GM
*このシナリオのお茶会は2ラウンドです。
PKの手番は3回、PCの手番は2回ずつとなります。
GM
*このシナリオには『クエスト』があります。
『クエスト』は、判定前に挑戦を宣言することで対象となります。
PK『慢月/心月』の心の疵『兄弟の絆』に触れるためにはクエストを成功させる必要があります。
クエスト『神楽耶の吸血姫』①
概要 姫の間に入り、秘密に触れる。
目標値 8
消滅条件 お茶会終了と同時に消滅。
成功 兄弟の信頼にひびが入る。『兄弟の絆』を抉れるようになる。
失敗 なし
放置 『兄弟の絆』を抉ることができない。
クエスト『神楽耶の吸血姫』②
概要 姫の間に入り、秘密に触れる。
目標値 9
消滅条件 お茶会終了と同時に消滅。
成功 六ペンスコイン10枚までの好きな小道具を1個得る
失敗 なし
放置 なし
GM
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
慢月/心月
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
[ 慢月/心月 ] HP : 15 → 14
慢月/心月
2d6>=7 (2D6>=7) > 7[5,2] > 7 > 成功
カズマ
2d6+3+2-5>=7 (2D6+3+2-5>=7) > 11[6,5]+3+2-5 > 11 > 成功
[ イレネ ] 選良 : 0 → 1
カズマ
朝ご飯のシーンにしたいので、3の食堂のシーンでお願いします。
GM
【食堂】無駄に広い食堂。天井にはたくさんの提灯がつられている。
ミケ
「お食事時にぴったりの音楽はいかがですか?」
ミケ
無駄に広い食堂の隅っこに立って寂しく聞いています。
GM
その向こうには扉があり、台所から食事が運ばれてくる。
カズマ
「この曲、うちの世界にもあったよ。未来なのかもしれないな、こいつが来たの」
カズマ
「どうもありがとうございます。こんな贅沢な料理を頂けるなんて」
ミケ
あなたの孤独ではない満たされた人生を保障します
イレネ
「この国じゃ、なかなかありつけない食事だよ」
カズマ
「そういえば、僕たちも会ったばかりなんですよね」
カズマ
「イレネさんって、どんな世界からお越しになられたんですか?」
イレネ
「普通の……つったって、どいつもこいつも自分のとこを普通だと思ってるからな」 言いかけて、思い直し。
イレネ
「大陸が三つに、国が犇めいてんな。島嶼国家はでかいとこが五つ」
イレネ
「戦争はまあぼちぼち。いろんなとこが勝ったり負けたり……」
カズマ
「水場に船ですか。その出で立ちは船乗り?」
イレネ
「言ったろ。あんたみたいなのをカモるのがお仕事だ」
イレネ
「うちじゃ、あんたの着てる服ほどいい布はめったにねえな。
あんたは攫ったらいい金になる」
カズマ
「そうですか。ええ、僕の服は上等なものです」
カズマ
「商取引において、ちゃんとした身なりっていうのは信用の材料になります」
カズマ
「しかし、物騒なお仕事をしていたもんですね。あなたがしっかりしているのも、そういうところからですか」
カズマ
「しかし、傷があるとはいえ、荒くれというには綺麗な身なりじゃないですか」
イレネ
「ふふ。これも言ったな。いいとこの出なんだよ」
カズマ
「事情があってそういった仕事に従事している、ということですか」
イレネ
「いや。もう『いいとこ』には戻れねえな。
戦争がぼちぼちあるっつったろ。うちは負けたんだよ」
イレネ
「国軍の学校にいたんだがね。
軍縮もあったし家も落ちぶれたしな」
カズマ
「じゃあ、物騒なことに慣れているのは『いいとこ』のときも同じですね」
イレネ
「まあ、何がどうってこともない。
上手くやる手管ってのは、いつだってどこだってさほど変わりゃしねえもんだ」
イレネ
「わたくしがあなたさまにご教授できるものなどございませんよ」
カズマ
「僕の国は数十年ほど、戦争とは無縁でして」
カズマ
「島国ではございますが、海を渡るときは空を移動します」
カズマ
「そういう乗り物があるんです。飛ぶんですね」
カズマ
「水や食べものに困ることがないというと不確かですが、恐らく、あなたの国よりはずっと状況はよいでしょう」
カズマ
「取引やら、経済の動向やら、世間話、教養、政治」
カズマ
「僕が精通しているものは、そういう、机の上のものばかりでしてね」
カズマ
「この国で生きていくには、まあ、心許なく」
カズマ
「それでも僕は家に帰らなければならないのです」
イレネ
「いいね。普通の人間が銃も剣も持たねえで、帰りたいって言えるのは、かなり上等だ」
カズマ
そういう意味では武器は取り上げられていないが。
カズマ
「つまるところ、僕が申し上げたいのはですね」
イレネ
「いらねえよ。
ついてきてほしけりゃ、あんたにその価値があるって思わせな」
カズマ
「それではあなたのお眼鏡に適うよう努力します」
カズマ
「僕の国ではこれを渡して挨拶するのが文化ですので」
カズマ
「オオアミカズマと読みます。改めて、よろしくお願いいたします」
イレネ
ぴ、と。人差し指と中指に挟んでそれを取り。
イレネ
「ジャニェス子爵家嫡女、イレネ・ジャニェスと申します。
カズマさま。どうぞよろしく」
カズマ
「カモれたな、と思って頂けるよう、頑張りますので」
ミケ
部屋の隅からはいつの間にか歌声に重なって二胡の音が聞こえている。
心月
大柄の男の手に握られた楽器は、深みのある音を奏でていた。
GM
この嵐をともに乗り越えることは出来るのだろうか。
ミケ
繰り返し、繰り返し同じ歌詞、同じメロディーを歌っている。
心月
音の高さのひとつひとつを覚えてしまいそうだ。
ミケ
繰り返し歌う中で、歌い方も呼吸の仕方も音程もまったく変わらない。
心月
人の演奏と違い、音のひとつが乱れることもない。
ミケ
曲はまた最初へ戻り、変わることも飽きることもなく歌っている。
ミケ
あなたの笑い声に反応して、顔をあなたの方へ向けた。
心月
左手の指先が、そこにはない楽器を奏でるように顔の横で動く。
ミケ
拍を取るあなたの指先を、笑みを浮かべて見つめている。
心月
「歌を聴くということも、こちらに来てからありませんでしたので……つい」
ミケ
「お気に入りの歌などございましたら、お申し付けください」
ミケ
「ホームページにアクセスし、数百万曲からカセットテープにダウンロードが可能です」
ミケ
「『ミケ』はあなたのための孤独ではない満たされた人生を保障します」
ミケ
「『ミケ』はあなたの望む限りそばにいる、あなたのためのロボットです」
ミケ
「ご用がありましたら、何なりとお申し付けくださいませ」
ミケ
「あなたのために最善の力を尽くして働きます」
ミケ
「最善とは、いちばんよいこと、いちばん適切なこと」
ミケ
「『ミケ』は可能な限り、最も適切な方法であなたに寄り添います」
ミケ
「『ミケ』は、あなたのために働く限り、満たされています」
心月
「では……私もお手伝いさせていただいても?」
心月
戦闘ではなんの役にも立たないそれは、心月の疵の賜物。
ミケ
『ミケ』は高機能アンドロイドであるからして、その楽器のことを知っている。
ミケ
そうしてまた、まったく同じ抑揚、まったく同じ音程で、同じ曲を歌い始めた。
心月
ミケの声に合わせる精確な音と、合間に入る人間的な緩急のついた飾り音。
ミケ
どこか楽し気に見えるのは、見える側の問題だろうか?
心月
誰かと、演奏することができるとは思わなんだ。
ミケ
食堂の隅で、ささやかに歌声と演奏が響いている。
[ カズマ ] ティーセット : 1 → 0
GM
【玄関】玄関。靴を脱ぐような作りになっている。
GM
玄関のあたりを通りかかったカズマは、心月の姿を見かける。
GM
しかし、彼はそちらに気が付くことなく、少しわかりにくい近くの引き戸から
GM
追いかけおりていけかけおりていけば、少し広い部屋にたどり着く。
GM
【姫の間】煌びやかで豪奢な祭壇に女の髪がひと房祀られている。
GM
赤い柱と、金や翡翠の玉で飾られた祭壇の前に慢月が跪いている。
GM
心月を振り返ることもせず、慢月は鋭い口調で告げる。
慢月
となりに膝をつき
黒い髪の、頭を床に押さえつける。
カズマ
いや……僕としては彼らが好意的な人物であるほうがよいのだが。
カズマ
……人が暴力を受けているのを見るのは、快くない。
カズマ
こうして情報を盗み聞きすることはいくらでも必要だ。
カズマ
だが、その暴力を遮りたいという衝動が込み上げる。
GM
髪は今しがた切り取ったかのように艶やかだが、3人の救世主の者でない事は確かだ。
GM
他の全ての部屋と同じように、この部屋の戸にも鍵は掛かっていない
カズマ
あの二人が何かを探していたのと関係するのか……。
GM
薄暗い明かりの中、足音も立てずに階段をあがる。
GM
警戒していたとしても、階段を上がった先には誰もいない。
GM
部屋に戻るまで、何かを疑われることもないだろう。
GM
*クエスト達成により、これ以降PKの疵『兄弟の絆』を抉れるようになります。
ミケ
*兄弟の絆※を抉りつつ、クエスト『神楽耶の吸血姫』②に挑戦します
[ 慢月/心月 ] HP : 14 → 13
慢月/心月
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
慢月/心月
2d6+3 (2D6+3) > 7[3,4]+3 > 10
[ 慢月/心月 ] ヤリイカ : 2 → 1
ミケ
2d6+3+2-5=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+2-5>=7) > 7[4,3]+3+2-5 > 7 > 成功
[ 慢月/心月 ] 兄弟の絆 : 0 → -1
[ ミケ ] ティーセット : 1 → 0
ミケ
お仕事を申し付けられなくなりヒマになったので、屋敷をひとりでうろついています。
ミケ
12:【安息の間】暗くて何も見えない。沢山の黒い箱が並んでいる。
GM
【安息の間】暗くて何も見えない。沢山の黒い箱が並んでいる。
ミケ
ミケは高機能家庭用アンドロイドのため、暗所での活動にも対応しています。
ミケ
ロービームとハイビームの切り替えも可能です。
GM
カズマが兄弟の様子を眺めた部屋に続く階段の、丁度玄関を挟んで反対側。
GM
今、その引き戸は開いたままになっており、気が付けば入ることもあるだろう。
ミケ
するりと引き戸を開けて入り、……きょろきょろと辺りを見回す。
GM
見渡すのに多少首を動かす必要があるほどの広い部屋。
GM
そこに、等間隔に黒い長方形の箱が並んでいる。
ミケ
時々立ち止まっては周囲を見回し、黒い箱をまじまじと見つめる。
慢月
階段の横、丁度死角になるぶぶん。
後方から声をかける。
ミケ
暗闇で目を発光させたアンドロイドが、微笑みを浮かべて慢月を見上げる
ミケ
「我怎么帮你?(May I help you?)」
ミケ
「多言語機能に対応しており、ご選択いただけた言語での会話が可能です」
慢月
「心月から聞いたよ。絡繰人形なんだってね。」
ミケ
「『ミケ』は高機能家庭用アンドロイドでございます」
ミケ
「あなたのための──孤独ではない、満たされた人生を保障します」
ミケ
心月にも同じ質問をされたことを、このアンドロイドはもちろん記憶しているが、
ミケ
そのことに共通項を見出したり、興味を覚えたり、面白がったりしているかは──
ミケ
「『ミケ』は、あなたのために働く限り、満たされています」
慢月
「じゃあ、手伝ってって言ったら手伝ってくれるの?」
ミケ
「ご用があれば、何でもお申し付けくださいませ」
慢月
そう言って、慢月は階段から少し離れた箱へと近づく。
ミケ
請け負って、大股に近づいていく。均等な歩幅で。
ミケ
黒い箱に手をかけて、持ち上げるべく力を籠める。
ミケ
「『ミケ』は最大で三百キログラムのものまで持ち上げることが可能です」
慢月
「心月が来るのを待ってたんだけど、それならお願いできそうだ。」
ミケ
「『ミケ』は家庭用高機能ロボット。ご家庭で必要と思われる軽作業・重作業はなんでもお任せください」
ミケ
「『ミケ』の手に余るようでしたら、専門の業者にご連絡を……」
ミケ
あなたが御石の間とは違う方へ向かうなら、このアンドロイドは箱を部屋まで運び、後ほど報告に戻ってくるだろう。
GM
御石の間は綺麗に片付いており、昨晩の騒動のあともない。
ミケ
姿勢を正して、あなたを見つめた。目はもう光っていない。
ミケ
「V-2451-F "ミケ"は、統一規格で製作されたアンドロイド」
ミケ
ユーザーが人間以外であることを想定していない受け答えだ。
ミケ
「すいません、おっしゃっている意味がよく分かりません」
慢月
「僕が、ここで君をばらばらにしようとしたら怒るかい?」
ミケ
「メンテナンスは専門の業者にお任せください」
ミケ
「あなたが『ミケ』をご自分でメンテナンスしようと思った場合は──」
ミケ
「『亡者を殺す』は、機能に含まれてはおりません」
GM
黒い箱の中から、蓋をひっかくような音が聞こえる。
ミケ
「ご用がありましたら、お申し付けくださいませ」
慢月
「じゃあ、開ける前にもう一つ質問なんだけど」
ミケ
「『ミケ』の音声設定を変更する場合は、メニューから変更を行ってください」
ミケ
「はい。『ミケ』は人間の男ではございません」
GM
そこに入るには大きすぎる体躯を持った半人半鳥の亡者。
ミケ
血の染みを抜くための手段としてオキシドールを勧めている。
ミケ
手の中にある女の頭と目を合わせて、カメラの絞りが変わる音がする。
ミケ
「ハルピュイアとは、ギリシア神話に登場する女面鳥身の伝説の生物」
ミケ
「ご用がありましたら、何でもお申し付けくださいませ」
ミケ
「『ミケ』は、家庭用高機能アンドロイド……」
慢月
「君は余計な事も言わず、役にたってくれるね」
ミケ
「……『ミケ』はあなたのための、孤独ではない満たされた人生を保障します」
ミケ
血塗れのアンドロイドが、あなたの方へ目を向けて、微笑んだ。
慢月
「行こうか、ミケ。汚れを落としてあげよう。」
慢月
ミケを伴って部屋を後にする。
あとをついてくることを疑っていない。
GM
その言葉が、慢月と心月の心に重くのしかかる。
イレネ
*『峠の姫』を抉ります。クエストの2番もチャレンジ。
[ 慢月/心月 ] HP : 13 → 12
慢月/心月
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
慢月/心月
2d6+2>=7 (2D6+2>=7) > 10[6,4]+2 > 12 > 成功
[ 慢月/心月 ] ティーセット : 2 → 1
[ 慢月/心月 ] ヤリイカ : 1 → 0
[ イレネ ] ティーセット : 1 → 0
[ イレネ ] ティーセット : 1 → 0
イレネ
2d6+2+2-5>=7 (2D6+2+2-5>=7) > 4[2,2]+2+2-5 > 3 > 失敗
GM
【廊下】長い長い廊下。雨の降る音が聞こえる。
イレネ
雨音を聞きながら、廊下を進む。
マッピングとは言わないが、それなりに屋敷の中を把握していくさなか。
慢月
「快適に過ごしてくれているかな?すまないね、客室として仕えそうな部屋がひとつしかないんだ。」
イレネ
「ずいぶん歓待してもらってると思ってるよ。ありがたいね」
慢月
「やることがあった方が、退屈しのぎに丁度いいんだ」
慢月
「心月は死体だし……僕は不老不死ってやつらしい」
イレネ
「好きなやつは多いな。マジで大枚を叩く馬鹿もいる」
イレネ
「そりゃ大変だ。まあ、置いてきちまうのも大変だろうが」
イレネ
「……こう言っちゃなんだが、よく……死なずにいるな」
イレネ
「……どうかね。戻って歓迎してくれるやつがいねえわけじゃねえだろうが」
慢月
「君さえよければ、此処にとどまってもいいんだよ」
慢月
「雨が降り続くことを除けば、此処は快適だ。食事にも水にも困ることはない。」
イレネ
「三十日はどうしてるんだ。追い剥ぎ宿かい?」
慢月
「今の話で気づいたかもしれないけど、この屋敷は彼女の力で保ってる」
慢月
「ここがこうして無事である限り、彼女は無事なんだ」
イレネ
「……協力しろとは言わねえのか。救世主が雁首揃えてるのに」
慢月
「…………協力したところで、君たちにはなんの恩恵もないしね」
慢月
「気が向いたときに助けに来てもらうというのは、悪くない提案かもね」
イレネ
「良いことだぜ。そういうやつのほうが、生きてられる」
慢月
「そうだ、今からちょっとした実験をするんだけど」
GM
【玄関】玄関。靴を脱ぐような作りになっている。
イレネ
壁際で腕を組み、薄い色の瞳がそれを見ている。
ミケ
火災報知機を設置する業者の電話番号を読み上げています。
心月
「火鼠の皮で作った衣は、炎の中にあっても決して焼かれることはない」
カズマ
「はたしてそんなものがあるんでしょうかね」
イレネ
「さあな。ただまあ、この国じゃなんだってアリさ」
GM
火もまた消えることはなく、赤々と燃え続けている。
ミケ
アスベストの発がん性について読み上げている。
カズマ
「『それ』がそんなにも欲しかったんですか?」
慢月
「随分と手に入れるまで時間がかかったからね」
慢月
びしょびしょになった革衣を拾い上げて抱きしめ
カズマ
「ちょっと昔話の一つでも聞かせてもらおうと思って」
ミケ
「かしこまりました、『昔々ある所に竹取の翁というものがおりまして』……」
カズマ
「火鼠の皮衣は、僕の国の昔話に出てくる――はやいはやい」
心月
「……では。片付けましたらお茶をいれて向かわせていただきます。」
カズマ
「みんなでお話を聞く会なんて、雨の日にぴったりじゃないですか」
GM
開け放たれた扉の向こうは、枯草一本生えていない。