GM
次の駅名を決定しましょう。
1d12を2回振ってください。
GM
②「波島」駅
寂しい雰囲気の駅舎の軒下に、帽子を被った人影が立っているように見える。
このハンドアウトは、第2サイクルの間のみ調査することができる。
GM
シーン表を振って調査するものを宣言してください。
天使 みお
2D6 シーン表 (2D6) > 8[3,5] > 8
天使 みお
ビニール傘が執拗にフレームインしてくる。
GM
8:手すりに引っかけられた持ち主不明のビニール傘。天気予報はしばらくはずっと雨だった気がする……。
天使 みお
2D6>=5 (判定:笑い) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
GM
【秘密】
ショック:なし
拡散情報。
近づいてみると、人影に見えたのはあなたの背丈ほどのマガジンラックと、それにひっかけられた子供用らしき帽子だった。
マガジンラックにはよれた観光案内の小冊子が入っている。終着駅のすぐ近くには眺めのいい崖があるようだ……。
▽この【秘密】を獲得したキャラクターは、クライマックスフェイズで「儀式:心中」に挑戦することができる。
管原陽翔
それを、どう受け止めるべきなのか分からない。
管原陽翔
視線がちらりと、窺うように天使のほうへ向いては、逸れる。
天使 みお
いつもどおり、あなたをニコニコと見ている。
GM
線路がゆるくカーブを描いて、その先に駅が見えてくる。
管原陽翔
さっきの駅舎よりもさらに小ぢんまりしてぼろい、人のいない電車が止まるにふさわしそうな駅。
GM
『「波島」……「波島」に到着いたします……』
天使 みお
「……もしあの駅があったら、そうだな。晩ごはんどうするか考えよう」
天使 みお
落胆もなにもない、いつも通りの声。死のうと死ぬまいとどうでもいいのかと言えばそうでもない。その選択をした菅原を愛するだけだった。
管原陽翔
何をしてもうまくいかない、生きる選択をしたからと言って何かが変わるわけでもない、そう思いながらも、紙片に記憶の中の駅を書きつけて、生きて帰る可能性を残した男。
管原陽翔
一緒にUberを見ている時、ゴーストレストランと地元の店の区別がつかない男が、頷いてへらへら笑っている。
天使 みお
「……や、まだ見つかってないのに考えるのは早いか……」
管原陽翔
生きていたってどうしようもないのだと、苦しいのだと吐露していた男が、その辛さのままに。
GM
ぼろぼろの駅に似つかわしくないような、似つかわしいような古びたマガジンラック。
天使 みお
停車時間は長い。人影が見えて立ち上がって、向かって。そこにあるのはただのマガジンラックだった。
管原陽翔
古い冊子がそのままにされているのが、やはり違和感なような、当然のような。
天使 みお
曲がった線路の先、終着点の方向に……崖が見える。
天使 みお
さぞかしいい景色だろう。晴れていればもっとよかったのかも。
管原陽翔
つられてそちらへ視線を向けて、あ、と小さな声を上げた。
天使 みお
『名所』になりそうな崖だな、と思った。
管原陽翔
あそこから飛び降りたら、楽になれるだろうと思った。
管原陽翔
握りしめていた紙片は、今は天使の手の中にある。
GM
運転士が交代し、車両をしばし点検する様子が見える。
GM
雨風が駅舎の薄い屋根を叩く音だけが響いている。
天使 みお
水面にうまく激突すればきちんと意識を失って簡単に死ねるだろう。
GM
「雫橋」よりも小さい駅だが、駅舎の外には自販機もあるようだ。
管原陽翔
こんな駅でもいちおう、人が利用するんだな、ということを考える。
天使 みお
最低限の荷物から財布を取り出しながら。
GM
よくわからないローカルブランドのコーヒーがありました。
無糖と微糖、ミルク入りもある。
GM
青と白のパッケージ。乳酸系の……微炭酸。
果汁8%のジュース。
緑茶、麦茶。ミネラルウォーター。
管原陽翔
ふつうのものはまああるけど、それ以外がちょっと微妙なラインナップ。
管原陽翔
がちゃがちゃと小銭を出して、ミルク入りのコーヒーを買っている。
天使 みお
そういうところも好きだよ(伝わってない)
管原陽翔
手が震えて取り落としかけ、ちょっとこぼした。
天使 みお
手にコーヒーついてるよ~とティッシュを出したりしている。
GM
さて、手番の方は調査するものの宣言とシーン表をお願いします。
管原陽翔
2d6 シーン表 (2D6) > 6[2,4] > 6
GM
6:なんとなく窓を開けてみた。ただでさえ冷えた身体に、じっとりとした空気が触れる……寒い。
管原陽翔
戻ると、網棚の上の大学ノートが目に入った。
管原陽翔
2D6>=5 (判定:痛み) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
GM
【秘密】
ショック:全員
これは遺書だ。
死へと向かう誰かの意志が書き連ねられている。署名はなく、誰のものかはわからない。
……本当に?
▼《死》で恐怖判定。
管原陽翔
2D6>=8 (判定:暗黒) (2D6>=8) > 10[4,6] > 10 > 成功
天使 みお
2D6>=7 (判定:生物学) (2D6>=7) > 6[1,5] > 6 > 失敗
[ 管原陽翔 ] お守り : 2 → 1
天使 みお
2D6>=7 (判定:生物学) (2D6>=7) > 7[3,4] > 7 > 成功
GM
大学ノートには、びっしりと文字が書かれている。
過去の苦悩。将来への不安。
今現在抱えている漠然とした恐怖、生きづらさ。
[ 管原陽翔 ] 正気度 : 5 → 4
[ 天使 みお ] 正気度 : 5 → 4
管原陽翔
網棚から何となく手に取った大学ノートを放り出した。
天使 みお
「どうしたの、ゴキブリでもいた……」飛んできた大学ノートを見て、拾い上げる。
管原陽翔
はあっ、はあっ、と、階段を駆け上った後のような荒い息をついている。
天使 みお
ぺら、ぺら、ぺら、ぺら……文章に目を通しながらめくっていく。
管原陽翔
身体が震えて、膚にしびれるような痛みがあった。
GM
日記にもならない感情の吐露。
手慰みにも満たない思考の整理。
GM
そうして、だから、それでも、けれど、だからこそ。
天使 みお
訝しげに、もしくは内容から心情を慮った事への苦痛か。それらに軽く眉を顰める。
管原陽翔
あの紙片をどこかへ放り投げてもらって、なかったことにして。
管原陽翔
自分ではないだれかが、本当にこれを書いたのかとさえ思った。
天使 みお
足早に菅原に近づいて、前にしゃがみ込む。
GM
『……まもなく発車します……閉まるドアにお気を付けください』
管原陽翔
自分と同じだれかがいることに、安堵をして、虚しかった。
天使 みお
この苦しみを、どうやって取り除いてやればいい?
天使 みお
けれど、ポケットの中に紙の切れ端がある。
管原陽翔
未練がましく生きる理由が、あなたの手の中にある。
天使 みお
この紙と同じぐらい小さくて、ぐしゃぐしゃで、しかしそれでも、生への未練が。
管原陽翔
電車の揺れに抵抗する力もなく、へたりこんだまま、あのビニール傘のように揺られている。
天使 みお
海に行くまで耐えられなかったんだろう。
GM
何人もが行き過ぎただろう座席は頼りなげにやわらかく、ふたりの体を受け止める。
GM
まだ潮風のにおいは少しもしない。
近いような、遠いような旅路。
GM
ぶつ、ぶつととぎれとぎれにアナウンスが入る音。
GM
『運転再開までいましばらくお待ちください……』
管原陽翔
最寄りにあるのに、使ったことのない路線。
管原陽翔
海が終着駅にあることだけは分かって、そこには崖があって。
管原陽翔
違うのは、俺が、ひとりでできないということだけ。
管原陽翔
ぐるぐると自分の中だけでいっぱいになっている男は、それに気が付かない。
GM
一度目の記憶 ハンドアウト
不意に蘇ったあなたの記憶。
このプライズは譲渡できず、戦果の対象として選択することもできない。
所有者は自由に【秘密】を見ることができるが、この【秘密】は感情による情報共有を行うことができない。
GM
【秘密】をご覧になる場合はGMに秘話や個室でお聞きになってください。
[ 管原陽翔 ] 正気度 : 4 → 3
GM
『まもなく電車は動きます、座席に座るかつり革につかまってお待ちください……』
GM
こうして、止まってもまた動くようになっている。
管原陽翔
山手線とは違って、ちゃんと止まってくれる電車で。
管原陽翔
まるで晴れている日のきれいな景色を見るかのような顔で、窓の外を眺めていた。
GM
先ほどのマスターシーンでするはずだった恐怖判定をリソース扱いで振ることとしました。
GM
ふたりは《驚き》で恐怖判定を振ってください。
天使 みお
2D6>=7 (判定:笑い) (2D6>=7) > 6[2,4] > 6 > 失敗
管原陽翔
2D6>=6 (判定:我慢) (2D6>=6) > 8[2,6] > 8 > 成功
GM
では天使 みおは山札から狂気カードを「自分だけ見る」で1枚引いてGMに内容を秘話か個室で申告ください。
GM
引いたカードは右下が置き場になってるのでそのあたりにおいておいていただけますと幸い。