シナリオ導入

六塔理臣
ぱちん、と硬い音を立てて、懐中時計の蓋を開く。
六塔理臣
「──時間ですね」
碓井 晴貞
「そうみたいですねぇ」
シャイニング・輝元
「そのようだな! ハハハ!」
シャイニング・輝元
「このボクの美しさを目に焼き付ける準備はいいかい?」
神籬囀
「さあねえ~、まだ知らない奴のことだからねえ」
碓井 晴貞
「(うわ光ってる……ちょっと人工眼球に悪そうだな)」
サヨ
「入って早々小芝居始まってるッス」
碓井 晴貞
「あははは……」
GM
GM
老人と男が対峙する。
マクレガー・ウッドマン
「夜光よ。血迷ったか」
七城夜光
「血迷ってなどいない。真理に目覚めたのだ」
七城夜光
「もはや私の求めるものは、ここにはない。連盟も、あなたの教えも、等しく無価値であると悟った」
マクレガー・ウッドマン
「愚かな。禁書に魅入られたか」
七城夜光
「否定はしない。好きに受け取ればいい」
七城夜光
「今の私は、あなた方の理解の遠く及ばぬ次元に居る」
マクレガー・ウッドマン
「逃がすと思うか」
七城夜光
「……」
七城夜光
「かつての我が師よ、残念だ」
七城夜光
「あなたに私は殺せない」
マクレガー・ウッドマン
「──侮るな!」
GM
老人が手をかざす。その腕輪は光り輝いて──
GM
GM
GM
GM
──燃え上がる施設。
GM
偽りの名前。失われた想い出。
GM
己を見失った少女は逃避の果てに、神殺しと出会う。
GM
魔術の鬼才。かつての兄弟子。やがて訪れる決着の時。
GM
悪意の霊木が降臨する時、少女は本当の夢を見るのか?
GM
武装伝奇RPG『神我狩』──『人造生命は神殺しの夢を見るか?』
GM
◆シーン1:不思議な少女
GM
シーンプレイヤー:PC①
GM
昼下がり、街中。
GM
その少女は、倒れた子猫の傍らに佇んでいた。
アマンダ
「……」
GM
おそらくは轢かれたのだろう。猫は全身を強く打ち、大きな傷からは血が流れていた。
GM
彼女がその猫に手を触れる。すると、淡い光が灯り、傷が瞬く間に治ってゆく。
神籬囀
そこへ女が通りがかる。
アマンダ
「あ……」
アマンダ
見られてまずいものを見られた自覚はあったのか、気まずそうな顔をする。
神籬囀
見る間に治っていく猫と、気まずげな少女の表情へ順に目を向けて、
神籬囀
「──いいことしたね」
アマンダ
「……見ちゃった?」
神籬囀
「ああ、見ちゃった」
アマンダ
「驚かないの?」
神籬囀
「ほかの人に見られたら面倒なことになるね」
神籬囀
「次からは、もうちょっと、隠れてやった方がいい」
アマンダ
「……次……」
神籬囀
少女の前に屈みこんで、視線を合わせる。
アマンダ
「……こういう力を、他にも見た事があるの?」
神籬囀
「ん……」
アマンダ
「私には分からない、不思議な力……ものを治したりすることができる力……」
神籬囀
少し考えるように視線を巡らせる。
神籬囀
「そっか、何も知らないのか……」
アマンダ
「……うん……」
アマンダ
少女が猫から手を離すと、猫は軽々と立ち上がり、物陰へと走り去っていった。
神籬囀
チラッとそれを目で追って、再び少女に目を向けた。
神籬囀
「…ん……お父さんとかお母さんには聞いた?」
アマンダ
「………………」
アマンダ
その言葉を聞いて、視線を落とす。
アマンダ
「あなたの名前は?」
神籬囀
「ン。」
神籬囀
「お姉さんはね、サエズリ」
アマンダ
「サエズリ」
神籬囀
「神籬囀ってんだ、君は?」
アマンダ
「私は、えっと……アマンダ」
アマンダ
「そう呼ばれていたこと以外、何も思い出せないの」
アマンダ
「家族も、思い出も、自分が生きている意味も」
アマンダ
そして彼女は振り向いて、体を囀へと向ける。
アマンダ
その手には──黒い霊紋が刻まれていた。
神籬囀
霊紋を見てとって、一瞬険しい顔になる。
神籬囀
だがそれをすぐに和らげて、少し曲げていた膝を伸ばすと、
神籬囀
彼女に手を差し伸べた。
神籬囀
「とりあえず、お茶でも飲みに行く?」
GM
GM
◆シーン2:兄弟子、七城夜光
GM
シーンプレイヤー:PC③
GM
理臣のかつての記憶。場所は霊力結界に隔絶された夜の公園。
GM
隣には夜光と、他組織の退魔師が数名。モノノケたちと対峙している。
GM
夜光が空へと手をかざす。彼の指輪が輝き、三重の魔法陣が現れる。
GM
普通の魔術師ならば、一重がせいぜいであろう高度な魔術式。
GM
その兄弟子は、それらを極めて、神経質なまでの精度で──瞬時に、同時にやってのけていた。
GM
高位のエルダーメイジ、七城夜光の恐るべき早撃ちによって放たれた大魔術が、モノノケたちを紙切れのように裂く。
七城夜光
「理臣。後ろは任せた」
六塔理臣
「ええ、お任せ下さい」
六塔理臣
夜光の弟弟子である、六塔理臣が応じる。
理臣も夜光と同じくエルダーメイジだ。
GM
夜光は理臣と背中合わせに、前方の残ったモノノケたちを焼き払う。
GM
夜光の背後のモノノケが、夜光と理臣、二人の魔術師へと飛び掛かった。
六塔理臣
「そこ!」
六塔理臣
気配を察知した理臣が魔術を放つ。
GM
「ギイッ!」
GM
飛び上がったモノノケは、灰となって地に落ちる。
六塔理臣
「ふん、夜光さんに楯突くからこうなる」
七城夜光
「見事だ。腕を上げたな」
GM
敵のモノノケたちは全て倒れ、霊力結界が解かれる。
六塔理臣
「いえ、お師様と夜光さんのご指導のおかげです」
GM
「終わったか……」「さすがは、あのマクレガーの弟子……」
GM
戻ってきた日常の景色。他の退魔師たちも肩の力を抜いた。
GM
その中にひとり、面白くなさそうな顔をした退魔師がいる。
GM
その男は夜光と理臣を睨み、吐き捨てるように言った。
GM
「俺らが見つけた獲物だ。アンタたちが居なくても、俺らで何とかなってた」
七城夜光
「…それは済まなかった」
GM
「……ちっ」
六塔理臣
「…………」
GM
退魔師は踵を返し、その場を去る。
六塔理臣
「ふん、三下風情が。自分の力不足を棚に上げて……」
七城夜光
「そう言ってやるな。彼らにとっちゃ、あの力こそが拠り所だ」
七城夜光
「我々に非力な理屈屋であって欲しいのさ。キミに戦果を挙げられたのが悔しかったんだろう」
七城夜光
「彼らの言う通り、この程度の勢力であれば、彼らだけで対処できていたかもしれんしな」
六塔理臣
「……夜光さんは優しすぎる」
六塔理臣
「あなたの優しさは美徳ですが、自分の身を削る優しさだ。
いつか自分の身を滅ぼしますよ」
七城夜光
「……謙虚でありたいのだ」
七城夜光
「この世界には、我々を遥かに凌駕するような手練れもいる」
七城夜光
「魔術は単純だが、実に奥深い。知れば知るほど、新たな無知を思い知らされる」
七城夜光
「驕ることなく腕を磨いていかなければ、見下されるのは我々の方になるかもしれんぞ」
六塔理臣
「僕はともかく、夜光さんが見下されるなんて想像もできませんね。」
七城夜光
「……我々は、未熟だ」
七城夜光
「世界の真理に遠く及ばず、“人類の救済”は未だ為し得ない」
七城夜光
「だが、ひとつ確信していることがある」
七城夜光
「神化の誓約へとたどり着き、人類を教導するのは、我々魔術師だろうということだ」
六塔理臣
「ええ、それは疑いようもない」
六塔理臣
「だからこそ我々魔術師こそ至高。そしてその鬼才たる夜光さんは人類の宝と言っても過言ではない……(ぶつぶつ)」
六塔理臣
「そもそもさっきの奴はなんだ?人類の宝に向かってあの口の聞き方は……。これだから下賤で教養のない輩は嫌いなんだ。本当に退魔師なのか?通信教育なんかで魔の払い方を習いましたみたいな輩も退魔師を名乗れるには名乗れるからな……。魔術師があんなレベルの低い者共と組まなければならない情勢というのは本当に……(ぶつぶつ)」
七城夜光
「理臣」
六塔理臣
「はい!」
七城夜光
「キミもだ」
七城夜光
「才能がある」
六塔理臣
「へぁ?」
六塔理臣
「あ………ああ………」
六塔理臣
「夜光さん………………………………」
六塔理臣
「も、もったいないお言葉です………」
六塔理臣
その日理臣は、日記に才能があると褒められたことを記した。
GM
──魔術の鬼才と呼ばれた男、七城夜光。
GM
魔術結社連盟の小達人であり、エルダーメイジの称号を持つカミガカリであり、
GM
彼自身もまた、偉大な魔術師の一人であった。
GM
彼は、よき兄弟子だった。
GM
努力を怠らない才人だった。
GM
怜悧な印象を与える顔立ちとは裏腹に、穏やかで面倒見の良い青年だった──。
GM
GM
GM
GM
時は流れ、そこは白い壁に囲まれた部屋。
マクレガー・ウッドマン
「理臣よ」
GM
理臣は、師の見舞いに訪れていた。
GM
師の名はマクレガー・ウッドマン。趣味はお菓子作り。得意料理はバナナキャラメルタルト。
GM
エルダーメイジの称号を持つ英国の魔術師であり、30年前から日本で弟子を取っていた。
GM
彼は魔術師の発展を願い、後進の育成に力を注いできた。
GM
だからこそ、自身の弟子の裏切りを、厳格で責任感の篤い彼が許すはずもなかった。
GM
結果、彼は“連盟”から逃亡した夜光と闘い──そして今ここにいる。
マクレガー・ウッドマン
「あれを追うか」
六塔理臣
「…………はい」
マクレガー・ウッドマン
「……足をな。やられてしまった」
マクレガー・ウッドマン
「残念だが、もうカミガカリとして前に立つことはできそうもない」
六塔理臣
「……はい」
マクレガー・ウッドマン
「なに、やる事は変わらん。車椅子でも、研究や講義は続けられる」
マクレガー・ウッドマン
「だが、不肖の弟子の始末は、お前に任せる事になりそうだ……」
六塔理臣
「はい……」
六塔理臣
「お師様、心配しないでください。
全て、よい所に収まります。
きっと、僕がそうしてみせます」
マクレガー・ウッドマン
「……今の奴は正気ではない。かつての夜光は、どこにもおらん」
六塔理臣
「…………」
六塔理臣
「そう、かもしれません。
でも、そうではないかもしれない」
マクレガー・ウッドマン
「……落胆することになるだろう」
マクレガー・ウッドマン
「お前は夜光に似ている。才能に溢れ勤勉だが、少し危ういところのある子だ……」
マクレガー・ウッドマン
「だからこそ、お前なのだ」
マクレガー・ウッドマン
「夜光を追え。そして見届けろ」
マクレガー・ウッドマン
「狂気に身を委ねた者の、末路を」
六塔理臣
「……どのような結果になろうとも、僕が行かない訳にはいきません」
六塔理臣
「どのような結果であっても……、僕は、なんとかするつもりです」
六塔理臣
「僕は見届ける先まで行きますよ」
マクレガー・ウッドマン
「……すまない。任せた……」
GM
GM
◆シーン3:連盟との共闘
GM
シーンプレイヤー:PC②
GM
そこは、民間企業の施設を隠れ蓑にした、魔術師の工房であった。
GM
周囲は連盟の魔術師が包囲している。
GM
「碓井さん、周辺の封鎖完了!命令まで待機します!」
GM
彼らと連係し、とある魔術師を討つのが、彼“碓井晴貞”の任務だ。
シャルル・ダーレス
「碓井氏。無理を聞いて頂き、感謝の言葉もありません」
碓井 晴貞
「いえ、滅相もない。市民の皆さんの安全をお守するのが我々の務めですから。」
碓井 晴貞
「情報感謝いたします。」
シャルル・ダーレス
「“連盟”の失態は我々の手で片付けたかったのですが……民間企業を巻き込む形では、被害を抑えることが難しいと判断したので……お恥ずかしい限りです」
シャルル・ダーレス
「かの者は禁呪を研究する最中に正気を失い、自ら禁呪に手を染めてしまった“連盟”の裏切り者です」
シャルル・ダーレス
「その野望が成就すれば、世界に大きな災厄をもたらすことは必定。異端は何としても討たねばならないのです」
シャルル・ダーレス
「被害が出た場合、我々が処理しますので、碓井氏は我が同胞たる六塔理臣と共に異端討伐をお願いしたい」
碓井 晴貞
「はい、承知しております。」
碓井 晴貞
「しかし、もちろん被害は出さないのが一番ですから。戦力が不足していると感じた時は、卜部さんに増援を要請してください。」
シャルル・ダーレス
「ありがとうございます。それでは……」
シャルル・ダーレス
「おいで、理臣。話は聞いていたね」
六塔理臣
名を呼ばれると、奥からまだ若い青年が姿を現した。
六塔理臣
「六塔理臣です」
碓井 晴貞
「初めまして、環境省の碓井晴貞と申します。」
六塔理臣
「知っています。聞こえていたので」
碓井 晴貞
「あはは……それはすみません。」
碓井 晴貞
「微力ながら協力させていただきますので、よろしくお願いします。」
碓井 晴貞
「あっ、勿論足手まといにはなりませんので!」
六塔理臣
「不本意ながら目的は同じです。あなたの意に反した行動を取るつもりはないのでご安心を」
六塔理臣
「足手まといなら、そもそもシャルルさんがあなたに頭を下げる訳がないでしょう。
そこは心配していません」
碓井 晴貞
「(こわ~……流石連盟の魔術師、お高く留まってんな~)」
碓井 晴貞
「…………はぁ、そうですか。」
六塔理臣
「さて、おしゃべりしている暇はありません。とっとと仕事に移って頂けますか?」
碓井 晴貞
「それもそうですね。気づかれれば不利になるのはこちらですし……」
碓井 晴貞
スーツとシャツの左袖を二の腕まで捲り上げる。
六塔理臣
「ではシャルルさん、行ってきます」
シャルル・ダーレス
「ああ。よろしく頼んだよ」
碓井 晴貞
かこんと、腕を折り。
中から高周波ブレードを引き出して。
六塔理臣
ちらりと晴貞の腕を見る。
人間の体に見えたその内側は、冷たい金属。
碓井 晴貞
何事もなかったように腕を元に戻す。
碓井 晴貞
「……あっ、俺硬いので盾にしてくださって構いません。何なら先行しますし……」
碓井 晴貞
「乗ってきます?」
六塔理臣
「……乗るって、どうやって?
肩車ですか?お姫様抱っこですか?それともベッドの上で?」
碓井 晴貞
「あはは……最後のは遠慮したいかなぁ。」
六塔理臣
「僕は全て遠慮したいですね」
碓井 晴貞
「……そうですか。なら。」
碓井 晴貞
見た目だけの屈伸運動、腕を伸ばして。
碓井 晴貞
「ちゃんとついてきてくださいね。」
GM
GM
GM
GM
工房内に灯は灯されていない。非常灯や、輝く液体などが僅かな光源の、薄暗い不気味な空間だ。
GM
奥に足を運ぶにつれ、鼻をつく腐臭がたちこめる。
GM
床はところどころ血やよくわからない体液に塗れ、臓物のような肉片が捨てられている。
GM
隠し扉を抜けて階段を下れば、奥からは人であるかもわからぬ者たちの叫び声が聴こえる。
GM
ぺたぺたと足音をさせて、腹部から何本もの足を生やした異形が廊下を横切る。
GM
曲がりくねった廊下の端には、膝を抱え、クスクスと笑う、顔の溶けた女がいた。
GM
廊下に散らばる肉片は、時折生きているかのように蠢く。
GM
工房内に設置された多数の透明ケースの中には、培養液に浸かる異形たちや、輝く未精製の霊薬が脈動している。
GM
ここはまるで名状し難き者どもの産屋であるかのようだ。
GM
この建物の光景だけで、そこに住む者がすでに正気を失っていると判断するには十分であった。
六塔理臣
Choice[晴貞と行動する,単独行動する]
Kamigakari : (CHOICE[晴貞と行動する,単独行動する]) > 晴貞と行動する
GM
その施設の奥に、小さな部屋があった。扉は開いていて、そこからうっすらと光が漏れている。
GM
その中には薬瓶を見つめる男が立っていた。
七城夜光
「“連盟”が“特対”に助けを乞うとはな……」
七城夜光
薬瓶を置いて、二人に向き合う。
碓井 晴貞
「初めまして、環境省の碓井と申します。」
六塔理臣
「夜光さん……」
碓井 晴貞
「できれば投降していただきたいのですが……」
七城夜光
「ふむ……」
七城夜光
「理臣。何か聞きたい事がありそうな顔だな」
碓井 晴貞
隣の男を見る。
六塔理臣
「お師様を退けたと聞きました。
お師様は、もう前線で戦うことはできないそうです」
七城夜光
「そうか……」
七城夜光
「……生きていたか」
六塔理臣
「ええ」
碓井 晴貞
「(なかよしさんか?面倒だな……)」
六塔理臣
「元気にしています。
……だから、僕はあなたを疑いきれないでいる」
七城夜光
「もはやそれも些事。戦えないのなら猶更だ」
六塔理臣
「僕にはそれも言い訳に聞こえる。
なぜ連盟を裏切ったのですか?説明くらいは聞かせてくれるでしょう?」
七城夜光
「禁呪の魔導書に目を通すうちにね……私は真理に目覚めたのさ」
七城夜光
「だが“連盟”の連中からすれば、私はすでに正気じゃないらしい」口の端を歪める。今までに見た事もないような兄弟子の表情であった。
碓井 晴貞
「(うわー……そっち系かー……)」
碓井 晴貞
「六塔さん。」
六塔理臣
「なんですか、今兄弟子と大事な話してるんですけど」
碓井 晴貞
「(こいつ…………)」
碓井 晴貞
「何仲良くお話ししてるんですか。貴方もそっちにつくつもりなら……」
碓井 晴貞
「先に殺しますよ。」
六塔理臣
「特対は説得もせずにいきなりぶち殺すのが礼儀なんですか?
今投稿してもらうために説得を試みているところなので黙ってて下さい」
碓井 晴貞
「だって無理ですよ……あれ完全に戻ってこない顔ですよ。」
六塔理臣
「は?何あなたが勝手に決めてるんですか?真理を見極めるアプリでも付いてるんですか?」
碓井 晴貞
「お師匠様も説得できなかったんでしょ?」
六塔理臣
「…………」
碓井 晴貞
「自信がおありで?」
六塔理臣
「ええ」
碓井 晴貞
「…………仕方ないなぁ。」
碓井 晴貞
「時間稼ぎの可能性をお忘れなく。それから、逆に説得されないでくださいね。」
碓井 晴貞
「それがわかっておられるのなら待ちましょう?」
六塔理臣
「わかりました。では5分。
5分を過ぎればご随意に」
碓井 晴貞
「承知いたしました。」
碓井 晴貞
剣を構え、にこりと笑いかけた。
六塔理臣
「あなたの方も、相当危なく見えますけどね」
六塔理臣
そうぼやいてから、夜光に向き直る。
六塔理臣
「……夜光さん。
禁呪の魔導書に目を通して、どのような真理に目覚めたんですか?
連盟も馬鹿じゃない。有用と判断される情報なら、こんな結果にはなっていないはずだ」
六塔理臣
「そもそも、あなたならこんな派手なことをせずに全て秘密裏に事を進められたはずだ。
僕には、あなたがわざと目立つことをしているようにしか思えない」
七城夜光
「……理臣よ、それは理屈ではない」
七城夜光
「願望というのだ」
六塔理臣
「…………」
七城夜光
「愚かだ。キミには私を説得できない」
七城夜光
「知らぬ者が、知る者に何を説いても、届きはしない」
碓井 晴貞
「(完全に戻ってこない顔だよー)」
七城夜光
「まあいい、私は自らの目的、“人類救済”を達成する」
七城夜光
「いずれキミにも理解できるさ……!」
六塔理臣
「だって、おかしいじゃないですか」
六塔理臣
「夜光さんが僕を、お師様を裏切る訳がない」
六塔理臣
「そうですよ。おかしいんですよずっと、最初から。禁呪の魔導書?そんなものを読んだ程度で夜光さんがどうにかなる訳ないじゃないですか。そしてどうにかなったとして連盟を騙し通せない訳がないじゃないですか。もし禁呪のせいでそんなことになっているならお粗末にも程がある。真理に全然たどり着けてない」
碓井 晴貞
「…………もういい?」
六塔理臣
「それとも今はまだ僕達に話せない理由があるんですか?そうなんですよね?もしそうなら僕を突き放すしかないのは分かります!でもそうなると僕は夜光さんを信じるしかないからどうしようもないんですよ!先に話していてくれないとそのつもりで動けないじゃないですか!今からでもいいので何か分かるようにお願いしますよ!いや、伝えられないのは分かりますが!夜光さんならいい感じにできるはずだ!!」
七城夜光
「フ……」
碓井 晴貞
「はぁ……痴話喧嘩はベッドでやってくれよ。」
七城夜光
「フ、フフ……ならばひとつ、兄弟子らしい事をしてやろう」
七城夜光
夜光の指輪が閃光を発する。
七城夜光
夜光の目前に驚異的な速度で展開される魔法陣の数々。
碓井 晴貞
「…………!」
七城夜光
「久しぶりの腕試しだ!」
七城夜光
ひとつ目の魔法陣から怜悧な光条が照射される。
七城夜光
それは衣の横を掠め、隣りにある分厚い金属製の装置を紙のように切り裂き、ビルの壁そのものを突き破る!
七城夜光
続いて──ニつ目、三つ目の魔法陣に殺意の光が燈る!
GM
PC②、PC③>【抵抗】判定[目標値:16]
六塔理臣
「ほら!当たらなかった!夜光さんは僕を裏切っていない!!」
碓井 晴貞
2d6+1=>16 抵抗
Kamigakari : (2D6+1>=16) > 4[1,3]+1 > 5 > 失敗
六塔理臣
2d6+7
Kamigakari : (2D6+7) > 7[1,6]+7 > 14
碓井 晴貞
4d6
Kamigakari : (4D6) > 16[3,3,4,6] > 16
六塔理臣
4D6
Kamigakari : (4D6) > 8[1,1,2,4] > 8
神籬囀
4d6
Kamigakari : (4D6) > 11[1,1,4,5] > 11
[ 碓井 晴貞 ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
シャイニング・輝元
4d6
Kamigakari : (4D6) > 12[1,2,4,5] > 12
[ 碓井 晴貞 ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
サヨ
4d6
Kamigakari : (4D6) > 20[2,6,6,6] > 20
[ 神籬囀 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ 六塔理臣 ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
[ 碓井 晴貞 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ 碓井 晴貞 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ 神籬囀 ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。
[ シャイニング・輝元 ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
[ シャイニング・輝元 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ 六塔理臣 ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ サヨ ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ シャイニング・輝元 ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。
[ サヨ ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ サヨ ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ サヨ ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
碓井 晴貞
「馬鹿……!」
GM
その魔術に、迷いの色はなく。
GM
真っすぐ放たれた光線は、二人のカミガカリを焼く。
GM
魔法ダメージ20点を受けます。
六塔理臣
「あ」
[ 六塔理臣 ] 生命 : 41 → 22
碓井 晴貞
C(20-5) 魔法ダメージ
Kamigakari : 計算結果 > 15
碓井 晴貞
:生命力-15
[ 碓井 晴貞 ] 生命力 : 49 → 34
碓井 晴貞
損傷中程度破損、まだ立てないほどではない。
碓井 晴貞
声ひとつあげずに立ち上がり。
碓井 晴貞
≪収納兵器≫≪烈風技≫≪精密補正≫で攻撃します。
334
碓井 晴貞
右腕をまっすぐに夜光へと向け、その手首を折る。
碓井 晴貞
2d6+8 命中
Kamigakari : (2D6+8) > 9[3,6]+8 > 17
六塔理臣
「……やめろ……夜光さんには……」
碓井 晴貞
その空洞から放たれるのは小型のミサイル弾。
碓井 晴貞
C(6*4+20)
Kamigakari : 計算結果 > 44
碓井 晴貞
「やめません。」
七城夜光
「ぐ……!」素早い反撃。腹部に一撃が突き刺さる。
七城夜光
流れる血。ゆっくりと倒れ。
七城夜光
地面には、血のしみが広がってゆく。
六塔理臣
「夜光さん!」
碓井 晴貞
「…………はぁ。」
碓井 晴貞
「(あとでダーレス氏に言いつけてやろ)」
七城夜光
「……」
七城夜光
「……さすがは、特対の精鋭。見事な腕前だ……」
GM
しかし、ゆっくりと起き上がる。
GM
確かに腹部を貫いたはずの傷を、意にも介さずに。
碓井 晴貞
「どういたしまして。」
GM
見ればその傷は既に塞がっているように見える。
六塔理臣
「夜光さん……!?」
碓井 晴貞
「…………。」
碓井 晴貞
「(きいてない……?いや。)」
七城夜光
「素晴らしいだろう?これも研究の賜物だ」
七城夜光
「いかにカミガカリといえど、さすがに不死者は殺せまい」
七城夜光
爆発音が響く。
七城夜光
「工房はくれてやる。冥土の土産とするがいい」
碓井 晴貞
「不死者……?」
六塔理臣
「夜光……さん……」
七城夜光
施設中から音が鳴り響き、天井が崩落し、施設は火の海と化す。
碓井 晴貞
「ちっ」
GM
がれきの山。黒い煙と炎の壁。
GM
そして再び夜光へと意識を戻した時には、彼の気配は完全に消え去っていた。
碓井 晴貞
茫然としているらしい男に駆け寄り、担ぎ上げようと手を伸ばす。
六塔理臣
手を払いのける。
先程までの動揺の割には、冷静に出口に向かう。
碓井 晴貞
「まだ死んじゃいないか。」
六塔理臣
「何の話ですか?
僕はずっと正気です」
碓井 晴貞
「もっと悪ぃ~~~」
碓井 晴貞
「では、ちゃんとついてきてくださいね。」
六塔理臣
「どうぞお気になさらず」
碓井 晴貞
白い血液を残して先導し、その姿は消えていった。
GM
GM
◆シーン4:久代市に迫る危機
GM
シーンプレイヤー:PC⑤
GM
ガラス張りの高層ビルからは、ここ久代市を一望することができる。
シャイニング・輝元
ここは株式会社HERO本社。
シャイニング・輝元
ビルを丸々一棟使って作られた広い会社だ。
GM
広い一室は、まるごと社長室。
シャイニング・輝元
落ち着いた色合いの、よく整理された部屋だ。
GM
そこの椅子に深く腰掛ける者。
GM
名は、シャイニング・輝元。
シャイニング・輝元
窓から街を眺めている。
シャイニング・輝元
「いいね……」
シャイニング・輝元
「実にいい」
シャイニング・輝元
「今日も街は平和だ……」
シャイニング・輝元
「これも株式会社HEROの社員のおかげともいえるかもしれない……」
シャイニング・輝元
「いい社員を持って……ボクは嬉しい……」
GM
そして広い社長室にはもう一人。
秘書
「社長」
GM
輝元の秘書である。手には受話器を持っている。
秘書
「環境省特別対策室の黒衣様がお見えになりました」
シャイニング・輝元
「ああ……」
秘書
「超常事件のご依頼とのことです。お通ししてもよろしいでしょうか」
シャイニング・輝元
「通してくれ」
秘書
「かしこまりました。 ──お通ししてください。ええ、この部屋で構いません」
GM
特対のエージェント、黒衣菊理(くろいくくり)が入室し、一礼する。
黒衣菊理
「お久しぶりです。輝元さん」
シャイニング・輝元
菊理の声を聞き……
シャイニング・輝元
その窓際にある大きな椅子が静かに回転し、菊理の方を向く――
シャイニング・輝元
「やあ……」
シャイニング・輝元
「ボクの出番のようだね……」
GM
シャイニング輝元は全裸であった。
GM
そして隣に控えるこの秘書も、澄ました顔をしているが、そのオールインワンスーツの下には如何なる布も纏ってはいない。
GM
黒衣菊理は、今や見慣れたその光景に眉一つ動かさずに言葉を続ける。
黒衣菊理
「“特対”からの依頼をお伝えに参りました」
GM
異様な光景を指摘するものは、この場には誰も居なかった。
シャイニング・輝元
「そうか……」
シャイニング・輝元
「詳しく聞かせてもらおう」
シャイニング・輝元
「街の平和を乱す者は、許せないからね……」
黒衣菊理
「“連盟”から異端指定を受けた魔術師、七城夜光をご存じですか」
黒衣菊理
「その七城が久代市内を逃走。これを放置することは極めて危険です」
シャイニング・輝元
「ふむ……」
シャイニング・輝元
「名前くらいは聞いたことがあるかな」
黒衣菊理
「高位のエルダーメイジです。脅威であることは間違いありません」
黒衣菊理
「一刻も早く、彼を見つけ出し倒さねばなりません。どうか、ご協力のほど、よろしくお願いします」
シャイニング・輝元
「ああ……」
シャイニング・輝元
「そうだな。対応にあたろう」
シャイニング・輝元
輝元と菊理のもとに、全裸の社員がお茶を持ってくる。
シャイニング・輝元
そう、ここは株式会社HERO。
シャイニング・輝元
HEROとは、
シャイニング・輝元
Hentai Exhibitionist Reeducation cOmpanyの略である――
シャイニング・輝元
日本語に訳すと、「変態露出狂再教育会社」だ……
シャイニング・輝元
この会社では捕まった露出魔を雇い、ヒーローとして育てている。
シャイニング・輝元
そう……ヒーロースーツはぴっちりしていて、比較的全裸に近い。
シャイニング・輝元
いい感じに露出欲を満たせるのだ………………
黒衣菊理
「では、よろしくお願いいたします」
GM
黒衣菊理が退出する。
シャイニング・輝元
「ああ、任せてくれ」
秘書
「……」
シャイニング・輝元
そうして退出する菊理を、全裸の社員たちが見送る。
シャイニング・輝元
社員たちはみんな、晴れやかな顔であった――。
GM
GM
◆シーン5:神敵に銀弾を!
GM
シーンプレイヤー:PC④
GM
川辺教会に訪れたキミを“騎士団”副長テレサが迎える。
GM
聖人を模ったステンドグラスの光と、りんとした静寂が、神聖な空間を演出する礼拝堂。
GM
彼女は口の端に笑みを浮かべた。
テレサ・カラス
「わざわざ出向いてもらって悪かったわね」
サヨ
「……いえ、呼ばれたら向かうのは当然ッス」
サヨ
「それで、どのような御用向きで」
テレサ・カラス
「久代市に潜伏していると情報があった邪神の一柱が、ついに尻尾を出したのよ」
テレサ・カラス
「なかなか用心深いヤツで……この機を逃せばまたトンズラされるかも知れない……そこであなたの出番ってわけ」
サヨ
「つまり……討伐任務!ッスね!」
サヨ
声は嬉しそうだが表情筋は硬い。
テレサ・カラス
「その通りよ」
サヨ
「お任せください」
サヨ
「この”聖フィロメナ”、ご期待通りに働いて見せるッス!」
サヨ
胸に手を当て、片足を引いて。
サヨ
「……ところでサヨは媒体種のため単独行動では効率が悪いかと思うのですが」
テレサ・カラス
「そのことだけど」
テレサ・カラス
「今回はおそらく“連盟”、“特対”と行動する事になるんじゃないかしら」
サヨ
「了解ッス。後ほどチームメンバーの資料をいただいても?」
テレサ・カラス
「正式に協力関係を結んだわけじゃないけれど」
テレサ・カラス
「おそらく組むことになるであろう相手の情報でよければ、まとめておきましょう」
テレサ・カラス
「大変でしょうけど、あなたの方から接触してサポートしてあげて」
サヨ
「えあ~~~!緊張するッス……」
サヨ
「サヨは人類のみなさんに受け入れていただけるでしょうか……」
サヨ
手を組み、そわそわ。
サヨ
「がんばります……」
テレサ・カラス
「大丈夫よ、"聖フィロメナ"。あなたは希望の子」
テレサ・カラス
小さなホムンクルスに祈り。
テレサ・カラス
「頼んだわよ、シスター。汝に神の祝福があらんことを」
GM