ルディ=ホワイト
「そなたがいなくては勝てなかったろう。むろん、グライもな」
ルディ=ホワイト
「そなたに後釜に座られては、いささか困ったろう」
ルディ=ホワイト
「そなたはこれで、檻より解き放たれ自由となった」
ルディ=ホワイト
男の目が、神楽耶を見下ろしている。
ルディ=ホワイト
それを見届けて、剣から手を離した。
ルディ=ホワイト
剣は瞬く間にヤドリギとなり、地に落ちる前に消え失せる。
ルディ=ホワイト
──そも亡者とは、生前を引きずるだけの心亡き者。
ルディ=ホワイト
語る言葉のすべてが、死んだ後まで続く遺言のようなものだ。
ルディ=ホワイト
それをあえて聞こうと思った理由について、男は少しだけ考えて、すぐにやめた。
ルディ=ホワイト
「これにて仕舞いだ、グライ、ルーパート」
GM
2d6>=7 (2D6>=7) > 4[1,3] > 4 > 失敗
GM
2d6>=7 (2D6>=7) > 6[4,2] > 6 > 失敗
グライ
半ば飛ぶようにして駆け寄り、枯れ落ちた竹の葉に両手を突っ込んだ。
グライ
途方に暮れたように、その干からびた手をとって。
グライ
「…………こんな古びてたんじゃダシもとれねえなあ」
ルディ=ホワイト
「もっとも、これでは、村も同様かもしれんな」
ルーパート
「……連れて帰ってあげたほうがいいんじゃないですか」
グライ
「………………ん……おれっち、村のほうちょっと見てきますわ」
グライ
言うが早いか、立ち上がって飛び上がる。
羽音がいやに高く響いて。
GM
竹藪のないのをのぞけば、出てきたころのままに。
グライ
少し迷って、宿のあった場所へと降りて。
「……おかみさん、……?」
グライ
それ以上は見ていられなくなって、二人の元へと戻る。
そうして、力なく首を振ることしか出来なかった。
ルーパート
「死ななきゃ安いってやつじゃないですか?」
ルディ=ホワイト
「言った通り、大学へは送っていこう」
ルーパート
「サンプルは、そうすね、ある程度採れましたから」
ルーパート
「送っていただくのはありがたいんですけど……」
ルーパート
「ルディさん、ぼくの救世主さまと揉めないでほしいんですけど……そこんとこ大丈夫です?」
ルーパート
「あの……ぼくの救世主さまとルディさんが揉めるとですね」
グライ
「世界の終わりと再生のはじまりがなんとかとか」
ルディ=ホワイト
「確かに、出会う機会はほとんどなかろうな」
ルディ=ホワイト
「とはいえ、まだ剣を交えるつもりはない」
ルディ=ホワイト
「向こうがそのつもりでないなら、の話だが」
ルディ=ホワイト
「そなたの救世主は、それほど好戦的な男か」
ルーパート
「あのひとは研究馬鹿なんであんまそういうのはないすね」
ルーパート
ルディさんの剣か~。どんくらい耐えられっかな……
神楽耶
「吸血姫である妾が首を刎ねられたくらいで死ぬかよ」