ゅぃにゃん
びくっと飛び跳ねるように硬直して、しかし殺戮者が起きないのを見ると──
オムニア・ヴァニタス
「やったあーーーーーーーッ!」
イハグル
「一時はどうなることかと思ったね。デジマ」
ゅぃにゃん
「やった……やったっ!死ななかったっ!!」
オムニア・ヴァニタス
「やったあ~っ!やったやったやったあ~!」
イハグル
「やったあ~~~い」朗らかに喜んでいる。
ゅぃにゃん
デスプロフェットの元に駆け寄って──その体を蹴る!
最も猟奇型ではない他人頼りの女子高生の脚力ではびくともしないが。
オムニア・ヴァニタス
「このっ、このこのっ!ざまみろっ!ざまみろざまみろ!こいつ~っ!」
ゅぃにゃん
「ざまあみろっ!ざまあみろっ!私は……生きてるんだから!」
イハグル
既に周囲は瓦礫の山と化し、末裔達の悲痛な呻きも絶えないが、自分の身の安全と比べれば大した問題ではないのだ!
オムニア・ヴァニタス
邪魔な奴も殺せて、末裔たちも巻き添えで死んで、僕は生きてる!最高である!
ゅぃにゃん
「絶対に生き残って、帰るんだから……アンタなんかに!アンタなんかにっ!」
ゅぃにゃん
抱きしめた末裔もろとも、泣きながら何度も踏みつける。
オムニア・ヴァニタス
「はあ~っ……はははっ、ははははは……はあ……」
ゅぃにゃん
息切れを起こす頃にはようやく足を止め、座り込んだ。
イハグル
二人をしり目にどっこいしょとそのへんに腰掛ける。十分に殴ったし。
オムニア・ヴァニタス
「あっ、そうだ!コインを忘れずに奪っとかないとね!」
ゅぃにゃん
「ううっ、ううう……」安堵に涙していたが……
オムニア・ヴァニタス
末裔の死体と引きはがして、ごそごそと漁り始めます。
GM
> 裁判で敵対陣営に勝利した場合のみ、5点の六ペンスを獲得します。
ゅぃにゃん
「そうよ、こんなバケモンと戦ったんだから。全員で分けないとやってらんないわ」
オムニア・ヴァニタス
「早い者勝ち、摑み取りってことでどう?」といち早く拾い上げながら言ってる。
GM
実は使われているところを見たことがない、リワードのルールにはこう書いてあります。
ゅぃにゃん
「つかみ取りしたけどうまいこと5枚になっちゃったわ!」
GM
たくさんあるはずですが、なぜか全員で分けると5枚ずつになります。堕落の国の神秘です。
オムニア・ヴァニタス
10枚とっても5枚程度しか僕たちはまだ力を発揮できない…ってコト?
オムニア・ヴァニタス
「あれっ、あれれ? 僕も5枚しかない」
ゅぃにゃん
「まあでも……ビョードーってことでいいじゃん」
イハグル
これまでとっちめた救世主からコインを奪ったかどうだったか思い出している。
オムニア・ヴァニタス
こんなんじゃ着せ替えできないよぉ~
ゅぃにゃん
「後腐れなしってことで……はぁ、この街なくなっちゃうな。まあ私のせいじゃないけど……」
オムニア・ヴァニタス
「次のとこまで一緒に行くぅ~?」
イハグル
(30日間他の救世主が見つからない事も多分あるんだよなあ……)
ゅぃにゃん
「まっそれもありじゃない?荒野で3人居たら……」
ゅぃにゃん
「ヤバ亡者に会った時2人は逃げれるしね」
オムニア・ヴァニタス
こんな目に遭ったんだし…次に備えて保険をかけるのは、当然だよね~!
ゅぃにゃん
まっ……30日経つまでに次の街に着かなかったら、今度は私らで殺し合いになるんでしょうね。
イハグル
まあ荒野に出れば末裔が補充されることもないしオレ有利だろ。たぶん。
ゅぃにゃん
そんなのゴメンだわ。かといってどっちも仲間になんてなってくれそうにないし。ダメそうなら適当なとこで逃げないとな……
オムニア・ヴァニタス
荒野で二人が争い始めたところを見物して、漁夫の利を狙いたいな~!
ゅぃにゃん
いざって時はこいつ2人で殴れないかしら。
ゅぃにゃん
「まあ……行きますか!どっかの家で地図でも探しましょうよ」
オムニア・ヴァニタス
「それがいいねえ!じゃあ、出~発っ!」
ゅぃにゃん
「瓦礫の中とか~末裔の中とか~。あっ、っていうか生き残りがいたら案内してもらうのもいいわね。白兎でもいないかしら~」
イハグル
「やれやれ んじゃ当座の飯でも探してくっかねえ~」
オムニア・ヴァニタス
ウキウキしながら、完全にとばっちりの巻き込まれで壊滅した街を探り始めました。
GM
Dead or AliCe
『ユア・フェイバリット・エネミーズ』
おわり