レトゥ
6 湿地帯の端にそびえる切り立った断崖。落石に注意。
ライムンド
泥に足を取られた状態で落石来るの、嫌ですね~
レトゥ
2d6+3=>7 猟奇 (2D6+3>=7) > 8[4,4]+3 > 11 > 成功
[ 亡者 ] 疵:食糧 : 0 → -1
レトゥ
というわけで湿原の端っこの方の崖の近くに来てます。亡者はこっちに飛んで行った。
ライムンド
「確かにさっきまでの私達は奪われるだけだった……」
ライムンド
「でも今度は手ぶらだから怖いものはありませんよ!」
レトゥ
さっきのは不意打ちでズルだからオレの島じゃノーカン!
亡者
岸壁を蹴りつけて、岩を落として救世主たちを潰そうとします。
ライムンド
「レトゥくん! やっちゃってくださ~い!」
レトゥ
鳥の姿を見るが早いか、ただでさえ燃えているレトゥの髪がさらに燃え上がり、火勢を増す!
レトゥ
えっ……炎で岩ってなんとかなるかな? 何とかします。
ライムンド
神の奇跡的ななんかでバリア的ななんかが発生します。
タイム
なんかシュッと岩を盛り上がらせてゴツッと岩の落ちるルートを反らしました。
レトゥ
うおおっ!あの二人も避けたな!この隙(?)に……
レトゥ
こっちの反撃だ!喰らえ!なんか燃えてるパンチ!
亡者
巨体に燃えた拳が突き刺さり、苦しげにもがく。翼が暴れる。
レトゥ
髪が燃えていることによって亡者も燃やせるし……たいていのロリコンも避けられるんだ!
亡者
やられてばかりではない。
灰色の羽毛の中に折りたたまれていた『脚』が、あなたをけたぐる。
タイム
だがライムンドはその火パンチもものともしな……
タイム
「オラッレトゥが転がってるから助けてこい!」
亡者
しかしダメージはこちらのほうが大きかったので、逃げて飛び去っていきます。
ライムンド
「あわわわ、レトゥく~ん! 大丈夫で~すか~!」
タイム
俺が行くよりロリ相手のライムンドの方が早いからな。
亡者
戦いのうちで崩れた岸壁をよく見ると、何かがありますね。
亡者
きっと亡者が、いろいろなところに隠しているのでしょう。
ライムンド
「あちこちに分けて置いているのか……」
亡者
量は全然足りませんが、裁判で2ダメージ上がるぐらいの元気にはなるでしょう。
タイム
「今日の分はありそうかな……」と誰のとも知らん荷物を漁る。
タイム
今日レトゥが食えても明日の分はないかもしれないが……
タイム
俺はまあいいとして、ライムンドもロリを見れば空腹も紛れるだろうし……
レトゥ
えっ……じゃあオレが全部食べていいってコト!?
ライムンド
元気なロリを見ればおなかが膨れた気にはなります
ライムンド
荷物を漁るタイムの背を見ながら、ぽつりとつぶやく。
ライムンド
「私……あの亡者を知っているかもしれません」
ライムンド
「正確には、亡者になる前の救世主、ですが……」
レトゥ
「だから言ったろ、飢え知らずのなんとかかんとか……」
ライムンド
「以前に立ち寄った村で、仲良くなった救世主の女の子がいたんです」
ライムンド
「救世主『インゲル』……、それはそれは可憐な少女でした……」
タイム
「いやそもそも、人の足があるのがどういうことなんだ……?」
ライムンド
「ええ、あの膝の形と靴下と靴は間違いありません」
レトゥ
「亡者、変な形してる奴もいるらしいし……」
ライムンド
言うのこらえてくれてる……タイムくんも少しは私に心を開いてきてくれているのかな……?
レトゥ
「人間の頃の脚が残ってる亡者もいるんじゃね」
ライムンド
「あるいは、心の疵に関係があるのかもしれません」
タイム
とりあえず荷物をまとめて持ちやすくしている。今度は取りづらいように小脇に抱えて……レトゥも一気に食わないようにこの食料は俺が守る……
タイム
「亡者なりかけ救世主とかだったらお得だったんだけどなあ」
レトゥ
計画性のないオレから食糧を守ってくれ……!と思ってません。
ライムンド
タイムくんは一気に食べたりしない? 大丈夫?
タイム
「アレだろ?亡者なったばかりはセーフとかあるし」
タイム
俺は昔断食修行とかしたし……あれは動かないこと前提だけど……
ライムンド
「亡者、倒してもあんまりいいことないですからね……」
ライムンド
「それに、困っている人々を助けられるのはいいことですよ」
ライムンド
「子供や将来子供を産む男女も助けられますしね」
ライムンド
「そうですね、どちらにしても、追いかけないことには始まりません」
レトゥ
「ライムンドの動機はキモいけど、見過ごして街に行ったら略奪されて滅んでたとかだとヤベーし」
タイム
「また食い物があるかもしんないし、俺のカバンないし」
ライムンド
「いちいちキモいって言わなくても……」
亡者
空腹のまま強行軍して他の亡者に襲われても最悪です。
ライムンド
別の救世主と組むことになったら、ちゃんと取り繕うようにしよっと……
タイム
「まあロリコンは被差別階級みたいなもんだ、がんばれ」
レトゥ
「正直なのが悪いんじゃなくて正直に話してキモいのが悪いんだろ」
タイム
タイムも正直が過ぎて舌禍になることがままある。
ライムンド
「そんな! 人間の9.5割くらいは正直に話したらキモいものですよ!」
タイム
とりあえず……鳥が飯を隠してそうなところとかを探して鳥もついでに探すか、という感じだけど……そろそろ日が暮れたりするのか?
レトゥ
シーンを総括する感じのいい感じの締め文だ~。
亡者
例によってみなさんが亡者を追いかけて、ボロッボロの端を渡ろうとした時
亡者
その瞬間を見計らったかのように亡者が姿を現します。
亡者
上空を横切って、チョコボールのような泥の弾丸を吐き出してあなたたちの周囲を爆撃します。
亡者
成功すると、タイムさんだけ範囲を踏んでおしゃれなマークがつきます。
タイム
「ウワアア~~ッ!」俺にはステップ技がな~い!
亡者
おしゃれなマークが付くと恥ずかしいので、疵が抉れます。
タイム
皆と同じように範囲回避ができないってなっちゃう……!
タイム
無職はタンクと同じところに立って範囲受けてヒーラーに迷惑をかける
タイム
ウワアアアペンライトを振って無職を応援してね!
亡者
横槍する人はとりあえず能力値チョイスをお願いします
ライムンド
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ライムンド
2D6+2 (2D6+2) > 7[3,4]+2 > 9
亡者
2d+3-1>=7 愛 (2D6+3-1>=7) > 7[5,2]+3-1 > 9 > 成功
[ ライムンド ] HP : 21 → 20
[ タイム ] 無職 : 0 → -1
[ ライムンド ] ティーセット : 1 → 0
タイム
泥団子になり……範囲を避けられず……敗北者の証のマークをつけながら歩行速度-40%になりながら橋を渡ります。
タイム
簡単な範囲も避けられなかったのでチベットスナギツネみたいな顔になります。
亡者
「クエックエックエーッ……」勝ち誇った鳴き声。
ライムンド
「なんだろう……、まるで煽りに来たみたいな……」
レトゥ
「確かにお前はどんくさいしひとりだけおしゃれなマークついてるけど……落ち込むなよ……」
タイム
「泥団子が避けられないやつに就職なんて出来るはずもないんだ……」
ライムンド
「マークはおしゃれでしたよ! 元気だして……!」
レトゥ
「それはそうかもしれねえけど……生きてりゃいいことあるって……!」
タイム
「俺は堕落の国を出たとしても無職のまま水道光熱費が払えず死ぬんだ……しかも孤独死……」
ライムンド
「行政に相談しましょう! きっとなんとかしてくれますよ!」
タイム
「は~あ行政とかさ~どうせがんばってください働けるでしょとか言うんだ~」
レトゥ
「ぜんぜん(笑)って感じの顔じゃないぞタイム!」
タイム
「ハァ~ア俺働けると思うんだけどな~!!」
ライムンド
「それはそうかもしれませんが……、ちゃんと相談に乗ってくれる可能性もありますよ……」
亡者
本日はそれ以上の成果を上げることはできないまま夜の帳が降りていきます。休んだほうがいいでしょう。
タイム
「日も俺の未来みたいに陰ってきたな(笑)寝るか(笑)」
ライムンド
タイムくんを私が雇用するとは言えないまま夜が来ました。
ライムンド
雇用は……一人で決められる話ではないから……。
レトゥ
確かにこんな態度じゃ働けないかもな…って子供心に思ってます。
レトゥ
ストーリー読みたくないタイプのプレイヤー?
ライムンド
この中にムービーをすぐスキップするプレイヤーがいる!
ライムンド
おじさんもわかりやすいUIでもわけわかんないよ……元気だして……
ライムンド
この子行政よりメンタルクリニックの方に頼った方がいいかも……
タイム
皆が寝ている間に寝づらかったので、泥ぶとんの水分を集め、解毒して……とゴニャゴニャしていました。
ライムンド
「う~んむにゃむにゃ……、ウフフ……、かわいいね……、やわらかいね……」
タイム
そうして出来上がるのが手のひらいっぱいの、最低限の飲み水。
タイム
ライムンドの寝言を聞かなかった事にしながら寝ているレトゥに近づいて、仰向けになるタイミングを待ちます。
タイム
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 6[1,5]+3 > 9 > 成功
タイム
手のひらに乗った水をレトゥの口にジョボボと入れて、気管にアレしないように頭をさっと支えて角度を変えて飲ませます。
タイム
一番小さく一番体力消費した人間に水を飲ませる。おまけになんか飢えやすい子供なので……これで少しは耐えられるようになればいいのですが。
タイム
ライムンド、お前はこの概念ティーセットで我慢してくれ。
[ タイム ] 茶 : 1 → 0
[ レトゥ ] 飢渇 : 0 → 1
ライムンド
う~んむにゃむにゃ……もう飲めないよ~
タイム
無職にもできることがある。それは暇だから水をわずかに作る事と、飯の配分を考えることだ……
タイム
いい感じの岩に背を預け、朝まで時間はありませんが寝ることにしました。
レトゥ
飢えているだけでちょっと嫌な感じになる疵が水を飲ませてもらったのでわりといい感じになりました。
亡者
お前たちに安息の時間など与えん!とでも言わんばかりに寝込みを襲いかかってきます。
亡者
判定が成功するとレトゥさんをフライバイでさらって何かしらの疵が抉られることになります。
ライムンド
ところで概念ティーセットを渡されてたのでお茶が増えました
[ ライムンド ] ティーセット : 0 → 1
ライムンド
* ロリをさらわれると困るので横槍しましょう
ライムンド
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ライムンド
2D6+2>=7 ウオオロリコンパワーだ!! (2D6+2>=7) > 3[2,1]+2 > 5 > 失敗
ライムンド
ロリを助けようとしましたが、足場が沼地なのを忘れていました。
亡者
お茶会逆転みたいなルールもないので、普通に抉りますね
亡者
2d+3>=7 愛 (2D6+3>=7) > 3[1,2]+3 > 6 > 失敗
タイム
「ウオーッレトゥが小さいから狙われている!レトゥうまいことなんとか逃げろ~っ!」
レトゥ
寝てるけどいい感じに寝返りを打って避けます
ライムンド
「ウワーッレトゥくんが寝ながら避けた!!」
ライムンド
「子供にガキなんて言っちゃダメですよタイムくん!」
タイム
「威嚇!威嚇するぞ!ウオオオオ!」亡者の視界の端でじたばたします。
亡者
なんかうまく行かなかったからそこにいる大人たちのほうでも蹴っておくか
ライムンド
「威嚇!? わ、私もしますか……! ウオオオオオ!!」じたばた
レトゥ
起きると泥タイムと泥ライムがいるので、こんな時に泥遊びか……?と思います
タイム
「クソ!無職を見る目で俺を見るな!」被害妄想。
ライムンド
「ふぅ……、大きな被害はなかったようですね」
レトゥ
水を飲まされたことも襲われたことも知らずいい気なものですね
ライムンド
泥を手で拭って払っています。 ズル……ビチャッ
タイム
でも舐められるのは俺なんですね しかも童貞を?
ライムンド
* じゃあタイムくんの童貞を舐め舐めします
ライムンド
さっきティーセット減らしてないな 減らします
[ ライムンド ] ティーセット : 1 → 0
[ ライムンド ] HP : 20 → 19
ライムンド
2D6>=7 (2D6>=7) > 6[4,2] > 6 > 失敗
タイム
無職童貞に愛をよぉ! 成功ってことで大丈夫ですか?
ライムンド
1 沼と沼の間を走る飛び石や細い道。通り抜けるには時間がかかりそうだ。
ライムンド
飛び石をがんばって飛びますが、どんくさいので泥で足を滑らせたりしています。
レトゥ
もぐもぐ食べながらレトゥもライムンドを心配するそぶりをしてます
ライムンド
ロリに心配してもらえている! 嬉しいなぁ!
タイム
無敵のロリコンに女児よりはまともな心配を送りつつ、かといって癒し手でもないのでなにか出来るわけでもないんですが。
ライムンド
「普段は冷たいけど、優しいところもあるんだなあ」
タイム
「動けない人間はさすがに置いていくしか無いからな……」
ライムンド
「黙って置いていかないのは美徳ですよ」
タイム
「傷病者を置いていくのはいつでも後味が悪いからな」
ライムンド
「後味が悪いと思わない人も、世の中にはいます」
タイム
「美徳も倫理も腹を膨らますこともなければそれで債務を果たすこともないからな」
タイム
かといって、それを積極的に捨てろとも大事にしろとも言わないが……
ライムンド
「……美徳も倫理もない人間は、短期的に見れば得をしているように見えます」
ライムンド
「善人だと、あなたはいい人だけど、好きなのはあの人なの……と言われがちですからね……」
レトゥ
それは善人だからフラれるんじゃなくて単なる口実じゃないか?と子供心に思います。
タイム
「男は穢れない処女が好きなのに女は穢れない童貞が好きじゃないってこの世界でもそうなのかな……」
ライムンド
「タイムくん……、それは人それぞれですよ」
タイム
「クソッ……俺をそんなデカい言葉でくくるな……!!!!」
タイム
「俺これでも地元じゃ魔王倒し組なんだわ!!!??」
ライムンド
「もしかして君は……たった一回の失恋で世界の全てに絶望したりしていませんか?」
レトゥ
めっちゃフラれてるな、と思いましたが、もの食べてるので言葉は出てきません。
ライムンド
「もしかしてカースト上位の美人で優しい女の子にばかり片思いしていませんか!?」
タイム
あとの4回はあの人って彼女居そうだからって言われたり男と歩いてるのを見た。
タイム
「ハァ!?ちゃんと地味そうで家庭的っぽそうな女にも声掛けてんだけど!!!」告白ではない。挨拶。
ライムンド
「地味そうで家庭的っぽそうな女性、そりゃあ……恋人の一人や二人いるのではありませんか……?」
タイム
おっぱいが大きくて家庭的そうで髪の毛もセミロングで男慣れしてなさそうで……
タイム
地動説を説明された古代人みたいな顔をする。
タイム
理論はわかる……しかし心が追いつかない!!
ライムンド
「比較する対象が同年代の子供しかいないような少女です」
タイム
この男の言っていることが間違っているのがわかる。
ライムンド
「優しく接していれば、簡単な話ですよ」
タイム
それは人間として最悪だ……!しかし……こんな世界の倫理にどれだけの価値がある?
タイム
「捕まえるような組織もなさそうだしな……」
タイム
そう口にしてから、末裔という救世主大好きクラブの存在を思い出す。
ライムンド
「人それぞれというのは嘘ではありませんよ。 70歳を過ぎて運命の人に出会うこともあるし、焦ることはありません」
レトゥ
話の趨勢を見守り、二人まとめて燃やしといた方がいいか考えています。
タイム
「クソッ急にまともなこと言ってるんじゃねえ……!」
ライムンド
「末裔にちょっと……ね?」 親指を複雑な感じにします。
レトゥ
少なくともライムンドは燃やしといた方がいい気がしてきたな。
タイム
「……」声に出さずとも、ハンドサイン。男だけの秘密のシグナル。
ライムンド
「これはあくまで噂なんですが……。 ちょっと親密にしただけで救世主を好きになってしまう末裔も、珍しくないそうですよ」
タイム
「俺はあくまでも、恋愛からイチャイチャするに至りたい」
タイム
「風俗は負けた感じがあるから、段階を踏んでやっていきたい」
タイム
「出来ることなら女の子側から告白され、俺もえっこの子が俺を?って意外に思いつつそう言われてまんざらでもない、悪くないな……と思いながら付き合いを始めたい」
ライムンド
「それでこそ……それでこそですよ!!」 それでこそ……ヴァージン!!
[ タイム ] 童貞 : 0 → 1
ライムンド
「君の優しさは、きっと恋人を大事にするでしょう……」
ライムンド
「経験の少ない男のほうが、婚活では狙い目と言われているくらいです。 自信を持ってください!」
タイム
「記念日は彼女に聞かれてから覚えてたよってプレゼントを出したいからな。大事にするぜ」
ライムンド
「ブラヴォー!! オー、ブラヴォー!!」
タイム
屏風から虎を出すどころか、虎の描かれた屏風がない段階で虎退治の話をしている。
レトゥ
ふたりの会話の最初ぐらいから冷めてた眼差しがもっと冷めています。
ライムンド
屏風がないのに虎退治の話をする人を見て喜んでいます。
タイム
「俺は女児では抜けないから、安心してくれ」
タイム
レトゥの冷え切った視線に自信の籠もった頷きを返す!
亡者
じゃあ夜、集めた枯れ枝で焚き火をして、ライムンドさんが見張りをしているシーンにしましょう。
亡者
夜、座り込んで焚き火か、焚き火以外の何かを見つめていると。
ライムンド
ロリと童貞からの信頼を噛み締めています。
タイム
まあタイムは前日の水精製に疲れて寝ています
インゲル
夢か幻か何かの異能か、あなたの知っている美しい少女がいます。
インゲル
「先生は今日も亡者と戦っているのかしら?」
インゲル
「それとも、救世主に虐げられる哀れな末裔を助けに?」
ライムンド
「君は、あの灰色の鳥の亡者になったはずじゃ……」
ライムンド
何事もなかったように話す救世主に、困惑する。
インゲル
「あなたは、ずっと穢れない乙女を視線の先に探していましたよね」
インゲル
「堕落の国に来てからそうなのか、来る前からそうなのかは
私にはわかりませんけど……」
インゲル
「あなたが信じられるものって、
本当はそれだけだったりするんじゃないですか?」
ライムンド
華奢な骨格。 薄い胸。 折れそうなくらいに細い脚。
ライムンド
「しかし、君はどうしてこんな所に……?」
ライムンド
インゲルの言葉を信じるにしても、この場に現れたことは不自然だ。
インゲル
「私がどうしてパンくずを施していたのか、先生は知っていましたか?」
インゲル
「施したパンくずの塔の高さが、天にも届くほどになれば」
インゲル
「許してもらえて、この堕落の国から、抜け出せると思っていたんですよ」
ライムンド
「誰からも好かれる、皆の中心にいるような子で」
ライムンド
「垢で汚れた子供にも、襤褸をまとった老人にも平等に……」
レトゥ
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
[ レトゥ ] ティーセット : 1 → 0
レトゥ
2d6+2=>7 (2D6+2>=7) > 5[1,4]+2 > 7 > 成功
ライムンド
「そんな、そんな、私が知っているインゲルはそんな子じゃ……」
[ レトゥ ] ヤリイカ : 1 → 0
[ レトゥ ] HP : 18 → 17
亡者
2d+3-4>=7 愛 (2D6+3-4>=7) > 7[5,2]+3-4 > 6 > 失敗
ライムンド
「君は清らかで、優しく、美しかった……」
レトゥ
背にした焚火の中の小さな枝が弾けて、音を鳴らす。
レトゥ
昨日は亡者の襲撃に遭っても目覚めなかった少女が、焚火の向こうで身を起こしている。
インゲル
ライムンドがレトゥに意識を向けたその一瞬で、
インゲル
美しい少女は陽炎のように姿を消していた。
インゲル
あるいは、最初からそこにはいなかったのかもしれない。
ライムンド
清らかで、優しく、美しかったあの少女。
ライムンド
「……少し、疲れているのかもしれない」
レトゥ
それを証明するように、何事もなかったかのようにレトゥは声をかけてくる。
ライムンド
少女が立っていた場所を見ても、泥は足跡すら残してくれない。
レトゥ
「調子悪いなら、どっちか起こしゃよかったのに」
タイム
2人、もしくは1人と1つの亡霊のやり取りに抗議するように寝言を漏らす。
タイム
「やかましい何時だと思ってるんだ……あ?見張り交代か……レトゥか……」
ライムンド
「亡者が見せた幻影か、はたまた本物か、私の妄想かは分からないけどね……」
ライムンド
「インゲルは……、人々にパンくずを施す救世主だったんだ」
ライムンド
「自由にパンくずを出すことができたんだよ」
タイム
あの日のパンくずまつりは、そういうことだったのか……?
レトゥ
「それが亡者になったら、食糧を奪って回ってんのか」
レトゥ
「自分でパンくず生みだしゃ良さそうなもんなのに」
ライムンド
「私は彼女を、心優しく、清らかな少女だと思っていた」
ライムンド
「しかし彼女は言った……。
施したパンくずの塔の高さが、天にも届くほどになれば」
ライムンド
「許してもらえて、この堕落の国から、抜け出せると思っていた、と」
ライムンド
「違いますよ、清らかさレベルが10から3くらいになります」
ライムンド
「3くらいになるとチョーサイアクです」
タイム
「いいじゃねえか子供だろ?助かりたくて必死だったんだろうに」
レトゥ
「そうそう。俺も餓死させたら気分悪いから食べ物分けてたりしたぜ」
レトゥ
「でも、それで亡者になって食べ物奪ってるなら」
ライムンド
親切にするふりをして、自分の欲望だけを考えて。
レトゥ
「ほかの誰も死んだっていいから、自分がいくらでも食うべきだったってさ」
タイム
いいことをしている。けどそれは自分のため、それを責める者はいない。少なくともここには。
レトゥ
「亡者になるかならないかって、そういうんじゃねえんだろ」
ライムンド
「信仰というものは、そういうんじゃねぇ、で片付けられないものですよ」
レトゥ
心が折れてしまえば亡者になる。
責務を果たさなければ亡者になる。
心の疵の力を遣い過ぎて亡者になる。
タイム
「生憎ここにゃ罪を許してくれるやつも裁いてくれるやつもいないらしい」
レトゥ
そのことに、事実以上に傷つくのは、信仰を挫かれているからに他ならない。
ライムンド
「神はいつだって、見守るだけなのです」
タイム
なるほどその点は、常に物質派である自分と信仰派である者との合わない部分だった。
タイム
とは言えそれについて、人の信仰について口を挟む程の嫌悪があるわけでもない……
レトゥ
その信仰を持っているのは、ここにおいては今はもう、ライムンドだけだ。
タイム
「お前がロリコンなのも見守ってくれてるんだなあ神ってやつは」
タイム
「真面目に取らないでくれないか、俺がなんか悪いこと言ったみたいだろ」
レトゥ
寝物語のオチを急かす子供のように問いかける。
ライムンド
「それで助かった命があったとしても、彼女を肯定する訳にはいきません」
レトゥ
「亡者じゃねえ時に会いたかったな、オレも」
レトゥ
「そうしたら、いくらでもパンくず食わせてもらえたのに」
ライムンド
「優しい……、優しく、見える子でした」
ライムンド
「それでもいいと、言ってやる訳にはいかないんですよ」
タイム
施すならば無垢の奉仕でなければならず、目に見える奇跡の肉を追い求めてはいけないという。なんともまあ信仰とは難儀なものだ。
ライムンド
「人を助けるときに、打算があってはいけません。それでは、利がなければ人を助けないということになる」
ライムンド
私は、子供達を自由にできなかったとしたら、かれらにパンを与えなかったのだろうか?
ライムンド
事実、レトゥやタイムが飢えていれば、私は自分のパンを差し出すだろう。
ライムンド
しかし、死が差し迫った時に同じことができるかどうかは、わからない。
レトゥ
「許される奴? いい奴? ってのが、だれもいなくなっちゃいそうだ」
タイム
「まあ世の中にはいるもんさ、そういうことを心からするやつがね」
タイム
神はすべてを見ている。ライムンドの全てを。インゲルの全てを。神でなくとも、子供らが見ていることだろう。
ライムンド
信仰を貫くにしても、亡者を殺すことになる。
命を奪うことは、信仰に反する。
ライムンド
ここは堕落の国。 どの道を進んでも、天国には続いていない。
タイム
戦えないのなら置いていくし、戦えるのなら連れていく。
タイム
信仰なんていうあやふやなものを俺は持っちゃいないが、それで亡者から身を助けるというのなら、好きに持っていればいい。
タイム
亡者を倒す事には何も関係ない。そこにどのような罪があろうとも、関係ない。
レトゥ
レトゥの興味はすでに、亡者をどうやって倒すか悩むことに向いている。
レトゥ
「ま、見張りはオレが変わるから、今は寝ろよ」
レトゥ
生きるために盗みをしてきたレトゥは、堕落の国に来る前からずっと罪人だ。
レトゥ
ライムンドの信仰が罪なき者を尊ぶのなら、いくら話を聞いてもレトゥは同じものを信じることはないだろう。
レトゥ
わからないことを聞きただしたらあとは、自分の腹を満たすものを奪った亡者に応報するだけだ。
レトゥ
飢え渇き、死んでいくことの苦しさは、誰より知っているのだから。
ライムンド
「……すまないね。 じゃあ、休ませてもらうよ」
ライムンド
清らかで、優しく、美しい少女のはずだったきみ。
ライムンド
きみの打算に救われた命は、確かにある。
ライムンド
そう言ってやれればどんなによかったか。
ライムンド
しかし、私だけはそれを言うわけにはいかない。
ライムンド
私の欲望に涙を流した、小さな友人達のためにも。
インゲル
はちみつ色の髪と、ミルクのかおりを持った
少女のおとぎ話はここにはない。
インゲル
今ここにあるのは、血と泥に汚れた
くだらない物語だけだ。
インゲル
それでも、あなたたちはそのページをめくらねばならない。
レトゥ
*裁判に入る前に、インゲルの疵情報を共有しておきます。