お茶会 1ラウンド

GM
サメの亡者のPKデータを公開します
GM
~お茶会フェイズ~
GM
・ラウンド1シーン1 早乙女アリスの手番
早乙女アリス
1d12 (1D12) > 1
シーン表
1:末裔たちの村を見つけた!なにやら祭事の最中らしく、賑やかな喧騒が聞こえる……
GM
早乙女アリスが目を覚ますと、そこは粗末な寝台の上でした。
早乙女アリス
「うう……ん……」
早乙女アリス
小さく身じろぎをして、跳び起きるように目を覚ます。
GM
良く言えば素朴な家屋、率直に言ってしまえば掘っ立て小屋のような場所で、硬い木の寝台にいつの間にか寝かされていたようです。
早乙女アリス
「い、いけないっ……遅刻……あれ?」
早乙女アリス
布団のかわりにかけられたマントがずり落ちる。
早乙女アリス
「……ん」
《死神》デス・サーティーン
「起きたか」
早乙女アリス
「あっ……?」
《死神》デス・サーティーン
壁に背を預けて、床に座っている。
早乙女アリス
「マント、かけてくれたの……?」
早乙女アリス
思わずマントの端をぎゅっと握る。
《死神》デス・サーティーン
「礼ならあの男に言え」
早乙女アリス
優しいとこあるんだなあ……。
《死神》デス・サーティーン
「お前の体を気遣って、俺からマントを巻き上げたのはあいつだ」
早乙女アリス
「あ、あのひと……」
早乙女アリス
ちょっと、隣のお兄さんに似てる……ような。
なんて……。
早乙女アリス
そんなぁ……!
早乙女アリス
「あ、ごめんねっ。マント……返すね」
早乙女アリス
立ち上がってそちらへ歩いていく。
《死神》デス・サーティーン
マントを受け取り、そのまま顔を背ける。
早乙女アリス
「むう」
《死神》デス・サーティーン
自分も情報収集に出るべきだった、とは思うが。 一般人を威圧せずに会話することができない。
早乙女アリス
わたしと同じくらいの年齢なのに、眉間にしわよせちゃって~
《死神》デス・サーティーン
女のお守りをさせられるのは不本意だが、助かった部分はある。
早乙女アリス
「あのね、えっと……」
早乙女アリス
背けられた方へ回り込んでじっと顔を見る。
早乙女アリス
「……マント、ありがとう」
《死神》デス・サーティーン
「だから、礼はあの男に言えと言っただろう」
早乙女アリス
「もちろん言うよ。でもあなたにも言いたいの、わたし」
早乙女アリス
「だって、ほんとにほんと~にイヤだったらマント貸してくれないでしょ」
《死神》デス・サーティーン
「おかしな奴だ」
《死神》デス・サーティーン
そう言って、また逆を向く。
《死神》デス・サーティーン
こんなお人よしはそうそういない。 俺が知っているのは──衛主くらいだ。
《死神》デス・サーティーン
衛主、今どこにいるのか。
《死神》デス・サーティーン
もしかしたら、同じ世界に来ていないかもしれない。
《死神》デス・サーティーン
同じ世界に来ていたとしても、見つけ出せるかどうか。
《死神》デス・サーティーン
衛主、俺は、スートバトラーのキングになんてならなくても。
《死神》デス・サーティーン
お前と勝負ができればそれでよかったんだ。
早乙女アリス
「おひとよしでもいいの」
早乙女アリス
「あなたにありがとうって言えるなら」
早乙女アリス
「っていうか、あなたもじゅうぶんおかしな人だからね」
早乙女アリス
*《死神》デス・サーティーン の『死神の運命』を愛で舐めます。
サメの亡者
*横槍を入れる
サメの亡者
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
サメの亡者
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 8[6,2]+0 > 8 > 成功
[ サメの亡者 ] HP : 38 → 37
サメの亡者
1d6 効果量 (1D6) > 3
早乙女アリス
*ティーセットを使用します
早乙女アリス
2d6+3-3+2=>7 判定(+愛) (2D6+3-3+2>=7) > 9[6,3]+3-3+2 > 11 > 成功
虎符衛主
「おひとよしだっていいだろ」
虎符衛主
「俺がありがとうって言いたいだけだからさ!」
《死神》デス・サーティーン
「…………」
《死神》デス・サーティーン
「俺もおかしな人、か……」
GM
その時。
GM
小屋の外から響き渡る、甲高い悲鳴!
サメの亡者
サメの亡者だ!!!!
サメの亡者
祭りの中に現れ、末裔を食い散らかしている!!
《死神》デス・サーティーン
「サメか!!」
《死神》デス・サーティーン
小屋を飛び出し、バトルディスクを構える。
早乙女アリス
「あ……あ……」
サメの亡者
その巨大な体躯で暴れまわれば、粗末な掘っ立て小屋などはひとたまりもない!
早乙女アリス
小屋に取り残されたままその場にへたり込む。
サメの亡者
死神に向かって、強靭な尾びれが振るわれる!
《死神》デス・サーティーン
「くっ!」
《死神》デス・サーティーン
転がり、サメの尾びれを躱す。
サメの亡者
空を切った尾びれは、たったいま死神が出てきた小屋を直撃!
サメの亡者
その衝撃によって、小屋が崩壊!
サメの亡者
天井が崩落する……!
《死神》デス・サーティーン
「なっ」
早乙女アリス
「きゃあっ……!」
《死神》デス・サーティーン
「くそっ!」
早乙女アリス
崩壊した瓦礫から身を守るすべもなく、頭を抱えてうずくまる。
《死神》デス・サーティーン
ディスクにカードをセット!
《死神》デス・サーティーン
「出でよ! 死神忌皇グリムリーパー・ドラゴン!」
《死神》デス・サーティーン
「ギャオオオオオン!」
《死神》デス・サーティーン
死神忌皇グリムリーパー・ドラゴンが、小屋の瓦礫からありすを守る。
早乙女アリス
「デス・サーティーンくん……?」
《死神》デス・サーティーン
そのままサメの行方を睨む。
サメの亡者
大暴れをしたサメはしかし、先ほどと同じようにすぐに地面へと潜ってしまう。
《死神》デス・サーティーン
「行ったか……」
サメの亡者
そのまま、気配は遠ざかっていく……
[ 《死神》デス・サーティーン ] 死神の運命 : 0 → 1
[ 早乙女アリス ] ティーセット : 2 → 1
《死神》デス・サーティーン
カードをデッキに戻し、ありすの方へ。
《死神》デス・サーティーン
「……怪我はないか」
早乙女アリス
瓦礫から這い出して砂まみれのスカートをはらいながら立ち上がる。
早乙女アリス
「マント返しておいてよかった」
早乙女アリス
「汚しちゃうとこだったね」
《死神》デス・サーティーン
「……ふん、呑気な奴だ」
GM
・お茶会第1シーン 終了
GM
お茶会第2シーン クリストファー・アリスの手番
クリストファー・アリス
「ン──ありがとう。すまなかったな。どうぞ祭りを楽しんでくれたまえ」
クリストファー・アリス
集落、と言った方がしっくりくるような小さな村で、クリス・アリスは末裔たちを見送った。
クリストファー・アリス
堕落の国、救世主、心の疵、亡者──死んだあの二人から聞いたことは、ほかのものからも裏が取れた。
クリストファー・アリス
戻り方も分からぬまったく別の世界。そういったものに堕ちてきたのだと、認めざるを得ない。
クリストファー・アリス
(しかし、なんとも……)
クリストファー・アリス
因果なものだ、と思う。
クリストファー・アリス
宇宙移民の象徴であった父。その子である自分。
クリストファー・アリス
父を連邦に濡れ衣を着せて殺され、復讐のために生きてきた。
クリストファー・アリス
しかし、それが果たされた時……己の身にのしかかる重さに気がついた。
クリストファー・アリス
身分を隠し、パイロットとしてのみ活動していたのは、それを倦んでいた部分がないではない。
クリストファー・アリス
それが……別世界に来てまで、世界を救う存在──の一人──とされるとは。
クリストファー・アリス
(……エメリ・イカルガを笑えんな)
クリストファー・アリス
ノーマルスーツに包まれた自分の手を見下ろす。何の変哲もない男の手である。
クリストファー・アリス
「しかし、私もその救世主ならば……」
クリストファー・アリス
独り言ちて、歩き始めた。
クリストファー・アリス
この世界のことについて知り、あの生物が亡者であることは分かった。
クリストファー・アリス
であるなら、次はその倒し方を探るべきなのだろう。
クリストファー・アリス
この集落は拠点としてはいささか小さすぎる。別の場所に移動することを考えるのなら、あの「亡者」との対決は避けがたいものに思われた。
クリストファー・アリス
幸い、少女の方はともかくとして、少年は戦い方を知っているようだ。
クリストファー・アリス
それに、少女の方も……
クリストファー・アリス
(この世界に来た時のあの感覚が確かならば──)
クリストファー・アリス
もっとも、レラ・シオラとは違い、少々あの娘は屈託がなさすぎるようだが。
クリストファー・アリス
1d12 (1D12) > 8
シーン表
8:隕石が落ちた跡、大きなクレーターがある……まさか、サメと何か関連が?
GM
では、そうしてクリストファー・アリスが村の中を探索していると……
GM
その祭事の中心地に近い場所に、祠のように区切られた箇所を発見するでしょう。
クリストファー・アリス
「あれは?」
クリストファー・アリス
祭りの中、多くの村人たちが外に出てきている。声をかける相手を見つけるのは容易い。
三月兎のモブ(別人)
「ああ、あれは”神の着地点”と言われている場所でして」
三月兎のモブ(別人)
「この村が出来るよりも前にあった場所……というより、あの場所の周囲にこの村ができたそうなのですが、言い伝えがろくに残っていなくて」
三月兎のモブ(別人)
「こうして、祭りだけが残っている次第です。中をご覧になりますか?」
クリストファー・アリス
「お願いできるかな」
GM
末裔たちの案内によって祠の中に通されると、内部は外からみたよりも幾分広い。
GM
ちゃんとした建物としてあるというよりは、囲っている程度。そしてその中心地にあるのは巨大な地面の凹み……
GM
そしてその最も中心にある、黒い球状の物質。
クリストファー・アリス
「……神の着地点、か……」
クリストファー・アリス
この世界のものたちは、少なくともこの村のものの話を聞く限り、よく言えば素朴、悪く言えば無知であった。
クリストファー・アリス
宇宙のことも、星がなぜ輝いているのかさえ知る者はいない。あるいは、詩的な言葉が返ってくるか。
GM
その巨大な凹み……つまりはクレーターの中心点にある物体。
クリストファー・アリス
見る限り、物体はなにか隕石のように見える。
GM
────いや
クリストファー・アリス
大気圏の摩擦、高熱を潜り抜けて堕ちてきた──
GM
クリストファー・アリスは、それにまた違った既視感を覚える。
GM
どこで見たものか。
GM
そう、それは軍の高官に接待を受けたあの高級レストランで、皿の上に乗せられていたもの……!
クリストファー・アリス
まさか……!?
GM
その時、祠の外から響き渡る、甲高い悲鳴!
クリストファー・アリス
「むっ!?」
クリストファー・アリス
踵を返し、外に出る。
サメの亡者
そこには祭りの中心地で暴れまわるサメの亡者!
クリストファー・アリス
「村の中にまで現れるとはな──!」
三月兎のモブ(別人)
食い散らかされる村の住人たち!
クリストファー・アリス
*サメの亡者の「多角的存在」を猟奇で抉らせてもらおう。
三月兎のモブ(別人)
やはり目にも留まらぬ速さで、食いちぎられている!
サメの怒り
*横槍を入れる
サメの怒り
2d6+1 配下は能力値に関わらず脅威度で判定! (2D6+1) > 5[3,2]+1 > 6
クリストファー・アリス
*ティーセットを使用
サメの怒り
失敗!
[ サメの怒り ] HP : 11 → 10
クリストファー・アリス
2d6+2+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+2+2>=7) > 6[4,2]+2+2 > 10 > 成功
クリストファー・アリス
「やってみせるさ!」
クリストファー・アリス
サメに駆け寄りながら腕を振るう。その手の中に、先程まではなかったレイピアが現れる。
クリストファー・アリス
それはかつて振るった、想像しやすく手になじむ武器の形だった。
クリストファー・アリス
もちろん、乗り慣れた機体を除けばではある。
クリストファー・アリス
「ハアッ!」
クリストファー・アリス
声とともに、レイピアを突き出す。
サメの亡者
鮫肌に刃が突き立つ!
サメの亡者
サメはたまらず悶え苦し…………まない!
クリストファー・アリス
「なにッ……?!」
サメの亡者
しかし、刃は確実に通っている!そして確かにあがる苦しげな鳴き声!
サメの亡者
「SHAAARK!」
クリストファー・アリス
クリス・アリスが声を上げたのは、サメが苦しむ動きを見せなかったことに対してだけではなかった。その手応えに対してだ。
サメの亡者
だがその体躯は硬直したまま、まるでその場で震えるような動き!
クリストファー・アリス
思わず、レイピアを引き抜く。
サメの亡者
すかさず、サメは潜行!
サメの亡者
そして村の別区画へと向かっていく!それは死神と早乙女アリスがいる小屋の方向……!
クリストファー・アリス
「クッ……! しくじったというのか!」
クリストファー・アリス
レイピアを構え直し、追いかける。二人が危ない──
クリストファー・アリス
しかしそのレイピアには、血の一滴もついていなかった。
GM
・お茶会第1シーン 終了
GM
お茶会第3シーン 《死神》デス・サーティーン の手番
[ クリストファー・アリス ] ティーセット : 2 → 1
[ サメの亡者 ] 多角的存在 : 0 → -1
クリストファー・アリス
「──大丈夫かね、ふたりとも!」
クリストファー・アリス
細剣を携えた男が駆けよってくる。
早乙女アリス
「は、はい……」
《死神》デス・サーティーン
「問題ない」
早乙女アリス
「デス・サーティーンくんが守ってくれたんです」
クリストファー・アリス
「よくやってくれた。デス・サーティーンくん」
《死神》デス・サーティーン
細剣に視線を向ける。
《死神》デス・サーティーン
「戦ったのか、あれと」
クリストファー・アリス
「ン──だが、取り逃がしてしまった。
 申し訳ないが、私は生身での戦いにはそれほど慣れていなくてね」
《死神》デス・サーティーン
「生身での戦い? では他の戦い方なら慣れているのか?」
クリストファー・アリス
「特に、あのような生物を相手にしては、いささか分が悪い……」
クリストファー・アリス
「私はパイロットでね」
クリストファー・アリス
「だから、いざ戦いとなれば、君に頼ることになるかもしれない」
《死神》デス・サーティーン
「どうだろうな。 話によれば、この世界では心の疵とやらで戦うそうじゃないか」
《死神》デス・サーティーン
「お前も力を発揮すれば、兵器でもなんでも用意できるかもしれんぞ」
クリストファー・アリス
「いささか想像しづらいことだが──話を聞く限りはそうかもしれんな」
クリストファー・アリス
手に持つレイピアを検めて、首を竦める。
クリストファー・アリス
「どうやら、まだ訓練が必要なようだ。私にそのセンスがあればいいのだがな?」
《死神》デス・サーティーン
「できなければ死ぬだけだ」
クリストファー・アリス
「それは、その通りだ……」
クリストファー・アリス
こんな時、エメリ・イカルガならばどうするか、と想像を巡らせてしまう。
《死神》デス・サーティーン
「ともかく、小屋は壊されてしまった。 どこか休める場所を探す必要がありそうだ」
クリストファー・アリス
「そうだな。……犠牲者が出たところで申し訳ないことだが、頼んでみよう」
クリストファー・アリス
環境に適応した新たな人類としての力を、あの少年は恐ろしいほどに操っていた。
早乙女アリス
不安げにふたりを見つめている。
クリストファー・アリス
この堕落の国に来ても、恐らくは自分よりもうまくやるのではないか。そんなふうにも思う。
《死神》デス・サーティーン
「……のんびり休んでいる場合でもないが、仕方がない」
《死神》デス・サーティーン
「……そうだ、アリス」
クリストファー・アリス
──そうすると、彼との戦いの中で失ったひとについても思い出される。
クリストファー・アリス
「ン……ああ、何だろう」
早乙女アリス
「なぁに、サーティーンくん」
《死神》デス・サーティーン
「……男の方だ」
早乙女アリス
「ああ~ん、そうだったぁ……」
クリストファー・アリス
ちらりと少女の方を見て、頬を緩めた。
《死神》デス・サーティーン
「なぜお前らはどっちもアリスなんだ」
クリストファー・アリス
「偶然というのはあるものさ。しかし、毎回これでは不都合があるかな」
《死神》デス・サーティーン
「……クリストファーと呼ばせてもらおう」
早乙女アリス
どきん……!
め、目があっちゃった~……
早乙女アリス
「く、クリストファー……さん。わたしもそう呼びますね」
クリストファー・アリス
「そうしてくれ。君のことはサオトメと」
《死神》デス・サーティーン
「クリストファー、情報収集している時に、他に異世界から来た人間の話を聞かなかったか?」
クリストファー・アリス
「救世主の話なら何人か。だが、いずれもこの村を出たあとの行方は分からないようだ」
クリストファー・アリス
「……誰か、探しているものでも?」
《死神》デス・サーティーン
「……そうか」
《死神》デス・サーティーン
「俺の他にも、もう1人ここに飛ばされているかもしれない」
《死神》デス・サーティーン
「俺と同じように、バトルディスクを付けた赤毛の騒がしい男の話を聞いたら、教えてくれ」
クリストファー・アリス
「覚えておこう」
クリストファー・アリス
「知り合いがこのような場所に堕ちてきているとなると、君も気が気ではないだろう」
《死神》デス・サーティーン
「……そうだな」
《死神》デス・サーティーン
「知らない間にサメに食われていた、となるとシャレにならん」
《死神》デス・サーティーン
「もっとも、それ以外はたいして問題ないと思うが……」
クリストファー・アリス
「君と同じように戦えるのかね」
《死神》デス・サーティーン
「ああ。 そして、俺と同じくらいに強い」
クリストファー・アリス
「ン……」
《死神》デス・サーティーン
「俺は、あいつとの決着を付けることが生きる目標になっている」
《死神》デス・サーティーン
「それ以外は、全てどうでもいい……」
クリストファー・アリス
「……好敵手、という奴か。いや……」
クリストファー・アリス
口振りを聞く限りは、その言葉だけで表すよりもよほど大きな存在に思える。
クリストファー・アリス
「そんな相手に決着をつける前に死なれてはたまったものではない、か」
クリストファー・アリス
「……」
クリストファー・アリス
そう言った後で、思わず言葉を失ってしまう。
クリストファー・アリス
「……しかし、とにかくまずは、あのサメから生き延びることだな」
クリストファー・アリス
サメの気配は消えていた。現れるときにもその存在を感じ取れればよいのだが。うまくはいかないようだ。
《死神》デス・サーティーン
1d12 (1D12) > 5
シーン表
5:これは……地下遺跡の痕跡か?中には培養槽らしきものが並んでいる……
《死神》デス・サーティーン
歩きながら、休める場所を探す。
早乙女アリス
ふたりの少しうしろを歩く。
きもちサーティーンくん寄りに。
《死神》デス・サーティーン
クリストファーが末裔に話を聞いてはいるが、祭りとサメの騒ぎであまり芳しくなさそうだ。
早乙女アリス
むきだしの地面をローファーが歩く。
そのうちの踏み出した一歩が何かを踏んだ。
GM
カチリという音を3人の耳が拾う。
早乙女アリス
「ひゃ、」
GM
そしてその次の瞬間、地響きと共に地面が割れる!
《死神》デス・サーティーン
「何だ!?」
GM
早乙女アリスはその裂け目に落下していく!
早乙女アリス
「きゃあーーーっ!!」
クリストファー・アリス
「なに?!」
《死神》デス・サーティーン
地面の裂け目を覗き込む。
クリストファー・アリス
「サオトメくん! 大丈夫か!」
GM
その先にあるのは大きな地下空間!側面には階段も見える……
早乙女アリス
返事の代わりにうなされるような声。
《死神》デス・サーティーン
「これは……遺跡?」
《死神》デス・サーティーン
地下空間に下り立つ。
クリストファー・アリス
階段を駆け下り、落ちた少女のもとへ向かう。
GM
その空間は一見して、何らかの祭祀場のように見える。だが近代の技術と古代の文明が融合したような、奇妙な様式だった。
早乙女アリス
土にうもれてふらふらと目を回していた。
《死神》デス・サーティーン
近くにあったものに触れ、埃をはらう。
クリストファー・アリス
「……『異界の文明』という奴か?」
クリストファー・アリス
それらに視線を向けながらも、少女の傍らにしゃがみ込んだ。
GM
埃に覆われた筒状のそれは、触れてみるとガラス質の質感を返す。
GM
そしてその中に満たされていたのは……緑色の液体!
《死神》デス・サーティーン
「何……だ、これは」
GM
時折気泡が浮かんでいるのも見える!だが中には何も入っていない……
《死神》デス・サーティーン
思わず、2歩、3歩後ずさる。
早乙女アリス
クリストファーさん、優しい……。
GM
死神の背中が壁に衝突する。
《死神》デス・サーティーン
振り返る。
GM
その壁を見上げてみれば、そこに壁画が描かれているのがわかるだろう。
クリストファー・アリス
「大丈夫かね、サオトメくん。頭を打っていないか?」
早乙女アリス
「は、はい……だい、じょうぶです……」
GM
逃げ惑う人々、その上を泳ぐ巨大な魚……
早乙女アリス
顔が、近いよお~!
《死神》デス・サーティーン
「これはもしや……サメ!?」
クリストファー・アリス
微笑んで、手を差し伸べる。
《死神》デス・サーティーン
「あのサメは、古代人に祀られていたものだったのか!?」
クリストファー・アリス
だが、視線はデス・サーティーンの声に反応して、思わずそちらを見た。
早乙女アリス
はわ……。
早乙女アリス
おずおずと手を取る。
クリストファー・アリス
少女を立たせて、デス・サーティーンを振り返る。
クリストファー・アリス
「何か見つけたか」
《死神》デス・サーティーン
壁画と、緑色の液体が満ちる筒を示す。
クリストファー・アリス
「…………」
《死神》デス・サーティーン
「この、近代の技術と古代の文明が融合したような部屋。 そしてこの壁画」
GM
壁画には、”前”と”後”が存在する。
割れ目から漏れる光に照らされているのは、中央の壁画だけだ。
クリストファー・アリス
壁画と培養槽という取り合わせの奇妙さに眉根を寄せている。
早乙女アリス
なんだかU〇Jみたい……。
《死神》デス・サーティーン
ディスクからライトを出し、"前"を照らす。
GM
前 それはサメがどこから来たのかを示しているようだ。
GM
空に浮かぶ白い丸、そこから落ちた黒い丸。
その黒い丸から、小さな魚が這い出ている様子。
GM
クリストファー・アリスは その二つの丸のどちらにも見覚えがあるだろう。
GM
黒い丸は、先程祠の中で見たもの。
GM
白い丸は……それは今まで、嫌というほど眺めてきた世界。
GM
そこに描かれているのは紛れもなく、月の絵だった。
クリストファー・アリス
「……」
クリストファー・アリス
「月、のように見えるな」
《死神》デス・サーティーン
「月か。 言われてみればそう見えるな」
早乙女アリス
「おつきさま……?」
クリストファー・アリス
知らず、苦い声が出る。
クリストファー・アリス
「……もっとも、私の知る月は、今はこのような姿をしていないが……」
早乙女アリス
「クリストファーさんの世界で……?」
《死神》デス・サーティーン
「俺の知っている月とは同じように見えるが……」
早乙女アリス
「うん……わたしも……」
クリストファー・アリス
「……私の世界では、月の一部が破壊されていてね」
《死神》デス・サーティーン
「月の一部が?」
クリストファー・アリス
「ある軍事作戦によるものだ。
 ……宇宙生まれの人間にとって、月は憎悪の対象だった」
クリストファー・アリス
「ある男が濡れ衣を着せられて、処刑された場所だからだ……」
クリストファー・アリス
欠けることのない白い月を見上げて、クリス・アリスは半ば呆然とするように呟いた。
早乙女アリス
「そんな……」
《死神》デス・サーティーン
「……月に文明があったんだな」
クリストファー・アリス
「ああ、月面には都市があり、多くの人間が住んでいた」
クリストファー・アリス
「……あの作戦で、多くが死んだがね」
早乙女アリス
遠い世界の話。
わたしの知らない話。
クリストファー・アリス
クリス・アリスはその作戦に参加していた。それが実際の戦略的な効果を見込んだもの以上に、憎悪によるものであることは明らかだった。
クリストファー・アリス
父の仇を取ろうと思いつつも、気の進まない作戦であった。
クリストファー・アリス
人が死に過ぎ、そして……
クリストファー・アリス
あの月面で処刑された自分の父を、さらに神格化する行いだった。
クリストファー・アリス
その神格化は、子供たちにさえ及んだのだ。
《死神》デス・サーティーン
「…………」
《死神》デス・サーティーン
どう返事したものかわからず、黙って壁画の”後”を照らす。
GM
そこに描かれたのは、サメがどうなったか、だった。
GM
牙を剥き出しにした黒い魚、そしてそれに立ち向かうように3人の救世主が描かれている。
GM
一人は男性、一人は少年、一人は少女。
少年は背後にドラゴンを連れ、少女は頭にリボンを結んでいる。
GM
そしてその壁画は唯一、その人物の下に文字が描かれていた。
GM
その文字は掠れて消えかけていたが、辛うじて男性の下にある名前だけ読み取ることができる。
GM
それは、クリストファー・アリスが知っている文字。
そして、クリストファー・アリスが知っている名前。
GM
それは父親の名前だった。
クリストファー・アリス
「……」
《死神》デス・サーティーン
「これは……」
クリストファー・アリス
呆気に取られて、壁画の傍に近寄る。
早乙女アリス
「……これって……」
クリストファー・アリス
見間違いではないかと、文字を何度も見直す。
クリストファー・アリス
「バカな……?!」
《死神》デス・サーティーン
「知っているのか?」
早乙女アリス
「クリストファーさん……?」
クリストファー・アリス
「……ああ、これは……」
クリストファー・アリス
言いかけて、わずかに躊躇う。そこに刻まれている姓名は、むろんアリスではない。
クリストファー・アリス
「……これは、私の父の名だ。だが、父は……」
クリストファー・アリス
死んだはずだ。だが、処刑されたと公表されただけで、死体を見たわけではない。
クリストファー・アリス
……もし捕らえられた父が行方不明になり、連邦が苦肉の策として処刑だと公表したとしたら?
クリストファー・アリス
堕落の国に落ちていたのだとしたら……
クリストファー・アリス
「そんなまさか……」
《死神》デス・サーティーン
「クリストファーの父親が、壁画に……?」
《死神》デス・サーティーン
壁画を撫でる。 少なくともここ数十年で作られたものには見えない。
クリストファー・アリス
「……」
早乙女アリス
「どうして……?」
クリストファー・アリス
あり得ないという言葉を飲み込む。あり得ないと言えば、自分がこんな場所にいること自体があり得ないのだ。
クリストファー・アリス
「……父も、私と同じようにこの世界にやってきていた、と考えるほかない……」
《死神》デス・サーティーン
仮にそうだったとしても、生きて再会できる可能性は低いだろう。
《死神》デス・サーティーン
壁画を見上げる。 隣にドラゴンを従える少年。 もしこれが──
《死神》デス・サーティーン
「……父親とは、仲が良かったのか?」
クリストファー・アリス
「…………」
クリストファー・アリス
「難しい質問だな……それは」
クリストファー・アリス
「……仲が良い、悪いと言える関係になる前に死んだ」
クリストファー・アリス
「死んだと……そう思っていた。今のいままで」
《死神》デス・サーティーン
「これを見る限り、活躍したようだ」
クリストファー・アリス
「……ふふふ」
クリストファー・アリス
思わず、笑い声がこぼれる。
クリストファー・アリス
「まさかこの世界に来てまで、父の後塵を拝すことになるとは思わなかったな」
《死神》デス・サーティーン
* クリストファーの心の疵 「父」を舐めます。 判定は才覚。
GM
横槍なし!
《死神》デス・サーティーン
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 4[3,1]+3 > 7 > 成功
[ クリストファー・アリス ] 父 : 0 → 1
《死神》デス・サーティーン
「後塵を拝してきたのか?」
クリストファー・アリス
「……偉大な、と言っていいかは分からんが、巨大な……そう、巨大すぎる存在だった」
クリストファー・アリス
「私の人生に大きな影響を及ぼした……生きている時も、死んだことでも」
クリストファー・アリス
「この壁画がひどく古いことに、私はほっとしてさえいる」
クリストファー・アリス
「父とは言え、顔を合わせたいか、と聞かれれば……それは否、と答えざるを得ないからね」
《死神》デス・サーティーン
「…………」
《死神》デス・サーティーン
「この壁画が本物とは限らない」
《死神》デス・サーティーン
「信じる信じないも、お前の勝手だ」
クリストファー・アリス
「……そうだな。古く見せかけられているだけかも知れん」
《死神》デス・サーティーン
壁画の、どこか見覚えのあるドラゴンを睨む。
《死神》デス・サーティーン
「お前がどうなって欲しいのかは知らないし、理解できるとも思えない」
《死神》デス・サーティーン
「しかし、俺はやりたいようにやる」
《死神》デス・サーティーン
「お前もそうしたらどうだ」
クリストファー・アリス
「…………」
クリストファー・アリス
まじまじと少年を見つめる。こちらを見上げる、どこか挑むような眼差しを。
クリストファー・アリス
「……ふむ」
クリストファー・アリス
「私はもしかして、なにか、励まされているのかな?」
《死神》デス・サーティーン
「ふん」
《死神》デス・サーティーン
返事はせず、マントを翻した。
クリストファー・アリス
「手がかりがあるかは怪しいが、上に戻って村の者にこの遺跡のことを聞いてみようじゃないか」
クリストファー・アリス
「このドラゴンを操っている救世主についても、なにか情報が得られるかもしれん」
クリストファー・アリス
背に声をかけて、歩き始めた。
GM
──その時。
GM
1d12 (1D12) > 3
GM
エンジンがかかる時特有の、空気の震えるような音がする。
GM
この地下空間の中、暗がりに沈んでいた箇所から。
クリストファー・アリス
「……!」
GM
このような場所に車があるのか?
GM
いいや、違う。それは……
サメの亡者
機械化されたサメ…………メカ・シャークだ!!!!
《死神》デス・サーティーン
「なっ……、メカ・シャーク!!」
サメの亡者
・お茶会1ラウンド第4シーン サメの手番
サメの亡者
メカ・シャークは二人から離れた場所で孤立した存在……”早乙女アリス”へと突進する!
早乙女アリス
「──っ!!」
サメの亡者
唸る8排気筒エンジン! 鋼鉄を含んだ体躯は破壊力も増大!
サメの亡者
*早乙女アリスの心の疵「そばかす」を抉る。
《死神》デス・サーティーン
* 横槍します
《死神》デス・サーティーン
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
《死神》デス・サーティーン
* ティーセット使用します
《死神》デス・サーティーン
2d6+0+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+0+2>=7) > 8[6,2]+0+2 > 10 > 成功
《死神》デス・サーティーン
1D6 (1D6) > 4
クリストファー・アリス
*クリスのヤリイカをデス・サーティーンくんに譲渡
《死神》デス・サーティーン
* ヤリイカ使用します
[ クリストファー・アリス ] ヤリイカ : 1 → 0
[ 《死神》デス・サーティーン ] ティーセット : 2 → 1
サメの亡者
2d6+3-6=>7 判定(+猟奇) (2D6+3-6>=7) > 10[4,6]+3-6 > 7 > 成功
早乙女アリス
なんの力もない救世主。
早乙女アリス
ただこの国に落ちて来ただけの哀れな少女。
早乙女アリス
「いや、いやっ……!」
クリストファー・アリス
「ちいっ!」
《死神》デス・サーティーン
「くそっ!」
早乙女アリス
「来ないで……ッ!」
早乙女アリス
涙が落ちる。
メカ・シャーク
機械の心は少女の涙に動じない。
早乙女アリス
瞬間、
早乙女アリス
デス・サーティーンのカードが光り輝く。
メカ・シャーク
メカ・シャークは止まらない!そのまま壁と挟んで押しつぶさんと殺到し・・・
《死神》デス・サーティーン
「これは……!」
《死神》デス・サーティーン
輝くカードを手に取る。
《死神》デス・サーティーン
モンスターが、呼んでいる!
早乙女アリス
早乙女アリスは、ただの女の子。
運命を待つだけの普通の女の子。
早乙女アリス
それこそが、それだけが。
早乙女アリスの疵の力だった。
《死神》デス・サーティーン
カードをディスクにセット!
《死神》デス・サーティーン
「いけ! 死神忌皇ロストムーン・デスサーティーン・ドラゴン!」
死神忌皇ロストムーン・デスサーティーン・ドラゴン
「グオオオオオオオオオン!!」
死神忌皇ロストムーン・デスサーティーン・ドラゴン
デス・サーティーンのエースモンスターが、メカ・シャークに襲いかかる!
《死神》デス・サーティーン
「ロストムーン・デス・サーティーン・バースト!」
死神忌皇ロストムーン・デスサーティーン・ドラゴン
輝く衝撃波が放たれる。
メカ・シャーク
横から巨大な破壊力をぶつけられたメカ・シャークの胴体に大穴が空く!
メカ・シャーク
そのまま吹き飛び、地下空間の壁面に衝突!
メカ・シャーク
火花をあげ、メカ・シャークは沈黙した……
早乙女アリス
「サーティーンくん……!」
早乙女アリス
助けてくれたんだ……!
《死神》デス・サーティーン
「今の力は……」
GM
急に現れた脅威は、こうして鎮圧された。
[ 早乙女アリス ] そばかす : 0 → -1
クリストファー・アリス
「……今のが、君の戦うための力か」
GM
メカ・シャークは最早動く様子もないように見える。
だが、これで全て解決したと思うにはあまりにも不可解な点が多い。
GM
まず、先程のサメの亡者との遭遇において、いまのようなエンジン音はしていなかった。
《死神》デス・サーティーン
「いや……、正確には俺の力ではない。 ロストムーン・デスサーティーンは生贄なしで召喚できないモンスターだ」
GM
そしてメカ・シャークの身体を改めてみても、レイピアが貫いた後が存在しない。
クリストファー・アリス
「ふむ……」
《死神》デス・サーティーン
「おそらくは、あいつにやらされたんだろう」
《死神》デス・サーティーン
そう言って、アリスを示す。
GM
なにより……メカ・シャークのメカ部分には、クリストファー・アリスにとって馴染み深い様式が用いられていた。
早乙女アリス
呆然と動かなくなったサメを見ている。
《死神》デス・サーティーン
あるいは……、モンスターがアリスを守ろうとしたか、だ。
クリストファー・アリス
視線はそう言われて少女の方へ。
メカ・シャーク
サメの眼球が動き、早乙女アリスを捉える。
メカ・シャーク
そして、再生されるノイズ混じりの機械音声。
メカ・シャーク
「アリ……ス……」
早乙女アリス
「!?」
早乙女アリス
わたしの、名前……?
メカ・シャーク
音声はブツリと切れる。
早乙女アリス
あの壁画に書かれてた……リボンの女の子。
早乙女アリス
わたしは、ちょっとだけ見覚えがある。
早乙女アリス
といっても……ほんとに見たわけじゃない。
早乙女アリス
夢のなかで、わたしは……ほんとに、アリスだった。
早乙女アリス
ふしぎの国と、鏡の国を冒険する女の子。
早乙女アリス
頭に、わたしのリボンよりおおきなリボンをつけた女の子。
早乙女アリス
「あなた……もしかして……」
早乙女アリス
そっと、動かなくなったサメに触れる。
クリストファー・アリス
その隣に立って、サメの姿を確かめる。
クリストファー・アリス
「……」
メカ・シャーク
動力部分が大破しており、最早動く可能性はない。
先程音声が再生されたのが不思議なくらいだ。
クリストファー・アリス
「……完全に破壊されているな。しかしこのつくりは……」
メカ・シャーク
それはクリストファー・アリスにとっては、やや古い技術に見えるだろう。
早乙女アリス
サメの鼻先に頭をこつん、とぶつけて。
小さくごめんね。と呟く。
《死神》デス・サーティーン
「この形とこの大きさで、これほど陸で動ける機械か……」
クリストファー・アリス
「……これは、私の世界の技術だ」
《死神》デス・サーティーン
「クリストファーの?」
クリストファー・アリス
「ああ。……私や父以外にも、この世界に来たものがいるのかもしれない」
《死神》デス・サーティーン
「そうだな、こんな機械を1人で作れるとも思えん」
クリストファー・アリス
「……」
早乙女アリス
「さっきの壁画も……」
早乙女アリス
「なにか関係があるのかな……?」
クリストファー・アリス
ちらりと頭をかすめたのは、戦時下に作られたある兵器のことだ。
《死神》デス・サーティーン
ガラス筒を思い出す。
《死神》デス・サーティーン
「探せば、大規模な設備が見つかるかもしれないな」
クリストファー・アリス
宇宙に適応した新たな人類。それを識別して殺すために開発されたシステム。
クリストファー・アリス
その技術の応用で、救世主を判別しているのだとすれば……
クリストファー・アリス
「……そうだな。想像を巡らせるよりは、調べて確かめてみるべきだろう」
クリストファー・アリス
父がなぜ、壁画にああして書き残されているのか。自分たちの世界からどれほどのものがこの世界に堕ちてきているのか。
クリストファー・アリス
そして、なぜサメなのか、だ……
GM
発覚していく新事実、深まる謎、風呂敷は広がっていくばかりだ……
GM
消えたライバル、父親の痕跡、そして不思議な既視感。
GM
ただ少なくとも、このメカ・シャークがあのサメの亡者とは別鮫だというのならば。
GM
全ての鍵を握るであろうサメは、まだ生きている。