最終戦闘

[ マリア=ロドリーゴ ] 生命力 : 1 → 41
[ イザンナ ] 生命力 : 1 → 41
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 41 → 61
[ 三善清次郎 ] 生命力 : 1 → 41
[ 辰巳 悠希 ] 生命力 : 3 → 43
GM
──3月7日 23:52 コテージ・屋根裏──
GM
胡桃の口から、真相が語られた。
GM
彼女が何を見たか、何を感じて、何をしたか。
GM
全てを吐き出した胡桃は、柘榴の胸の中で静かに泣いている。
月花 柘榴
「……っ、」
月花 柘榴
「くるみ、」
月花 柘榴
「ごめんね、」
月花 柘榴
「ずっと、がんばってたの」
月花 柘榴
「気付かなくて、」
月花 柘榴
「ぜんぜんはなせなくて」
月花 柘榴
「ごめん……」
月花胡桃
首を振る。
月花胡桃
「気付けないように、してたから」
月花胡桃
「私もざくろちゃんのこと、ずっと気付かなかった」
月花 柘榴
首を振る。おんなじようにして。
月花 柘榴
「だって」
月花 柘榴
「気付けないように、してたもん……」
月花胡桃
「ずっとすれ違ってたね」
月花胡桃
「長かったね」
月花胡桃
「辛かったよね、お互い」
月花 柘榴
「うん」
月花 柘榴
「まもろうとして」
月花 柘榴
「どうしたらいいか、わかんなくなって」
月花 柘榴
「それで、いっぱいきずつけて……」
月花胡桃
「もう隠さなくてもいいんだよね。もう隠さないでくれるんだよね」
月花胡桃
「今度こそ、ざくろちゃんのこと、全部教えてくれる?」
月花 柘榴
「うん、」
月花 柘榴
「……うん、」
月花 柘榴
「アラミタマ、倒したら」
月花 柘榴
「ぜんぶはなすから」
月花胡桃
「うん」
月花胡桃
「聞きたい」
月花胡桃
「一晩中、ずっと話そう」
月花 柘榴
「うん」
月花 柘榴
「くるみも」
月花 柘榴
「くるみのことも、ぜんぶききたい」
月花胡桃
「聞いて欲しい」
月花胡桃
「最近、学校であったこととか」
月花胡桃
「友達のこと」
月花胡桃
「カミガカリになってからのこと」
月花胡桃
「聖堂騎士団に入ってからのこと……」
月花胡桃
「もうどこにも行かない」
月花胡桃
「ざくろちゃんにも行かせない」
月花胡桃
「……ほんとは、ここには居てほしくなかったけど」
月花胡桃
「ざくろちゃんはきっと、死んでも私を見捨てられないんだよね」
月花 柘榴
「……うん」
月花 柘榴
「それに、あたし、すっごいつよいんだ」
月花 柘榴
「なかなか死なないんだ」
月花 柘榴
「だから、だいじょうぶ」
月花胡桃
「知ってる。さっき見た」
月花胡桃
「……やっとざくろちゃんのこと、守れると思ったのに……」
月花胡桃
「やっぱり、ざくろちゃんはすごい」
月花胡桃
「ざくろちゃん、おねがいします……」
月花胡桃
「……私を……」
月花胡桃
「私たちを……たすけて……」
月花 柘榴
「……うん」
月花 柘榴
「だいじょうぶ」
月花 柘榴
「たすけてあげる」
月花 柘榴
「あたしには、力がある」
月花 柘榴
「敵を倒す力が」
月花 柘榴
「だから、任せて」
月花胡桃
「うん」
月花胡桃
「うん……!」
月花胡桃
「無事に帰ろうね」
月花胡桃
「ざくろちゃん、大好きだよ」
月花 柘榴
「あたしも」
月花 柘榴
「くるみ、大好き」
月花 柘榴
「帰ったら、話の続き、しよう」
月花 柘榴
「いっぱいしよう」
月花 柘榴
ぎゅっと胡桃を抱きしめる。
月花 柘榴
強く抱きしめて、霊力をおくる。
月花 柘榴
* 治癒の神宝 2
月花 柘榴
1d6 霊力 (1D6) > 3
[ 月花 柘榴 ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
[ 月花胡桃 ] 生命力 : 1 → 21
月花胡桃
「……うん」
月花胡桃
ゆっくりと身体を起こす。
月花 柘榴
そうっと離して、向き合って、目を見る。
月花胡桃
そのワンピースは血に濡れていて、痛みに一瞬身を強張らせる。
月花胡桃
それでも身体は起きて。
月花胡桃
柘榴へと抱き着く。
月花胡桃
「負けないでね」
月花 柘榴
髪を撫でて、背中を撫でて、
月花 柘榴
それから、もういちど向き直って、手を握った。
月花 柘榴
「ありがと」
月花 柘榴
「いってきます」
月花胡桃
手を強く握る。
月花胡桃
しばらくの間、そのまま。
月花胡桃
名残惜しそうにしながらもゆっくりとその手を放して
月花胡桃
「いってらっしゃい」
月花胡桃
見送った。
GM
◆シーン⑩:たのしきかこ◆
GM
果子は、ぐったりと寝そべっている。
GM
果子と悠希は、14歳の姿をしている。
GM
だが、引き締まっていた彼女の体型は、よく見ると腹部が少し膨れているようにも見える。
辰巳 悠希
「果子!」
辰巳 悠希
駆け寄る。
マリア=ロドリーゴ
「……」
木下果子
「……大丈夫、起きてるよ」
三善清次郎
同じく、駆け寄る。「っ、……」
辰巳 悠希
上半身に手を添えて支える。
辰巳 悠希
そして、その腹部を見下ろす。
木下果子
「……どうだ悠希。思い出したか?」
辰巳 悠希
「……ああ、思い出した」
木下果子
「私も」
辰巳 悠希
「大勢に迷惑をかけたな」
木下果子
「ああ。やらかした」
辰巳 悠希
「でも」
辰巳 悠希
「俺には、他にどうしようもなかった」
木下果子
「……ああ」
辰巳 悠希
「……大勢の人間が殺されても」
辰巳 悠希
「化け物と思われても」
辰巳 悠希
「親を殺すことになっても」
辰巳 悠希
「俺達の子供に……生きて欲しかった」
辰巳 悠希
「生まれてきて欲しかった」
木下果子
「うん」
辰巳 悠希
「なぁ、果子」
辰巳 悠希
「困ったことに」
辰巳 悠希
「俺の気持ちは、あまり変わっていない」
木下果子
「それは困ったな」
辰巳 悠希
「困ってる」
辰巳 悠希
「果子は、今、どう思ってる?」
木下果子
「困ったことに、私も似たような気持ちだけど」
木下果子
「ひとつ、お前と決定的に違うところがある」
辰巳 悠希
「違い……?」
木下果子
「……お前は、ここで引き返せ」
木下果子
「ここまでなら、まだアラミタマに巻き込まれただけのカミガカリだ」
木下果子
「アラミタマが出てきた以上は、ちゃんと仕事をしないとな」
辰巳 悠希
「…………」
辰巳 悠希
「俺に、自分の子供を殺せと言うのか」
木下果子
「そうだ。自分の子供を殺せ」
辰巳 悠希
「嫌だ……」
木下果子
「知ってる」
辰巳 悠希
「それくらいなら、人間が滅んだほうがマシだ」
木下果子
「そう言うと思ったよ」
辰巳 悠希
「…………」
辰巳 悠希
「果子は、何でも知っているな」
木下果子
「そうだよ。凄いだろ?」
辰巳 悠希
「凄い」
辰巳 悠希
「嫌だ」
辰巳 悠希
「死ぬな」
辰巳 悠希
「果子も、子供も、失いたくない」
木下果子
「同じことだよ」
木下果子
「お前が子供を受け入れたって、子供が生まれたら私は死ぬんだ」
GM
腹部が動く。
辰巳 悠希
果子の腹部に、ゆっくりと手を伸ばす。
GM
脈打っている。それは人よりも早く、複数の気配があるように感じられる。
辰巳 悠希
「生きている」
辰巳 悠希
「俺達の子供は、生きている」
辰巳 悠希
「生きている、のに」
辰巳 悠希
「人間じゃ、ないんだな」
辰巳 悠希
「人間じゃないから、殺さないと、いけないんだな」
木下果子
「……甘えて、じゃれると、人が死ぬ」
木下果子
「おなかがすくと、霊脈を枯らす」
木下果子
「どんどん強大に育って……そこからはきっと、本能的にさらに強い個体へ乗り移ろうとするんだろう」
辰巳 悠希
「誰が死んでもいい」
辰巳 悠希
「どこを枯らせてもいい」
辰巳 悠希
「強くなってくれると嬉しい」
辰巳 悠希
「嬉しい、のに」
辰巳 悠希
「嬉しいんだが」
辰巳 悠希
「困った」
木下果子
「私とお前だって死ぬんだぞ」
辰巳 悠希
「果子が死ぬのも、困るな……」
木下果子
「……悠希」
木下果子
「今日一日、楽しかったか?」
辰巳 悠希
「……楽しかった」
木下果子
「懐かしいな。10年前の私たちって、こんな気持ちだったか」
辰巳 悠希
「そうだったな」
辰巳 悠希
「久しぶりに、生きている感じがした」
木下果子
「ああ。子供みたいにはしゃいだ」
辰巳 悠希
「14歳の果子も、きれいだよ」
木下果子
「恥ずかしいな」
木下果子
「最初見たときは、なよっとした奴だなって思ってた」
木下果子
「弱そうな都会のやつ」
辰巳 悠希
「はは」
木下果子
「変なポエム歌ってたし、私のこと好きそうだったし」
木下果子
「……でも、悪い気はしなくてさ」
木下果子
「このまま仲良くなって付き合うのも、いいんじゃないかって思って」
木下果子
「まあ……実際の14歳の頃は、あれから……お前んちがあんな事になるなんて、思いもよらなかったけど」
辰巳 悠希
「それはそうだ」
木下果子
「あの時だよ、心を決めたのは」
木下果子
「思い上がりみたいな事言うけどさ、お前には私が必要だって確信した」
木下果子
「お前はあの時……強い、強い力を手に入れたはずなのに」
木下果子
「私にはさ、初めて会った時よりも、ずっと弱く見えたんだ」
辰巳 悠希
「…………」
辰巳 悠希
「ああ」
辰巳 悠希
「俺には……果子が必要だ」
辰巳 悠希
「果子がいないと、生きていけない」
辰巳 悠希
「俺は、一人では生きていけない弱い男だ」
辰巳 悠希
果子の手を握る。
木下果子
「……だめだぞ」
木下果子
「もう大人なんだ。ちゃんと生きてかなきゃ」
辰巳 悠希
「……そうだな」
辰巳 悠希
「俺達は、もう大人だ」
辰巳 悠希
「わがままは、もう許されない」
辰巳 悠希
「…………」
辰巳 悠希
「俺は……」
辰巳 悠希
「化け物を殺すことしかできないから」
辰巳 悠希
「殺すよ」
木下果子
「……ああ」
木下果子
「えらいぞ」
辰巳 悠希
「果子も、えらいな」
木下果子
「まあな」
辰巳 悠希
「世界で一番、偉い女だ」
木下果子
「ありがと」
木下果子
悠希の頭を撫でる。
木下果子
「辛いよな」
辰巳 悠希
「辛いな」
木下果子
「寂しいな」
辰巳 悠希
「寂しい」
木下果子
「ごめんな」
辰巳 悠希
「俺も、すまない」
辰巳 悠希
「果子と、子供と、3人で……生きたかったな」
木下果子
「……うん」
木下果子
「だけど私は強いから」
木下果子
「涙とか未練とか、全部墓の下まで持ってってやるんだ」
辰巳 悠希
「じゃあ、俺もそうする」
辰巳 悠希
そう言って、果子の体を抱きしめた。
木下果子
背中を撫でる。
木下果子
「胡桃ちゃん」
木下果子
「キミは私の夫の命の恩人だ」
木下果子
「感謝の言葉を言うまで、一ヶ月もかかっちゃったけど……」
木下果子
「あそこで死んでたら、今日この青春を味わえなかった……」
木下果子
「いい、体験だった」
辰巳 悠希
「俺からも、ありがとう」
辰巳 悠希
「ぶってしまって、すまない」
月花胡桃
「…………」
月花胡桃
「……うっ、うっ…………」
木下果子
ぼこぼこと、その腹が膨らんでゆく。
木下果子
子供の姿に不釣り合いな腹部。
木下果子
それは抱き着く悠希を押しのけて肥大化して。
木下果子
風船のように膨らみ、母体を押し広げてさらに大きく。人の形ではない、異形へ。
木下果子
それでも果子は生きている。
木下果子
アラミタマの影響を受けて、彼女自身の体もまた、アラミタマに耐えうる体に変質していた。
木下果子
「柘榴ちゃん」
木下果子
「私は人間だ」
木下果子
「たとえアラミタマを宿しても。たとえこんな姿になっても。たとえこんな状態で生きていても……」
木下果子
「自分が人であろうとすることを止めない限り、心は人間なんだ」
木下果子
「だからさ、キミも人間なんだよ」
月花 柘榴
「…………っ、」
木下果子
「身体があって、心があって、喜怒哀楽があって、未来があって、幸福がある」
木下果子
「求めていいんだ。わがままになっていいんだよ」
木下果子
「自分のこと、今よりちょっぴりでも、好きになってやってくれ」
月花 柘榴
「う、ん」
月花 柘榴
「わかっ、た、」
月花 柘榴
「がんばる、から……」
月花 柘榴
「……ごめんなさい」
月花 柘榴
「…………、……ありがとう」
木下果子
「おう」
木下果子
「頑張れよ。自分を化け物呼ばわりする奴を隣で支え続けるの、結構大変なんだからな」
木下果子
「“聖モニカ”さん」
木下果子
「騎士団の有名人と知り合えて光栄だ。この場にちゃんと、アラミタマを倒すべき立場の人がいるのもありがたい」
木下果子
「こういう時って、つい決心も鈍っちゃうもんだからさ」
マリア=ロドリーゴ
「……」
マリア=ロドリーゴ
返す言葉を一瞬、躊躇った。
マリア=ロドリーゴ
「………仕事は、果たす」
木下果子
「首無しの“聖ヴェロニカ”が何をしようとしてたか、今になってようやくわかった」
木下果子
「……正しい選択だったと思うよ」
マリア=ロドリーゴ
「あんたが」
マリア=ロドリーゴ
「そう言ってたって、伝えるよ」
木下果子
「ありがと」
マリア=ロドリーゴ
「いいや」
マリア=ロドリーゴ
「礼を言うのは……」
マリア=ロドリーゴ
「こっちの方だ。……言えた口じゃないけどな」
木下果子
「……礼なんて、言われるような立場じゃないさ」
マリア=ロドリーゴ
首を横に振る。「言いたいから言うんだ」
木下果子
「…………そうだな。そういうもんだな」
木下果子
「イザンナさん」
木下果子
「さっきは助けてくれてありがとう」
木下果子
「危うく漏らすとこだった」
イザンナ
「ふふ……」
木下果子
「でもって、一年前も世話になった。やっぱあんたは味方だったな」
木下果子
「……うちの夫、今はずいぶん参ってるからさ。上手く操縦してやってくれ」
イザンナ
「……生まれることは罪ではない。産むことも、罪ではない。」
イザンナ
「それが、望まれたのならなおさらだ。」
イザンナ
「だからなぁ……カコ。お前は安心して逝け。」
イザンナ
「ただ、この場にはより強いものが残るだけ。」
イザンナ
「友との約束なのでなぁ……ワタシはお前の子を殺し、そこの娘を守ってやらねばならぬ。」
イザンナ
「だがいつか……罪なき魂は同じ場所にたどり着くと聞いたぞ。」
イザンナ
「…………任されよう。アレは待てができる男だからな。」
木下果子
「……ああ」
木下果子
「あんたが居てくれてよかった」
木下果子
「そうだな。そこがいい場所であることを祈ってみるよ」
木下果子
「色々無責任に任せちゃってゴメンだけど、まあ“一生のお願い”ってことで!」
イザンナ
「ヒヒヒ……頼まれごとが増えてしまったなぁ。」
イザンナ
「アレが行くのはちと遅れるだろうが、お前の望みだ。許せよ。」
木下果子
「ああ。しばらく育児は一人で十分だ」
木下果子
「あと……三善の兄さん」
木下果子
「ホントは私、あんたのバックに誰が居るか知ってんだ」
木下果子
「“デュマ”の事は、その筋から聞いた。あんたの事も聞いた」
木下果子
「……辛い場面に立ち会わせちゃったな」
三善清次郎
「……」
三善清次郎
驚いたような間。
三善清次郎
間があって、ゆるく首を振る。
三善清次郎
「参ったな」
三善清次郎
「……内緒だよ」
三善清次郎
「俺がここにいるのは……俺が選んだ、ことだから、」
三善清次郎
――憂い。
三善清次郎
あのアラミタマの出来る事に気がついた時、薄々こうなるような気がしていた。
三善清次郎
いやなことばかり思い出したから。また繰り返すことがわかっていた。
三善清次郎
なにもしてやれない。なにも。
罪の無いはずのモノノケたちが望んだようなことはなにひとつ。
三善清次郎
「……果子、さん」
木下果子
「なんだい」
三善清次郎
「……その子を」
三善清次郎
「受け容れてくれてやって、ありがとうね」
三善清次郎
お腹を指す。
三善清次郎
”子”とは、"人"とは。とても言えないような。
木下果子
「……これを」
木下果子
「ありがとう、って言ってもらえるとは思わなかった」
三善清次郎
「はは」
三善清次郎
「……俺ァさ、ぶっちゃけ人間よりも、”そういうの”のほうが、……好きだから」
三善清次郎
「……だから、……だけど、……」
三善清次郎
「俺は、……人間で、いつも……そいつらみたいなのに、なにもして、やれないから」
三善清次郎
「だから、ありがとうって、それだけ」
木下果子
「そうだな」
木下果子
「今この瞬間だけは、一般人もカミガカリも、この子に対して同じくらい無力だ」
木下果子
「……なのに、カミガカリの方にだけは、この子を殺す力だけは与えられてるときた」
木下果子
「だから、辛い場面だなって」
木下果子
「ごめん。ありがとう」
三善清次郎
「謝ることないさ、好きこのんでやってる。……」
木下果子
「辛くない?」
三善清次郎
「多分……つらいのが、好きなんだよなあ」
三善清次郎
「……なんでかなあ……」
三善清次郎
「俺ってばいっつもこう」
三善清次郎
「だから、ま、今更さ」
木下果子
「そうかい」
三善清次郎
「なんとかするよ」
三善清次郎
「……なんとか、する……」
木下果子
「……お互い、こういう時」
木下果子
「もっと幼かったら、素直に吐き出して、泣いたり怒ったりできたのかもな」
三善清次郎
「大人だからね」
木下果子
「色々経験すると、中々そうもいかねえ」
木下果子
「ま、仕事だ。甘えさせてもらおう」
三善清次郎
「うん、……うん。……まかせて、安心して、仕事だから」
木下果子
「悠希」
木下果子
「生きて、幸せになれ」
木下果子
「一生の約束だ。忘れたら許さねーからな」
辰巳 悠希
「……努力はする」
辰巳 悠希
「忘れない」
木下果子
「そろそろだ」
GM
景色が上書きされる。
辰巳 悠希
努力をするなんて、嘘だ。
辰巳 悠希
果子を失って、幸せになれる訳がない。
辰巳 悠希
でも、そう言わなければいけなかった。
辰巳 悠希
もう、大人だから。
GM
そこは暗い桃色の世界。
GM
あたり一面、肉の壁で埋め尽くされた窮屈で薄暗い世界へと。
GM
壁が脈打つと共に、とくん、とくんと優しい心音が聞こえてくる。
木下果子
「……ごめんなぁ。父さんは、連れてけないんだ」
木下果子
「かわりに母さんが、一緒に行ってやるからな」
GM
何かが腹を突き破る。
GM
それは様々な生き物の手足や角など。
GM
鞭のようにしなり暴れる。
GM
傷によって、変異によって、膨張によって、果子の腹部は歪む。それは赤子の顔に似ていた。
明くる日の“再誕”
「準備はいいな?」
辰巳 悠希
「ごめんな」
辰巳 悠希
「がんばるから」
イザンナ
「…………。」
イザンナ
両手の指輪を合わせる。
その手の形状は、この世界では祈りに相当するのだという。
マリア=ロドリーゴ
魔弾が唸りを上げる。心音をかき消すように。
月花 柘榴
涙を拭って、顔を上げる。
三善清次郎
思ってはいけないことを、口に出してはいけないことを考える、
三善清次郎
――きれいだな、。
イザンナ
「さて……」
月花 柘榴
バンダナを取る。
イザンナ
「殺すか。」
マリア=ロドリーゴ
「ああ」
マリア=ロドリーゴ
「アラミタマは斃す」
三善清次郎
「うん」
三善清次郎
「これで負けちゃカッコ悪いわ」
月花 柘榴
「……うん」
辰巳 悠希
手を虚空に差し出す。
辰巳 悠希
それは「何か」の中に入り、「何か」を掴んだ。
辰巳 悠希
──俺には、力がある。
辰巳 悠希
これは、化け物を殺す力。
辰巳 悠希
結晶変身。
辰巳 悠希
5を消費します。
辰巳 悠希
どくり、と体が脈打つ。
竜脈から、霊力が流れ込む。
辰巳 悠希
体の内側が冷えるのを感じる。
辰巳 悠希
父の肉を喰った時のように。
子を授かれないと知った時のように。
記憶を失う時のように。
辰巳 悠希
熱を失った硬い心が、結晶を結び──
辰巳 悠希
額に、顕現する。
辰巳 悠希
黒曜石が輝く。
黒髪の色が失われ、先端が炎に色づく。
辰巳 悠希
龍脈の力は鎧状になり体を包む。柔らかい体を鋼鉄のように覆い隠す。
辰巳 悠希
その姿は、戦士の姿だった。
辰巳 悠希
「果子」
辰巳 悠希
「俺は、できることをやるよ」
明くる日の“再誕”
「うん」
明くる日の“再誕”
「頼りにしてるよ、私の旦那様」
辰巳 悠希
「……うん」
辰巳 悠希
「俺には、それしかできないからな」
GM
識別>明くる日の“再誕”
イザンナ
2d6+5 (2D6+5) > 3[1,2]+5 > 8
三善清次郎
2d6+8+2 (2D6+8+2) > 6[3,3]+8+2 > 16
マリア=ロドリーゴ
2d6+2 (2D6+2) > 11[5,6]+2 > 13
イザンナ
11です……
辰巳 悠希
2d6+2 (2D6+2) > 5[1,4]+2 > 7
月花 柘榴
2d6+2 (2D6+2) > 7[1,6]+2 > 9
月花 柘榴
*1と6交換
[ 月花 柘榴 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
マリア=ロドリーゴ
4と5を交換
[ マリア=ロドリーゴ ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。
三善清次郎
3を6に。19です。
[ 三善清次郎 ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
GM
種別:混沌 LV:6(1)
サイズ:2  知能:低い  感覚:熱   会話:不可  反応:友好
知名度:18 弱点:[火炎・冷気・電撃・風圧]     移動:歩行・飛行
行動値:26(11)
《擬足・複腕A》常時/使用者
 対象は[手番]の際、[タイミング:攻撃]+1回。PCは[手番]の際、全[攻撃]を消費後、[目標値:20]の【体力】or【知性】判定に成功後、この《タレント》を1つ消滅できる。
《擬足・複腕B》常時/使用者
 対象は[手番]の際、[タイミング:攻撃]+1回。PCは[手番]の際、全[攻撃]を消費後、[目標値:20]の【体力】or【知性】判定に成功後、この《タレント》を1つ消滅できる。
三善清次郎
シーンでする予定だった回復判定をします
対象:三善清次郎 辰巳悠希 マリア=ロドリーゴ
三善清次郎
2d6+9 (2D6+9) > 8[4,4]+9 > 17
三善清次郎
4を3に 16です
[ 三善清次郎 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
三善清次郎
C(4*3+17)+10 回復量 c((4*3+17)+10) > 39
[ マリア=ロドリーゴ ] 生命力 : 41 → 59
[ 三善清次郎 ] 生命力 : 41 → 80
[ 辰巳 悠希 ] 生命力 : 43 → 58
[ 三善清次郎 ] 生命力 : 80 → 56
GM
タイミング:開始
イザンナ
開始前特殊 3
 霊威精錬:錬金・霊杖、錬金・霊神
GM
《瞬間転移》開始/使用者
 1ターン1回、対象は現在のマスから任意の7マス内に移動。この《タレント》は[開始]を消費しない。
イザンナ
開始
 極戦装衣効果発動
 標的把握使用
 錬金・霊神を装備
[ イザンナ ] 生命力 : 41 → 36
三善清次郎
《戦闘力増強》対象:辰巳悠希 1・1 物ランク+1
イザンナ
『おい』
イザンナ
「なんだ」
イザンナ
『見ていたぞ』
イザンナ
「そうか」
イザンナ
ふたつの手首が浮き上がる。
イザンナ
「なれば……わかっておろうなぁ」
イザンナ
「全力で殺す」
イザンナ
『…………ああ。』
イザンナ
自らを盾にするように騎士が前に出る。
GM
戦闘開始
明くる日の“再誕”
《拡散準備》準備/使用者
 対象は[攻撃行動]の[対象]を+2体。[攻撃行動]の[対象]が[範囲・戦闘地帯]の場合、[ダメージ]に+1d。
明くる日の“再誕”
《虹色の擬足》:物理攻撃/3マス/1体
 1ターン中1回、対象に[形状:剣]5d+33の物理ダメージ。対象は[タイミング:防御]の《タレント》を使用できない。
GM
1d5 (1D5) > 2
GM
 (1D5) > 1
GM
1d4 (1D4) > 4
GM
1d3 (1D3) > 1
明くる日の“再誕”
命中:24
月花 柘榴
2d6+9>24 (2D6+9>24) > 7[3,4]+9 > 16 > 失敗
月花 柘榴
*4と5交換
[ 月花 柘榴 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
辰巳 悠希
2d6+12 (2D6+12) > 8[2,6]+12 > 20
三善清次郎
2d6+3 (2D6+3) > 9[3,6]+3 > 12
辰巳 悠希
2と6を交換
明くる日の“再誕”
5d+33 (5D6+33) > 15[1,2,2,5,5]+33 > 48
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
三善清次郎
6を4に
[ 三善清次郎 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
月花 柘榴
*エレメントロンド 3・3
月花 柘榴
*エレメントガープ 4
月花 柘榴
*神成神器化→神器咆哮:イサーパワー 6
明くる日の“再誕”
肉の鞭が薙ぎ払われる。きゃっきゃと喜ぶ声。
明くる日の“再誕”
遊んでほしそうに、その手が人の体温を追いかける。
月花 柘榴
C(48-6-2) c(48-6-2) > 40
月花 柘榴
C(40/2) c(40/2) > 20
月花 柘榴
*苦悶の咆哮 48ダメージを返します
明くる日の“再誕”
C(48-7) c(48-7) > 41
[ 明くる日の“再誕” ] 生命力 : 0 → -41
月花 柘榴
1d 霊紋を切ります (1D6) > 6
[ 月花 柘榴 ] 霊紋 : 22 → 16
月花 柘榴
3d6+10 (3D6+10) > 15[4,5,6]+10 > 25
明くる日の“再誕”
回避14
イザンナ
強化法力 2
イザンナ
月花 柘榴のダメージに+8
月花 柘榴
2d 概念破壊 (2D6) > 6[2,4] > 6
[ 月花 柘榴 ] 霊紋 : 16 → 10
月花 柘榴
1d ランク上昇 (1D6) > 2
月花 柘榴
C(6*6+31+8) イサーパワー 混沌へのランク+1 概念破壊ランク+2 強化法力 c(6*6+31+8) > 75
明くる日の“再誕”
C(75-7) c(75-7) > 68
[ 明くる日の“再誕” ] 生命力 : -41 → -109
明くる日の“再誕”
《猛毒の霊爪》:物理攻撃/3マス/1体
 対象に[形状:剣]5d+33の物理ダメージ。この物理攻撃で1点でもダメージを受けた場合、対象は[状態変化:猛毒]となる。
明くる日の“再誕”
1d5 (1D5) > 1
明くる日の“再誕”
1d4 (1D4) > 3
明くる日の“再誕”
1d3 (1D3) > 2
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 61 → 41
マリア=ロドリーゴ
2d 霊紋燃焼 (2D6) > 7[2,5] > 7
[ マリア=ロドリーゴ ] 霊紋 : 12 → 5
マリア=ロドリーゴ
4d6+8=>25 (4D6+8>=25) > 12[1,3,4,4]+8 > 20 > 失敗
マリア=ロドリーゴ
1を6に変更して避ける
[ マリア=ロドリーゴ ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
イザンナ
2d6+5 (2D6+5) > 4[1,3]+5 > 9
イザンナ
3と1を交換
[ イザンナ ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
辰巳 悠希
2d 霊紋燃焼 (2D6) > 7[1,6] > 7
[ 辰巳 悠希 ] 霊紋 : 22 → 15
辰巳 悠希
4d6+12<24 (4D6+12<24) > 20[4,5,5,6]+12 > 32 > 失敗
辰巳 悠希
よけました
マリア=ロドリーゴ
《死線の魔眼》
明くる日の“再誕”
5D+33 (5D6+33) > 21[1,5,5,5,5]+33 > 54
[ イザンナ ] 生命力 : 36 → 0
マリア=ロドリーゴ
《破滅の魔眼》 2
イザンナ
騎士を弾き飛ばし、闇が離散する。
マリア=ロドリーゴ
2d6+9=>14 (2D6+9>=14) > 11[5,6]+9 > 20 > 成功
マリア=ロドリーゴ
《霊光昇華》
マリア=ロドリーゴ
C(6*2+32+8) c(6*2+32+8) > 52
マリア=ロドリーゴ
霊威の衝撃
明くる日の“再誕”
C(52-7) c(52-7) > 45
[ 明くる日の“再誕” ] 生命力 : -109 → -154
マリア=ロドリーゴ
2d6+9=>14 (2D6+9>=14) > 2[1,1]+9 > 11 > 失敗
月花 柘榴
*幸運の神器
月花 柘榴
このファンブルはクリティカル!
マリア=ロドリーゴ
2d6 霊紋燃焼 (2D6) > 9[3,6] > 9
[ マリア=ロドリーゴ ] 霊紋 : 5 → -4
マリア=ロドリーゴ
1d6 (1D6) > 2
マリア=ロドリーゴ
C(10*3+32) c(10*3+32) > 62
明くる日の“再誕”
《連撃耐性》常時/使用者
 対象は[装甲]と[結界]に、+「([攻撃行動]を行った[対象]が、そのターン中使用者に行った[ダメージ算出]の回数ー1)×20」。
明くる日の“再誕”
C(62-7-20) c(62-7-20) > 35
[ 明くる日の“再誕” ] 生命力 : -154 → -189
マリア=ロドリーゴ
「!」
マリア=ロドリーゴ
手応えに、違和感。
マリア=ロドリーゴ
肉を抉り、破壊するはずだった魔弾が途中で止まり、停止する。
マリア=ロドリーゴ
舌打ちして、腕を引いた。潜り込んでいた魔弾が退き、抜けていく。
月花 柘榴
触手が伸びる。赤子と手をつなぐように。
月花 柘榴
腕を絡め取って、魔弾が当たる隙をつくる。
マリア=ロドリーゴ
少女が作った間隙を穿った魔弾は、いつも通りに繰り返しアラミタマを抉るはずだった。
マリア=ロドリーゴ
硬い。いや、こちらの攻撃に対応して硬くなった、のか。
マリア=ロドリーゴ
「厄介な……」
明くる日の“再誕”
笑い声。もっと遊んでほしそうに。
明くる日の“再誕”
「ったく……」
明くる日の“再誕”
「子供に強く育って欲しいのが親心ってもんだが」
明くる日の“再誕”
「こんなにわんぱくになるとは思わねえよなあ」
辰巳 悠希
「はは」
辰巳 悠希
「まったくだ」
マリア=ロドリーゴ
「笑ってる場合かよ」
月花 柘榴
その触手は赤子の腕を引きちぎる。
マリア=ロドリーゴ
二の足を踏み、後ろに退く。
マリア=ロドリーゴ
「まだ来るぞ、備えろ!」
明くる日の“再誕”
《猛毒の霊爪》:物理攻撃/3マス/1体
 対象に[形状:剣]5d+33の物理ダメージ。この物理攻撃で1点でもダメージを受けた場合、対象は[状態変化:猛毒]となる。
明くる日の“再誕”
 (1D5) > 5
明くる日の“再誕”
1d4 (1D4) > 4
明くる日の“再誕”
1d3 (1D3) > 1
明くる日の“再誕”
1d2 (1D2) > 1
辰巳 悠希
2d6+12 (2D6+12) > 6[2,4]+12 > 18
三善清次郎
2d6+3 (2D6+3) > 6[2,4]+3 > 9
月花 柘榴
2d6+8>24 (2D6+8>24) > 8[2,6]+8 > 16 > 失敗
マリア=ロドリーゴ
5と5を使用して《エレメントロンド》
明くる日の“再誕”
5d+33 (5D6+33) > 21[2,3,4,6,6]+33 > 54
マリア=ロドリーゴ
1と超過霊力を使用して《エレメントガープ》!
マリア=ロドリーゴ
C((54-5)/2) c((54-5)/2) > 24
[ マリア=ロドリーゴ ] 生命力 : 59 → 35
マリア=ロドリーゴ
迫りくる触手に自ら身を晒す。
三善清次郎
タイミング:準備でアムリタ使用 対象:イザンナ
イザンナ
闇が集まり形を形成する。
三善清次郎
「……もうちょっと、よろしくね」
[ イザンナ ] 生命力 : 0 → 1
三善清次郎
高位治癒 対象:イザンナ 月花柘榴 マリア=ロドリーゴ
三善清次郎
2d6+9 (2D6+9) > 5[1,4]+9 > 14
三善清次郎
4を5に
三善清次郎
C(5*3+17)+10 回復量 c((5*3+17)+10) > 42
[ 三善清次郎 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ イザンナ ] 生命力 : 1 → 43
[ マリア=ロドリーゴ ] 生命力 : 35 → 59
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 41 → 61
三善清次郎
「久しぶりに仕事した気がする!」へらへら。
三善清次郎
タイミング:終了 賦活魔術 猛毒解除 対象:イザンナ マリア=ロドリーゴ あとで!
辰巳 悠希
霊力操作で6を5に
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。
辰巳 悠希
陰式でイザンナの6と5を交換
[ イザンナ ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
辰巳 悠希
「すまないが」
辰巳 悠希
「少し、うちの子と遊んであげてくれないか」
イザンナ
「……ああ。」
イザンナ
阿修羅の腕 錬金・霊神と錬金・霊杖を装備交換
イザンナ
呪具解放 3・5 錬金・霊神を消費
イザンナ
霊紋燃焼 1d
イザンナ
1d (1D6) > 3
[ イザンナ ] 霊紋 : 19 → 16
イザンナ
3d6+9 (3D6+9) > 9[1,4,4]+9 > 18
明くる日の“再誕”
抵26
イザンナ
両手に持った杖が光り、黒い炎が放たれる
イザンナ
赤子を焼こうと、渦巻く炎はしかし
イザンナ
暖かな揺り籠のように、喜ばせるばかり。
イザンナ
「おやおや……父親に似て丈夫な子だな。」
明くる日の“再誕”
「だな」
明くる日の“再誕”
それを撫でる果子もまた、その火に晒されても肌も焼けず。
イザンナ
「ふふ……」
イザンナ
「殺してやらねばならぬになぁ……」
辰巳 悠希
烈風技 6
辰巳 悠希
破神滅砕とファイナルフォース
辰巳 悠希
2d6+9 (2D6+9) > 8[2,6]+9 > 17
辰巳 悠希
1d 使い捨て呪物 (1D6) > 1
辰巳 悠希
2d6 概念破壊 (2D6) > 10[4,6] > 10
[ 辰巳 悠希 ] 霊紋 : 15 → 5
辰巳 悠希
1d (1D6) > 4
辰巳 悠希
C(6*9+28)+41 c((6*9+28)+41) > 123
明くる日の“再誕”
C(123-4) c(123-4) > 119
[ 明くる日の“再誕” ] 生命力 : -189 → -308
辰巳 悠希
赤子の腕を取り、子供を抱き上げた時のように、回る。
辰巳 悠希
「なぁ」
辰巳 悠希
「お前は、男の子かな、女の子かな」
辰巳 悠希
「果子と決めていたんだ。
女の子なら、俺が名前を付けて。
男の子なら、果子が名前を付けるって」
辰巳 悠希
「お前がもし女の子なら」
辰巳 悠希
「悠果」
辰巳 悠希
「単純だって笑うなよ」
辰巳 悠希
「俺達に連なる人々の、遠く長い思いが実る」
辰巳 悠希
「そんな意味だ」
辰巳 悠希
「俺の家族や、果子の家族の思い」
辰巳 悠希
「それに──お前の魂を作ったものたちの思い」
辰巳 悠希
「そういうのを全部受け継いだ名前だ」
辰巳 悠希
「案外、悪くないだろ?」
辰巳 悠希
大剣を持ち変える。
刃が煌めく。
辰巳 悠希
果子の腹部。
赤ん坊の額にあたる部分を貫く。
辰巳 悠希
刃を捻る。
辰巳 悠希
「俺が果子の気持ちを犠牲にしてまで」
辰巳 悠希
「ずっと化け物を殺してきたのは」
辰巳 悠希
「俺と同じような子供を増やしたくなかったからなんだ」
辰巳 悠希
「ごめんな」
辰巳 悠希
赤ん坊の顔を、果子から削ぎ落とすように、刃を払った。
明くる日の“再誕”
「っう……!」
明くる日の“再誕”
腹が破れる。色んな色が混ざったような液体が零れる。
明くる日の“再誕”
「ちょっ。ふふっ」
明くる日の“再誕”
「泣かすなよ、バカ」
明くる日の“再誕”
赤子の笑い声が止まり、泣き出す。
明くる日の“再誕”
「あーほら、泣いちゃった。私が泣いたからかな?」
明くる日の“再誕”
「ほーら、パパだぞ」
明くる日の“再誕”
「お前を産んでくれた、もうひとりの人」
明くる日の“再誕”
「私の大好きな人だ」
月花 柘榴
*《擬足・複腕B》の消滅判定 体力
月花 柘榴
2d 霊紋消費 (2D6) > 7[1,6] > 7
[ 月花 柘榴 ] 霊紋 : 10 → 3
月花 柘榴
*判定は体力
月花 柘榴
4d6+10>=20 (4D6+10>=20) > 19[2,5,6,6]+10 > 29 > 成功
月花 柘榴
赤子の腕を、見ていた。じぶんの触手で時折触れながら。
月花 柘榴
……触手って重いから、いっぱい伸びるとバランスを取るのがたいへんで、二本の足では支えられなかったりとかして。
月花 柘榴
だから、体重を支えるやつとか、バランスを取る役割をやってるやつとか、それぞれのうごきをしている。
月花 柘榴
……どの触手がどの役割か、自然とわかる。
月花 柘榴
「こんなにちっちゃいのに」
月花 柘榴
「もうちゃんと、立ち方がわかってんだ」
月花 柘榴
「あたしは結構たいへんだったんだよ、うまく立てるようになるまで」
月花 柘榴
赤子の手を触手が這う。くすぐるように、あやすように。
月花 柘榴
そうして根本のほうまで辿り着いて、
月花 柘榴
よく使われている太い触手に絡んで、
月花 柘榴
ぎゅう、と締めあげて、ちぎる。
月花 柘榴
「これはね、けっこうむずかしかったんだ」
明くる日の“再誕”
泣く。泣く。
明くる日の“再誕”
「……柘榴ちゃんは、いい子だなあ」
明くる日の“再誕”
「………………ああ、ごめん。ごめんな」小さな小さな声で、腹に向けて。
月花 柘榴
「……そうだな、いたいよな」
月花 柘榴
「ごめんね」
マリア=ロドリーゴ
*《擬足・複腕A》を体力で消滅判定
マリア=ロドリーゴ
2d6+8>=20 (2D6+8>=20) > 8[4,4]+8 > 16 > 失敗
マリア=ロドリーゴ
魔弾に対して硬度を増した触手たちに対して、攻撃を繰り返す。
マリア=ロドリーゴ
通らない、のを分かっていながら、どこか意地になっているのを感じる。
マリア=ロドリーゴ
「……」
マリア=ロドリーゴ
アラミタマは、斃すべきものだ。
マリア=ロドリーゴ
それと同時に、イザンナが言っていた、
マリア=ロドリーゴ
生まれてくる子供に罪はなく、
マリア=ロドリーゴ
強いものが残るのみ、という言葉で、自分を納得させようとしている。
マリア=ロドリーゴ
だがそれ以上に、子供を望み、生まれてくることを望み、
マリア=ロドリーゴ
アラミタマの子供の手を取って笑わずにはいられないのに、
マリア=ロドリーゴ
殺す覚悟を決めた夫婦の決断が胸を掻きむしる。
マリア=ロドリーゴ
だが、任されたのはこちらも同じ。
マリア=ロドリーゴ
この場で一番躊躇ってはならないのは、何より自分だ。
マリア=ロドリーゴ
「クソッ……」
マリア=ロドリーゴ
それでも、魔弾は触手をそれ以上千切り取ることはなかった。
マリア=ロドリーゴ
息をつき、拳を握る。
マリア=ロドリーゴ
毒にふらつく足を踏ん張り、果子たちへなお向き合った。
三善清次郎
賦活魔術 猛毒解除 対象:イザンナ マリア=ロドリーゴ 
三善清次郎
2d6+9 (2D6+9) > 11[5,6]+9 > 20
三善清次郎
6を4に。
[ 三善清次郎 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
三善清次郎
「遊び疲れないようにね」
マリア=ロドリーゴ
「……助かる」
イザンナ
身体を蝕む存在が浄化されていく。
イザンナ
「うむ……」
三善清次郎
「……俺も直接なんかできたらいいんだけどねえ」
イザンナ
「……この子は、魔術の才能があるようだからなぁ……」
三善清次郎
符を振る。そこに霊力が通る。
三善清次郎
「うらやましいよ。俺ァぜんぜん才能なくてさあ」
マリア=ロドリーゴ
「後ろで見てろよ、顔色悪いぜ」
マリア=ロドリーゴ
「……役割ってもんがある。そうだろ」
三善清次郎
「……うん。おねえさんの後ろは安心だなあ!」
月花胡桃
「あ…………!!」
GM
ずるり、ずるり。
GM
ぐじゅる、どろり、どろり、どろり。
GM
肉の壁から、泥が流れ込む。
明くる日の“再誕”
《友達ごっこ》終了/使用者
 1セッション中1回、対象は[種別:混沌/世界干渉LV:5]以下の[LV]を持つ任意のモノノケを3体従える。
GM
法則障害で生まれた人形がいた。
GM
その材料は、霊脈から奪った霊力、泥、モノノケの屍、悪しき霊魂など。
GM
それは土へと還ったはずだった。だがその霊肉と原料は、未だ、このコテージに残っていた。
月花胡桃
「これは……!」
GM
アラミタマが、それを呼ぶ。
月花 柘榴
「…………!」
GM
かつてアラミタマがその形を成したときのように、人形の、人へと至ろうとするその在り方に呼びかける。
GM
それは徐々に人に似た異形を成していく。
ム■■
禁術には、禁術と呼ばれる理由がある。
月花胡桃
「ムツミ……」
■ク
友を求めた少女は、3人の友を得た。そのしっぺ返しは、残酷な別れとなって現れる。
月花胡桃
「ミク……」
■■ロ
心なき人形は尊厳を踏みにじられ、醜悪で、害悪な廃棄物へと形を変える。
イザンナ
「…………」
月花胡桃
「マシ……ロ……?」
GM
彼女──いや、“これ”は、かつての友のこともわからない、混沌の異形だ。
月花胡桃
「ごっ」
月花胡桃
「ごめんな、さい。ごめんなさい……!!」
イザンナ
「……謝るな。」
イザンナ
「謝るな、クルミ。」
イザンナ
「しっかりと見ろ。」
イザンナ
「これが、お前のしたことだ。」
イザンナ
「謝れば許されると思うなよ。」
月花胡桃
「あ、あああ……」
月花胡桃
「うっ。えっ」
イザンナ
「お前がモノノケを好きにしたように」
月花 柘榴
「…………見てるよ」
イザンナ
「ワタシは、それができる。お前の本当の友を、同じように傷つけることも。」
月花 柘榴
「あたしも、いっしょに、見てる」
イザンナ
「よいか……クルミ。」
イザンナ
「しかし、ワタシはな……」
イザンナ
「友の願いをかなえようと思うよ。」
イザンナ
「お前の友のミクではなく、あそこにいる……ミクの願いをな。」
月花胡桃
「ふっ、う……」
イザンナ
「命をその手にするならば……それなりの覚悟を持て。」
イザンナ
「だから……謝るなよ。」
月花胡桃
「………………、っ、はい…………」
月花胡桃
「ムツミ、ミク、マシロ……」
月花胡桃
「ありがとう……。さようなら……」
イザンナ
「…………うむ」
イザンナ
「……学べよ、子供。さあ、下がって待っていろ。」
月花胡桃
「………………はい」
マリア=ロドリーゴ
4d6 (4D6) > 8[1,2,2,3] > 8
月花 柘榴
4d6 (4D6) > 13[1,4,4,4] > 13
イザンナ
4d6 (4D6) > 19[3,4,6,6] > 19
[ マリア=ロドリーゴ ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
辰巳 悠希
4d6 (4D6) > 11[1,1,3,6] > 11
三善清次郎
2D (2D6) > 10[4,6] > 10
[ 月花 柘榴 ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
[ マリア=ロドリーゴ ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
[ 月花 柘榴 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
[ 三善清次郎 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ 月花 柘榴 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ 三善清次郎 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ イザンナ ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
[ イザンナ ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ イザンナ ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
明くる日の“再誕”
○《概念・復元》常時/使用者
 対象は[能動判定]+2(適用済)。また、対象は[終了]後に【生命力】を30消費後、《擬足・副腕》の効果を取り戻す。
[ 明くる日の“再誕” ] 生命力 : -308 → -338
イザンナ
星屑の砂時計を使用
イザンナ
1d6 (1D6) > 6
辰巳 悠希
星屑の砂時計を使用
辰巳 悠希
1d6 (1D6) > 4
辰巳 悠希
霊力操作します
ム■■
《混沌の秘術》:特殊/7マス/1体
 対象が《タレント》宣言時に使用。1ターン中1回、対象が使用した[タイミング:特殊]の《タレント》1つの効果を消滅する。
イザンナ
≪霊威精錬≫ 錬金・霊斧×2 3
GM
タイミング:開始
■■ロ
《混沌障壁》:開始/戦闘地帯/戦闘地帯
 対象は受けた[対象:2体以上]([範囲・戦闘地帯]も含む)の[攻撃行動]から受けた[ダメージ]を[半減]。
ム■■
《血管槍》:魔法攻撃/10マス/範囲/半減
 対象に3d+20の魔法ダメージ。
マリア=ロドリーゴ
2d6+2=>21 (2D6+2>=21) > 10[4,6]+2 > 12 > 失敗
月花 柘榴
2d6+3>20 (2D6+3>20) > 5[2,3]+3 > 8 > 失敗
辰巳 悠希
2d6+3 (2D6+3) > 5[1,4]+3 > 8
イザンナ
2d6+1>20 (2D6+1>20) > 7[1,6]+1 > 8 > 失敗
マリア=ロドリーゴ
この6は1
[ マリア=ロドリーゴ ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
月花 柘榴
*2と1交換
[ 月花 柘榴 ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
三善清次郎
2d6+9 (2D6+9) > 9[4,5]+9 > 18
辰巳 悠希
1と4を交換
ム■■
3d+20 (3D6+20) > 10[2,4,4]+20 > 30
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
マリア=ロドリーゴ
モノクルディスプレイを使用
イザンナ
4と1を交換
マリア=ロドリーゴ
C(30-3-5) c(30-3-5) > 22
[ マリア=ロドリーゴ ] 生命力 : 59 → 37
三善清次郎
5を4に
月花 柘榴
C(30-12-2) c(30-12-2) > 16
[ イザンナ ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
[ 三善清次郎 ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。
辰巳 悠希
C(30-8) c(30-8) > 22
辰巳 悠希
リアクティブアーマーでダメージを-10
三善清次郎
C(30-5) c(30-5) > 25
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 61 → 45
[ 辰巳 悠希 ] 生命力 : 58 → 46
[ 三善清次郎 ] 生命力 : 56 → 31
ム■■
《血管槍》:魔法攻撃/10マス/範囲/半減
 対象に3d+20の魔法ダメージ。
マリア=ロドリーゴ
2d6+2=>21 (2D6+2>=21) > 7[3,4]+2 > 9 > 失敗
月花 柘榴
2d6+3>20 (2D6+3>20) > 7[1,6]+3 > 10 > 失敗
辰巳 悠希
2d6+3 (2D6+3) > 10[5,5]+3 > 13
三善清次郎
2d6+9 (2D6+9) > 6[1,5]+9 > 15
マリア=ロドリーゴ
この4は3
[ マリア=ロドリーゴ ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
イザンナ
2d6+1 (2D6+1) > 6[1,5]+1 > 7
辰巳 悠希
この1は5
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。
月花 柘榴
*治癒の神宝 2
ム■■
3d+20 (3D6+20) > 10[1,3,6]+20 > 30
マリア=ロドリーゴ
C(30-3) c(30-3) > 27
イザンナ
5と1を交換
月花 柘榴
C(30-12-2) c(30-12-2) > 16
辰巳 悠希
C(30-8) c(30-8) > 22
[ マリア=ロドリーゴ ] 生命力 : 37 → 10
[ イザンナ ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。
三善清次郎
C(30-5) c(30-5) > 25
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 45 → 29
[ 辰巳 悠希 ] 生命力 : 46 → 24
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 29 → 49
[ イザンナ ] 生命力 : 43 → 0
[ 三善清次郎 ] 生命力 : 31 → 6
イザンナ
ふっ、と。
闇が弾ける。
■ク
《鎧通し》:物理攻撃/戦闘地帯/範囲
 対象に物理攻撃を行う。[受動判定]に失敗した対象は[形状:剣]1d+25の[物理ダメージ]を2回受ける。
マリア=ロドリーゴ
2d6+8>20 (2D6+8>20) > 2[1,1]+8 > 10 > 失敗
[ マリア=ロドリーゴ ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
月花 柘榴
2d6+8>20 (2D6+8>20) > 7[1,6]+8 > 15 > 失敗
辰巳 悠希
2d6+12 (2D6+12) > 11[5,6]+12 > 23
三善清次郎
2d6+3 (2D6+3) > 5[1,4]+3 > 8
マリア=ロドリーゴ
2ゾロを使用して《エレメントロンド》
■ク
1d+25 (1D6+25) > 4[4]+25 > 29
■ク
1d+25 (1D6+25) > 3[3]+25 > 28
■ク
《鎧通し》:物理攻撃/戦闘地帯/範囲
 対象に物理攻撃を行う。[受動判定]に失敗した対象は[形状:剣]1d+25の[物理ダメージ]を2回受ける。
マリア=ロドリーゴ
膝を屈する。
辰巳 悠希
3を6に
辰巳 悠希
陰式で柘榴の4と6を交換
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ 月花 柘榴 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
月花 柘榴
2d6+8>20 (2D6+8>20) > 4[2,2]+8 > 12 > 失敗
三善清次郎
2d6+3 (2D6+3) > 5[2,3]+3 > 8
辰巳 悠希
2d6+12>20 (2D6+12>20) > 5[2,3]+12 > 17 > 失敗
辰巳 悠希
2と6を交換
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
■ク
1d+25 (1D6+25) > 3[3]+25 > 28
■ク
1d+25 (1D6+25) > 1[1]+25 > 26
三善清次郎
C(28-5) c(28-5) > 23
[ 三善清次郎 ] 生命力 : 6 → 0
月花 柘榴
C(28-6-2) c(28-6-2) > 20
月花 柘榴
C(26-6-2) c(26-6-2) > 18
月花 柘榴
C(20+18) c(20+18) > 38
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 49 → 11
三善清次郎
横薙ぎに跳ね飛ばされる。そのまま、倒れ伏す。
明くる日の“再誕”
《拡散準備》準備/使用者
 対象は[攻撃行動]の[対象]を+2体。[攻撃行動]の[対象]が[範囲・戦闘地帯]の場合、[ダメージ]に+1d。
《虹色の擬足》:物理攻撃/3マス/1体
 1ターン中1回、対象に[形状:剣]5d+33の物理ダメージ。対象は[タイミング:防御]の《タレント》を使用できない。
[ マリア=ロドリーゴ ] 生命力 : 10 → 0
辰巳 悠希
2d6+12>24 (2D6+12>24) > 4[1,3]+12 > 16 > 失敗
月花 柘榴
2d6+8>24 (2D6+8>24) > 3[1,2]+8 > 11 > 失敗
明くる日の“再誕”
5d+33 (5D6+33) > 20[1,4,5,5,5]+33 > 53
月花 柘榴
*エレメントロンド 4
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 11 → 0
辰巳 悠希
「……柘榴」
月花 柘榴
触手が伸びる。伸びて、攻撃を庇って、千切れた。
GM
しなる肉の鞭。
GM
それは触手の壁を紙のように裂き、柘榴の腕を吹き飛ばす。
月花 柘榴
千切れた触手から毒液が飛び散る。
月花 柘榴
*神成神器化→神器咆哮:イサーパワー 4
月花 柘榴
2d6+10 (2D6+10) > 3[1,2]+10 > 13
月花 柘榴
*2と6交換
[ 月花 柘榴 ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
月花 柘榴
C(6*3+31) イサーパワー c(6*3+31) > 49
■ク
《吸引の外骨格》:特殊/戦闘地帯/1体
 ダメージ減少時に使用。対象が行った[攻撃行動]を[対象:1体]に変更、[ダメージ]と効果を使用者が代わりに受ける。
■ク
C(49-3) c(49-3) > 46
[ ■ク ] 生命力 : 71 → 25
月花 柘榴
吹き飛ばされた腕が、とおく飛んで落ちる。
月花 柘榴
色が混ざった血が流れる。
月花胡桃
「ざぐろぢゃん!!!!」
月花胡桃
「待って!やだ!やだよ!どうして!」
月花 柘榴
だいじょうぶ、とこたえるために息を吸うこともできなくて、
月花 柘榴
血が、身体から、腕から、流れ続ける。
月花 柘榴
人の血の量よりずっとおおく。
月花胡桃
「やだ!やめて!もうやだ!」
月花胡桃
「つよいっていったじゃん!」
月花胡桃
「死なないって言ったじゃん!」
月花胡桃
「敵を倒す力があるって言ったじゃんっ!」
月花胡桃
「ざくろちゃん!ざ……」
GM
その声を遮って、さらに鞭が振るわれる。
GM
倒れる柘榴を潰して、掴んで、それを悠希へと振るった。
GM
《猛毒の霊爪》:物理攻撃/3マス/1体
 対象に[形状:剣]5d+33の物理ダメージ。この物理攻撃で1点でもダメージを受けた場合、対象は[状態変化:猛毒]となる。
辰巳 悠希
自分を庇った少女を見ている。
辰巳 悠希
周囲を見回す。
辰巳 悠希
共に戦った仲間が、皆地に伏している。
血塗れで、倒れている。
辰巳 悠希
一度は自分が望んだこと。
我が子が生きるなら、誰が犠牲になってもいい。
辰巳 悠希
本当に?
辰巳 悠希
2d6+12>24 (2D6+12>24) > 4[1,3]+12 > 16 > 失敗
辰巳 悠希
鞭が体を打ち据える。
月花 柘榴
2d6 生命燃焼 (2D6) > 6[1,5] > 6
[ 月花 柘榴 ] 霊紋 : 3 → -3
GM
5d+33 (5D6+33) > 15[1,2,3,3,6]+33 > 48
[ 辰巳 悠希 ] 生命力 : 24 → 0
辰巳 悠希
体が揺らぐ。
辰巳 悠希
決意が揺らいだ。
辰巳 悠希
自分の子供が何より一番大事だと思っていたのに。
辰巳 悠希
命には、貴賤なんてない。
辰巳 悠希
それは人間でも、化け物でも同じで。
辰巳 悠希
逆に言えば、人間は、化け物に劣る訳ではない。
辰巳 悠希
命に優先順位なんて、付けられない。
辰巳 悠希
でも。
辰巳 悠希
俺達に連なる人々の、遠く長い思い。
辰巳 悠希
どこかに、繋げたかったなぁ。
月花 柘榴
潰されたぐしゃぐしゃの身体から、落ちた手の先から。触手が芽生える。
月花 柘榴
「……っ、は、ぁ、」
月花 柘榴
弱々しく伸びて、つながる。
月花胡桃
「……!」
月花 柘榴
「くっ、……そ、」
月花 柘榴
「……やだ、」
辰巳 悠希
倒れる直前に、虚空に差し出した指先の向こうに。
辰巳 悠希
立ち上がる姿が見えた。
月花 柘榴
「いやだ、」
月花胡桃
「ざく、ろちゃん……」
月花 柘榴
「ここで、」
月花 柘榴
「諦めて、たまるかよ……!!!」
月花 柘榴
「意地でも! さいごまで!」
月花 柘榴
「あがいてやるんだろ!!!」
月花 柘榴
「倒れる、わけに」
月花 柘榴
「いかないんだよ…………!!!」
月花胡桃
「! 待って、だめ、ざくろちゃん!!」
月花胡桃
「逃げてええ!!!」
明くる日の“再誕”
《猛毒の霊爪》:物理攻撃/3マス/1体
 対象に[形状:剣]5d+33の物理ダメージ。この物理攻撃で1点でもダメージを受けた場合、対象は[状態変化:猛毒]となる。
月花 柘榴
2d6+8>24 (2D6+8>24) > 4[2,2]+8 > 12 > 失敗
GM
肉鞭は柘榴を掴んだまま、地面へと叩きつける。
月花 柘榴
ぐしゃり。
月花 柘榴
触手が溶けて、くずれて、落ちる音。
GM
くっついたばかりの手を掴んで、もう片方の手も掴んで、足は掴んだまま。
GM
ぬいぐるみで遊ぶように、手足をもいでいく。
月花胡桃
「いやあああああああああ!!!!!」
明くる日の“再誕”
5d+33 (5D6+33) > 17[2,2,3,4,6]+33 > 50
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 0 → 1
[ 月花 柘榴 ] 生命力 : 1 → 0
イザンナ
2d6 生命燃焼 (2D6) > 10[4,6] > 10
[ イザンナ ] 霊紋 : 16 → 6
イザンナ
「ヒヒヒ……」
イザンナ
「将来が楽しみであるのになぁ……」
イザンナ
闇が集まる。
イザンナ
アムリタ使用 辰巳 悠希
イザンナ
「起きよ、タツミ ユウキ。」
辰巳 悠希
ぴくり、と指先が動く。
イザンナ
阿修羅の腕 盃の指輪(及び錬金・霊杖)を錬金・霊斧に持ち替え
[ 辰巳 悠希 ] 生命力 : 0 → 1
[ イザンナ ] 生命力 : 0 → 1
辰巳 悠希
死んでいない。
辰巳 悠希
意識が繋がっている。
[ イザンナ ] 生命力 : 1 → 7
[ イザンナ ] 生命力 : 7 → 8
イザンナ
「父親が先にへばるなよ」
辰巳 悠希
体はまだ、動く。
辰巳 悠希
父親。
辰巳 悠希
父親か。
辰巳 悠希
ふらつきながら、立ち上がる。
辰巳 悠希
「俺はまだ、生きているんだな」
イザンナ
「うむ」
辰巳 悠希
「教えてくれ、魔王」
辰巳 悠希
「俺は、何も失いたくない」
辰巳 悠希
「一つでもいいから、命を取りこぼしたくない」
辰巳 悠希
「どうしたらいい?」
イザンナ
「ヒヒヒ…………強欲よな。」
イザンナ
「……命とはなんだ。ここに、命はいくつある。」
辰巳 悠希
「……わからない」
辰巳 悠希
「どこからどこまでが命なのか、わからない」
イザンナ
「わからぬでは、ひとつもふたつも数えられぬではないか。」
イザンナ
「お前が救い上げたいのは、本当に『命』なのか?」
辰巳 悠希
「……わからない」
辰巳 悠希
「俺は、ただ、大事だと思うものを、失いたくない」
イザンナ
「そうか……なれば。」
イザンナ
「その答えは我の中にはなかろうよ。だが……」
イザンナ
「思い出せ。」
イザンナ
「お前の中には何がある。」
イザンナ
「ずっと隣にあったものは何だ。」
イザンナ
「そこにあるものはなんだ。」
イザンナ
「未来は誰にでも見えるものではない……だが。」
イザンナ
「お前にはカコがあろうよ。」
辰巳 悠希
「…………」
辰巳 悠希
「そう」
辰巳 悠希
「そうだな」
辰巳 悠希
「俺には……」
辰巳 悠希
カコ
辰巳 悠希
過去
辰巳 悠希
果子
辰巳 悠希
カコ が ある
辰巳 悠希
それさえあれば
辰巳 悠希
生きてゆける
イザンナ
「…………ユウキ。」
イザンナ
「ワタシはなぁ……カコに頼まれたよ。」
イザンナ
「一生のお願い、だそうだ。」
イザンナ
「だがなぁ……わからなくなってしまったのだよ。」
イザンナ
「何が正しいことなのか。生きることだけが幸福であるのか。」
イザンナ
「だから……」
イザンナ
「その、心に問おう。」
GM
情報:果子の状態[評価【体力】]15または[識別【知性】]15
イザンナ
「一番守りたいのは何か。カコか、ミライか。……命か、心か。」
辰巳 悠希
「カコか、ミライか」
イザンナ
情報:果子の状態 知性判定をします 霊紋燃焼1d
イザンナ
1d (1D6) > 6
辰巳 悠希
「命か……心か……」
[ イザンナ ] 霊紋 : 6 → 0
イザンナ
霊紋が光る。
イザンナ
イザンナの紋は瞳。
全てを見守る、瞳。
イザンナ
3d6+8>=15 (3D6+8>=15) > 6[1,2,3]+8 > 14 > 失敗
イザンナ
6と3を交換して17
[ イザンナ ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
イザンナ
「おう、おう……」
イザンナ
「苦しかろう。痛かろう。」
イザンナ
「しかしなぁ……お前の母も苦しかろうよ。」
明くる日の“再誕”
「……イザンナさん?」
イザンナ
「哀れな子よ……」
イザンナ
「もう、長くはなかろうに。」
イザンナ
この手に以前ほどの力があったならば、全てを救えただろうか。
イザンナ
それとも、全て消し炭にしていただろうか。
イザンナ
今となってはわからない。
あまりに、あまりに深くかかわりすぎてしまった。
イザンナ
ミク、マシロ、ムツミ。
イザンナ
ザクロ、クルミ。
イザンナ
ミヨシ、聖モニカ、聖ヴェロニカ。
イザンナ
ユウキ、カコ。
イザンナ
「選べ、ユウキ。さもなくば……」
イザンナ
「どちらも救えぬぞ。」
イザンナ
斧を下ろす。
イザンナ
「時間は有限だ」
イザンナ
心というものは、脆い。
イザンナ
イザンナは子を持ったことはないが
イザンナ
身体の一部を抉られるよりも痛かろうという事はわかる。
辰巳 悠希
「どちらも救えない……」
イザンナ
『……うちの夫、今はずいぶん参ってるからさ。上手く操縦してやってくれ』
辰巳 悠希
「どちらも、救えないだろう」
イザンナ
仕方のない男よな。
イザンナ
「選べぬか……なれば」
イザンナ
「討て!」
イザンナ
「その子はもう死ぬ!」
イザンナ
「ワタシはカコに頼まれた。一生の願いだ。だから、命ずる。」
イザンナ
「討て!」
イザンナ
「このイザンナの命であるぞ。」
イザンナ
「殺せ!我が子を殺せ!」
イザンナ
「我が命に従うは、カコの望みぞ。」
イザンナ
「恨め、憎め、怒れ、叫べ。」
イザンナ
「ここにいる全ての者の為に」
イザンナ
「我が子を殺せ!」
イザンナ
「それがオマエの役目だ。」
三善清次郎
朦朧とした意識の中に、その声が微かに届く。
三善清次郎
やめてやってくれ、と。そう言ってやりたくて、しかし言葉は出ない。
三善清次郎
みんなが、あんたみたいには強くない。
三善清次郎
なんでそんなこと、いま、一番傷ついてるやつに、
イザンナ
「剣で殴るのは得意だろうよ」
イザンナ
「化け物を殺すのは得意だろうよ」
三善清次郎
そう言ってやりたくて、けれど。指先ひとつ動かない。
イザンナ
「ワタシの為に……殺せ!」
イザンナ
闇が深くなる。
辰巳 悠希
俺は、剣で殴るのは得意だ。
辰巳 悠希
化け物を殺すのは得意だ。
辰巳 悠希
恨みは、ない。
辰巳 悠希
憎しみも、怒りも。
辰巳 悠希
そんなものがある訳がない。
「うちの子」がした事だから。
辰巳 悠希
でも、叫びたいことはある。
辰巳 悠希
やるべきことは、分かった。
辰巳 悠希
ここにいる全ての、命がある者、そうではない者
辰巳 悠希
地に伏した仲間を見る。
マリア=ロドリーゴ
赤毛の女がその全身までも血に染めて、うつ伏せに倒れている。
マリア=ロドリーゴ
遠くで魔王の吼えるのが聞こえ、それに対する返答はない。
マリア=ロドリーゴ
あの男は寡黙な男であるから、きっと、声を張り上げることもなく。
マリア=ロドリーゴ
何かを決めるだろう。
マリア=ロドリーゴ
拳を握り、だが立つ力はいまだ湧いてこない。
マリア=ロドリーゴ
少年の姿をした男の眼に映るのは、襤褸屑のように倒れた姿だけ。
三善清次郎
身を丸める力もない。また、なにもしてやれない。何もできない。
三善清次郎
いつもそうだ。何もかもが後手後手で。それを誤魔化し誤魔化し。
三善清次郎
誤魔化し、て。
三善清次郎
微かに、ひゅ、と息を吸う。まだ生きている。
三善清次郎
ありったけの力で、右手を握りしめる。
三善清次郎
自分にしか判別出来ないほど淡く、”それ”が浮かび上がる。
三善清次郎
人と、人ならざる者がただしくわかり合うなんて出来るわけもない。
三善清次郎
それでも――ただ、”期待”だけが。
三善清次郎
そこにある。
月花 柘榴
じゃれられて、ちぎられて、散り散りに投げ捨てられた手足。
月花 柘榴
ばらばらになったパーツは、うごくことはない。
月花 柘榴
大きな触手は横たわり、
月花 柘榴
叫んだ喉も潰されている。
月花 柘榴
……くるみを、たすけなきゃ。
月花 柘榴
かえったら、はなしのつづきを、するんだって、
月花 柘榴
それを考えていた脳も、いまはあんまりうごいていなくて。
月花 柘榴
ただ、なにかを、祈る。
月花胡桃
無力な自分。何もできない。
月花胡桃
守ってくれる人たちは転がされている。
月花胡桃
ごめんなさい、果子さん。
月花胡桃
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
月花胡桃
私があなたを護れなかったから。
月花胡桃
みんなは、あなたの子を倒そうとしてる。
月花胡桃
でも、子供が死んだらあなたは……。
月花胡桃
……私には、思いつかなかった。
月花胡桃
あれ以外、あなたを救う方法を思いつかなかった。
月花胡桃
もう、終わりなのかな。
月花胡桃
やだ。
月花胡桃
やだよ。
月花胡桃
最低な結末でいいから。
月花胡桃
みんなの綺麗な覚悟も、なんもかんもめちゃくちゃにしていいいから。
月花胡桃
都合よく、何かが助けてくれれば、それでいいから!
月花胡桃
拒んでごめんなさい。逃げ続けてごめんなさい。
月花胡桃
みんなを、ざくろちゃんを。助けて……!
月花 柘榴
祈り。祈り方なんか誰にも教えてもらえなくて、だから、それはひどく幼稚なもので。
月花 柘榴
いやだ、
月花 柘榴
ごめんなさい、
月花 柘榴
……それだけを、おもっている。
イザンナ
ワタシは王。
ワタシは魔王。
生まれた時からそうだった。
イザンナ
守るべき民と領土があり、その向こうに人間たちがいた。
イザンナ
『一つでもいいから、命を取りこぼしたくない』

そんなの、当たり前だろうがよ。
イザンナ
『その子はもう死ぬ!』

だから何だというのだよ。
イザンナ
すぐに死ぬからといって、命が軽くなるわけではなかろうよ。
イザンナ
ワタシが何を言ったとて、あの男は……
ワタシのせいになどしないだろうよ。
イザンナ
ああ……口惜しい。
魔王であるワタシは、こんなことしかできない。
イザンナ
もしも人であったなら、もう少し。
優しい事とか、励ましたりとか……
上手く言ってやれたのかなぁ。
イザンナ
すまんなぁ、カコ。
お前の言った通り、ワタシには
『操縦』してやることしかできぬよ。
イザンナ
それも……うまくいくかどうか。
イザンナ
信じる、というのは。まことに。
イザンナ
『恐ろしい』ことだなぁ
辰巳 悠希
イザンナ、三善、ロドリーゴ。
辰巳 悠希
柘榴、胡桃。
辰巳 悠希
マシロ、ミク、ムツミ。
辰巳 悠希
果子。
辰巳 悠希
そして──悠果。
辰巳 悠希
男の子か女の子かも分からないのに、その名を思う。
辰巳 悠希
今まで感じたことがないくらいに、重い剣を持ち上げる。
辰巳 悠希
烈風技 2
辰巳 悠希
破神滅砕 4・4
辰巳 悠希
2d6+9 (2D6+9) > 8[4,4]+9 > 17
辰巳 悠希
4と5を交換
イザンナ
≪強化法力≫ 6
[ 辰巳 悠希 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
辰巳 悠希
概念破壊
辰巳 悠希
2d6 霊紋消費 (2D6) > 4[1,3] > 4
[ 辰巳 悠希 ] 霊紋 : 5 → 1
辰巳 悠希
1d6 概念破壊 (1D6) > 1
辰巳 悠希
1d6 使い捨て呪物 (1D6) > 2
辰巳 悠希
C(5*ランク+28)
辰巳 悠希
C(5*5+28)+20+8+2 c((5*5+28)+20+8+2) > 83
イザンナ
杖と一緒に投げすてた指輪はその手にはない。
だから、手を合わせることに意味はないのだけれど。
イザンナ
両手を合わせ、闇をユウキの剣にまとわせる。
辰巳 悠希
闇を纏った刃を振り上げる。
辰巳 悠希
俺には、剣で殴ることしかできない。
辰巳 悠希
化け物を、殺すことしかできない。
辰巳 悠希
でも。
辰巳 悠希
「──悠果」
辰巳 悠希
「生まれてきてくれてありがとう」
辰巳 悠希
「俺を……お父さんにしてくれてありがとう」
辰巳 悠希
「生まれたいよな」
辰巳 悠希
「生きたいよな」
辰巳 悠希
「でも、お前は親を殺すか、親に殺されるかしか選べない。」
辰巳 悠希
「俺は、嫌だったよ。父親を殺すの。
俺みたいな子供は……増やせない」
辰巳 悠希
少年の体の、身の丈ほどもあるような大剣を。
辰巳 悠希
真っ直ぐに、我が子へ。
辰巳 悠希
「なぁ」
辰巳 悠希
「父さんのわがままを、ひとつだけ聞いてくれないか」
辰巳 悠希
「果子を」
辰巳 悠希
「果子を……」
辰巳 悠希
「…………」
辰巳 悠希
一瞬、言葉に詰まる。
辰巳 悠希
「果子を、連れていかないでくれ!」
明くる日の“再誕”
腹の子は、言葉の意味もわからずに泣いている。
明くる日の“再誕”
「! ……悠希……」
明くる日の“再誕”
「おまえ、私を……」
イザンナ
闇が深くなる。
辰巳 悠希
「俺は、果子がいないと生きていけない!」
辰巳 悠希
「俺だけを、置いていくな!」
辰巳 悠希
「死ぬな、果子!」
イザンナ
ああ。ああ。ワタシにもっと力があったなら。
辰巳 悠希
剣が、貫く。
明くる日の“再誕”
「………………」
明くる日の“再誕”
「ばっ」
明くる日の“再誕”
「っか、やろう……」
明くる日の“再誕”
「人が、ここまで覚悟したってのに……」
辰巳 悠希
「分かってるはずだろう!」
辰巳 悠希
「果子は、俺のことをなんでも知ってるはずだ!」
辰巳 悠希
「俺が、果子と、悠果に先立たれて、幸せになれるはずがない!」
イザンナ
誰も泣かせずに、済んだになぁ……
辰巳 悠希
「俺を……」
辰巳 悠希
「一人にしないでくれ!」
明くる日の“再誕”
「この野郎!」
明くる日の“再誕”
「そんなこと言われたら、生きたくなるだろ!」
辰巳 悠希
「生きろって言ってるんだ!」
明くる日の“再誕”
「せめてもの罪滅ぼしだった。この子を一人で送り出したくなかった!」
辰巳 悠希
「知ってる!」
明くる日の“再誕”
「でもなあ!」
イザンナ
この手では、子供どころか母も救えない。
明くる日の“再誕”
「私だって死にたくねえし、お前を一人にしたくねえんだ!」
辰巳 悠希
「知ってる!」
明くる日の“再誕”
「ああ、くそ、私も知ってる!」
明くる日の“再誕”
「てめーみてえなバカは、私なしじゃ生きられねえんだ!」
辰巳 悠希
「だから、そう言ってるだろ!」
辰巳 悠希
「俺には、果子が必要だ!」
明くる日の“再誕”
「うるせえ!」
明くる日の“再誕”
「だったらなんだ!」
明くる日の“再誕”
「こっから、どうしろってんだ!」
辰巳 悠希
「知るか!」
辰巳 悠希
「死ぬな、生きろ!」
イザンナ
……これが、『無力』というものか。
辰巳 悠希
「生きてくれよ!」
明くる日の“再誕”
「っ……」
辰巳 悠希
「俺のために、生きてくれ!」
イザンナ
『アラミタマ』
明くる日の“再誕”
「生きたい……」
明くる日の“再誕”
「死にたくない!」
イザンナ
その力が、あれば……
辰巳 悠希
「死ぬな、果子!」
辰巳 悠希
「お前が死んだら、俺も死ぬ!」
辰巳 悠希
「そんなのは、嫌だ!」
明くる日の“再誕”
「でもっ……」
GM
大人の会話は、子供には退屈なものだった。
GM
言葉の意味は伝わらない。けれど赤子は、二人の大人が喧嘩しているように見えて、
GM
それがなんとなく、嫌だった。
GM
鞭が悠希へ振るわれる。
GM
あるいはそれは、本能的に母を守ろうとしてなのか。
GM
手が、足が、角が向かってくる。
GM
悠希だけではない、他のカミガカリたちへも。
イザンナ
「おお、よしよし……」
GM
“敵”は、会話のいとまを許さない。
明くる日の“再誕”
「……悠希っ」
明くる日の“再誕”
「止まるなーーーっ!!!」
イザンナ
両手を広げる。
既に、その癇癪を受け止めるだけの力はない。
辰巳 悠希
「ああああああああ!」
辰巳 悠希
突き立てた剣を、薙ぎ払った。
辰巳 悠希
もう一度。
辰巳 悠希
我が子へ、剣を突き立てる。
辰巳 悠希
薙ぎ払う。
辰巳 悠希
もう一度。
辰巳 悠希
もう一度。
辰巳 悠希
もう一度……。
明くる日の“再誕”
「げほっ!」
GM
鳴き声。
GM
笑い声。
GM
人間に似た声。
GM
動物のような声。
辰巳 悠希
ああ。
辰巳 悠希
ごめん。
GM
かつて話した、ねずみのような声。
辰巳 悠希
酷い父親で。
GM
人ではない、何か幽霊のようなものの声。
辰巳 悠希
みんなみんな、俺の子になるはずだった。
GM
それらが混ざった、つんざくような音。
GM
それらが口々に悲鳴や、ざわめきや、慟哭や、いななきのようなものを告げて。
GM
やがてゆっくりとゆっくりと
GM
かき消えていく。
辰巳 悠希
ごめん。
■ク
泥人形は、それを見守ると
ム■■
音もなく溶けて
■■ロ
居なくなった。
明くる日の“再誕”
「……げほ、ごほっ」
GM