GM
SNSとWデートへようこそ♥
GM
まずはチャットのお名前の色を決めよう!
GM
次はキャラクターシートをキャラクターの参照URLに貼ってね!
GM
   inSANe

 SNSとWデート
GM
よろしくお願いします!
岩巳流子
よろしくお願いします。
鹿奈宮叶夏
よろしくお願いします!
GM
岩巳流子さんと鹿奈宮叶夏さんのふたりはインスタグラフというSNSで仲良くなりました。
GM
詳細な経緯はお二人の相談次第で何でも大丈夫です。
GM
季節は残暑。
昼は夏の盛りだけど夜はちょっと肌寒いくらいの季節。
GM
なんやかやで今日、お互いに恋人がいることがわかったふたりはいっしょにダブルデートをすることになりました。
GM
相手の恋人に会うのははじめてです。
GM
話には聞いているだろうけど一体どんな人物なのか。
GM
わくわくしますね!
GM
そんなわけでデートは当日の夜になりました。
GM
── 深夜
GM
というほどでもないです。
なぜなら、最寄り駅に電車で来てる人もいるので。
GM
田舎の電車ですからまだ宵の口と言ってもいいかもしれない、ぐらい。
岩巳流子
田舎は終電の時間も早い。
GM
早いね。
GM
今日はこの駅から、叶夏ちゃんの恋人である大宙くんがレンタカーを運転して現地まで向かってくれます。
立花 大宙
免許とりたて!
鹿奈宮叶夏
…事故に気をつけてよね
岩巳流子
田舎だし、車通りもそんなにないから大丈夫だろ。
岩巳流子
スピードの出しすぎは注意ね。
GM
さて、面々が時間に間に合うように到着したころ。
社 連夜
「遅れてすみません~」
社 連夜
無人改札に切符を入れる。
岩巳流子
「お、来た」
GM
いちばん遅い電車で到着したのは流子さんの恋人、連夜。
GM
大学4年生とのことです。
岩巳流子
改札の方に目を向けて、軽く手を上げる。
社 連夜
手を振り振りしながら小走りで駆けてくる。
鹿奈宮叶夏
ぺこり、と軽く頭を下げる。
社 連夜
「見て!リューコさん!」
社 連夜
「コンタクトにした!」
岩巳流子
「眼鏡……えっコンタクト?」
立花 大宙
自分が手を振られてると思ってめっちゃ振り返す。
岩巳流子
「へえ~!」
岩巳流子
まじまじと見ている。目がいつもよりでか。
鹿奈宮叶夏
ちょっと…、と大宙の脇腹を小突く
立花 大宙
? よくわかんない顔。
岩巳流子
「すごい。目が大きい」
立花 大宙
かなか!手繋いでいい?
立花 大宙
繋いだ!
岩巳流子
確定ロールだ。
鹿奈宮叶夏
「ちょ…、いいけどぉ…」
社 連夜
「目が大きいですか?」大きいらしい
岩巳流子
「いつもより大きい」
岩巳流子
「似合ってる……って言うか」
岩巳流子
服が…………
岩巳流子
服がダサくないな……
岩巳流子
「今日いいな」
岩巳流子
「おしゃれだ」
社 連夜
私服がダサいことで有名。
岩巳流子
上から下まで見て頷く。
社 連夜
「! ほ、褒められた……!?」
岩巳流子
「褒めた褒めた」
社 連夜
「すき……」
岩巳流子
「おう、すきだぞ~」
岩巳流子
肩を軽く叩く。
鹿奈宮叶夏
ーーーわぁ、すごい…大人だ(?)
岩巳流子
と、ふたりの方を振り返った。
立花 大宙
大人だ!!
立花 大宙
おれもかなか……すきだぞ!
岩巳流子
「こちらが、社」
岩巳流子
「レンヤ、こちらがかなみやさんとたちばなさん」
鹿奈宮叶夏
私も好きだけど口には出さない
社 連夜
「初めまして、社連夜です」
鹿奈宮叶夏
「あっ、初めまして。鹿奈宮叶夏です、今日はよろしくお願いしますね」
立花 大宙
「初めまして!おれは立花大宙です、今日はよろしくお願いします!」
立花 大宙
「頑張って運転しますんで!」
岩巳流子
「頼むよ~」
鹿奈宮叶夏
不安だなぁ…
社 連夜
「疲れたら僕一応運転代われるから言ってね」
岩巳流子
「コンタクト平気?」
社 連夜
「大丈夫っす!じいちゃんたちとテストしたんで!」
社 連夜
家族総出でいつもデートの準備を手伝ってくれる社家。
岩巳流子
「じゃ、大丈夫か。私も一応……」
岩巳流子
「……免許は持ってるから、まあ、でも、それなら任せられるかな」
岩巳流子
都会によくいるペーパードライバー。
岩巳流子
無事故無違反のゴールド免許だぞ。
社 連夜
すごい!流石!
岩巳流子
そこは持ち上げるとこじゃ……ない!
鹿奈宮叶夏
「私は免許持ってないので…、もしものことがあったらお願いしますね」
立花 大宙
「もしも……」ほあ……
立花 大宙
「ややや、がんばりまっす!」
鹿奈宮叶夏
「いーい?スピード出し過ぎちゃダメ、周りよーく見て、いつもより注意して運転してよね?」
立花 大宙
うんうん頷く。
岩巳流子
「慣れない運転だと疲れるだろうし、交代は気軽にな」
立花 大宙
「はいっす!」
鹿奈宮叶夏
「ん、じゃあ頑張って。今日はよろしくね」
立花 大宙
めちゃくちゃ楽しそうに叶夏ちゃんと繋いだ手をゆらゆらぶんぶんした。
岩巳流子
仲いいねえ~。
社 連夜
「じゃ、行こうか~」
鹿奈宮叶夏
そういえば繋いだままでした、恥ずかしい…
GM
では目的地までしゅっぱ~つ!
GM
しばしのドライブタイム。
お互いのなれそめなんかを軽く話したり。
岩巳流子
わいわい。
鹿奈宮叶夏
わいわい。
GM
助手席には連夜が乗っています。
今回の肝試しスポットの提供をしたのは連夜。
GM
男二人でナビを見ながら山道を進む。
GM
目的地は小高い場所にある神社。
GM
そろそろ目的地、というアナウンス。
時間は都市だって終電もすっかりなくなる頃。
岩巳流子
スマホで時計を確かめながら、けっこうかかったな、などと言ってる。
鹿奈宮叶夏
そうですねぇ、と外の景色を見たりしている。
立花 大宙
運転楽しかった!
岩巳流子
替えたてのスマホで夜の暗い風景を撮ってみたりする。
鹿奈宮叶夏
よかったね
社 連夜
リューコさん、こっちからちょっと夜景見えますよ!
岩巳流子
お、どれどれ~?
岩巳流子
遠いな……まあ撮ってみるか。レンヤちょっと右寄ってフレームインして。
社 連夜
はい!
GM
目的地。
「コオロギ神社」と呼ばれるそこは、夜中の2時になると鐘のない鐘突き堂から鐘の音が聞こえてくるという噂がありました。
岩巳流子
眼鏡かけてないな……と思いながらシャッターボタンを押している。
GM
皆さんは今神社の階段下の小さい駐車場にいますね。
鹿奈宮叶夏
私も撮ろー、とスマホを構えている
GM
頼りなさげなガードレールがあるだけ。
ちょっとした崖で、連夜が話してた通りちょっと遠くに夜景が見える。
GM
星がよく見えますね。
岩巳流子
星座がよくわかりそうだなあ。
立花 大宙
勝手にフレームインする。
立花 大宙
「かなか~」
鹿奈宮叶夏
「………」
岩巳流子
わはは。
鹿奈宮叶夏
大宙を避けて夜空をぱしゃり。すーっ。
岩巳流子
「そっち、二人とも寒くない? 鹿奈宮さん、上着貸そうか」
社 連夜
「じゃあ僕は大宙君に貸せばいいかな?」
鹿奈宮叶夏
「えっ、あ…ちょっと寒いかもしれないですね。お借りてもいいですか?」
立花 大宙
「おそれおおくないですか?」
岩巳流子
「お前はお前で下半そでじゃんレンヤ」
岩巳流子
自分の分はどうぞどうぞと肩にかけている。
社 連夜
「大丈夫~僕寒いの平気なほうですし」
社 連夜
「これじいちゃんから借りた着物コートなんよ」
岩巳流子
「風邪ひくなよ」
立花 大宙
「え、マジっすか。すげえ、着物……着たことないっすね……」
鹿奈宮叶夏
「着させてもらいなよ、撮ってあげるから」
立花 大宙
「でもおれ、めっちゃ体温高いんで!運動好きだし、汗かくし、れんやさんさっき褒められてて嬉しそうだったし……」
立花 大宙
「寒かったらかなかにくっつくから大丈夫っす!」
社 連夜
いい子だな~
岩巳流子
「わはは」
鹿奈宮叶夏
「…それは、んー」
鹿奈宮叶夏
「………………」
岩巳流子
大丈夫そうだな。
鹿奈宮叶夏
「…別にいいけど」
社 連夜
もしかして策士なのかもしれないと思っている。
立花 大宙
わーい。
鹿奈宮叶夏
「えっと、そういった感じなので多分大丈夫です。お気遣いありがとうございました」
岩巳流子
計算の上での上着辞退。
社 連夜
できる……!
岩巳流子
「じゃ、まあ、行こうか」
鹿奈宮叶夏
「そうですね」
GM
あたりは肌寒い山の空気と、昼間熱されたアスファルトや地面が発する生ぬるい風の混ざった空気。
GM
名前の知らない虫が鳴いて、山の空気が霧のようになって足元を流れている。
GM
階段の昇り口に、ぽつんとひとつだけ街灯。
GM
上に続く結構な段数の階段はかなり暗い。
スマホのライトで照らしながら登った方がよさそうだ。
GM
それでは1サイクルめに入っていきましょう。
GM
・鹿奈宮叶夏
鹿奈宮叶夏
*立花大宙の調査をします
鹿奈宮叶夏
特技:「恥じらい」で調査します
鹿奈宮叶夏
2D6>=5 (判定:恥じらい) (2D6>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功
GM
~PC1とPC2の友情について説明しています~
岩巳流子
私たちは……相互に友情を結んでいるぜ!
GM
ふたり、手を繋いでいる。
GM
山の空気は冷たいけれど手は暖かい。
GM
繋いだ手は。
GM
繋いでいない方の手は、スマホが握られている。
立花 大宙
「……」
立花 大宙
至近距離。
手を伸ばせば届くし、囁き声も聞こえるくらい。
恥じらう恋人の距離。
立花 大宙
ライトをつけているスマホに視線を落として、画面を確認している。
鹿奈宮叶夏
「………」無言で、その手を少しだけ強く握ってみる
立花 大宙
立花 大宙
寒い?
立花 大宙
ぎゅー。
立花 大宙
「久しぶりに会えてめっちゃうれしー」
岩巳流子
背後の方でいちゃついてる気配がするねえ。
鹿奈宮叶夏
「…ん、私も」
社 連夜
しますね。
鹿奈宮叶夏
「何見てたの?」スマホを指差す
社 連夜
僕も手を繋ぎたいのですが……よろしかったりしますか……?という顔をしています。
岩巳流子
いいよ。
立花 大宙
「やー仕事のシフトの連絡来ててん!」
社 連夜
やった~~~!
岩巳流子
繋ごう繋ごう。
岩巳流子
こけたら一連托生だから気を付けような。
鹿奈宮叶夏
「そっか、大変だね…。今日はありがとね、忙しいのに…」
GM
にこやかに笑うのは、あなたの知っている大宙の笑顔。
GM
知っている笑顔と何一つ変わらない。
GM
PC2は正気度に1ダメージ。
[ 鹿奈宮叶夏 ] 生命力 : 6 → 5
[ 鹿奈宮叶夏 ] 生命力 : 5 → 6
[ 鹿奈宮叶夏 ] 正気度 : 6 → 5
GM
立花大宙の秘密が公開されたのでハンドアウトが2つ開きます。
GM
その笑顔が何を思っていても。
その笑顔に何を思っていても。
GM
階段はやがて登り切ってしまう。
GM
ダブルデートは、始まったばかり。
鹿奈宮叶夏
何かに気づいたとしても、私にできるのはその笑顔に笑顔で返すだけ…
鹿奈宮叶夏
踏み込む勇気は、今はない
GM
── 境内
GM
階段を登りきると、広い空間が広がっていた。社は小さく、壁が壊れたりもしており不気味な雰囲気が漂っている。
GM
奥に鐘突き堂が見えるが、聞いていた通り鐘は下がっていないようだ。
岩巳流子
肝試しっぽいなあ。
GM
辺りは当然、静まり返っている。
岩巳流子
とりあえず、鐘突き堂の方にスマホを向けて、シャッターを切る。
鹿奈宮叶夏
本当に鐘が鳴るのかな?
岩巳流子
心霊写真でも撮れてないかな、と見てみたりして。
社 連夜
「あ、そうだ。大宙さん、ちょっとこの後帰りにこのSA寄りたいんだけど~」
鹿奈宮叶夏
どうです?何か映りました?と覗き込んだりする
立花 大宙
「なんすか~SA?わ~深夜ラーメン食べた~い」
岩巳流子
どうだろ、とかなみやさんの方にスマホの画面を見せる。
GM
連夜が少し離れたところから、大宙を手招きする。
岩巳流子
見やすいようにちょっと画面を明るくしてみたりして。
GM
友達同士のふたりがその場にしばし、取り残された。
鹿奈宮叶夏
うーん、特になにもないですねぇ…と自分も撮ってみる。
岩巳流子
チラッと男二人が連れ立っていくのに目を向ける。
岩巳流子
すぐに、かなかのほうに視線を戻した。
岩巳流子
「……鹿奈宮さん」
鹿奈宮叶夏
かなかはまだ、男二人の方に視線を残している
鹿奈宮叶夏
「…え?あ、はいどうしました?」
岩巳流子
「ああ、いや、立花さんのことだけどさ」
鹿奈宮叶夏
「はい…。あ、なにかあいつがやらかしました?変なこと言ってたら少し強めに言ってやってくださいね、そうじゃないと気づかないので…!」
岩巳流子
「あはは」
岩巳流子
「私は大丈夫。そうじゃなくって……鹿奈宮さんとさ」
岩巳流子
と言ってから、あー、と迷うように声を上げる。
鹿奈宮叶夏
「…いいですよ、流子さん。はっきり言って頂いても」
岩巳流子
写真アプリからつぶったーに画面を切り替えて。
岩巳流子
「……鹿奈宮さんは、立花さんのこと好き?」
鹿奈宮叶夏
「…はい、好きです」
岩巳流子
エアーズロックのアイコン
岩巳流子
自分のアカウントから『だいちゅう』の方に切り替えて。
岩巳流子
「…気になるよな、じゃあ」
鹿奈宮叶夏
「…まあ、そうですね。気にし過ぎなのかもしれませんけど…」
岩巳流子
「そんなことないよ」
岩巳流子
「気になるのは当たり前だよ。気にしすぎるぐらい気になっちゃうだろ」
岩巳流子
『だいちゅう』のタイムライン、リプライ先にそのアカウントはある。
岩巳流子
「……今の隙に、ちょっと調べてみようか」
岩巳流子
チラッと楽しげに話している男二人をもう一回見てから、にやっと笑う。
鹿奈宮叶夏
「…流子さんと知り合えてよかったです」こくりと頷く
岩巳流子
「あはは、それってどういう意味で?」
鹿奈宮叶夏
「頼りになる、って意味ですよ。こういう会話ができる人、あまりいないじゃないですか」
岩巳流子
「ああ、それは……」
岩巳流子
「ま、知り合いは多い方がいいってやつだ。鹿奈宮さんの人徳だよ」
岩巳流子
それじゃあまあ、『ゆーりん』を調べるか……
岩巳流子
教養で。教養?
岩巳流子
教養です。
岩巳流子
2D6>=5 (判定:教養) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
岩巳流子
ネトストの教養か?
GM
はい。
岩巳流子
2D6>=8 (判定:手触り) (2D6>=8) > 5[1,4] > 5 > 失敗
岩巳流子
「…………」
GM
流子さんは正気度を1減らしてください。
[ 岩巳流子 ] 正気度 : 6 → 5
GM
教養があるからこそわかることがある。
GM
これは“教養”ではどうしようもないということが。
GM
この世には理不尽過ぎることが存在する。
理解の及ばない者が存在する。
岩巳流子
「これは……」
岩巳流子
笑っていた顔が戸惑いに、さらに表情が見る見る強張る。
岩巳流子
その視線は、画面にくぎ付けになっていた。
鹿奈宮叶夏
「ど、どうしました…?」
岩巳流子
「鹿奈宮さん」
岩巳流子
「……ちょっと今から、信じられないことを言うんだけど……」
鹿奈宮叶夏
「…え、あ…はい」
岩巳流子
「立花さんが危ない」
鹿奈宮叶夏
「…え?」
GM
はい。叶夏ちゃんも同様に。
鹿奈宮叶夏
2D6>=6 (判定:整理) (2D6>=6) > 9[4,5] > 9 > 成功
[ 鹿奈宮叶夏 ] 正気度 : 5 → 4
鹿奈宮叶夏
「…え、その。これ、本当ですか…?」
岩巳流子
「……信じられないけど……」
GM
この世には、人理を越えた理が存在する。
鹿奈宮叶夏
到底信じられることではない、だが…わかってしまう。理解できてしまう。
GM
人知を超えた領分が手を招いて誰かを待っている。
岩巳流子
足元から這い上るような恐怖に、知らず身体が震えてしまう。
岩巳流子
「……肝試しに来て、まさかこんなことになるとはね」
鹿奈宮叶夏
「…手伝って、くれませんか?」
鹿奈宮叶夏
「どうにか、たかひろを助けたいです…」
岩巳流子
「もちろん」
岩巳流子
「もともと、二人のためにこの企画をぶったわけだからね」
岩巳流子
「この『ゆーりん』を何とかして、すっきりして帰ろうぜ」
鹿奈宮叶夏
「こんなことになるとは思ってませんでしたけど…、はい」
鹿奈宮叶夏
「お願いしますね、流子さん」
岩巳流子
「大丈夫、がんばろう」
岩巳流子
「レンヤにもこの話、しといた方がいいかな……」
鹿奈宮叶夏
「そうですね…、巻き込んでしまった形ですけど何も言わないというのもあれですしね…」
岩巳流子
「ま、この場所はレンヤの紹介だからさ」
岩巳流子
「ちゃんと聞いてくれるよ、きっと」
GM
ややあって、ふたりが戻ってくる。
近くにあるサービスエリアの話をした。
GM
帰りに寄ろうという話、わさびとラーメンの話。
GM
時計はもうすぐ件の時間をさす頃だった。
GM
腕時計やスマートフォンなどで時間を確認し、背中に汗がじわりとつたう。
GM
時計の針が深夜の2時を指した瞬間、
GM
『ゴーン』
GM
『ゴーン』
GM
GM
鳴るはずのない鐘の音が2回。
岩巳流子
「…………」
鹿奈宮叶夏
「…っ!」
GM
全員【物音】で恐怖判定を行ってください。
岩巳流子
「聞いた?」
岩巳流子
2D6>=7 (判定:メディア) (2D6>=7) > 3[1,2] > 3 > 失敗
鹿奈宮叶夏
2D6>=6 (判定:情景) (2D6>=6) > 5[2,3] > 5 > 失敗
社 連夜
2d6 (2D6) > 8[2,6] > 8
社 連夜
2d6 (2D6) > 3[1,2] > 3
立花 大宙
2d6 (2D6) > 4[1,3] > 4
岩巳流子
かなかちゃんにお守り使うか
岩巳流子
お守りを1個使用、かなかちゃんは振り直し
[ 岩巳流子 ] アイテム : 4 → 3
鹿奈宮叶夏
2D6>=6 (判定:情景) (2D6>=6) > 5[2,3] > 5 > 失敗
GM
hai
岩巳流子
キャラクターなので、レンヤを選択かな。
GM
はい。狂気が顕在化しましたね。
GM
はい。
GM
この異常事態において、ただひとり顔色を変えなかった。
社 連夜
その男が、恋人の顔を見つめる。
岩巳流子
ぐるりとそれぞれの顔を見ていた流子は、自分の恋人の顔を見て、
社 連夜
「リューコさん、」
岩巳流子
「……」
岩巳流子
あっけにとられた顔をした。
社 連夜
肩へ手が伸ばされる。
岩巳流子
それは、相手が思ったよりも落ち着いていたからとか、呼びかけられたとか、そういうのではなく。
岩巳流子
もっと別の。
岩巳流子
分かるはずのないことが分かった時の驚きだ。
岩巳流子
手を咄嗟に持ち上げて、
岩巳流子
手の甲で相手の手を振り払おうとした手が、途中で止まる。
岩巳流子
「──、レンヤ、お前……」
社 連夜
振り払わなくても、その手は止まっただろう。
社 連夜
具合の悪いあなたに、べたべたと触れるような人物ではない。
岩巳流子
じっと、その顔を見つめる。いつもと少し違う、眼鏡をかけていない顔。
GM
分厚い眼鏡が取り払われた顔。
GM
── どこかで見たことのある、顔。
GM
そりゃあ、1年間どれほどかの時間を見たことのある顔だろうけれども。
岩巳流子
そうじゃない。そうじゃなくて。
岩巳流子
……どこで?
岩巳流子
そうだ、思い出した。すっかり忘れていた。……そうだ。眼鏡が。
岩巳流子
「レンヤ」
岩巳流子
恐る恐る、名前を呼ぶ。
社 連夜
「はい、ここにいますよ」
岩巳流子
「お前、何で……ここに私たちを連れてきたんだ?」
岩巳流子
普段だったら、疑問に思ってもあっさりとは聞かないような問いが、
岩巳流子
思わず口を出てしまう。
GM
暗がりのなか、かけられる声。
社 連夜
「すみません、肝試しって言ったらここが思いつきまして……」
岩巳流子
「思いついたって……」
GM
肝試しをしようと言い出したのは誰だったか、その時誰かが提案した。
GM
その誰かが、4人のうち誰かだった確証なんて。
GM
電子の海に消えてしまった。
岩巳流子
力ない言葉が途中で消える。
岩巳流子
記憶を探ろうとしても、正確なところは思い出せない。
社 連夜
「……知ってたんですね、リューコさん」
岩巳流子
「いま、思い出したよ」
鹿奈宮叶夏
*目星を使用します
鹿奈宮叶夏
2D6>=5 (判定:情景) (2D6>=5) > 4[1,3] > 4 > 失敗
岩巳流子
「……でも、ちゃんとしたことは」
岩巳流子
「ここで……何があったかまでは。けど」
岩巳流子
鐘突き堂に視線を向ける。
鹿奈宮叶夏
恐怖でうるさかった鼓動を押さえつけ、様子のおかしい二人を見つめる。
岩巳流子
確かに、鐘が鳴った。
岩巳流子
肩で息をする。
GM
そう、正確なところは思い出せない。
GM
『ゆーりん』という存在が居る以上、このデート用グループチャットで肝試しをしよう!なんて言い出したのが
GM
誰か、なんて。
立花 大宙
「……」
立花 大宙
スマホで時間を確認したあの時から、
立花 大宙
立花大宙はずっとスマホを見ている。
社 連夜
「とにかく、下に降りてなんか飲み物でも飲みましょう」
岩巳流子
「……そうだな」
鹿奈宮叶夏
私はどうすればいいのだろう…、何もできないまま。何も言えないまま、その言葉に頷く。
岩巳流子
「鹿奈宮さん、立花さんを」
GM
「追跡」 に近い方はいらっしゃいますか?
GM
かなかちゃんですね。
鹿奈宮叶夏
2D6>=6 (判定:情景) (2D6>=6) > 7[3,4] > 7 > 成功
GM
振っていただけると……。
GM
はい。ありがとうございます。
鹿奈宮叶夏
こわいよぉ…
立花 大宙
「……」
鹿奈宮叶夏
「たかひろ…?」
立花 大宙
呼びかけられれば、スマホから顔をあげる。
立花 大宙
「あ、SA行くんだよね?」
立花 大宙
いつもの顔。
鹿奈宮叶夏
「………」
GM
発言に、ずれがある。
鹿奈宮叶夏
「そうじゃなくて…、一旦下に降りようって…話してるとこだよ」
立花 大宙
「あー、そだね。下に自販機あったし、喉乾いた~早く降りよ」
鹿奈宮叶夏
「…大丈夫?疲れてるんじゃない?」
そう言いながら、たかひろのスマホを見る。
GM
ロック画面に戻されている。
GM
この場にとどまるのは怖い。危険かもしれない。
GM
鐘突き堂の噂は本当だった?
GM
4人はこれ以上何かが起こる前にと階段を降りることにした。
鹿奈宮叶夏
「たかひろ、手」それだけ言って、手を差し出す
立花 大宙
差し出した手を握る。
立花 大宙
そうじゃない方の手に、スマホは持ったまま。
鹿奈宮叶夏
その手をいつもより少しだけ強く握る。
社 連夜
流子の足元を連夜のスマホのライトが照らす。
岩巳流子
こちらはこちらで、物思いに耽っている。
鹿奈宮叶夏
離さぬように、留めておくように…強く握る。
岩巳流子
行きは気軽に繋げた手を、繋ごうと言い出すことができなかった。
社 連夜
だから代わりに、ライトのか細い光がふたりの間を繋いでいる。
GM
ハンドアウトをひとつ公開します。
GM
先ほどの鐘の音は、ある方向から聞こえてきました。
GM
叶夏ちゃんが追跡に成功したのでわかりましたね。
GM
その方角には『トンネル』があるそうです。
GM
2ラウンド目に入ります。
岩巳流子
あのハンドアウトを調べます。
岩巳流子
ふたたび……教養で……
岩巳流子
教養……?
岩巳流子
教養です。
岩巳流子
先に振ります……
岩巳流子
2D6>=5 (判定:教養) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
岩巳流子
2D6>=7 (判定:教養) (2D6>=7) > 9[3,6] > 9 > 成功
GM
階段を下りた4人はレンタカーに乗り込み、息をついてとにかく明るい場所へと移動することにした。
岩巳流子
行きと同じように後部座席に座った流子は、スマートフォンで何かを調べている。
GM
カーステレオから音楽が流れてくる。
いつかどこかで聞いた古い歌。
鹿奈宮叶夏
その様子を横目で見ながら、自分もスマートフォンをいじる。
岩巳流子
表示期限が過ぎていないいくつかのネット記事、掲示板の噂話、果てはpdfの論文まで。
[ 岩巳流子 ] 正気度 : 5 → 4
GM
運転するのは、大宙に代わって連夜。
レンタカーの真新しいにおい。
岩巳流子
運転席の後ろの席。スマートフォンをロック画面にして、大きく息をつく。
岩巳流子
乗り物酔いはそれほどする方ではないが、画面をじっと見ているのに加えて山道の揺れだ。何度かわざとらしく深く呼吸する。
社 連夜
「……リューコさん?」
社 連夜
運転席から声がかかる。
岩巳流子
「ああ、大丈夫。ちょっと画面見てたからさ」
社 連夜
「具合悪かったら、路傍に止めるんで……言ってくださいね」
岩巳流子
肩を上下させて、少し背を曲げて、運転席の背もたれに頭をつけた。
岩巳流子
「平気だよ」
鹿奈宮叶夏
「………」
その様子を見ているだけしかできない
社 連夜
「……平気、ですか……」
岩巳流子
「ああ、大丈夫」
岩巳流子
「日が昇るぐらいまでどんぐらいあるっけ?」
岩巳流子
身体を起こしてふと問いかける。
社 連夜
「あと……」
社 連夜
デジタル表示を見る。
社 連夜
「……ラーメン食べる余裕くらいはありますね」
岩巳流子
「塩ラーメンだっけ」
社 連夜
「はい!」
岩巳流子
「いいね、食べに行くか……」
社 連夜
「いいんですか、こんな時間なのに」
岩巳流子
「こんな時間に食うのが一番うまいんだよな」
社 連夜
「ね」
GM
FMからラジオのパーソナリティが曲名を読み上げて、いくつかのエピソードが語られる。
GM
そうしてまた違う、誰かが今夜聞くための曲へと移っていった。
立花 大宙
助手席に座り、後ろ手に叶夏の手を握ったまま。
スマホを見ている。
立花 大宙
いつも騒がしいのに、やけに静かだ。
鹿奈宮叶夏
「…たかひろは、何食べるの?」
鹿奈宮叶夏
その手を感触を確かめるように、指を動かす
立花 大宙
「……」
立花 大宙
遅れて、小さくわさび……とかなんとか、聞こえた。
GM
先ほどまでは暖かかった手がどんどん冷たくなっていく。
鹿奈宮叶夏
「……そう」
GM
大宙は体温が高い。
冬でも、夏の冷房直下でもこんなに冷えたことはない。
GM
一度、はしゃぎすぎて熱中症で倒れた時ぐらい。
GM
そんな冷たさ。
鹿奈宮叶夏
握っている手を、両手で包んで揉む。
立花 大宙
一度だけ強く、握り返される。
鹿奈宮叶夏
自分の体温を分けてあげるように、優しく。
鹿奈宮叶夏
2D6>=8 (判定:教養) (2D6>=8) > 6[2,4] > 6 > 失敗
[ 鹿奈宮叶夏 ] 正気度 : 4 → 3
鹿奈宮叶夏
ぴたり、とその手が止まる。
鹿奈宮叶夏
何を思ったのか、スマホで様々な記事を漁っていく。
GM
この現象に何が関わっているのか。
もはやいくつか想像はつく。
GM
大宙の、ミサンガが切れている。
GM
今急に、ぷつりと切れた瞬間をあなたは目撃した。
GM
このミサンガを買い求めた時、或いは露店かなんかで結んでもらった時に「お守り」だとか聞いたことがあるかもしれない。
鹿奈宮叶夏
「………」
GM
「お守り」が肩代わりするほどの何かに今、巻き込まれている。
鹿奈宮叶夏
スマホをしまい、落ちたミサンガを手にとる。
GM
引きちぎられたような跡。
GM
思い立って、オカルトサイトを検索したことにしましょう。
GM
思い立つ、ミサンガを買ったお店の店主がオカルト系の人だった。
GM
困ったら、ここを見るといいよ、なんて。
聞き流した単語を記憶が拾い上げる。
鹿奈宮叶夏
ミサンガを握り、隣に座る流子の様子を見る。
鹿奈宮叶夏
今、私にできることはなんだ…?
記憶を頼りに、もう一度スマホを開き直す。
GM
そのミサンガは『幽霊』に会った時に、護ってくれるかもね。なんて。
GM
嘘っぱちだと思っていたのにね。
GM
直接、本人の口から聞いたわけではないけれども。
GM
ダブルデート。これはダブルデートなのだ。
ふたりとも、恋人を伴ってやってきて。
GM
ふたりとも今、恋人の知らぬ一面に直面している。
GM
友達だから、少しでもわかることがきっとある。
鹿奈宮叶夏
*トンネルの調査を行います
鹿奈宮叶夏
哀しみで判定します
鹿奈宮叶夏
2D6>=5 (判定:哀しみ) (2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功
鹿奈宮叶夏
2D6>=8 (判定:教養) (2D6>=8) > 8[3,5] > 8 > 成功
GM
はい。顕在化があります。
鹿奈宮叶夏
ーーー頼りっぱなしじゃダメだ、自分にできることを探せ…
鹿奈宮叶夏
そうして、たかひろと繋いだ手はそのままにスマホに向かう。
GM
大学のゼミかどこか、それとも『その学科』の友人からか聞いたのか。
GM
この山にある、洞穴の話。
岩巳流子
2D6>=6 (判定:機械) (2D6>=6) > 11[5,6] > 11 > 成功
鹿奈宮叶夏
「…流子さん」
そうして思い出した話を元に、叶夏なりの考えを流子に伝える。
岩巳流子
「……鹿奈宮さん」
岩巳流子
躊躇いがちに視線をそちらへ向ける。
岩巳流子
運転席に座る社を背に、どこか隠して庇うように。
鹿奈宮叶夏
「私は…その、頼りないかもしれませんが…。できることはあります、やれることはあります」
岩巳流子
「……」
鹿奈宮叶夏
「だから、その…協力します。何かあったら言ってください」
岩巳流子
「鹿奈宮さん、それは……」
岩巳流子
唇が迷うように、言葉が出ないまま何度か動かされる。
岩巳流子
スマートフォンを見つめ続ける立花の方へ目を向ける。
岩巳流子
考え込むように俯いた。
鹿奈宮叶夏
同じく、たかひろの方を視線を一瞬だけやる。
鹿奈宮叶夏
「わかってます、だからこれは友達同士の約束。取引です」
鹿奈宮叶夏
「手伝いますので、手伝ってください」
岩巳流子
──少し前であれば、笑ってこう答えられた。
岩巳流子
取引なんかなくたって、元から助けるつもりだったから、助けられると。
岩巳流子
けれど。でも。
岩巳流子
「ありがとう、鹿奈宮さん」
岩巳流子
それから、身体をそっとかなかの方へ寄せる。
岩巳流子
耳元へ唇をやって。前の二人に聞こえなような小さな声で囁く。
岩巳流子
「……レンヤが好きなんだ」
岩巳流子
「……関係ないんだ。私が会ったのは、あのレンヤなんだ」
鹿奈宮叶夏
「…はい」
岩巳流子
「レンヤと、まだ一緒にいたい」
鹿奈宮叶夏
「…はい」
岩巳流子
「だから……」
鹿奈宮叶夏
流子の背中を優しく撫でる。
岩巳流子
「もう少し、考えてみるよ」
岩巳流子
言いながら、身体を離した。
鹿奈宮叶夏
「はい…!」
GM
では3ラウンドめからスタート。
GM
── 深夜のSA
岩巳流子
コオロギ神社について調べようと思います。
岩巳流子
相変わらず教養で…
岩巳流子
教養一本の女です
岩巳流子
2D6>=5 (判定:教養) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
岩巳流子
これまでのこと、今後のため。
岩巳流子
少しでも何か知りたいと思って調べていた流子は、小さく息をつく。
GM
ここなんてどうですか、とあなたの恋人が指定した神社。
岩巳流子
「──、じゃあ、あの鐘はやっぱり……」
岩巳流子
呟きながら、SAの中をぐるりと見回す。
岩巳流子
SAは深夜でも煌々と明るい。さすがにこんな時間に来るのは珍しい。
GM
立ち並ぶ色とりどりの自販機。
GM
フードコートではワンマンで深夜の食事提供をしている。
ラーメンやフライドポテト等のみの受付。
GM
階段下の喫煙所でたむろするバスの運転手。
岩巳流子
湯気が立つラーメンに向き直った。
岩巳流子
「悪い悪い、ちょっと調べものしてた」
社 連夜
割り箸をパキンとなって端をこすり合わせて削る。
岩巳流子
同じように箸を割る。削りはしないで持ち直す。
立花 大宙
バター味噌頼んだ!
岩巳流子
深夜に罪を重ねているねえ。
鹿奈宮叶夏
ジュースだけ頼んで、飲んでいます。
岩巳流子
そちらに視線を向ける。食欲がない……とかじゃないかと心配して。
岩巳流子
まあでも、時間がね……
社 連夜
「あ、ほんとにしいたけの香りする」
鹿奈宮叶夏
「…たかひろ、一口ちょうだいよ」ていてい
岩巳流子
「しいたけ……ああ、これしいたけか」
岩巳流子
香りを確かめながら、ラーメンをすする。
立花 大宙
「火傷すんな~!かなか猫舌だし、フーする?フーしちゃう?」
鹿奈宮叶夏
「そ、そういうのはいいから…!」箸を奪い取る
鹿奈宮叶夏
「人前だからね?もうちょっとこう、さぁ…」と言いつつ、ラーメンをすする
社 連夜
「なんか、特産らしくて~……しいたけ」
社 連夜
どっちかっていうとお吸い物っぽい風味の塩ラーメンをすする。
岩巳流子
「ははぁ~、……なんか聞いたことあるかもな~」
社 連夜
「しみじみする味だな……」
岩巳流子
「これ美味いね。職場の近くに欲しいな……」
鹿奈宮叶夏
「………っ、っ…」すすった後に口元を抑える
鹿奈宮叶夏
やっぱ熱かった
岩巳流子
残業した仕事帰りとかにこれだとちょっと罪悪感が薄れるな……
立花 大宙
よくわかっていない顔。
ラーメン食べてるかなか、かわいいな~。
鹿奈宮叶夏
「…ん、ありがと」箸を返します
立花 大宙
「もっと食べてていいのにー」
岩巳流子
そういえば今は立花さんはスマホ持ってない?
GM
ポケットに入っていつでも取り出せるようにはなっています。
岩巳流子
なるほどね。画面見てないからちょっと正気なのかもな。
鹿奈宮叶夏
「いーの、もう遅いしこのくらいで」
岩巳流子
かなかを見る立花の表情を見ると、とても別れようと思っているとは思えない。……やはり、妙な力が働いているんだろう。
鹿奈宮叶夏
たくさん食べるあなたが好きだ。
美味しそうに食べるその表情が好きだ。
鹿奈宮叶夏
頬杖をついて、ラーメンをすするたかひろの横顔を見つめる。
立花 大宙
今は正気のように見える。
ラーメンを食べて顔色も戻ってきた。
鹿奈宮叶夏
「………」
GM
流子の推測する通り、画面を見ていない時はいつもの本人のようだった。
GM
画面を見ているときは、どんな風に振る舞っているかはSNSに巣食う怪異が知るのみだけれど。
立花 大宙
「なー、かなか。あとでお土産屋さんでなんかお揃いの買お!」
立花 大宙
ちょっと暗くなっていて、店員を呼び出してくださいの看板がかかっている土産もの売り場を指さす。
鹿奈宮叶夏
「…うん、そうだね。これ取れちゃったしね」
そう言ってたかひろの切れてしまったミサンガをポケットから取り出す
立花 大宙
「んえ!?いつの間にィ!」
鹿奈宮叶夏
「さっき〜。拾っておいてあげました、いる?」
立花 大宙
「いる!」
立花 大宙
「おれの宝物だから!」
鹿奈宮叶夏
「うむ、では手を出したまえ」腰に手を当ててミサンガを掲げる
社 連夜
じっと流子さんの顔を見つめる。
岩巳流子
顔を見返す。
社 連夜
お揃いですって……どう思いますか……?
岩巳流子
ラーメンはもうほとんど残ってない。食べるのが早い。
岩巳流子
視線だけで問いかけるな。
立花 大宙
「ははーっ」
立花 大宙
手を差し出して受け取る。
岩巳流子
買ってもいいよ。でも今日じゃなくてもいいだろ。
鹿奈宮叶夏
「大切にするよーに」
岩巳流子
今度なんかどっかで買やいいよ。
社 連夜
あははは。どっかで買いましょう。今度。
岩巳流子
そうそう。
立花 大宙
「大切!に!する!」
立花 大宙
「今日買うのも!」
岩巳流子
「食べたら見てきなよ。私はここでもうちょっと休憩しとくからさ」
鹿奈宮叶夏
GM
大宙は叶夏の手を引いて意気揚々と土産物売り場に行く。
岩巳流子
二人になって、対面のレンヤをあらためて見る。
鹿奈宮叶夏
「はいはい、そんな引っ張んないでってば」
岩巳流子
「眼鏡ねえな」
社 連夜
食べ終わった。食べるのはゆっくりめ。
品よく食べる。
岩巳流子
見たままのことをあらためて言う。
社 連夜
「ないです」
岩巳流子
「……ほんとにおしゃれでかけて来なかったの?」
岩巳流子
椅子にかけたまま、少し行儀悪く足を延ばして問いかける。
社 連夜
「こっちの方がよく見えますから」
社 連夜
「流子さんの顔」
岩巳流子
「……」
岩巳流子
こほん、と咳払い。
岩巳流子
「……どっちにするつもりだったんだ」
社 連夜
「何通りも考えてますよ」
岩巳流子
「もうちょっと早く言ってくれたら、こっちも……」
岩巳流子
「ちゃんと覚悟して協力できたかもしれんのに」
岩巳流子
「いまめちゃくちゃ考えてんだからな」
岩巳流子
靴のつま先で軽く相手の足をつつく。
社 連夜
つつかれている。
岩巳流子
このこの。
社 連夜
くすぐったそうに笑った。
岩巳流子
「絶対買いに行くからな今度。何か」
岩巳流子
「おそろいの奴」
社 連夜
「楽しみにしてます」
岩巳流子
「楽しみにするのは私だぞ」
岩巳流子
「レンヤは私を楽しませろ」
社 連夜
「はいっ!」
社 連夜
「一皮剥けましたからね~!」
岩巳流子
「よし!」
社 連夜
「とびきりセンスのいいやつを……こう……」
岩巳流子
……
社 連夜
「……」
岩巳流子
ちょっと面白い予感がするな……
岩巳流子
「楽しみにしてる」
社 連夜
「楽しみにしててください」
社 連夜
「……」
岩巳流子
「……じゃあ、これから」
岩巳流子
「ちょっと私が知ったことを話すぞ」
岩巳流子
立花が『ゆーりん』に取り憑かれいて、殺されそうになっているという話をレンヤにします。
岩巳流子
「……で、私が聞きたいのは……」
社 連夜
「……」
社 連夜
話を聞いています。
岩巳流子
「人をとり殺して生きてる怪異ってのはその……『代わり』になるんじゃないかってのと……」
岩巳流子
「……」
岩巳流子
「…………」
岩巳流子
「……………………お前って、人を殺すのと怪異を殺すの、どっちの方に抵抗があるんだ?」
社 連夜
「人です」
社 連夜
「……どっちかと言われたら、ですけどね」
岩巳流子
ふう、というため息がこぼれる。
社 連夜
「僕ね」
岩巳流子
表情にあからさまに安堵が滲むのを隠せなかった。
社 連夜
「今日が最後かもしれないと思って」
社 連夜
「覚悟してきたんですよ」
岩巳流子
「だからさ……先に言えって……」
岩巳流子
「報連相だぞ報連相……」
岩巳流子
足のつま先は相変わらずレンヤをつついている。
社 連夜
「すみません……」
社 連夜
「……『社連夜』の人生も、」
社 連夜
「『社連夜』の人生もあって……」
社 連夜
「……でも、もう。僕の判断ミスです」
社 連夜
「行き詰ったら相談しろって、バイトに入ったときに真っ先に言われたのに」
岩巳流子
「そうだぞ」
社 連夜
テーブルの上に置かれている、流子の手を握る。
社 連夜
今度は拒まれないだろうと、思った。
岩巳流子
ゆっくりと、その手を握り返す。
社 連夜
「流子さんの一手、面白いです」
社 連夜
「協力させてください」
岩巳流子
「ん。」
岩巳流子
面白いなら記事に載るな……今週の一手だな。
岩巳流子
その時は私が食べた昼飯も記事になるだろう。
岩巳流子
「頼むよ……」
社 連夜
握って重ねた手の上に額をあてる。
対話には少し長い沈黙。
社 連夜
「頑張ります……」
岩巳流子
されるがままに、当たる額の感触を感じる。
岩巳流子
「──ああ」
岩巳流子
「一緒に頑張ろう」
岩巳流子
言って、少しの間だけ目を伏せた。
GM
あたりには誰もいない。
静かに静まり返った空間に、やがて戻ってくるふたりの足音が聞こえるまでは。
GM
『コオロギ神社』の情報が全体公開されました。
GM
では叶夏ちゃんサイド。
鹿奈宮叶夏
*「だいちゅう」の情報を調査します
鹿奈宮叶夏
恥じらいで調査します
鹿奈宮叶夏
2D6>=5 (判定:恥じらい) (2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功
GM
先に相談していただいてた内容を遡って適応させます。
鹿奈宮叶夏
すみません、ありがとうございます
GM
こちらこそ……!
鹿奈宮叶夏
*鎮痛剤を使用します
[ 鹿奈宮叶夏 ] 正気度 : 3 → 4
GM
はい、そのまま打ち消し合って成功ということですね。
GM
お土産物売り場を見て回っている時、くっついていたせいかかたくなに見えなかった大宙のスマホを覗き込むことができた。
鹿奈宮叶夏
「…で?どれにする?」
立花 大宙
「……」
立花 大宙
上の空でスマホの画面をタップしている。
鹿奈宮叶夏
「………ふぅ」
鹿奈宮叶夏
「勝手に選んじゃうぞー…っと」
適当に品物をつまんだりするが、別に本気で選ぼうとは考えていない。
鹿奈宮叶夏
お揃いのものを、一緒に選びたい。
鹿奈宮叶夏
だから…。
鹿奈宮叶夏
「好き勝手にはさせないぞ…っと」
たかひろのスマホにでこぴんをする。
鹿奈宮叶夏
怪異だかなんだか知らないけど、邪魔者にはご退場願わねばならない。
鹿奈宮叶夏
とはいえ、どうしたものか…。
そう思って自分もスマホをいじりだす。
鹿奈宮叶夏
「さて…」
なんだか、懐かしい気持ちになる。
鹿奈宮叶夏
誰かに負けたくないと、努力をしたり…攻略方法を考えたり。
鹿奈宮叶夏
今の私が少しだけ忘れてしまったものを取り戻しているような…。
鹿奈宮叶夏
…まあ、その相手が怪異というのは笑えないが。
GM
大宙がだいちゅうと呼ばれていたのは、中高生の頃。
ちょうどあなたがひたむきに努力に邁進していた頃の名前。
GM
その頃に使われていた部活仲間用のアカウントだったらしい。
GM
とはいっても、大宙の家は事情で部活動などできなく。
GM
スポーツ仲間が招いてくれたものだろうと推測ができる。
GM
アカウントを検索して日付を遡れば、中高時代の懐かしい思い出がよみがえってくるようなツイートも散見される。
立花 大宙
やべー 同クラの子 めっちゃタイプ
立花 大宙
顔かわいい 頭いい
GM
……とか、中学時代のつぶやきより。
赤裸々に目の前に広がる、大宙のプライベートの一部。
鹿奈宮叶夏
そんなツイートを見ながら、緩む口元を抑える。
GM
そのほほえましい呟きと対称に。
GM
最新のつぶやきに並ぶもの。
GM
だいちゅうが公開になり、情報に儀式を記入しました。
[ 鹿奈宮叶夏 ] アイテム : 2 → 1
GM
普段の、というより大宙という人物を知っているならば到底想像もできないような言葉が並ぶ。
鹿奈宮叶夏
そのツイートが、私の好きなたかひろが変えられてしまっているようで…見ていてなんだが腹が立つ。
鹿奈宮叶夏
「…さて、こんなもんかな」
スマホのメモ帳にまとめられたいくつかの情報と解決案…のようなもの。
鹿奈宮叶夏
とはいえ、自分一人ではどうにもならないだろう。
鹿奈宮叶夏
「…流子さんにも相談するか」
鹿奈宮叶夏
未だスマホに釘付けになっているたかひろの腕を少し強引に引っ張り、席で待つ二人の元へと向かう。
鹿奈宮叶夏
「ほら、行くよ」
鹿奈宮叶夏
お揃いの品は、また今度。
鹿奈宮叶夏
だって私は、あなたに選んでほしいから。
GM
スマホにくぎ付けになったまま、腕を引かれれば笑顔を見せて引かれるままに歩く。
GM
では……第4サイクルですね。
鹿奈宮叶夏
*立花大宙に感情判定をします
鹿奈宮叶夏
特技:恋で判定します
鹿奈宮叶夏
2D6>=5 (判定:恋) (2D6>=5) > 4[1,3] > 4 > 失敗
岩巳流子
お守りを投げましょうか。
鹿奈宮叶夏
お願いします…
[ 岩巳流子 ] アイテム : 3 → 2
鹿奈宮叶夏
2D6>=5 (判定:恋) (2D6>=5) > 9[3,6] > 9 > 成功
鹿奈宮叶夏
鹿奈宮叶夏
FT 感情表(6) > 狂信(プラス)/殺意(マイナス)
立花 大宙
FT 感情表(2) > 友情(プラス)/怒り(マイナス)
鹿奈宮叶夏
んんん〜〜〜???
立花 大宙
では。
立花 大宙
現状を継続で。
鹿奈宮叶夏
狂信をとります
GM
立花大宙は現状の継続を選択しました。
GM
これにより、ゆーりんの呪縛の効果で現状の継続が隠匿されます。
GM
隠匿されたため、現状の継続は存在しないものとして扱われます。
鹿奈宮叶夏
SAの自販機の隣にあったベンチで、二人は座っている。
立花 大宙
ぼうっとペットボトルを手にして宙を見ている。
鹿奈宮叶夏
「ね、覚えてる?中三の時、あんたがいきなり生徒会に入りますーって言いながら生徒会室入ってきた時のこと」
鹿奈宮叶夏
「きらきらした目でこっち見ながら、手伸ばしてて…正直、え?なにこいつって思ってたなーって」
鹿奈宮叶夏
紅茶の缶を揺らしながら、ただぽつぽつとこぼしていく。
立花 大宙
「……」
立花 大宙
「はっ、」
立花 大宙
「や~……めっっっ……ちゃキンチョーしたアレ」
立花 大宙
「おれテストの点悪いし、授業中寝てばっかだし……」
立花 大宙
「でも希望者は入れてくれるって聞いたからさ~」
立花 大宙
当時はクラスメイトでネタで1年棒に振るか~?とか今更内申点上げか~?といじられていた。
鹿奈宮叶夏
「あの時のたかひろ、ほんと勉強できなかったもんね。昼休みとか放課後、勉強いっぱい教えてあげた」
立花 大宙
「めっっっっ……ちゃ嬉しかった」
鹿奈宮叶夏
「だって教えてってぐいぐい来るんだもん、最初は断ってたけど…あまりのしつこさに私が折れた」ふふっ、と笑みをこぼす
立花 大宙
「……同じ大学行きたかったな」
立花 大宙
ぽつりと零す。
立花 大宙
元々運動はできていたし、勉強もそこそこできるようになって進学も考えたけれど。
立花 大宙
家庭の事情で、それは出来なかった。
鹿奈宮叶夏
「…ほんとに?」体を傾けて、たかひろの顔を下から覗き込む
立花 大宙
「ほんとに」
立花 大宙
「だってそしたらさ、」
立花 大宙
「毎日……」
立花 大宙
「……」
立花 大宙
そのあとの言葉は、
立花 大宙
スマホの画面にタップされる指先へ消えていった。
鹿奈宮叶夏
「………」
その先の言葉を聞きたい。
鹿奈宮叶夏
缶をベンチに置いて、立ち上がる。
鹿奈宮叶夏
勉強も、運動も、社会に出れば私より上の人はいくらでもいる。
鹿奈宮叶夏
だから、頑張るのはほどほどでいいと…大学に入ってからは妥協を重ねてきた。
立花 大宙
でも立花大宙の恋人は。
あなたを置いて他にいない。
鹿奈宮叶夏
そう、あなたの恋人は私だ。
鹿奈宮叶夏
他の誰でもない、鹿奈宮叶夏が好きだと言ってくれたからこそ…私はここにいる。
鹿奈宮叶夏
叶夏は座る大宙の目の前に立つ。
鹿奈宮叶夏
私よりたかひろに相応しい相手が現れたどうする?ということを考えたことがないわけではなかった。
鹿奈宮叶夏
その時は、たかひろがそう望むならと…思っていたが。
鹿奈宮叶夏
「やだ」
鹿奈宮叶夏
私じゃなきゃダメだと、鹿奈宮叶夏が良いと言わせたい。思っていてほしい。
鹿奈宮叶夏
他の何もが見えなくなっているかもしれない、たかひろがいないとダメになってしまっているのかもしれない。
鹿奈宮叶夏
でもさ。しょうがないじゃん、好きなんだから。
立花 大宙
目の前に立たれれば。
立花 大宙
無言で、その身体を抱きしめる。
立花 大宙
ぎゅむ!
立花 大宙
言葉はスマホに吸い込まれても、行動が語る。
鹿奈宮叶夏
「………ちょっと」
立花 大宙
力なく、笑った。
鹿奈宮叶夏
ぐりぐりと頭に拳を押し付ける。
鹿奈宮叶夏
「…そういうとこだよ」
GM
そういうとこってどういうこと~!と返す言葉も今はなく。
GM
ベンチの前に静かに夜明けまでの時間が流れている。
鹿奈宮叶夏
鹿奈宮叶夏が好きだと言ってくれたのだから。
鹿奈宮叶夏
鹿奈宮叶夏が好きだと思ってくれるよう努力をしよう。
鹿奈宮叶夏
たかひろの頭を撫でながら、つぶやく。
鹿奈宮叶夏
「もう一回、振り向かせてやるんだから…」
GM
よく、こう言われる。
GM
恋愛を長続きさせるコツは、会うたびに惚れ直させることだと。
GM
そう思えば、毎日が運命の一夜であるとさえ言えるのかもしれない。
GM
そんな決意のにじむ夜。
岩巳流子
レンヤと感情判定するか………
岩巳流子
手触りで判定します
岩巳流子
2D6>=5 (判定:手触り) (2D6>=5) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(判定成功。【生命力】1点か【正気度】1点回復)
岩巳流子
岩巳流子
正気度を1点回復します……
[ 岩巳流子 ] 正気度 : 4 → 5
岩巳流子
岩巳流子
FT 感情表(6) > 狂信(プラス)/殺意(マイナス)
岩巳流子
そんで狂信かよ
岩巳流子
狂信をとります
社 連夜
FT 感情表(4) > 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
社 連夜
現状の感情を継続します。
岩巳流子
はい
岩巳流子
継続が……あるな
岩巳流子
二人から少し離れて、こちらも少し夜風に当たる。
岩巳流子
…………
岩巳流子
……………
岩巳流子
いや……大丈夫です……
岩巳流子
ラーメンで火照った身体を、冷たい空気が冷ましていく。
岩巳流子
「いやあ、美味しかった。うちのサイトで紹介してもいいな」
社 連夜
「都心からめちゃくちゃ離れてるってわけでもないですしね」
社 連夜
「いい感じに評判になるんじゃあないかなあ……」
岩巳流子
うんうんと頷きながら、記事のタイトルとか文面とかをぼんやり頭の中で思わず思い浮かべて。
岩巳流子
それから、かぶりを振る。
岩巳流子
「……もうちょっとしたら、あのトンネルに行こう」
岩巳流子
「鹿奈宮さんも協力してくれる。きっと、うまくいくよ」
岩巳流子
自分に言い聞かせるように言って、肩を動かす。
社 連夜
頷く。
岩巳流子
「お前がバイトに入ってきた時は、まさかこんなことになるとは思わなかった」
社 連夜
「はは」
社 連夜
「こういうのも変な話ですけど、」
社 連夜
「リョーコさんに一目惚れしてよかったな……」
社 連夜
「って思ってます、今」
岩巳流子
「あ~」
岩巳流子
あ~……
岩巳流子
そういうこと言う……
岩巳流子
拳を二の腕に何度か殴る真似のように押し付けている。
岩巳流子
「そりゃよかった……」
岩巳流子
仕事が楽しかった。
岩巳流子
毎日夢中になってるうちに年数がすぎて、気づけばそこそこの年齢で。
岩巳流子
誰かと付き合うなんて考えても来なくて。
岩巳流子
だから寂しかったとか、どうしても彼氏が欲しかったとかじゃなく。
岩巳流子
真面目そうだし、話だってまあ合うし、何となくいいかなと思った相手だったのだ。最初はそれだけだ。
社 連夜
出逢った頃の連夜は、そりゃあもう野暮の塊のような見た目をしていた。
岩巳流子
おのれの服装に興味などありません、と全身からほとばしっていた。
社 連夜
分厚い眼鏡、ぼさぼさの髪。
毎日着まわしている仕事着のシャツとジーンズはよれよれで。
社 連夜
たまに、いやにきっちりアイロンがかけられたおろしたてのような状態になっているかと思えば、また日に日にくたびれていく。
社 連夜
全身からほとばしっている、見目への主体性のなさ。
岩巳流子
感心すらしたな。
社 連夜
その反面、バイトにもかかわらず、企画書を覗き込んではズケズケと意見する。
社 連夜
実に楽しそうに仕事に積極的に関わっていた。
岩巳流子
……気が合う、と思ったんだ。
社 連夜
合わせたんですよ、と。
社 連夜
連夜の口から聞いたのは付き合い始めてからだった。
岩巳流子
その時自分はなんて言ったっけ。たぶん今みたいなリアクションだった。
岩巳流子
この野郎、とか、たぶんそんなことを。
岩巳流子
「……でもまあ」
岩巳流子
「私もお前が一目惚れしてくれてよかったよ」
岩巳流子
拳をほどいて、軽く両手を上げる。
社 連夜
口が何かを言いかけて。
社 連夜
噤んで、表情は見つめるにとどめられた。
岩巳流子
頷いて、腕を広げる。
岩巳流子
そのまま、レンヤを抱きしめる。
社 連夜
背に、首に両手を回して髪を優しく梳かすように撫でる。
岩巳流子
心地よさそうに細めた目をそのまま伏せて、相手の背を撫でた。
岩巳流子
「一緒に帰ろう」
社 連夜
「うん」
岩巳流子
死んでしまっただれかの代わりにこの世に現れた怪異。
岩巳流子
でも、人間であろうが怪異であろうが、そんなことは関係ない。
岩巳流子
私の恋人はお前だ。
岩巳流子
岩巳流子の恋人は、今この腕の中にいるレンヤ以外にあり得ない。
岩巳流子
指先に力を込めて、ゆっくりと息を吐いた。
岩巳流子
失いたくないものを確かめるように、輪郭をなぞる。
岩巳流子
そうしてしばらく、そのまま。
社 連夜
そのまま、ふたりで夜を惜しんだ。
GM
では。
GM
マスターシーンの描写から。
GM
おかえり穴は地図上に表示されない。
それでも、レンタカーが滑り出せば機は熟したとばかりに木々が誘う。
GM
同じ風景、同じ道路、同じ標識を何度も潜り抜けて。
GM
やがて。
ブレーキを踏まずとも、レンタカーがゆっくりと停止する。
GM
その先にはぽっかりと開いたトンネルがあった。
岩巳流子
深呼吸をしてから、後部座席のドアを開けて、降りる。
GM
いっそう冷たい風が吹き抜けて、トンネルの空気をびりびりと鳴らす。
GM
その反響は恐ろしい呻き声のようにも聞こえて──
GM
いや、
GM
それは、確かに呻き声だった。
鹿奈宮叶夏
よし、と自分の頰を叩き、続いて車から降りる。
岩巳流子
「……行こうか」
GM
木々がざわめく。
GM
霧がうずまいて、夜の空へ立ち昇る。
鹿奈宮叶夏
「…はい」
手はたかひろと繋いだまま。
GM
社連夜が車を降りれば、その呻き声は形になる。
GM
『オカエリ……』
GM
『……オカエリ……』
GM
あの日失われなかった運命を今一度、還せと叫ぶ亡霊たちの声。
岩巳流子
「行かせねえよ」
社 連夜
「行きません」
岩巳流子
頷いて、かなかを、その隣の立花を見る。
鹿奈宮叶夏
その視線にこくり、と頷く。
岩巳流子
代わりはここにある。お誂え向きに。だから。
岩巳流子
二人揃って助けて、四人で無事に帰ってやる。
GM
では……クライマックスフェイズに突入します。
GM
戦闘はPC1とPC2のほかに、おかえり穴へと手を招く亡霊──『おかえり穴の渡し守』と社連夜が参加します。
おかえり穴の渡し守
亡霊の手が、連夜に伸びる。
おかえり穴の渡し守
男の鋭く呻く声、怪異がひとつの怪異に戻ろうとして存在が引き裂かれようとしている。
おかえり穴の渡し守
『捧げろ……万に一つもない』
おかえり穴の渡し守
『お前か、』
おかえり穴の渡し守
『お前以外の誰かを……』
社 連夜
「嫌、だ……!」
GM
儀式をひとつ公開します。
おかえり穴の渡し守
亡霊の手が、無防備な青年へ伸びる。
おかえり穴の渡し守
絡めとり、超常の力が繋いだ手を引きはがした。
鹿奈宮叶夏
「た、たかひろ…!」
立花 大宙
「うあっ!」
鹿奈宮叶夏
目の前の亡霊に、足が…声が震える。
立花 大宙
大宙の手にスマホは握られたまま。
GM
“目星”はつけられていた。
GM
すでに怪異に侵されて、容易に取り込める人間。
鹿奈宮叶夏
「こ、こっちはねぇ…!」
震える体を押さえつけ、一歩前に出る。
鹿奈宮叶夏
「Wデートの途中なの!邪魔、しないで…!」
GM
社連夜は毎ターン渡し守に対し、抵抗を試みます。
GM
抵抗に失敗した場合、儀式の判定を強制させられ、『生贄』の儀式が進行します。
GM
『生贄』の儀式が完遂される前に、手を打ちましょう。
[ 岩巳流子 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
[ 鹿奈宮叶夏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
GM
バッティング発生!
GM
6に居る人は1ダメージずつ。
[ 鹿奈宮叶夏 ] 生命力 : 6 → 5
GM
立花大宙を連れる亡霊の手にふたりが追いすがる。
岩巳流子
「レンヤ!」
社 連夜
手に弾き飛ばされた叶夏を庇ってガードレールに背を打つ。
鹿奈宮叶夏
「…っ!社さん…!」
GM
同速度なので順番を決めます。
6のみなさん100面ダイスをどうぞ。
鹿奈宮叶夏
1d100 (1D100) > 56
おかえり穴の渡し守
1d100 (1D100) > 8
社 連夜
1d100 (1D100) > 100
GM
渡し守から。
GM
1d2 (1D2) > 1
おかえり穴の渡し守
岩巳流子へ封印を使用します。
おかえり穴の渡し守
TMT 怪異分野ランダム特技表(8) > 《暗黒/怪異8》
おかえり穴の渡し守
2d6 (2D6) > 6[1,5] > 6
GM
失敗ですね。
GM
次は叶夏ちゃん。
鹿奈宮叶夏
*1:大宙から使用中のスマホを奪う
指定特技:脅す(その他PCの提案により許可)
鹿奈宮叶夏
キスをするのでぇ…、恥じらいで判定していいですか…
GM
これに駄目ですって言えるGMがいるんでしょうか?
GM
fight!
鹿奈宮叶夏
*回想シーンを使用し、判定に+3します
GM
はい。
鹿奈宮叶夏
中三の卒業式、まだ咲ききっていない桜の木の下でたかひろに告白をされた。
鹿奈宮叶夏
あの時、実は私は薄々気づいていた。
鹿奈宮叶夏
たかひろは自分に気があるのだろう、って。
鹿奈宮叶夏
それが嫌という気持ちはなかったし、勉強も運動もできて…それにその、自分のことを可愛い方だと思っていたから当然だと思っている自分もいた。
鹿奈宮叶夏
今思えば恥ずかしい。できる自分に酔っていたのだから。
鹿奈宮叶夏
けれど、そう…大学生になってからたかひろとはあまり会えなくなって…
鹿奈宮叶夏
自分よりもできる人たちをたくさん見てきて。
鹿奈宮叶夏
そんな中で自分のいる意味を探し求めた。
鹿奈宮叶夏
だから、なのだろうか…たかひろに対して疑いを持ってしまったのは…。
鹿奈宮叶夏
秘密『ショックなし』
あなたは恋人が最近浮気をしているのではないかと疑っている。
あなたの本当の使命は「恋人の秘密を暴き、関係を修復すること」だ。
GM
秘密なんてなかった。
立花 大宙
立花大宙は、どちらかというと賢い方ではない。
立花 大宙
ただ、嘘はつかないし、そもそもつけないし。
立花 大宙
叶夏が誰よりできるとかできないとか、誰よりかわいいとかかわいくないとか……。
立花 大宙
そんなん知ったこっちゃないってだけの青年だった。
立花 大宙
だから、なのだろうか…
立花 大宙
そんなひたむきな素朴さに、怪異は漬け込んだ。
立花 大宙
帰ったら、ことのあらましを聞いたら大宙は痛く反省するだろう。
立花 大宙
叶夏を余計に悲しませてしまった、と。
鹿奈宮叶夏
当たり前なんかじゃなかった。
鹿奈宮叶夏
私を好きだと言ってくれたたかひろは、ちゃんと"私"を見ていてくれたのだから。
鹿奈宮叶夏
頑張る鹿奈宮叶夏を、努力する鹿奈宮叶夏を…好きになってくれたのだから。
鹿奈宮叶夏
2D6+3>=5 (判定:恥じらい) (2D6+3>=5) > 8[3,5]+3 > 11 > 成功
鹿奈宮叶夏
だったら、もう一度。
鹿奈宮叶夏
頑張る私を見てほしい。努力を重ねる私を見てほしい。
鹿奈宮叶夏
叶夏は大宙の元へと駆け寄る。
鹿奈宮叶夏
怪異の腕が行く手を阻むが、そんなものは知らない。
鹿奈宮叶夏
前へ前へと跳び、抱きつくように大宙の胸に飛び込んでいく。
鹿奈宮叶夏
「たかひろ…!」
鹿奈宮叶夏
顔を真正面から見つめ、両肩に手を置いて離さないように掴む。
立花 大宙
目が合う。
鹿奈宮叶夏
「………」
鹿奈宮叶夏
「よーく見てなさい…」
鹿奈宮叶夏
「…まだ、あんたの知らない私を見せてあげる」
鹿奈宮叶夏
そう言って、大宙の体を自分へと引き寄せる。
鹿奈宮叶夏
目は閉じない。こっちを見て、と見つめたまま。
立花 大宙
目を見開く。
他人を驚かせて楽しむお調子者を驚かせるのは、
立花 大宙
──どんなに気持ちのいいことなんだろうか!
鹿奈宮叶夏
唇に触れる柔らかい感触。それをちゃんと確かめるように…目をゆっくりと閉じる。
立花 大宙
「か、なか……」
立花 大宙
呼ぼうとした名前が唇に吸い込まれる。
鹿奈宮叶夏
「いいから」
ぷはっ、と一度離れ…もう一度。
GM
握りしめられた青年の手から、スマホが転がり落ちる。
GM
画面は割れているだろうが、まだ動く。
社 連夜
2d6 (2D6) > 5[2,3] > 5
GM
成功、儀式の進行は進みませんでした。
岩巳流子
2:DM送信 指定特技:焼却 を行います
岩巳流子
回想シーンを使用しつつ、感情修正もほしい。
鹿奈宮叶夏
*流子さんに感情修正(プラス)をします
岩巳流子
秘密『ショックなし』
あなたはPC2の恋人の『つぶったー』のフォロワーであり、
PC2の恋人が『つぶったー』で恋人のように親しく接している女性がいることを知っている。

あなたの本当の使命はPC2の恋人から、自分またはPC2に「愛情」「忠誠」「狂信」のいずれかの感情を結ばせて関係の修復もしくは破局を行うことだ。
岩巳流子
それが、かなかの恋人のアカウントと気づいたのはほんの偶然だった。
岩巳流子
──最初は気のせい、何かの間違い、と思ったけれど、追っていくうちにそうではないことに気が付いた。
岩巳流子
鹿奈宮叶夏は真面目で、自分のことを慕ってくれるとてもいい子だ。
岩巳流子
悲しませる奴がいたら、そりゃあ許せないと思うほどに。
岩巳流子
だから、今回のダブルデートを考えた。
岩巳流子
問い詰めて、真相を確かめて、少しでもかなかが悲しまないようにしたかった。
岩巳流子
本当に、こんなことになるなんて思ってなかったけれど。
岩巳流子
でもこれで、かなかが悲しむことだって、レンヤが自分のもとからいなくなることだってない。
岩巳流子
あと一歩、もう少し、あと少しで!
岩巳流子
足を踏み込む。地面に落ちて、画面の割れたスマホに手を伸ばす。
岩巳流子
2D6+3+1>=10 (判定:殴打) (2D6+3+1>=10) > 10[4,6]+3+1 > 14 > 成功
岩巳流子
流子の手はスマホに届く。
岩巳流子
その手がすぐさま、立ち上がりっぱなしのつぶったーを操作する。
GM
叶夏が調べてくれたオカルトサイトに載っていた封印方法。
GM
『ゆーりん』のDMに呪文をコピペして送る。
GM
プライズを公開します。
GM
プライズが公開されたので儀式を公開します。
GM
では第2ラウンド。
おかえり穴の渡し守
1d2 (1D2) > 1
おかえり穴の渡し守
岩巳流子へ封印。
おかえり穴の渡し守
TMT 怪異分野ランダム特技表(6) > 《霊魂/怪異6》
おかえり穴の渡し守
2d6 (2D6) > 6[1,5] > 6
GM
成功です。
GM
流子さんはしばらくのあいだ攻撃も回避もできなくなります。
岩巳流子
ぐわーっ
おかえり穴の渡し守
亡霊の手が女へ伸びる。
岩巳流子
「っ!」
社 連夜
「リューコさん……!」
岩巳流子
避けられない。足が止まる。
鹿奈宮叶夏
「流子さん…!!」
おかえり穴の渡し守
生命をそのまま冷たい手で撫でられるような悪寒。
岩巳流子
ぞわりと背筋が粟立ち、手から力が抜け、スマホが落ちた。
おかえり穴の渡し守
皮肉なことに、その感覚にあなたは覚えが少しだけある。
おかえり穴の渡し守
あなたの恋人だって、ただの亡霊なのだから。
岩巳流子
それでも、レンヤは自分の恋人だ。
岩巳流子
人間相手だって同じだ。
岩巳流子
触れられたい相手と、そうじゃない相手ぐらいいる。
岩巳流子
「さわっ、てんじゃ、ねえよ……!」
岩巳流子
呻くように言いながらも、だらりと手が脱力した。
社 連夜
2d6 (2D6) > 9[3,6] > 9
GM
成功ですね。
GM
儀式は進行しませんでした。
GM
叶夏ちゃんですね。
岩巳流子
感情修正をします
鹿奈宮叶夏
*≪儀式≫代替品
1:「ゆーりん入りスマートフォン」をおかえり穴に投げ込む
指定特技:愛
[ 岩巳流子 ] 正気度 : 5 → 4
[ 鹿奈宮叶夏 ] 生命力 : 5 → 4
鹿奈宮叶夏
特技:哀しみで判定します
鹿奈宮叶夏
2D6+1>=6 (判定:哀しみ) (2D6+1>=6) > 10[4,6]+1 > 11 > 成功
鹿奈宮叶夏
「………」
落ちたスマートフォンを見る。
鹿奈宮叶夏
一瞬、たかひろの方へ振り向く。
鹿奈宮叶夏
「たかひろ」
鹿奈宮叶夏
「見ててね」
立花 大宙
わけもわからず頷く。
鹿奈宮叶夏
頷くその姿に、頷き返して駆け出す。
鹿奈宮叶夏
滑るようにスマートフォンを拾い上げ、構える。
鹿奈宮叶夏
「さっさと!おかえり!ください…!」
思いっきり、スマートフォンをぶん投げる。
GM
鹿奈宮叶夏が投げたスマートフォンは、きれいな弧を描いてトンネルの奥へと投げ込まれた。
GM
しかし、放物線の先に落下はなく、音もしない。
GM
静寂。
GM
波が引くように、あの嫌な気配が、声が引いていく。
GM
『ピピピピピピピピピピ』
GM
電子音のアラームが鳴り響く。
いつの間にか、随分と時間がたっていたようだ。
GM
真っ暗闇だったはずの、山奥に朝日が差し込んでいた。
社 連夜
「……っ、……?」
鹿奈宮叶夏
「………はぁ、はぁ…」
その明かりを目にして、体から力が抜けてその場に座り込む。
社 連夜
消える筈だった一人の人間の姿がそこにはあった。
岩巳流子
「レンヤ……!」
社 連夜
響き渡った電子音は、設定されたアラーム。
彼の命のリミット。
岩巳流子
脱力し、萎えた足に力を入れる。
岩巳流子
レンヤの方へと近づいていく。
社 連夜
その姿を見て、駆けだす。
社 連夜
「りゅ、」
社 連夜
「リューコさん……」
岩巳流子
倒れ込むようにして、レンヤの方へ。
社 連夜
「僕、」
岩巳流子
かき抱くように腕を回す。
岩巳流子
無言のまま、顔を近づける。
岩巳流子
そのまま、ためらいなく口づけた。
社 連夜
生きている。
社 連夜
首筋の血管がとくとくと動き、心臓が脈打っている。
社 連夜
震える腕を恋人の背に回した。
岩巳流子
かれに間違いなく生命があることを感じている。
岩巳流子
「……よかった」
岩巳流子
「よかった…………」
岩巳流子
声はみっともなく震えている。
岩巳流子
でもそれは、かれがここにいてくれることが、自分と一緒にいてくれることが。
岩巳流子
たまらなく嬉しく、いとおしいからだ。
岩巳流子
そうだとも。レンヤが帰ってくるのは、自分のところだ。
岩巳流子
あんな冷たくて、暗くて、深い穴の底なんかじゃない。
立花 大宙
「あーっ”!?おれのスマホ割れてる!?」
GM
もはやただのトンネルになったおかえり穴の方から、大宙の素っ頓狂な声が聞こえてくる。
鹿奈宮叶夏
「………はぁ」
鹿奈宮叶夏
大人な二人に比べて…こっちときたら。
鹿奈宮叶夏
でも、まあ…。
鹿奈宮叶夏
「そんなとこも好き」
GM
アスファルトを朝日が照らしている。
GM
元来た道を戻ろう。
GM
いいや、
GM
帰ろう。4人で。
GM
   inSANe

 SNSとWデート
GM
おしまい