ブラッツ=ツェベライ
耳を押さえて渋面で死骸を見渡している。
ラビングラビット
霞む向こうでシルエットが浮かび上がり、それは現れる。
ラビングラビット
見つけた、と言わんばかりに、その目が救世主達を見る。
サメル
亡者には長い耳がある。丸くてふわふわのしっぽも、体を覆う毛皮も。
ラビングラビット
まばたきができたなら、その大きな単眼でそうしただろう。
サメル
「ブラっちこそ大丈夫ですかぁ?
さっき随分イキまくってましたけど、戦えますぅ?」
サメル
ブラッツに聞こえるように才賀に耳打ちする。
「またやりますか」
ブラッツ=ツェベライ
聞こえよがしのやり取りに構わずに、亡者の方に顎をしゃくった。
ブラッツ=ツェベライ
「あれを斃せばこんな村にはもう用がない。そろそろ終わらせるぞ」
才賀りゅう
「あれを今からぶっ殺してしまうわけなんですけど、大丈夫ですか?サメルさぁん」
サメル
どうしたら彼女を幸せにできるのか。死者は生き返らない。亡者に心はない。添い遂げることはできない。
ラビングラビット
亡者がすることは一つしかない。亡者にできることも一つしかない。
ブラッツ=ツェベライ
「思うところがないのなら良いがな」
才賀りゅう
「大丈夫ならいいんですけどね~、まあ悔いのないように頼みますよ」
ブラッツ=ツェベライ
1d6 先制値 (1D6) > 6
才賀りゅう
1d6+3+2>=7 (1D6+3+2>=7) > 2[2]+3+2 > 7 > 成功
[ サメル ] ティーセット : 1 → 0
ブラッツ=ツェベライ
*h2,s4,h6,c8,s9
ラビングラビット
*c2 h3 d2 s5 d9 hK
才賀りゅう
2d6+3+1>=7 (2D6+3+1>=7) > 8[2,6]+3+1 > 12 > 成功
ラビングラビット
その言葉を理解せずとも、言葉は言葉の通りに作用する。
ラビングラビット
まるで聞き分けがいいように動きが鈍る。
ラビングラビット
*裁判 ラウンド1 ブラッツ=ツェベライ
ブラッツ=ツェベライ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
ブラッツ=ツェベライ
対象は全員、手番が来るたびにHPが1点回復。
ブラッツ=ツェベライ
手を翳す。恋の毒に混じりいるように黒い霧が満ちる。
ブラッツ=ツェベライ
吸血鬼の心の疵は、吸血鬼が吸血鬼であることを強調する。
ブラッツ=ツェベライ
戦場を霧が包み、味方の細かな傷を癒していく。
ラビングラビット
*裁判 ラウンド1 ラビングラビット
ラビングラビット
*赤い毛糸 hK ラビラビ以外全員
ラビングラビット
2d6+3+3>=7 (2D6+3+3>=7) > 4[1,3]+3+3 > 10 > 成功
ラビングラビット
1d6+3 (1D6+3) > 5[5]+3 > 8
ブラッツ=ツェベライ
2d6+3+2=>7 判定(+愛) (2D6+3+2>=7) > 3[2,1]+3+2 > 8 > 成功
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 19 → 14
ラビングラビット
心臓に結ばれる動脈が交錯し、救世主達を絡め取る。
ブラッツ=ツェベライ
その間に、黒い霧が割り込んだ。
ブラッツ=ツェベライ
霧散した吸血鬼の身体はすぐにかたちを成し、手を阻む。
サメル
こちらも手を伸ばそうとしたが、黒い霧が阻む。
ブラッツ=ツェベライ
ちらりとサメルを振り返り、問いが投げかけられる。
サメル
「いやぁ、まさか守って頂けるとは思わなくて?」
ブラッツ=ツェベライ
「貴様はあの亡者を屠ることだけ考えていればいい」
才賀りゅう
「やだぁブラっち脳にタッチしたのに優し~」
サメル
人の心を土足で踏みにじっておきながら、守ってやる、と言われてもありがたみがない。
ブラッツ=ツェベライ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 12[6,6]+3 > 15 > 成功
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 14 → 20
ブラッツ=ツェベライ
*ラビングラビットに愛毒3ラウンド!
ブラッツ=ツェベライ
霧が毒を冒す。毒が毒を蝕み、亡者の体内に入り込む。
ラビングラビット
毒に蝕まれる。そうして傷つくことよりも、伸ばした手が届かない。その腹いせとも言うように、りゅうを蹴りつけようとする。
才賀りゅう
2d6+3+1+3>=7 (2D6+3+1+3>=7) > 7[1,6]+3+1+3 > 14 > 成功
ラビングラビット
2d6+3>=14 (2D6+3>=14) > 12[6,6]+3 > 15 > 成功
ブラッツ=ツェベライ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 3[2,1]+3 > 6 > 失敗
ラビングラビット
1d6+3 (1D6+3) > 5[5]+3 > 8
才賀りゅう
『……』息を吸う、音になる前に脚がめり込んだ。
ブラッツ=ツェベライ
腕から腕に変じかけたところで動きが止まる。その前に、才賀が蹴り飛ばされる。
才賀りゅう
男の体はあっさりと吹き飛ばされ、廃墟に背をしたたかに打ち付けた。
ラビングラビット
恋の毒は自らもろとも、肺を、血を、心を苛む。
[ 才賀りゅう ] HP : 14 → 3
ラビングラビット
*胡椒の雲 全員のHP3点減少。
[ 才賀りゅう ] HP : 3 → 5
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 20 → 17
[ ラビングラビット ] HP : 60 → 57
[ ラビングラビット ] HP : 57 → 53
ラビングラビット
*裁判 ラウンド1 刃禰谷サメル
サメル
2d6+3-2 (2D6+3-2) > 5[3,2]+3-2 > 6
サメル
1d6+3+2+1 上質な凶器+殺意 (1D6+3+2+1) > 2[2]+3+2+1 > 8
[ ラビングラビット ] HP : 53 → 45
サメル
毛皮を剥いでも、中から人間が出てくることはない。
[ ラビングラビット ] HP : 45 → 43
[ サメル ] HP : 18 → 16
サメル
ナイフが心臓を割く。何度も亡者に行ったように。
ラビングラビット
妨げるものはなく、心臓はそれを受け入れる。
サメル
猟奇に染まった愛し方しかできない、ということ。
ラビングラビット
*d2 c4 h8 c10 [d2 h3]
ラビングラビット
*裁判 ラウンド2 才賀 りゅう
才賀りゅう
2d6+3+1>=7 (2D6+3+1>=7) > 8[5,3]+3+1 > 12 > 成功
ラビングラビット
*裁判 ラウンド2 ブラッツ=ツェベライ
[ 才賀りゅう ] HP : 5 → 6
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 17 → 18
ラビングラビット
*裁判 ラウンド2 ラビングラビット
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 6[1,5]+3 > 9 > 成功
ラビングラビット
1d6+3 (1D6+3) > 2[2]+3 > 5
才賀りゅう
2d6+3+1+3>=7 (2D6+3+1+3>=7) > 10[4,6]+3+1+3 > 17 > 成功
ラビングラビット
2d6+3>=17 (2D6+3>=17) > 8[4,4]+3 > 11 > 失敗
才賀りゅう
「いやいや痛いな~」瓦礫の中から立ち上がる。
[ 才賀りゅう ] 指切り : 3 → 2
[ ブラッツ=ツェベライ ] 指切り : 3 → 2
[ サメル ] 指切り : 3 → 2
ラビングラビット
そのとおり、とでも言うように、真っ直ぐ飛びかかる。
ブラッツ=ツェベライ
わずかに迷い、吸血鬼は今度はその前に立ち塞がらなかった。
才賀りゅう
「いや、無茶なコトできないんですよね、こう流すのが一番やりやすくて……」
サメル
「……っ、愛っていうのは、なかなか大変だ」
ラビングラビット
それでもあなたがまだ生きているのは、ひとえに救世主であるが故。
[ 才賀りゅう ] HP : 6 → 3
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 18 → 15
[ ラビングラビット ] HP : 43 → 40
[ ラビングラビット ] HP : 40 → 36
[ サメル ] HP : 16 → 13
[ ラビングラビット ] 猛毒 : 3 → 2
[ サメル ] HP : 13 → 8
ラビングラビット
*裁判 ラウンド2 刃禰谷サメル
[ サメル ] HP : 8 → 9
サメル
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[5,4]+3 > 12 > 成功
サメル
2d6+2+1+3 上質な凶器 (2D6+2+1+3) > 4[2,2]+2+1+3 > 10
[ ラビングラビット ] HP : 36 → 26
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 5[2,3]+3 > 8 > 成功
[ 才賀りゅう ] HP : 3 → 0
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 15 → 12
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 15 → 12
[ ラビングラビット ] HP : 26 → 23
[ サメル ] HP : 9 → 6
[ サメル ] HP : 6 → 4
才賀りゅう
2d6+1 (2D6+1) > 9[6,3]+1 > 10
[ 才賀りゅう ] HP : 0 → 1
ラビングラビット
9~11 HPを1点回復して立ち上がる。
サメル
筋肉量では、この化け物に勝てないだろう。しかし心の疵の力なら。
サメル
「束縛が強い女は嫌いじゃあないんですが~」
ラビングラビット
強引に腕が開かれる。まだ開かれたことのないそれをこじ開けた夜のように。
ラビングラビット
断ち切られた腕から毒が溢れて、腕の代わりに毒の血が抱く。
ラビングラビット
そうして撒きちらかされた猛毒の血液から立上る致死の蒸気。
ラビングラビット
恋する兎もろとも、命の秒針を速めていく。
ブラッツ=ツェベライ
噴き上がった蒸気を喰らい、顔をしかめて振り払い、後ろに下がる。
才賀りゅう
毒の霧が肺を満たし、血の味に成り代わる。
才賀りゅう
咳き込んで血を撒き散らして、馬鹿にした笑いを返すのみ。
ブラッツ=ツェベライ
*(s2),c6,hJ,jo
ラビングラビット
* s8 cJ cA dA [d2 h3]
ラビングラビット
*裁判 ラウンド3 才賀 りゅう
才賀りゅう
2d6+3+1>=7 (2D6+3+1>=7) > 8[5,3]+3+1 > 12 > 成功
[ ラビングラビット ] HP : 23 → 18
[ 才賀りゅう ] HP : 1 → 2
才賀りゅう
Choice[指切り,衰弱,封印,猛毒] (choice[指切り,衰弱,封印,猛毒]) > 衰弱
ラビングラビット
Choice[コーカスレース,百刑] (choice[コーカスレース,百刑]) > コーカスレース
才賀りゅう
2d6+3+1+3>=7 (2D6+3+1+3>=7) > 10[6,4]+3+1+3 > 17 > 成功
ラビングラビット
2d6+3>=17 (2D6+3>=17) > 12[6,6]+3 > 15 > 失敗
[ 才賀りゅう ] HP : 2 → 0
[ 才賀りゅう ] HP : 0 → -1
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 12 → 9
[ 才賀りゅう ] HP : -1 → 0
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 9 → 6
[ ラビングラビット ] HP : 18 → 15
[ サメル ] HP : 4 → 1
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 6 → 9
才賀りゅう
2d6 (2D6) > 12[6,6] > 12
[ 才賀りゅう ] HP : 0 → 2
[ ラビングラビット ] HP : 15 → 12
[ ラビングラビット ] HP : 12 → 10
才賀りゅう
「好き勝手してくれるよなあ、よくないですよそういうの」
才賀りゅう
『大人しくサメルの前に、ただ立っていればいい』
ラビングラビット
そうして言葉に戒められるのは聞き耳と空想。
ラビングラビット
その舌は容易く騙す。ありもしない心さえ。
ラビングラビット
しかしそうして口を開くごとに、あなたは毒を吸い込む。
[ 才賀りゅう ] 前科 : 0 → 2
ラビングラビット
*裁判 ラウンド3 ブラッツ=ツェベライ
ブラッツ=ツェベライ
3d6+1 (3D6+1) > 8[1,1,6]+1 > 9
[ サメル ] HP : 1 → 10
[ サメル ] 指切り : 2 → 0
[ サメル ] 猛毒 : 3 → 0
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 9 → 10
ブラッツ=ツェベライ
*回復 対象はサメル・才賀・自分
ブラッツ=ツェベライ
2d6+3+3=>7 判定(+愛) (2D6+3+3>=7) > 11[5,6]+3+3 > 17 > 成功
ブラッツ=ツェベライ
1d6+3+1+3 (1D6+3+1+3) > 1[1]+3+1+3 > 8
ブラッツ=ツェベライ
才賀に7点 自分に1点、サメルに1点
[ 才賀りゅう ] 指切り : 2 → 0
[ ブラッツ=ツェベライ ] 指切り : 2 → 0
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 10 → 11
[ 才賀りゅう ] HP : 2 → 9
[ サメル ] HP : 10 → 11
ブラッツ=ツェベライ
毒の霧、血の蒸気を押し返すように黒い霧が走る。
ブラッツ=ツェベライ
吸血鬼の姿はその霧の中に消え、わずかな間見えなくなる。
ブラッツ=ツェベライ
ばかりでなく、亡者の視界から味方の姿を遮った。
ブラッツ=ツェベライ
傷口を、痛みのある部分を冷えた指先がなぞるような感覚。
ブラッツ=ツェベライ
それが不快か否かは受け手に拠るだろう。
ブラッツ=ツェベライ
冷気が皮膚に染み入り、痛みが消えていく。
ブラッツ=ツェベライ
「安心しろ。この程度で同族になったりなどはしない」
才賀りゅう
げほげほと咳き込んで、残った血を追い出す。
サメル
ぞくりとした感覚。しかし自分は深くまで触れられていない。
才賀りゅう
「お優しい~痺れちゃいます」やや掠れた声で笑いながら、腹を擦る。
ラビングラビット
ラビングラビットの編んだ血の縄が、血の専門家に解かれる。
ブラッツ=ツェベライ
霧はやがて晴れて、かたちを成した吸血鬼は腕を払った。
ラビングラビット
*裁判 ラウンド3 ラビングラビット
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 11[6,5]+3 > 14 > 成功
ラビングラビット
1d6+3 (1D6+3) > 6[6]+3 > 9
ブラッツ=ツェベライ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 3[2,1]+3 > 6 > 失敗
ブラッツ=ツェベライ
*亡き者への愛情を抉って逆転
[ ブラッツ=ツェベライ ] 亡き者への愛情 : 1 → 0
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 11 → 5
才賀りゅう
2d6+3+1+2>=7 (2D6+3+1+2>=7) > 12[6,6]+3+1+2 > 18 > 成功
[ 才賀りゅう ] HP : 9 → 13
ラビングラビット
2d6+3>=18 (2D6+3>=18) > 7[1,6]+3 > 10 > 失敗
[ 才賀りゅう ] HP : 13 → 10
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 5 → 2
[ ラビングラビット ] HP : 10 → 7
[ サメル ] HP : 11 → 8
[ ラビングラビット ] HP : 7 → 3
ラビングラビット
断たれた両腕。溢れた心臓を引きずりながら、覚に飛びかかる。
ブラッツ=ツェベライ
再び霧と化しかけた吸血鬼が、何か障りでもあったのか一度動きを止める。
サメル
一度寝ただけの相手に、どうしてそこまで執着できるのか。
才賀りゅう
サメルを援護する声を出そうとして、毒に、乙女の妄執に阻まれる。
ラビングラビット
一度きり。けれども最初で最後であったなら、それを運命と呼んで相応しい。
ブラッツ=ツェベライ
吸血鬼は脚を踏み出し、駆け出して、強引に体を捻じ込んだ。
ブラッツ=ツェベライ
亡者が捉えたのは、愛する男ではなくやはり冷たい吸血鬼の身体だ。
ラビングラビット
その運命に恋をして、その運命に殺されて、そうして今ここに立っている。
ブラッツ=ツェベライ
「『愛する者を手にかける』『手にかけられる』などと」
ブラッツ=ツェベライ
「そんなうわっついたことを許すか」
ブラッツ=ツェベライ
吐き捨てるように言う。足元に灰が撒き散らされる。
サメル
「いや~、未亡人歴が長い方は言葉に重みがある」
才賀りゅう
「ま、実際、死んでもらっては困るので……あなたには頑張ってもらいませんと」
ブラッツ=ツェベライ
「そうだ。早く、この亡者を殺せ」
才賀りゅう
「死ぬなら殺してからにしてくださ~い」
ラビングラビット
*裁判 ラウンド3 刃禰谷サメル
サメル
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 12[6,6]+3 > 15 > 成功
[ サメル ] HP : 8 → 12
[ サメル ] HP : 12 → 13
サメル
2d6+3+2+1 上質な凶器+殺意 (2D6+3+2+1) > 7[1,6]+3+2+1 > 13
[ ラビングラビット ] HP : 3 → 1
[ ラビングラビット ] HP : 1 → 0
ラビングラビット
*判決表! ラビングラビットのHP0!
ラビングラビット
2d6+1 (2D6+1) > 6[3,3]+1 > 7
ラビングラビット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[4,3]+3 > 10 > 成功
[ ラビングラビット ] HP : 0 → 1
サメル
吸血鬼が、愛を告げる恋人の腕を取った。自分ではない、人間ではない者が。
サメル
そんなこともある。魅力的な女は、男に集られるものだ。
サメル
そんな馬鹿みたいなことを考えながら、ナイフを両手に広げる。
サメル
なら、こちらから口説き続けなければいけない。女はいつだって移り気なものだ。
サメル
両手の指と同じ数、10本のナイフを恋人の心臓に投げる。
ラビングラビット
真っ直ぐ伸ばされる両手に割り込めるものは何もない。
ラビングラビット
たった一回の交わりのように、ナイフの一閃のように、猟奇は瞬間を永遠にする。
ラビングラビット
それは心臓を貫いて、ラビングラビットに前科を与える。
[ ラビングラビット ] 前科 : 0 → 1
ブラッツ=ツェベライ
*s3,c5,s8,d10,h10
ラビングラビット
*h2 cJ cQ [sJ hA dA]
ラビングラビット
*裁判 ラウンド4 才賀 りゅう
才賀りゅう
2d6+3+1>=7 (2D6+3+1>=7) > 12[6,6]+3+1 > 16 > 成功
[ 才賀りゅう ] HP : 10 → 13
才賀りゅう
あの吸血鬼のせいで傷は癒え、一度は死にかけた身だが立ち上がる事ができた。
才賀りゅう
今やあの男の方がよっぽど傷ついて見える。
ブラッツ=ツェベライ
幾度も亡者の攻撃を受けた体は何カ所か灰になり、未だ零れ落ちている。
ブラッツ=ツェベライ
それを気にも留めず、吸血鬼は亡者を見ている。
才賀りゅう
「いや~ブラッツさん随分ボロボロですね~僕らより先に死んじゃうんじゃないですか?」
才賀りゅう
「まあ僕が最初ふっとばされてたりしましたもんね~」
ブラッツ=ツェベライ
「貴様が生きている方が俺としては不思議なほどだがな」
ブラッツ=ツェベライ
「不死たる俺が貴様らより先に斃れることなどあり得ん」
ブラッツ=ツェベライ
とはいえ、それは元の世界での話だ。
ブラッツ=ツェベライ
不死性を誇る吸血鬼も、この堕落の国では救世主の一人でしかない。
才賀りゅう
「まあちゃんと働けと言われたのでね、『頑張りますよ』」
才賀りゅう
ブラッツの体から何かが掠め取られていく。
ブラッツ=ツェベライ
痛みはない。ちらりと視線が才賀の方を向く。
ラビングラビット
*裁判 ラウンド4 ブラッツ=ツェベライ
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 2 → 3
ラビングラビット
*裁判 ラウンド4 ラビングラビット
[ ラビングラビット ] 猛毒 : 2 → 0
才賀りゅう
2d6+3+1+5>=7 (2D6+3+1+5>=7) > 7[1,6]+3+1+5 > 16 > 成功
ラビングラビット
2d6+3>=16 (2D6+3>=16) > 4[3,1]+3 > 7 > 失敗
才賀りゅう
2d6+3+1+3>=7 (2D6+3+1+3>=7) > 3[1,2]+3+1+3 > 10 > 成功
ラビングラビット
2d6+3>=15 (2D6+3>=15) > 3[1,2]+3 > 6 > 失敗
ラビングラビット
赤いピンヒールでは、踏みにじらない。
才賀りゅう
『あなたの手がないのは飛びかかるためではない』
才賀りゅう
『そこにじっと立って、抱擁を待つためだ』
ラビングラビット
白兎の末裔という生き方を受け入れてきたように、
ラビングラビット
そうして説かれる愛される者の振る舞い方を受け入れる。
ラビングラビット
零れ落ちたままの心臓を、拾うものがあるならば。
才賀りゅう
愛の作法に則って、怪物の腕を落とされ、兎の耳を落とされ、尻尾を切られろ。
ラビングラビット
たやすく恋に陥るのだから、詐術もまたたやすい。
才賀りゅう
ほら見ろ、サメルがお前のドレスを仕立ててくれるぞ、『人間の形』というドレスを!
ラビングラビット
その瞬間を待つように、心臓は尚も急ぐ。急ぐほどに毒は濃く。
[ 才賀りゅう ] HP : 13 → 10
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 3 → 0
[ ラビングラビット ] HP : 1 → 0
[ サメル ] HP : 13 → 10
ブラッツ=ツェベライ
2d6+1 (2D6+1) > 7[2,5]+1 > 8
ブラッツ=ツェベライ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ブラッツ=ツェベライ
2d6=>7 (2D6>=7) > 8[6,2] > 8 > 成功
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 0 → 1
ラビングラビット
*ラビングラビットのHP0! 判決表!
ラビングラビット
2d6 (2D6) > 11[5,6] > 11
[ ラビングラビット ] HP : 0 → 1
[ ブラッツ=ツェベライ ] 前科 : 0 → 1
[ ラビングラビット ] 前科 : 1 → 2
ラビングラビット
*裁判 ラウンド4 刃禰谷サメル
[ ラビングラビット ] 封印 : 3 → 2
[ ラビングラビット ] 衰弱 : 2 → 1
サメル
2d6+3 (2D6+3) > 5[4,1]+3 > 8
サメル
1d6+3+2+1 上質な凶器+殺意 (1D6+3+2+1) > 6[6]+3+2+1 > 12
ラビングラビット
*ラビングラビットのHP0! 判決表!
[ ラビングラビット ] HP : 1 → 0
ラビングラビット
2d6-1 (2D6-1) > 11[5,6]-1 > 10
[ ラビングラビット ] HP : 0 → 1
[ ラビングラビット ] 前科 : 2 → 3
ラビングラビット
毛皮に覆われた腕の裁断は済んだ。
ラビングラビット
まだ耳がある。頭がある。胴体があり、尾があって脚がある。
サメル
獣の耳を落としても人間にはならない。獣の尾を落としても人間にはならない。一つしかない目を増やすことはできない。
サメル
駆ける。壁を蹴り、屋根に飛び乗り、獣を見下ろす。
サメル
それでも、自分を騙せるくらいの一欠片の幻想は手に入れられる。
ラビングラビット
もとより白昼夢で始まった恋。現実は幻想を彩るスパイス。
ラビングラビット
倒錯が、幻想が、その暴力を愛にする。
ラビングラビット
リサが倒錯の亡者に殺されなければ、
ラビングラビット
初めての夜に、初めての恋に、痛みがなければ、
ラビングラビット
*さっき愛毒してないから愛毒します
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[3,4]+3 > 10 > 成功
ラビングラビット
頭にとびついているのだから、その毒から逃れるはずもない。
ラビングラビット
傷ついた分だけあなたを赤く濡らす。
ラビングラビット
*c2 hJ [cJ cQ cA dA]
才賀りゅう
*s4 (d5) d8 s9 (sQ)
ブラッツ=ツェベライ
*h2,d2,d6,s7,hK
才賀りゅう
2d6+3+1>=7 (2D6+3+1>=7) > 5[2,3]+3+1 > 9 > 成功
才賀りゅう
Choice[指切り,衰弱,封印,猛毒] (choice[指切り,衰弱,封印,猛毒]) > 猛毒
[ ラビングラビット ] 猛毒 : 0 → 2
[ ラビングラビット ] HP : 1 → 0
ラビングラビット
*ラビングラビットのHP0! 判決表!
ラビングラビット
2d6-2 (2D6-2) > 8[3,5]-2 > 6
ラビングラビット
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
ラビングラビット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ラビングラビット
2d6>=7 (2D6>=7) > 8[4,4] > 8 > 成功
才賀りゅう
「ほらほらサメルさん、女の子を待たせちゃダメですよ」
[ ラビングラビット ] HP : 0 → 1
[ サメル ] HP : 10 → 8
才賀りゅう
指し示す。その指先には不出来なトルソーのようになった恋する亡者が。
才賀りゅう
「あなたの『仕立てを待っています』よ」
サメル
「人に押し付けられるのは地雷だって言ったと思うんですけど~」
ラビングラビット
恋は盲目だ。それはもとより怪物で、切り刻まれればいっそう、亡者という名に相応しくなるばかり。
サメル
ドレスを着せるトルソーには、まだパーツが多すぎる。
才賀りゅう
「元営業としては応援する他ありません!あとは現場の方に頑張っていただきます!」
サメル
「営業ってこれだから嫌なんですよね~!現場のことぜんっぜん分かってないんだから~!」
ラビングラビット
言葉を受け入れるのだから、ナイフもまた当然に受け入れる。
ブラッツ=ツェベライ
無抵抗に従順に切り刻まれる亡者を見ている。
才賀りゅう
獣は人間の服にされるのがお似合いなのかな、なんて思う。
ブラッツ=ツェベライ
愚かしく哀れな思い込みに縋りついているように見える。
ブラッツ=ツェベライ
不快そうに眉根を寄せて、指先を才賀の方へ差し向けた。
ラビングラビット
*裁判 ラウンド5 ブラッツ=ツェベライ
ブラッツ=ツェベライ
2d6+3+3=>7 判定(+愛) (2D6+3+3>=7) > 2[1,1]+3+3 > 8 > 成功
[ ブラッツ=ツェベライ ] 亡き者への愛情 : 0 → -1
ブラッツ=ツェベライ
あの男が自分を狩らなかった理由を、自分は知らないままだ。
ブラッツ=ツェベライ
もし殺されていたら、果たして幸福だったろうか?
ブラッツ=ツェベライ
そういうことをちらと考えて、
ブラッツ=ツェベライ
霧はあなたに力を与え、また奪う。
ブラッツ=ツェベライ
まばたきの間のことに過ぎない。
ブラッツ=ツェベライ
吸血鬼はふたたびかたちを成し、その視線は才賀を向いてはいない。
ラビングラビット
*裁判 ラウンド5 ラビングラビット
[ 才賀りゅう ] 異食症 : 1 → 0
[ ラビングラビット ] 封印 : 2 → 1
[ ラビングラビット ] 猛毒 : 2 → 1
[ ラビングラビット ] 衰弱 : 1 → 0
才賀りゅう
2d6+3+1>=7 (2D6+3+1>=7) > 7[4,3]+3+1 > 11 > 成功
ラビングラビット
2d6+3>=14 (2D6+3>=14) > 8[6,2]+3 > 11 > 失敗
才賀りゅう
2d6+3+1+6+3>=7 (2D6+3+1+6+3>=7) > 8[5,3]+3+1+6+3 > 21 > 成功
ラビングラビット
2d6+3>=21 (2D6+3>=21) > 10[4,6]+3 > 13 > 失敗
[ 才賀りゅう ] HP : 10 → 7
[ ブラッツ=ツェベライ ] HP : 1 → 0
[ ラビングラビット ] HP : 1 → 0
[ サメル ] HP : 8 → 5
ブラッツ=ツェベライ
2d6 (2D6) > 8[2,6] > 8
ブラッツ=ツェベライ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ブラッツ=ツェベライ
2d6 (2D6) > 10[5,5] > 10
ラビングラビット
*ラビングラビットのHP0! 判決表!
[ ラビングラビット ] 前科 : 3 → 4
[ ブラッツ=ツェベライ ] 前科 : 1 → 2
ラビングラビット
2d6-3 (2D6-3) > 9[3,6]-3 > 6
ラビングラビット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ラビングラビット
2d6>=7 (2D6>=7) > 6[5,1] > 6 > 失敗
ラビングラビット
心臓が高鳴れば高鳴るほど毒は身体を巡り、毒に染まるほど尚早く刻み。
ラビングラビット
心が急かして蹴飛ばしてきた、その終着点。
ラビングラビット
ラビングラビットはそのまま静かに倒れる。
ラビングラビット
胸から溢れた心臓は、まだ脈を打ち続け、
ブラッツ=ツェベライ
「殺さねば、毒とやらは消えんのだろう」
ブラッツ=ツェベライ
「やることは決まっていると思うが」
ラビングラビット
血の匂い、香水の匂い。混ざり合ってケバケバしく、それは恋の毒として香る。
ラビングラビット
亡者のそれを生きていると呼べるのか。生きていると言わしめるのはひとえに幻想だけ。
ラビングラビット
手に余る、人の頭ほどの大きな心臓。
ラビングラビット
それをあなたはついぞ手に取った。
ラビングラビット
化けて出もしなければ、触れることはなかっただろう。知ることはなかっただろう。その脈拍の速さに、赤さに。
サメル
村娘のままならば、恋などしなかっただろう。名を知ることすらなかっただろう。その存在に、この気持ちに。
ラビングラビット
堕落の国にはどこにでもいて、宿屋だっていくらでもある。
ラビングラビット
そんな宿屋に働く娘もありふれていて、あなたが抱くことも珍しくはない。
サメル
例えば出会ったのが別の娘で、同じような亡者になって再会したとしても。
サメル
似たような結果になっていたのかもしれない。
サメル
リサでなければならない理由は、どこにもない。
サメル
それでも、幸せにしたいと思った。
愛に応えたいと思った。
ラビングラビット
吐き捨てるほどあるものの一つが特別になる。
ラビングラビット
それ以上、どこに辿り着く必要があるだろう。
ラビングラビット
秒針を刻むように、そうして流れる時間を数えている。
サメル
覚の心の疵は、『人間讃歌』。
人間であることを、賛美する歌。
人間であることを、肯定する疵。
サメル
耳も尻尾も落としたリサは、人間だ。
自分と同種の生き物だ。
サメル
そうしてから、人の頭ほどあるそれに、素手を捩じ込んだ。
ラビングラビット
筋肉質の弾力。救世主の力を拒めるものではない。
ラビングラビット
耳を切り取ったのは、尾を取り除いたのは白昼夢。
ラビングラビット
まだ生きている娘に、現実にしたわけでもない。
ラビングラビット
それでも彼女を人間と呼ぶことができるのは、
ラビングラビット
ひとえにあなたが、そう思いたいから。
サメル
この化け物の心臓の中に、人間の心があるはずだ。
サメル
亡者の心臓から、腕を抜く。そこにはとくとくと脈打つ、人間の心臓があった。
サメル
救世主は、心臓を抉られても死ぬとは限らない。
サメル
娘の少し小さな心臓が、この胸で脈打っている。
サメル
これは、人間の心臓。愛した女の心。そして、自分のもの。
サメル
そして、自分の心臓も、リサのもの。それが何の心臓なのかは、彼女が考えればいい。
ラビングラビット
亡者には心がない。あるいはあると仮定しても、人の心はわからない。
ラビングラビット
いずれの心臓なれど、亡者は二度とは動かない。
ラビングラビット
*ラビングラビットは死亡しました。
GM
亡者の亡骸に納められたあなたの心臓は、そこから送り出される血液は亡者を動かすことなく、しかしそこで脈打っている。
才賀りゅう
「……」不快な空気が、やっと晴れていく。
ブラッツ=ツェベライ
一部始終を無表情に見つめていた。
ブラッツ=ツェベライ
狂態としか思えなかったし、事実そうなのだろう。救世主はみな狂っている。
ブラッツ=ツェベライ
まとわりついていた妙な気配は失せた。
サメル
膝を付いて、亡者の亡骸を見る。
見下すのではなく、同じ視点で。
ブラッツ=ツェベライ
「……何にせよ、今日はここで明かすことになりそうだな」
ブラッツ=ツェベライ
「村をひっくり返すのは止めんが、俺は手伝わんからな」
才賀りゅう
サメルが跪くのを見て、それに何か言葉をかけるか、と思ったが。
ブラッツ=ツェベライ
揶揄しないぐらいの節度はこの吸血鬼にもあった。
サメル
そっと亡者の頭を撫でた。
耳を失った、恋人の頭を。
才賀りゅう
「せめてものバイト代貰っていきませんとね~!」
サメル
その心が、この胸でときめいているというだけ。
GM
たった一度、ありふれた一晩のことを、思い出すことができる。