンだよ」
真咲ユウキ「そうじゃなくて、なんか……」
真咲ユウキもう一回店内を見回す。
習志野千夏「ちょっとちょっとちょっと~~~2秒でネタバレしないでよ~せっかくサプライズARも用意してきたのに」
真咲ユウキ「あ?」
習志野千夏いなかったはずの場所に、一見場違いな少女が立っている。
真咲ユウキ聞き覚えのある声に眉をしかめる。ここで聞くとは思わなかった、という顔。
RL:GT「やってみろ、BLAKK-ICE(殺人保安プログラム)をサーブしてやるぞ」 ドーリスは胡乱な顔だ。
灰暮令夜その様子を横目で見ながら、グラスを傾ける
習志野千夏その声の持ち主は、オンラインのハンドルはトライアイ。三角形に目が描かれたアイコンを使用している。
習志野千夏「どうもどうも~えっ、おっさんなんか美女なんか侍らせてる。オフ? いいね~」
真咲ユウキ「お前、こんなとこにも入り込んでんのか」
習志野千夏「へ~~おっさんこういう人がタイプなんだ。確かにな~うんうん、うん?」
大河内 ゲンジ「ちげーよ。チ……”トライアイ”仕事だボケ」
大河内 ゲンジ「あ?知り合いか?」
大河内 ゲンジ本名で呼びそうになったのをごまかした。
真咲ユウキ「ああ、ネットで何回か話したことがあって……」
習志野千夏バックグラウンドで走らせている周波数解析ソフトが99.9%でオトモダチをサジェストしている。
真咲ユウキオンラインでは“ピュラー”と名乗っています。
RL:GT「お客様方」 ドーリスが、グラスをとん、と2人の前に置く。
RL:GT「──お話は、そちらのテーブルで」
習志野千夏「は~い」
RL:GTイシュタル海名物、真正面の相手の顔が見えないテーブルだ。
真咲ユウキ「失礼」
習志野千夏「ピュラーじゃん、ニューロ~!」
真咲ユウキ「お前、こんなところに散歩に来たらな、ハチの巣にされっかもだぜ」
灰暮令夜「………(イヌに子供に、…マネキンか?珍しい)」
習志野千夏「ボディはお家だよ」
習志野千夏意識体ですね。
習志野千夏「挨拶はともかく~、私、『イーリス』のこと調べてるんだ」
大河内 ゲンジ「よぉドーリス。なんかいい酒入ってねぇか?高すぎねぇやつ」
真咲ユウキ「!」
大河内 ゲンジ2人がテーブルに向かうのを尻目にドーリスへ
灰暮令夜その単語に、ぴくりと反応する
習志野千夏「なんかほっついてたらさ、同じようなデータにアクセスしてる人いるからさぁ」
大河内 ゲンジまぁいわゆる席料である。
習志野千夏「あ、おっさんじゃん! って」
大河内 ゲンジ「おめーはまだ覗き見やってんのか。何度痛い目に会やぁわかるんだ?」
灰暮令夜静かに席を立ち、少女の方へと歩いていく 「なあ、あんた」
大河内 ゲンジ「お」
灰暮令夜ずいっと、千夏ちゃんの背後に立つ
真咲ユウキ「三合会が関わってんだ、うかつに首突っ込むと……」と、言葉を止める。
大河内 ゲンジ目の端で単語に反応していた影が話しかけてきたことにやや警戒の色を示す。
習志野千夏「うわっ」
灰暮令夜「『イーリス』について調べてると言ったな…」
RL:GTドーリスは無言でグラスを磨いている。客同士のトラブルには介入しない。
習志野千夏ただならぬムードに後ずさりする。ヴィジョナリーヴィジョナリー。大丈夫。私はいまお家でごろごろしながらこの会話をしてる。オーケー。
大河内 ゲンジ「おう兄ちゃん盗み聞きたぁ感心しねぇな」
習志野千夏「し、っらべてるよ、流行りのアイドルだし~」
灰暮令夜「………む、たしかに。すまない、聞き耳を立てるつもりはなかった」
習志野千夏素直か???
真咲ユウキ「…………」
真咲ユウキなんかこの素直さ、既視感あるな。
大河内 ゲンジ「おめーもぺらぺらしゃべりすぎなんだよ」
真咲ユウキ「んんん? あんた……」
大河内 ゲンジヴィジョナリーの頭をはたく
習志野千夏悪い人じゃなさそうだな……ほんとに? 顔に傷とかついてるけど。なんか……明らかに戦闘用のガワだけど。
習志野千夏「あだっ」
真咲ユウキ千夏の前に出て、令夜のことをまじまじと見上げる。
灰暮令夜「俺も今、『イーリス』について調べて…ん?」
習志野千夏一定以下の衝撃は感覚でリンクするようにしてある。
習志野千夏ギリギリ通過する強さで叩くな。
真咲ユウキ「……その声。聞いたことあんな」
真咲ユウキ「何だっけ、客か?」
大河内 ゲンジ痛い目を見ないと学ばないからな。
灰暮令夜「………いや、マネキンに世話になった覚えはない」(殺したことはあるが)
習志野千夏へ~お兄さんもそういうお店行くんだ~行かないんだ~
真咲ユウキ「『イーリス』について調べてるんだって。何で」
大河内 ゲンジ「……あぁ?お前”星喰い”か?」
灰暮令夜「…『イーリス』本人から依頼を受けている」
灰暮令夜「…ああ、”星喰い”と呼ばれてはいる」
真咲ユウキ「え。あ。“星喰い”? 殺し屋の?」
灰暮令夜「ああ、そうなるな」
灰暮令夜「…そういうあんたは“紅鬼”だな、知ってる」ゲンジに向かって
真咲ユウキ「あ~、道理で聞いたことあるわけだ」
習志野千夏「あ~あ~星喰いね、知ってる知ってる。あのなんか絶対殺すっていう殺し屋だよね」
習志野千夏「え?」
習志野千夏「殺し屋?」
灰暮令夜「ああ」
大河内 ゲンジ「おう」
真咲ユウキ「そう」
習志野千夏「え~、え~」
真咲ユウキ「こんな顔してたんだ。へえ」
習志野千夏「……これもしかしてヤバいやつ?」
真咲ユウキ「ヤバいよ」
灰暮令夜「そうなのか?」
習志野千夏素直か?
大河内 ゲンジ「おめぇはなんでいつまでもヤバいラインがわからねぇんだ?」
RL:GT「……ここのことも知らんでジャックインしてきたのか?」
大河内 ゲンジ千夏に向かってあきれたように言う。
RL:GTドーリスさんもあきれ顔。
RL:GTヤロールの客層は8割がウェットワーカー(殺し屋)だ。
灰暮令夜「そもそもここは、その…やばい奴が多い。気をつけろ」
大河内 ゲンジ「すまねぇ、こいつはアホなんだ」
習志野千夏「アホじゃないし!」
真咲ユウキ「オレだってこのおまわりさんと一緒じゃなきゃ来ようなんて思わないよ」
習志野千夏「アホではないよ!! なんか……面白そうだな~……入れちゃうな~って思ってぇ」
大河内 ゲンジ「しっかし、俺ぁまだ”紅鬼”なんて言われてんのか裏では」
真咲ユウキ「あほじゃん」
大河内 ゲンジ「おめぇそれで何度俺らの世話になったと思ってンだ!」
真咲ユウキ「……なあ、ところでお兄さん」
真咲ユウキ「あんた、どうやって人殺すんだ?」
真咲ユウキ令夜の方を見て問いかける。
習志野千夏アホじゃないし……誰よりもクロックアップしてるし……
灰暮令夜「引き金を引く、それだけだ」
真咲ユウキ「自殺に見せかけて殺す、なんてことないよな」
灰暮令夜「…?」
大河内 ゲンジおうおう、お客を”殺す”ってことにゃあ共通してるわな、と品のないことを考えていら。
灰暮令夜「殺し方にこだわりはないが、そういった依頼は受けたことがない」
真咲ユウキ「……ん」
真咲ユウキ「あんた、素直そうだから信じよう」
灰暮令夜「そうか」
真咲ユウキ「マネキンが『イーリス』の絡みで死にまくってる」
灰暮令夜「…だからイヌと一緒なのか」
真咲ユウキ「ああ。落とし前をつけさせる」
真咲ユウキ「だから、あんたがもし敵じゃないなら……」
真咲ユウキ「事件の裏にいる奴を殺す依頼を……」
真咲ユウキと、言いかけて、ゲンジの方を見て言葉を止めた。
大河内 ゲンジ「おぅ、気がはえー」
真咲ユウキ「……それぐらいの気持ちってことだよ」
灰暮令夜「依頼ならばいつもで受けよう、だがその前に…」
灰暮令夜「……一つ、関係のあるかもしれない情報を持っている。取引をしないか」
大河内 ゲンジ「焦んなって。目の前の情報に踊らされるとあっさり死ぬぜ」
習志野千夏え、え、なんかすごい話してない? この人たち。
RL:GTドーリスが気の毒そうに千夏を見ている。
大河内 ゲンジ「って言ったそばからそういうこと言うのなお前ぇは」
大河内 ゲンジ「まぁそもそもさっき『イーリス』から依頼を受けたとか言ってたよな”星喰い”」
大河内 ゲンジ「なんだ?気に入らねえライバルでも消してくれってか?」
灰暮令夜「ああ」
習志野千夏あのイーリスにあったの? すごーい!! とか言う
灰暮令夜「いや…」
習志野千夏あれでもないです、ね……。
習志野千夏黙って見てます。
大河内 ゲンジおう、ミルクでも飲んでろ。
真咲ユウキ『イーリス』の顔で死んだランジュのことを思い出して、沈黙している。
習志野千夏なんかウェットなムードになってる。ウェットは苦手なんだよ。
灰暮令夜「自分を殺してくれ、と言われた」
習志野千夏「は??????」
灰暮令夜「だから、昨夜殺した」
習志野千夏「え?????????」
大河内 ゲンジ”星喰い”、表に出てしゃべるのは向いてねぇなぁと思っている。
灰暮令夜「だが、今日のライブでイーリスはいた」
RL:GT千夏も、検索中に今日の生放送に出演しているドーリスをちゃんと見ている。
習志野千夏見た見た。
RL:GTイーリス!
灰暮令夜「だからもう一度殺す」
真咲ユウキ「……」
習志野千夏「……」
真咲ユウキ「こっちが知ってることを話す」
大河内 ゲンジ「依頼達成に燃えるのはいいが……殺したはずなら報酬はどうだったンだ?もらってんのか?」
真咲ユウキ「だから、そっちが知ってることも教えろ、殺し屋」
灰暮令夜「もらった、が…」
大河内 ゲンジユウキの発言に眉尻をさげてぐはは、と笑う。
大河内 ゲンジ「いやぁ、いいいい。よし、わかった。ちょっと待て”星喰い”」
真咲ユウキ「だってそうだろ」と、ゲンジの方を睨む。
大河内 ゲンジこいつら、有利に事を運ぼうとか考えちゃいねぇ。
灰暮令夜「…なんだ」
真咲ユウキ「こいつが殺したのは、ランジュみたいな『イーリス』だったかも知れないんだぜ」
大河内 ゲンジ「あーあー、そうだよ正しいぜ」
大河内 ゲンジ「”星喰い”。あんたが言いかけてたように、んでこのピュラーが言いかけたように」
大河内 ゲンジ「俺らは『イーリス』について調べてる。んで、お前も『イーリス』から仕事を受けて、個人的に調べている」
灰暮令夜「そうなるな」
大河内 ゲンジ「なら、手を組んで調べちまった方が早いってことだ」
灰暮令夜「それはこちらとしても助かる」
大河内 ゲンジ「ちょうどそのためにそこの嬢ちゃん呼んでんだ」
習志野千夏「い、いえーい」
大河内 ゲンジ「がはは!話が早くて助かるぜ」
灰暮令夜じっとトライアイと呼ばれていた少女を見る
習志野千夏「じゃなくて」
習志野千夏「待ってよ」
大河内 ゲンジ「あ?」
習志野千夏「もしそれでイーリスのことがわかって……居場所とか……わかって」
習志野千夏「そしたら殺し屋さん、イーリスのこと、殺すんでしょ?」
灰暮令夜「そうだな、それが依頼だ」
習志野千夏「わた、わたしも依頼されたんだよ!」
大河内 ゲンジ「あぁ?」
灰暮令夜「…殺しをか?」
習志野千夏「『イーリスを救ってほしい』って」
大河内 ゲンジ眉を吊り上げた
真咲ユウキ「だれに」
灰暮令夜「………」
習志野千夏「誰かわかんないけど、ふつー私に頼むかって思うけど」
習志野千夏「救ってほしいって言われたんだよ」
習志野千夏「面白半分で受けたけど」
大河内 ゲンジヤニを取り出そうとし、やめる。
習志野千夏「『救ってほしい』って頼まれたんだよ」
習志野千夏「だから殺すっていうなら、私は、手伝えない」
大河内 ゲンジ「ほぉ……?」
真咲ユウキ「……」
灰暮令夜「………」
灰暮令夜「…自分を殺して欲しいという依頼は、初めて受けた」
灰暮令夜「俺は今まで、依頼を受けたら引き金を引くだけだったが」
灰暮令夜「今回は少し…、理由が知りたい」
習志野千夏「……」
灰暮令夜「そう思う自分もいる」
真咲ユウキ「……あのさ」
真咲ユウキ「だから、まずは、知ってること話すよ」
真咲ユウキ「『イーリス』の人格カードを使ったマネキンたちがどうなったか」
真咲ユウキ「その人格カードが一体何なのか」
灰暮令夜「…そうだな、頼む」
真咲ユウキ「知ったら、ちょっとは……分かるかも」
習志野千夏「わかった」
真咲ユウキこっちが持ってる情報を共有します。【アルノルディィ】【人格カード】の情報と、【七虹レイン】の情報項目。
RL:GT「──ご注文はなにか? それとも、お持ち込みで?」
RL:GTドーリスが口を開く。
習志野千夏アア~~ルノルディイイイイ????? 
RL:GTここはイシュタル海。金さえあれば、揃うものもある。
習志野千夏その話を聞いて、千夏もてるてる坊主の情報を共有する。
習志野千夏奇しくも重なる【七虹レイン】の情報項目。
灰暮令夜同じく【ウェザープロダクション】の情報を共有する
RL:GT情報が共有されました。
習志野千夏「なんか……あやしいね」
大河内 ゲンジ「三合会と……あー……はっかぁ、か?」
真咲ユウキ「このアルノルディィってやつが危ないのは間違いないと思うんだけど……」
習志野千夏「クソハッカーだよ」
真咲ユウキ「クソハッカーだよな」
習志野千夏「なんか……こんがらがってるのはわかった」
習志野千夏「私も手伝ってあげる」
大河内 ゲンジ「ウェザプロにガサいれねぇといけねぇのははっきりしてんな」
灰暮令夜「もう少し、深く調べた方がいいだろうな…」
真咲ユウキ「ああ」
真咲ユウキ「すっきりさせて、一番悪い奴まで逃げられないようにぶっ飛ばしたい」
習志野千夏「うん」
習志野千夏「……いまさ、バックグラウンドでリサーチソフト回してるんだ」
習志野千夏「とっておきのやつ」
習志野千夏「データ、そっちと共有するから、見てよ」
灰暮令夜「そうか、助かる」
真咲ユウキ「うん」
習志野千夏【”七色の恋人”イーリス】を社会:テクノロジーより調査します。スペードの7、理性が9、ストリームマップで+3、チャイナドールで+1。20ですね。
RL:GT10:「ハロー・イーリス!! さん、はい!」 【ウェザープロダクション】の看板アイドル。公表されているプロフィールでは17歳、ヴィル・ヌーヴ人を母に持つ日系2世、ペルソナはマネキン◎。 個人チャンネルでの配信からデビューし、一年足らずで大人気アイドルとなった。 歌、俳優、モデルと活動は幅広く、メディアへの露出も多い。 デビュー当時から、プロデューサーは【”神の手”天原タイヨウ】が務めている。 13:最近はリアル(生身)でのイベント出場は控えていたが、先だって大規模なゲリラライブの開催が告知された。ファンたちが嬉しい悲鳴を上げている。 (>『ライブイベントのアドレス』を入手。キャストが登場することで、イベントが発生する) 16:技術面やビジュアルもさることながら、特に1対1で話す話術に秀でている。 個人配信時のプライベートトークや、各回著名人との対談などでその技術を発揮した。 N◎VAスポが「【イーリスのトーク技術】は企業が用いる”洗脳屋”と同じ手法!?」というバッシング記事を出したこともあるが、真相は不明。 18:リアルイベントに出演しながら、ウェブコンプレックスでライブや支援者とのトークを行うなど、明らかに常人では不可能なスケジュールで活動している。 電脳意識体におけるマルチタスクのエキスパートとされているが、それによる精神的疲労について心配する声も多い。 ある企画で専門家のチェックを受けた際には、【電脳性人格剥離】の兆候について指摘されていた。
習志野千夏「……」
習志野千夏「正直、調べたくなかったよ。好きなアイドルのこと」
大河内 ゲンジ「……お前ぇ時々自分が嫌にならねぇか?」
習志野千夏「アイドルってさあ、そういうもんじゃん? わからないままのほうがさぁ、いいんだよ、色んなこと」
真咲ユウキ「そういうもんなの?」
習志野千夏「アイドルの裏とかさあ、調べたって全然面白くないんだよ。だから私は普段調べないんだ」
灰暮令夜「…そうなのか、無理をさせてすまない」
習志野千夏「いや」
習志野千夏「でもそれじゃ救えないから」
大河内 ゲンジ「もともとこいつも自分で首ぃつっこんでっからな」
真咲ユウキ「そうだな。……これ、すごいぜ」
習志野千夏「うん。1人でもやってたよ」
大河内 ゲンジちょっとここで続けてな、と言いテーブルをはなれてドーリスの元へ。
習志野千夏「もっとさあ、なんかさあ、わるーい男とかにさあ、アイドルが狙われててさあ、時限爆弾がライブ会場に仕込まれたりしててさあ、一定時間までにパスコードを解除してさあ」
習志野千夏「そういう感じだったら、なんか、こう、映画みたいなかんじで、なんか、かっこいいじゃん? 面白そうじゃん?」
習志野千夏「……って、思ったんだけどな~」
習志野千夏「な~?」
習志野千夏机で伸びてる。
大河内 ゲンジ「なぁドーリス、おかわりついでによぉ……」
RL:GT「なんでしょう、お客様」
習志野千夏意識体の千夏がミルク(AR)を飲んでいる。
RL:GT勿論、ヤロールではヤオヨロズ謹製のサイバーフードも販売しているぞ。
大河内 ゲンジ「【スキャンダル(イーリス)】についての情報をちっとくれや。詳細はこっちでウラ取るからよ」
大河内 ゲンジそう言いながら4シルバーを情報料として提示する。
RL:GTドーリスはグラスに琥珀色の液体を注いで、君の前に滑らせる…
RL:GT判定どうぞ。
大河内 ゲンジ【スキャンダル(イーリス)】を社会:警察で調査。ダイヤのK+社会が2+隊員バッヂで1足して報酬点が3でしたね。3使います。
RL:GT【スキャンダル(イーリス)】 <社会:ストリート><社会:メディア><社会:テクノロジー><社会:警察> 10/16 10:発表されているプロフィールはまさに応援したくなる素朴な少女といったもので、後ろ暗い情報も一切ないが、それらが全てでたらめだという説が根強い。 過去の友人による証言や、学生時代のエピソードが映像つきで紹介されたこともあるため事実無根とされているが、検証を行ったあるアンチ・ファンにより全て捏造されたものだと指摘された。 だがその後「証拠を出す」と宣言したそのアンチからの続報は一切なく、ストリームに溢れるゴシップの一つとして捉えられている。 16:数年前【出雲クラウド】という人物が配布していた、ナビゲート用AIと姿や声紋がそっくりだと指摘されている。 【七虹レイン】と名付けられたそのAIは当時、局所的なブームとなっていたが、いつの間にかウェブ上からその痕跡が全て消滅していた。 デビュー初期には特にそれを指摘する声が多く、ファンの間では「デビュー前のイーリスをモデルとして作られたのが七虹レインである」という説が主流。
RL:GTグラスには、ARのホロペーパーのデータ。
RL:GTそれは、かつて報じられたチャンネル99のゴシップ記事だ。
大河内 ゲンジ「助かるぜ。悪ぃなぁ、ガキ連れてきちまって」
RL:GT「注文さえしてくれればいいさ」
大河内 ゲンジ「そりゃ助かる。あっちの兄ちゃんとあの嬢ちゃんの分は出しとくからよ」
大河内 ゲンジ千夏とユウキのことを指さす。
真咲ユウキ兄ちゃんです。
習志野千夏嬢ちゃんです。
RL:GTドーリスは特に何も言わない。ニューロエイジは自由だ。
習志野千夏ニューロ~!
大河内 ゲンジカルーアミルクだったか?
真咲ユウキ「ん」
真咲ユウキふと声を上げて、ポケットロンを取り出した。
真咲ユウキ「ああ、こっちもブタ……じゃない、客に調べさせてた情報が来たみたいだ」
真咲ユウキ電脳性人格剥離について調べます 社会:メディア で♦のQを切り、達成値15
大河内 ゲンジブタっつったな。どういう客相手にしてんだ。
真咲ユウキプレイだよプレイ。そういう役なんだよ。
灰暮令夜ブタ役…
習志野千夏ほんとにブタに見えるARソフトいる?
大河内 ゲンジ客が自分で用意すンだよそういうのは
RL:GTあなたのブタ……ではない、客はその方面の知識があるようだ。
習志野千夏精巧な3Dモデルから、かわいいデフォルメのローポリのやつまでチューニングできるよ。
RL:GT 【電脳性人格剥離】 <電脳><医療><社会:テクノロジー><社会:メディア><社会:警察> 13/15 13:電脳意識体や疑似人格を使用して、マルチタスクを行った者が多く発症するとされる精神病。 「自己」という概念を喪失することに始まり、精神崩壊に繋がるほどの強いストレスを受け続ける。 電脳ドラッグやサイコアプリの多用も一因とされ、カウンセリングや記憶処理などの対処療法以外に根本的な治療法は確立されていない。
RL:GT15:イーリスは明確にこの症状に苛まれ、幻覚や記憶障害、衝動的な自傷行為の頻度が増えている。 先月から何人かの殺し屋にコンタクトをとった形跡があり、直近では『令夜』というカブトワリに自らの射殺を依頼。 依頼通り、自由行動時間に銃撃され死亡した。だがそれによってスケジュールに穴が空いた様子はなく、通常通りの活動を続けている。
真咲ユウキ「……『イーリス』の人格カードには、何の不備もなかった」
真咲ユウキ「でも、実際問題マネキンは自殺しまくってる」
真咲ユウキ「もとになってる『イーリス』がそういう病気に悩まされてたなら話は通る」
習志野千夏「……」
大河内 ゲンジ「んだ、そっちがアタリだったか」
真咲ユウキ「ああ。今度たっぷり『褒めて』やらないとな」
大河内 ゲンジ嬢ちゃんが調べたくなさそうな情報を選んだってのによぉ、とは口にしなかった。
灰暮令夜「……人格が、か」
大河内 ゲンジ「俺にゃあ縁のねぇ病気だな」
習志野千夏「他人事じゃないな~あはは」
RL:GT「表沙汰にはならないニュースだな」 ドーリスがぽつり、と口をはさむ。
RL:GT「サイコアプリは、今売れてるからな」
習志野千夏私も作るしね。
習志野千夏「……ねえ」
習志野千夏「殺し屋さんは」
灰暮令夜「……」
習志野千夏「死って、救いだと思ったこと、ある?」
灰暮令夜「……俺にとって死は、死だ」
灰暮令夜「救いには、ならない」
灰暮令夜「だが、救われたいと死にすがる人間がいるだろうというのも…理解はできる」
習志野千夏「うん」
習志野千夏「私もな~こんなかんじだから、死にたいとか全然わっかんないからな~」
習志野千夏「わかんないけど」
習志野千夏「辛いのはかわいそうだよね」
灰暮令夜「…そうだな」
灰暮令夜「だが、俺には”これ”しかない」 そう言ってマントを翻し、腰にぶら下がった銃を見せる
習志野千夏「それは……お薬じゃあないもんね」
習志野千夏込められているのは薬剤ではなく、銃弾だ。
習志野千夏チーム化します。
灰暮令夜「ああ、その通りだ」チーム化します
真咲ユウキチーム化するか。
大河内 ゲンジチーム化を宣言します
灰暮令夜そのままポケットロンを取り出して、誰かと会話を始める。 「…もう調べ終わったのか、助かる。ああ、報酬はいつものでいいな?」
灰暮令夜【”神の手”天原タイヨウ】社会:企業、ハートのK+生命6+報酬点1で17です
大河内 ゲンジおらっ本名曝せや!
RL:GT【”神の手”天原タイヨウ】 <社会:ストリート><社会:企業><社会:メディア><社会:テクノロジー> 10/12/15 10:【ウェザープロダクション】所属のプロデューサー。眼鏡をかけた優しげな風貌の25歳男性、ペルソナはエグゼク◎。 【”七色の恋人”イーリス】をデビュー時からプロデュースし、トップアイドルに仕立て上げたその手腕から一部報道からは”神の手”と呼ばれている。 イーリスからも「仲の良い兄のようなマネージャー」と称されるなど関係は良好。 15:三合会と強い繋がりを持つという、裏の顔(レッガー)を持つ。 プロダクション立ち上げ当初、当時ほぼ実績のなかったイーリス一本で三合会の後ろ盾を取りつけたことから「”神の手”を持つ」などと揶揄されていた。 現在はその利益の大きさから、三合会としても無視できない存在となっており、レッガーとしての強い発言力を持っている。 17:普段は企業人として、プロデューサーとして一部の隙もない生活を送っている。(→【タイヨウの不審な行動】) また企業立ち上げ前は情報工学系の大学に通っていたとされるが、当時の経歴が一部隠蔽されており詳細不明。
大河内 ゲンジほほぉ~本家スジではないのか
灰暮令夜「だ、そうだ」
大河内 ゲンジ外様かぁ
大河内 ゲンジ「ああ?こいつ”外”から来てんのかよ」
大河内 ゲンジ「三合会の中でもよく思ってねぇやつは多そうだな」
真咲ユウキ「……」
真咲ユウキ「……それぞれが怪しいけど、全体がすっきり見えてこないな」
大河内 ゲンジ「絡んでるやべぇところは三合会くらいで、あとは個人のことばっかりか」
習志野千夏「でも、まあ、やることは決まってるでしょ」
習志野千夏「ライブイベント」
習志野千夏「こんなメンバーでライブみるなんて、あはは、なんだかそれはちょっと面白いな」
真咲ユウキ「ライブ。マジか」
RL:GT「……斑鳩のライブハウスでやるようだな」
RL:GTグリーンエリアだ。
灰暮令夜「…そこで何かわかるだろうか?」
RL:GTドーリスがニュースペーパーをめくって教えてくれる。
習志野千夏「わからないからいくんでしょ」
大河内 ゲンジ「ほほぉー。乗り気はしねぇが、面くらいは拝んでおくか」
灰暮令夜「そういうものか」
習志野千夏わからないからやってみる。あたらしいものをみにいく。
習志野千夏それがニューロの在り方だ。
真咲ユウキ「そうだな。もしかしたら……」
大河内 ゲンジ「あ、おい”星喰い”。会場では”それ”を抜くんじゃねぇぞ」
真咲ユウキ「何か悪いことを防げるかも」
灰暮令夜「…気をつけよう」
習志野千夏「かわりにサイリウムを振ろうね」
大河内 ゲンジ「そうしてくれ。お前ぇを逮捕しなくちゃぁならなくなる」
RL:GT会話をかわしながら、イシュタル海を後にする君たち。
RL:GTそれを見送ったドーリスは、グラスをとん、と置いて。
RL:GT「──……いってらっしゃいませ」
RL:GT
RL:GT──シーンエンド
RL:GT
RL:GT■舞台裏:なし
RL:GT
RL:GT■RE:3
RL:GTシーンカード:ハイランダー(正位置)/希望。予期せぬ幸運。状況の好転。
RL:GTシーンプレイヤー:千夏
RL:GT
習志野千夏斑鳩のライブ会場にゴーだ。
RL:GTシーンプレイヤーは自動登場
RL:GT他のチームPCは、登場判定を失敗できます
真咲ユウキ♠3で登場判定に失敗
灰暮令夜♠5で判定失敗
大河内 ゲンジ♦の6で登場判定に失敗
RL:GTグリーンエリア、斑鳩。
RL:GT高級な住宅街といった様相のそのエリアは、ウェットワークスに従事する人間には縁遠い場所だ。
RL:GTそんな住宅街のただなかに、そのライブハウスはある。
RL:GT千早の技術によって、完璧な防音が保たれた大型のドーム施設だ。周囲には住宅街があるが、クレームがはいったことは一度もない。
習志野千夏今度は生身の千夏です。
習志野千夏正規のルートで取得したチケットを配って入場だ。物販もチェック。
真咲ユウキ再合流してライブハウスの前にいる。
灰暮令夜「………こういった場には、初めて来たな」 きょろきょろしている
習志野千夏「ドレス、浮いてるな~」
習志野千夏「顔に傷のイケメン、浮いてるな~」
習志野千夏「巨体のおっさん、浮いてるな~」
灰暮令夜多分狙撃ポイントとか脱出経路を確認してる
RL:GTドームには、たくさんの人々が入っていく。
RL:GTそんな人々の中に、イーリスの姿があった。
真咲ユウキ「まあ、多少浮いても問題ねえだろ」
RL:GT一人、十人、たくさん。
真咲ユウキ「怪しいことをするわけじゃないんだしさ」
RL:GTイーリスは、自分の外見データを「販売」している。
習志野千夏私も持ってる。
RL:GTファンの中には、イーリスの姿をしてライブイベントに来るものもいるという。
RL:GT当然。
真咲ユウキ「……『アイドル』になるって、あーいうことなんだな」
RL:GT人格カードも。
RL:GT今のところ、目立つ騒ぎは起きていないが。
真咲ユウキその人格カードはランジュとかのとは違って正規のものなのかな。
RL:GTそれと、イーリスのホログラフを自分の近くに表示させているファンもいる。こっちも一般的なサービスだ。
RL:GTそうですね、正規のもの  なんじゃないでしょうか。
真咲ユウキイーリスまみれだ。
習志野千夏普段だったら私もイーリスの格好で来てたかもしれない。
大河内 ゲンジ「視界がチカつきやがる」
RL:GTあなたたちの目の前で、若い女性のファンが通り過ぎていく。
RL:GT彼女たちはスイッチ一つで、髪をエメラルドのものにかえた。
習志野千夏「……知らなきゃいいことってまあ、あるなあ」
灰暮令夜「む…」
真咲ユウキ「……」
RL:GT君たちの横に並ぶ青年は、ポケットロンに浮かぶイーリスのARを会話している。
RL:GT壁面のAR。街灯の立体映像。聞こえてくる声。そこにはたくさんの彼女の顔がある。
RL:GT──なのに、彼女は”どこ”にいる?
真咲ユウキ「……オレの死んだ同僚がさ」
真咲ユウキ「『イーリス』になったとき、『また?』つってたんだよな」
大河内 ゲンジ”星喰い”が撃ったのも、本人じゃあねぇのかもなと考える。
大河内 ゲンジ「言ってたな」
大河内 ゲンジ「あれも症状か?」
習志野千夏私の心の中に思い描くイーリスは、でも、もう、笑わない。
真咲ユウキ「さあ」
真咲ユウキ「でも、うんざりしてるかもな」
真咲ユウキ「こんなに自分まみれになったらさ」
灰暮令夜あの時のイーリスの笑顔を思い浮かべている
”神の手”天原タイヨウやがて。
”神の手”天原タイヨウ開場の時間がくる。
”神の手”天原タイヨウ
”神の手”天原タイヨウ『皆さん、たいっへん、おまたせしまーした!』
”神の手”天原タイヨウ君たちは、客でいっぱいになったドームの中にいる。
”神の手”天原タイヨウステージには、大きく手を広げるプロデューサー……タイヨウの姿がある。
”神の手”天原タイヨウ彼はファンからも認知されており、客席からはタイヨウコールが上がっている。
”神の手”天原タイヨウ『間が空いてしまいごめんなさい! イーリスも今日この日を、いまかいまかと待ちわびていました』
”神の手”天原タイヨウ『早速ですが登場してもらいましょう!』
”神の手”天原タイヨウ『”七色の恋人”、イーリス、出番だぁー!』
”神の手”天原タイヨウ
”七色の恋人”イーリス──照明が、七色に弾けた。
”七色の恋人”イーリス観客が、爆発するようなどよめきをあげる。
習志野千夏沸上がる歓声に合わせて、自分も同じように歓声を上げる、その一体感を知っている。
習志野千夏今はただ、黙って見ているだけだ。
灰暮令夜「………」
”七色の恋人”イーリス君たちの真横では、イーリスの姿をした女性ファンが歓喜の声をあげ、涙を流している。
”七色の恋人”イーリスそうして、ステージの中央に。
”七色の恋人”イーリス彼女は、姿を現した。
真咲ユウキステージ上の『イーリス』を見上げる。
大河内 ゲンジイヌとして会場に鼻を利かせる。こんな場所でないとは思うが、”万が一”に備えて。
真咲ユウキもうどこにもいないランジュの顔を思い出す。
真咲ユウキ表情が睨むように険しくなるのを止められない。『イーリス』自身が悪いのではないと分かっていても。
”七色の恋人”イーリス『──”ハローッ、イーリス”!』
”七色の恋人”イーリスエメラルドの髪が躍る。
”七色の恋人”イーリスARをまとって、きらきらと。
”七色の恋人”イーリス虹のように。
”七色の恋人”イーリス<早変わり>S7
”七色の恋人”イーリス舞台上で、その衣装が一瞬で変わる。
”七色の恋人”イーリス流れるような、オーロラのようなドレスに。
”七色の恋人”イーリス『あなたの笑顔が、ここから見えるよっ!』
”七色の恋人”イーリス はじけるような、笑顔で。
”七色の恋人”イーリス 彼女は、そう宣言した。
”七色の恋人”イーリス<知覚>判定をすること。
”七色の恋人”イーリス目標値は15である。
習志野千夏見えているのかな。見えているのかもしれない。それでも、笑顔は見れなかっただろうけど。
大河内 ゲンジ足んねぇな!
真咲ユウキ♠の9で11 失敗!
習志野千夏スペードのQで19
”七色の恋人”イーリス<早変わり>ではない。
”七色の恋人”イーリス<※パントマイム:早変わり>です。
”七色の恋人”イーリスパントマイムは、「カゲムシャ」の奥義です。
”七色の恋人”イーリス他者になり替わり、他者の顔をしていきるもののスタイルです。
”七色の恋人”イーリス神業は《神出鬼没》。
”七色の恋人”イーリス効果は、マスターと入れ替わる。
習志野千夏「――違う」
習志野千夏ライブの爆音にかき消されるような独り言。それでも傍にいたあなた方なら気付くかもしれない。
真咲ユウキ「……どうした、“トライアイ”」
大河内 ゲンジ「偽モンだってか?」
習志野千夏「ひらたくいうと、たぶんそう」
灰暮令夜「………そうか」
習志野千夏わからない。
”七色の恋人”イーリス舞台の上では、イーリスがその人懐こい笑顔を360度、全体に振りまいている。その笑顔はカメラに捉えられ、N◎VA中に、いや、マトリクス全てに情報が拡散していく。
”七色の恋人”イーリスたくさんの目が、イーリスを見ていた。
習志野千夏平たく言うと。偽モンって言葉に素直に頷けない。
習志野千夏あれが偽者だったら、
習志野千夏本物は?
”七色の恋人”イーリス『それではっ、聞いてください! 早速──……』
習志野千夏そもそも私は本物を見たことがある?
”七色の恋人”イーリスひととおりのパフォーマンスを終えたイーリスが、手の中に魔法のように──ARだ──生み出したマイクを手に取って。
習志野千夏わたしが知ってるのは、そもそも――。
”七色の恋人”イーリス『……』
”七色の恋人”イーリス動きを。
”七色の恋人”イーリス止めた。
大河内 ゲンジ「……まじぃ予感がするな」
大河内 ゲンジ警戒を促す。
”七色の恋人”イーリス演出としては、長い間。
灰暮令夜「…ああ」
”七色の恋人”イーリス観客の間にも、なんだか気まずいような空気が奔って。
”七色の恋人”イーリス『……あれ?』
”七色の恋人”イーリス「なんデ、わたしが、そこにいるの?」
”七色の恋人”イーリスその声は。
”七色の恋人”イーリスあなたたちの横から聞こえた。
真咲ユウキ「っ」
”七色の恋人”イーリスあなたたちの真横にいた、イーリスの顔をした女性ファンが、ステージの上のイーリスを眺めている。
”七色の恋人”イーリス「なんで?」「なんでわたしが」「わたし?」「なんでわたしが」「ワタシ」「わたし」「わた「わたしが「「なんで???「わたしはそこ「「わたしが「「「わたし「「「「「「「「わたしが」」」」」」」」」」」
”七色の恋人”イーリス会場のあちこちから。
”七色の恋人”イーリスざわめきに混じって、声が聞こえる。
真咲ユウキ手近な『イーリス』に手を伸ばす。その次にかれらがやることが分かるからだ。
”七色の恋人”イーリスあなたの真横にいた女性ファンは、持っていたサイリウムを自分の目につき込もうとした。
”七色の恋人”イーリスエキストラなのでできる。
灰暮令夜「…無理だ、止められない」
真咲ユウキ手を握って、サイリウムを落とさせる。
灰暮令夜「全員は、無理だ」
”七色の恋人”イーリスただ、全員は止められないだろう。
”七色の恋人”イーリスだって、イーリスは
”七色の恋人”イーリス画面の向こうにもいるのだから。
真咲ユウキ「くそっ!」
”七色の恋人”イーリス──声が聞こえる。
大河内 ゲンジ「おい」
大河内 ゲンジ「──どうなってやがる」
”七色の恋人”イーリスポケットロンに浮かぶイーリスのARが、自分を消去するプログラムを作動させる。
真咲ユウキ「そんなこと言ってる場合か! 助けられる奴は助けんだよ!」
”七色の恋人”イーリスイーリスの顔をしたものたちが、次々と自分の首に手をかけ、頭をかちわろうと金切り声を上げる。
”七色の恋人”イーリスライブ中継の窓の中で、たくさんの赤と悲鳴と涙がこぼれていく。
真咲ユウキ「ひとりでも、ふたりでも……」
”七色の恋人”イーリス何らかの一般技能の判定を行うこと。
”七色の恋人”イーリス目標値は13である。成功した人数によって被害が軽減される。
灰暮令夜ステージ上のイーリスを見つめながら… 「………わかった」
習志野千夏私も止めないと。手で止めるのは無理だ。無理に決まってる。
大河内 ゲンジ【白兵】で判定 ♣の10で感情の4の14!
習志野千夏どうしよう。考えないと。
灰暮令夜「“紅鬼”、使うが構わないな?」
”七色の恋人”イーリス技能に応じた止め方をしてよい。
習志野千夏クロックアップ。
真咲ユウキ心理で判定 ♦のQで達成値は15!
大河内 ゲンジ「”許可”する!」
習志野千夏電脳で判定。♣の4で13。成功します。
大河内 ゲンジそう言いながら短く息を吐き一息に震脚を放つ。
灰暮令夜★射撃 ダイアの7+理性7で14で成功!
大河内 ゲンジ斑鳩が大きく縦に揺れる
真咲ユウキ息を吸い込む。
大河内 ゲンジ「何やってもいいっ!眠らせろ!」
真咲ユウキゲンジが足を踏み込み、揺れたライブハウスの中に、
習志野千夏速やかに照明設備にハッキングし、全照明にインパルス電圧を断続的に印可する。
灰暮令夜腰から銃を引き抜き、次々に射撃をする。 瞳に突き刺そうとしたサイリウムを、自らの首を締め上げようとしている腕を
灰暮令夜撃ち抜く
真咲ユウキ瞬間、『イーリス』のものではない歌声が響き渡る。
灰暮令夜撃ち抜く
習志野千夏どんなライブでもあり得ない凄まじい閃光の明滅が、光を直視した『イーリス』にショックを与える。
真咲ユウキ『仕事』用のサイコアプリのスイッチを入れ、歌を介して周りの観客の精神に直に作用する。
習志野千夏閃光、歌、ドラムロールのような銃声。
”七色の恋人”イーリス観客席で狂乱したイーリスたちを、手が、銃弾が、閃光と銃声が、歌声が押しとどめていく。
習志野千夏イーリスのライブをジャックする。
真咲ユウキ「オレの声を聴け、愚図ども! 『自分』を取り戻せ!」
大河内 ゲンジ震脚を打ち込むとやや身を屈め、飛びかう音と光、弾のその向こう側に目を凝らす。
”七色の恋人”イーリス『……また』
”七色の恋人”イーリス『まただね』
”七色の恋人”イーリスそんな騒動の中。
真咲ユウキ歌いながら、ステージ上の『イーリス』へ視線を。
灰暮令夜視線と銃口を、そちらへ向ける
真咲ユウキランジュの時に聞いたのと同じだ。
”七色の恋人”イーリスステージの中央のイーリスは、どこかぼうとしている。
”七色の恋人”イーリスぼうとしたまま。
真咲ユウキそうだ。あれはランジュの言葉ではなく、『イーリス』のそれだった。
真咲ユウキあの映像の中、姿を変えた後、ランジュはどこにも。
”七色の恋人”イーリス『────《お願い》、……私を』
”七色の恋人”イーリス
”七色の恋人”イーリスBANG.
”七色の恋人”イーリスイーリスは、その瞳から一粒だけ。
”七色の恋人”イーリスきらきらと光る涙をながして。
”七色の恋人”イーリス懐から取り出したなにかを、額に押し付けようとして……
”七色の恋人”イーリス背後の銃声。
”七色の恋人”イーリスタイヨウが手にしたショックガンで射貫かれて、ばたり、とステージ上に倒れた。
”神の手”天原タイヨウ舞台上ではタイヨウがスタッフに何か指示を出している。
真咲ユウキ「…………」
”神の手”天原タイヨウ狂乱の中、君たちはステージに近づくことができず、イーリスたちは退場していく。
真咲ユウキ拳を握りしめる。
”神の手”天原タイヨウだが。
”神の手”天原タイヨウ千夏は、その時気付く。
”神の手”天原タイヨウ倒れる寸前のイーリスから。
”神の手”天原タイヨウどこかに、データが送信されたこと。
”神の手”天原タイヨウ【ライブ中にイーリスが送信したデータの痕跡】
”七色の恋人”イーリス<電脳><社会:テクノロジー>
”七色の恋人”イーリス目標値:15
”七色の恋人”イーリス他の皆さんも、ついでにリサーチしてよいとされる。
”七色の恋人”イーリス皆さんは、警備員によってドームから追い出される。
”七色の恋人”イーリス千夏は一瞬、怒涛のように流れる情報流の中に。
”七色の恋人”イーリステルテル坊主のアイコンを見た気がした。
”七色の恋人”イーリス──SNSが大騒ぎだ。だが、その騒ぎはすぐに鎮静化していく……
習志野千夏【ライブ中にイーリスが送信したデータの痕跡】を<社会:テクノロジー>、スペード2。ストリームマップとドールで+4。15で成功。
習志野千夏私はニューロだ。ニューロだから、「イーリス!」と叫んで感情を届けることよりも。
習志野千夏神経が、脳細胞が、想いよりも早く動いている。データのストリームを辿り、追跡する。
習志野千夏警備員に無抵抗で追い出される一方で、ウェブ・コンプレックスの自分が動いている。
”七色の恋人”イーリス15:ライブ中に突如発狂したイーリスから送信されたデータ群。その送信先は3種類確認されている。 1つは「イーリス」の人格をもった電脳意識体。 1つは「イーリスの人格カード」。 これらは、NOVA中に拡散していってしまって追うことはできない。 ……そしてもう1つは、中華街に存在する三合会系のオフィスビル。詳細は不明だが、三合会内では【金庫】と呼ばれているようだ。
習志野千夏すぐにそれを共有する。
習志野千夏――掴んだ。
習志野千夏ニューロの私が聞いた悲鳴は、耳に劈く悲鳴じゃない。
習志野千夏このデータ群だ。
大河内 ゲンジドームから追い出されるや否やBHに連絡を入れる。
大河内 ゲンジ「大河内だ!ライブハウス斑鳩に人を送れ!あとは……あぁ?声は出さなくていいだぁ!?」
灰暮令夜この騒動にも動じず、すぐにデータを追ったトライアイを見て令夜は呟く。 「…俺も潜るか」
大河内 ゲンジ「んなこたぁいいんだよニューロ何人か回せ!」
真咲ユウキ追い出される直前、タイヨウの方をちらりと見て、遠目からその表情を追った。
真咲ユウキ澄ましていても、その底が見える。
真咲ユウキタイヨウの不審な行動について〈心理〉で調べます。感情9、♣の5を使用して報酬点1使って15で成功。
RL:GT 【タイヨウの不審な行動】 <社会:ストリート><社会:警察><心理> 13/15 13:週に一度、『金庫』と呼ばれる施設で三合会幹部【”爆雷の”ライ・メイ】との会合を行っているようだ。 だが『金庫』はウェブ・マンデイン双方で高度に隠蔽されており、場所を掴むためには何らかの情報が必要。 本人は尾行に対し最新の注意を払っている。(《不可触》の効果の一部) 15:通常マネキンの間で流通するアイドルの人格データは非公式に作成されるものだが、イーリスの人格データは異常に出来が良い。 これらの人格データの作成・配布元はタイヨウである。この人格データの”身売り”は、三合会系列のシノギの一部として成立している。
習志野千夏お給料少なくてかわいそなのでおっさんに報酬点をあげます。
大河内 ゲンジ【金庫】を❤の5+社会:警察の肉体で8+バッヂと隊員バッヂで+2に報酬点3点に1点足りないから千夏ちゃんに1点融通してもらいました。
大河内 ゲンジ5+8+2+3で18!
RL:GT18:中華街の一角に位置するオフィスビル。 三合会が所有する倉庫兼データセンターであり、重要な物品やデータが保存されている。 鉄壁のセキュリティを誇る上に常に多くの三合会構成員が詰めており、ビル自体も要塞化されている。 タイヨウと三合会がやり取りをする唯一の場所であると同時に、彼にとって重要なものがここに隠されているようだ。 (>《金庫のアドレス》を入手)
大河内 ゲンジ即共有します
真咲ユウキ「……」
真咲ユウキ頭を押さえている。怒りで視界が灼熱している気がする。
真咲ユウキ「……くそ、ふざけやがって」
灰暮令夜「……少し、休んでおけ」
灰暮令夜【七虹レイン】〈電脳〉、スペードのK+理性7で17成功です
灰暮令夜情報の海に身を投げ出すのは、苦手だ。 肉体が失う感覚が嫌いだからだ。
RL:GT【七虹レイン】 <社会:テクノロジー><コネ:”てるてる坊主”><電脳> 12/14/16 12:【出雲クラウド】が開発したナビゲート用AI。トロンに常駐し、ユーザーの各種行動をサポートしてくれる。 性能に特筆すべきところはないが、ユーザーのIANUSに(違法ではない程度の)アクセスを行い、その行動ログを自身の言動にフィードバックするという特徴があった。 これにより「各ユーザーに合わせた言動」を構築し、使用者からは「とにかく会話がめっちゃ楽しい」「距離感が心地よすぎる」と大好評。一部のニューロやタタラの間で局所的ながら爆発的なブームとなった。 今でも一部のニューロが、「ハロー・レイン!」という初回起動時の挨拶をウェブミームとして使用している。 全アバター間で情報を共有しており、インストール数が増えれば増えるほどその話術に磨きがかかっていったという。 14:バックアップのトロンが物理的に破壊された上、情報共有機能を利用したウイルスによって全アバターが破壊されたため。現在稼働中のレインは存在しない。 犯人は【”マキナ殺し”アルノルディィ】と呼ばれるニューロで、動機は不明。 ウェブのデータを消去したのもアルノルディィとされており、今でも時たまアンチスレが立つくらい憎まれている。 16:出雲クラウドが在籍していた大学のギガトロン内で、彼女のアバターを目撃したという情報が学内ネットで出回った時期がある。 レイン愛好家のニューロたちが即ハッキングを試みたが、学内ネットという強固なセキュリティに加え、大学側のニューロも警戒しており全て迎撃した。 正面から正式な手続きのもと入室するか、忍び込めばあるいは直接ギガトロンに接触できるかもしれない。(>《大学研究室のアドレス》を入手) ※登場するためには<社会:企業><社会:警察><交渉><隠密>いずれかで達成値15を出さねばならない
灰暮令夜情報共有します
真咲ユウキ「大学か……」
灰暮令夜「…さすがに俺にそういったコネはない、他はどうだ?」
真咲ユウキ「こっちに心当たりがある」
真咲ユウキ「ていうかまあ、おまわりさんがいりゃ入れるだろ」
大河内 ゲンジ「手に入ったアドレスは一つじゃねぇ。もう一度捜査状況をまとめ直す方がいいだろ」
灰暮令夜「そうだな、少し整理が必要だろう」
真咲ユウキ「金庫ってのには、今いきなり押し入るわけにはいかないだろ」
習志野千夏「うん」
真咲ユウキ皺の寄った眉間に手をやりながら、ため息をつく。
真咲ユウキ「めちゃくちゃ殴り込みてえけど」
習志野千夏千夏の口数は少ない。
真咲ユウキ怒りを押し殺している。
灰暮令夜「なんの用意もなしに行けば、まあ死ぬだろうな」
真咲ユウキ「クソ……ほんとに……」
真咲ユウキ「ふざけやがって」
習志野千夏「行こう。おっさん車出してよ。疲れちゃったからさ」
大河内 ゲンジ「いいぜ。ついでに何か腹ごなしだ」
大河内 ゲンジ「メシくって頭まわそうや。特に嬢ちゃんとアンタ、顔色が悪ぃぜ」
大河内 ゲンジ千夏とユウキを顎でさす。
真咲ユウキ「……そりゃそうだろ。こんなの……」
灰暮令夜「………」
真咲ユウキ「大丈夫だ」
真咲ユウキ「あいつら絶対許さねえ」
習志野千夏「うん」
灰暮令夜「…そうか」
灰暮令夜「お前たちが望んでくるというなら、止めはしない」
習志野千夏「当たり前でしょ」
習志野千夏「行くに決まってる」
習志野千夏「私はイーリスを救わなきゃいけないんだから」
真咲ユウキ「……これ以上、やらせねえ」
大河内 ゲンジ「車回してくっからそこに居ろよ」
灰暮令夜「…そうか、二人とも強いな」 左手で千夏の頭をぽんと撫でる
RL:GT
RL:GT──シーンエンド
RL:GT
RL:GT舞台裏:なし