お茶会 1ラウンド

GM
お茶会を開始する前に、クエストを公開します。お茶会中の判定に合わせて挑戦を宣言することで、お茶会判定の成否と別に達成値を見て成否を判断し、各クエストに設定された効果を得る。
GM
クエストは2つ、1個目を成功すると2個目に挑戦できます。
クエスト1『エルヴンミオレの街』
概要 街に出てのお使いを頼まれる
目標値 8
消滅条件 お茶会終了と同時に消滅。成功したら消滅。
成功 ハンスの疵『無能』を抉れるようになる。
失敗 特になし。
クエスト2『エルヴンミオレの街2』
概要 街に出てのお使いを頼まれる2回目
目標値 8
消滅条件 お茶会終了と同時に消滅。成功したら消滅。
成功 価値5までの好きな小道具を獲得できる
失敗 特になし
GM
今回はMODが適用されているため、DoAにおける特殊なルール改変全般を指す。
今回使用されているのはお茶会MOD「PK追加行動」。PKは横槍しない代わりに行動を+ラウンド数する。
ちなみにクエストもMODと言える。
PKの横槍はありません。
GM
また、PKは5回行動します。

1ラウンド シュヴァルツ

シュヴァルツ
*クエスト1『エルヴンミオレの街』に挑戦するぞ
シュヴァルツ
*ハンス!お前の快楽主義を抉るぞ!
GM
シーン表は使用しますか?
シュヴァルツ
せっかくだからしよう
シュヴァルツ
1d12 (1D12) > 10
シーン表

1:『正面玄関』裁判所のエントランス。広く、扉は閉ざされている。
2:『廊下』部屋と部屋とを繋ぐ廊下。
3:『救世主たちの部屋』救世主たちがそれぞれ与えられた部屋。
4:『キッチン』広いキッチン。末裔たちが働いている。
5:『遊戯室』遊ぶものがそろっている。
6:『使用人室』うさぎのねどこ。
7:『中庭』ガゼボと噴水がある。空は暗い。
8:『洗濯室』流れる水路と洗濯板、桶。
9:『展示室』綺麗で広い部屋に檻が並んでいる。
10:『牢屋』救世主たちが最初に捕えられていた牢屋。
11:『ハンスの部屋』ハンスの部屋。無駄に広く、豪奢。
12:『裁判所』円形の闘技場。客席がある。

0:『街』中世ヨーロッパ風の街並みに、様々な人が行きかっている。
シュヴァルツ
10:『牢屋』救世主たちが最初に捕えられていた牢屋。
シュヴァルツ
場面に整合性がある
GM
牢屋はきれいに片付けられている。
GM
そこに死体があったことも、血が飛び散っていたこともわからない。
GM
ノワールは有能な掃除係だった。
シュヴァルツ
我が配下にほしいな
シュヴァルツ
シュヴァ太郎は相変わらず牢屋の中でえらそうにしています。
ハンス
「やぁ」
ハンス
男は相変わらず豪奢な出で立ちで歩いてくる。
シュヴァルツ
「何用だ、人間」
ハンス
「君は人間ではないようだね」
シュヴァルツ
奴隷というにはデカい態度でお迎えします。
シュヴァルツ
「左様」
ハンス
「だが、此処では他のものと等しく……私の使用人として振る舞ってもらうよ」
シュヴァルツ
普段であれば自分の異名や伝説をつらつらと3発言に分けて喧伝するところでしたが、コインのない雑魚である今それらを要求されては困るから黙っています。
シュヴァルツ
それよりはこの人間をいい気にさせ、油断した所で後ろから刺すオーソドックス悪魔スタイルをしたほうが早かろう、と考えています。
ハンス
「君たちには期待しているんだよ」
シュヴァルツ
思わずナナギを見ます。こいつ何が出来るのかな。
ハンス
「ここのところ、新しい救世主もなかなか捕まらなくてね……」
シュヴァルツ
まるで我々がとんでもないアホのようだな……
海獣
とんでもないあほではありますよ。
シュヴァルツ
コインがあれば目からビームを出しておまえを罰していたのだが。
ナナギ
ふ…
海獣
コインがないとそよ風も吹かせられません追風はサプリ『救世主の箱庭』掲載の技能である。だれかの判定の前に割り込み、その達成値を1d6上昇させる。ねえ。
シュヴァルツ
「3人も捕まえるとはさぞかし機嫌もよかろうて」
ハンス
「そろそろストックが足りなくなるところだったからね」
海獣
ストック、嫌な言葉だな。
シュヴァルツ
確かにストックはあればあるほどよい。財産はあればあるほどよいのだ。
ハンス
「その前に、色々と試させてはもらうが……」
ハンス
「楽しいことは好きだろう?」
シュヴァルツ
「ふむ?」
ハンス
「ゲームでも、なんでも……」
シュヴァルツ
「我が楽しめるものであれば、だがな」
ハンス
「さて、それは保証できないね」
ハンス
「…………」
ハンス
三人の姿を順番に見る。
シュヴァルツ
「……」
ハンス
「君は噛みつくのが得意そうだ」
シュヴァルツ
「ふむ?」勿論得意だ。
海獣
愛想笑いしてふたりのやり取りを見ている。
ハンス
「そっちは硬そうだね」
ハンス
ナナギを指して
シュヴァルツ
「そうだな」腹のところとか食いでがない割に食感が悪そうだ。
ナナギ
「そうかもしれない」こんこんと体を叩く
ハンス
「…………となると」
ハンス
スキュラを見て
ハンス
「君は後で呼ばせてもらおう」
海獣
え、私?
ナナギ
「お呼ばれだな、すきゅら」ぽんぽん
シュヴァルツ
我の食料が……
海獣
「はあ、お手柔らかに……」
ブラン
後ろからその様子を眺め、目をそらす
海獣
厭な予感しかしないなあ。
ハンス
「君は……」
ハンス
悪魔を見て微笑む
ハンス
「ついてきてもらおう」
シュヴァルツ
ふん、と鼻を鳴らす。最も逆らう様子はない。
ハンス
背を向けて歩き出す。
シュヴァルツ
ガツゴツと足音を立てながらそれに続く──
シュヴァルツ
牢屋の出口に角が掛からないようにかがんでいる。
GM
5:『遊戯室』遊ぶものがそろっている。
シュヴァルツ
この荒野の世界においてよくもまあ揃えたものだ。首も目も動かさず部屋の中を見てそのように思う。
GM
それこそ、国を問わず集めたような
GM
ビリヤード台、トランプ、サッカー台から、オセロまで
ハンス
中央のテーブル脇のソファに腰掛け、向かい側を勧める。
シュヴァルツ
電子げぇむの最新はぁどは流石にないな。などと思いながら勧められるままに座り足を組む。
ハンス
「君は色々と詳しそうだね」
シュヴァルツ
「ああ、我にゲームを挑む者も数多いた。ゲームの相手を求めているのか?女どもとは飽きたのか」
ハンス
「ふふ……」
シュヴァルツ
もっとも悪魔のゲームはイカサマ上等。毎日大フィーバー毎日ファイブカードなわけだが……それは前の土地での話だ。さて、この環境でどれほど出来るだろうか……
シュヴァルツ
最も、真っ当なゲームとも限らないが。
ハンス
「かるた、というゲームは知っているかな」
シュヴァルツ
「もちろん」
ハンス
「ブラン、カードを」
ブラン
「かしこまりましたわ」
ブラン
ブランがカードを持ってきてテーブルに並べる。
ブラン
言語はこちらのもの、つまり英語だ。
シュヴァルツ
当然読める。読めるけど英語のカルタはあまり見たことがないな、と思う。
ハンス
「……ルールを知っているなら早い」
ハンス
「ブラン、読み上げを」
GM
ブランが文章を読み上げる。
シュヴァルツ
ひゅっと手を伸ばす。
GM
伸ばされた手に、細長く鋭い棒が飛んできて、突き刺さる。
GM
縫い止めるように。
シュヴァルツ
「!!!!!!」
ハンス
そうして、そのすきにカードを取る。
ハンス
「っははは」
シュヴァルツ
長年で積み上げたプライドが悲鳴を堪えさせた。
ノワール
その針のような棒が飛んできた方向にはノワール。
ハンス
「次を」
シュヴァルツ
もっともこのようなバーリトゥード、悪魔では日常茶飯事だが……
GM
また、ブランが読み上げる。
シュヴァルツ
*猟奇でえぐっちゃうぞ ティーセット使います クエストもやるね
GM
横槍はありません、判定をどうぞ
シュヴァルツ
2d6+3+2 (2D6+3+2) > 6[5,1]+3+2 > 11
シュヴァルツ
日常茶飯事だが……
[ ハンス ] 快楽主義 : 0 → -1
シュヴァルツ
日常茶飯事だが……
シュヴァルツ
それを我慢できるかと言われたら
シュヴァルツ
否!!!!!
ハンス
読み上げられた札に手を伸ばす。
シュヴァルツ
針を抜き、ノワールに投げ付けながら次の札にもう片手を伸ばし……ハンスの手ごと弾き飛ばす!
シュヴァルツ
「おっとすまない、手にゴミが着いたものでなぁ」
シュヴァルツ
手には札。
シュヴァルツ
乱れた場札を戻しながら並びをぐちゃぐちゃにする。
ノワール
ノワールは避けない。
その肩に剣が突き刺さり、壁に縫い留められる。
ハンス
「…………!」
シュヴァルツ
避けろと命令されていないのかのお~?
ハンス
「ほう……?」
シュヴァルツ
「ささ、次の札を読み給えよ。こういうのはテンポが大事だろう?」
ハンス
「いいだろう……ブラン」
[ シュヴァルツ ] ティーセット : 1 → 0
ブラン
こくりと、息をのみ。
ブラン
次の札を読む。
ハンス
手をのばす。
シュヴァルツ
当然見えている。
シュヴァルツ
遠慮のない抉りこむような手!
ハンス
「ち……」
ブラン
ブランにはノワールのようなことは出来ない。
シュヴァルツ
「ハハハ」
ブラン
機嫌をとる術も思い浮かばない。
ハンス
「次だ」
シュヴァルツ
歓待すべきかなぁ?そのような事を乞われてもいないのにできるはずもない!
GM
読み上げる。
GM
届かない。
GM
読み上げる。
シュヴァルツ
読み上げた札が見当たらない事すらあった。
シュヴァルツ
札が重ねて隠されていたのだ。
ハンス
「き……さま……!」
シュヴァルツ
そうしたのは当然、こいつ。
ハンス
テーブルを蹴って立ち上がる。
シュヴァルツ
「おやおや、偶然があるものだなあ」
GM
床へと散らばるカード
シュヴァルツ
テーブルを蹴って、自分には当たらぬように。
ハンス
「拾え」
シュヴァルツ
キョロキョロと見回す。おや、誰に拾わせるのだろう?という素振りだ。
シュヴァルツ
「ひょっとして、我~?」
シュヴァルツ
両手で自分を指差しカワイイポーズ。
ハンス
ソファの、シュバルツの髪を掴んで引き。
ハンス
「お前に言っている……!」
シュヴァルツ
しかしコインの無い身空では、どれだけ煽ろうとも肉体でハンスに適うはずもない。
ハンス
「這いつくばって拾え」
ハンス
その言葉に含まれるのは怒り。
ハンス
そして、痛み。
シュヴァルツ
あっさりと髪を引かれ、今まで感じえなかった苦痛と人間に髪を掴まれる甚大な不快感を顔に出さないでいられたのは、その凝り固まった尊厳ゆえだ。
シュヴァルツ
「それが……お望みなら!」
GM
がたん
シュヴァルツ
嘲笑の笑いを浮かべたまま、あえて惨めったらしくポーズを作ってカードを拾いはじめる。
GM
と、何かの倒れるような音。
ハンス
「…………っ」
ハンス
そこに生まれるはずの、愉悦はない。
シュヴァルツ
この男の一挙一動が、思うままにならぬあなたを笑っている。
ハンス
己こそが力をもっていながら、見下されたような不快感。
シュヴァルツ
奴隷に遊戯を命じ、イカサマをされて逆上した哀れな主さま!
ハンス
言葉にせずとも、態度が物語っている。
シュヴァルツ
言われればこの笑顔すら消して、泣きながらカード拾ってみせただろう。
ハンス
不快だ。不快だ。不快だ!
シュヴァルツ
そうすることで惨めになるのは、ハンス自身であるからだ。
シュヴァルツ
「ああ~、楽しい楽しいカード拾わせ、終わってしまいましたよお~」
ハンス
己がその頭を蹴り、踏みつけたとして
ハンス
この男は笑うだろう。きっと嘲るだろう。
シュヴァルツ
物言わぬ肉塊に変えたところでも、あなたにこびりついた嘲笑は消えてはいないだろう。
シュヴァルツ
おおよしよし、とでも言いたげにカードを撫でて揃える。
ハンス
「…………」
ハンス
何も言わず、背を向ける。
ハンス
道すがら、ブランの髪を掴んで引きずり
ハンス
「お前たちで片付けておけ。」
ハンス
そう、悪魔と……倒れたノワールに言い残して。
シュヴァルツ
「ハァ~イ、命じられましたからにはぁ」
ノワール
「…………」
ノワール
「わかりましたぁ~」
シュヴァルツ
手に開いた穴から出る血を、身を縛る服で押さえながら虚勢と嘲笑を保つ。
GM
ハンスはブランを引き連れ、部屋の扉を閉ざした。
ノワール
剣を抜く。邪魔なので。
ノワール
「シュバルツちゃんは大丈夫?」
シュヴァルツ
「おしごとたいへんですねっ☆わたしぃはじめてなのでぇ……」
シュヴァルツ
「と、おや。心配してくれるのかね?何か文句でも言うのなら煽り散らかそうと思ったのだが……」
ノワール
瞬く
シュヴァルツ
既に先走って煽っているような気もするが。
ノワール
「わたしは大丈夫なの」
ノワール
「痛かった?ごめんね」
シュヴァルツ
「てっきりもっと忠誠☆ハンス様に逆らうやつは許さないんだから☆みたいな者かと思っておったよ」
シュヴァルツ
「これぐらいなんということもない」
シュヴァルツ
嘘だぞ。痛いぞ。
ノワール
「後で医務室案内してあげるね」
ノワール
「わたしはね~、仕事だから」
シュヴァルツ
「よい心がけだ、食うのは最後にしてやるぞ」
ノワール
「ブランちゃんみたいに頭良くないから」
ノワール
「言われたことしか出来ないんだ~」
シュヴァルツ
「なるほど、だから避けなかったと」
ノワール
「うん」
ノワール
「避けると怒られるから」
シュヴァルツ
「避けられるなら避けられたほうが仕事効率がよくなるから、次は避けたほうが良いぞ」
シュヴァルツ
「クソブラック職場じゃんウケる」
ノワール
「じゃあ、シュバルツちゃんのは避けるようにするね」
シュヴァルツ
「そうするがよい」
ノワール
微笑むと、片付けのために手を動かし始める。
シュヴァルツ
純粋な娘は良いなあ。と思いながらこの男も片付けを始める。
ノワール
コインを持っているのだろう。受けた傷はそこまで大きなダメージになっていないようだ。
シュヴァルツ
なぜ純粋だと良いかって?そういう娘の魂は美味だからだ!
シュヴァルツ
コインを持っているのならコインを持たぬ我の投擲など避けなくてもよいということか。なるほどなあ。
シュヴァルツ
重いテーブルはノワールに半分任せたりしながらお片付けをする……命じられたからね!
ノワール
えらいね~
シュヴァルツ
要求の対価は後で請求するからね♥
GM
洗礼。
GM
裁判所のルールを教え込むための、非情な行為。
GM
されども、叩こうと伸ばした手は
GM
より洗練された棘に阻まれ、届くことはなく。

マスターシーン:クエスト1『エルヴンミオレの街』

GM
その、翌日のことだ。
GM
3人はそれぞれ(なんと意地悪されることなく)部屋のベッドに寝かされ、目を覚ます。
シュヴァルツ
清々しい朝だな♪
ブラン
「皆様~!」
ナナギ
「朝…!」
ブラン
扉の向こうから、声が聞こえる。
海獣
シュヴァルツさんがめちゃくちゃ上機嫌に帰ってきたから不安だったんですが、何事もなく……
ナナギ
「あ、ブランやっほー」
シュヴァルツ
「ウム、おはよう」
海獣
「おはようございます」起き上がってシャツを羽織っている。
ブラン
「お聞きなさい、街へ行きますわよ!」
海獣
「街」
シュヴァルツ
「ワーイ」
ナナギ
「わーい」
ブラン
「本当は、もっともっと頑張ってからなのですけれど……」
ブラン
「逃げられないって、わかったほうがいい……と思って……」
海獣
「…………」
海獣
なにしたんだ?
ナナギ
「………?」
シュヴァルツ
ワハハ
ブラン
「聞いてませんの?」
シュヴァルツ
「そこまで言うなら見てやろう」
ブラン
肩を竦め
海獣
「あ、聞いてます聞いてます」
ブラン
「街に行って、それから朝食ですわ」
ブラン
「行きますわよ~」
シュヴァルツ
「楽しい一日になりそうだな」
海獣
大丈夫かなあ……
ナナギ
「わーい!」
シュヴァルツ
我は皮肉で言ったんだけどナナギはマジで楽しみにしてそうでうけるのう。
ナナギ
めちゃくちゃ楽しみだが?
海獣
楽しみでよかったねえ。
GM
そうして、3人は裁判所の裏手。大きなタイヤの4つついた荷車が置いてある、車庫へと案内されます。
ブラン
「ほらほら、もたもたしないでそこに並ぶのですわ!」
海獣
「はい~」
シュヴァルツ
「おっ、原始的な荷車」
ナナギ
「並ぶ」
シュヴァルツ
「モタモタ~」スッスッ
ブラン
指さすのは荷車の先頭、人間が引くタイプの荷車で引き手の部分には短めの手かせが付いている。
海獣
「………………」
ナナギ
「……………」
ブラン
それを手に持って、
ブラン
微笑み
海獣
「真剣(マジ)ですか?」
ブラン
「マジですわ」
ナナギ
「………!?」
シュヴァルツ
「わー急に腕が折れた、徒歩でいこうぜ」
海獣
「ナナギそもそも届く?これ」
ナナギ
「バンザイすれば届く…」
ブラン
「別に引けるなら二人でもかまいませんのよ」
ナナギ
「だがしゅゔぁるつは腕が折れてるって…!」
ブラン
「でも、これは嵌めていただきますわ」
シュヴァルツ
「我……腕が!」
ナナギ
「しゅゔぁるつ…!」
シュヴァルツ
当然無視されている。
ブラン
「…………」
シュヴァルツ
手枷をはめることになる。
ブラン
スキュラを見る
海獣
「えっ」
ブラン
「お一人でひきますの?」
シュヴァルツ
「ガンバ」
ブラン
手枷をガシャンガシャンと嵌めていきながら。
海獣
才覚ひとりに個人差はあるが、才覚型の救世主は比較的非力である。引かせないで。
海獣
「悪魔さん……一緒に引きましょうね……悪魔さんなら折れた腕でも余裕ですよね……」
ナナギ
「ナナギが無力なばかりに…」がっくし
シュヴァルツ
「最も頼み事とするならばやってやらんこともああ~~手枷がとうに嵌められている」
ブラン
「いきますわよー」
ブラン
強引だ
シュヴァルツ
「おー」
海獣
えーん晒しものだよ~
ブラン
「ごーごー」
ナナギ
ナナギも頑張って引こうと手をあげるが…、ぶら下がってるだけ
ブラン
ブランは手枷なしで隣を歩いていく。
海獣
重くなっただけだなあ
シュヴァルツ
お前もうこの荷車降りろ
ナナギ
ぷらーん
海獣
押してみる。
シュヴァルツ
タイミングよくボタンを押してスキュラと歩調を合わせて荷車を引きます。突然ミニゲームが始まるタイプのRPG。
GM
荷車はさほど重くはなく動かせないものではない。
ナナギ
なんかゲームが始まった
海獣
リズム感がゼロなのでシュヴァルツさんに全任せします。
シュヴァルツ
きさまら~
シュヴァルツ
荷車を押しながら、低身長用に長い手枷付けて荷車押させたら?などと無駄口を叩きます。
ブラン
のせてしまってもよくてよ
シュヴァルツ
重いから頑張って歩くんだぞナナギ
ナナギ
「しゅば………あくま。この世にはどうにもならないこともある…」ぷらーん
海獣
ゴロゴロ。
GM
案内されるまま向かう道すがら。
GM
整備された道に、行きかう人々。
ナナギ
もうしゅゔぁるつと呼ぶのがめんどうになった
GM
買い物袋を抱えたり、笑いながら談笑したり。
GM
街路には緑の木が手入れされている。
海獣
木が生えてる堕落の国は土地がカスなので、草が生えていることさえ珍しい。
シュヴァルツ
「ヤギ、どんどん我への敬意がなくなっとらんか?」
ナナギ
「………?」
シュヴァルツ
「この世界においてはクソ珍しいのではないか?木」
ブラン
「そうですわね」
シュヴァルツ
「おいヤギもともとなかったが?みたいなツラをするでないぞ」
海獣
「亡者になってない木、久々に見たな……」
ブラン
「魔法の木ですわ」
海獣
「魔法の」
GM
そして、たどり着くのは……城。
GM
城とよぶべき建造物のもとに、4人はやってきたのだった。
ブラン
「そう、魔法」
シュヴァルツ
「随分栄えている」
ナナギ
「他と全然ちがうなー」
ブラン
「ちょっと此処で待っててちょうだいね」
海獣
「はあ……」
ブラン
ブランはそうして3人を残し城の中に入っていき
ナナギ
ぷらーん
海獣
「ナナギ、ぶら下がり疲れてない?」
GM
暫くすると、顔を仮面で隠した男たちが重そうな袋をいくつか荷車にのせていきます。
シュヴァルツ
「背が伸びるぞ」
ナナギ
「すごく疲れたけど、二人とも頑張ってるから頑張る」
GM
何も言うことなく、黙々と。
海獣
「ナナギはえらいなあ」
ナナギ
「ナナギもそう思う」
海獣
「そう……」
シュヴァルツ
「なんでやってるぞみたいな雰囲気が出せるんだ」背景でどさどさ袋が載せられている。
シュヴァルツ
人かの?
GM
人のようですね。
ナナギ
こわっ
ナナギ
GM
末裔にしてはガタイがいい
シュヴァルツ
鼻もそれほど効かぬし分かりづらいが、多分人だろうの。
GM
そのさなか、街の人々から向けられる視線。
GM
聞こえてくる、声。話。
GM
『ああ、ヘンゼルのとこの』
GM
『お坊ちゃんは特別扱いでいいよな』
海獣
「……」
ナナギ
「………」
GM
『何にもできないくせにな』
GM
『ああ。あんなに粉を積んでやがる』
シュヴァルツ
(粉……)
GM
隠しもしない、不快感。
GM
『想像力の欠片もないくせに』
GM
『妹が魔女のお気に入りってだけでな』
海獣
「…………」
GM
粉。
GM
荷台に積まれる袋はなるほど
GM
粉が入っているようにも見える。
シュヴァルツ
何の粉だろう
ブラン
「もどりましたわ!」
海獣
「あ、おかえりなさい」
ブラン
と、大きな声が思考を遮る。
ナナギ
「おかえりブラン」ぶらーん
シュヴァルツ
「この粉は何ぞ?」
ブラン
「荷物も運び終わっているようですわね」
ブラン
「粉……ああ、誰かに聞きましたの?」
海獣
「ええ」
ブラン
「『魔法』ですわ」
シュヴァルツ
そのへんの人から、と視線を向ける。
シュヴァルツ
「ほ~」
ナナギ
「魔法…」
海獣
「また魔法」
ブラン
「使い方はまだ教えられませんわね」
シュヴァルツ
鼻から吸うのかな?
ナナギ
「ブランは使えるのー?」
ブラン
ふふん
ブラン
「もちろんですわ」
ナナギ
「さすが…やりおる」
ブラン
「さ、帰りますわよ~」
海獣
「帰りはもっと重くなりそうですね……」
シュヴァルツ
「ほ~ いやこれクソ重」
ブラン
「朝ごはんに間に合わなくなりますわ」
ブラン
「ごーごー」
ナナギ
「気合いれていこう」ぶらーん
シュヴァルツ
「おっも コインないからなー! あー!コインないからおもいなー!」
ブラン
「ファイトですわー」
海獣
「軽い」
海獣
言葉が……
シュヴァルツ
ボタン連打で帰らないと……
海獣
お願いします。悪魔さん。
ナナギ
「がんばれすきゅら、あくま」
GM
帰りの道。
GM
行き交う人々に注目すれば、ブランと同じように金の首輪をつけた人もちらほらといる。
シュヴァルツ
お前も頑張るんだよ
GM
それは、店の手伝いをしていたり。
GM
恋人のように手を繋いで歩いていたり。
ナナギ
頑張ってぶら下がっている
GM
一緒に外で食事をとっていたり。
ブラン
ふぁいおー
GM
あるいは、家畜のように引きずられていたり。
GM
踏みつけにされていたり。
ナナギ
GM
綺麗な服を着て、店先に並んでいたりした。
海獣
奴隷だなあ。
シュヴァルツ
身分差がなかなかあるなあ~と見回しています。
ナナギ
おお…
GM
GM
以降、ハンスの疵『無能』を抉れるようになります。
GM
シュヴァルツ
キャッキャ
海獣
やりましたねえ。
ナナギ
がんばった
GM
発狂できるね!
シュヴァルツ
やったねハンちゃん。
GM
それでは、帰ってきた皆さんを迎えるのはこんがり焼けたトーストのいい香り。
海獣
すごい。
GM
案内されるのは朝食会場
GM
屋敷の奥側へ。廊下のつきあたりにあるダンスホール。
GM
木製の食器に乗ったスクランブルエッグ、トースト、ソーセージ。
GM
豪華とは言えないが、この国では十分すぎるほどの食事だ。
海獣
「めちゃくちゃすごい」
ナナギ
すごい…
GM
食堂には先にきて食事をしている救世主たちがちらほら見えます。
シュヴァルツ
うわ~~この世界において、マジ?
GM
どうやら、奴隷としてここにいる人々は他にもいるようだ。
GM
ブッフェスタイルだよ。
GM
救世主たちは年齢も種族も様々ですが
海獣
これを……食べていいのか?
GM
中には、ブランとノワのようにメイドのような、あるいは執事のような揃いのデザインの服を着ている者もいるようです。
GM
彼ら彼女らは決まって首に金の首輪をしています。
ブラン
「時間内なら、好きなだけですわ」
シュヴァルツ
「ワーオ!」
海獣
「すごい」
ナナギ
「そ、そんなことがあっていいのですか…!」はわわ
ブラン
「いいのですわ、この街の特権ですもの」
海獣
「これも魔法ですか」
ブラン
「ええ」
シュヴァルツ
ここだけ見れば、子供なところがあるがよい為政者なのでは?という気分にさせられる。……もっとも、それは街での言葉を聞くまでの話だ。
ブラン
「エルヴンミオレは『魔女』の街ですの」
シュヴァルツ
「ほお」
ナナギ
「…魔女」
ブラン
「『魔女』のちからの及ぶ範囲では『魔法』が適用されますわ」
ブラン
「この街を出れば消えてしまうらしいのですけれど」
海獣
「……なるほど」
ブラン
「あなた達もいい買い手がつけば、ここよりもっと……」
海獣
「悪い買い手だったら?」
ブラン
「それは……」
イスカス
「こらこら」
シュヴァルツ
「街の風景の一部分のように……」
イスカス
ブランの後ろから肩を叩く
ナナギ
「…!」
イスカス
「あんまり新入りを脅すものではありませんよ」
海獣
「どうも」
シュヴァルツ
「いやんコワ~イ」
イスカス
「…………」
ナナギ
「………」じー
イスカス
「おや、貴方ですか。噂になっていたのは」
シュヴァルツ
「さてどうかな」
イスカス
「ふふ」
シュヴァルツ
「もっとも我を見たものはその姿を讃えずにはいられないだろうが……」
イスカス
「誰の話を信じ、何をすればいいか……」
イスカス
「そのうちわかるようになります。」
海獣
「……はあ」
イスカス
「落ち着いたころにまた話しましょう。」
ナナギ
「あくまがご迷惑をおかけしたようで…」ぺこり
シュヴァルツ
「よかろう」不遜。
GM
そういうと男は軽く手を降って離れていきました。
海獣
「今の方は?」
シュヴァルツ
ソーセージをつまんでいる。
ブラン
「人魚のイスカス、ハンス様のお気に入りですわ」
シュヴァルツ
「ほう、人魚」
シュヴァルツ
「お気に入りとは、どういう意味でだ?」
海獣
「思わせぶりな話し方する人でしたね」
ブラン
「そういう意味ですわ~」
シュヴァルツ
「ハハハ」
ナナギ
「なるほど(わかってない)」
海獣
「?」
ブラン
「……イスカスは仕事ができますの」
ブラン
「あまり、羨ましいとは思いませんけれど」
ナナギ
「…ブランは仕事ができないのか?」
ブラン
「うっ…………」
海獣
「……まっ、まあ」
ブラン
しょんぼりしています
海獣
「ほら、そうだ。早くしないと食事の時間が終わっちゃいますよ」
ブラン
「そ、そうですわ!」
ナナギ
「がんばってると思うけどなぁ、ブラン」もぐもぐ
ブラン
「新入りには掃除とかしてもらいますわよ~」
海獣
「はい……」
海獣
わりとへとへとですが……?
ナナギ
「まかせろー!」
ブラン
ごーごー
シュヴァルツ
「しょうがないなあ」
GM
キッチンの方から末裔が出てきては、皿を片付けたり、食事を足したりしていく。
シュヴァルツ
潤沢だなあ~
GM
それも、時間が終わるまで。
海獣
堕落の国では考えられないなあ。
GM
時間が終わると全ては片付けられ、残飯は廃棄されていく。
ナナギ
がつがつ、もぐもぐ、ふもっふも
シュヴァルツ
もったいな~い
海獣
街の外の人が見たら卒倒しそう。
ナナギ
もったいない…
GM
魔法の国、エルヴンミオレ。
GM
しかしながら、これを堕落と言わずしてなんと言おうか。
GM

1ラウンド PKその1

GM
お茶会、GM手番1回め
GM
ナナギの疵を抉ります
ナナギ
かかってこい
ハンス
1d12 (1D12) > 11
ハンス
11:『ハンスの部屋』ハンスの部屋。無駄に広く、豪奢。
ナナギ
わお
GM
その日の昼頃のことである。
GM
ナナギは、ブランからの連絡でハンスの部屋へと呼び出された。
ナナギ
お呼ばれされてしまった
ナナギ
もしや、ご褒美かもしれない
ナナギ
………いや、違うかな
ナナギ
とか考えながら、部屋の前まで訪れる
GM
ハンスの部屋は広く、ベッドも大きく、新鮮な果物や豪華な装飾品。
GM
毛皮のコートなど、様々なもので彩られている。
ナナギ
「ナナギです」ちらりと覗くように部屋へと入っていった
ハンス
「ああ、来たか」
ナナギ
「…ん」少し、固くなる
ハンス
「こちらに」
ナナギ
「…はい」とことこ
ハンス
ハンスは腰掛けていたソファから立ち上がり、小さなナナギを見下ろす。
ハンス
両手で硬い腰を掴み、持ち上げて。
ナナギ
「お、ぉ」されるがまま
ハンス
「やはり、これは衣服でなく身体か……」
ナナギ
「う、うん…」
ナナギ
胴体は、すでに柱時計と同化している
ハンス
持ち上げたまま暫く眺めたかと思うと、逆さにしてみる。
ナナギ
「ぬぉんっ?!」
ハンス
「ふむ……」
ナナギ
頭に血がのぼる
ハンス
テーブルの上に横たえて、胸のあたりを叩く。
ナナギ
「おっふ」振動が全身に伝わる
ハンス
「変な身体だな……食事も必要なのか」
ナナギ
「お、お腹は空く…空きます」
ハンス
「面倒だな……そもそも、ふむ……」
ナナギ
面倒…ひえーん
ハンス
頭を見て、足を見て、振り子を見て。
ハンス
口元に手を当て、首をかしげる。
ナナギ
ぷるぷる…
ハンス
「イスカス」
ハンス
そう呼ぶと、後方に控えていたらしい男が近づく。
イスカス
「はい、ここに」
ナナギ
「!?」
ハンス
「コレは、奴隷として売るより……調度品にしたほうがいいと思わないか?」
ハンス
「しかし……この、腕がな」
ナナギ
「…?!」
ナナギ
さすがのナナギも、察することはできる
ナナギ
身の危険を
イスカス
「…………腕がないほうがバランスが良い、と」
ハンス
「ああ」
イスカス
ちら、とナナギをうかがう
ナナギ
「う、腕…腕があった方が…!」
ナナギ
「は、働けるちょうどひん…?として、こう」わたわた
ハンス
「ほう」
ハンス
「しかし、生かしておくと裁判が面倒だからな……」
GM
ハンスが手をのばすと、ベッドの方に控えていたらしい女が剣を持ってその手に握らせる。
ナナギ
「…っ」
ハンス
「殺して、腕を落として……」
イスカス
「…………」
ナナギ
「な、ナナギは…!ナナギは…!」この場を凌ぐための言い訳や何やらを必死で考える
ナナギ
しかし、嘘はつけない。心の疵『嘘偽り』
嘘によって兄姉が騙され、喰われてしまったトラウマから、ナナギは嘘を嫌う。
つきたくない。
イスカス
「しかしながら、ハンス様」
イスカス
「まだ、この者の能力をご存じないのでは?」
ハンス
「ほう」
イスカス
「それに……」
ナナギ
「そう!それに!」乗っかる
イスカス
「足りないのは、時計よりも」
イスカス
「……そうですね」
イスカス
「先日、遊戯室の敷物が汚れたはずでは」
ハンス
「ああ、そういえばそうだね」
ナナギ
「そう、敷物…が………」
ナナギ
「・・・・・・・・」
ハンス
「あれは、君と一緒に来た男だったかな」
ナナギ
「・・・・・・・・・・・・・・・!?」
ハンス
「カテリナ、オルマス、ローガを呼べ」
ナナギ
「…あわわわわわ」
GM
頭を下げたイスカスは、すぐに三人を呼んでくる。
GM
茶色いクマのような大男、真っ白な毛皮の狼男、爬虫類のような鱗を持つリザードの女。
ハンス
「さて」
ハンス
「ナナギ……だったかな」
ハンス
「どれがいいと思う?」
ナナギ
「はい、ナナギです…」
ナナギ
「え?」
ハンス
「敷物にするんだ」
ハンス
「君の友達がダメにしてしまったからね」
イスカス
「…………」
ナナギ
「え…」ハンスを見る
ナナギ
「え…」呼ばれてきた三人を見る
GM
呼び出しを受けた三人は、緊張でこわばっている。
GM
この中の誰かが死ぬ、と宣言されているようなものだ。
ハンス
「全部殺すかい?」
ナナギ
「い、いやっ…!」慌ててそれを否定しようとするが
ハンス
「うーん……やはり、時計のほうがいいかな?」
ナナギ
選ぶ?この中から一人を?
ナナギ
でも、選ばないと自分が…?
ハンス
ナナギの疵『無力』を猟奇で抉ります
シュヴァルツ
*横槍
GM
チョイスからどうぞ横槍の判定に使用する能力はランダムで決定する。
ナナギ
すでにPLの心が抉られています
シュヴァルツ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
シュヴァルツ
残念
シュヴァルツ
2d6 (2D6) > 6[1,5] > 6
シュヴァルツ
1たりませんでしたね♡
ナナギ
[ シュヴァルツ ] HP : 18 → 17
ハンス
2d6+2>=7 猟奇 (2D6+2>=7) > 6[3,3]+2 > 8 > 成功
ナナギ
にこ
ハンス
「ああ」
ハンス
「そうか、名前がわからないよね」
ナナギ
「いっ?!」
ハンス
「カテリナ」
ハンス
リザードの女を指す。
ハンス
「もう3ヶ月かな……なかなか買い手がつかなくてね。裁判は頑張っているようだけれど。今は確か……洗濯を担当してもらっているんだっけ」
ハンス
「オルマス」
ハンス
茶色いクマのような大男を指す。
ハンス
「君よりちょっと前にはいった新入りさ。力持ちで、荷運びの役に立ってもらっているよ」
ハンス
「ローガ」
ナナギ
名前を聞くたび、体をびくんと震わせ…
ハンス
真っ白な毛皮の狼男を指す。
ハンス
「彼はもう少ししたら『使用人』にしようと思っていたんだけど……まあ、『使用人』の代わりはいくらでもいる。この白い毛並みは遊戯室に映えると思わないか?」
ハンス
「君の意見が聞きたいんだ、時計くん」
ナナギ
「あ、ぇ…」
ナナギ
その相手の瞳を、見る
ナナギ
一人、一人、順番に
ナナギ
目が合う
GM
怯えたような目。諦めたような目。そして、覚悟を決めたような目。
ナナギ
全身が震え、段々と熱が失われていく
ナナギ
手足が、麻痺していくのを感じる
イスカス
「…………」
イスカス
その様子を見て、口を開きかける
ナナギ
あの時、おにいちゃんとおねえちゃんが狼の口の中に入っていったのを
ナナギ
ナナギはただ見ることしかできなかった
GM
『無力』だ。
GM
誰も助けることは出来ない。
GM
本当に?
GM
『誰かを選ぶ』ことができるのに?
ナナギ
この選択で
ナナギ
誰かが
ナナギ
死ぬ?
イスカス
誰かと目配せをしている。
GM
誰かが死ぬ。
GM
そして、誰かは助かる。
GM
殺すための力、助けるための力。
GM
その両方を手にしているはずなのに。
ハンス
その視線は、ナナギにまっすぐ向けられている。
ハンス
力と権利の行使を強いるように。
イスカス
「…………恐れながら」
ナナギ
「ぃ?」少しだけ、視線をそちらへ
イスカス
「子供に選ばせて、良いものができますでしょうか」
GM
その力は、権利は。第三者によって奪われる。
イスカス
視線をナナギへ
イスカス
あなたが『選ばない』ことを望むなら
GM
『無力』であることを望むのなら
ハンス
「イスカス」
ハンス
「君はどう思う」
ナナギ
「…あ」
イスカス
「先ほどハンス様がおっしゃいましたとおり、ローガであれば、間違いはございませんでしょう」
イスカス
「穴埋めは私が」
GM
呼ばれた白い狼男は目を閉じる。
ハンス
「うん、そうだね……じゃあ」
ナナギ
ナナギは目を閉じることができないまま、ぶれる視界で
イスカス
「此処で殺してはお部屋が汚れますので、私が」
ハンス
「……そうかい?じゃあ、頼むよ」
ナナギ
その狼男を見た
GM
男は、ナナギの視線に気がつくと瞬いて
GM
優しげに微笑んだ
GM
狼だ
GM
ナナギの家族を食い殺したはずの、その狼は
GM
イスカスに連れられ、部屋を後にした
ナナギ
がくん、とナナギは膝をつく
ハンス
残された二人を返して、ナナギを見下ろす。
ハンス
「どうしたんだい?」
ナナギ
「ぃ"っ…」身体が、拒絶を示す
ハンス
「殺されなくてよかったじゃないか」
ナナギ
首を横に振る。否定でも拒絶でもなくただ横に首を振る。
ハンス
「時計になりたかったのかい?」
ナナギ
そのまま首を横に振り続ける。
ハンス
「ナナギ、ナナギ」
ハンス
しゃがんで、ぽんと肩を叩く。
ナナギ
びくり、身体が跳ねる
ハンス
「頑張れるだろう?」
ハンス
「彼の犠牲を無駄にするのかい?」
ナナギ
「ぁ"………」喉は乾き、声を出すことも一苦労だ
ナナギ
「がんばれ、ます…」それでも、その一言だけは絞り出す
ハンス
「うん」
ハンス
立ち上がってぱんと手を叩く。
ハンス
「新しい敷物が待ち遠しいよ」
ハンス
「魔法で出来たものと違って『本物』だからね」
ナナギ
痺れる両手足を持ち上げ、からっぽの胴体を起こす
ナナギ
『無力』だ
ナナギ
ナナギは
ナナギ
「『無力』だ」
[ ナナギ ] 無力 : 0 → -1
GM
ハンスには逆らえない。
GM
それが、この『裁判所』のルールだ。
GM
奪われた権利、不自由な選択肢。
GM
乗り越えていくしかない。
GM
そうでなければ、ただ生きることさえ出来ないのだから。
GM

1ラウンド 海獣

GM
PCの2手番目、スキュラの手番
海獣
1d12 (1D12) > 3
海獣
3:『救世主たちの部屋』救世主たちがそれぞれ与えられた部屋。
海獣
ちょうどいいのが出た。
海獣
*ナナギちゃんの『嘘偽り』を舐めつつ、クエストに挑戦しようと思います。
GM
はい
GM
奴隷にされた救世主たちにはそれぞれ部屋が用意されている。
GM
小さくとも、しっかりした部屋だ。
GM
これも『魔法』のおかげかもしれない。
ナナギ
ふらふらとした足取りで、部屋へと戻ってくる
生気は戻ってはいるが、どこか思いつめたような顔だ…
海獣
大きな屋敷に潤沢な食糧、街は整備されていて木すら生えている。
海獣
自分たちがいずれ売り飛ばされて買い値のつく奴隷、という身分ということを考えなければ、素晴らしい場所だと言えるかもしれない。
シュヴァルツ
悪魔は自分のベッドでスヤスヤプープー寝ています。
海獣
……まあその、『奴隷であること』が致命的にデカいんだよな。
ナナギ
戻ったと同時に、自分のベッドへと腰掛ける
海獣
戻ってきたナナギの姿を見れば一目瞭然だ。
海獣
「──大丈夫かい、ナナギ」
海獣
気持ちよさそうに寝ている悪魔の方をちらりと見て、ナナギに声をかける。
ナナギ
ちら、とそちらを見るが…一言も発さずにこくりと頷く
ナナギ
大丈夫そうには、見えないだろう
海獣
立ち上がって、ナナギのベッドへ近づいた。
海獣
屈み込んで、視線を合わせる。「嘘はよくない」
海獣
「君も、嘘は嫌いだろう?」
ナナギ
ぴくり、と反応する
海獣
堕落の国に落ちてきて、たまたま同行するようになって。
海獣
短い間だが、目の前のこの子供が嘘を嫌うことは知っている。
海獣
「隣、いいかい」
ナナギ
悪いことをしたかのように、そっぽを向くが…それにはしっかりと頷く
海獣
「ありがとう、ナナギ」
海獣
言って、横に腰かけた。──さて、と内心で独り言つ。
海獣
「ハンスに呼ばれて、何かされたのか」
ナナギ
「……ぁ」と、口を開こうとするが…
ナナギ
思い出す
海獣
…こういう状態の救世主は、心の疵が抉られて露出した状態と言うらしい。
海獣
明らかに様子の変わったナナギの顔を、じっと見つめる。
ナナギ
ぱくぱくと、口を動かす…
海獣
「……辛いなら、無理に話さなくてもいいけど」
ナナギ
それでも、と…ナナギは口を動かし
ナナギ
少しずつ、言葉を繋げていく
海獣
男はそれを、表情を変えずに聞いている。
ナナギ
調度品として、殺されそうになったこと
ナナギ
しかし、足りないのは敷物の方だと…連れてこられた三人がいたこと
ナナギ
その中から、一人選べと…敷物にする者を選べと言われたこと
ナナギ
そして、ナナギは選べなかったこと
ナナギ
いや…、『狼男』のことを選ぼうとしていたことも伝えた
海獣
「……どうして?」
海獣
と男は聞いた。咎め立てるでなく、淡々と。
ナナギ
「ナナ…ギは」
ナナギ
「ナナギの、おにいちゃんと…おねえちゃんは……」
ナナギ
「狼に、嘘つかれて…騙されて…」
ナナギ
「食べられた、から…」
海獣
「……」
海獣
食べられた、という言葉を聞いた瞬間だけ、びくりと眉が動いた。
海獣
「……ひどい目に遭ったね」
海獣
どちらのことを指すでなく言って、嘆息する。
ナナギ
「何も、できなかった」
ナナギ
「ナナギは、『無力』だった…」
ナナギ
どちらのことを指すでもなく、こぼす
海獣
心の疵を抉られた救世主は、トラウマや異常性に囚われて一時的に正気を失う場合がある。
海獣
……そうでなくとも、目に見えぬダメージとなって救世主の中に残り、それは裁判の際には命取りになる。
海獣
「今の私たちにはコインがない。……『無力』なのはナナギだけじゃないさ」
海獣
同行する仲間であれば、露出した疵をケアして、力を健全に発揮できる状態にしてやる必要がある。
ナナギ
「でも、でもナナギは…」自分の手を、見つめる
海獣
……正直な話、苦手だった。誰かを励ましたり慰めたり、堕落の国に落ちてくる前はそんな経験はない。
海獣
「コインがないからさ」
海獣
「コインがある時は、そうじゃなかったろ」
ナナギ
「それ、は…」
ナナギ
コインがある時は、力が使えた
ナナギ
守る力、癒す力、そういったものが…確かにあった
海獣
「ナナギは遊ばれたんだよ」
海獣
「その狼男の彼が死んだのは、ナナギのせいじゃない」
海獣
「私たちにコインがないから、好きにおもちゃにしているのさ」
ナナギ
「う、うぅ…」自分の手を見つめる
海獣
男の言葉はごく静かだ。淡々としているとも、冷酷とも思える程度の。
海獣
「ナナギが何を言って、何を選んだところで……」
海獣
「ハンスはもしかしたら、その言葉を聞いたり」
海獣
「影響を受けた風に振る舞うかもしれないけど──」
海獣
「ただ、ナナギが苦しむのを面白がってただけだよ」
ナナギ
「ナナギが…、苦しむのを…」顔が歪む
海獣
「苦しかったろう」
ナナギ
それは悔しさからか、怒りからか、苦しみからかはわからない
海獣
ナナギが見下ろす手に、手を重ねるように伸ばす。
ナナギ
「すきゅら…」
海獣
「……ハンスの言葉を信じる必要はない」
海獣
「彼の言葉には真実はない。彼はその場限りの嘘をいくらでも話す男だよ」
ナナギ
嘘。その言葉に、眉をひそめる。
海獣
「気分で言葉を翻し、残酷な真似をして、こちらのせいにしてくるだろう」
海獣
「……負けてはいけないよ、ナナギ」
ナナギ
ただ黙って、スキュラの言葉を聞く
海獣
*判定忘れてた。
海獣
*ティーセット使います。
GM
横槍はありません、どうぞ
海獣
2d6+3+2=>7 判定(+才覚+ティーセット) (2D6+3+2>=7) > 12[6,6]+3+2 > 17 > 成功
GM
スペシャルお茶会中にスペシャルすると、〔自身の所有する六ペンス/2〕までの価値の小道具を1つ入手。
ナナギ
完璧
GM
好きな小道具を選んでね
シュヴァルツ
すご~い
海獣
*クエストと合わせて一通り終わったら選択します。
GM
OK
ナナギ
完璧な抉りをされたあとに、完璧な舐めをされた…
海獣
「今は、……確かに何もできないかもしれない」
海獣
「でも、このままではいない。力を取り戻そう」
海獣
「だから、彼の嘘に屈してはいけない」
ナナギ
こくり、それに頷く
ナナギ
その頷きは、先ほどよりも力強く
海獣
「私は、君を頼りにしているよ、ナナギ」
ナナギ
瞳は、スキュラをしっかりと見つめていた
ナナギ
「すきゅら、ナナギは…必要?」
海獣
逸らさずに見つめ返す。視線に応えるように。
海獣
「ああ、もちろん。私も、悪魔さんも、ナナギのことは必要だよ」
海獣
まあ、悪魔さんにとっては非常食としてかもしれないけど……
ナナギ
この言葉に嘘偽りはない、力がなくとも…魔法がなくともそのくらいはわかる
ナナギ
あくまは知らん
シュヴァルツ
そんな~
海獣
そうだね……
ナナギ
寝顔かわいいね
シュヴァルツ
スヤプー
ナナギ
「じゃあ、戦う」
ナナギ
「ナナギは、負けない」
海獣
「ありがとう、ナナギ」
海獣
「一緒に戦おう」
ナナギ
「うん、すきゅらもあくまも」
ナナギ
「ナナギが守ってやる!」
シュヴァルツ
「おっよい心がけではないか」起きた。
海獣
「あっ起きた」
ナナギ
「ふ、起きたかあくま」
海獣
ナナギの手を一度握って、ゆっくりと離した。
ナナギ
「こんな顔してたぞ」
海獣
してたな……
シュヴァルツ
「高貴な我がそんなアホ面するわけがあるまい」
シュヴァルツ
していた。
ナナギ
その手の感触を、しっかりと確かめ…離した
ナナギ
すやぁ
海獣
「疲れたろうから、休むといいよ」
海獣
「話してくれてありがとう、ナナギ」
シュヴァルツ
何かいい雰囲気になっている2人を見て囃し立てたい気持ちになるが……コインがないと煽る力も足りないのだ。
ナナギ
「こっちこそ、ありがとうすきゅら」
ナナギ
「ナナギはやるぜ」
海獣
「頼もしいよ」
シュヴァルツ
「励むがよい」
シュヴァルツ
(何かは知らぬが)
ナナギ
「あくまも頑張れ」肩ぽん
シュヴァルツ
「なんだと」なんだと
海獣
「一緒に頑張りましょう」
シュヴァルツ
「そう頼まれてはしょうがないな」借金ポイント勝手に加算!
海獣
あっ。
ナナギ
あっ
海獣
まあいいか……
シュヴァルツ
チャリーン
ナナギ
「ナナギたちの戦いは、これからだ!」
海獣
「おー」
シュヴァルツ
(大ジャンプ)
海獣
……元気を取り戻した様子のナナギを見て、ベッドへと戻っていく。
ナナギ
ふんすふんすっ!
[ ナナギ ] 嘘偽り : 0 → 1
海獣
……こんなところだろう。嘘はついていないし、本心だ。
海獣
ただ、もし自分とナナギが救世主でなかったら。
海獣
心の疵というものがなかったら、ナナギをここまで慰めたか?と言われたら、それは分からなかった。
海獣
裁判のため、戦うため、そのために仲間の心を慰撫する。
海獣
どこか奇妙でうそ寒い。
海獣
けれどこれは必要なことだった。
海獣
自分たちは今、堕落の国にいるのだから。
GM
人は、見たいものを見ようとし。
GM
見たくないものから目をそらそうとする。
GM
何が真実で、何が虚構であるのか。
GM
事実、虚構、幻想、夢、希望。
GM
それもまた、己の心次第なのかもしれない。

マスターシーン:クエスト2『エルヴンミオレの街2』

GM
3人の救世主は、いつかの日と同じように
GM
ブランと荷車を引いて街の雑貨屋にやってきていた。
GM
途中、荷車に乗せた大きな箱を敷物屋に預け。
海獣
……
シュヴァルツ
趣味がいいのう
ナナギ
やはり手押し部分に手が届かない。ぶらーん。
ブラン
リストを見て確認している。
ブラン
「みんな、わたくしが戻るまで此処でまっているのですわ。」
海獣
「はい~」
ナナギ
「まってるー」
シュヴァルツ
「よかろう」
ブラン
雑貨屋の店先でうなずくと、店の中へと入っていく。
海獣
ちらっとナナギの方を見る。
ナナギ
なにかね?
海獣
さっき敷物屋に寄ったの、気づいてないっぽいな。
海獣
「いや、何でもないよ」
ナナギ
「?」
GM
流れていく街並み、行き交う人々。
GM
と、ひとりの女性が3人をみて立ち止まる。
グレーテ
「こんにちは。裁判所の方々?」
グレーテ
ハンスと同じくすんだ金髪に、オレンジがかった瞳。
グレーテ
長い髪を耳にかけて、女性は微笑む。
海獣
「こんにちは」
海獣
「はい、そうですよ」
ナナギ
「です」
シュヴァルツ
「そうなっておる」
グレーテ
「お仕事ご苦労さま。兄さん……ヨハネスは元気かしら」
グレーテ
長そでのカーディガンにスカート、上品な服。
グレーテ
ヒールは低めで、ほんの少し、燃えさしの臭いがする。
海獣
「ハンス様のことですか?」
グレーテ
「ええ。」
海獣
「私たちは新参者なのですが、お元気そうだと思いますよ」
ナナギ
「………げ、元気といえば、元気かもしれない」ぷるぷる
シュヴァルツ
「元気かな?我にはわからないな~」
グレーテ
「そう、それはよかった。」
グレーテ
「あ、はじめましてなのに名乗ってもいなかったわね。私、ヨハネス兄さんの妹のグレーテと言います。」
グレーテ
「今はお城で魔女様にお仕えしているの。」
海獣
「グレーテ様」
シュヴァルツ
「ほお」
ナナギ
「つまり、魔法が使える?!」
グレーテ
「ええ。……でも、詳しくは知らないのね。」
グレーテ
「魔女様はね、大きな碾臼を持っていて……その臼から生み出される魔法の粉は、何でも作り出せるの。」
シュヴァルツ
「それはすばらしい」
グレーテ
「試しに……そうね。」
ナナギ
「なん…でも!」
グレーテ
そう言うとグレーテは、胸元から小袋を取り出し。
グレーテ
「スコーン、キャンディ、ビスケット。」
グレーテ
ほんのわずかな量の粉から、それぞれお菓子を作り出してみせる。
シュヴァルツ
「おお、凄まじい変換効率!」
ナナギ
「ください」お手手ひろげ
グレーテ
「どうぞ」
ナナギ
「!?」
グレーテ
ナナギの手にのせて
ナナギ
「感謝をいっぱいお返しします!」わーい
海獣
「魔法だ……」
グレーテ
「この魔法の粉を使いこなすには、想像力が必要なの」
海獣
「…………」
シュヴァルツ
「なぁるほど」
海獣
想像力もないくせに、かあ。
グレーテ
「だから、料理人が作る食べ物は美味しいし……お菓子が大好きなら、こうやって美味しいお菓子も作れるのよ」
海獣
「すごいですね」
ナナギ
「すごい」もぐもぐ
グレーテ
グレーテは小袋の残りを見て、まだ少し粉の入ったそれをスキュラに差し出す。
海獣
言葉を選んで、ごく当たり障りのない返答を返す。
海獣
「え?」
グレーテ
「内緒ね。ちょっとしかないけど、必要な時にお使いなさい。」
海獣
「……いいんですか?」
シュヴァルツ
「おやおや」
グレーテ
頷く
海獣
「……ありがとうございます。大事に使わせていただきます」
ナナギ
「感謝をさらにお返しします!!!」
グレーテ
にこりと微笑んで
海獣
受け取ってから、まじまじとグレーテを見つめる。
海獣
その奥に何か、思慮や意図が浮かんでいないかを読み解こうとして。
グレーテ
グレーテの表情は明るい。
シュヴァルツ
「妹と言うが、兄とは暮らしてらっしゃらないのだな」
粉を見ながら、世間話のように言う。
グレーテ
無邪気と言い換えてもいいかもしれない。
グレーテ
「ええ。兄さんには兄さんの仕事、私には私の仕事があるもの」
海獣
兄とは似ても似つかない。
海獣
「……ハンス様が今、何をされているかはご存じで?」
グレーテ
「裁判所の管理を任されているはずだけれど……」
海獣
彼女にここで、ハンスの行状をぶちまけたらどうなるだろう、と思ったが……
シュヴァルツ
「フフフ、我はハンス"様"に申し付けられてカードゲームの相手をしたぞ」
グレーテ
「まあ、ふふ……」
ナナギ
「管理…、して………してる?」
海獣
街の中に自然に存在する奴隷たちの様子をちらりと見て、やめた。
シュヴァルツ
微笑ましいことのように聞こえるだろう。
グレーテ
「お仕事頑張ってね」
海獣
「ありがとうございます、グレーテ様」
シュヴァルツ
「ええ、申し付けられたことはなんでもしてみせましょう~」
ナナギ
「お菓子ありがとう、グレーテ!」手ぶんぶん
GM
そう、彼女もこの街の住人であることに変わりはない。
グレーテ
雑貨屋から出てくるブランの姿を見て、軽く手を振り
グレーテ
城の方へと戻っていった。
ブラン
「グレーテ様……?」
海獣
「お疲れ様です」
GM
ブランが戻ってくると、荷車に荷物が積み上げられていく。
ナナギ
「見て見てブラン!お菓子もらった!ブランもいる?」
ブラン
「ちゃんとお留守番できたみたいですわね」
ブラン
「まあ、いただきますわ」
シュヴァルツ
「もーフランちゃんおそーい☆」荷車にセクシーにもたれかかりながら。
シュヴァルツ
「ナナギは善良だなあ」感想。
ナナギ
はい、とブランにお菓子を分ける
ブラン
キャンディをひとつもらいながらシュヴァルツを見て
ブラン
「そうしていると、不真面目に見えますわよ……?」
海獣
ふまじめなんですよ。
ナナギ
「あくま、真面目になったらこれをやろう」
ナナギ
お菓子見せ
シュヴァルツ
「軍隊風にすればよろしいかな?」シュバッと直立する。不真面目。
ブラン
「よろしいですわ」
海獣
いいんだなあ。
ナナギ
よろしかった
シュヴァルツ
「悪魔は原則真面目に不真面目な生き物だから難しいなあ でもよろしいって言われたからもらおっと」
シュヴァルツ
ナナギの見せたお菓子に爪を伸ばす
ナナギ
「仕方ない、特別だぞ?」飴玉を一個あげ
ナナギ
「すきゅらも」スキュラにもあげる
海獣
「あ。ありがとう」
シュヴァルツ
「ワ~イ飴チャンだ~」直立姿勢のままぴょんぴょん。
海獣
愉しんでるなあ。
海獣
「買い物はこれで終わりですか?」
ブラン
「ええ、帰りますわよ」
シュヴァルツ
「地獄の荷車タイムの開催じゃの」
海獣
「頑張りますか……」
ナナギ
「さ、やるか…」ぶらーん
海獣
まず帰る方向へ馬車を向けるのが一苦労なんだよな。
海獣
*スペシャルの効果でティーセット、クエストの成功報酬として水パイプを手に入れます。
海獣
*水パイプはナナギに渡しておきます。
ナナギ
もらっちゃった
海獣
こっそり、ナナギの柱時計の扉の中へ、グレーテからもらった魔法の粉を隠しておいた。
GM
了解しました
ナナギ
こっそり入れられた!?
海獣
ナナギには許可を取りました(確定ロール)
シュヴァルツ
フフッ
ナナギ
許可したことになりました
GM
平和な街並み。豊かな暮らし。
GM
碾臼の魔女が作った、魅惑の街。
GM
『エルヴンミオレ』
GM
ヨハネスの妹にして魔女様のお気に入り。
女はこう呼ばれていた。
GM
"お菓子の家の魔女"グレーテつまり、PCたちにコインを棄てさせたのはハンスではなくグレーテである。
彼女の心の疵の力によって、PCたちは空腹感に苛まれ、眠気に襲われた。ハンスは妹のおかげで捕まえられた救世主たちを管理しているに過ぎない。
GM
[ ナナギ ] 水パイプ : 0 → 1

1ラウンド PKその2

GM
お茶会PK手番2回め
ハンス
スキュラの疵を抉ります
海獣
はい……
ハンス
11:『ハンスの部屋』ハンスの部屋。無駄に広く、豪奢。
GM
しばらくして。スキュラはハンスの部屋へと呼び出しを受ける。
海獣
断ることはもちろんできないので、大人しく向かいます。
GM
部屋に入ろうとすると、入れ替わりにシーツを巻いた全裸の女が走って出ていく。
海獣
うわ。
GM
その白いシーツには、ところどころ血が滲んでいるように見えた。
海獣
サディスト。
海獣
ハンスに対する印象をぼんやりと確認しながら、開いたままの扉をノックする。
イスカス
扉から顔をのぞかせた男が、招き入れるように扉を大きく開いて下がる。
海獣
「参りました」
ハンス
「やあ、ちょうどよかった。」
ハンス
「話でもしようと思って呼んだんだが……変わりの役目が出来たよ」
GM
広いテーブルに、新しい血のあとが残っている。
GM
それを、女が二人がかりで拭いているらしい。
海獣
流されたばかりの新鮮な血の匂い。
海獣
鉄臭さと生臭さが混じりいるそれを嗅ぎ取って、わずかに顔をしかめる。
海獣
「…失礼します」
ハンス
「服を脱いでそこに横になってくれるかい」
海獣
「…………分かりました」
海獣
できるだけ動揺のないように応えて、シャツを脱ぐ。
ハンス
「仰向けでもうつ伏せでも構わないよ」
海獣
「……下も?」
ハンス
「どちらでも」
海獣
逡巡する。血で汚れるのと、自分で脱ぐのと、どちらがマシか考えたのだった。
海獣
少し沈黙した後、ズボンは脱がずにテーブルにうつ伏せになる。
海獣
血腥さはまだ残っている。
海獣
自分がこれから何をされるのか、いやな想像が頭を巡る。
ハンス
「変わった模様だね」
海獣
「はい」
海獣
「…生まれつきで」
ハンス
「生まれつき?そうか」
海獣
この世界に堕ちて、自分と同じ獣の印を持つ者にはまだ会ったことがなかった。
海獣
悪魔やナナギのように、体の一部が人ではないものはいるが。
海獣
この世界で同種に会ったことはない。つまり、自分は元の世界にも増して、この堕落の国では物珍しいということだ。
海獣
「はい」
GM
やがて、末裔たちがワゴンを押して入ってくる。
海獣
うつ伏せになったまま、ちらりとワゴンに目を向ける。
GM
前菜、スープは既に終え、メインディッシュの肉料理。
GM
熱い焼きたての肉が、焼けた鉄板からスキュラの背へと移される。
海獣
「は。」
海獣
灼熱感。
ハンス
「料理もよく映える」
GM
付け合せも丁寧に。
海獣
鉄板の上で沸騰したソースが肌を伝い、しびれるような痛みを走らせる。
海獣
拳を握り、耐える。悲鳴ばかりではなく、背を丸めて料理を落とし、ハンスの不興を買わないように。
海獣
頭の中が屈辱と混乱でぐしゃぐしゃになる。
海獣
研究所では、仲間たちは人間としては扱われなかった。殴られたり蹴られたりはあった。
海獣
だが、こんな悪趣味でばかげたことに付き合わされたことはさすがにない。
ハンス
その背の上の料理にフォークをつきたて、ナイフで肉を切る。
ハンス
そこに、下の人間への配慮はない。
海獣
ひ、と悲鳴が漏れる。
海獣
あの時だって、こんな食事風景ではなかった。
ハンス
ざくりと、ナイフの先端が肌を傷つける。
海獣
あれはカトラリーなど使わなかった。歯を突き立て、獣のように貪った。
海獣
だがその、肉を切るためのぎざぎざの刃は、歯を想像させる。
GM
滲み出す血がソースに赤を添え、すぐに変色する。
ハンス
ハンスはソレを気にせず口に入れる。
海獣
ソースが沁みる。火傷を負った肌が痛む。
ハンス
ちらりと、スキュラの顔を見て笑みをうかべ。
海獣
脂汗が滲んでいる。
ハンス
味よりも、何よりも。その姿を楽しんでいるかのように。
海獣
苦痛と恐怖だけではないものにひきつっている。
ハンス
「いい"仕事ぶり"だね」
海獣
「…………あ、」
イスカス
それを、男は見下ろしている。
イスカス
何かあればフォローに入れるようにと。
海獣
言葉が出てこない。答えられない。
ハンス
「スキュラといったかな」
海獣
喰われている。
ハンス
ざくり、とフォークの先端が背に刺さる。
海獣
目の前でちかちかと光が明滅する。
海獣
血が散った。食われていく仲間の、食いちぎられた体の、その断面から出る血だ。
ハンス
「君は他の二人に比べ賢く、従順なようだ」
海獣
そうだ。
海獣
程度と方向性の違いがあれ、自分はこのようにもののように扱われることに慣れている。
ハンス
*スキュラの『被食願望』を猟奇で抉ります
ナナギ
*横槍をします
GM
ではチョイスから。
チャットパレットに入っているので使ってね
ナナギ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ナナギ
GM
では判定を
ナナギ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 7[2,5]+3 > 10 > 成功
GM
効果料を1d6でどうぞ
ナナギ
1d6  (1D6) > 3
シュヴァルツ
このイカをおたべナナギ
[ シュヴァルツ ] ヤリイカ : 1 → 0
ナナギ
わー、あくまのヤリイカぁ〜
GM
ヤリイカ使用で-5
シュヴァルツ
あくまのスルメイカだぞ
[ ナナギ ] HP : 21 → 20
ハンス
ティーセット使います
[ ハンス ] ティーセット : 3 → 2
ハンス
2d6+2+2-5>=7 猟奇 (2D6+2+2-5>=7) > 11[5,6]+2+2-5 > 10 > 成功
ナナギ
!?
ハンス
血の混じったソースに絡めた肉を咀嚼する。
海獣
研究所から逃げ出した実験体は、仲間を次々と食べていった。
海獣
あれは、人間たちが自分たちを殺すために作り上げたものだった。
海獣
それに気が付いた。
海獣
気が付いてしまった。
ハンス
「イスカス、君もどうかな」
イスカス
「私ですか?」
海獣
成績を認められ、研究員として職を与えられ、人間のように扱われ、
イスカス
「…………」
海獣
殴られたり、蹴られたり、嘲られたりすることはなくなっていった。
ハンス
「好きなところを齧るといい」
海獣
痛みをこらえるために拳を握る。
ハンス
「もう生え揃っているだろう?」
イスカス
「…………では」
海獣
だがそれは、人間たちが自分を同種だと認めてくれたわけではなかった。
海獣
自分たちの本質は変わっていなかった。仲間たちの無残な姿を見て、それに思い至った。
イスカス
スキュラの前に膝をついて、その顔を見る。
海獣
ずっと、喰われるために飼われていたのだ。
海獣
息が荒い。
イスカス
聞こえるか聞こえないかのささやき声
海獣
顔が、苦痛と恐怖に歪んでいる。
イスカス
「すみません」
イスカス
そして
海獣
だがそれ以上に、
イスカス
「いただきます」
イスカス
口を開けばサメのような鋭い歯
海獣
その鋭い歯、肉を食いちぎるためにあるかのように生えそろった牙を、
イスカス
それが、スキュラの左肩の肉を一口分食い破った。
海獣
男は待望していた。
[ 海獣 ] 被食願望 : 0 → -1
GM
気まぐれか、何かの腹いせか。
GM
ただ満足感を満たすためにおこなわれた、異質な血の晩餐。
GM
口に残る不快感、満たされる欲求。
GM
満足したのは一体誰だったか。
GM

1ラウンド ナナギ

GM
PC3手番目、ナナギの手番
ナナギ
*海獣(スキュラ)の疵、「罪悪感」を舐めます
海獣
ナナギ……今の私の顔を見ないで……
GM
シーン表は振りますか?(選んでもいいです
シュヴァルツ
寝取られ妻みたいなセリフ吐く
ナナギ
んふふ
ナナギ
一応振ってみよう
ナナギ
1d12 (1D12) > 7
GM
7:『中庭』ガゼボと噴水がある。空は暗い。
ナナギ
お、良いのでは
海獣
ガゼボにいるか。
ナナギ
ナナギは走っていた。
ナナギ
呼び出されハンスの元へ行ったスキュラが、なかなか戻ってこないからだ。
ナナギ
玄関、廊下、キッチン、遊戯室、牢屋
海獣
方々走り回って、ナナギは中庭を通りがかる。
海獣
空は暗い。雲が重く垂れこめて、堕落の国にはめったに陽の光が注ぐことはない。
ナナギ
きゅっ、と足を止め…そちらを見る
海獣
曇り空の下、中庭はしかし、魔法の力で木や芝生が生えそろう。
海獣
ガゼボもまた、陽の光を遮るように屋根がある。
海獣
その屋根の下。
海獣
椅子にぐったりと男が腰かけていた。
ナナギ
だだだっ、と足音を立ててスキュラの元へと駆けていく
ナナギ
まだ、ナナギにはスキュラの顔は見えない
海獣
項垂れて、両手で顔を覆っている。
ナナギ
だが、それでも…今スキュラを一人にしてはいけないと思った
ナナギ
「すきゅら!」ガゼボの手前でぴたりと止まる
海獣
びく、と肩が震える。
ナナギ
「すきゅら…」
海獣
「……………」
海獣
顔を上げた男の顔には、力ない笑みが浮かんでいた。
海獣
辛うじて装った、という風の。
海獣
「……やあ、ナナギ」
ナナギ
「…すきゅら、顔隠しててもいいから」
ナナギ
「嘘の笑いはしなくていい」
海獣
「……」
海獣
言われて、男は再び項垂れて顔を覆った。
海獣
「ごめん」
海獣
「ちょっとこたえた」
ナナギ
ううん、と首を振り。ゆっくりとスキュラに近づく。
ナナギ
「隣いいか?」先ほどスキュラがしてくれたみたいに
海獣
「ああ」
海獣
ほかに座るもののことなど考えもせず、ベンチの真ん中を占有してぐったりしていた男は、
海獣
ナナギのために少しだけ隣を空ける。
ナナギ
「ん」
ぽてん、とスキュラの隣に座る。ごん、と木材の音が響く。
ナナギ
「んっと…」
海獣
柱時計のぶつかる音。食べられないためにナナギが隠れていた、空洞に響く音。
海獣
「……」
海獣
「秘密に、していたことがあって」
ナナギ
「ん、聞く」
ナナギ
ナナギには、慰めるとかそういうのはできない
海獣
これは本当は、ナナギに話すべきではない。
ナナギ
だから、聞く
海獣
そう思いながら、男はため息をついて、口を開く。
ナナギ
隣にいてあげる
海獣
「私もね」
海獣
「食われなかったんだ」
ナナギ
「………」
海獣
背中の傷は医務室で手当てを受けて治ったが、食いちぎられた肩だけがまだ痛む。
海獣
包帯が見えないように巻かれていて、血が滲むことはない。
ナナギ
じっとスキュラを見つめる、それしかできないから
海獣
歯が食い破った瞬間の、悪夢のように甘美な痛みは失せて、じくじくと痛んだ。
海獣
それは死んだ仲間たちが感じた痛みだ。
海獣
「きょうだいではないけど」
海獣
「それぐらい親しく育ってきた」
海獣
「私たちはひとところに集められて、同じところで暮らしていたから」
ナナギ
「うん」
海獣
「目の前で、ひとりずつ」
海獣
「私は隠れていなかった」
海獣
「だから、私の順番も、いずれ回ってくるはずだった」
海獣
「目の前に、封筒が落ちてこなければ」
海獣
「…………」
海獣
唇が震えて、言葉を躊躇う。
ナナギ
「すきゅらは、後悔してるのか…?一人で、その…」
自分の境遇と重ねる
ナナギ
「生きてること…」
ナナギの兄姉は、どうなってしまったのだろうか
ナナギ
そう思ったことは、何度もある
海獣
「…………私も、」
海獣
「一緒に喰われるべきだった」
海獣
ナナギにそれを言うべきではない。
海獣
一人生き残って、無力感に打ちひしがれているこの子供に。
海獣
それを分かっていて、口にせざるを得なかった。
ナナギ
この柱時計から出て、食われるべきだった。と思うことはあった。
確かにあった。
ナナギ
でも。
ナナギ
「でも、すきゅらは生きてるぞ」
そして、ナナギも生きている
ナナギ
「すごく悩んで、苦しんで、悲しんで…」
海獣
だから、今からでも。
海獣
その言葉を辛うじて飲み込んで、男はナナギの言葉を聞く。
ナナギ
「でも、すきゅらは生きてる」
ナナギ
「それは、"生きたい"からだ」
海獣
「……」
ナナギ
「すきゅらは"生きたい"、そう思ってる」
ナナギ
「たくさん、いろんなことあって…考えて、わからなくなってるかもしれないけど…」
ナナギ
「"死にたい"も、あるのかもしれないけど…」
ナナギ
「でも、生きてる」
海獣
「ナナギは……」
海獣
「……私が」
海獣
私たちが。
海獣
「“生きたい”と思って、いいと」
海獣
「そう、思ってるかい?」
ナナギ
*ティーセットを使用します
[ ナナギ ] ティーセット : 2 → 1
GM
疵と能力を宣言してね
ナナギ
*海獣(スキュラ)の疵、「罪悪感」を「愛」で舐めます
GM
どうぞ
ナナギ
2d6+3+2=>7 判定(+愛) (2D6+3+2>=7) > 6[4,2]+3+2 > 11 > 成功
GM
成功です
ナナギ
愛!
海獣
愛だ!
シュヴァルツ
愛だな!
海獣
俯いたまま、あなたの顔を見れないまま。
海獣
男はそれでも、あなたの言葉を待っている。
ナナギ
ーーー“生きたい”と思って、いいのか
ナナギ
その言葉をしっかりと受け止め…、考え………
ナナギ
ない!
ナナギ
「わからん!」
海獣
「………………」
ナナギ
「生きたいって考えることに、許可とか必要ない!」
ナナギ
「ナナギは生きたい、多分生きたい」
ナナギ
「そして」
ナナギ
「すきゅらには、生きていてほしいと思ってる」
ナナギ
「すきゅらは言った、ナナギが必要だと。頼りにしてると」
ナナギ
「それはナナギも一緒だ、すきゅらが必要だし、頼りにしている!」
ナナギ
あくまは知らん
シュヴァルツ
そんな~
海獣
男はナナギの言葉を聞いて、しばらく沈黙し。
海獣
それからゆっくりと、手を下ろした。
海獣
「……分からんかあ」
ナナギ
「わからん!」
海獣
「そうだね、分からんね」
海獣
「──変なことを聞いてすまない。ナナギ」
ナナギ
「………すきゅら」
海獣
肩の傷が、心の疵が痛んでいる。
ナナギ
「でも、それでも生きたいって思っていい、って言葉が欲しいなら」
ナナギ
「ナナギが許可する!生きよう!」
海獣
その痛みはまだ残っている。
海獣
救世主が救世主である以上、消えることはない。
海獣
けれど、
海獣
「うん。生きるよ」
海獣
「別に、きっと、死にたいわけじゃないんだ」
海獣
「生きるのが少し大変で、投げ出したくなるのさ」
海獣
それはそれだけのことで、ただし時にほんとうに命取りになる。
ナナギ
「わかる、ナナギも重いもの持ってる時ぽいしたくなる」うんうん
ナナギ
「でも、落としたら大変だから。ナナギは頑張るのだ」
海獣
「うん、今は大丈夫だ」
海獣
「ナナギに少し持ってもらった」
ナナギ
「いつのまに?!」
ナナギ
「ここか?!」柱時計の中を開ける
海獣
「私には重いけど、ナナギには私の分はあんまり重くないみたいだ」
海獣
そこにはさっき渡した魔法の粉が入っているだけだ。
ナナギ
「………」
ナナギ
「そっか、じゃあナナギが持とう!」
海獣
「頼むよ」
海獣
「…………、…探してくれてたのかい?」
海獣
思い出したように言って、ナナギの顔を見る。
ナナギ
「うん、すきゅらが心配だったから」
海獣
「ありがとう。……大変だったろう。こんな場所にいて」
ナナギ
「?」
ナナギ
「すきゅらを探すのに…、大変とか、あまり考えてなかった…」
海獣
「ん。そうか……」
海獣
「もう大丈夫だよ、部屋に戻ろう」
海獣
「自由行動とはいえ、あんまり帰らないとブランに怒られるかも知れないからね」
ナナギ
「ブランは怒るとこわい」
海獣
「そうとも」
ナナギ
「戻ろう!」
ナナギ
スキュラの手を引いて、立ち上がる
海獣
「ああ」
海獣
差し出された手を緩く握り返し、男もまた立ち上がった。
GM
言葉にすることで軽くなるものがある。
GM
抱えた疵の形も重さもそれぞれ違えど。
GM
救世主は皆、疵を抱えている。
GM
もし、誰かと一緒に抱えることが出来たなら……。
GM
[ 海獣 ] 罪悪感 : 0 → 1

1ラウンド PKその3

ハンス
悪魔の疵を抉ります
シュヴァルツ
こわ~い
ハンス
9:『展示室』綺麗で広い部屋に檻が並んでいる。
GM
『展示室』と呼ばれるそこは、奴隷の購入者が商品を選ぶ場所。
シュヴァルツ
そこに呼ばれたのかな ルンルン
GM
呼び出しを受けたシュバルツが到着したとき、そこには既に3人ほどの『客』が待機していた。
ハンス
「彼がそうだ」
シュヴァルツ
おやおや、と思った。ひょっとして自分は売られるのだろうか?
GM
シュヴァルツの後方で扉が閉ざされる。
シュヴァルツ
客を一人ひとり、吟味するように見下す。
GM
客のうちのひとりが、前に出てじっとその顔を見る。
エミリオ
「…………ふぅん、コイツがねぇ」
エミリオ
軽く腰を曲げてサングラスの上から視線を向ける。
シュヴァルツ
あまねく全てのヒト型を見下している悪魔は、その視線にいちいち気を悪くしたりはしない。
エミリオ
「確かに、生意気そうな面してんじゃん」
GM
ハンスは少し離れた場所からその様子を見ている。
シュヴァルツ
売られれば先日見たように地を這うような事もあるだろう。
ハンス
その口元には笑み。
シュヴァルツ
それもまた一興。なぜなら……
シュヴァルツ
ハンスが自分を扱いかねて手放した、その事実で3日は笑っていられそうだからだ!
シュヴァルツ
エミリオに視線を返したまま口を開かない。喋れ、もてなせ、などの命令がないからだ。
ハンス
「そうだろう?」
エミリオ
「はは、いたぶりがいがありそうだねぇ」
エミリオ
「おい」
エミリオ
エミリオが後方の二人に声をかけると、大柄の男たちはシュヴァルツの後ろへと回る。
エミリオ
「まぁ、立ちっぱってのは……」
エミリオ
「なんだっけ、頭が高い?」
エミリオ
顎で指示を出すと、一人の男が後方からシュヴァルツの膝の裏を蹴り、もう片方の男が頭を上から押さえつける。
シュヴァルツ
使われる男たちに視線を向けることもなく、エミリオを見下すーー
シュヴァルツ
暴力に反応するすべもなく、細い体はあっさりと地に這わされる。
エミリオ
「結構余裕じゃん」
シュヴァルツ
組み伏せられたまま目線だけエミリオに向けた。脆弱な体には確かに痛みがある。わずかに眉を顰めたまま、それでも目はまだ笑っている。
シュヴァルツ
ぐ、ぐ、と抑えつけられたまま笑う。
エミリオ
がっと、前から額のあたりの髪を掴み、
エミリオ
「なんか面白いことあった?」
シュヴァルツ
「いいえ、あなた様のほうが……」
シュヴァルツ
「ハンス様より、"うまくできる"かと」
シュヴァルツ
「そう思ってしまいまして……」
エミリオ
「ふぅん」
シュヴァルツ
ぎち、とヒトを模した頭皮の引き攣れる感覚が、発生する痛みが不快だ。
エミリオ
片手で髪を掴んだまま、口の中に親指を突っ込んで肉を横に引っ張る。
シュヴァルツ
頬がぎちりと伸ばされて、かみそりのような牙がむき出しになる。
エミリオ
「もっと上手にお話できるでしょ~?」
エミリオ
「……っと、なるほど」
シュヴァルツ
「は、は、は」口を横に引かれたままでも出来る発音で笑う。
エミリオ
口の中を覗き込み、笑う。
シュヴァルツ
この男の口はやけに伸びて開く。
エミリオ
「面白い体してんね」
エミリオ
「おい」
エミリオ
男二人に左右から拘束させ、自分は離れる。
シュヴァルツ
悪魔の体を見るのは初めてかな?とでも言ってやりたかったが、無様な発音になるのを嫌い、笑うのみとした。
シュヴァルツ
たやすく拘束され、暴れない。……そうすることで、自分の不可能から目を逸らす。
エミリオ
「どこまで丈夫か試してみるか」
シュヴァルツ
この世界に来る前ならば触れさせもしなかったであろうに。
エミリオ
ゴツゴツとしたスニーカーのような靴底で、顔を踏みつけにする。
エミリオ
「あっはっはっはっは」
シュヴァルツ
ぎ、ぎ、と口の端が吊り上がる。痛みと……ヒトなんぞに踏まれるという屈辱が、抑えきれぬ熱さとなって笑顔を作らせる。
エミリオ
「お前さぁ」
エミリオ
「生意気なんだってさ」
エミリオ
がっ、と蹴る。
エミリオ
そこに遠慮はない。
シュヴァルツ
これほどまでに痛むのは、かれこれ何年ぶりの痛みだろう?
シュヴァルツ
頬の肉が自らの歯で切れて、裂け、一瞬でぬるい血の味に変わる。
エミリオ
隣の男たちはシュヴァルツが倒れないように支えている。
エミリオ
がっ、がっ
シュヴァルツ
切れた頬の内の肉よりも、下賤な人の足が、……と思考する間も無く顔を蹴り込まれる。
エミリオ
「悪いねぇ、これじゃ売れなくなっちまうな」
エミリオ
「ひひひ」
シュヴァルツ
コインのない体はたやすく歪み、鼻の骨は折れ、蹴り込んだところから色を変える。
エミリオ
靴の底に挟まっていた砂粒や土がパラパラと落ちる。
シュヴァルツ
笑っていた目は次第に驚きに変わり、堪えるように細められ、そして射殺さんばかりに睨むようになった。
エミリオ
手をさっとふれば、男たちは手を離し
エミリオ
ごり、と強い一撃で頭を床に打ち付けるように蹴り飛ばす。
シュヴァルツ
苦悶の声を漏らすのを舌を噛んで耐えた。
エミリオ
「ひっでぇ顔」
エミリオ
「ドブスか?」
シュヴァルツ
開放された軽い体はあっさりと吹き飛んで、床に新しい汚れを点々と作る。
シュヴァルツ
「く、く」
シュヴァルツ
脳を焼く痛みと屈辱を、笑いにして誤魔化す。
エミリオ
左手で首を掴み、倒れた先に押さえつけ。
シュヴァルツ
ひどく歪んだ顔には、先程の余裕を貼り付けようとしても貼りつかない。
シュヴァルツ
げぁ、と潰れたカエルのような音が鳴る。
エミリオ
「あーあ、コレじゃ値段もろくにつかないよなぁ」
エミリオ
「麻袋と交換でいいんじゃねーの」
エミリオ
「あ、中に物入れられるだけ袋のがマシか」
シュヴァルツ
「ぎ、ひひ……値切られておるぞ、ハンス様ァ」
エミリオ
男たちが笑う。
シュヴァルツ
「カードに負けた、憂さ晴らしにィ、外注とはなぁ」
エミリオ
「踏め」
エミリオ
ガタイのいい男たちが、それぞれ
エミリオ
右手を、左腕を踏みつける。
シュヴァルツ
「ぎあっ」
エミリオ
「よく回るお口でちゅね~」
エミリオ
「ナイフで半分に切ってやろうか?」
シュヴァルツ
「悪魔は、おしゃべりでなぁ……みみざわり、だったかな」
エミリオ
「悪魔……悪魔ねぇ……そういや、随分大事に」
シュヴァルツ
痛みに顔を歪ませながら、潰されて歪んだ声を出しながら、それでもまだハンスを笑っている。
エミリオ
右拳でとんとんと胸元を叩く
エミリオ
「隠してんじゃねーの」
シュヴァルツ
「……」ニヤニヤと笑う。
シュヴァルツ
その内心は穏やかではなかった。
ハンス
シュバルツの『契約』を猟奇で抉ります
シュヴァルツ
幾ら殴られ甚振られようとも、なんなら殺されて恥ずかしめられようとも、この男には構わなかった。
シュヴァルツ
ただ、もし体を開かれて、心臓を抉りだされてしまえば?
ナナギ
*横槍をします
GM
チョイスからどうぞ
ナナギ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ナナギ
ぐぬぬ
ナナギ
*ティーセットを使用します
GM
+2で判定どうぞ
[ ナナギ ] ティーセット : 1 → 0
ナナギ
2d6+0+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+0+2>=7) > 9[5,4]+0+2 > 11 > 成功
GM
効果値を1d6で
ナナギ
1d6 猟奇!!! (1D6) > 3
ハンス
ティーセットを使用します
ハンス
2d6+2+2-3>=7 猟奇 (2D6+2+2-3>=7) > 12[6,6]+2+2-3 > 13 > 成功スペシャル。PKはPCと違い、スペシャルしても小道具は得られないが、判定は絶対成功となる。(絶対成功でなくても値だけで成功はしている)
ナナギ
?????
エミリオ
悪魔の下腹に馬乗りになって、両手を男たちに踏みつけにさせたまま
エミリオ
胸元の戒めを解き放ち
エミリオ
「さぁて……」
シュヴァルツ
この世界に堕ちた時に、久方ぶりに自分の心臓の存在に気づかされた。
エミリオ
「此処には何が入ってるのかな~っと」
シュヴァルツ
慌てて人間の姿を取り、その肉と服で戒めとしたが。
エミリオ
両手の爪を肋骨にそって這わせ、指を肉に埋め込んだ。
シュヴァルツ
……ベルトが勝手に戻ろうとする。しかし、それも弱々しく、エミリオの力で引き裂けるものだ。
シュヴァルツ
「……やめろ!」
シュヴァルツ
「お前のようなどこの何とも知れぬヒトなんぞに!我は扱えるようなものでもない!」
エミリオ
すぶり
シュヴァルツ
「ぎっ」
シュヴァルツ
指が、作られた肋骨に触れる。
シュヴァルツ
ひとのものと違う温度。
エミリオ
「ほぉん」
エミリオ
ずぶり
シュヴァルツ
「ぎゃあああっ」
エミリオ
組み合わせて一列に並んだ指が
シュヴァルツ
肉を裂かれる痛みではない。
シュヴァルツ
じぶんそのものに迫られる不快感!
エミリオ
褐色の肉をぶちぶちと左右に開き
エミリオ
ソレを見る。
シュヴァルツ
開かれたからだの内から、鎖の繋がった"本"がまろび出た。
シュヴァルツ
本の表紙には、『アロイムリムリール』と刻まれている。
エミリオ
「『アロイムリムリール』」
シュヴァルツ
「やめろ!やめろやめろ!」
ついに恥も外聞も無く暴れはじめる。
シュヴァルツ
「ギャアアアアア!!!!!」
エミリオ
「ソレがお前の名か」
アロイムリムリール
人間に!人間なんぞに名を呼ばれた!!!!
アロイムリムリール
屈辱が何よりも身を焦がし、骨を焼いた。
アロイムリムリール
指先から脳髄まで怖気が体中を走り回り、のたうち回るような苦痛を与える。
エミリオ
「悪魔……ははは、こりゃ便利だ」
アロイムリムリール
「貴様!貴様、ぎ、ぎさま……」
エミリオ
血まみれの手で乱暴に本を掴み
エミリオ
「貴様ぁ?」
アロイムリムリール
「本から、手を、はな、ぜ……」
エミリオ
指先で愛撫するように撫でる。
エミリオ
「破いてくれって言ってるのか?」
アロイムリムリール
心臓に伝わる感触に、足の指がびくんと震えて伸びた。
アロイムリムリール
本に、名を書かれれば終わる。
エミリオ
ぱらぱらと、弄ぶようにページを捲り
アロイムリムリール
「…… ……」
アロイムリムリール
「お、おねがいします」
アロイムリムリール
「そ、それは、悪魔の心臓で」
エミリオ
悪魔自身が作り出した血で濡れた爪の先で
アロイムリムリール
「し、死んでし、」
アロイムリムリール
「やめろって言ってるのがわかんねえのかァ!!!!!!」
アロイムリムリール
「あああああ!!!クソクソクソ!!!!触れるな!やめろ!」
アロイムリムリール
心臓には過去の契約履歴が書き込まれていた。
アロイムリムリール
条件と内容が記載された数々のページをめくっていけば──空白のページがもちろん、ある。
アロイムリムリール
暴れようとしても抑えつけられ、何もかなわない。
エミリオ
「……無償で、死ぬまで」
エミリオ
「俺がこき使ってやるよ、悪魔ちゃん」
アロイムリムリール
「きさま、きさま、きさまァーーーーーーッッッ!!!!」
エミリオ
実に都合よく、抜け目のない目で
エミリオ
記載した文面の最後に
アロイムリムリール
我が!全てのヒトが平伏し、我に媚びて、礼を尽くしてようやく契約を求めたというのに!
エミリオ
『エミリオ・グルグスレーヴ』
エミリオ
その名を刻んだ
アロイムリムリール
この、ように、その辺の有象無象の悪魔、いや、それよりも悪く!
エミリオ
「あっはっはっはっは」
アロイムリムリール
本に繋がった鎖を通して、翻訳された契約内容が悪魔に通る。
アロイムリムリール
ぎ、と醜い悲鳴を漏らして身を硬直させ、心臓に刻まれた文面を──文字通り全身が理解させられる。
アロイムリムリール
指が何かを掴もうと暴れ、足が痛みにぴんと伸ばされて、しかしそれも、従属の命令が体に染み渡れば、かすかな音を立てて床に落ちるのみだった。
エミリオ
「…………」
エミリオ
「…………」
エミリオ
「さぁて、俺のかわいい奴隷ちゃん」
アロイムリムリール
エミリオの言葉のひとつひとつがわかる。その呼び名は自分を呼ぶものだ。
エミリオ
「そのぶっさいくな顔、引取に来るまでに治しとけよ~」
アロイムリムリール
「しょうち、いたし、ました」
エミリオ
ぐりぐりと頭をなでて
アロイムリムリール
言葉を発するだけで狂いそうになる。
エミリオ
「いいこでちゅね~」
アロイムリムリール
「ありがたき、しあわせ」
アロイムリムリール
屈辱と憎悪で血を吐きそうだ。
ハンス
その姿を、満足げに眺めている。
ハンス
己がなんと思われていようか、わかっていれども
ハンス
復讐は、気分がいい。
アロイムリムリール
悪魔は……あなたが一生掛かっても受けることのない絶大な屈辱に全身を灼かれ、縛られて、びくびくと弱々しく床の上に転がっている。
GM
権力は、力なき者に暴君の衣を着せる。
GM
たとえそれが布一枚の虚勢だとしても
GM
紙切れ一枚で他者の生を蹂躙できることに変わりはない。
GM
[ アロイムリムリール ] 契約 : 0 → -1
[ ナナギ ] HP : 20 → 19
[ ハンス ] ティーセット : 2 → 1

マスターシーン

GM
ある、穏やかな日の事。
GM
朝食も終わり、しばらく。昼下がりの事。
GM
3人の元へイスカスがやってくる。
イスカス
「やぁ」
海獣
「!」
アロイムリムリール
「おや」
ナナギ
「ひょえぇ…」
海獣
思わず目を背ける。
イスカス
スキュラを見て、
イスカス
しかし、その仕草に謝罪は告げず。
イスカス
「散々な目にあっているようですね」
イスカス
「動く元気はございますか?」
海獣
「……何か、お仕事ですか」
ナナギ
「うごけます…」ぱたぱた
アロイムリムリール
「頼み事があるのならばやってやらんこともない」
イスカス
「いえ、少し見せたいものがありまして」
イスカス
「よければ、一緒に来ていただけますか?」
海獣
遊戯室の新しい絨毯とかじゃないだろうな。
ナナギ
今は二人がいる…、大丈夫…
イスカス
大丈夫ですよ
海獣
「はい……」
ナナギ
「いきます…」ぷるぷる
海獣
いずれにせよ、ハンスのお気に入りとやらのかれの誘いに断れるような身分ではないのだ。
イスカス
「では、こちらに。」
アロイムリムリール
何も言わずに、ついてってやるんだが?って態度で後ろについていきます。
イスカス
イスカスは3人を引き連れていく。
ナナギ
大丈夫、ナナギは今頑張るナナギ…。何かあったら、なんか、こう…。なんかしよう。
GM
この日、この時間。裁判所内はいつもより少し静かに見えて。
GM
12:『裁判所』円形の闘技場。客席がある。
GM
イスカスが連れてきたのは、裁判所。
GM
客席ではなく、その下の僅かに隙間の空いた控室だ。
海獣
「……『裁判所』」
イスカス
「さぁ。こちらです。」
イスカス
「静かにね。」
ナナギ
すすす…
海獣
案内されるままに控え室に入って、あたりを見回す。
海獣
「…戦わされるんですか?」
イスカス
「いいえ。覗いてみてください」
GM
隙間から覗ける闘技場には、2人の奴隷を引き連れた市民らしき救世主がひとりと
GM
ここで何度か見かけた救世主が3人。
アロイムリムリール
「おー ポケ○ンバトルかな」
GM
そうして、そこにハンスが現れる
ナナギ
ちらり…
GM
こちらには気づいていないようだ
ハンス
「これより、裁判を開廷します。」
GM
湧き上がる歓声と、開始される『裁判』。
GM
この上からも聞こえてくる。
海獣
「……」
GM
裁判は圧倒的に『市民』が優勢だ。
イスカス
「『裁判』です」
海獣
「……裁判ですね」
アロイムリムリール
「こんなんじゃ賭けが成立せんなあ!」楽しそうに裁判を見ている。
ナナギ
「……うん」
イスカス
「救世主は30日に一度、『裁判』で他の救世主を殺さなければならない。」
イスカス
「市民だって、そのルールは変わりません」
GM
途中から、裁判所で見かけた救世主たちの連携は乱れる。
GM
始まるのは仲たがい。
GM
『誰が生き残るのか』
GM
そんな話が微かに聞こえる。
アロイムリムリール
「いいぞ!醜いぞ!」キャッキャ
海獣
「……」
イスカス
「…………コインの枚数が違うんですよ。」
海獣
そこまで含めて見世物なんだろうな。あれは。
アロイムリムリール
「ハハハ、なるほどな」
イスカス
「『裁判所』の救世主は、それぞれ5枚しか堕落の国に堕ちてきたばかりの脅威度1救世主は、コインを10枚所持している。持っていないんです。」
海獣
「5枚」
ナナギ
「………」
イスカス
「エルヴンミオレの『市民』は、基本的に15から30枚は持つことを許されています。」
アロイムリムリール
「1人差し出して、生き残らせてもらおうって魂胆だ」
海獣
「それじゃ、ろくな力は使えないな……」
イスカス
「ええ。『奴隷』が裁判を生き延びるのは困難ですから」
海獣
「責務を果たすのに便利な奴隷か……」
イスカス
「この街の『裁判所』のシステムですよ」
海獣
「警告ですか?」
イスカス
「ふふ」
ナナギ
「…なんかやだ」むすっ
イスカス
「終われば気づかれます。場所を代えましょう……私の部屋へ。」
海獣
「……」
海獣
黙って、相手の後に続く。
海獣
どうやら、あのハンスに言われて……というわけではなさそうだ。
アロイムリムリール
後ろ髪引かれる事もなくついていく。
ナナギ
「…お前は何を考えているのかわからん」それでもついていく
イスカス
「よく言われます」
海獣
ナナギの話を聞く限り、彼はハンスを誘導するような言動をしていた。
海獣
ハンスに隠れて何か私たちに話を?……そう見せかけて、ということもあり得るけど……まあでも、どっちにしろ従うしかない。
GM
6:『使用人室』うさぎのねどこ。
GM
3人とは別の棟、末裔たちの部屋の一角にイスカスの部屋はある。
GM
広くはないが、街の通りからは隠れた使用人のための棟だ。
イスカス
「おかけください。」
イスカス
4人用のテーブルと椅子がある。
海獣
「失礼します」
海獣
椅子を引いて腰を下ろした。
アロイムリムリール
「うむ」慇懃に腰を下ろす。
ナナギ
「罠ある?」
イスカス
「使用人には『粉』の支給があって、必要なものはある程度揃えられるんです。」
イスカス
「それから、許されているものがもうひとつ……ご存知かとは思いますが」
イスカス
懐から取り出した革袋をテーブルに置く。
イスカス
「コインの所有です」
イスカス
「ふふ……罠はありませんよ」
アロイムリムリール
「ふむ」
海獣
「……はい、伺ってます」
ナナギ
それを聞いて、ぽすん、と椅子に座る
イスカス
「その中には、コインが15枚はいっていましてね。」
イスカス
「差し上げます。5枚ずつ。」
海獣
「……」
ナナギ
「え」
海獣
「つまり」
アロイムリムリール
「目的を聞いても?」
海獣
「裁判所に出るときは、一人十枚になるってことですか」
イスカス
「…………もうすぐ」
イスカス
「ヨハネス……ハンスの裁判があるんです。」
イスカス
「ええ、裁判に参加する『奴隷』には必ず5枚」
ナナギ
「………」
イスカス
「ハンスの所有しているコインが貸し与えられます。」
海獣
「……ハンスの所持している六ペンスコインは、あの感じからして30枚程度」
イスカス
「この5枚と合わせて10枚。ハンスは15枚。」
イスカス
「十分に勝ち目のある裁判だと思いませんか?」
海獣
「……あなたは、ハンス様のいちばんの『お気に入り』だと聞きましたが」
ナナギ
「…それはそうかもしれない」じっとイスカスを見ている
アロイムリムリール
「ギリギリを楽しみたいのかね?それとも……」
アロイムリムリール
目的があるのかね。目は言外にそう問う。
イスカス
「…………」
イスカス
「恋人が死んだんです」
イスカス
「正確には、耐えられなくなったといいますか……」
イスカス
「彼は、死を懇願していました」
海獣
「……」
海獣
「それって……」
イスカス
「ええ」
アロイムリムリール
「ああ」
アロイムリムリール
あいつかな。
イスカス
「うまくやってきました。これまで。」
イスカス
「しかし、気が付いてしまったんですよね。」
イスカス
「『粉』では彼の遺品は作れないという事に。」
ナナギ
「………」
イスカス
「遊戯室の床に敷かれたままではかわいそうですし」
アロイムリムリール
そっちかあ~
海獣
じっとイスカスを見つめる。
ナナギ
身体が硬直する
海獣
いかにもそれらしい。納得できる理由に聞こえる。
イスカス
「ハンスの裁判の相手には、あなた方が選ばれるのではないかと考えています。」
海獣
いっぽうで。
海獣
そうやって奴隷に希望を持たせて、いざ裁判の際にコインは配布されない、絶望する様を眺める──
海獣
かれらがそういう趣向を好みそうなものたちであるのも確かだ。
海獣
……イスカスに食い破られた、左肩が痛んだ。
イスカス
「いかがですか?」
海獣
「謹んで受け取ります」
ナナギ
「…これは、お前がしたいこと?」イスカスとコインを交互に見る
イスカス
「ええ」
イスカス
「一人では、ハンスには勝てない。」
ナナギ
じっと、見つめる
イスカス
「味方を探すには、リスクが高すぎる。」
イスカス
「その点君たちはここに来る前からの知り合いで仲がよさそうだし」
イスカス
「バランスもよさそうだ。」
イスカス
「私は君たちに『賭け』ることにしただけ」
海獣
……ハンスのご機嫌取りにあなたのことを密告しても、信じてもらえなさそうだしな。
アロイムリムリール
「ま、コインはどうにかせねばならんかったのだ……頂いておこう」
イスカス
「動きにくくなりますので、できれば内密にしてほしいところですが……」
ナナギ
「わかった、信じる」
ナナギ
「誰にも言わない」
海獣
「ええ、言いませんよ」
アロイムリムリール
「そう願うのであれば。」
イスカス
「ありがとうございます」
イスカス
「では、お部屋までお送りしましょう。」
海獣
「よろしくお願いします」
イスカス
「期待しています」
ナナギ
「ん」ぴょん、と椅子から降りる
ナナギ
「ねえ」
ナナギ
イスカスに呼びかける
イスカス
「はい」
ナナギ
「ありがとう、ごめんなさい」深々と、お辞儀をする
ナナギ
何に対して、とは言わない
イスカス
「…………」
イスカス
「ええ」
海獣
「……」
イスカス
「…………」
イスカス
スキュラに何か、声をかけることはしなかった。
海獣
謝罪の必要も感じない。
海獣
裁判所の『使用人』、コインを何枚持っていようとも、
アロイムリムリール
3人の間に交わされる何かを揶揄することもない。
海獣
ハンスの所有物であり、彼に従わねばならないことに変わりはないからだ。
GM
そうして、3人の救世主たちはそれぞれコインを受け取り部屋へと案内される。
GM
各々心に抱えるものはあれど
GM
きたるべき裁判に備えて。