2ラウンド 海獣
海獣
*悪魔の『契約』を舐めにいきます。ここまでと同じく、癒えた状態の疵を増やすために抉られた『契約』ではなく、無傷の『傲慢』を舐めるかとも思われたが、このままだとセッション終了後に悪魔がエミリオに従わなければならなくなるため、『契約』を舐めることに。
アロイムリムリール
みんな傷ついたら中庭に来るのか?
海獣
『裁判所』では仕事や呼び出し以外の時は奴隷たちも自由行動。
海獣
コイン5枚を受け取ってから翌日、男は悪魔の姿を探して建物の中を歩いていた。
アロイムリムリール
これまで良く部屋で惰眠を貪っていた悪魔は、ある日を境に一人でうろつくコトが増えたのだ。
海獣
堕落の国に堕ちてきてから。ナナギともそうだが、悪魔ともそう長い付き合いではない。
海獣
ナナギもそうだが、悪魔も悪魔でその在りようは分かりやすい。
海獣
なにせ、元の世界での自分がいかに偉大で強大な力を振るっていたかを、みずから喧伝してくれるので……
アロイムリムリール
それまでは海獣やナナギをからかって遊んでいた男が、突然そうしなくなったのだからわかりやすい。
海獣
ナナギや自分と同じように、悪魔も呼び出しを受けた。それからだ。
海獣
ナナギと違って悪魔が面倒なのは、彼の気性は見た通り傲慢で、プライドがそれはもう雲を衝き天よりも高いため、
海獣
……ただ、悪魔の疵がどうなっているかも確認する必要があるだろう。
海獣
身に着け、隠した5枚の六ペンスコインの存在を感じる。
海獣
ハンスの30日ルールの期限、裁判が近いというのだから。
海獣
一通り屋敷の中を見て回り、中庭に通ずる廊下を通りがかる。
アロイムリムリール
悪魔が一匹。中庭の木陰に隠れるのが見える。
海獣
ため息をついて、……気づかぬていでそちらへ近づいて行った。
海獣
声をかけたのは、小声でも届くほどの距離になってからだ。
アロイムリムリール
「何だ」いつもどおり尊大な様子で、まるで今気づいたかのような顔で。
海獣
「お疲れ様です。何してらっしゃるんですか?」
アロイムリムリール
声を掛けてほしくないな~~~!!!!なんて思っていたのをおくびにも出さないように。
アロイムリムリール
屈辱に身悶えしていたなんて言いたくもない。
アロイムリムリール
「そういうお前は何をしている」
アロイムリムリール
何か用事があったのだろ~?だからどっかに行ってくれないか~?と思うが、顔には出さない。
海獣
このところのかれの言動。力を失ってからは特に、『頼まれたら』とか『望むなら』とか
海獣
力を喪って、あのハンスの命令に逆らえなくなって、怒り心頭であるわけなので……
海獣
自分に力がないことを認めたくなくて、相手に乞われている体を取っているのだろう。
アロイムリムリール
そのような考察をされているともつゆ知らず、フウ……このままでは我の力が讃えられ、白丸が着いてしまう心の疵を舐められると疵は癒えて○状態となる。達成値が上がったり、ダメージが上昇したりなどの恩恵が得られる。かもしれん……なんて顔をしている。
海獣
なので、ここで『何か困りごとはありませんか?』とか、『ハンスに呼ばれて何かあったのでは?』とか言ったら。
アロイムリムリール
「なんだつまらん まあ聞いてやるが」
海獣
それだけで傲慢に黒丸がつく心の疵を抉られると●状態となる。抉った相手からのダメージが上昇し、心の疵が両方●になったまま裁判に突入すると発狂・ひいては亡者化の危険もある。ほど疵つくかもしれない。
海獣
「ハンスは私たちに『お茶会』を仕掛けていますよね」
アロイムリムリール
悪魔との契約というものは得てして面倒なものである。
海獣
「私たちの心の疵を探り、傷つけようとしている。…もちろん、悪趣味もあると思いますけど」
アロイムリムリール
「おう、そうだなあ」心の疵どころか心臓を探られた悪魔だ。
海獣
悪魔さんはもちろん、そんなにうかつに抉られたりはしないと思いますが……とかおためごかしを言おうと思いましたが、逆に傷つきそうなのでやめました。
アロイムリムリール
悪魔というものは得てして面倒なものである。
海獣
「裁判に勝つために、できることはしておきたいのです」
海獣
「そのために、何か私にできることがあったら、叡智をご教授いただけませんか」
アロイムリムリール
「ふむふむ、よい心がけではないか。ヒトのわりには……」
海獣
2d6+3+2=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2>=7) > 6[5,1]+3+2 > 11 > 成功
[ 海獣 ] ティーセット : 2 → 1
[ アロイムリムリール ] 契約 : -1 → 0
アロイムリムリール
「ナナギのケアとか……」フワ……
アロイムリムリール
悪魔は嘘をつくことができぬ。悪魔が嘘をつくことができないという話があるが、例えばゴエティアの悪魔であるフラウロスは三角の魔法陣の中にいないと嘘しかつかず、かのメフィストフェレスの名の語源には『嘘つき』が含まれるという説もある。人間如きに嘘を弄することができないのはプライドが高い一部の悪魔の縛りプレー生態なのかもしれない。
アロイムリムリール
「したらいいんじゃ、ナイカナ……?」
海獣
なので、誤魔化せなくなるまで追い詰めることが肝要になる。
海獣
答えたくない、と突っぱねることはできるだろうが……
アロイムリムリール
それは叡智を授けられなかった、として悪魔の決定的敗北となるのだ。
アロイムリムリール
古今東西負けた悪魔は周りに指を刺されて爆笑されるという風習その間抜けぶりをまとめブログに掲載されたりするらしい。悪魔に笑いものにされることを避けるために自らの身体を引き裂いて真っ二つになった小人もいる。がある。
アロイムリムリール
あのクソクソクソ金髪にされたコトをどうにかする方法が……なきにしもあらずなのだが……
アロイムリムリール
しかし、心臓をまた他人に晒すという恥辱を、非常sy……仲間相手にするのか?
アロイムリムリール
わ、我が低級悪魔みたいなことを……
海獣
「……コインがあるとは言え、ハンスは戦い慣れた救世主でしょう」
海獣
「しかし、悪魔さんのお知恵があれば……勝てる」
アロイムリムリール
「…………無きにしも、あらず…………」
アロイムリムリール
「…………ちょっと目を閉じよ!」
アロイムリムリール
片手で腕を隠しながら手に赤い……やたらと長い鎖のざらざら着いた本を持っている。
海獣
本が……鎖で……悪魔さんの身体につながっているように見えるな…………
アロイムリムリール
「この本はヤバいブックであり……この本のな……」自動的にペラペラめくれるページ。出される白紙。
アロイムリムリール
「このページにだな……」視線から逃げる鎖。
海獣
目で追わないように気を付けつつ、白いページに目を落としている。
海獣
さすがにこれが相手の心臓だとは想像できない。
アロイムリムリール
「おまえの名前と……『←のページの奴の命令に優先する。命令内容については、甲はそれを拒否してもよい。代償として肉体を支払う。』と書くのだ」
アロイムリムリール
鎖がおもっくそ胸元から出ているが、もともとそういう服だが……?みたいな顔をしている。
アロイムリムリール
「これで全てうまくいくぞ。タッチペン方式なので指で書けるから」
海獣
指で触れて、恐る恐る指先を走らせようとして、止まる。
アロイムリムリール
心臓を持たれるのはやっぱりなんか落ち着かないので髪がうねうねしている。
アロイムリムリール
「あっなんじゃお前 え~と一番呼ばれてる名前でいいぞ」
海獣
海獣に間を空けることの、一五七七九と書きました。
アロイムリムリール
「悪魔との契約はわりとファジーでもいいからの」
海獣
そのあとに、最後の一文だけしれっと除いて記載する。
アロイムリムリール
もっともファジーにすればするほど反則がまかりとおるんだが……
アロイムリムリール
「よしよし、じゃあまた目を閉じよ」
アロイムリムリール
これでいざとなったらあの金髪を……
アロイムリムリール
「我また無償契約させられてる!!!!」
アロイムリムリール
「またって言っちゃった!!!」
海獣
無償契約させられたんだなあ、と思っています。
アロイムリムリール
よい……みたいな顔をしています。
アロイムリムリール
その事を蒸し返すようなら脳を食えばいいのだ。
アロイムリムリール
「そうだな、もっと我を褒め称えるとか……」
海獣
「悪魔さんのおかげで、裁判に勝てそうな気がしてきました」
海獣
「ナナギにも、悪魔さんをたくさん讃えるように言っておきます」
アロイムリムリール
保険の契約のおかげで……悪魔もどうやら平時の調子を取り戻せたようです。
アロイムリムリール
それこそ裁判が終わった後に連れていくと言われれば、ついていかざるを得ないわけだったので。
アロイムリムリール
あとはこの男がそれを打ち消すような指令を出せば自分は大手を振って逆らえるのだから!
海獣
悪魔の様子を見て、内心ホッと胸を撫で下ろす。
海獣
前のページは見ていないが、あのハンスに無償契約を結ばされたのだったら、
アロイムリムリール
何をするな、何をさせろ、という部分で細かい内容を定めていないが……まあこの男は悪用しないだろう、と踏んだ。この本が何かも多分解っていないだろうし……
アロイムリムリール
まあ守らないと五体が裂けて死ぬが……
海獣
そんなものに名前を記載したとは知らず、男は悪魔の調子が戻ったのを見て安心している。
海獣
「裁判では、どうぞよろしくお願いします。悪魔さんがいなければ、私たちは勝てませんから」
アロイムリムリール
「ウム、そうだろうそうだろう」
海獣
これは嘘ではない。ナナギも自分も、相手を打ち倒す能力には欠けている。
アロイムリムリール
この悪魔がこの国に堕ちて残ったのは、僅かな暴力だ。
海獣
ほとんどの力が失われたあなた、それを認めず元の力に固執するあなた。
海獣
しかし、そのわずか残った力に頼るものたちがいる。
海獣
「いえ、何か私に叡智を授けてくださるおつもりがあれば、その時はお願いいたします」
アロイムリムリール
"礼儀"を持つその様は昔を呼び起こさせ、見ていて悪い気がしない。
海獣
ちょっとわざとらしかったかもな、とチラッと思ったけれど、悪魔さんは良いらしい。
アロイムリムリール
「よかろう」媚びれば媚びるほどよいのだ。
アロイムリムリール
男が去ったのを確認してから、胸を撫で下ろす。
アロイムリムリール
不快な名は刻まれているが……今は幾ばくかマシになった。
GM
知られたくないこと、知られてはいけないこと。
2ラウンド PKその4
アロイムリムリール
でもティーセットあと1つだよ♡
アロイムリムリール
行けたら行くわ(1日ぶり2度目)
ハンス
ハンスはソファに腰掛け、テーブルにカードを並べている。
ナナギ
敷物には足を乗せぬよう、椅子によじ登ろうとする
ハンス
「ここに並べたカードの中から、同じものをめくったらとれる」
ナナギ
先ほどのように命の選択をさせられるわけじゃない、いける…!(何が?)
ナナギ
「で、では…」
一枚をめくり、そして…もう一枚。
ナナギ
このゲームは、めくられた絵柄を覚えていくものだ。だから最初は当たらなくてもしょうがない。
ハンス
そうして、ゲームを続けていくうちに運と記憶力でカードが揃っていくものだ。
ナナギ
「…えっと」視線が泳ぐ、思考がおかしくなる
ナナギ
わかっている。今足元にある敷物は、あの時の"狼男"のものだ。
ナナギ
踏まなかったからなんだと言うのだ。彼が敷物になってしまったことに変わりはない。
ナナギ
「…良さはわから、ない。ナナギは、別に…詳しくないから」ぽつりぽつりと、言葉をこぼす
ハンス
「いい出来だと思ったんだけどね……やっぱり」
ナナギ
だが、こうも思考を揺さぶられてしまうと…ナナギの方も当てるのが難しくなる。
ハンス
「せっかく選んでもらったが……仕方がないね」
海獣
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
海獣
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 10[6,4]+3 > 13 > 成功
ハンス
2d6+2-6>=7 猟奇 (2D6+2-6>=7) > 6[2,4]+2-6 > 2 > 失敗
海獣
男はなぜ呼び出されたのかも知らぬまま、遊戯室へとやってくる。
海獣
並んだトランプを挟むナナギの方へ一瞬目をやるけれど、すぐにハンスへ視線を戻す。
海獣
──ナナギが何を言って、何を選んだところで……
海獣
──ハンスはもしかしたら、その言葉を聞いたり、影響を受けた風に振る舞うかもしれないけど──
海獣
──ただ、ナナギが苦しむのを面白がってただけだよ。
海獣
ナナギの言葉を聞いて、わずかに男は身をこわばらせたけれど、その目に動揺はなかった。
ナナギ
「あんまり悩んだり、人に聞いてばかりだと…」
ハンス
何がよく、何が悪いのか。
何が好まれ、喜ばれ、尊ばれるのか。
ナナギ
「この前のナナギも考えてなかった。だから負けた…」
ナナギ
「でも、頼ってくれる人もいて…ナナギは必要とされている」
ハンス
手近にあったノワールの頭を掴み、テーブルに叩きつける。
ナナギ
ーーーこういうのは媚を売った方がうんたらかんたら…
ナナギ
わざと負けるのは情けから!嘘ではない!(多分
ハンス
舞い上がるカードは既になく、テーブルにノワールの血痕が広がる。
海獣
ノワールに追撃が加わる前に、男は声を上げた。
ノワール
顔を上げた少女は額から血を流しながら、ケロリとしている。
海獣
奇しくも、最初に呼ばれた悪魔がハンスをやり込めた時と、状況は似ている。
海獣
腹いせでナナギを傷つけたところで、男を敷物にしたところで。
海獣
男は刺青に似た紋様を晒したまま、突っ立っている。
ハンス
隠そうともしない、いや、隠すことが出来ない。
ハンス
そう告げると、他に言葉を残さずに部屋を出る。
ハンス
そこに愉悦はなく、何かに怯えさえするように。
海獣
遊戯場の床には、わずかに土で汚れた真っ白な敷物。
海獣
……どうも自分は、その代わりの敷物にされそうになっていたらしい。
海獣
「ハンス様の用事はもう終わりだろう。部屋に戻ろう」
[ 海獣 ] HP : 15 → 14
2ラウンド ナナギ
GM
堕落の国にあって、この街は水に困ることがない
アロイムリムリール
じゃあそこに居ますか、アロ太郎。
GM
故に、使用されていないときにでも水路には水が流れ続けている。
アロイムリムリール
贅沢に掛け流しされている水の前に立ち、男が何かを洗っている。
ナナギ
わっちゃかわっちゃか、そこにナナギは洗濯物を抱えて走ってくる
アロイムリムリール
洗ったそれをぱっぱと振るい、脇の棚に置き……
アロイムリムリール
振り返り、ナナギを見て、このような顔をした。
アロイムリムリール
胸元に鎖のアクセが増えた男が、ギャアッて顔をしている。
アロイムリムリール
「おしゃれ要素だ!!!!!!」
アロイムリムリール
嘘ではない。(悪魔から言えば)おしゃれではあるからだ。
アロイムリムリール
鎖がジャリジャリ言わないように制限された動きでナナギを静止する!
アロイムリムリール
「(我が)ひどい目にあう!!!」
アロイムリムリール
「(我が)おそろしいめにあう!!!」
アロイムリムリール
悪魔は嘘をつけないが……誤魔化すことはできる!
ナナギ
「こう、あれか?具合的なあれ的には、こう、どんな?」お手手わちゃわちゃ
アロイムリムリール
「それはもう、このよの終わりのような……」抽象的にもほどがある。
アロイムリムリール
物陰に隠れようと、開かれた本がじんわり動いている。
アロイムリムリール
「もう、全てがめちゃくちゃに……」
ナナギ
「と、止まれあくま!!!そこに何かがいる!!!」
動いてる本あたりを指差す
ナナギ
「この世の終わり的なあれかもしれない!!!」
アロイムリムリール
「ア"~~~~~~ッ!!」それです!
アロイムリムリール
「ウオオオオーーッそれ以上ッ我に!!近づくなァ~~~~ッ!!!」
ナナギ
思わず駆け出す、あくまに近づく!だって心配!!!
アロイムリムリール
歩こうとして中途半端に開かれた本が物陰にあります。
ナナギ
*悪魔太郎の疵、「契約」を「愛」で舐めます
ナナギ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 9[3,6]+3 > 12 > 成功
[ アロイムリムリール ] 契約 : 0 → 1
アロイムリムリール
ギャアーーッ!!これで『契約』の疵には、ハンス、海獣、ナナギの名前が記載されることになった。
自分以外のすべてのキャラの名前が記載された疵を卒業アルバムと言うとか言わないとか。
アロイムリムリール
しかも……触ったところに文字が書ける!
アロイムリムリール
ペンが無くてもかけるぞ、べんりだね!
ナナギ
「『ナナギ』というのは、こう書く」
つつー、と本に名前を書いていく
アロイムリムリール
「やめろよ!それに名前を書いたり……アアーーーッ!!!」
ナナギ
「あまりの驚きよう…、さすがのナナギも照れる」
アロイムリムリール
「クソッ!!!そこはまだいい……いいか!我にさせたいコトとかをそれに書いたりするんじゃないぞ!!!」
アロイムリムリール
「しかし私は現在コインが無く、力の大半を世界によって制限されているために効能には限界があり」真顔で説明しながらコサックダンスを踊る。
アロイムリムリール
「グワアーーーーッ!!!翻訳技能が~~~~ッ!!!」
アロイムリムリール
ノリノリで踊りながら苦しんでいる。
アロイムリムリール
「そうであろう!?踊り止めていい!?」
ナナギ
「あくま、やはり只者ではないと思っていた…」
アロイムリムリール
「も、もう満足しただろう!さあ~その本を返しましょうね~!!」
アロイムリムリール
なんということでしょう!悪魔はゴキゲンで洗濯をはじめました!
ナナギ
「こ、この汚れも落とせるのかあくま!!!」
アロイムリムリール
「我に落とせぬ汚れなどないが!!!!」
アロイムリムリール
「グワアーーッなまじ魔法の粉があるばかりに我の叡智と結合して全ての汚れが落とせてしまうーーーっ!!!」
アロイムリムリール
スパァン!白さを取り戻したシーツが皺を伸ばされます!
ナナギ
「ありがとうあくま、ナナギの仕事おわった」
アロイムリムリール
「どういたしまして至極恐悦ーーーっ!!」
アロイムリムリール
(こやつの欲望……底なしなのかーーっ!?)
ナナギ
「『あくまは、つよい、すごい、天才。ナナギは、大満足』…っと」
ナナギ
「ありがとうあくま、楽しかった」本をあくまに返す
アロイムリムリール
するするぱっくん。本は胸元にすっとしまわれる。
アロイムリムリール
「実はここは収納になっているのだ、ナイショであるぞ」
ナナギ
「あくまも、体が柱時計だったのか…なるほどな」
アロイムリムリール
文章を肋骨の内側で確かめながら……なるほどこれはこれは、なかなかよい命令である、とほくそ笑みました。
アロイムリムリール
「フッ、地元であればミリ秒まで精確な時を示せたのだが……」
アロイムリムリール
「歩くのが重くならん程度にするとよい」
アロイムリムリール
あと本の表紙にこいつの本名が書かれているけど……ナナギはそれを覚えてもよいし覚えなくてもよい。
アロイムリムリール
「さあ洗濯物も終わったのなら。こんな所に我もおまえも用はない、さっさと戻って惰眠を貪ってやろうではないか」
ナナギ
「なら、ナナギも今日はあくまになろう。少しだけ」
アロイムリムリール
「それでこそナナギ様でございま~す」
アロイムリムリール
(認めたくはないが名前を書かれてしまった以上一時的にとはいえ)主をほめそやしながら、洗濯カゴを取り上げる。
アロイムリムリール
「洗濯は帰るまでが洗濯でございますので」
ナナギ
「お、持ってくれるのか?ありがと、あくま」
アロイムリムリール
「なぜなら悪魔のほうが腕が長く……強いからですね!」
GM
必要なだけは欲しいだけに
ちょっとだけは飽きるまでに
GM
ほんの少し、小さな願いは、
彼の救いとなるのだろうか
2ラウンド PKその5
GM
3:『救世主たちの部屋』救世主たちがそれぞれ与えられた部屋。
GM
2人が洗濯室でやり取りをしているときのことだ。
海獣
立ち上がる。悪魔かナナギのどちらかではないか、と思ったのだ。
海獣
その歯が悪魔のように鋭かったことを思い出し、男は肩に手を置いた。
イスカス
「これは……申し訳ありません、お見苦しいところを」
イスカス
口元を押さえて話すその発音は、どこか不自然だ。
海獣
もう生え揃っているだろう?というハンスの声が耳に蘇る。
海獣
この男は確か、ナナギと同じ癒しの力を持っていたはずだが。
イスカス
「いえ……少し休めれば、自分でもなんとか」
イスカス
助けてもらいながらベッドの上に腕の力であがり、瞬く。
海獣
「あなたが『人魚』だという話は、伺っていましたので」
海獣
五枚のコインを得て、印がわずかに疼くのを感じ、男は眉根を寄せる。
海獣
今か、という言葉が頭をよぎって飲み込む。他人の目がある状況で、自分に謝罪することは躊躇ったのかもしれない。
イスカス
「できるだけ、誰も傷つけたくはなかったのですが……」
海獣
「……あなたはハンスに使える『使用人』で、かれの『お気に入り』だ……」
海獣
そうなるまでに、どれだけの代償をこの目の前の男が支払ったのかわからない。
海獣
遊戯室の敷物。死を望んだかれの恋人。それに目の前のこのありさま。
海獣
救世主でなければ、たぶんあの二人に言葉などかけはしなかった。
海獣
かれらは同行者で、共に戦う同じ救世主ではあるけど──同族ではないから。
海獣
優しいという言葉を、どうしても拒否したくなる。
イスカス
「多くの『奴隷』が仲間割れをし、殺し合い、罪をでっち上げ、密告し、ハンスに気に入られようと媚をうるのを見てきました」
海獣
「こんな追い詰められた状況では、みんなおかしくなる」
イスカス
「ここで私を殺すこともできるのに、そうしない」
海獣
痛んでいるのは肉体の傷ではない、それはもう治っている。
イスカス
「実は……あのあと、不興を買ってしまいまして」
イスカス
殺されかけたかいもあるイスカスの心の疵は『献身』と『人魚の涙』。才覚1、愛2の救世主である。というものだ
海獣
ナナギがすでに、似たような問いかけをされている。
海獣
問われたときにどうするのか、考えようとして、思考が止まる。
海獣
生きたいと願う心が確かに自分の中にある。そのためにやるべきことをやってきたつもりだ。
ハンス
*スキュラの疵『罪悪感』を猟奇で抉ります。
ナナギ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
[ 海獣 ] ティーセット : 1 → 0
ナナギ
2d6++2=>7 判定(+才覚) (2D6+2>=7) > 5[4,1]+2 > 7 > 成功
ナナギ
1d6 才覚のナナギ! (1D6) > 5
[ ハンス ] ティーセット : 1 → 0
ハンス
2d6+2+2-5>=7 猟奇 (2D6+2+2-5>=7) > 6[2,4]+2+2-5 > 5 > 失敗
アロイムリムリール
ナナギちゃんの才覚2兆才覚が2兆あってもHPは増えないし、才覚が2兆あっても妨害が引けないと妨害できないし、才覚が2兆あっても横槍は1ゾロで失敗し、成功しても効果量は1d6である。ままならない。
海獣
「……私は、自分を死ぬべきだと思ってるんです」
海獣
「だから、そう言われたときに、もしかしたら」
イスカス
足はまだ色を残しながら、人のそれへとかわりつつある。
ナナギ
「ナナギの帰還だ」
そこに、ナナギが扉を開け放つ
ナナギ
中にいた、二人の様子を見て…少しまゆをひそめる下半身が裸の男がベッドに寝かされており、もうひとりの男の頬に手を伸ばしている。一体何があったのかを想像してみよう。
海獣
「……どちらかを選べと言われても、その時は」
海獣
もちろん、それが叶わない、ということもあるだろう。
海獣
イスカスがその手にコインがありながら、大人しく男の肩を噛み千切ったように。
海獣
ナナギが三人のうちから一人を選べず、狼男が敷物になったように。
海獣
ただ、だからやらないということにはならない。
海獣
やれることをやるしかない。いくら失敗をして、死にたくなるような気持ちになっても。
イスカス
「あ、このまま帰りますイスカスは人魚であるために下半身を露出させることにあまり抵抗がない。よ?」
イスカス
「では、戻ったら新しいのをお持ちしますね」
イスカス
自分が汚してしまったシーツをす、と引いて巻き。
イスカス
「あまり優しくされると、恋をしてしまいそうですよ」
海獣
イスカスが自分たちに『賭けて』くれたおかげで、生き残る光明がこうして見えている。
ナナギ
「うん、洗濯を手伝ってくれた。というか全部やってくれた」
アロイムリムリール
←何かされた悪魔。 ↑こいつはなにかしたヤギ
ナナギ
「ナナギもあくまを見習って、体の中に本を入れておこうと思う」うんうん
海獣
「歩きづらくならないぐらいの重さの奴にしようね」
ラウンド2 悪魔
アロイムリムリール
*海獣の『被食願望』を舐めよう 先に判定していいかな?
アロイムリムリール
2d6+3=>7 (2D6+3>=7) > 8[3,5]+3 > 11 > 成功
アロイムリムリール
じゃあなんかまた中庭にでも居ようかな。中庭にいます。
海獣
一日経つごとにハンスとの裁判が近づいてくるわけですが、奴隷としての仕事がなにか変わるわけではなく。
海獣
掃除や洗濯、力仕事を任せられては館の中を行ったり来たりする日々だ。
アロイムリムリール
悪魔が過日のように木陰にそそくさと移動するのを海獣は見かける。
海獣
日が差さぬ中庭に魔法の木々と噴水。手入れをする必要がないわけだから、働く奴隷はここにはあまり来ない。
海獣
青空があるわけでもない庭はどこかどんよりとして、休憩場所としてはそれほど人気がないのか。
アロイムリムリール
このような薄闇は悪魔のようなものにとって心地のよいものなのか?
木陰に溶け込むように立つ悪魔は、その派手な角の色さえもわからなくなる。
アロイムリムリール
どうやら今日は海獣を見て隠れたわけではないらしい。平時通りの調子の声が帰ってくるではないか。
アロイムリムリール
「働いているのかね、いや~感心感心」
アロイムリムリール
木陰を覗き込める距離であるはずなのに、その姿はようとして見えず。
海獣
「悪魔さんはサボっても反抗的で済まされるかもですが」
アロイムリムリール
「お前はなんか呼び出されるもんなあ~」
海獣
腹から胸にかけての刺青に似た紋様を、男は隠していない。
アロイムリムリール
どう考えても、真夜中であろうと見える距離まで顔を近づけたとしても、そこには不自然な影があるばかり。
海獣
今日もシャツ一枚を羽織って、どんよりとした空の下、中庭に立っている。
アロイムリムリール
「あ~それな、お前のそれなんなんだ?」
海獣
「これですか。これは……よく分かりませんね」
アロイムリムリール
「獣。ふ~ん、身分のようなものか?ヒト以下であるとか?」
海獣
「これが生まれつき身体にある人間は、人間扱いされないわけです」
アロイムリムリール
人形生物をあまねく見下す男からすれば、ヒト同士で付け合う身分などおままごとのようなものであるのだが……
アロイムリムリール
「なるほど!どうりでどうりで」
アロイムリムリール
「少し違う匂いがすると思っていたんだ」
海獣
その姿は相変わらず捉えられない。一歩、そちらへ近づく。
アロイムリムリール
ふさり、木の葉でもない。あの悪魔からはしそうにない感触がある。
アロイムリムリール
「我も昔はな~、メチャクチャ食ったりしておったわけよ、実体を」
アロイムリムリール
ヒールを履いた悪魔とは言え、随分と高すぎる位置。
アロイムリムリール
闇の中に、得体のしれぬ何かがいる。
アロイムリムリール
足元には、見慣れた悪魔の姿がある。
アロイムリムリール
「いや~、人の形を取るのは体が凝るでなあ」
アロイムリムリール
下に転がる悪魔の皮にはとても入り切らぬほどの何かが、しゅるしゅると舌を垂らして流暢にあなたに語りかけている。
アロイムリムリール
蛇のように長く、しかし闇の中でかがやく毛皮をたたえ、数本の角が威容を誇るように生えた、わけのわからない──ばけものである。
アロイムリムリール
返る声の調子はいつものあの悪魔だ。
アロイムリムリール
「そういえばこの姿を見せていなかったなあハハハ」
海獣
そうだ。この堕落の国は、自分が元いた世界とは違うのだ。
アロイムリムリール
首をもたげ、笑うような素振りをみせる。
海獣
だから、自分の常識とは違うことがいくらでも起こる。
アロイムリムリール
肉を裂くと言うには生ぬるい、凶器のような牙がずらりと並ぶ。
アロイムリムリール
口は大きく裂け、顔の縦にも線が入り……そちらも開く事を示している。
アロイムリムリール
四本の舌がべるりと垂れて、光る。
アロイムリムリール
……あなたの横には、ずっとこのような驚異がいたのだ。
アロイムリムリール
嘘を嫌うナナギと共にこの男と居られるのはなぜか?
アロイムリムリール
悪魔の言葉を冗談だと思っていたからか?
アロイムリムリール
いいや、違う。嘘ではないからだ。
アロイムリムリール
食える時があれば食う。この男はそのように思っていたのだ。
海獣
だが、不明瞭で、自分でさえ何を言っているかわからない。
アロイムリムリール
この悪魔の口はあなたの全身を飲み込む事も、上半身と下半身を泣き別れさせる事も容易い。
アロイムリムリール
長大なその体はあなたひとりを詰め込んで融かすにはあまりある。
アロイムリムリール
戯れに歯で触れるだけで、全身を切り刻める威容があり
アロイムリムリール
そしてその悪魔が、あなたの前にいるわけだ。
アロイムリムリール
「そうそう、さっきの話だがね」
アロイムリムリール
「おまえからは肉の匂いがするよ」
アロイムリムリール
「ヒトってやつは自分が食われるとわかっちゃいないが」
アロイムリムリール
「なんだかおまえは、食うためにあるようなものの匂いがするんだなあ」
アロイムリムリール
とぐろを巻いて、てらてらと毛を光らせる悪魔の様子は……笑っているようにも見える。
海獣
熱があるような気もするし、ひどく寒いような気もする。
アロイムリムリール
悪魔の口が……うすく開いている。
海獣
しゃがれて引き攣った、できの悪い笛の音のような声が喉から漏れる。
アロイムリムリール
「我が偉大であったから良いものの、おまえ多分我の地元じゃ即ペロだぞ即ペロ」
海獣
コインがない救世主は、コインを持つ救世主に歯が立たない。
アロイムリムリール
もう少し下がろうとするならば、あなたは毛の感触にふれる。
何のものかは言うまでもない。
海獣
足に力が入らず、踏ん張ることもできず、男はその場に尻もちをついている。
アロイムリムリール
「なんだ、我に恐れを為したか!?」
その明るい声は、まるでいつもの悪魔の調子乗りだ。
アロイムリムリール
「ああ、もう少しコインがあればなあ」
アロイムリムリール
「おまえが今何を考えているかわかるのに」
アロイムリムリール
きしゃきしゃきしゃ、と歯の鳴る音。
海獣
その言葉に、それ以上の意味はないと分かっている。
海獣
恐れていると思っているのだから、その恐れを味わおうというのだ。悪魔らしく。
海獣
そうでないことが知られたらどうなるのかと想像すると、背筋が戦慄いた。
アロイムリムリール
あなたの持つ命令権も、こいつに拒否されてしまえばおしまいなのだ。
アロイムリムリール
豊かな毛並みの奥底に、本の心臓の輝きがわずかに光り、闇の中にちらついた。
アロイムリムリール
「なあなあ、参考までに聞くんだがおまえは咀嚼は念入りにされたい派?それともまるっと飲み込み派?先に頚椎折っておいてほしい派?」
アロイムリムリール
きゃっきゃと嬉しそうに毛並みが揺れている。
海獣
だのに、男の頭の中にははっきりと、喰われていく仲間たちの姿が像を結んでいる。
アロイムリムリール
「なあ~?」答えないあなたに焦れたのか、それとも脅しか。異形の鼻先が近づく。
アロイムリムリール
濡れたように鋭い刃が立ち並んだ口が近づく。
海獣
悪魔に何を求められているか分からない、まだ先程の言葉を噛み砕けないのに、
海獣
その牙から目が離せなくなり、身体がこわばる。
アロイムリムリール
いつかあなたを食うために、希望を聞いてやっているという悪魔の優しさなのか?
海獣
その想像は甘やかに身体を痺れさせ、頭をどろりと溶かす。
海獣
口を覆っていた手は自分の肩に無意識に触れ、すでに消えてなくなったはずの疵、食い破られたときの痛みを反芻する。
アロイムリムリール
ぎらぎらと光る金色の目が、あなたの肉を見ている。
海獣
その痛みさえ上書きして行くほどの、甘美な妄想だ。
アロイムリムリール
歯を立てやすい場所と、硬い場所と、柔らかい場所、美味しい場所。それらを見定めるような遠慮のない獣の目。
アロイムリムリール
来る時が来て、その時、この悪魔にもう少しのコインがあったなら。
きっとその願望は。
アロイムリムリール
風圧を伴って何かが動き、数瞬の後には
アロイムリムリール
すっかり元通りになった悪魔の体がある。
アロイムリムリール
「?そんなビビらんでもいいじゃろ」
アロイムリムリール
「ヒャヒャヒャ~」両手で指差しながらぴょんぴょん跳ねて煽り散らかす。
海獣
煽られても愛想笑いもできず、顔を覆ったままでいる。
アロイムリムリール
「そうじゃろそうじゃろ~ あっどうしようこの姿見てナナギ泣いたりしないかな~」
アロイムリムリール
「まあ泣いたら海獣おまえが頼むぞ ハハハ」
アロイムリムリール
「フー天日干しは終わりであるぞ。おまえもとっとと持ち場に帰らんか~」理不尽。
海獣
「私はですね、もう少し休憩時間が残っているので」
アロイムリムリール
「えっむしろ我にどっかいけって言ってる?マジ不遜なんですけど!」
アロイムリムリール
そう言いながらルンルンと去ろうとして……立ち止まる。
アロイムリムリール
「な~んじゃそれならそうと 見たらわかるか~ワハハ!」
アロイムリムリール
「持ってやろう」両手でぐいっと持ち上げて、俵担ぎにしようと。
アロイムリムリール
「おまえ…… 我おまえがそういう事思ってるかもしれないけど、真相は闇の中だ……みたいなオチにしようとおもっとったのに……」
アロイムリムリール
「ナナギの教育におまえはわるい」
アロイムリムリール
「我はプリ○ュアレベルまで安全にすることが可能なんじゃい」ス……と地面に置きなおしつつ。
アロイムリムリール
「じゃあ我、いいかんじに去るから、おまえもなんか自然とか宇宙のことかんがえるといいぞ」
アロイムリムリール
実は見抜いていました……みたいな我すごい悪魔なんだが余韻を残していこうと思ったのに、ついうっかり物証を見つけてしまったがために……
アロイムリムリール
食っていいやつじゃん!!という思いを新たにすることになったのでした。
アロイムリムリール
とりあえず悪魔は去り、中庭には哀れな海獣がひとり、残りました。
海獣
立ち上がれたのは悪魔が去ってまたしばらく経ってからだ。
[ 海獣 ] 被食願望 : -1 → 0
一方そのころ
ナナギ
二人はなんだか、どこかへ行ってしまったようだ
ナナギ
柱時計に隠していたお菓子をゆっくり食べることができるのだ!(すすす…
ナナギ
二人が出ていってからまだ時間もそう経っていない…、部屋にはまだ戻ってこないはず!
ナナギ
そう、ブランとかが急に尋ねてこない限りは!
GM
「あ」と驚いたように、ちいさく声を漏らしてブランは立ち止まる。
ナナギ
ここは正面玄関、エントランス。人通りもそこそこある。
ナナギ
「お、あ、うん。ひとり」すいーっとお菓子をしまおうとする
ブラン
「ここじゃ、なかなか手にはいりませんものね」
ナナギ
「あの男に、ハンスさまに言ったりしないのか?」
ブラン
「わたくしが告げ口をするように見えまして?」
ナナギ
「少し見えてた。ブランはちゃんと言うこと聞いてる子だったから」
ナナギ
「ブランもナナギと少しわるいことする?」そう言ってお菓子を差し出す
ブラン
差し出されたお菓子を手に取り、ナナギを見る。
ブラン
「わたくしは……そんなにいい子じゃありませんわ」
ブラン
「だって、みんなが死んでいくのを見て安心しているんですもの」
ナナギ
「ナナギは、目の前でおにいちゃんとおねえちゃんが食われていった」
ナナギ
「思ったのは、何もできなくて悲しかったのと…」
ナナギ
「ナナギは食べられなくてよかった、だった」
ブラン
「ナナギちゃんは怖いところから来たんですのね」
ブラン
「じゃあ、今も……自分じゃなくてよかったと、思う?」
ナナギ
はじめにそれらを見た時の感想は、「かわいそう」「ごめんなさい」だったような気はする
ブラン
「ハンス様はすごく、いろいろ、するけれど……」
ブラン
「ちょっとだけ我慢して、ちゃんと……いろいろ、したら……美味しいご飯も、『粉』ももらえるんですの」
ナナギ
「じゃあ、頑張ろう!ナナギもがんばる!」
その体を、抱きしめるようにブランに触れる
ナナギ
「ナナギも、すきゅらやあくまのためにがんばるって決めた」
ナナギ
「自分じゃなくてよかった、って思うのは…なんか難しくなっちゃうけど」
ナナギ
「それは、"良いやつ"じゃない理由にはならないぞ」
ナナギ
「こうして、ナナギと一緒に頑張ってくれたりする。お話してくれたりする」
ナナギ
「そんなブランは、ナナギにとっては良いやつだ」
GM
それでも、力なき少女に何かを選ぶ権利はない。
GM
武器を向けられるだけで動けなくなる少女の生きる術は……
ブラン
「わたくしは、ナナギちゃんに死んでほしくありませんわ」
ナナギ
でもナナギは知っている、この世界は残酷なのだと。狼が嘘偽りで扉をこじあけてくるよりも、残酷で無慈悲で理不尽なのだと。