クエストNo.2
ダンスについて調べる
概要:ダンスについて知る人物から、強引に聞き出すしかない。
目標値:7
消滅条件:成功するか、お茶会2ラウンド目終了と同時に消滅。
成功:ショチのHPを3点減少する。
失敗/放置:なし
GM
5
踊りを見守るように、蝋燭が部屋を照らしている。部屋の中央にある祭壇が、笑うようにカタカタと震えた。
GM
小さな倉庫には、埃をかぶった農具と、ぼろぼろの布団が転がっている。
チトセ
「とはいえ、疲れちゃいますね、こうずっと踊ってると」
ショチ
違和感に、ショチも気づいた。手を引かれる。
チトセ
「ゴーストペッパーに救世主を殺させて、生き延びてたんですよね」
ショチ
「……ここで死ぬような奴じゃねーだろ、おめーは」
チトセ
「ディエスがいなくなったら、うまく回りませんから」
ショチ
「そういう話なのか? さっき自分で言ってたじゃねーか」
ショチ
「お前の言葉によれば、場を沸かしてない奴が死ぬんだろ? 活躍してたぜ、お前は」
チトセ
「そのぶん、ふたりにいっぱい踊ってもらわないと」
チトセ
*クエストは2。 ティーセットも使用します。
[ チトセ ] ティーセット : 1 → 0
チトセ
2d6+3+2=>7 判定(+愛) (2D6+3+2>=7) > 5[2,3]+3+2 > 10 > 成功
[ ショチ ] 偽悪 : 0 → 1
[ ショチ ] HP : 22 → 19
ショチ
「……何やってんだよ。今の言葉の意味、わかってんのか?」
ショチ
「このショチさまが、大人しく自分の死を受け入れるわけねーだろうが」
ショチ
「バカな奴らだ!お前らはまんまとオレの罠にハマったんだよ!」
ショチ
「オレを延命させるために、生贄になりに来たんだ! マヌケどもめ!」
ショチ
「お前の予想は違う……オレは亡者にお前らを食わせるつもりなんかねえ」
ショチ
「このダンスパーティーは……このダンスパーティーはなァ……!」
ショチ
「『役立たずを一人』!『呪い殺して』!『亡者へと変える』!」
チトセ
「亡者に食われるんじゃなくて、シンプルにそういう儀式なんですねえ」
チトセ
「ゴーストペッパーの怒りに触れるわけではなく」
ショチ
「言ったろうが。救世主サマたちが来たときに、手伝ってもらってたって」
ショチ
「化け物になったほかの救世主を、殺す手伝いをな!」
ショチ
「あと一日早かったら、儀式は始まらなかった!」
ショチ
「あと一日遅かったら、儀式は終わってた!」
ショチ
「四人が揃うのは、あと数時間だけなんだぞ」
チトセ
こんなことをしたって、別に未来が変わるわけではない。
ショチ
「誰かを殺して生き延びるって、決めたのはオレだ」
ショチ
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……!」
チトセ
「病にかかったとして、それが誰のせいでもないように」
ショチ
「オレは、ずっと怖い。今だって踊りたくて仕方がない」
ショチ
「役立たずのくせに、誰かを蹴落として、生き延びたいんだ……」
ショチ
*チトセ『シュレーディンガーの葉』を愛で舐め。クエスト1に挑戦、ティーセットを使用。
ショチ
2d6+3+2=>7 判定(+愛)+ティーセット (2D6+3+2>=7) > 7[1,6]+3+2 > 12 > 成功
[ ショチ ] 貢献度 : 20 → 32
[ ショチ ] HP : 19 → 18
[ ショチ ] HP : 18 → 20
[ チトセ ] シュレーディンガーの葉 : 0 → 1
ショチ
「明日のことはわからない。だから今日楽しいことをしてる」
ショチ
「でも、だから死んでもいいとはならなかった!」
チトセ
「死んでもいいかなって思えないと、やっていけなかったんですよ」
ショチ
「でも、生きて来たじゃん。生きるだけでも面倒なこの世界でよ」
ショチ
「今だって本気で踊ればお前は生き残れるかもしれないだろうが!」
チトセ
「生きるために、殺さなければいけないのが」
チトセ
「好きな人か、そうではない知らない人か、の違いですね」
チトセ
「私以外の二人の、どちらかを殺しますか?」
ショチ
「……誰が死ぬかじゃない。決め方の方だ……」
ショチ
「たとえば誰もやりたくない役を……ジャンケンで決める流れがあるとするだろ」
ショチ
「そのジャンケン直前に、じゃあその役やってあげますよって言われても」
チトセ
なんか……元彼とか、元彼ではない何らかの友達とかが。
チトセ
「元の国のみんなに、別れを言いませんでした」
チトセ
「ひどく曖昧だとは思いましたが、病気の進行具合って正確には予想できないんでしょうね」
チトセ
「いつ死ぬか、どう死ぬか。わかりますから」
ショチ
「すぐに死ぬ死ぬ言って、何やっても死なない、そういう奴だったじゃねえか」
チトセ
「このまま生き続けたら、私のアイデンティティはどこにあるんだろうって」
ショチ
「口先だけでずっと死なねえ女! それの何が悪い!」
チトセ
「元の国ならよかったかもしれないですけど」
ショチ
「すぐに死ぬ死ぬ言うやつが、いつからそんな先の心配をするようになった?」
ショチ
「なんで……このタイミングで、そんな……」
ショチ
リードしようとしていた手は、もう動かない。
ロルドゥラ
「そっ、そっか、踊らなきゃいけないんだよね」
ディエス
「踊らないと……死ぬみたいな感じがあるってことは……」
ディエス
「一番踊れてない人が襲われるのでは……!?アーッ!!!」
ディエス
「4人でうまいこと踊りながら迎撃するしかありません……!」
ディエス
踊る足が止まって、手だけをふにゃふにゃ動かす。
ロルドゥラ
「私たちが、裁判になったら、どうする……?」
ロルドゥラ
「こんなこと聞かれても、困るよね……」
ディエス
「ショチ様が、生きててよかったです……」
ロルドゥラ
「ショチが、生きてて、よかったけど……」
ロルドゥラ
この3か月、裁判をしてきて責務を果たしてきた。
ロルドゥラ
ショチがしていることは、救世主としては当然のことだ。
ロルドゥラ
責務を果たすために、亡者を利用してはならないなんてルールは、堕落の国にはない。
ロルドゥラ
「ショチ、村に来た救世主が私たちだってわかった時、どんな気持ちだったのかな……」
ディエス
末裔は救世主に付き従い、彼らが世界を救うための礎となるためにいる──ディエスは少なくともそう教えられてきた。
だから救世主がその責務を果たす事については、何も思わない。
ディエス
けれど、責務を果たし合うのが、自分の周りの救世主同士になりうるというのは、初めてだった。
ロルドゥラ
「……もし、死ぬのが私かチトセだったら……」
ロルドゥラ
「ショチは、どっちのほうがいいって思ったかな……」
ディエス
「ショチ様は……どっちも、嫌だと思うと、思います……」
ロルドゥラ
「変なことばっかり言って、ごめんね……」
ディエス
「ショチ様は、言葉通りの方ではないので、むずかしいです」
ロルドゥラ
でも、ディエスは私がショチを見捨てたことを知らない。
ロルドゥラ
ディエスの声がひそやかなのとは対照的に、普段のディエスほど大きなショチの声が小屋に響き渡っている。
ディエス
そんなことを言ってもしょうがない、起こりうる裁判のために備えなければいけない。……仲間に対しそのように割り切った考えを抱く事は、年端も行かぬディエスにはまだできない事だった。
ディエス
私にもある、分けていただいたこの救世主の力は、皆様の責務を果たすためのものにはなれるのでしょうか?ふとそのような疑問が浮かぶ。
ロルドゥラ
ショチのために、みんなのために戦う、と言った。
ロルドゥラ
ショチはそんなこと思ってない。それは分かる。
ロルドゥラ
儀式は始まってしまっている。救世主はだれか、死ななければならないのだ。
ディエス
4人で居た時の事を、明日にはショチがいなくなる事を思う。
ディエス
4人でいる時は、そうだ、今ならわかる。楽しかったんだ。
ディエス
「どうにかして、ショチ様も、皆も、生かす方法は……」
ロルドゥラ
その言葉に、今から、この村に、何も知らない救世主が来てくれたら、なんて、望みのない考えが頭に浮かぶ。
ロルドゥラ
「踊りがちゃんとできなかった人が、亡者になるって」
ロルドゥラ
「ショチが、ずっと、がんばってたってことは……わかったよ」
ディエス
「あと……嫌だとか、じたばたする音だとか……」
ロルドゥラ
そ、そこは触れないでおこうと思ったのに……
ディエス
ディエスに性知識があったなら、HP-3と照らし合わせてセックスを見出すことができたのであろうが、残念ながらそうではない。
ディエス
「はい!衝撃を受けて……止まっていました!」
ロルドゥラ
「わ、私も、死にたいわけじゃない、けど」
ディエス
「3ヶ月探して、やっと見つけて、あと数時間で……また、誰かいなくなるだなんて……わたしは……」
ロルドゥラ
「しょ、ショチだって、私たちに、死んでほしいわけじゃ、ないのが分かって」
チトセ
「ショチさんにも、ロルドゥラさんにも、死んでほしくない」
チトセ
「自分が生きていたい、というところは~……」
ディエス
「死ぬと……踊れないですし!この後のゴーストペッパーも食べられません!」
ディエス
「3ヶ月探してやっと会えたショチ様ともお別れなんですよー!?」
ディエス
「それってもしかして、寂しいってことではないですか!?」
ディエス
「ではそのままチトセ様がいいですよって言ったまま、私達はそれに従うのですか?」
ロルドゥラ
「だ、だって、ショチは……言ったよね」
ディエス
「やくたたず……それはつまり、うまく踊れなかった人です!」
ロルドゥラ
「みんなうまく踊れてるから、だれが……」
ロルドゥラ
「で、でも、そういう決め方なんだよね」
ディエス
「……じゃあもう、4人で踊りましょう!!!!」
ディエス
「このままなんか……なんかお葬式ムードでお別れになるのは、どうなんでしょうか!?」
ロルドゥラ
「私はやっぱり、みんなには、死んでほしくないよ」
ディエス
「そうです!ロルドゥラ様!チトセ様を踊せてください!」
ロルドゥラ
「……これでよかったって、思えるように」
GM
6
外にはたくさんの気配。末裔たちは、すべてゴーストペッパーへと変わり果てたのだろう。この集落はもう終わりだ。
ロルドゥラ
ドン、ドン、と外から響く音は、先ほどから絶えることがない。
GM
十を超えるであろう気配。この集落で見た末裔の人数も同じくらいだった。
ロルドゥラ
昼にはあれほど賑やかな音楽が鳴っていて、踊る楽しさが分かるようになったような気がしていた。
ロルドゥラ
壁を叩く音はリズムを刻むようではあるが、それにしてもどこか不穏だ。
ロルドゥラ
昼、ショチが教えてくれたように、チトセが踊っていたように。
ディエス
人の模倣に終始する踊りは、チトセの方を見ればチトセの踊りになる。
ロルドゥラ
自分はどうだろう? 自分もどこか、ぎこちない踊りに思える。
ロルドゥラ
ロルドゥラはチトセが、ショチに『亡者になるとしたら、私かあなた』と言ったことは知らない。
ロルドゥラ
それはあくまで、救世主として、ともに戦う仲間として見たときの話だ。
ロルドゥラ
ただ踊りだけを見るならば、ここでの『役立たず』は、ディエスか自分だろう。
ロルドゥラ
いや、自分が一番、踊れてないんじゃないか、と思う。
ロルドゥラ
そう思うと、踊ろうと言ったのが自分のはずなのに。
ロルドゥラ
「ご、ごめん、ちょっと……休憩してもいいかな」
ロルドゥラ
その言葉は、ディエスだけではなく、チトセやショチのほうにも向いている。
ディエス
一番力のあるロルドゥラが疲れたというのなら、チトセやショチだって疲れているだろう。
ディエス
「でも、よかったですね、ショチ様と踊れて!」ロルドゥラの方を見て。
ロルドゥラ
「死んでもいいって言われるのも、嫌だし」
ロルドゥラ
「だから、みんなでちゃんと踊りたかった」
ロルドゥラ
「わ、私がなったほうがいいかもしれない……」
ディエス
「なんでそんな事をおっしゃるのですかー!」
ディエス
「でも堕落の国ではその強力無比な爪で大活躍です!」
チトセ
「私は『長生きするように』って意味の名前ですよ」
ディエス
「わーっ、ディエスのディエスという名前は……タロットからだそうです!」
ディエス
「私の母はトランプ兵だったのですが、なぜでしょう?」
ロルドゥラ
「だから、ええと、うまく踊れてないし」
ロルドゥラ
「うまく踊れてないなら、しょうがないかもって……」
ロルドゥラ
わやわやとした口調で言って、膝を抱える。
チトセ
「いいんじゃないですか、名前のとおりに生きなくても」
ディエス
「私もタロットの名前ですがトランプ兵の末裔です!」
ロルドゥラ
「み、みんなは、そうかもしれないけど」
ロルドゥラ
「わ、私は、名前通りに生きてきたから」
ディエス
「あっでも……父親が救世主様らしいんですけど、だからトランプじゃないのかな……」
ディエス
「はい!顔は見ることができなかったのですが……」
ディエス
(もしかして……私でも責務を果たす代わりになれるのかな!?)
ディエス
(末裔の自分が救世主様にできることがあるかもしれない……!)
ディエス
「さっきそういうのはやめようっていったじゃないですかーっ」
ロルドゥラ
「や、やっぱり、そのほうがいいような、気がして」
ロルドゥラ
「私が、役立たずだって、知ってる……から」
ロルドゥラ
「ショチが、こんな儀式しなきゃいけなくなったのは」
ロルドゥラ
「私が、あの時ちゃんと、ショチを、助けてたら」
ショチ
「お……オレが! 自力で飛び降りればよかっただけだ!」
ロルドゥラ
「でも、どっちにしても……私のせいだよ」
ショチ
「それは別に……ツイてなかった、とかでいいだろうが!」
ショチ
「儀式を始めた奴のことはお咎めなしかよ!」
ロルドゥラ
「だ、だってそれは、当たり前のことだもん」
ロルドゥラ
「責務を果たさないと、亡者になるんだから……」
ショチ
「お前は逆の立場だったらきっとこう言うんだろうぜ」
ショチ
「『儀式を始めたのは自分』『みんなを巻き込んだのは自分』『自分のせい』ってな!」
チトセ
「『病にかかったとして、それが誰のせいでもないように』」
ショチ
「ずっとはぐれて、お前らの安否もわからなかったんだ」
ディエス
「はい!生きててよかったです、本当に!」
ショチ
「さっき、みんなで踊ろうって話になったじゃねえか」
ショチ
「死にてえなら、全力を尽くしてから負けて死にやがれ!」
ディエス
「最後に見る顔が諦めた救世主様の顔というのは、悲しいです!」
チトセ
「じゃあ、病人にできる限りがんばりまぁす」
ディエス
「ほら!ロルドゥラ様!チトセ様がこうおっしゃってる!」
ロルドゥラ
座り込んだまま、同じように体育座りをしているディエスを見る。
ディエス
「いいえ、ディエスは末裔です!救世主様と同じではありません!」ズレる回答。
ディエス
「あ!でも救世主様が父親なので……半分同じです!」
ロルドゥラ
「じ、自分が死ぬのがいいって、思ってる?」
ディエス
「それで救世主様方が責務を果たせるのなら!」
ディエス
「末裔としてそれ以上はありません!……半分末裔だから、15日かもしれませんが!」
ディエス
「末裔は救世主様に付き従うのが役目です!」
ディエス
「はい、皆様……自己犠牲の精神がございます!」
ディエス
「私は末裔です。救世主様に世界を救って頂くのが本懐です」
ディエス
「だから私は皆様に生き残っていただきたいです!」
チトセ
「あなたがいなかったら、勝てない戦いがいくつもあります」
ロルドゥラ
「だ、だから……チトセが死んだほうがいい、って思う?」
ロルドゥラ
「や、やっぱり、みんな、考えていることは、同じだって」
ロルドゥラ
「み、みんなが死ぬより、自分が死んだほうが、いくらかましだって」
チトセ
「それだけで死にたいと思ってると思われてます?」
ディエス
「でもそれでロルドゥラ様が死んでいいってことではありませんよ!」
ロルドゥラ
「それぐらい、みんなのことが、好きだって」
ロルドゥラ
「チトセのことも、ディエスのことも、ショチのことも」
ロルドゥラ
「わ、わたし、堕落の国に来てよかった」
ディエス
「あっ!なんですかその死にそうなセリフ!」
ロルドゥラ
「だれかが死なないと、いけないんだよ」
ショチ
「何だ? ずいぶんと仲良しこよしのサークルになったもんだなあ!」
ショチ
「都合がいいから群れてた! そうじゃねえのかよ!」
ディエス
「私は救世主様を先導するために居るんです!」
ディエス
「私の役目はここで終わってもいい、救世主様方がそれで1人でも進めるなら」
ロルドゥラ
「ディエスは、今は、そんなことしなくていい」
ロルドゥラ
「わ、私がそうしたくて、そのほうがいいって思ったの」
ロルドゥラ
「……わ、私の代わりに、亡者の野菜、ちゃんと食べてね」
ロルドゥラ
*ディエスの『食事』を愛で舐めます。クエスト挑戦は無し。
ショチ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ショチ
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 6[1,5]+0 > 6 > 失敗
ロルドゥラ
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 7[5,2]+1 > 8 > 成功
[ ショチ ] HP : 20 → 19
ロルドゥラ
「でもやっぱり、わ、私……みんなに死んでほしくない」
ロルドゥラ
「わ、私が死んだら、みんなが、きっと悲しんで、悔しがってくれて」
ロルドゥラ
「……そ、それが、嬉しいって思ったの」
ショチ
ショチは、現状をかなり正確に理解している。
ショチ
パーティーの最初から、ずっと皆の踊りを、その貢献度を強く意識せざるを得なかった立場だ。
ショチ
だから、ロルドゥラがここで踊りを放棄すれば、亡者になるのが誰かも、わかっていた。
ショチ
それでもショチには、力尽くで人を動かす事はできない。
ロルドゥラ
「みんなが死ぬほうが、もっとずっとつらい」
[ ディエス ] 食事 : 0 → 1
ディエス
*凶暴性を才覚で舐めます ティーセット使用
ロルドゥラ
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ロルドゥラ
2d6+3=>7 (2D6+3>=7) > 6[2,4]+3 > 9 > 成功
ディエス
*あ、クエスト宣言忘れてた 1しますねいちおう
ディエス
2d6+3+2-5>=7 (2D6+3+2-5>=7) > 5[3,2]+3+2-5 > 5 > 失敗
ディエス
救世主の借り物の力を奮ってでも踊らせるつもりだった。けれど、実際のところ、手はそれ以上動かなかった。
ロルドゥラ
ディエスが心の疵の力を使えばあるいは、ロルドゥラの猟奇性を御して無理に踊らせることもできたかもしれない。
ディエス
このメンバーからいちばん強い暴力が抜ける危険を、ディエスは理解し、それを止めるつもりだった。しかしその対案にチトセを犠牲にしましょうとも、ロルドゥラの要望をないがしろにする何かを言うことも出来なかった。
ロルドゥラ
それは畢竟、『役立たず』を決める話になってしまうからだ。
ロルドゥラ
それは嫌だったし、もう、ロルドゥラも自分を役立たずだとは思っていなかった。
[ ディエス ] ティーセット : 1 → 0
ロルドゥラ
「四人で踊りを踊って、四人で野菜を食べたかった」
ショチ
仕方ないとは言いたくないが、この状況を打破する術がないことを知っている。
チトセ
気持ちはわかる。わかってしまう。誰よりも。
ディエス
「仕方ないなんてことがありますでしょうか」
ディエス
「ロルドゥラ様がそういう選択をしてくださったのですから、私達はその分……ロルドゥラ様を糧に生きていくしかありません」
ディエス
「いちばん強いロルドゥラ様が亡者になってしまわれるのは非常に惜しい」
ディエス
「ロルドゥラ様がなんと思おうとも、ロルドゥラ様の力は私達にとって必要なものです」
ロルドゥラ
「でもそれは、ディエスもチトセもショチも、同じだよ」
ロルドゥラ
「わ、私は、……みんなが、私にとって必要に見えるし」
ロルドゥラ
「私以外のだれが亡者になるってことになっても」
ロルドゥラ
「踊ってって、嫌だって、言ったと思う……」
ディエス
「ええ、きっとそうでしょう、皆様そう思われているのではないでしょうか?」
ロルドゥラ
「これでよかったって、仕方なかったって、思わせて……」
ショチ
この儀式の発動は三回目。過去二度は、赤の他人を巻き込んで行われた。
ショチ
だが、たとえ殺すのが赤の他人であったとしても、自分が殺しの直前に尻込みすることは目に見えていた。
ショチ
だから、このような儀式になっている。自分自身を巻き込んで、自分にも中断できないような儀式に。
ショチ
ショチは、この状況に対して、何もできない。
ロルドゥラ
儀式を中止したショチを連れて、夜明けまでほかの救世主を探して、
ロルドゥラ
仕方なかった、とショチを見捨てることにならなくてよかった。
ディエス
誰も見捨てられないままこうなってしまったのなら、それに従う他ない。
ディエス
「……ロルドゥラ様、ロルドゥラ様の持ち物を頂けますか」
ディエス
「……亡者になったら、そういったものも、全部失われてめちゃんこになることがございますので」
ディエス
「……我らにロルドゥラ様を偲ぶものが何も無くなってしまうのは、悲しいです」
ロルドゥラ
ごそごそと羽根を揺らしながら荷物を降ろして、ディエスに渡す。
ロルドゥラ
ロルドゥラは爪を振るう、身軽にしていなければならない救世主。
ロルドゥラ
小さな荷物の中に、水パイプが入っている。
ディエス
ありふれた、救世主ならたまに使う水パイプ。
ディエス
受け取って、わあいと笑う。人はものをもらった時に喜ぶから。
ディエス
けれどこの後ロルドゥラが死ぬのに笑うのは正しいのだろうか?笑顔のまま水パイプを持ち、ありがとうございますと一礼する。
ロルドゥラ
「私がみんなにできることは、たぶんそれが最後だから」
ロルドゥラ
話しているうちにも、刻々と夜明けが近づいている。
ディエス
「最後にみなさんでお話でもなさいますか!?」
ディエス
人をどのように見送ればいいのかわからない。
ディエス
「……4人でずっとやっていけると思っていましたが、人生はアクシデントの連続ですね!」
ディエス
「元を正せばあのハイスピードババアです!」
ショチ
「そ、そう、聞いてくれよ!あいつさー!」大きな声を出す。
ショチ
「なんか手からビーム出したじゃん!馬にバァーって!」
ショチ
「で馬ごとフッ飛ばされたんだけど、アレめちゃくちゃ怖かったんだよ!」
ディエス
「あれ凄かったです。バヒュー!って2人が遠くに!」
ショチ
「どんどんシワシワになって、あっという間にここに着いて!」
ショチ
「餓死だか老衰だかわかんねえけど、馬車が止まった時にはミイラみたいになってたんだぜ」
ロルドゥラ
「じゃ、じゃあ、それが私たちの誰かに当たってたら…?」
ディエス
3mぐらいに大きくなった自分を想像している。
ショチ
「そのまま干からびて終わりかもしれねえぞ」
ディエス
「老衰は末裔には贅沢な願いですねーっ!」
ディエス
「何もなせないまま老衰死は……いやですね!」
ショチ
日付が変わるまでの時間はあとわずか。今更踊ったところで、もう何も覆りはしない。
ショチ
諦めて、踊りをやめて、残りを笑顔で過ごすしかなかった。
ロルドゥラ
ショチと再会してから、流れるように踊ることになって、話すのも踊りの合間だった。
ロルドゥラ
腰を押し付けてこうして何でもない話をするのは、それこそ三か月ぶりだ。
ディエス
小さい頃に涙が枯れてしまったディエスは、ついぞ別れを惜しむ涙を流すことはなかった。
残りのひとときを笑顔で過ごす事ができたのは、よかったのかもしれない。
チトセ
自分が同じ立場なら、まあ。いい終わり方だろうと思う。
チトセ
自分の命に対して「仕方ない」と割り切れるように、人に対してもまた、どこか冷静にそんなことを考える。
ロルドゥラ
怖い、というのも、死にたいわけではない、というのも本音だ。
ロルドゥラ
終わりを待って黙り込んでいるよりは、こうしてそのことを忘れて話をしているほうが幾分よかった。
ロルドゥラ
臆病なのは、自分もショチと変わらない。
ロルドゥラ
取り返しのつかない状況まで持ち込まなければ、やっぱり、と誰かに変わってもらっていたかもしれない。
ロルドゥラ
……けれど、夜の闇が少しずつ薄くなるにつれて、意識しないということは難しくなってくる。
ロルドゥラ
心の疵が軋みを上げるのは、その恐怖のせいか、呪いがいよいよもって回り始めたせいなのか分からなかった。
ディエス
きらきらと、相変わらず。死の先を理解しないような明るい顔。
ショチ
やっぱり嫌だ、と言いかけたその言葉を遮って。
ゴーストペッパー
四方から押し寄せる亡者たちの手によって。
ロルドゥラ
真っ先に立ち上がっているべきロルドゥラは、床に膝をついたままだった。
ロルドゥラ
何かに許しを乞うように、こうべを垂れていた。
ディエス
本当にそれでよかったのですか、と言うことは最後までできなかった。
GM
その炎は、こうべを垂れる鳥人の影を照らしていた。
[ ショチ ] 水パイプ : 2 → 3
[ ロルドゥラ ] 水パイプ : 1 → 0
[ ロルドゥラ ] 聖遺物:アリスのくつ : 0 → 1
GM
*ショチの水パイプを1つチトセへ譲渡。
*ショチは貢献度一位の報酬として免罪符を獲得。
*MOD「悖戻」の効果により、「私は醜い」「臆病」「食事」を●に変更します。
*MOD「曚昧」の効果により、チトセの「防壁」を「鋭気」に変更。
[ ショチ ] 水パイプ : 3 → 2
[ チトセ ] 水パイプ : 0 → 1
[ ショチ ] 臆病 : 1 → -1
[ ヴァルチャー・グリフィス ] 私は醜い : 1 → -1
[ ディエス ] 食事 : 1 → -1
ヴァルチャー・グリフィス
炎の中、焦げた瓦礫を崩しながら、骨の翼が広がった。
ヴァルチャー・グリフィス
羽根はすべて、腐り落ちたか焦げ落ちたか。鉤爪ばかりがぎらぎらと鋭く、炎に照らされてあかい。
ヴァルチャー・グリフィス
ぎらついた眼差しが見開いて、生き残った救世主たちを睥睨する。
ヴァルチャー・グリフィス
そこにいるのは骨の翼を持つ巨大なコンドル。
ヴァルチャー・グリフィス
醜く、飛ぶことのない、一羽の怪物が吠える。
ヴァルチャー・グリフィス
ゴーストペッパーたちを従え、あなたたちのほうへ向かってくる!
ショチ
もうロルドゥラじゃない。恐ろしい姿をしたその化け物は、亡者にしか見えない。
ショチ
けれど、それがロルドゥラだったことを知っている。彼女をこうしたのは自分だ。
ディエス
「あれを倒さねば我々に未来はありません!……さあやりましょう!」
ディエス
いつもと変わらない先導をする。たとえ相手がさっきまで共に踊っていた仲間だとしても。
ショチ
どれほど悔やんでも、心の中で詫びようとも、できることは一つだけ。