《死神》デス・サーティーン
バトルディスクには、人間の反射神経を極限まで高める機能がある──
クリストファー・アリス
1d6+1 (1D6+1) > 1[1]+1 > 2
《死神》デス・サーティーン
2d6+3+1=>7 判定(+才覚+非刻みの時計) (2D6+3+1>=7) > 10[4,6]+3+1 > 14 > 成功
《死神》デス・サーティーン
1d6+1 (1D6+1) > 3[3]+1 > 4
《死神》デス・サーティーン
「俺のターン!ドロー!」
《死神》デス・サーティーン
*c4 h5 h7 s5 c7
アリス?
「あら、顔色がよくないのね。事故でも起こした?」
アリス?
「だからって、手加減なんてするつもりはないけど……私のターン、ドロー!」
アリス?
「手札から設置スート、『トランプ兵』を発動!」
アリス?
「私はこの瞬間、カードを追加で2枚ドロー!」
アリス?
「さらにこれ以降、私は常に手札が6枚になるようにドローできる……!」
クリストファー・アリス
*d4,s10,dQ,dA,jo
《死神》デス・サーティーン
「衛主に教わったにしては、ラフなやり口だ。どちらかというと、俺の親父に近い」
《死神》デス・サーティーン
「俺はカードを5枚伏せ、ターンエンドだ!」
アリス?
「あら、ずいぶんたくさんの伏せカード。それともブラフかしら?」
アリス?
「最短で決めてあげる。『終幕』を発動!」
サメの亡者
*sA 終幕 を死神 デス・サーティーン へ
クリストファー・アリス
2d6+2+1=>7 判定(+猟奇+万能) (2D6+2+1>=7) > 3[1,2]+2+1 > 6 > 失敗
クリストファー・アリス
死んだと思っていた父がこの地で生きていたこと。
クリストファー・アリス
あまつさえ、こんな少女と情を交わしていたかもしれない、ということ。
クリストファー・アリス
母は自分の幼い頃に逝った。顔さえほとんど思い出せない。
クリストファー・アリス
……父がもし、この少女を愛していたのなら、彼女には自分が忘れ去り、あるいは知ることのなかった、死んだ母の面影があるのかもしれない。
クリストファー・アリス
「……チッ! 敵を前にしているというのに!」
サメの亡者
まるでこれから行われるクリストファーの動きを、前もって知っていたかのように。
アリス?
「知っていたでしょ、こういう力が存在するって事!」
クリストファー・アリス
頭によぎるのは、レイピアで穿たれた皮膚を金属へと変え、刺突を防いだサメの対応能力。
クリストファー・アリス
それがもし……敵の存在、この堕落の国に適応せんとする、新たな人類の持つ力に似ているならば……?
サメの亡者
デス・サーティーンへの攻撃を妨害するための遊撃が、クリストファー自身の致命的な隙へと変わる。
クリストファー・アリス
「くっ……! だが、私とて同じ力を持っている、新たな人類のはずだ!」
クリストファー・アリス
隙を逃さずに突撃してくるサメを睨みつける。生まれた隙の位置を理解しているのならば、自分もまたこの隙を利用できる。
クリストファー・アリス
そのはずだ。その確信が、クリス・アリスの身体を瞬時に動かす。
[ クリストファー・アリス ] 母 : 0 → -1
クリストファー・アリス
1d6 (1D6) > 2
クリストファー・アリス
c(2+1+2+3) c(2+1+2+3) > 8
クリストファー・アリス
8点ダメージを受けてもらう。
[ サメの亡者 ] HP : 35 → 27
GM
choice(報復,百刑) (choice(報復,百刑)) > 報復
クリストファー・アリス
*回避 s10 精確 d4
クリストファー・アリス
1d6 (1D6) > 1
クリストファー・アリス
2d6+1+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能) (2D6+1+1+1+2>=7) > 6[4,2]+1+1+1+2 > 11 > 成功
サメの亡者
2d6+3-2=>11 判定(+猟奇) 報復判定 (2D6+3-2>=11) > 7[3,4]+3-2 > 8 > 失敗
[ サメの亡者 ] 猛毒 : 0 → 1
サメの亡者
c(3+2+1+3) 才覚+看破+発狂+逆鱗 c(3+2+1+3) > 9
[ サメの亡者 ] HP : 27 → 18
クリストファー・アリス
c(1+1+3) 才覚+発狂+逆鱗 c(1+1+3) > 5
[ サメの亡者 ] HP : 18 → 13
サメの亡者
2d6+3=>7 判定(+猟奇) 終幕の判定 (2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
サメの亡者
2d6+3+3+1+3 亡者の凶器+猟奇3+PT補正3+殺意1+逆鱗 (2D6+3+3+1+3) > 7[5,2]+3+3+1+3 > 17
早乙女アリス
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 8[5,3]+3 > 11 > 成功
[ 早乙女アリス ] HP : 19 → 7
サメの亡者
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
[ クリストファー・アリス ] HP : 17 → 14
[ 《死神》デス・サーティーン ] HP : 15 → 12
[ 早乙女アリス ] HP : 7 → 4
サメの亡者
サメとクリストファーの動きは同時。しかしあまりにも体躯が違う。
サメの亡者
手を差し入れた””報復”とばかりに、その質量そのものが凶器となって小さな人間を押しつぶす!
クリストファー・アリス
動きは精確・正しかったはずだった。だがそれは、同じサイズの人間同士であった場合だ。
クリストファー・アリス
巨大な機体を操るのには慣れていても、パイロットであるクリス・アリスは人間として戦うのにいまだ習熟しきってはいない。
クリストファー・アリス
圧力に押され、あえなく圧し潰される──
《死神》デス・サーティーン
「罠カードオープン!『死神の大鎌』!」
罠カード『死神の大鎌』
名前の通りの大鎌を持ち上げ、サメの巨躯に振り下ろす。
《死神》デス・サーティーン
「新たな人類だかなんだか知らんが、俺のやり方はこれだけだ!」
クリストファー・アリス
わずかに止まった動き。その隙に転がるようにサメの下から逃れる。
クリストファー・アリス
だが、クリス・アリスのいなくなった地面から血がしぶいた。
クリストファー・アリス
ただし、クリス・アリスのものではない。逃げ出す際に残した、サメのための置き土産だ。
クリストファー・アリス
つっかえ棒のように突き立てられたレイピアが、サメの腹をその質量を利用して刺し貫く。
サメの亡者
その間隙を突いた攻撃が、刑罰の如く突き刺さる。それは間違いなくサメの力を削いだ。
アリス?
「速攻カード『茶々入れ』!貴方が攻撃していたのはサメの分身!」
サメの亡者
そしてサメの本体は……当初の予定どおり、死神 デス・サーティーンへと殺到している!
クリストファー・アリス
「質量のある残像だというのか……化け物め!」
《死神》デス・サーティーン
対応できる手札はない。 奇跡でも起こらない限りは──
早乙女アリス
天使のように舞い上がり、サメへ向かって舞い降りるように少年を庇い、その牙を身に受けた。
サメの亡者
サメの牙が羽に受け止められる。それはまさに奇跡。
サメの亡者
喰らってきたから、今ここにサメがいるのだ。
《死神》デス・サーティーン
「俺を……庇った、のか……?」
早乙女アリス
「っ……わたしは、だいじょうぶ……!」
《死神》デス・サーティーン
地に落ちる天使を抱きとめる。
アリス?
「そんな都合の良い奇跡なんてねぇ、起きないの」
《死神》デス・サーティーン
アリスを庇う間もなく、サメの波動が襲い来る。
《死神》デス・サーティーン
片膝をついて、少女を下ろす。
サメの亡者
波動は防御不可能な形で広がり、救世主たち全員にダメージを与える。だがその力はサメ自身にも反動を齎す……!
[ サメの亡者 ] HP : 13 → 9
《死神》デス・サーティーン
「俺は奇跡を信じない。 信じない、が……」
クリストファー・アリス
たった今の攻防でレイピアを喪っている。
クリストファー・アリス
波動を受けてわずかによろめき、クリス・アリスは舌打ちする。
クリストファー・アリス
攻勢に出る機をわずかに逃がしている。
早乙女アリス
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 3[2,1]+3 > 6 > 失敗
[ 早乙女アリス ] 隣のお兄さん : 1 → 0
早乙女アリス
ほんとはわたしも奇跡なんてないって知ってるんだ。
早乙女アリス
そんなのがあったら、今頃わたしは隣のお兄さんと……なんてね。
早乙女アリス
でも、おもう心は自由なんだ。
羽ばたいていきたいって気持ちもほんとなんだ。
早乙女アリス
サーティーンくんの手を握る。震える足で立つ。
《死神》デス・サーティーン
握られた手を、乱暴に引き上げ、立ち上がらせる。
《死神》デス・サーティーン
「ならば信じてやる。そして見せてみろ! お前の力を!」
《死神》デス・サーティーン
伏せカードが輝く。 カードの息吹が変わる。
早乙女アリス
*c8 c10 をデス・サーティーンへ
《死神》デス・サーティーン
自分とアリスの異なる力が混ざり、そしてカードの形になる。
《死神》デス・サーティーン
「奇跡なんてものはないが……、お前がろくでもない女というのは分かったぜ」
アリス?
「……終了フェイズに、私は手札を3枚捨てるわ」
《死神》デス・サーティーン
「俺のターン、ドロー!」
《死神》デス・サーティーン
* s6 (c4 s5 c10 c8)
クリストファー・アリス
*s3,c3,c5,s8,dK
サメの亡者
*(d5)h2,h4,h5,d7,cK
《死神》デス・サーティーン
ドローしたカードをちらりと見て、それもまた伏せる。
《死神》デス・サーティーン
「……ターンエンドだ」
サメの亡者
*d7 大洪水 →死神 デス・サーティーン、クリストファー・アリス、早乙女ありす
《死神》デス・サーティーン
2d6+3+1+2=>7 判定(+才覚+多彩な凶器+援護) (2D6+3+1+2>=7) > 6[4,2]+3+1+2 > 12 > 成功
《死神》デス・サーティーン
*精確後乗せ許可頂いたので乗せます c4
《死神》デス・サーティーン
1d6 (1D6) > 6
クリストファー・アリス
2d6+2+1=>7 判定(+猟奇+万能) (2D6+2+1>=7) > 7[3,4]+2+1 > 10 > 成功
クリストファー・アリス
1d6 (1D6) > 3
クリストファー・アリス
c(2+1+3+2) 猟奇+発狂+逆鱗+看破 c(2+1+3+2) > 8
[ サメの亡者 ] HP : 9 → 1
サメの亡者
2d6+3-3=>18 判定(+猟奇) 大洪水判定 (2D6+3-3>=18) > 5[2,3]+3-3 > 5 > 失敗
サメの竜巻
2d6+1>=7 防壁 (2D6+1>=7) > 8[3,5]+1 > 9 > 成功
[ サメの亡者 ] 猛毒 : 1 → 0
[ サメの竜巻 ] HP : 7 → 0
アリス?
「効果により、サメの攻撃と同じ威力のダメージを、フィールドの好きな対象に与える!」
クリストファー・アリス
「こんな荒野で……津波だというのか!?」
《死神》デス・サーティーン
「大洪水……禁止カードだぞ!」
アリス?
「サメがいる場所は海よ、当然でしょう!?」
《死神》デス・サーティーン
「そちらがそのつもりなら、容赦はしない!」
《死神》デス・サーティーン
「罠カードオープン!『暗闇の抑圧者』!」
罠カード『暗闇の抑圧者』
デス・サーティーンの影から、怪しげな姿が立ち上がる。
罠カード『暗闇の抑圧者』
暗闇の抑圧者の周辺に影が渦巻き、津波を覆うように広がる。
罠カード『暗闇の抑圧者』
が、まるで世界の全てを飲み込むような水圧。影の壁が震え、ヒビが走る。
《死神》デス・サーティーン
「これほどの水量……、もしや、改造カードか……!?
クリストファー・アリス
「足らないというのか……! ならば!」
クリストファー・アリス
少年の呼び出した影が圧されているのを見て、一歩前に出る。
クリストファー・アリス
少年少女が操るカードの力は、クリス・アリスには儀式を伴う魔法のように見えていた。
クリストファー・アリス
デス・サーティーンのいた世界がどのような世界だったのか、それは想像を絶するが、重要なのはかれのその力は、この世界における心の疵の力を引き出すのに役立っている、ということだ。
クリストファー・アリス
自分もまた救世主である……だがその力の発現は、自分の身体を操ることのみにとどまっている。
クリストファー・アリス
だが、自分にもまた、かれらにはない力があるはずだ。──想像しやすい、自分の体以上に感覚になじんだものが……
クリストファー・アリス
その声に応じて、虚空を閃光が幾筋も走り抜ける。
クリストファー・アリス
空を裂き、風を巻き起こしながら、津波に何発もビーム砲が突き立っていく。
クリストファー・アリス
迫りくる津波が圧倒的質量ならば、ビームは暴力的な熱量。
クリストファー・アリス
触れた部分が穴を穿つように、海水を蒸発させ、爆発の如き水蒸気を周囲に撒き散らす。
クリストファー・アリス
少女の驚きの声に、知らず笑みがこぼれる。
クリストファー・アリス
クリス・アリスはビームの発生源には目を向けず、ただサメと少女を見上げている。
クリストファー・アリス
だが背後に来たその機体が、熟練飛行を終えたばかりの『ロッソ・ディアマンテ』でないことは、はっきりと分かった。
クリストファー・アリス
今の自分であれば古すぎると乗るのを拒否するような、しかし思い入れの深い機体……
クリストファー・アリス
「我ながら女々しいものだ──だが、……デス・サーティーンくん!」
罠カード『暗闇の抑圧者』
随分と水量の減った津波を、影が飲み込む。
罠カード『暗闇の抑圧者』
海水と津波が渦巻き、そして地に消えてゆく。
《死神》デス・サーティーン
「まだだ! 罠カードオープン!『死神の大鎌』」
サメの亡者
この場を海とせんばかりだったサメがその呼出した全てを奪い取られ、宙に浮く!
罠カード『死神の大鎌』
再び死神が現れ、宙に浮くサメの肉に刃を振るう。
罠カード『死神の大鎌』
体を硬化させられるはずのサメに、どうしてか刃が食い込む。
《死神》デス・サーティーン
「いくらお前のサメが強かろうが……、カードはカードでしか止められない!」
サメの亡者
”アリス”から、追加のカードは飛んでこない。
サメの亡者
そしてその少女と死神の鎌の間に挟まれたサメの身に、刃が食い込み……
アリス?
「あーあ!せっかくよくできた子だったのに!」
《死神》デス・サーティーン
遺跡にあった、ガラスの筒のような装置を思い出す。
《死神》デス・サーティーン
そして、クリストファーに聞いた隕石の話。
アリス?
「そっか、トークンモンスターみたいな子だって言ったもんね」
GM
アリスは、早乙女ありすが意識を失っている時にしか現れなかった。
GM
その認識は……今この場に二人が揃っている状態をもって、間違いだったと言える。
GM
アリスが姿を現す本当の条件、その時””眠っていた別の者” それは。
アリス?
「だって、まだサメは残っているんだから──!」
アリス?
その言葉と共に、アリスの身体が変貌していく……!
サメの亡者
「SHAAAAAAAAARK!!!!!!」
《死神》デス・サーティーン
「ば……バカなっ!!」
サメの亡者
”サメは、食らった救世主の心の疵の力を取り込んだ”
サメの亡者
ならば、もし、”理想を現実にする力”を持つ者が、サメに食べられていたら?
《死神》デス・サーティーン
「サメが人間に変身していたというのか!?」
クリストファー・アリス
「心の疵の力があればあり得ることだが……ええい!」
サメの亡者
理想の力が不可能を可能にするのならば。
サメの理想がアリスだったのか。
アリスの理想がサメだったのか。
サメの亡者
目の前の存在は、もはや語る言葉を持たない。
サメの亡者
サメ、或いはアリス"Shark or Alice"が……襲いかかる!!!
クリストファー・アリス
1d6 (1D6) > 3
クリストファー・アリス
2d6+2+1+3=>7 判定(+猟奇+万能) (2D6+2+1+3>=7) > 3[1,2]+2+1+3 > 9 > 成功
[ クリストファー・アリス ] 父 : 1 → 0
サメの亡者
サメの身体は、先程と全く同じ……いや、違う!
サメの亡者
サメの腹部に、先程には見られなかった異常が有る!
サメの亡者
それぞれ見覚えのある面影を残すそれこそは……サメの被害者達に他ならない!
サメの亡者
それこそはサメの力だけでなく、救世主たちの力を取り込んでいる証左……!
サメの亡者
その姿はまさに……四頭の鮫”フォーヘッドシャーク”!
クリストファー・アリス
見間違えるはずもない。実際の姿を見るより、写真でその姿を見ることの方が多くなってしまった。
クリストファー・アリス
「父よ……まだ、そこにいるというのか!」
サメの亡者
「SPACE…………SHAAAAAAAARK!!!」
クリストファー・アリス
なにかを問おうとした言葉を飲み込む。戦いのさなかに敵とこのような戯事はすべきではない。
クリストファー・アリス
だが、それでも動揺は隠せない。踏み込みながらも、心の疵が軋みを上げる。
クリストファー・アリス
「くっ……ッ!──そこだっ!」
クリストファー・アリス
まっすぐに……父の顔へ向けて!
クリストファー・アリス
c(1d6+2+(1+3))
クリストファー・アリス
1d6 (1D6) > 5
クリストファー・アリス
c(5+2+1+3) c(5+2+1+3) > 11
サメの亡者
2d6+1-0 判決表 (2D6+1-0) > 5[1,4]+1-0 > 6
サメの亡者
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
サメの亡者
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
サメの亡者
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 5[2,3]+0 > 5 > 失敗
サメの亡者
新人類が持つ力を、なぜサメが持っていたのか!?
サメの亡者
それはサメが喰らった者の中に、それを心の疵の力としていたからに他ならない!
サメの亡者
それこそが、今クリストファーがレイピアを付きこまんとしているその男!
サメの亡者
そして、ただじっと、クリストファー・アリスを見つめる────
クリストファー・アリス
──母を幼くに亡くし。父は移民たちを導くカリスマとなって殺され。
クリストファー・アリス
妹と二人、親もなく子供時代を過ごしてきた。
クリストファー・アリス
親のように面倒を見てくれる人々には恵まれたけれど、それでもやはり自分の中に、思い出の中にいる家族を求める気持ちが……理想の家族を求める気持ちがどこかに残り続けていた。
クリストファー・アリス
家族よりも主義を追い求めた父を、その重責を自分に継がせた父を、怨む思いもあった。
クリストファー・アリス
唇が、父さん、と小さく動く。その命を、愛を、意志を惜しむように。
クリストファー・アリス
クリス・アリスが投げ放ったレイピアは、父の顔を刺し貫いた。
サメの亡者
「SHAAAAAAAAAAAARK!!!」
サメの亡者
硬質化し防いだ筈の攻撃が深々と突き刺さり、暴れる……サメ!
サメの亡者
その断末魔の叫びは空気を震わせ、尋常なる人間の尽く心胆を寒からしめるに足る猛悪な気配を孕む!!
サメの亡者
だが、それも……最期の足掻きに過ぎない。