GM
2ラウンド目になるまで、PKの疵を触ることはできず、クエストもまだ現れません。
GM
スクエアさんはコウキくんに堕落の国のことをたくさん教えてあげてください。
GM
コウキくんは、なんだか元気がないスクエアさんを元気づけてあげてくださいねっ。
平和な村シーン表(1D12)
1.村の門。外に広がっているのは荒野ばかり。櫓に見張りが数名立っている。しばらく亡者は現れていないというが……
2.広場。休憩をしている労働者や、遊ぶ子供の姿が見える。
3.鍛冶屋。主に日用品が作られている。救世主の武器にふさわしいものはなさそう。
4.酒場。寄り合い所としても使われている。粗末な酒と食事しかないように見えるが、あなたが救世主なら貴重な果実のジュースが出るかも。
5.倉庫。かつて滞在していた別の救世主の助力もあって、充分に食糧が蓄えられている。ほとんどは亡者の肉だが。
6.よろず屋。涙の都へと向かう旅人や商人向けの雑貨を取り扱っている。
7.村外れ。ひとけのない場所。
8.岩山。村落が背にしている巨人の右足である。涙の都に通じているが、準備なしに越えるのはやめたほうがいい。
9.村の中心を流れる川。かつては清流だったのだろう。
10.墓地。亡者に殺されたり、病で死んだものが眠る共同墓地。
11.教会。今では訪れるものも少ない。
12.PC2の住居。
GM
なお、PKは現れないんですが、ふつうに横槍はしてきます。
GM
手番はPCの自由となるので、相談して決定してください。
スクエア
救世主の少年を伴って村の中を行き、ひとつひとつを軽く示していく。
GM
救世主さま、救世主さま、と、村人たちもまた笑顔で声をかけてくる。
GM
酒場ではジュースの入ったコップなどももらい。
GM
元の世界のジュースよりあんまりおいしくはない。
コウキ
せっかくくれたものにおいしくないとか言っちゃいけないな。
スクエア
それらを、特に口出しせず見守っていました。
スクエア
そうして、村の主要な一通りを見終えた後。
スクエア
その場所の性質として。
或いは奥まった場所であるから、そうなるのは必然的とも言うべきか。
スクエア
少し古びたものから、あつらえたばかりの真新しいものもある。
スクエア
「ええ。私が生まれる以前からありますから」
コウキ
「おれがヒーローになったって言ったら、どんな顔するかな」
スクエア
「元の世界では、母親が待っているんですか」
コウキ
「パパはいなくて、ママとふたりで住んでるんだ」
コウキ
「ママはね、あんまりね、たのしくなさそうで……」
コウキ
「たぶん、おれがヒーローになるのを待ってるんだ」
コウキ
「おれがヒーローになったら、ママは笑ってくれて」
コウキ
「あと、学校の先生もね、おれのこと心配したりしなくなるんだよ」
スクエア
「ヒーローにならなければ、待っている母親は笑ってくれない」
スクエア
「ヒーローにならなければ、心配されてしまう」
コウキ
「ママが笑わないのも、先生がいつもこわい顔してるのも、変でしょ」
スクエア
この救世主は、ヒーローになって、皆を笑顔にさせたいのだという。
スクエア
薄暗闇の中の瞳が少年を見下ろし、認める。
スクエア
「あなたがヒーローになっても、私は笑えないと思います」
スクエア
「でもそれは、あなたがヒーローにならなかったせいじゃない」
スクエア
「……私は。
ヒーローにならなければ笑ってくれないことのほうが、変だと思います」
コウキ
「スクエアは、おれがどうしたら笑ってくれる?」
ヘルブラム
2d6+2=>7 脅威度(+強化MODによる達成値上昇) (2D6+2>=7) > 2[1,1]+2 > 4 > 失敗
[ ヘルブラム ] 奴隷の白兎 : 35 → 34
スクエア
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
スクエア
「あなたがいてくれれば、それだけで嬉しいのだと」
スクエア
「私も。あなたに対して、そう思いますよ」
コウキ
「ヒーローになるために呼ばれてるんだから、ちゃんとヒーローするよ」
コウキ
「スクエアがそれで笑わないんなら、じゃあ」
スクエア
本に記されていた、定かでさえない、他愛のない物語が、頭を過る。
スクエア
堕落の国を後にした救世主が居るという、噂話。
[ コウキ ] おとな : 0 → 1
GM
1.村の門。外に広がっているのは荒野ばかり。櫓に見張りが数名立っている。しばらく亡者は現れていないというが……
GM
「おやっ、救世主さま!わざわざありがとうございます!」
GM
櫓の上から末裔が声をかけてくる。手を振ってにこにこと笑っている。
GM
「今日は平和なもんですよ。救世主さまもいらっしゃったし、実にいい日です!」
スクエア
「まあ、引く手は数多でしょうが。救世主様に特にこだわりがなければ」
GM
「夕飯は広場で歓迎会でもしようって話になってるので、ぜひ!」
GM
そうして、夜はささやかな歓迎会。
亡者の肉や、古くてかたいパンのかけらなどがふるまわれました。
GM
賑やかな夕食を終えて、二人は静かなスクエアの家に。
スクエア
蝋燭に火を灯す。微かに屋内が照らされる。
スクエア
広いテーブルのあるダイニングらしい一室には、
二部屋分の扉が据え付けられている。
スクエア
ベッドは整えられていて、あまり生活感がない。
スクエア
一人で眠ることには慣れているのかもしれない。
スクエア
「私は隣にいるので、何かあれば呼んでください」
コウキ
そうして、扉が閉まればすぐに眠りについて。
スクエア
ダイニングで腰掛けていた末裔は、本を捲る手を止め、そちらを見る。
コウキ
「こんな夜遅くに起きてたら、怒られちゃうよね」
スクエア
「いえ。枕が変われば眠れなくなる、と言いますから」
スクエア
小さくかんばせを傾け。それから傍らの椅子を引く。
スクエア
「……いえ、まあ。眠ろうにも眠れないだけですが」
スクエア
思えばそれは、あの救世主が亡くなってからであったかもしれない。
スクエア
故に、いつかは知る。どう取り繕おうとも、
それを先延ばしにするか、しないかという違いでしかない。
スクエア
「……この世界で救世主と呼ばれる人は、何も一人ではないのです」
スクエア
「その人もまた、あなたのように。
私たちを守るために戦ってくださいました」
スクエア
「そして先日、戦った亡者と相打つ形で、死にました」
スクエア
堕落の国で人が死ぬことは、何も、珍しいことじゃない。
スクエア
「“こわいこと”があったとするなら、それでしょうかね」
スクエア
「……元々この世界にいた私たちは、『末裔』と呼ばれています」
スクエア
「この世界が荒れ果てる前に生きていた人の、その子孫です」
スクエア
「仰る通り。
救世主様には亡者を倒す力がありますが、末裔にはありません」
スクエア
これらの言葉はまだ、核心的な事柄には触れていない。
スクエア
それを話すのには、まだ。時間が必要なように思う。
コウキ
「おれは死なないように、強くならないとね」
コウキ
「スクエアがもっと眠れなくならないように!」
コウキ
*スクエアの心の疵「救世主」を愛で舐めます
ヘルブラム
2d6+2=>7 脅威度+強化MODによる補正 (2D6+2>=7) > 10[4,6]+2 > 12 > 成功
[ ヘルブラム ] 奴隷の白兎 : 34 → 33
コウキ
2d6+3+2-1=>7 判定(+愛) (2D6+3+2-1>=7) > 10[5,5]+3+2-1 > 14 > 成功
スクエア
「いつ眠れるようになるかは、分かりませんけど」
スクエア
「そう言ってもらえるだけで、嬉しく思います」
スクエア
この小さな身体に背負わせるには、あまりに大きすぎると思う。
スクエア
「……救世主様のお名前は、なんて言うんですか」
スクエア
「私も、できる限りですが。コウキを助けたいと思っています」
GM
この先に起こることをいまだ知らず、未来のことを考えながら。
[ コウキ ] ティーセット : 2 → 1
[ スクエア ] 救世主 : 0 → 1
GM
一夜明けて、広場に出たコウキとスクエアは、村人たちがどこか騒然としているのに気が付きます。
GM
広場に集まる村人たちに、怪我をしている末裔が囲まれて手当をされているのが見える。
GM
スクエアさんはすぐに分かりますが、この村落の末裔ではありません。
GM
ここからほど近い、近隣の集落の末裔だと思われます。
GM
視線を荒野に向けると、遠くで黒い煙が上がっているのが見えました。
*
「ヘルブラム……『弱者狩り』ヘルブラムだって?」
*
「そんな……この近くまでやってきているなんて……」
GM
……などと、慌てふためいた村人たちの話し合いを遮るように、馬の嘶きが響き渡りました。
GM
村の入り口に馬車が乗り付け、そこから武装した末裔たちと、野党然とした一人の男が下りてくるのが見えます。
ヘルブラム
「たった今から、この村は俺のものになった!」
GM
号令に従って、従えられている末裔たちが散開し、村を破壊し始めました。
*
数人の村人たちが、コウキとスクエアをひとまず建物の陰へ連れていきます。
スクエア
昨日見回った時に異常はなかった。はずだった。
スクエア
ただそういった対策は、知性のあまりない、亡者程度にしか通用しない。
GM
村人たちは、あれが『弱者狩り』と呼ばれ、新人救世主と末裔を皆殺しにし、略奪を繰り返す残忍な救世主であることをコウキに伝えます。
*
「まずいことになった。このままでは、この村は終わりだ……」
*
「い、いや、でも、我々には救世主さまがいるじゃないか」
*
村人たちが、顔を見合わせる。縋るような視線がコウキに向けられる。
GM
村人たちも、もちろん分かっている。『弱者狩り』ヘルブラムは、新人救世主を狙って狩るような男だ。
GM
何も分かっていないコウキを放り出すだけでは、餌を与えるようなものだと。
GM
それでも、救世主に縋らなければ、この村は終わりだ。
スクエア
「お茶会で、相手の弱点を探り。
或いは、可能な限り有利になるよう、準備を整え」
スクエア
「……救世主は。救世主を相手にしなければならない時もあります」
スクエア
悲鳴が聞こえる中、身を屈め、コウキと視線を合わす。
GM
そうして、コウキにとってははじめてのお茶会──そして、裁判へ向かってゆくことになります。
ヘルブラム
相手になるは、『弱者狩り』ヘルブラム。