GM
お茶会は2ラウンド、PKの行動回数は2回です。
真田すばる
どっちでもいいな 1D100バトルしますか
小崎弐樹
11.教会の地下牢。今は誰も囚われていないようだ。
GM
拘束具や石壁、鉄格子が一部歪んだり壊れたりしています。
真田すばる
「教会の地下に牢というのも、なかなかに剣呑だ」
小崎弐樹
「でも、もともとの教会に備え付けられてたものなら……」
小崎弐樹
「どんな奴を閉じ込めておくためのものだったんだろうな」
真田すばる
「堕落の国で牢というのも変な感じがする」
小崎弐樹
歪んで尖った格子の先を、指に傷がつかない程度の強さでつついている。
小崎弐樹
「なら、堕落の国になる前。ここが不思議の国だったころ」
真田すばる
「病人ねぇ。 まぁ、頭の病気には鉄格子が必要なこともある」
小崎弐樹
「そうそう、暴れたりとか、叫んだりとか……悪魔が憑いた~とかって」
小崎弐樹
「まあ、今はこんなもの必要ないだろうね」
小崎弐樹
「問題を起こしたら、境界石のあたりに突き出して……」
小崎弐樹
振り返って、拘束具を付けたすばるの姿を見る。
真田すばる
「面白いが、それだと境界石に鎖を付けたほうが早いな」
小崎弐樹
「ま、あのカルセラがどれぐらいの脅威度の救世主かは分からないけど……」
小崎弐樹
「俺たちが出てくぶんには文句を言わないだろうな」
小崎弐樹
「あの救世主たちが死んで責務が満たせてたなら」
小崎弐樹
「次は俺たちが出てくときに責務が満たせるって寸法だ」
真田すばる
「今まで出会った救世主の中で、一番気楽な生活かもしれん」
小崎弐樹
「カルセラの話が本当なら、俺たちもここにいりゃ責務を満たせる」
小崎弐樹
「コインは稼げないだろうし、唯一の救世主になることはできないが、生きてくことはできる」
真田すばる
「作り話でも、そうでなくても、次の便までは待つ必要がありそうだ」
小崎弐樹
「自分を落ち着かせようとするんだけど、どうも……」
小崎弐樹
「もしかしたらって思うと、気が急いて浮ついて、そわそわしてしまう」
真田すばる
「無理もないさ。 チャンスの割にデメリットは少ない」
真田すばる
「どちらにしても、しばらくは休んだほうがいい」
小崎弐樹
「うまい話すぎて怖いぐらい。そう思ってもな……」
真田すばる
「体が万全になるまでに、作り話だとわかるかもしれないし、逆もあるかもしれない」
小崎弐樹
「不安が払拭される何かか、船が来ないという確信か……」
真田すばる
「どうせすることはないんだ。 調べられることは調べよう」
真田すばる
「いや、家事くらいは手伝ったほうがいいか」
小崎弐樹
「今回も、お前がいなかったら危なかった」
小崎弐樹
「……今度こそ、元の世界に帰れるかもしれない」
小崎弐樹
「まさか、こういう風に話が転がり込んでくるなんて思わなかったけど」
ワンダーバッフェ
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ワンダーバッフェ
2d6+2>=7 猟奇 (2D6+2>=7) > 9[6,3]+2 > 11 > 成功
[ ワンダーバッフェ ] HP : 24 → 23
[ 小崎弐樹 ] ティーセット : 2 → 1
小崎弐樹
2d6+4+2-5=>7 愛 (2D6+4+2-5>=7) > 8[3,5]+4+2-5 > 9 > 成功
真田すばる
でも、彼に心強いと言われたことは、お前がいないと危なかったと言われたことは。
真田すばる
執着と裏腹に、じわりと胸を熱くさせる。
真田すばる
たとえその言葉が、表面だけをなぞる形だけのものであっても。
小崎弐樹
あなたが喜ぶと知って、小崎弐樹は親しげな言葉を選んで紡ぐ。
小崎弐樹
その目はあなたを見ていても、やはりあなたの向こうの水平線を捉えている。
小崎弐樹
その向こうの、元の世界を、そこにいる人を。
真田すばる
どこか遠くにいる、別の男を見ていることを知っている。
小崎弐樹
気軽に、親しげに、うわべをなぞるような弐樹の言葉は、その時だけ熱がこもる。
真田すばる
騙されたままで、いたいと思ってしまう。
小崎弐樹
でもそれが、互いにとって一番心地よく、傷つかないのも確かだった。
真田すばる
だから、お互いが傷付かない距離にずっといる。
小崎弐樹
「地下牢はこのくらいにして、ほかの場所も見に行ってみよっか」
真田すばる
「そうだな。 特に船のヒントが欲しい」
真田すばる
機嫌のよさそうな軽い足取りで、階段へ向かう。
小崎弐樹
あなたが本心であるかどうかは、どうでもいいのだ。
真田すばる
元の世界に戻る手伝いを。 少しでもお互いが傷付かない距離で。
小崎弐樹
海の向こうの水平線のようにあいまいで、ぼやけている。
真田すばる
あるはずだから、笑って、肩を叩いて、縋りたいのをこらえている。
小崎弐樹
男もまた笑って、あなたのその振る舞いを受け入れている。
小崎弐樹
男が見ているのは、水平線の向こうだけだから。
真田すばる
好きの反対は、嫌いではなく無関心、なんて。
GM
PKはまだ割り込まないので、すばるさん行動をどうぞ。
真田すばる
1D12 シーン表振るぞ~ (1D12) > 8
真田すばる
8.墓地。簡素な墓標が並んでいる。カルセラの作ったものだろうか。
[ 真田すばる ] 友人 : 0 → 1
真田すばる
「墓といえば、墓標に名前があるわけだ」
GM
古いのは末裔のものですが、新しいものには救世主のものが混ざっています。あなたたちがそれを判別できるかどうかはさておいて。
小崎弐樹
「まあ、新しい墓があるってことは、新しい死人が出てるってことだ」
小崎弐樹
「元の世界に帰れるかもしれない海岸だからね」
小崎弐樹
「俺たちは死にかけだったのに、ずいぶん運がよかったってわけだ」
真田すばる
「全くだ。 ワンダーバッフェに感謝しないとな」
真田すばる
「しかしこの墓、カルセラが毎回埋葬しているのか?」
真田すばる
「今のところ、彼女は親切な救世主に見える」
小崎弐樹
「お人好しって程でもないけど、良心はありそうな印象だね」
真田すばる
「本当のお人好しは、救世主なんてやってられないしな」
真田すばる
墓地を見回すが、まぁ、墓地だな~以上のことは分からないな……。
真田すばる
「……掘り起こしたらさすがに怒られるかな」
GM
掘り起こしてもそんな面白いものは出てこないと思いますが……
小崎弐樹
「そうだなあ、ワンダーバッフェに殺された死体が出てくるだけだろう」
真田すばる
「家事手伝いでもしていたほうが有意義そうだ」
カルセラ
「あいにくと、そんなところに宝物は埋まっていませんよ」
カルセラ
「特に秘密が隠されていたりはしませんよ。ただの見放された教会ですから……」
小崎弐樹
「謎があるとしたら、やっぱりあのワンダーバッフェって言う亡者だなあ」
小崎弐樹
「作物なんかが亡者になったにしては、変な行動原理だからね」
真田すばる
「元救世主だとしても、我々を無視して枯れた植物を復活させていたのは変だ」
小崎弐樹
「ちょっかいかけてみたら何かわかるかも」
真田すばる
「あ、そうだ。 ワンダーバッフェが元気にさせていた木があったな。 あれを見に行ってみるか」
真田すばる
というわけで、カルセラに会釈して、砂浜の方に行ってみたりしますか。
GM
> 砂浜。なんと海は淀んでいない。魚、エビ、海藻、なんでも採り放題だ。沖にはサメが泳いでいる。
真田すばる
ワンダーバッフェが蘇らせていたヤシの木の位置を思い出しながら、大体これかな……?というものに近づく。
GM
樹の上をサルが飛び移っていくのが見えました。
真田すばる
「幻覚……、にしては、サルまで……というのは……」
真田すばる
「いや待て、あのサル亡者じゃなくて普通のサルか? 食えるのでは……」
小崎弐樹
「幻覚だとしたら、かなり高度な幻覚だなあ」
GM
サル以外にも食べられそうな動物は見つかるかも知れません。
真田すばる
「食生活に関して言えば、ここから出ていく理由いっこもないな」
ワンダーバッフェ
無為に時間を費やしていると、例の亡者が飛んできて、あなたたちから少し離れた草の上に降り立ちます。
ワンダーバッフェ
こいつら何やってんだろうな、という目で丸まってあなたたちを見てから、なんとなく草を生やしたりしています。
真田すばる
何やってんだろうな、って目で見られた……。
ワンダーバッフェ
最初は翼や鱗に隠れて見えませんでしたが、よく観察してみると背中に剣が棘のように突き立っています。
真田すばる
* ワンダーバッフェの『ドレッドノート』を猟奇で抉ります。
[ ワンダーバッフェ ] HP : 23 → 22
ワンダーバッフェ
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ワンダーバッフェ
2d6+4>=7 才覚 (2D6+4>=7) > 3[2,1]+4 > 7 > 成功
真田すばる
2d6+3-1=>7 判定(+猟奇) (2D6+3-1>=7) > 7[4,3]+3-1 > 9 > 成功
[ 真田すばる ] とうみつ : 0 → 1
ワンダーバッフェ
近づいても何もしませんが、剣に触れた場合はどうなるかわかりません。
ワンダーバッフェ
触りたくない場合は、カルセラが解説を入れてくれます
カルセラ
というわけであなたたちの様子を見に来たカルセラが声をかけます。
真田すばる
「ええ、そうですね……。 なんか、刺さっているので」
真田すばる
「まるで、討伐でもされかけたみたいな」
カルセラ
「その剣は、かつてある救世主と戦ったときに突き立てられたものですね」
カルセラ
「サラマンダーと銘された墓標があったでしょう? あれがそうです」
カルセラ
まあ、知らない救世主なんてそんなもんですよ
カルセラ
「彼は果敢に戦いましたが、できたのはあの剣を突き立てることだけでした」
小崎弐樹
「それで死んで、君の30日を延長してくれたってわけか」
真田すばる
ニキの言葉に、開きかけていた口を閉じる。
カルセラ
「……嫌いな男のはずだったんですけどね、サラマンダーは」
カルセラ
「この教会に来るまでともに旅をしていた、仲間……でした」
真田すばる
ワンダーバッフェと戦ったということは、ここから出ようとしていたのかもしれなくて。
真田すばる
彼は、カルセラを連れ出したかったのではないだろうか。
カルセラ
「まあ、こんな話、あなたたちには関わりのないことですね」
カルセラ
「誰だってそうでしょう。あなたたちにも、私にも」
[ ワンダーバッフェ ] 疵:ドレッドノート : 0 → -1
カルセラ
「あれがまさに、サラマンダーとワンダーバッフェが戦った痕跡です」
ワンダーバッフェ
どう見ても地下牢に入る図体ではないです。
カルセラ
「そうであったとも言えるし、そうでないとも言えますね」
小崎弐樹
「元の世界に帰れるなら、ぜひ乗りたいね」
カルセラ
「もし、本当に船が来て、本当に戻れたとして」
カルセラ
「そこは果たして、本当に自分の知っている世界なのか?」
カルセラ
「もし、愛する人が、故郷に残っているとして」
カルセラ
「その愛する人は、最後に会ったときと、同じ姿をしているか、なんて……」
カルセラ
「たとえば、自分のことを、自分だとわかってくれないかも」
真田すばる
ニキと出会ってから過ごした時間を思い出す。
人が変わるには、十分な時間のように思えるし。
時間の流れが同じとも限らない。
真田すばる
「元の世界に戻って、100年後とかだと、困るな」
小崎弐樹
「浦島太郎は、竜宮城で夢のような時間を過ごしたけど……」
小崎弐樹
「こんな世界に無理矢理連れてこられたあげくに、それじゃ、ひどい罰ゲームだな」
小崎弐樹
冗談のように言葉を紡ぎながら、その口調はどこか硬い。
小崎弐樹
相手の言葉を否定する材料は、どこにもないからだ。
真田すばる
口調の硬さを、感じ取ってしまっている。
小崎弐樹
こんな世界のことは、何もかも分からない。何が起こってもおかしくない。
カルセラ
「しかし誰か、知らない人と腰を振っている」
カルセラ
「もしそうだったら……耐えられないかも」
真田すばる
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
真田すばる
2d6+2=>7 判定(+才覚) (2D6+2>=7) > 8[5,3]+2 > 10 > 成功
ワンダーバッフェ
2d6+4-6>=7 才覚 (2D6+4-6>=7) > 9[5,4]+4-6 > 7 > 成功
[ 小崎弐樹 ] 愛情 : 0 → -1
カルセラ
私の言葉を遮っても、真実が動くわけではありませんよ。
小崎弐樹
分かっているからこそ、腸が煮えくり返り、止まらない。
真田すばる
「ニキ、やめろ、そんなことをしても意味がない」
真田すばる
言葉ではそう言うが、強く止めることはせず。
小崎弐樹
そうであったとしても、変わるかもしれない。否定する客観的な材料はない。
小崎弐樹
「知った風な口をべらべらと、だから何が言いたいんだ?」
小崎弐樹
反論を許さないとばかりに、指に力が籠っている。
ワンダーバッフェ
その代わりに、無関心だったはずのワンダーバッフェが、どん、と前脚を踏み鳴らした。
真田すばる
彼にしては珍しい口調に、止める言葉すら出なくなってゆく。
小崎弐樹
だが、抵抗しないことが、そのまなざしが、何よりも雄弁に訴えかけてくる……
小崎弐樹
カルセラを突き飛ばすように手を離し、険しい顔を亡者へ向ける。
ワンダーバッフェ
カルセラが突き飛ばされるのを見ると、吠え声の一つも上げず、飛び去っていく。
小崎弐樹
息を乱し、肩を上下させながら、それを睨みつけている。
カルセラ
「私はただ、私の話をしただけに過ぎませんから」
小崎弐樹
そんな悪い想像をして、悪い想像ばかりをして。
小崎弐樹
それを払拭するような何かを、あるいはその不安が補強される何かを……
小崎弐樹
だれかが人柱になって証明してくれるのを待っているのか?
真田すばる
「考えても仕方ないことで、言っても仕方ないことだ」
カルセラ
「いいえ。こちらこそ、無神経なことを言いました」
小崎弐樹
そうして、自分が言ったことを冷静に思い返して、自嘲する。
小崎弐樹
そもそも兄は、自分以外の誰か、どこかの女と結ばれなければいけないのに。
真田すばる
この場は収まったが、止めることが正解だったのかどうか、分からない。
好きに言わせてしまったほうがよかったかもしれない。
そのほうが、ニキの機嫌はよかったのかもしれない。
真田すばる
友人としては止めるべきだった。 多分、おそらく。
真田すばる
カルセラに、もっと諦めたくなるようなことを言って欲しいのか。
小崎弐樹
俯いていても、視線はまだ水平線を、見つめている。
GM
それから数日。少なくとも表面上は何事もなく三人は過ごしました。
GM
幾日目かの朝、ただならぬ様子でカルセラがあなた達の部屋を訪ねます。
カルセラ
「おふたりとも……起きているようですね」
小崎弐樹
言葉が途中で途切れる。カルセラの顔を見つめる。
カルセラ
返事を待たずに、教会の外へと歩いていく。
GM
一見して、特に何か奇妙なことはないように見えます。
GM
それもやはり、以前訪れたときと変わらない水平線に見えた。
小崎弐樹
カルセラに言われる前から、ずっと、見つめている。
真田すばる
亡者か何かだ、と言っても、この環境では空虚だ。
カルセラ
「……私の思い込みでは、なかったようですね」
真田すばる
「大きさが分からない以上、どれほど遠いのかもわからない」
小崎弐樹
泳いで行ってしまいたいぐらいだが、それぐらいの冷静さはまだ残している。
真田すばる
「一般通過亡者の可能性も、ありはする」
カルセラ
「姿を見せるだけ見せて、そのまま遠ざかっていくかも知れませんしね」
小崎弐樹
「ただ、前よりは待つ甲斐が増してきたみたいだ」
GM
三人が一様に否定の材料を並べるのは、その可能性を信じていないからではない。
小崎弐樹
期待が大きすぎるから、否定せずにはいられない。
小崎弐樹
もし帰れなかった時の落胆と絶望を、少しでも軽くしたい。
真田すばる
帰りの船ではない可能性なんて、いくらでもあるんだ。
真田すばる
だって、堕落の国から元の世界に帰れた救世主は、いないって話だろう?
真田すばる
いないと聞いた。 だからずっと、戻れるといいと言った。
真田すばる
どちらにしたって、ただの人から聞いた話なのに。
小崎弐樹
いっそう、熱のこもった目で、水平線を見つめている。
小崎弐樹
あれが本当に、自分を迎えに来た船であることを。
真田すばる
自分ではないどこかに、その視線は注がれている。
真田すばる
期待が向けられている。 その先に待つ幸福を夢見ている。
真田すばる
お前の愛する人は、お前がいなくても幸福に暮らしていて。
別の人間に腰を振っているかもしれないのに。
小崎弐樹
そんなことは、この世界に堕ちる前から分かっている。
それでも、帰りたいんだ。
GM
誰かがうそぶいた。その島は楽園だから、誰も戻らないのだと。
GM
お茶会第一ラウンド終了です。このあたりで休憩にしましょう