お茶会 2ラウンド

GM
~そろそろ~
GM
では再開です。
GM
お茶会第二ラウンドの最初の手番から。
真田すばる
いくぞ~
真田すばる
2D6 シーン表 (2D6) > 9[3,6] > 9
真田すばる
墓地好きすぎか
GM
実は1d12らしい
真田すばる
そうだなと思いました
真田すばる
1D12 墓地ばかり行ってもしかたないし振り直そう (1D12) > 10
GM
白日夢見てますね
真田すばる
真田すばる
10.一瞬だけ自分は荒野に立っていることに気づく。瞬きすれば元通り。白日夢か、あるいは……
真田すばる
水平線に紛れそうな小さな陰をしばらく眺めていたが。
真田すばる
今すぐにどうなるものでもない。 海岸を離れようとする。
真田すばる
そうして、ふと。 めまいのような感覚。
真田すばる
足元がふらついて、おっと、とバランスを取って。
真田すばる
そこは一面の荒野。
真田すばる
「──は?」
真田すばる
堕落の国では珍しくもない、草の一本も生えない不毛の地。
真田すばる
乾燥した大地に、表面が風に侵蝕された岩。生き物の陰すら見えない。
真田すばる
驚いて、瞬きをして。
真田すばる
その一瞬で、また水平線が現れる。
真田すばる
「……は?」
真田すばる
辺りを見回して、波打ち際まで走って、海水に触れる。
真田すばる
水の感触。
真田すばる
「……は?」
真田すばる
手の海水を振り払いながら、ニキとカルセラの元に戻る。
小崎弐樹
「どしたの?」
真田すばる
「今、一瞬だけ荒野にいた」
真田すばる
「いや、荒野が見えたというか‥‥」
小崎弐樹
「へえ……」
小崎弐樹
目を瞬かせる。
真田すばる
「瞬きをしたら戻った」
真田すばる
濡れた手を見下ろす。
小崎弐樹
堕落の国では都合のよすぎる、豊かな環境。
小崎弐樹
それが幻ではないかと疑いは今までもしていた。
小崎弐樹
自分でも周囲を見回したり、瞬きを繰り返してみるが、特に変わりはない。
カルセラ
「それはワンダーバッフェが現れる前の光景を幻視したのかもしれませんね」
カルセラ
どこからか椅子を持ち出してそこに腰掛けて、海岸線を見ている。
真田すばる
「そんなことがあるのか?」
カルセラ
「いえ、経験したわけではありませんが」
カルセラ
「起こったことを解釈するなら、そうなるかなと」
真田すばる
「枯れた植物を癒やす亡者よりは、幻覚を見せる亡者のほうが納得できる」
カルセラ
「すると我々は、もう死んでいるのかも知れませんね」
カルセラ
こともなげに言う。
カルセラ
似たようなことはカルセラも考えていたのかもしれない。
小崎弐樹
「……死んでるのか、生きてるのか」
小崎弐樹
「分からない状態で亡者の腹の中にいる、なんてことはあるかもな」
真田すばる
「ここよりは、よっぽと現実的な話だ」
小崎弐樹
「そして、自分に都合がいい夢を見ている」
小崎弐樹
視線はまた水平線に戻る。
カルセラ
「案外、この海岸の外のほうが、夢かもしれませんよ」
カルセラ
「まあ、私にはどちらでも、どうでもいいことですが……」
真田すばる
「そのようだ」
小崎弐樹
「……」
真田すばる
「もし幻覚を見せられているのなら、助かるためにはワンダーバッフェを倒す必要があるように思えるが……」
真田すばる
思えるが。
小崎弐樹
「そうだねえ」
小崎弐樹
生返事をする。
真田すばる
「…………」
真田すばる
生返事だ。
小崎弐樹
現実でも、夢でも、そこに船が来ているのに、そこから離れる選択はできなかった。
カルセラ
「あなたたちがどのような目的意識で救世主をやっているかは知りませんが……」
カルセラ
「いずれにせよ、ここを出るなら対決せざるを得なくなるでしょうね」
小崎弐樹
「そうなるだろうね」
真田すばる
「ここを出るならな」
小崎弐樹
「さて……」
真田すばる
もしここが、亡者が見せる都合のいい夢だとするなら。
小崎弐樹
「でも、ワンダーバッフェは、あの船を襲うかな?」
真田すばる
自分一人にだけ、都合が悪い。
小崎弐樹
「あの船が、ここへ来ようとするなら」
小崎弐樹
「あるいは、出ていこうとするなら」
カルセラ
さあ?と首を傾げる。
小崎弐樹
「……あんたはどうして船を見たいと思う?」
カルセラ
「どうしてでしょうね」
カルセラ
はぐらかすような答え。
真田すばる
「元の世界に帰りたいんじゃないのか?」
カルセラ
「そうかもしれません」
カルセラ
「そうじゃないかもしれません」
カルセラ
小さくため息。
カルセラ
「船が目の前に現れたら、わかるかも」
真田すばる
「何だそれ……」
小崎弐樹
「なるほどね」
カルセラ
「あなたにだって、そういうことはあるのでは?」
カルセラ
「曖昧にしておきたいものが」
カルセラ
「いずれ答えを出さなければならないと知っていて、放置しているものが」
真田すばる
「…………」
小崎弐樹
納得したように頷いた男の視線は、また水平線の向こう。
真田すばる
「なぁ、ニキ」
小崎弐樹
「うん?」
真田すばる
「まだ傷は癒えていない。 どちらにしても、我々はここを動けない」
小崎弐樹
「うん」
真田すばる
「だが、十分に回復して、それでもまだ船が着かなかったとしたら、どうする?」
小崎弐樹
「……」
小崎弐樹
考える間があった。
小崎弐樹
例えばあれが、亡者の見せた幻で。
小崎弐樹
あそこに船の影だけ見えて、一年や二年待ってもここに着かない。
小崎弐樹
そういう状況を想像してみる。
小崎弐樹
「どうしようか……」
真田すばる
「どうしようかを聞いてるんだろうが」
小崎弐樹
「……まだ、十分じゃない……」
小崎弐樹
「から、分からない」
真田すばる
「じゃあ、十分に治って。 すぐ乗り込めるような所に船が来ていなかったら」
真田すばる
「私は出ていきたい」
真田すばる
「お前はどうする?」
小崎弐樹
「……そうか」
小崎弐樹
「それは、寂しくなるな」
真田すばる
「…………」
真田すばる
「い」
真田すばる
「一緒に、来ては」
真田すばる
「くれないのか」
真田すばる
* ニキの『無関心』を猟奇で舐め?ます 舐めか?
GM
*横槍します
ワンダーバッフェ
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
[ ワンダーバッフェ ] HP : 22 → 21
ワンダーバッフェ
2d6+4>=7 才覚 (2D6+4>=7) > 9[3,6]+4 > 13 > 成功
ワンダーバッフェ
1d6 (1D6) > 4
真田すばる
* ティーセット
[ 真田すばる ] 茶 : 1 → 0
真田すばる
2d6+3+2-4=>7 判定(+猟奇+茶) (2D6+3+2-4>=7) > 7[4,3]+3+2-4 > 8 > 成功
[ 小崎弐樹 ] 無関心 : 0 → 1
小崎弐樹
「元の世界に……」
小崎弐樹
「元の世界に帰れるかもしれないんだ」
真田すばる
「亡者の見せる幻かもしれない」
真田すばる
「伝説も全くの嘘かもしれない」
小崎弐樹
「…もしそれが夢幻だとしても」
小崎弐樹
「嘘だとしても」
小崎弐樹
「確かめるまでは離れられない」
真田すばる
「確かめる前に、胃袋の中かなにかで消化されるかもしれない」
小崎弐樹
「だから、うまいことやったもんだな、と思うよ」
小崎弐樹
「取りに行って、確かめて、ああ嘘だったって分かるんじゃなくて……」
小崎弐樹
「来るまでいつまでも待たないといけないんだからさ」
真田すばる
「ここで待っていたら」
真田すばる
響かないと分かりきった言葉でも、言わずにはいられない。
真田すばる
「本当に帰る術を、探したりもできなくなる」
小崎弐樹
「あれが……本当の帰る術かもしれないだろう?」
真田すばる
「…………」
小崎弐樹
「すばる、だからさ」
小崎弐樹
「今話していても、仕方ない話なんだ」
小崎弐樹
「あの船がもう少し近づくか、俺たちがもう少し回復するか」
小崎弐樹
「いずれにせよ、考えるためには……」
小崎弐樹
「状況が動きすぎているし、何も分からなすぎる」
真田すばる
「そ……う、だな」
真田すばる
手を開いて、握る。
小崎弐樹
上っ面を繕うためだけの、滑らかな言葉。
小崎弐樹
それは、目の前に現れた希望を見つめているのに、横から煩わされたくないという、その程度のために紡がれている。
真田すばる
ニキの心を動かすための言葉を、何一つ持っていない。
真田すばる
言葉というのは、誰が発したかによって重さが変わる。
真田すばる
例えば全く同じことを彼の兄が言ったとしたなら、彼に従わない理由はないだろう。
真田すばる
自分の言葉は、水平線の端に僅かに見える、ごみのような陰にも劣る。
小崎弐樹
いくら親しげな言葉でも誤魔化せない、はっきりとした無関心がそこにある。
真田すばる
この男の心を動かせる人間は、彼の故郷にしかいない。
真田すばる
そんな男のところに行っても、私と同じ思いをするだけなのに。
真田すばる
私に、しておけばいいのに。
真田すばる
は、と小さく息を吐く。
真田すばる
そんなことを言っても、何にもならない。 煩わしいと思われるだけ。
真田すばる
「……教会に帰ろう。 ここでじっと見ていても仕方がない」
小崎弐樹
「ああ」
小崎弐樹
最後に、名残惜しげに水平線の向こうへ目を向けてから、男はようやくそれに背を向けた。
真田すばる
例えば私が、お前の手足を折って舟に乗るのを阻んだとして。
真田すばる
その時も、お前は親しげな言葉を言ってくれるだろうか。
真田すばる
それとも、カルセラに見せたような憎悪を向けるだろうか。
真田すばる
それは、嫌だなぁ、と思う。
真田すばる
考える時間は、まだ残されている。
GM
GM
では、次はすばるさんの手番です。
GM
あれ?逆だ
GM
弐樹さんの手番です。
小崎弐樹
1d12 (1D12) > 9
小崎弐樹
9.岩場。転倒事故に注意。カニや貝が見つかる。
小崎弐樹
また船影が見えやすい場所に出てるなこいつ。
真田すばる
そんなに船が見たいのか
小崎弐樹
今一番の関心事です。
小崎弐樹
とは言え船ばっかり見ていても仕方がないので、岩の間を覗いてカニを拾い上げたりしている。
真田すばる
晩ごはん用の貝とか取ってみたりするか。
小崎弐樹
「すばる、ほらカニ」
真田すばる
「お、カニだ」
真田すばる
「こんなに小さいカニを見るのも久々だなぁ」
小崎弐樹
「サワガニ……じゃなくて、イソガニか」
真田すばる
松葉ガニの亡者とかなら見た。
真田すばる
「詳しいな」
小崎弐樹
殻トゲトゲしててすごかったな~。
小崎弐樹
「いちおう、川遊びも磯遊びもしたことあるから」
真田すばる
「そういえば、昔海の近くに住んでいたと言ってたな」
小崎弐樹
「これが食べてうまかったかは思い出せないけども」
小崎弐樹
「あ、そうそう」
小崎弐樹
「海あり県の海の近く市だったから」
真田すばる
海がある県の近くの市だったんだな~
小崎弐樹
「兄貴と一緒に遊びに行ったよ。子供の時だけだけどね」
真田すばる
「カニとか捕まえたのか?」
小崎弐樹
「捕まえた捕まえた。……でもたぶん、食べなかったと思うな」
真田すばる
「ニキは育ちがよさそうだものな」
小崎弐樹
「まあまあお坊ちゃんだな」
小崎弐樹
「そういうすばるだってけっこうだろ?」
真田すばる
「ん、ん~、まぁそうか」
真田すばる
「海は近くになかったけど、川で釣った魚を焼いて食ったりはしてたよ」
小崎弐樹
「へえ~」
小崎弐樹
「けっこうアウトドアだ」
真田すばる
「弟と幼馴染が川遊びが好きだったからな」
真田すばる
「ほら、兄弟の趣味って影響されるだろう」
小崎弐樹
「ああ……そうだな」
小崎弐樹
「俺は兄貴の真似を何でもしたがる方だったらしいからな」
真田すばる
「かわいい弟じゃないか」
小崎弐樹
「はは、兄貴から見たらどうだったかかなあ」
小崎弐樹
「影響されるぐらいならいいけど、どこでも後をついてきて、何でも真似してくる弟、けっこう不気味じゃないか?」
真田すばる
「どうかなぁ。 仲のいい兄弟なら、そんなもんじゃないのか?」
小崎弐樹
「子供の頃だったら、まあそんなもんって許されてたかな」
真田すばる
「大人になってもそうだったのか」
小崎弐樹
「いや、そうだな、兄貴が中学ぐらいに上がった時辺りから」
小崎弐樹
「色々が忙しくなって……」
小崎弐樹
「自然とあとについて回れなくなった、って言うか」
小崎弐樹
「たぶんそういう感じだったと思う」
真田すばる
「…………」
真田すばる
「そうかあ」
小崎弐樹
「そんで、いつからか、兄貴が自分のことをどう思ってるか」
小崎弐樹
「めちゃくちゃ気にするけど、知りたくなくなった」
真田すばる
私もそうだよ。
真田すばる
お前が私のことをどう思っているか気になるけど、知りたくはない。
真田すばる
いや、というより。
真田すばる
わかるよ、さすがに。
小崎弐樹
「兄貴は真面目な人でさ」
小崎弐樹
「期待された以上に頑張って、才能もあって、……そういう人なんだ」
真田すばる
「偉いんだな!」
小崎弐樹
「ああ、だから……」
小崎弐樹
「俺の世界の中心は兄貴なのに、兄貴の世界には俺はいないんだよ」
真田すばる
「………」
小崎弐樹
持っていたカニを、無為にばたつかせるのをやめて、岩の間に離した。
小崎弐樹
その姿はすぐに見えなくなる。
真田すばる
船が見えるようになったからだろうか。 表面だけを撫ぜる会話ばかりしてきたのに、今は針のむしろのように思える。
小崎弐樹
「そんなところに戻ったって、仕方ないって思う?」
真田すばる
「……いや」
真田すばる
「会いたいと思うのは、仕方がない」
小崎弐樹
立ち上がって、視線がすばるを向く。
小崎弐樹
「うん」
真田すばる
瞳を見返す。
小崎弐樹
「俺はそういう、仕方ない場所に戻ってくんだよ」
小崎弐樹
「いや、まだ分かんないか。帰れるか」
小崎弐樹
一歩、足を踏み出す。
小崎弐樹
その目はすばるの顔を見つめている。
真田すばる
ニキが、自分を見ている。
真田すばる
どこか遠くではなく、自分を。
小崎弐樹
「すばる」
小崎弐樹
「本当は、俺が帰れたらいいなんて、思ってないだろう」
小崎弐樹
そうして、確認のように問いかける。
真田すばる
「…………」
小崎弐樹
*すばるの『嘘』を愛で抉ります。
GM
*横槍しますか
[ ワンダーバッフェ ] HP : 21 → 20
ワンダーバッフェ
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ワンダーバッフェ
2d6+2>=7 猟奇 (2D6+2>=7) > 6[2,4]+2 > 8 > 成功
ワンダーバッフェ
1d6 (1D6) > 5
小崎弐樹
*ティーセットを使います
[ 小崎弐樹 ] ティーセット : 1 → 0
小崎弐樹
2d6+4+2-5=>7 愛 (2D6+4+2-5>=7) > 11[5,6]+4+2-5 > 12 > 成功
小崎弐樹
一歩、また足を近づける。
小崎弐樹
すばるの目をのぞき込んだまま、その腰に腕を回そうと手を伸ばす。
真田すばる
そのまま受け入れる。
真田すばる
ニキの肩に、頭を預ける。
真田すばる
「そう見える?」
小崎弐樹
「ああ、ずっとそう見える」
小崎弐樹
「すばるはずっと協力してくれるから、言ってなかっただけだ」
真田すばる
「ずっと協力していただろう」
真田すばる
「別に……これからも協力するよ」
小崎弐樹
「どんな信憑性の低い噂だって、確かめに行ってくれた」
真田すばる
「他にやることはないし」
小崎弐樹
「なら、俺がいなくなったらどうする?」
真田すばる
「別に、どうもしない」
真田すばる
「2人でやっていたことが、1人になるだけ」
小崎弐樹
「そうじゃないだろう、すばる」
小崎弐樹
抱き寄せる。
真田すばる
体がこわばる。
小崎弐樹
すばるの肩口に顔をうずめる。
真田すばる
脈が早い。
小崎弐樹
早い鼓動が、触れ合わせた体を通して伝わってくる。
小崎弐樹
「……ごめんな」
真田すばる
「謝るな」
真田すばる
「どうでもいいくせに」
小崎弐樹
「……すばるに感謝をしてるのは本当だよ」
小崎弐樹
「……何を言っても、仕方がないかもしれないけれど」
小崎弐樹
「俺は、帰りたいからな」
真田すばる
「知ってる」
小崎弐樹
「それは、変えられない」
真田すばる
「帰って、愛する人に会いたいんだろう」
真田すばる
「わかるよ」
真田すばる
声が震える。
小崎弐樹
「ああ」
真田すばる
「わかるから、協力したんだろうが」
小崎弐樹
「会いたい、兄さんに」
小崎弐樹
「こんなところに来たくなかった」
真田すばる
「……うん」
小崎弐樹
恋人にするかのように背を撫でて、大きく息をつく。
小崎弐樹
「本当に帰れるかは分からない、でも……」
小崎弐樹
「今度こそ、とは思ってしまう」
真田すばる
「わかってる」
真田すばる
「わかってるからさぁ」
真田すばる
「カニとか、釣りとか、そういう話をしてただろ」
小崎弐樹
「うん」
真田すばる
「私がお前に泣いて縋っても、お前には届かないから」
真田すばる
「カニを食べたかどうか、なんて話してるんだろう」
小崎弐樹
「カニ、逃がしちゃった」
真田すばる
「いいよ、お前はお坊ちゃんなんだろ」
真田すばる
ようやく、腕をニキの背に回す。
小崎弐樹
「ありがとう、すばる」
真田すばる
「礼を言うところじゃない」
小崎弐樹
「そうだったかも」
小崎弐樹
「でも、礼を言いたかったから」
真田すばる
「お前は、ずるい男だ」
小崎弐樹
「うん」
真田すばる
肩と首の間に、頭を押し付ける。
真田すばる
「ニキ」
小崎弐樹
「うん?」
真田すばる
「好き」
小崎弐樹
「ありがとう、すばる」
小崎弐樹
「……俺もね、すばるのことは嫌いじゃないよ」
小崎弐樹
「本当に」
真田すばる
好きの反対は、嫌いではなく無関心。
真田すばる
嫌いじゃないは、どこだろう。
真田すばる
どこでもいいか。 もう、どこでも同じだ。
真田すばる
彼の心の椅子には、先客がいる。 それだけの話だ。
小崎弐樹
あなたを抱きしめたまま、男の鼓動はゆっくりと落ち着いている。
真田すばる
「ニキ、ずっと一緒にいて」
小崎弐樹
「もし……」
小崎弐樹
「もし帰れなかったら、そうしよう」
真田すばる
「はは」
小崎弐樹
「船が来なかったら」
真田すばる
「ははは……」
小崎弐樹
「棚井戸の最上階から帰れなかったら」
真田すばる
顔を押し付ける。
真田すばる
その背にしがみ付く。
小崎弐樹
「秘宝が、まるっきり偽物だったら」
小崎弐樹
あやすように背を撫でる。
真田すばる
「っ、どれかっ」
真田すばる
声には嗚咽が混じる。
真田すばる
「どれかっ、本当、だと、いいな」
小崎弐樹
「うん」
小崎弐樹
「本物に当たるまで、手伝ってくれる?」
真田すばる
うう、と呻いて。
真田すばる
肩を震わせながら、何度も頷く。
小崎弐樹
「ありがとう」
真田すばる
「礼を、言うところじゃない」
真田すばる
「私が、言うところだろ」
小崎弐樹
「……そうかな」
真田すばる
「そうだよ」
真田すばる
「ごめん、ありがとう」
小崎弐樹
「ううん」
真田すばる
「ごめん……」
小崎弐樹
「大丈夫、謝らなくていい」
小崎弐樹
首を横に振って、すばるを抱きしめなおした。
小崎弐樹
頬に柔らかく口付ける。
小崎弐樹
目元に。それから、唇に。
真田すばる
口付けを受け入れる。
真田すばる
こんな男、元の世界に帰ってしまえばいいのに、と思う。
真田すばる
それでも、胸は歓喜で震える。
真田すばる
もし、いいように利用されていたとしても。
真田すばる
まぁ、いいか、と思ってしまう。
小崎弐樹
いいように利用して、置いていこうとしている男だ。
真田すばる
それでも、帰る方法が見つからなければ。
小崎弐樹
その男と、今は涙の味のする口付けを交わしている。
真田すばる
一緒にいてくれると言ってくれた。
真田すばる
私を見てくれたんだ。
真田すばる
これ以上は、何もなくていいと思ってしまう。
真田すばる
悪い男だ。
小崎弐樹
ごめんね。
真田すばる
謝らなくていい。
真田すばる
他に好きな人がいるのに、付き合わせているのは私のほうだから。
小崎弐樹
うん。
小崎弐樹
俺は兄さんが好きなんだ。
真田すばる
知ってる。
真田すばる
それ以外に無関心なことも。
小崎弐樹
でも、すばるのことは、嫌いじゃないよ。
小崎弐樹
帰れないなら、ずっと一緒にいてもいい。
真田すばる
ずるい言い方をされた。
真田すばる
でも、好きだから、それでよしとしてしまう。
小崎弐樹
好意を搾り取っているのは、一体どちらのほうだったろう?
真田すばる
さぁ、どうだろう。
真田すばる
どうでもいい。 僅かでも好意のお溢れに預かれるなら。
小崎弐樹
うん。だから……
小崎弐樹
もし帰れなかったら、ずっと一緒にいよう。
真田すばる
帰れないといいな。
真田すばる
ずっと一緒だといいな。
真田すばる
「帰れるといいな」
小崎弐樹
「うん」
小崎弐樹
「早く、あの船が来るといいんだけど」
真田すばる
「うん」
真田すばる
「早く来るといいな……」
小崎弐樹
言いながらも、目を伏せて。
小崎弐樹
男はこの時だけは、水平線を見なかった。
真田すばる
全部嘘だ。
真田すばる
全部本当だ。
真田すばる
こんな酷い男、とっとと元の世界に帰って、兄貴と幸せに暮らせばいい。
真田すばる
そんな男に、ずっと側にいて欲しいと願っている。
真田すばる
今だけは、私を見ている。
真田すばる
そんなことをするから、嘘ばかり言うことになるんだ。
[ 真田すばる ] 嘘 : 0 → -1
[ 真田すばる ] HP : 18 → 17
GM
GM
さて……
GM
最後の手番ですが
GM
どうしようかな
GM
すばるさんと話したいですね どのへんにいますか?
真田すばる
そうだなぁ シーン表でも振ってみるか
真田すばる
1D12 (1D12) > 7
GM
部屋だ
真田すばる
7.あなたたちに割り当てられた部屋。聞き耳を立てているものはいなさそうだ。
真田すばる
部屋だそうです。
小崎弐樹
部屋だ
真田すばる
この流れで部屋いるの嫌なんだけど……
GM
そんな・・・
真田すばる
いや、部屋にいます。
小崎弐樹
流れができてしまった
小崎弐樹
弐樹は席を外してた方がいいかな?
GM
そうですね
小崎弐樹
はーい。じゃあいません。
GM
すばるさんが部屋に一人でいるタイミングで、カルセラが差し入れにやってきます。
真田すばる
「おやおや、わざわざどうも」
カルセラ
「ここでの生活には慣れましたか?」
カルセラ
お茶とか淹れる。
真田すばる
わーいお茶だ
真田すばる
「ええ、お陰様で。 何不自由ない生活、と言っていいくらいですしね」
真田すばる
食住には全く困らない。
カルセラ
「それは良かった」
真田すばる
衣もまぁ、心の疵で結構なんとかなるし。
真田すばる
生活自体には、不満はない。
真田すばる
カルセラも親切だ。
カルセラ
「とはいえ、いつまでもここに居るわけではないでしょう」
カルセラ
「船が来なかったとしても」
真田すばる
「まぁ、そうですね」
カルセラ
「ここでの暮らしが、幻か夢とは思っていませんが」
カルセラ
「例えば、大量のコインを持つ救世主たちが討伐に現れたら」
カルセラ
「あっけなく終わってしまう程度のものです」
真田すばる
「それはそうだ」
カルセラ
「あなたがこの間見た荒野のビジョンは、過去のものではなく、未来のものかもしれませんね」
真田すばる
「…………」
真田すばる
真田すばるは、念能力が使える。
真田すばる
念動力とか、未来視とか。
真田すばる
それは遠い未来を見るようなものではなく、精々数秒の世界の話だが。
真田すばる
遠い未来を絶対に見ない、という話でもない。
カルセラ
「今日と同じ明日が来るなんて、誰も保証ができないのに」
カルセラ
「私たちは、なぜかそう思いたがる」
真田すばる
今信じているものは、今ここにある気持ちは、明日も続くものだと思っている。
カルセラ
「全ては変わっていく」
カルセラ
「それは、船が来ても、来なくても同じ」
真田すばる
ずっと一緒にいるだなんて。
真田すばる
かつての恋人も、私に言っていた言葉だ。
カルセラ
「すばるさん」
カルセラ
「あなたは、どうしますか?」
真田すばる
「どうするって、言われてもな」
真田すばる
「別に、変わらないよ」
真田すばる
変わらない、はず。
真田すばる
変わらないと、思いたがっている。
カルセラ
「本当に?」
カルセラ
「何もかも変わっていく中で、変わらないことを選ぶの?」
カルセラ
「それとも、選ばない結果として、変わらないの?」
真田すばる
「変われる気がしないだけかも」
カルセラ
「そう」
カルセラ
「でも……」
カルセラ
「あなたの気持ちは、嘘ではないのでしょう」
真田すばる
「嘘って、なんだろうね」
真田すばる
「よく言うじゃない。 嘘を信じさせるには、真実を混ぜるといいって」
真田すばる
「真実を混ぜたもんだから、全部嘘であって、全部真実になってしまった」
カルセラ
「じゃあもう、あなたにもわからない?」
真田すばる
「うーん」
真田すばる
「どちらも是であり、同時に否、ってとこかな」
真田すばる
「今すぐここからニキを連れ出したいけど、ニキが船に乗って、元の世界に帰れるといいと思う」
カルセラ
「どちらも本当の気持ち、ということ」
真田すばる
「そしてどちらも嘘」
カルセラ
けれど、二つを同時に選ぶことはできない。
真田すばる
だから何も選ばずに、どこにも飛び出さずに、部屋でのんびりしている。
カルセラ
「けど」
カルセラ
「生きている限り、どちらを選ばずにいることなんて、できない」
真田すばる
「それはそうだ」
カルセラ
嘆息。
真田すばる
「ただ選びたくなくて、見ていないだけ」
カルセラ
「私は決めました」
カルセラ
「こうして、あなたたちを見ていたら、私が何をしたいのか、わかったから」
真田すばる
「おや、判断材料の一つになれたとは光栄だ」
真田すばる
「で、なにを?」
カルセラ
「あなたたちのどちらでも、やってきた船に乗るというのならば」
カルセラ
「私はあなた達を殺そうと思います」
真田すばる
「それはどうも」
真田すばる
「急に物騒だね。 どうしてまた」
カルセラ
「だって、嫌じゃないですか」
カルセラ
「私はもう、どこにも戻れないのに」
カルセラ
「誰かが故郷に帰って、幸福に暮らしているのかもしれないなんて、考えるのは」
真田すばる
「どこにも戻れない?」
真田すばる
「きみの来た世界は?」
カルセラ
「私は、罪人ですから」
カルセラ
責務のことを言っているのかもしれないし、そうではないのかもしれない。
真田すばる
「うーん……」
真田すばる
「気持ちは分からないでもないが、困るなぁ」
カルセラ
「どうして?」
真田すばる
「ニキは帰ろうとしているし、私はニキを殺されたくない」
カルセラ
「そう。じゃあ……」
カルセラ
「先に殺す、というのはどうですか?
 私よりも、先に」
真田すばる
「ははあ」
カルセラ
*すばるさんの「友人」を抉ります。
カルセラ
横槍はありますか?
小崎弐樹
*横槍します
小崎弐樹
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
小崎弐樹
2d6+4=>7 愛 (2D6+4>=7) > 10[4,6]+4 > 14 > 成功
小崎弐樹
1d6 (1D6) > 5
カルセラ
エーン
ワンダーバッフェ
2d6+4-5>=7 才覚 (2D6+4-5>=7) > 7[5,2]+4-5 > 6 > 失敗
ワンダーバッフェ
くっ
GM
失敗ですね~
小崎弐樹
戻ってくるか。
小崎弐樹
すばるがその言葉に何かを返す前に、ノックもなく扉が開く。
小崎弐樹
「……やあ」
カルセラ
「おや。お戻りですか」
真田すばる
「おかえり」
カルセラ
悪びれもなく応答する。
小崎弐樹
「悪いね。話し中だったかな」
カルセラ
「いえ、大体済んだところです」
真田すばる
「そうだなぁ、要件は済んだ感じだ」
小崎弐樹
「なら、よかったのかな」
カルセラ
「ええ。お話、ありがとうございました」
真田すばる
「こちらこそ、参考になったよ」
カルセラ
ごきげんよう、と席を立って部屋を出ていく。
小崎弐樹
部屋を横切って、自分のベッドを椅子代わりにして座る。
真田すばる
カルセラに用意してもらったお茶を、ニキの分も注いでやる。
小崎弐樹
「おっ、お茶だ。ありがとう」
真田すばる
「味のするお茶だぞ」
小崎弐樹
「そりゃすごい」
真田すばる
ちょっと冷えてるけど。
小崎弐樹
まあ、ぬるいぐらいが飲みやすいさ。
真田すばる
「彼女、我々のどちらかが船に乗るなら殺すそうだ」
小崎弐樹
「へえ~」
小崎弐樹
「なら……」
小崎弐樹
「もし船が来たら、その時には最後の裁判ってことになるな」
真田すばる
「ニキは、見た目の印象より血の気が多いよな」
真田すばる
「お前を先に殺さないかと言われたよ」
小崎弐樹
「へえ!」
真田すばる
「救世主ってすぐそういう事言うからや~ねぇ~」
小崎弐樹
「そうだなあ。すぐ殺すとか、殺されるとかの話になる」
小崎弐樹
「……まあ、それも仕方がないか。そういう国だから」
真田すばる
「仕方がなくはある」
真田すばる
「あるし、カルセラに殺されるくらいならいっそこの手で、みたいな気持ちもゼロではない」
真田すばる
ニキの首に手を伸ばしてみせる。
小崎弐樹
拒まないで受け入れる。
小崎弐樹
「そうすれば、確かに元の世界には帰らないな」
小崎弐樹
「ほかの女にも殺されない」
真田すばる
「首なんかをずっと側に置いておくことはできるかも」
真田すばる
大げさに腕を震わせて、手に力をいれるふりを見せる。
真田すばる
「このやろ~、人をいいように利用しやがって~」
小崎弐樹
「首だけでも、キスぐらいならできるかな」
真田すばる
「お前はさぁ……」
真田すばる
手をだらりと下ろす。
真田すばる
「はいはい、負け負け、殺さないよ」
小崎弐樹
「よかった」
小崎弐樹
「……まったく、こんな男のどこがいいんだろうな?」
小崎弐樹
「って、思ってる?」
真田すばる
「本当だよ」
真田すばる
「心の底から思ってる」
小崎弐樹
「ははは」
真田すばる
「これだけは真実だな、うん」
小崎弐樹
「真実かあ」
真田すばる
どうかな、嘘かも。
真田すばる
本当はいいところがたくさんあるの、知ってるよ。
真田すばる
あばたもえくぼかもしれないけど。
小崎弐樹
惚れた弱みに付け込む男が、あなたを見てへらへらと笑っている。
真田すばる
殺してしまいたいと思えたら良かったんだけど。
真田すばる
命乞いの一つもしてくれないんじゃあ、萎えてしまうな。
真田すばる
「好きになる相手を選べたらよかったなぁ」
小崎弐樹
「それって、どんな感じなんだろうな」
小崎弐樹
「好意を向ける相手を、自在に変えるみたいな?」
真田すばる
「この人を好きになる、と決めた相手を好きになるみたいな?」
小崎弐樹
「それは便利だ」
真田すばる
「そうしたら、私だけを見てくれる人を好きになるのに」
小崎弐樹
「そうしたら……」
小崎弐樹
「……いいや、それでも、やっぱり好きなことはやめられないかもしれない」
真田すばる
「困ったもんだ」
小崎弐樹
「好きでいることって、結局気持ちがいいからさ」
小崎弐樹
「気持ちがいいことは、なかなかやめられないだろ」
真田すばる
「そうだなぁ」
真田すばる
「やめられたらいいんだけどな」
小崎弐樹
「困ったもんだね」
真田すばる
「困ったもんだ」
真田すばる
困っているから、相手が困っていることもわかるし。
真田すばる
まだ利用されている分、好意を掠め取っている分、私は幸せ者だよ。
真田すばる
会わせてやりたいな。
真田すばる
でも、ずっと側にいて。
小崎弐樹
もし、帰れなかったらね。
真田すばる
帰れないといいな。
真田すばる
帰れるといいね。
小崎弐樹
うん。
カルセラ
GM
お茶会が終わりました。
GM
流れ的には次は裁判が始まるのですが、その前にマスターシーンが挟まります。
GM
GM
それからまた数日が過ぎる。
GM
その時がやってくる。
GM
遠かったはずの水平線の影は、日々近づき。
GM
少しずつ、その形を露わにしていく。
GM
それはやはり影を切り取ったかのように黒く、判然としないままであったが。
GM
紛れもなく船の輪郭をしていた。
GM
ふと気がつけば、教会で家事をしているはずのカルセラの姿はどこにもいない。
GM
あなたたちはどうしますか?
真田すばる
海岸で船を見上げる。
小崎弐樹
どこから仕掛けてくるにしても、まずは船に乗らなければ。
小崎弐樹
「来ちゃったなあ」
真田すばる
「来ちゃったなぁ」
小崎弐樹
「来ないんじゃないか、幻じゃないかって思ってたんだ」
小崎弐樹
「でも、これは……」
GM
あなたたちが知っているどの船とも違うが、まぎれもなく船だとわかってしまう。
小崎弐樹
船に近づいていく。
真田すばる
腕を掴む。
真田すばる
「ニキ……」
小崎弐樹
「ん」
真田すばる
「行かないで」
小崎弐樹
振り返る。
小崎弐樹
「……」
小崎弐樹
微笑んだまま、腕を掴むあなたの手に自分のそれを重ねる。
小崎弐樹
「ごめんね」
真田すばる
腕を掴んだまま、うつむいている。
小崎弐樹
「俺は、船に乗って、帰るよ」
真田すばる
「そうだろうな」
真田すばる
「船が、来たからな」
小崎弐樹
「ああ、船が来た」
小崎弐樹
「すばるは、どうする?」
真田すばる
「どうするって……」
小崎弐樹
「……定員一名じゃない」
真田すばる
「故郷に戻っても、お前はいない」
小崎弐樹
「うん」
真田すばる
「残って、お前の思い出のある国で生きるよ」
小崎弐樹
「……うん」
小崎弐樹
「今まで、ありがとう」
真田すばる
「……うん」
真田すばる
「私も、ありがとう」
真田すばる
「……でも、まずはお前を送り出さなきゃな!」
真田すばる
「どこからカルセラが襲ってくるかわからないし」
小崎弐樹
「ああ」
GM
では……
GM
そのタイミングで、空を大きなものが横切ります。
小崎弐樹
「!」
真田すばる
「!」
ワンダーバッフェ
翠玉と同じ色の翼が羽ばたく。
ワンダーバッフェ
船に乗り込もうとしていた弐樹を遮るように、地響きを立てて着地する。
小崎弐樹
「ワンダーバッフェ……」
真田すばる
カルセラの姿を探す。
カルセラ
「では、私も決めたことを成し遂げましょう」
カルセラ
その背に乗っている。
真田すばる
「随分と仲がよろしそうで」
小崎弐樹
「亡者を従えるとはねえ」
カルセラ
「私はもう、戻れないんですよ」
カルセラ
「この子を、置き去りにしては」
カルセラ
竜の上で、槍を構える。
カルセラ
「おとぎ話はおとぎ話のまま、眠りに就いてもらいましょう」
真田すばる
「自分だって、そのおとぎ話を待っていたくせに」
小崎弐樹
「ここにきて、足を引っ張らないでもらいたいね」
カルセラ
「忘れたんですか?」
カルセラ
「私たちは、救世主」
小崎弐樹
「いいや、覚えているさ」
小崎弐樹
「決着は、裁判でつけよう……だろ?」
カルセラ
「己の正しさを証明してみなさい」
カルセラ
「法を投げ捨て、凶器を振るい、敵を斬り伏せ」
真田すばる
「はは、ニキ、我々って正しいのか?」
小崎弐樹
「さあ、でも……」
小崎弐樹
「この国でのすべてを決める、猟奇と才覚と愛によって」
小崎弐樹
「開廷と行こうか」
GM
GM
というわけで裁判が開始になるのですが、
GM
本日はここまでにしましょう。お疲れ様でした。
小崎弐樹
はーい!
真田すばる
お疲れ様でした!
小崎弐樹
お疲れさまでした
GM
明晩21時より再開!お疲れ様でした。
GM
救世主に追われて逃げ込んだ先は……
GM
まるで南国リゾート!?
GM
この夏、最高の感動をあなたに!
GM
Dead or AliCe 『宝島』2022年7月上映
GM
ザザーン(波の音)
GM
「今まで、ありがとう」
「私も、ありがとう」
GM
ではお時間になりましたので再開しましょう。
GM
よろしくお願いします。
真田すばる
よろしくお願いします!
小崎弐樹
よろしくお願いします。