ルディ=ホワイト
というわけで、宿に戻ってきて食事をとろうと思う。
ルディ=ホワイト
堕落の国ではなかなか食べられないような、新鮮で豪勢な食事。
ルディ=ホワイト
亡者の恵みを死にゆく求婚者が受けるというのは、それなりに儀式めいている。
ルディ=ホワイト
ひと──末裔たちもそうであるが──危機に対してそうしたものを自然に行うようになるのかもしれない。
ルディ=ホワイト
むろん、犠牲者たちに対する気後れが、単にそうさせるのかもしれないが。
ルディ=ホワイト
ぴかぴか輝きながら食事をしています。
グライ
振舞われる食事にいちいちワーッとかおーっとかうえーっとか言いながら食べている。
ルーパート
なんか植物性の食材についてはあれこれ聞いたりする。
グライ
「なんかあれだ、おとぎ話の始祖のお茶会ぽい!」はしゃいでいる。
ルディ=ホワイト
「堕落の国の茶会では、腹をくちくするほどの食事が出るか」
ルディ=ホワイト
余がこなしてきた『茶会』は、そう称するには血腥いものが多かった。
ルディ=ホワイト
「……」食材について聞いているルーパートに目を向ける。
ルーパート
「……まあそういうのがしたくて大学に居るんで……」
ルディ=ホワイト
「モックスフォンドなるところから来たのだったか」
ルーパート
「まあ、あんま……まともに研究になるようなことしてる研究室は少ないですけど……」
ルディ=ホワイト
「そなたはこうして、旅をして見聞を高めているというわけだ」
ルーパート
「ぼくのとこは、ぼくの救世主さまがかなりマジの研究者なんで」
ルディ=ホワイト
学者、というものについてルディはそれほど詳しくない。
ルディ=ホワイト
呪術師や魔術を用いるものがそれに近いのだろうが。
ルーパート
「なんとかかんとか、ぼくもちゃんと研究させてもらってますね」
ルディ=ホワイト
学者たちはかれらとは態度が一線を画する。
ルディ=ホワイト
ふと気が付いたように目を瞬かせる。
ルディ=ホワイト
「……しかし、そなたはあくまで末裔」
ルディ=ホワイト
「そこから離れては力を発揮できぬだろう」
ルディ=ホワイト
「よくもひとりでここまできたものだ」
ルーパート
「まともに研究になるようなことしてる研究室が少ないということはですね」
ルーパート
「学術的に信頼できる人材が……少ないということなんですよ……」
ルーパート
「試料採集にしても……何採ってきていいかわかんないやつばっかりで……」
ルディ=ホワイト
「他の世界のものはいざ知らず、この世界においてはそなたのようなものの方が異端なのであろう」
ルディ=ホワイト
「伝統や書物ではなく、観測したものや実証したものを重んじ」
ルディ=ホワイト
「そのようにして集めてきたのものの『保存状態』とやらにも気を配る」
ルーパート
「ぼくら代用ウミガメの末裔は、わりと学者向きだって言われますけど」
ルーパート
「かなり。ぼくら、あの……美味しいというのが公然の秘密……秘密どころじゃないな」
ルーパート
「この国は基本的にどこでもかしこでも食糧難ですからね。このサイズの美味しい肉というのは相当に貴重かつ高額で」
ルディ=ホワイト
「亡者の肉とはものが違うのであろうな」
ルディ=ホワイト
「それだけに、そなたがひとりで出向くのは奇妙に感ずる」
ルディ=ホワイト
「奇異や同情の目で見られ、狩りたてられる危険で言えば」
ルディ=ホワイト
「この国へ堕ちてきたばかりで右も左も分からぬ救世主よりも上であろう」
グライ
「らいよううみふぁめってふつーそのへんあるひへないれふからね」食べながらしゃべるのはお行儀が悪いぞ
ルーパート
「まあ実際、おまえ死にたいのか?みたいなことは大学でもたまに聞かれますね……」
ルディ=ホワイト
「そなたが口汚くなるほど学術に情熱を掻き立てられていることは分かるがな」
ルディ=ホワイト
「それにしても、命を懸けるというよりは、棄てに来ているようにも見える」
ルディ=ホワイト
「実際、この村でこうして囚われているわけだが」
ルディ=ホワイト
余がいる限りは生きては帰れようが……
ルディ=ホワイト
「そなたは同じことを繰り返すであろう」
ルーパート
「ぼくらが生きてるのって難しいんですよ……」
ルーパート
「まあ……この国じゃみんなそうっちゃそうなんですけど」
ルーパート
「なんかあんま変わんないかな……みたいな」
ルディ=ホワイト
「ならば、命を擲って学問に捧げた方がいくらか良い、か」
ルーパート
「食べたり食べられたりは一瞬ですけどね、研究は残りますからね」
ルディ=ホワイト
*ルーパートの希死念慮を猟奇で舐めます。
ルディ=ホワイト
2d6+5=>7 判定(猟奇) (2D6+5>=7) > 5[1,4]+5 > 10 > 成功
[ ルーパート ] 希死念慮 : 0 → 1
ルディ=ホワイト
「それにしても、いささか惜しいな」
ルディ=ホワイト
「そなたの研究とやらは、堕落の国の役に立つものであろう」
ルディ=ホワイト
「生きて続けた方が、その価値も高まってゆくというものだ」
ルディ=ホワイト
「かの亡者どもを斃したら、余がそなたを大学まで送り届けてやろう」
ルディ=ホワイト
「大学というものを、一度見てみたいと思っていた」
ルディ=ホワイト
「余がいれば、そなたが危険にさらされることもない」
ルディ=ホワイト
「食糧のように見られることも多少は少なくなろうよ」
ルーパート
まあ、実際のところ。
強力な救世主が隣にいてくれても、ひとの見る目は変わらない。変わらないことを知っている。
ルーパート
「……ご好意、ありがたくいただいときますね」
ルディ=ホワイト
「そなたはそうして、安心して研究を続けると良い」
ルディ=ホワイト
鷹揚に肯いて、食事へと戻っていった。
ルーパート
たまにいるんだよな。こういう……なんか。
ルーパート
代用ウミガメじゃなくたって、美味いもんは美味いよな。
ルーパート
だから……たまには、善意を受け取っても、いいかな。
GM
それが種族的な物であれば、変わることもできない。
グライ
末裔の姿もちらほらある。
どうにも女が多いので、あまり目を合わせないようにしているが……
グライ
「笹ってなんか、匂うよな~。青臭い?っていうの?」
近くを歩いているルーパートをちらと見る。
ルーパート
「花とか、木とかもそれぞれに違うにおいしますからね」
グライ
「は~。昔はその辺に木も生えてて花もいっぱい咲いてたって言うしな~。
こんな感じだったんかな」
グライ
「100年前?最初のアリスがこの国にいたころの話!」
ルーパート
「100年前って言いますけど、それって「すごい前」くらいの意味ですからね。たぶん具体的にはもっと前じゃないですか?」
ルーパート
「まともに年数数えてるのは誰もいない気がしますけど……」
グライ
「すごい前はどこもこんな感じだったんかな~」
清流の中ほど、流れを分けている平たい岩の上にぴょんと跳び乗る。
ルディ=ホワイト
「荒野よりは、このような自然の方が近いだろう」
ルディ=ホワイト
「深い森があり、谷があり、水に溢れ……豊かな土地であった」
グライ
「あ、なんかその話前も聞いかも。兄貴がスゲ~強いって話したときに」
岩の上、両の翼で器用にバランスを取りながら、白く光る主人を見る。
グライ
「兄貴が最後のアリスになったら、奇跡ってのが起きて、どこもこんなふうになるかねえ」
グライ
それは期待。それは夢。それは希望で……そして少しの不安。
ルディ=ホワイト
「最後のアリスとなるほどのコインが余のもとに集まり」
ルディ=ホワイト
「その力を十全に使えたならば、そうなるだろう」
ルディ=ホワイト
「……救世主が最後の一人になる時──」
ルディ=ホワイト
「そのような時が来るのかはいまだ分からんがな」
グライ
「おれっちは絶対なるって信じてますけどね!」
グライ
最初のアリスは目を覚まし、この国に呪いをかけて去っていった。
グライ
いつかその綻びが奇跡によって修復されることを、誰もが待ち望んでいる。
グライ
「頼りっぱなしじゃ悪いから、おれっちも全力でお手伝いしまーす」
ルディ=ホワイト
「救世主としてこの国へ堕ち、殺し合い続けるのが定めであるが」
ルディ=ホワイト
「そなたのように殺し合い得ない供を得たことは間違いのない幸運であろう」
グライ
この末裔は、目の前の男こそが、最大の奇跡をもたらすことを信じている。
グライ
2d6+5-2>=7 (2D6+5-2>=7) > 7[2,5]+5-2 > 10 > 成功
[ グライ ] アリスの証言 : 0 → 1
グライ
「世界が奇跡で救われたら、おれっちは兄貴の冒険譚で一山当てよっと」
ルディ=ホワイト
「それはさぞかし、賑やかな話になるだろうな」
GM
廊下をぱたぱたと駆ける白兎の助手に、掲示板へ募集の告知を張る研究者。
ルーパート
ざわめき。見慣れた顔がいくつか。見慣れない顔がいくつか。
ルーパート
死んだり。ここでやっていけるだけの資金が尽きたり。
GM
「あれっ、まだこんなところにいた。もうすぐ時間じゃなかった?」
ルーパート
とりあえず追っかけるか……。後から文句言われるのやだし……。
ルーパート
気がするだけかも。徹夜やめろって言われてるんだけど徹夜したっけ?したかも。
GM
いつの間にか顔のはっきりとしない学生たちがとり囲み、ぐいぐいと中央へ押しやってくる。
GM
中で何かがごろりごろりと転がっているのがわかる。
ルーパート
あのとき。あのとき、鍋の中身はよく見えなかった。
ルーパート
胸元を握る。そこにあるはずの、小さな骨のかけら。
グライ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
グライ
2d6+5>=7 (2D6+5>=7) > 5[1,4]+5 > 10 > 成功
神楽耶
2d6+5-4>=7 (2D6+5-4>=7) > 8[5,3]+5-4 > 9 > 成功
[ グライ ] HP : 22 → 21
[ ルディ=ホワイト ] HP : 23 → 22
[ ルーパート ] 妹 : 0 → -1
GM
切り刻まれ、鍋に放り込まれ、ぐつぐつと調理された妹の。
ルーパート
焚き火の後に置き去りにされた、小さな靴のかたっぽと。
ルーパート
それだけでわかっちゃうんだよな。どういう事が起きたのか。
ルーパート
煮えた鍋の中身が、懐かしい声で語りかけてくる。
ルーパート
ねえ、どうしてわたしはたべられちゃったの?
ルーパート
どうしようもないからだよ。この国じゃ、このサイズの美味い肉ってのは、貴重で高価なんだ。
ルーパート
みんな食べ物が欲しいんだよ。美味しいものなんて食べたことないんだよ。
GM
煮込まれた肉がぐずぐずに溶けて、骨が表出する。
ルーパート
煮崩れた妹の頬にキスでもするように、頭を下げる。
GM
熱は肌を泡立たせ、呼吸を奪い、すべてを変質させていく。
GM
あざ笑うように、ざわざわという竹の葉の音が過ぎ去っていった。
ルーパート
ろくでもねえ夢を見てしまったのでお外に行こうと思ったらしいな
ルディ=ホワイト
ろくでもない夢を見るのは悲しいことだからな。
ルーパート
「この村の夢見、あまりにもサイアクじゃないです?」
ルディ=ホワイト
「我々は亡者のすでに亡者の腹の中にいる──」
ルディ=ホワイト
「という言い方をしているものもいた」
ルディ=ホワイト
「そのせいであろう。夢見ではなく、明確な攻撃だ」
ルディ=ホワイト
「これがやつらの『茶会』なのであろうよ」
ルディ=ホワイト
「それほど寝ずに何をしていたのだ」
ルーパート
「森から試料が届いてですね、腐る前に全部処理しようとしたらちょっと熱が……」
ルディ=ホワイト
「果物や植物には鮮度があるからな」
ルディ=ホワイト
「植え替え直そうにも、堕落の国の土壌では亡者化する場合がある……」
ルーパート
「研究室で亡者が出るとマジでやばいんですけど」
ルーパート
「ぼくの救世主さまが居着くようになってしばらくしてからはだいぶマシみたいですけどね」
ルディ=ホワイト
「堕落の国で学者をするということは、外に出ても大学に籠っていても」
ルーパート
「ここが不思議の国だったころだって、たぶん学者なんてあんまいなかったんじゃないかな~」
ルーパート
「文献とか……ないんですよね。資料というか」
ルーパート
「まあ、保存がうまくいかなかったのかもしれませんけど」
ルーパート
「本とかって、どうしても食べ物とかにくらべたら二の次三の次ですし」
ルディ=ホワイト
「暖を取るために書が焚べられることもあったやもしれぬ」
ルディ=ホワイト
「価値あるものが価値を知るものの手に渡らず棄損されてゆくのは憂うべきことだな」
ルーパート
「守らなきゃいけないものって人によって違うし」
ルディ=ホワイト
「守らねばならぬものに、まず命がある」
ルディ=ホワイト
「命よりも本や知を尊ぶものは……」
ルディ=ホワイト
「成る程、この国では少なかろうな」
ルディ=ホワイト
「余の父は非常に知に貪欲であった」
ルディ=ホワイト
「知を得るために目を抉り、みずからに命を捧げて秘奥を得た」
ルディ=ホワイト
「であるが……それは、そなたたち学者の態度とはやや違うな」
ルーパート
「秘奥?とか……そういうのはあんま、学術的な態度ってわけじゃないっすね」
ルディ=ホワイト
「父はしかし、そのようにして得た知を用いて多く戦った」
ルディ=ホワイト
「戦いに明け暮れていたから、戦士を好んだな」
ルディ=ホワイト
「余も、戦士としてかれのもとで幾度と戦った」
ルディ=ホワイト
「その時の余は、母の手によって何もかもから護られ」
ルーパート
「そうですね、それは……学者ではないですね」
ルディ=ホワイト
「英雄を愛し、みずからも英雄であった」
ルディ=ホワイト
「余は……この国を救うことができるのか」
ルディ=ホワイト
「最後の救世主となることは可能であるか」
ルディ=ホワイト
「それはわずかばかり、不安ではある」
ルディ=ホワイト
「余は父母の下で戦ってきたからな」
ルーパート
「この世界じゃ、お一人でも十分英雄ってかんじですよ」
ルーパート
2d6+5+1>=7 (2D6+5+1>=7) > 5[4,1]+5+1 > 11 > 成功
[ ルディ=ホワイト ] 過保護 : -1 → 0
ルディ=ホワイト
「余は最後ならぬ数多の救世主(アリス)の一人として、亡者と戦い、同じ救世主を屠ってきた」
ルディ=ホワイト
「それが余の為すべきことなれば、それを続けて行く先に救世があるのであれば」
ルーパート
「……一番やばいクラスの救世主さまたちの裁判って」
ルーパート
「世界の終わりと再生の始まり、とか言うらしいですよ」
ルーパート
「ルディさんとか……ぼくの救世主さまとか……」
ルディ=ホワイト
「あの亡者どもも、力持つものどもであろう」
ルディ=ホワイト
「そのような戦いが起こるのかもしれぬな」
ルディ=ホワイト
「そなたにも、戦ってもらうことになろう」
ルーパート
「まあ……ちゃんとやります。お邪魔にはならないと思いますよ」
ルディ=ホワイト
「力を分け与えるのが、そなたの救世主でないのは」
ルディ=ホワイト
「いささかやりづらいかもしれぬがな」
ルディ=ホワイト
あるかなしかの微笑みを浮かべて、男は言った。
ルーパート
「大丈夫ですよ。……ルディさんはほら。一番やばいあたりの救世主さまですからね」
ルーパート
「頑張ってあの性格さいあく女しばきましょうね」
ルディ=ホワイト
余はあの性格けっこう嫌いではないな。
ルディ=ホワイト
「そなたの救世主にも、良い土産話になるだろう」
神楽耶
Choice[猟奇,才覚] (choice[猟奇,才覚]) > 猟奇
ルディ=ホワイト
小道に佇み、そのさまを見つめている。
ルディ=ホワイト
しかしもはや見慣れた日の光を一度仰いで、
ルディ=ホワイト
首肯する。ただしその意味するところは、女とは反対だ。
ルディ=ホワイト
「そういえば、前に聞きそびれていたな」
ルディ=ホワイト
こうして会話をするこの女も、やはり亡者であるならば。
ルディ=ホワイト
こうして会話をし、ひとと同じように思考をし、感じているように見せて、
ルディ=ホワイト
やはり生前をなぞっているに過ぎない。
ルディ=ホワイト
そのことについて思いを馳せたのだった。
ルディ=ホワイト
ため息をつくように言って、微笑んだ。
ルディ=ホワイト
「この木漏れ日も、陽の光も、小川の流れも」
ルディ=ホワイト
男の光を受けてきらきらと水滴が輝いて散る。
ルディ=ホワイト
「そなたの美しさに合うも道理であろう」
ルディ=ホワイト
敵意なく、男は微笑みを浮かべたまま言った。
ルディ=ホワイト
「そのそなたがそう信じざるを得ぬほどの亡者なのであろうな」
ルディ=ホワイト
亡者は亡者と成り果てた以上、救世主とは異なる存在だ。
ルディ=ホワイト
人を喰らい、生前の姿をなぞって繰り返すだけ。おのれを抑えることもできぬ存在だ。
ルディ=ホワイト
こうして相対していると、それを忘れそうにもなるが。
ルディ=ホワイト
そのたおやかな指先を見つめている。
[ グライ ] HP : 21 → 20
グライ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
グライ
2d6+5+2>=7 (2D6+5+2>=7) > 4[1,3]+5+2 > 11 > 成功
神楽耶
2d6+5-4>=7 (2D6+5-4>=7) > 3[1,2]+5-4 > 4 > 失敗
ルディ=ホワイト
耳慣れた羽根の音に、ふと我に返ったように顔を上げた。
ルディ=ホワイト
あらためて、目の前の女に目を向ける。
ルディ=ホワイト
「あのもうひとりの『かぐや』を屠ったのちに」
ルディ=ホワイト
姿を認めて微笑み、視線を女の消えた場所へ戻す。
グライ
「なんかすげー風の中で飛んでたら、下に兄貴の姿が見えたんで……」
ルディ=ホワイト
「そなたが来たから退いたのであろう」
グライ
「ルーちゃんも昨日ひどい目にあったっぽいし……」
ルディ=ホワイト
「また、余の血を吸うつもりだったのかもしれぬな」
グライ
「ルーちゃんときは間に合わなかったかんな~……」
ルディ=ホワイト
「もてなしは良いものだったが、閉じ込められていると少し退屈になる」
ルディ=ホワイト
「いよいよ、ふたりの亡者と相見えることになろう」
グライ
「ちゃちゃっと倒して兄貴最強伝説を増やさねーと!」
ルディ=ホワイト
夢の中、目覚めはわずかな微睡、眩暈を伴って。
ルディ=ホワイト
日の光が滲んでぼやけ、ゆっくりと気が遠くなり、覚醒へと向かっていく──
GM
救世主たちと、二人の村人は『道』の前に集められた。
GM
シトロンと名乗ったイモムシの末裔は、対照的に落ち着いた様子で水パイプを口にくわえている。
GM
滞在中に世話を焼いた宿屋の女将は、心配そうに皆を見ていた。
グライ
大げさに睨みつけているのは、膝が震えているのを隠すためだ。
ルディ=ホワイト
「何を言っているかわかるものはいるか?」
グライ
シャベッタアアアアアアアアァァァァアア!!!!!
ルーパート
「いや……わかんないっすね……きも……」
弱竹の輝夜
「しヮぐコずクシわヲボペづヮモわニげュ」
ルディ=ホワイト
「戦わぬものたちは下がっていると良い」
ルディ=ホワイト
「そなたたちの永い時間もこれで終わりだ」