GM
『人形旅団』マリインスキーの襲撃に備えながら、お茶会です。
GM
タイミング的には第一ラウンド終了後くらいから村が襲われます。
モーリーン
*クエストNo.1をやりつつ、わすれぐささまの疵を舐めに行くぞ!
わすれぐさ
いっしょにかぼちゃをうえにいきましょうね。
モーリーン
モーリーンはもともと、常日頃は畑で農作業に勤しんでいますので
モーリーン
そのへんの顔見知りの末裔たちに種を配分して、あなたはこっち、あなたはそっち。
わすれぐさ
こちらはてきぱきとした指示を横目に、村の周りを見ております。
モーリーン
シャベルだの鍬だのも、あっちゃこっちゃに振り分けて。
わすれぐさ
手際が本当によくて、わたくしの仕事がなくなるぐらい。
わすれぐさ
忙しなく動く末裔たちをにこにこと眺めています。
GM
「モーリーンばかりにはいい顔させらんねえからな」
わすれぐさ
あのかた、きれいな服を着てるのにこんな作業もちゃんとするのね。
モーリーン
わすれぐささまは……まあ農作業には向かないでしょうね。お着物だし……
わすれぐさ
身に纏った着物を気遣うようにして、農作業にはそれほど役に立ってはいない。
モーリーン
「わすれぐささま。ご無理なさらなくて大丈夫ですよ」
モーリーン
一通り指示を出し終えて、ぴょっぴょこ近寄ってくる。
わすれぐさ
「でも、みなががんばっているから……」
わすれぐさ
「わたくしだけやすんでいるのはもうしわけないわ」
わすれぐさ
そう言いつつ、あなたにそう気遣われたことに嬉しそうな顔をする。
モーリーン
「わすれぐささまには、救世主さまにしかできないことがありますもん」
モーリーン
「救世主さまがいらっしゃらなかったら、あたしたちは戦えないし……逃げるのだって」
GM
「俺たちがやりますよ~」「いつもの農作業で村が救えるなら安いもんだね」「帰って寝たい」
わすれぐさ
「それなら、わたくしこれはおまかせします」
わすれぐさ
文句は言いつつも仕事はしているんだなあ。
わすれぐさ
「かぼちゃはどれぐらいではえるかしら」
GM
「だからテキパキしないと」「俺たちも食われちまうなあ」
モーリーン
「間違って植えちゃうと、半日も掛からずに大変なことになりますからね」
わすれぐさ
羨ましそうな声を上げる。知識ばかりは、欲しいと思ってもすぐにたくさんは手に入らない。
モーリーン
「えへへ。でも救世主さまは、みなさま余所からいらしてますから」
モーリーン
「きっと、その救世主さましか知らないことがいっぱいあるんですよね。あたし、うらやましいです」
モーリーン
「あたし、これでも、村で一番賢い子だって言われてるんですけど」
モーリーン
「でも、あたしが知ってるのは村のことと畑のことと、街道から来るひとのお話ちょっぴり」
モーリーン
「救世主さまは、あたしたちの暮らしの外側に、いろんなものごとを持っていらっしゃいます」
モーリーン
「何かを知ろう、得ようと思ったとき、それをするお力もお持ちです」
わすれぐさ
目の前の末裔の少女を見つめる。頭の回転の速そうな、賢そうな少女。
わすれぐさ
世辞ではないのがよく分かる。賢い少女。自分の持っていないものを持つ少女に褒められるのは気分が良い。
わすれぐさ
救世主であるだけで、この国で得られるもののひとつ。
わすれぐさ
「それでも、まりいんすきいにはこのままではかなわない……」
わすれぐさ
「あなたたちがいなければ、このむらがなければ、きっとわたくしもにげていたわ」
わすれぐさ
「いっしょにたたかってくださって、ありがとう」
モーリーン
「やだ。お礼を言わなきゃなのは、あたしたちです」
モーリーン
「救世主さまが……わすれぐささまが逃げずに留まってくださったおかげで、あたしたち、まだ出来ることがあるんです」
モーリーン
「あたしたち末裔にできることって、とっても少ないから……」
わすれぐさ
「でも、あなたには、いまはその『こいん』があります」
わすれぐさ
「わたくしたちがいれば、あなたもおなじようにはたらける」
わすれぐさ
「きっと、いっしょにがんばれるわ。おなじぐらいに」
わすれぐさ
そのコインがあれば、自分ももっと強力な力を振るえるのだろうけれど。
モーリーン
「はい。……コインをそのままお渡しする代わりに、」
モーリーン
「あたしのこと、まるごと使ってください」
モーリーン
*わすれぐささまの『きれいなおべべ』を才覚で舐めます。
マリインスキー
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
マリインスキー
2d6+0=>7 判定(+才覚:0) (2D6+0>=7) > 4[1,3]+0 > 4 > 失敗
[ マリインスキー ] HP : 16 → 15
[ モーリーン ] ティーセット : 3 → 2
モーリーン
2d6+3+2>=7 (2D6+3+2>=7) > 4[1,3]+3+2 > 9 > 成功
[ わすれぐさ ] きれいなおべべ : 0 → 1
『人形旅団』
では、そうですね。荒野の岩陰から……メイドの人形が現れる。
『人形旅団』
手にはナイフを持ち、農作業をするあなた方を発見する。
わすれぐさ
「あれがまりいんすきいのにんぎょうね」
『人形旅団』
人形は駆け寄り、一切の躊躇はなく、わすれぐさの懐に飛び込んでくる。
わすれぐさ
反射的に自分が傷を負うよりも、着ている着物が裂けてしまうのをおもんぱかった。
モーリーン
そのままシャベルを振り抜いて、人形の、顔の高さへ投げつける。
『人形旅団』
ガン、と石くれを顔面に受けてよろけ、そのガラス玉の瞳をモーリーンに差し向ける。
わすれぐさ
それは素早く、人形の喉笛を引き裂こうと動く。
わすれぐさ
白い指先から伸びる鋭い爪が、末裔たちから見えたかは分からない。
『人形旅団』
しかし人形は息をしない。人の道理で動くわけではない。
わすれぐさ
唇から獣のような鋭い呼気がこぼれ、さらに爪を振るう。
わすれぐさ
鋭い力でもって、ばらばらと解体してゆく。
『人形旅団』
バラバラに断って、もいで、人の形を壊して、そしてようやく動かなくなる。
『人形旅団』
人形の残骸が散らばる。呼吸、心音のないものは、ただ機能しなくなったということでのみ、その死を知らしめる。
わすれぐさ
動かなくなったのを見下ろしてから、二三歩よろけて引いた。
わすれぐさ
自分の身体を見下ろし、着物が切り裂かれていないことを確かめる。
わすれぐさ
視線がモーリーンを向いた。微笑んだままの顔。
わすれぐさ
かしこいこども。きれいなあおいかみ。はしっこいうごき。
わすれぐさ
けれど、まるごと使ってほしいと言われるのなら。
わすれぐさ
もし村が滅んでも、こういう賢い子供が自分のために死んでくれるなら、いいものだなと思ったからだ。
わすれぐさ
「またにんぎょうがきてもだいじょうぶ」
わすれぐさ
「かぼちゃがはえそろうまでは、わたくしがこわしますから」
わすれぐさ
「だから、はたけしごとをがんばってね」
GM
共に戦うために、寄り添うために、すべてを知る必要はない。
GM
猟奇が猟奇として引き裂くものが、敵であるのなら、
GM
*クエストNo.1:カボチャの種を植える 成功!
GM
*クエストNo.2,3,4を併せて行う際に横槍をされなくなりました
GM
12:村はずれ。普段は人気のないこのあたりにも、侵入者がないか見張りが立つ。
アルビレオ
村人たちの言っていたとおり。
植えたカボチャの種はあっという間に発芽し、立派なバリケードを形成した。
アルビレオ
作業に割く時間は大幅に短縮されたと言える。
ならば、もうひとつの懸念。
アルビレオ
盗賊団の対策に当たる余裕もあるだろう。
アルビレオ
村外れ、普段は人が少ないこの場所に、テーブルを運び込んでもらった。
アルビレオ
いくつかある出入り口のひとつ、その目の前だ。
アルビレオ
目的は紅茶だという。
ならば、誘ってやればいい。
白兎の末裔
お茶会♪ お茶会♪ ティーパーティー♪
アルビレオ
お茶会の準備が行われている横で、その名を呼ぶ。
アルビレオ
「生憎と、私は誰かを傷つけるような行為が苦手でね」
白兎の末裔
お湯よし。ケーキスタンドよし。お茶菓子よし。
白兎の末裔
カボチャのマフィンにカボチャのマドレーヌにカボチャのスコーンに……。
白兎の末裔
お水は井戸水を使って、とっておきのお茶を開けてのカナリ・マトモ・ティー。
アルビレオ
「しかし、先日の人形のように『傷つけ』『制圧する』ことは避けたい」
アルビレオ
「目的は『紅茶』だというが、こちらが攻撃的に振る舞えば、向こうもそうせざるをえないだろう」
白兎の末裔
戦闘能力のない末裔たちも、お茶会の準備ならいくらでも出来る。
アルビレオ
「……さて。『傷つけず』に『捉える』。そのために、なにか策はあるだろうか。」
白兎の末裔
ちいさな子供達がティーセットを運んで、女達が茶菓子を焼き上げている。
モーリーン
「うーん……何か大事なものを質に取ります」
モーリーン
「誰か人でもいいし、大切な物でもいいし」
アルビレオ
「何人か、こう……木材を組み立てて火を起こしてくれ。」
アルビレオ
「それから、今ある中で一番上等な茶葉をそのままテーブルへ」
モーリーン
「紅茶ばっかり盗りに来るくらいですから、目は十分惹けるんじゃないでしょうか」
モーリーン
にこっ、と笑ってマドレーヌをひとつ、ぺろっとしました。
白兎の末裔
どうせ負けたら全部なくなっちゃうからね。
シザーリオ
「君の紅茶をいれてくれないか、その茶葉を少しばかり使って、濃い目にね。」
アルビレオ
モーリーンの『プライド』を舐めます。
クエストNo.2にも挑戦。
[ アルビレオ・ファーシャ ] ティーセット : 2 → 1
アルビレオ
2d6+3+2>=7 (2D6+3+2>=7) > 4[1,3]+3+2 > 9 > 成功
GM
しばらくして、村の外からすさまじい音が聞こえてくる。
GM
何かに打ち上げられた、巨大な亡者カボチャが宙に舞うのも見える。
オレンジペコ
「ぎゃはははっ!!! 結構な招待じゃねえか~~~!!! ええ???」
オレンジペコ
「オレンジペコ盗賊団とはオレたちのことよぉッ!!」
チョコ
「ちょっと、一人で突っ走らないで、速いから」
チョコ
塀の下に手を伸ばして、もう一人を引っ張り上げている。
オレンジペコ
「オレンジペコ盗賊団とはオレたちのことよぉッ!!」
シザーリオ
テーブルの上の茶葉の包みをつまんで持ち上げ
オレンジペコ
「くっ! あいつら……茶葉質を!!!!」
シザーリオ
「燃やされたくなけりゃ、そこに座りな」
チョコ
「はいはいボス、座りますよ~、座りましょうね」
オレンジペコ
「なんてヤツだ……!! 悪逆非道とはこのことかよ……!」
シザーリオ
末裔にいれてもらった紅茶のカップを手にしてオレンジペコの前までいき、目の前にしゃがみ込む。
シザーリオ
「この村には物凄く茶をいれるのが上手い末裔がいてなぁ」
白兎の末裔
はいはーい! はーい!! 私でーす!! ぴょんぴょん
シザーリオ
「この味は他の末裔じゃ出せないだろうなぁ~」
チョコ
あっ、ミルクティーで……お砂糖は……二つで……。
シザーリオ
「武器を捨てて投降しろ」
といっても、もう無力化してるようなもんだが
オレンジペコ
「くっ……そうすれば茶葉は助けてくれるんだな……!?」
シザーリオ
「ああ。この村にはこれから人手が必要になる。捕虜として協力するなら……」
モーリーン
じゃーん。堕落の国セレクション最高級茶葉!
シザーリオ
「その茶葉をつかって、最高の茶を振る舞ってやろう」
シザーリオ
倒れたオレンジペコの周りをスキップで一周し
シザーリオ
「立ち給え、同士よ。刃を収めたならば我らは仲間だとも」
チョコ
「あっ、すみません、ちょっと失礼しますね~」
チョコ
ポットを持って、倒れているオレペコの口を開け、そこに注ぐようにして飲ませる。
チョコ
「すみませんね、この人、紅茶じゃないと栄養が補給できないんですよ……」
チョコ
「紅茶、飲ませてもらえるなら、えーと捕虜? お手伝いでいいのかな? ならしますよ」
シザーリオ
「優しいお嬢さんだ。思わず惚れてしまいそうだよ」
オレンジペコ
「オレさまがお手伝いだとぉ~~!?」
チョコ
「うんうん、なるほど~。『人形旅団』をね~」
チョコ
「人形旅団って、あの、あれですよ? マリインスキーですよね?」
シザーリオ
「戦えるのは、そこのわすれぐさ。それから末裔のモーリーン」
チョコ
「えっ、いや~、ちょっと!! 一宿一飯の恩とかで済まない相手じゃないですか!」
チョコ
「そんな、私たち脅威度2が挑んだところで、『死』ですよ!!」
わすれぐさ
「まあ、なら、わたくしたちよりおつよいのですね」
モーリーン
「留まってくれた救世主さまに対して失礼ですね!」
アルビレオ
「生存率は限りなく低いだろう。それでも、私はゼロではないと考えている」
アルビレオ
「何も正面切って戦おうというわけではない。それこそ、君たちは補佐に回ってくれても構わない」
オレンジペコ
「オレ様の力が必要のようだなぁ~~~????」
シザーリオ
「そうだなぁ、俺たちは……『救世主』を待っていたのかもしれないなぁ」
モーリーン
「そうですね……助けていただけるなら、その方は……あたしたちの救世主さまですね!」
シザーリオ
ちらりと村人たちに目配せをして、手をちょいちょいと招くように動かす。
オレンジペコ
「しかたねえな~~~~オレ様たちの力の見せ所ってところかぁ~~!?」
モーリーン
「わあ!あたしたちをお救いくださるんですね!」
オレンジペコ
「よし、オレンジペコ盗賊団! お前達に力を貸すぜ!!!!」
モーリーン
「救世主さま!ありがとうございます!」
オレンジペコ
「よし、まずはそうと決まれば茶だな!」
オレンジペコ
「たらふく飲ませて貰うぜ!!!!!」
オレンジペコ
オレンジペコがお茶を飲むにつれ、みるみる元気になる。
オレンジペコ
オレンジペコの心の疵――『紅茶の血』。
オレンジペコ
というわけで、しばらくのお茶会を堪能したあと……。
オレンジペコ
*クエストNo.2:盗賊団オレンジペコをとっ捕まえる 成功
オレンジペコ
*PKのティーセット、大きなティーセット、眠り鼠のポットを全て奪い、獲得する
チョコ
この隙に逃げませんか? 逃げませんか。そうか~。
シザーリオ
「君のような幼く可憐な少女が村人代表と聞いたときは、少々不安に思ったが……」
モーリーン
「そんな、謝っていただくようなことじゃないです」
モーリーン
「あたしが頼りなく見えるのはわかってます」
モーリーン
「そう言っていただけるのは、うれしいです」
シザーリオ
「この世界ではコインの数が力になるというが……必ずしも、それが勝敗を決めるわけではない」
シザーリオ
「君の聡明さは、必ずや我々の勝利への鍵となるだろうさ」
アルビレオ
「今日は疲れただろうからな。警備は他のものに任せ、明日に備えるといい」
モーリーン
「……はあい」 12歳、元気に動き回ると相応に疲れる。
[ モーリーン ] プライド : 0 → 1
GM
2人の救世主に1人の末裔。新たに3人が仲間に加わる。
GM
わずかな希望を繋ぎながら、己の所在を見いだしながら、6人の救世主は準備を着々と進める。
[ モーリーン ] 眠り鼠のポット : 0 → 1
[ モーリーン ] 眠り鼠のポット : 1 → 2
[ アルビレオ・ファーシャ ] 大きなティーセット : 2 → 2
[ マリインスキー ] 大きなティーセット : 2 → 0
[ マリインスキー ] 眠り鼠のポット : 2 → 0
[ アルビレオ・ファーシャ ] 大きなティーセット : 2 → 2
GM
クエストは1と2が済み……という状況ですね。
GM
お茶会は第一ラウンドがあとわすれぐささんのみ。PKはフルで残ってます。
GM
3:見張り台。村の全体が見渡せる。荒野にぽつんと取り残された、寄る辺なき村だ。
わすれぐさ
一緒に見張り台に上りましょうか。アルビレオさん。
わすれぐさ
手摺に手をかけて、しかし見やるのは村の中ではなく外。
わすれぐさ
少し高い場所、吹き抜ける風に髪をなびかせながら、
わすれぐさ
亡者のカボチャが群生する畑のさらに向こう、荒野へと目を向ける。
わすれぐさ
「にんぎょうは……あちらからきたのでしたね」
わすれぐさ
一方向を指をさしながら、わすれぐさはともに上ってきたアルビレオを振り返った。
アルビレオ
「そうだな……数は少なかったが、戻らないことに気がついているだろう」
わすれぐさ
「にんぎょうは、ものをみききしているというはなしでしたから」
わすれぐさ
「にんぎょうのみたままが、まりいんすきいにつたわっていても、ふしぎではありませんね」
わすれぐさ
「……あなたがのこってくださったのが、すこしふしぎでした」
わすれぐさ
「わたくしはこのむらにしばらくいるけれど」
わすれぐさ
「むらにずっといるじゃんなつでさえ、にげだそうとしているというはなし」
わすれぐさ
「たたかうちからがないというなら……」
アルビレオ
「……初めて話した時に話したとおりだよ」
アルビレオ
「私の手は、人を傷つけるためのものではない」
わすれぐさ
かれの歌声が末裔の疵を癒したのを、わすれぐさは覚えている。
アルビレオ
「だけれどね、人を少しだけ守る事はできる」
わすれぐさ
かれはその力の通りに、人を慈しむ心を持っているのだろうか?
アルビレオ
「英雄は危機にこそ生まれるものだからね」
わすれぐさ
わすれぐさはどこかぴんと来ない顔のままだ。
わすれぐさ
吟遊詩人とは、意中の相手に愛を囁く仕事だ、と教えられたので。
わすれぐさ
「あなたがこのむらにのこってくれたのは、みなにたいへんいいことでした」
わすれぐさ
「あのとうぞくだんも、はたらいてくれましたからね」
わすれぐさ
「あなたの、かれらにいうことをきかせるときの」
わすれぐさ
「かたりくちといったらありませんでした」
わすれぐさ
「あなたはときどき、ひとがかわったようになるのね」
わすれぐさ
あなたの顔を見つめる。その表情を確かめる。
シザーリオ
リボンで髪を結ぶ。
太陽の光の直接降り注がないこの国では、夜でなくとも顔を見せられる。
シザーリオ
「シザーリオだ。別の名前を呼びたいのならね」
わすれぐさ
多重人格という言葉を、わすれぐさは知らない。
わすれぐさ
無理にこの現象を理解しようとするなら、狐憑きや生霊憑き。
わすれぐさ
もっとも、かれは床に臥せっていないけれど。
シザーリオ
「アルビレオは戦うことは出来ないが、役に立たないことはない」
わすれぐさ
少しの沈黙を置いた後で、わすれぐさは微笑む。
わすれぐさ
「あなたたちがこのむらにしてくれたこと」
わすれぐさ
「きずをいやし、とうぞくをつかまえてくれたこと」
わすれぐさ
「きっとみんな、たのもしくおもうでしょう」
わすれぐさ
「『ありす』がもうひとり、ふえたようなものだもの」
アルビレオ
「急に出てくるので困っているけれどね」
わすれぐさ
*クエストNo.4:救世主ジャンナッツを仲間にする をしつつ、アルビレオの『多重人格』を舐めます。
わすれぐさ
2d6+3+2=>12 判定(+猟奇) (2D6+3+2>=12) > 9[3,6]+3+2 > 14 > 成功
わすれぐさ
「あなたたち、たまにいれかわっているでしょう」
わすれぐさ
「どうぞ、これからもよろしく、しざありおさま」
わすれぐさ
「あなたがいたら、じゃんなつもむらにのころうとおもってくださるかしら?」
シザーリオ
「さぁて、どんな奴だかわからないからな……」
白兎の末裔
見張り台の下の方から呼ぶ声が聞こえる。
白兎の末裔
「ドードーの末裔が~」「お話が~あるそうです~」
わすれぐさ
「わかりました、ただいま、まいります」
わすれぐさ
声を張り上げて返し、男の方を振り返る。
わすれぐさ
「でも、そうですね。いっしょにきてくださるかしら」
ドードーの末裔
「私はジャンナッツさまの、使用人をしている末裔です」
ドードーの末裔
「使用人って言っても、あの人は大抵のことはお一人でなさいますから、買い出しや、ちょっとした家事のお手伝いくらいでございますが……」
わすれぐさ
「じゃんなつさまは、むらをでるというおはなし」
わすれぐさ
「あなたからおはなしがあるということは」
わすれぐさ
「わたくしたちにすけだちしてくださるのかしら」
ドードーの末裔
「そうですね、お力になれればと……」
わすれぐさ
「……じゃんなつさまに、あわせていただける?」
ドードーの末裔
「……あの人は、猫を、お飼いになられているんです。シルクという名の」
ドードーの末裔
「といっても、私は一度も見たことがないんです」
ドードーの末裔
「見たことはないけれど、いる気配がある」
ドードーの末裔
「風に紛れて、鳴き声を聞いたこともある」
ドードーの末裔
「棚のものが倒れていることがある」
ドードーの末裔
「あの人に言われてエサや水を用意しているけれど、いつの間にか減っているし」
ドードーの末裔
「埃の中に小さな足跡を見つけることもできる」
ドードーの末裔
「これは、私の、憶測ですけれど……」
ドードーの末裔
「あの人は、その猫がいるということを、一緒に信じてくれる人を、求めている気がするのです」
わすれぐさ
「ゆめじゃんなつさまのまえでいうなと」
ドードーの末裔
「部屋から聞こえるんです。ジャンナッツ様がシルクちゃんに話しかけているのを。それ以上に優しい声を、あの人から聞いたことはございません」
わすれぐさ
「かわいがってるねこを、いないなどと」
わすれぐさ
「つれていってくださるかしら、じゃんなつさまのところへ」
ドードーの末裔
12:村はずれ。普段は人気のないこのあたりにも、侵入者がないか見張りが立つ。
GM
村はずれの小さな、しかしよく手入れのされた家。
ドードーの末裔
「さっきの話をしたのは、内緒ですからね」
モーリーン
さっきまであちこちで穴を掘らせたり、掘った土で作った土嚢を積ませたりしていましたが、白兎に呼ばれて一行のところへ戻ってきました。
ジャンナッツ
「やれやれ……。ボクは招待したつもりはないんだけれどね」
ジャンナッツ
「帰れ、と言っても聞かないんだろう? 座ってくれ」
わすれぐさ
「ありがとうございます、じゃんなつさま」
ドードーの末裔
キッチンに立ち、お茶の準備をする。
わすれぐさ
「おおかた、わかっていらっしゃるとおもいますが」
わすれぐさ
「すけだちをおねがいしにまいりました」
わすれぐさ
ジャンナッツを見つめる。その表情を見る。
ジャンナッツ
「メリット、という次元の話ではないのは、わかっているだろう」
わすれぐさ
「そのうえで、おねがいしているのです」
ジャンナッツ
全く中性的な容姿、声。男にも女にも見えるし、聞こえる。
シザーリオ
「…………この村を失うことの、デメリットについてはお考えになりましたか?」
シザーリオ
「貴方様が戦うことで得ることがないとしても、逃げることで失うものは多いはずだ」
ジャンナッツ
「ただの仮住まいさ。30日のうち、半分以上はこの村にいない」
わすれぐさ
裁判に、救世主を探しに行っているのか。村の中でかれと会ったことはない。
わすれぐさ
それはきっと、わすれぐさにとっては幸運だったのだろうけど。
ジャンナッツ
ジャンナッツは全く無名の救世主だ。一方で、曲がりなりにも救世主のあなたがたに囲まれていても、全く尻込みする気配はない。
ドードーの末裔
お茶を並べる。薫り高いアールグレイだ。
モーリーン
「それでも、仮の住まいに戻ってきてはくださるのですから」
モーリーン
「あたしたち村民は、ジャンナッツさまにとっての仮住まいを、どこよりも快適にお過ごしいただけるように……一同で、誠心誠意を尽くさせていただきます」
シザーリオ
「落ち着ける場所が必要なのでしょう?」
シザーリオ
「猫ちゃんはデリケートらしいですからねぇ」
アルビレオ
ちらりと、わすれぐさに申し訳無さそうな視線を向けた後。
アルビレオ
「……まあ、この外で落ち着ける場所、特に食物の供給が安定した場所はみたことがありませんね」
GM
不意に、締め切られた窓にかけられたカーテンが揺れる。
わすれぐさ
何もいない。が、確かにそこにいる証左のように揺れている。
ジャンナッツ
「ボクの6ペンスコインの枚数は40」
ジャンナッツ
「……これくらいになれば、どこでもそれなりに豊かな環境を得られる」
ジャンナッツ
「使用人なら、そこのおしゃべり一人連れて行けば十分だ」
ジャンナッツ
揺れたカーテンには触れずに言葉を続ける。
わすれぐさ
「わたくしのふるさとでは、ねこはいえにつく、といいますよ」
わすれぐさ
「おなじゆたかなばしょでも、おなじものをたべさせていても」
わすれぐさ
「べつのばしょにうつったら、たちまちげんきがなくなるねこもいるとか」
アルビレオ
たとえば、それが救世主の力によるものであったとして
アルビレオ
そう、思ってしまったら。それは、いったいどうなるのか
ジャンナッツ
「やれやれ……シルクはそんなにデリケートな猫じゃない」
ジャンナッツ
「元いた世界じゃ、どんなアパートやセーフハウスでもすぐ慣れたもんだ」
ジャンナッツ
わすれぐさの足下に何かが触れて横切る。
わすれぐさ
猫の毛の感触があったような気がして、視線を落とす。
わすれぐさ
視えない猫の姿を探すようにして、視線を巡らせる。
ジャンナッツ
あなたは服に白く短い毛がくっついているのを見つける。
わすれぐさ
あ、と声を上げて、指先を伸ばした。赤い着物に、白い毛。
わすれぐさ
手のひらの上に毛を載せて、指先で撫ぜる。
わすれぐさ
「どうかしら。たまたまとおりすぎただけかも」
[ アルビレオ・ファーシャ ] 多重人格 : 0 → 1
ジャンナッツ
「無論、危ないと感じたらボクは引く」
わすれぐさ
「でも、あなたがたすけてくださるなら」
モーリーン
「はい。ありがとうございます、ジャンナッツさま」
ジャンナッツ
「ボクが手を貸すんだ。あんまり失望させないでくれよ」
ドードーの末裔
「ありがとうございます。ジャンナッツ様」
ジャンナッツ
*クエストNo.4:救世主ジャンナッツを仲間にする 成功!
ジャンナッツ
「……防戦一方で勝てる相手ではないだろう」
ジャンナッツ
「人形旅団の強みは、救世主本人に寄せ付けない無数の兵士だ」
ジャンナッツ
「本人を叩く以外、突破する手立てはない」
ジャンナッツ
「なにせ飲み食いしない、命を省みない兵士だ」
ジャンナッツ
「直接そのご尊顔を拝むくらいの覚悟は、あるだろうな」
ジャンナッツ
「しかし、そのためには、肝心の人形旅団をかいくぐらなければならない」
ジャンナッツ
「……ボクの心の疵の力を使えば、キミたちに完璧な『変装』を施すことができる」
ジャンナッツ
「そうだな……さしずめ、人形の姿にでもなれば」
ジャンナッツ
「警戒されることなく近づけるだろう」
わすれぐさ
「……ありがとうございます、じゃんなつさま」
わすれぐさ
「これでまたすこし、むぼうがむぼうではなくなったきがします」
ジャンナッツ
「準備が出来たら言ってくれ。それまでボクはお茶でも飲みながら、この村で過ごす最後の刻を愉しませてもらおう」
わすれぐさ
カップに残った紅茶を飲んで、立ち上がる。
アルビレオ
「最後にならないよう、尽力しましょう」
ジャンナッツ
*クエストNo.4:救世主ジャンナッツを仲間にする 成功!
ジャンナッツ
*PKの精鋭を2体破壊する(昏倒扱い)。クエストNo.5を併せて行う際に横槍をされなくなる
[ わすれぐさ ] ティーセット : 2 → 1
GM
力を持ち、孤高に振る舞う救世主と言えども、拠り所は必要だ。
GM
その姿が捉えられずとも、曖昧の中に揺らぐ何かであっても。
GM
あるいは、何もかもを変質させ、移ろわせることが出来るからこそ、