GM
その部屋はいつ入っても暗く、狭い。
GM
空気はどこか湿り、澱んでいる。
GM
蠟燭が置かれるとほのかに部屋は明るくなり、
寝台の上に寝ている女を照らし出す。
ラーヘル
「……ああ、お客さんか?」
ラーヘル
砂色の目があなたを捉える。
ラーヘル
その女には腕がない。
ラーヘル
「まあ、変な見た目だけど」
ラーヘル
「ゆっくりしていってよ」
ラーヘル
「この部屋の中は、あんたの自由だから」
GM
それは、二人だけの親密な行為。
GM
GM
PC自己紹介を行います。
ラーヘル
ラーヘルは芋虫の末裔を名乗る娼婦です。
ラーヘル
ただし、その身体的な特徴は、芋虫のものとは合致しません。
ラーヘル
身長も、髪の色も、目の色も。触角もなければ、脇腹に気門もない。
ラーヘル
ただ、腕がなく、それをもってただ『芋虫』だと冗句で名付けたような。
ラーヘル
話によると、閉鎖的な集落に生まれ、見た目が芋虫ではなかったから、腕を断たれてそれらしくされたとか、繰り返し偸みを働いて罰として腕を取られたとか。
ラーヘル
客相手によって言っていることを変えています。
ラーヘル
その、客に媚びる娼婦らしからぬ皮肉げで揶揄するような言い回しは、あるいは唯一、芋虫の末裔らしいかもしれません。
ラーヘル
疵の説明に移ります。
ラーヘル
『人間』
ラーヘル
女は昔、恋をしていたようなことを話します。
ラーヘル
その男は罪人で、女は命じられてその男を殺したのだとか。
ラーヘル
恋をするというのはまさに、にんげんらしい感情と言えるでしょう。
ラーヘル
『怪物』
ラーヘル
しかし女は、その男のことを怪物であったと思っています。
ラーヘル
男を死に追いやった今も、自分がその男と同じ怪物でなければ、つり合いが取れず顔向けができないと、そう思い、怪物であることを望んでいます。
GM
次に、PC②の自己紹介をお願いします。
ガフ
救世主ガフ
狼と人間の魂が混ざり生まれた存在。
ガフ
元の世界では"猛きアンゾワーネのガフ"と呼ばれていた。
ガフ
元々アンゾワーネ家は立場の弱い家でしたが、ガフが生まれたことで"猛き"名を与えられるまでに成長しました。
しかし、強くなればなるほどガフの望むものは遠のき、日々飽き飽きしていました。
ガフ
こちらの世界に堕ち元の力を失いましたが、ガフは少し生き生きしているようにも見えます。
ガフ
心の疵「性食欲」
ガフ
愛する者と交わり、取り込み、ひとつになりたい欲があります。
ガフ
過去に戦場で惚れた相手がいましたが、三日三晩の戦いの末に食い殺しました。
ガフ
心の疵「孤高」
ガフ
元の世界で強者だったガフは、孤高の存在でした。
ガフ
ゆえに、堕落の世界で力を失った今。自分の対等の存在が多くいることに昂りを覚えています。
ガフ
以上です。
GM
ありがとうございます。
GM
GM
堕落の国に堕ちてきたあなたは、ある街の娼館に通っていた。
GM
その日によって、抱く娼婦は変える。
GM
だからその日も、いつものように、今まで抱いたことのない女にしようと。
GM
娼館のあるじである白兎の末裔にいって、部屋に通させる。
白兎の末裔
「ちょっと変わった、人気のない娼婦なんですがね」
GM
そんなことを言いながら、白兎の末裔はあなたを部屋に連れて行くと、扉の前で去っていった。
GM
通常は、娼婦が部屋の外まで出てきて迎えるものだが、その様子はない。
GM
部屋の中に気配がある。
ガフ
「ははーん、ちょっと変わった…ねえ?」
ガフ
「それもまた一興ってな」
そう言って扉に手をかけ…
ガフ
「救世主ガフ様だ、相手を頼むぜっ!」
勢いよく扉を開け放つ
ラーヘル
そうして、砂色の目があなたを捉えた。
ラーヘル
変わった、というのは一目瞭然。ベッドの上にいる女には腕がない。
ガフ
「…お?」
ラーヘル
「おいおい、ずいぶんにぎやかだな」
ラーヘル
けだるげに寝台にもたれかかり、女は微笑む。
ラーヘル
「いらっしゃい、救世主様……」
ラーヘル
「いや、ガフ様か」
ラーヘル
「ごらんの通り、腕がないと立ち上がるのも一寸億劫でね」
ラーヘル
「座ったままで失礼しますよ」
ガフ
「ははは、ちょっと変わったってこーいうことかい!」大口をあけて笑う
ガフ
「いいぜ、そのままで」
ベッドの近くまで歩み寄る
ラーヘル
口がデカいな……と見つめている。
ラーヘル
「ありがとう」
ラーヘル
「私は、……あんた、娼婦の名前は知りたい方?」
ラーヘル
ベッドの近くまで来たあなたを見て、名乗りかけて言葉を止め、ふとそんな問いかけ。
ガフ
「いんや、どうせ今晩だけの関係だ。名前なんざ………あん?」
そう言いかけて、首を傾げる。
ガフ
「………」じーっとあなたを見つめる
ラーヘル
「ん」
ラーヘル
見つめ返す。
ガフ
「………………」
腰を屈ませ見つめる。角度を変えて見つめる。ぐーるぐーるとあなたを見つめる。
ラーヘル
「……どうした?」
ガフ
「くんくん…」
しまいには鼻を近づけて匂いまで嗅ぎ始める。
ラーヘル
なんだなんだ。
ラーヘル
匂いまで嗅がれる段になって、わずかに緊張が走る。
ガフ
そして、満足したのは姿勢を戻すと…
ガフ
「気に入った」
にやりと口元が歪む
ラーヘル
「は」
ガフ
「お前、俺のもんになれ」
ラーヘル
「は?」
ラーヘル
目を瞬かせる。
ラーヘル
女が緊張していた理由は、あなたがこちらが救世主ではないか疑り、勘付いたのではないかと思ったから。
ラーヘル
コインもないまま期日が迫り、余裕ぶった振る舞いをしていても
ラーヘル
女は内心焦っている。
ラーヘル
その内心の焦りや緊張を見透かされ、殺されでもするのかと思ったのだが……
ガフ
「俺の直感が言っている。お前は、俺にふさわしいってな!」
ぐっ、と自分に指を突き立てる。
ラーヘル
「ええと、あんたは確かに私を買って、この部屋にいる時間はあんたの自由だから、あんたのものには違いないが……」
ラーヘル
が……
ラーヘル
が……?
ラーヘル
「……あんた、それ、まじで言ってる?」
ガフ
「まじだぜ?この部屋の中、この時間だけじゃあなく…お前の全部、俺のもんになれって言ってんだ」
とんとん、とベッドを指でつく。
ラーヘル
「はあ~……」
ラーヘル
感心したような、呆れたような、そんなため息が思わず口からこぼれた。
ラーヘル
「なるほど、そりゃ、光栄だ……」
ラーヘル
「私はしがない末裔で、腕もなくて不自由してる」
ラーヘル
「救世主さまがそんな私を欲するとおっしゃるならば、諸手を上げて喜び、受け入れるのがふつうってもんだが……」
ガフ
「だが?」
ラーヘル
「あいにく、私はまだあんたのことを何も知らないんですよ、ガフ様」
ラーヘル
「私はもう少し、あんたのことを知りたいな」
ガフ
「…かーっはっはっは!そりゃあそうだ!!」
顔に手を当て、笑う
ラーヘル
「私は娼婦で、あんたは客」
ラーヘル
「私は女で、あんたは男だ」
ラーヘル
「で、今差し当たってあんたのことを知る方法って言ったら……分かるだろ?」
ガフ
「いいねぇ。じゃあまずはお互いを知っていこうじゃあねえか…」
ガフ
客は自らの服を脱ぎ捨て
ガフ
男は女の体を押し倒す。
ラーヘル
「ああ。あんたのことを教えてくれよ」
ラーヘル
「本当にものにできるのか、試させてくれ」
ラーヘル
女の目が弧を描く。
ガフ
それに返すように、男の口が弧を描く。
ラーヘル
私をものにしたい? 私を気に入った?
ラーヘル
面白いことを言う男だ。それは間違いないけど。
ラーヘル
あなたの下になりながら、女は動く足を絡めて、冷静に頭を動かしている。
ラーヘル
それって私が救世主でも成り立つ話か?
ラーヘル
コインのない私を連れて、あんたはどこかに行ける?
ラーヘル
それよりは私は……
ラーヘル
私に気を許しているところを殺してコインを奪った方が、自分が生き残るのに確実に思える。
ラーヘル
だから、もっと私に気を許してくれ。
ラーヘル
あんたは面白いから、あんたに決めたよ。
ラーヘル
あんたを殺すことにする……だって、私のことを気に入ったなんて言うんだからな。
ラーヘル
そのほうが私らしい。そのほうが怪物らしい。
ラーヘル
コインを失って、力を失って、腕を失って。
ラーヘル
それでも私は、怪物でいなきゃいけないんだからな。
GM
GM
お茶会に入る前に、改めてMODを提示し、クエストを公開していきます。
心の疵MOD「逆棘」
裁判開始直前に、すべての○の心の疵を●にします。すべての舐めが、決定的なタイミングにより抉りへと変わるMODです。
お茶会MOD「セルフ横槍(PC1)」
PC1のみ、自分自身に対する行動についても横槍ができるようになります。1対1だと横槍が入れられないため、入れられるようにするMODです。PC1だけ。
裁判MOD「不意を突く(PC1)」
PC1が行動順を決定できるようになります。またPC1は初めの手札を15枚引くことができます。(手札の上限は5枚で変わりません。引いたのち、5枚まで減らしてください)

PC1が終わらせると決めたとき、それが裁判開廷の合図です。
お茶会MOD「クエスト」
ただし、脅威度0の救世主に有利なものが揃っています。
クエストNo.1(PC1のみ) 心を奪う
概要 魅了し、引きつけ、意のままに動かす。
条件 PC1であること・PC2を舐める行動にのみ組み合わせられる。
目標値 7
消滅条件 お茶会終了と同時に消滅。
成功 PC2の次の行動のクエストを指示することができる。
失敗 PC1の心の疵を回復するか悪化することで、行動とクエストの両方を成功したことにしてよい。この決定はPC1が行い、PC2が内容を指示する。その際、心の疵についてPC1自ら相手に明かすこと。
クエストNo.2(PC2のみ) 心付けを渡す
概要 あなたは相手に気に入られたい。だから、贈り物をする。
条件 PC2であること。
目標値 自動的に成功
消滅条件 お茶会終了と同時に消滅。
成功 PC2は凶器以外の宝物を全て破棄し、PC1は合計価値10以下まで衣装か小道具を獲得する。PC1が内容を指示する。
クエストNo.3(PC2のみ) 心を開く
概要 あなたは相手をもっと内側に招きたい。だから、心の鍵を渡す。
条件 PC2であること。
目標値 自動的に成功
消滅条件 お茶会終了と同時に消滅。
成功 PC2はPC1に対し、技能による同意や許可を求められたときに拒否できなくなる。(主に調律について。他には伝授、貢物、愛染など)
クエストNo.4(PC2のみ) 心を染める
概要 あなたは相手を心から望む。だから、相手の望むままになりたい。
条件 PC2であること。
目標値 自動的に成功
消滅条件 お茶会終了と同時に消滅。
成功 自身のデッキから技能を一つ入れ替える。その際、PC1が内容を指示する。
クエストNo.5(PC2のみ) 心を解く
概要 あなたは相手を信じ切っている。だから、装備を遠ざけても気づかない。
条件 PC2であること。
目標値 自動的に成功
消滅条件 お茶会終了と同時に消滅。
成功 凶器を『素手』に変更する。
クエストNo.6(PC1のみ) すべてを明かす
概要 すべてを明かし、救世主であることを認め、許しを得る。
条件 PC1であること。
(このクエストを行う場合に限り、PC1はお茶会終了時に追加の手番を得てもよい。GMはお茶会終了時に確認すること)
目標値 PC2が成否を判断する。
消滅条件 成功するか、お茶会終了と同時に消滅。
成功 No.2を除くすべてのクエストで得た効果、心の疵MOD「逆棘」、裁判MOD「不意を突く(PC1)」を破棄し、裁判の相手を変更する。(PC2は6ペンスコインを3枚か6枚を融通し、能力値の合計が2、1の救世主としてそれぞれ作り直しても良い。GMの判断により、裁判を省略してもよい)
失敗 No.2を除くすべてのクエストで得た効果、裁判MOD「不意を突く(PC1)」を破棄する。
GM
また、シーンの合間に振るシーン表があります。
客シーン表
1 あなたは誰も客に取らなかった。脱がされるべき店のドレスと下着を自分で脱ぐ。
2 あなたは誰も客に取らなかった。代わりに店主の白兎の末裔が不機嫌そうに、あなたを抱く。
3 三月兎の末裔だ。喜ばせなくても勝手に喜ぶ。喜ばせればもっと喜ぶ。
4 白兎の末裔だ。あなたを救世主だとは気づかないため、その敬いが差し向けられることはない。
5 トカゲの末裔だ。長く辛抱強いという性質が、あるいはあなたに多くの仕事を求める。
6 コックの末裔だ。行き過ぎた胡椒への執着で、あなたに胡椒をふりかける。
7 帽子屋の末裔だ。ムードを求める。お洒落を解かせても、その帽子までは脱がせない。
8 眠り鼠の末裔だ。あなたには添い寝を求める。しかし、夢が休む場所でないことを知ることになる。
9 暴力的な救世主だ。力を知らしめ服従させる。うっかりあなたを殺しても、誰も咎められない。
10 紳士的な救世主だ。あなたを丁寧に扱うが、客と娼婦、救世主と末裔の一線を越えない。
11 末裔をつれた救世主だ。二人であなたを試したり、末裔とあなたの交わりを観て楽しむ。
12 前と同じ客だ。すっかりあなたをお気に入りにしている。
GM
GM
*1ラウンド目 ラーヘルの手番
ラーヘル
ことが終わって、女の身体がけだるげにベッドに沈み込んでいる。
ガフ
男はベッドに腰掛けて体を休めている。
ガフ
「どうよ、俺のことは多少は知れたか?」
ラーヘル
息の上がった女の口元に笑みが浮かぶ。
ラーヘル
「ああ……そうだな、けっこう……」
ラーヘル
「その毛が、触ると抱き合ってるときもけっこうくすぐったいこととか」
ラーヘル
「あんたがやたら体力があることとか……」
ラーヘル
はあ、と再び息をついて、顎を上げて喉を晒す。
ガフ
その喉を見て、少しだけ目を細める。
ガフ
「かっはっは!毛のない奴にゃこいつは結構邪魔だったかもな、わりぃわりぃ!」
ラーヘル
「はは、別にいいさ」
ラーヘル
毛が生えてるやつの相手はほかにしたこともないわけじゃないし、と言いかけて黙る。
ラーヘル
こういう時ほかの男の話をされて気分を害さないやつかどうかがまだ分からないから。
ガフ
男の行為は力強く、体格差のせいもあって多少乱暴に見えたかもしれないが…どこか遠慮のようなものがまだあった。
ラーヘル
この男の力強い体躯に比べたら、人間のおんなのからだってのはいかにも脆弱だから、
ラーヘル
そのへんの力加減をしているのかと思う。いや。
ラーヘル
身体を重ねて分かったが、なにか堪えているように感じた。
ガフ
男はまだ、全てを曝け出していない。
ガフ
「で、どうよ。俺のもんになる気になったか?」
ラーヘル
「はは、よく言う」笑う。
ラーヘル
どうするにしたって、その隠されている部分を晒してもらうところから。
ラーヘル
ベッドの上でもぞりと寝返りを打ち、一度うつぶせになってから頭と体で起き上がる。
ラーヘル
あなたに一度、日を浴びない女の白い背が向けられてから、再び視線が合った。
ラーヘル
「……あんたさ、気に入った女に遠慮するタイプ?」
ガフ
「あん?」
ラーヘル
「なんか、我慢してるだろ」
ラーヘル
「女ってさ、意外と分かんだよなそういうの」
ラーヘル
娼婦と客の、他愛ないやり取りめいた言葉。
ラーヘル
しかしそれは、〈お茶会〉だ。
ガフ
「………」
男はにやりと笑うだけで、それに返さない。
ラーヘル
むろん、こちらを末裔だと思っているあなたには、それが分からないだろうが。
ラーヘル
「どうなんだよ、ガフ……私をモノにして連れて行ったあと」
ラーヘル
「そうやって我慢してるのを、ほかの女で済ます気かい?」
ガフ
「…なかなか言ってくれるじゃあねえかよ」
ラーヘル
「悪いねえ、こういう時、遠慮ができなくて、何でも聞いちまうんだよ」
ラーヘル
「だって、自分を気に入ってものにしようって言う男のことなんか、何でも気になるだろう?」
ガフ
「そりゃあ違いねえ。俺もそうするね」
ラーヘル
腕のない女の身体がぴたりとあなたに沿う。胸が押し付けられる。
ラーヘル
人間の女の胸ってこういう獣人にとっちゃどうなんだろうな、とちらりと思う。
ガフ
その胸をわし掴み、あなたの目を見つめる。
獣人にとっても人間の乳は乳、やわらけえもんは好きだ。
ラーヘル
「っ……」
ラーヘル
息が飲まれる。単純な刺激もあるが、あなたの手は軽々とこちらの胸など握りつぶしてしまえるだろうから。
ラーヘル
そういう身構える心地もある。
ラーヘル
ただ、目は逸らさないままあなたを見つめている。
ガフ
「お前に不満があるわけじゃあねえ。我慢しなけりゃあ…」
一拍言葉が途切れる。
ガフ
「こっちの立場も怪しくなる、そういった類のやつだよ」
ラーヘル
「立場?」
ラーヘル
「そりゃ、ずいぶんあやふやな言葉遣いだ……」
ラーヘル
「あんたはこの部屋では、王様なんだぜ、ガフ」
ラーヘル
「私を殺したって、あの白兎のオヤジは何にも言わない」
ラーヘル
「そのあんたが、立場なんて……」
ラーヘル
「一体、何を怖がっているんだ?」
ガフ
「………」
うやむやにはできねえかぁ、と内心で首をひねる。
ラーヘル
女の目が、逃がすまいとするようにあなたをじっと見つめている。
ガフ
「しゃーねぇなあ〜〜〜!」
頭をかいて、大きくため息を吐く。
ガフ
「俺は、惚れた女を食いたくなる」
ガフ
「食って、取り込んで、ひとつになりてえと…そう思ってる」
ラーヘル
「…………」
ラーヘル
思わず相槌をすることを忘れ、ただ相手の言葉を咀嚼するように瞬きがなされる。
ガフ
「でもよぉ、美味いもんも食っちまったらなくなっちまうだろ?」見せつけるように歯を剥いて笑う
ラーヘル
「そりゃ……そうだな」
ラーヘル
女の目に恐怖はなかった。
ラーヘル
救世主の心の疵はさまざまだ。異常性、心的外傷。
ラーヘル
そういうものに対して、救世主として戦っていたころのラーヘルは常に暴力で接してきて、ろくに向き合いもしなかったが。
ラーヘル
そういう意味ではガフの疵はひどく自分に馴染みやすく納得できる。
ラーヘル
殺して取り込んで自分のものにする。その欲望と、殺して取り込んで自分のものにした〈あと〉どうなるかが釣り合わないことについて。
ラーヘル
相槌を打ちながらぼんやりと頭を動かし、あなたの牙を見上げている。
ガフ
ガフのこれは明らかに異常性だ。しかし、それと同時に心の傷でもあった。
ガフ
まるで、殺して取り込んだ〈あと〉どうなるかを知っているかのように。
ラーヘル
そう……そうでなければ、食べるのを堪えるはずがない。
ラーヘル
気に入った女をとりあえず食ってしまって、次の女に向かえばいいだけの話だ。
ラーヘル
でも、それをしてない。
ラーヘル
「……なくなっちまったことがあるの」
ラーヘル
問いかける。
ガフ
「……………こえー女」
そうは言うが、本当に恐れているわけでも…拒んでいるわけでもなさそうだ。
ガフ
「あるぜ」言葉が続く
ラーヘル
「たまーに言われる」
ラーヘル
「でもそれって、あんたを知りたいからだぜ……」
ラーヘル
少し冗談めかしたその声が、あるぜ、という言葉に語尾が小さく消えて。
ガフ
「かっはっは!じゃあ話すしかねえなあ!」
わざとらしく声量を上げる。
ラーヘル
うれしいよ、という言葉。
ラーヘル
ただその笑みは少し硬くなる。……好きなものを自らの手で失った話。
ガフ
「むかーしむかし。マジで好みの女と出会えたんだがなぁ…その場の勢いと、興奮のままに食っちまったんだわ」
ガフ
「食ったその瞬間はそりゃあ最高の気分だったが、そのあとはダメだ。賢者タイムってやつになっちまった」
ラーヘル
「ああ……」
ガフ
「お前ならどうするよ?」
ガフ
「もう二度と味わえない最高の料理。これを感情のままに食っちまうか、食わずに眺めそばに置くか」
ガフ
「…あー、これだと食い物に例えるのはなんか違ぇかもな」
ラーヘル
「そうだなあ、私も今……同じことを言おうと思ってた」
ラーヘル
「でもあんたにとっては、料理にも見えるってことか」
ガフ
「そういうこったな」
ラーヘル
私はどうだったっけ、とつい思い返す。
ラーヘル
あなたの仮定の問いを超えて、自分の疵に思いを馳せてしまう。
ラーヘル
「それは……なんていうか、フクザツな感じだ」
ラーヘル
自分の手で殺したわけじゃなくて、刑の執行に居合わせて、最後の命を銃手に下しただけ。
ラーヘル
あの時、自分で殺してたらどうだったかな。
ラーヘル
「怒らないでほしいんだが、それがなんだか少し羨ましい」
ガフ
「へぇ…」
あなたの疵に触れてることなど露知らず、男は頷く。
ラーヘル
「自分の手で愛するものを殺したあと、食っちまうこと以上に自分のものにできる手段が、いまいち思いつかないから……でも」
ラーヘル
「……でも……やっぱり、それってあんたも、寂しいんだな」
ラーヘル
*ガフの疵『性食欲』を舐めます。ティーセットを使用。
ラーヘル
*PC②はこれに、横槍を行うことはできません。
[ ラーヘル ] ティーセット : 2 → 1
ラーヘル
*クエスト『心を奪う』に挑戦します。クエストは振った後指定。
ラーヘル
2d6+2=>7 (2D6+2>=7) > 10[4,6]+2 > 12 > 成功
ガフ
ぐわーーーっ
ラーヘル
*成功
ガフ
白丸がついたよ、やったね!
ラーヘル
*次にあんたが挑戦するクエストは『心付けを渡す』だ。
ラーヘル
「本当に欲しくて仕方なかったものが」
ラーヘル
「欲しくて欲しくて……手に入れる手段だと思ってたものが」
ラーヘル
「本当は一時のもので、永遠に自分のものになるわけじゃなかった……」
ラーヘル
「……」
ラーヘル
「複雑なんだ。でも考える」
ガフ
「………」
ラーヘル
「もし、あんたが私をものにして、私がそれを受け入れて……」
ラーヘル
「あんたが〈それ〉に耐えきれなくなって、私を食っちまった時」
ラーヘル
「その時に、もっと私を知って、もっと致命的なぐらいに最高になって、後悔して」
ラーヘル
「ほかの女に次惚れるなんて考えられないようにしたら……」
ラーヘル
「そしたらあんた、どうなるだろうな……?」
ラーヘル
この男を殺すつもりだ。
ラーヘル
嫌いではなかった。
ラーヘル
すぐに距離を詰めてくるのも、大きな口を開けて笑うのも、乱暴な抱き方も、こちらの問いに素直に答えてくれるのも。
ラーヘル
好感が持てる。
ラーヘル
私のことを好きだってのも、悪くない。
ラーヘル
だから殺すつもりであると同時に、殺される想像をする。
ラーヘル
胸を鷲掴みにされたまま、じっとあなたの目を見上げている。
ガフ
怖い?寂しい?…俺が?
獣人の中で最強とも言われたこの俺が、そんなことを恐れているって?
ラーヘル
女はそれを当然のものとして指摘して、その先の話をした。
ラーヘル
あなたに想像させる。自分を殺す時を。
ガフ
あの時の興奮をまだ覚えている。思い出せる。
けれどそれは、もう"ない"ものに縋っているだけだ。
ガフ
今、目の前にいる女を食う時が来たなら…。
ガフ
それがこの女の言う通り、致命的なくらい最高だったなら。
ガフ
目の前の女が、それを想像させる。
ガフ
〈それ〉を理解した上で。目の前に俺がいる状況で。
ガフ
「はっ」
思わず笑みが漏れた。
ガフ
寂しい、怖い。そんなことよりも…
ガフ
女がそれを問いかけてくる。そっちの方がよっぽど恐ろしく、昂った。
ガフ
少しだけ、お互いが混ざり合った。そんな風にも思えた。
ラーヘル
「ガフ」
ガフ
「………」あなたの目を見つめる
ラーヘル
「もうちょっと、遊んでいかないか」
ラーヘル
「次は私の名前を呼んでくれよ、何度も……」
ラーヘル
「ラーヘルって言うのは、羊ってえ意味なんだ」
ラーヘル
「それってなんだか、面白くないか?」
ガフ
「…そりゃあ」
羊、という言葉にぴくりと体が反応する。
ガフ
「最高に面白いなぁ」
口元が歪み、女に影が落ちる。
ガフ
「じゃあ、娼婦と客。女と男。羊と狼らしく…もう少し遊んでいこうぜ」
ガフ
「ラーヘル」
ラーヘル
「ああ……嬉しいよ、ガフ」
ラーヘル
ない腕の代わりに、白い脚と目があなたを誘う。
ラーヘル
足の指先が少し持ち上がって、あなたの毛並みを挑発的に撫ぜる。
ガフ
あなたの細い胴を、大きな手のひらでわし掴む。
ラーヘル
女の身体は柔らかく、その下によりあたたかなはらわたがあることを想像させる。
ガフ
口が大きく開き、よだれが垂れる。
剥き出しになった牙は鋭く、あなたの肌など容易に貫くだろう。
ラーヘル
はらわたが噛みちぎられたり、首を齧られたり、脚を捥がれたり。
ラーヘル
そういうことが簡単にできる相手。
ラーヘル
死ぬつもりはない。ここで殺されてはたまらない。そう思いながらも。
ラーヘル
それがみょうに甘美に思えるのはなぜだろうか。
ラーヘル
私が殺したあの男。私を殺さなかったあの男とは全然違う。
ラーヘル
違うからいいのかもしれない。
ガフ
先ほどよりも、ずっと、ずっと。
目の前に横たわる女が美味そうに見えた。
ラーヘル
そう見えてるの、分かるよ。
ラーヘル
そしてそれが、あんたが気を許して、殺せそうって言う以上に……
ラーヘル
嬉しいな。どうも。興奮する。
ガフ
柔らかな肉、白い肌、女の匂い、部屋のわずかな灯りに照らされ…それらがさらに際立つ。
ガフ
ああ、美味そうだ。今、この女に牙を立て、肉を食い千切り、骨を噛み砕き、内臓を啜り、血を飲み干したら…それだけ気持ちよくなれるだろうか。
ラーヘル
でも、まだだろ。
ガフ
ああ、まだだ。
ラーヘル
もっと私のことを知ってくれ。
ガフ
もっとお前のことを教えてくれ。
ガフ
そう。
ガフ
この快楽が、致命的に最高になるまで。
ラーヘル
致命的に……
ラーヘル
それがガフにとってだけでなく、自分にとってもそうなりそうな予感を、わずかに感じながら。
ラーヘル
それでも止めることができなかった。
ガフ
男の舌が、女の躰を這う。
大事に、大事に。大切なものを育てるように優しく。
ラーヘル
その舌を受け入れながら、女の吐息に甘いものがまた混じり始める。
ガフ
じわり。また、お互いが混ざるような感覚が訪れる。
ラーヘル
混ざり合っていく。
ラーヘル
それは、致命的だ。
GM
暗い部屋。まだ少しだけ。
GM
ふたりの親密な行いは続く。
GM
[ ガフ ] 性食欲 : 0 → 1
GM
GM
1d12 (1D12) > 6
GM
6 コックの末裔だ。行き過ぎた胡椒への執着で、あなたに胡椒をふりかける。
GM
GM
*1ラウンド目 ガフの手番
GM
別の日。
GM
あなたは再び同じ女を買った。
GM
ラーヘルはまだ、あなたのものになっていない。
ガフ
お互いを知る、といってもそれは今のところ行為に及ぶことでしか成していない。
ガフ
相手を知るため、相手に気に入ってもらうためには何をするべきか。
ガフ
「そうして悩んだ俺はひとつの答えを出したわけだ」
ぽんっ、とベッドを叩き隣にいるあなたに語りかける。
ラーヘル
「ひとつの答えを」オウム返しに言った。
ラーヘル
若干こしょうの匂いがする。
ガフ
なんでだろうなぁ。
ラーヘル
落としきれなくてなあ~。
ガフ
「そう、それは…贈り物、というやつだ」
指をぴっ、と立てる。
ラーヘル
「ほほう」
ガフ
「男だろうが女だろうが、惚れた相手には何かを贈る。別に惚れてなくても贈ったりする」
ガフ
「が。俺は贈り物をした経験が全くない。どちらかというと貰う側だったからな」
ラーヘル
「ははあ」
ラーヘル
なんか語るな、と思ったらそういうことか。
ガフ
「というわけでお前が欲しそうなものが皆目検討つかん!!かーっはっは!!」
ラーヘル
「めっちゃ笑うじゃん」
ガフ
「わからんものはわからん。申し訳なさそうにしても意味はないだろうが」
ラーヘル
「まあそりゃそう」
ガフ
「というわけでラーヘル。欲しいものを言ってみろ!用意してやるぜ!」
ラーヘル
「お~……」
ラーヘル
言われて、女は目を瞬かせる。ほしいもの、ほしいものか……
ラーヘル
あんたの命とコイン。
ラーヘル
まあでもそれはさすがにだめだろうな。
ラーヘル
冗談でちょっと言って反応を見たい気がする。
ガフ
そんなこと言われるかもとは思ってもいない。
胸を張ってあなたの返しを待っている。
ラーヘル
自信の塊って感じだ。
ラーヘル
「そうだな……こういう時、娼婦への贈り物の鉄板は、服とか花とかだが……」
ラーヘル
と、他人事のように言ってしまう。
ガフ
「…娼婦に対してじゃねえ。お前に対しての贈り物だ、ラーヘル」
ラーヘル
「……」
ラーヘル
「分かってるよ、ガフ」
ラーヘル
こいつの疵に触ったときの、あの混ざり合うような感覚。
ラーヘル
殺されてもいいとか、殺されることが甘美だとか……
ラーヘル
リップサービスじゃなくて、私自身がそう思ってたあの感覚。
ラーヘル
もう少し冷静になるべきだ。
ラーヘル
私はこいつを殺すつもりってことを忘れちゃいけない。
ガフ
「さあ、言ってみろ!」
ラーヘル
「言われて思いつくものが、一個あった」
ラーヘル
「あんた、とうみつって分かるか?」
ラーヘル
一本指を立てて、あなたにそう問いかける。
ガフ
「…ん?確か、どっかの村で見たか聞いたした覚えはあるが」
ラーヘル
「実は、娼館にいると酒より甘いものに飢えるんだ」
ラーヘル
「こんな場所で場末の売れねえ娼婦なんかしてると、たまにすげえ食いたくなってさ」
ガフ
「なるほど、確かにこの世界じゃあ甘味は贅沢品か」
ラーヘル
「そそ」
ラーヘル
「あれが欲しい……あんたに調達できるか、ガフ……?」
ラーヘル
無駄に挑発的な言葉遣いをしたりなどする。
ガフ
「くくく、任せろ。"救世主"を甘く見るなよ」
ガフ
この世界の救世主の扱いは、ガフの元の世界に少し似ていた。
末裔は救世主に対して腰が低い。
ガフ
もっとも、それはガフが強者であったからゆえなのだが。
ガフ
「さて。じゃあそのとうみつは今度仕入れるとして、だ…」
ベッドから立ち上がる。
ラーヘル
「ん」立った。
ラーヘル
視線があなたを追う。
ガフ
「ついでにこれをやる」
そう言って、自分の荷物からいくつかの品を取り出す。
ガフ
ラーヘルにインクつぼとおくすりを渡します。
ガフ
PC間の小道具の移動は、認められてますよね…?
ラーヘル
認められてます。
ガフ
じゃあ、渡しますが…受け取りますか?
ラーヘル
受け取るか……
ラーヘル
「これは……薬と、何だこれ、インク?」
ガフ
「この村に来るまでに仕入れたもんだ。別に持っていても困るもんじゃないと思うが、どうだ?」
ラーヘル
小さなつぼを足先がゆらゆらと揺らす。
ガフ
「薬はともかく、インクは俺が持ってても使う未来が見えねえ」
かはは、と笑う
ラーヘル
「私もインクは……」
ガフ
「売れ売れ、なんかのたしにはなんだろ」
ラーヘル
義手があったらよかったが。
ラーヘル
……そもそも、義手を頼むという手もあったが、堕落の国であれがなかなか仕立てられるものじゃないってのは分かっている。
ラーヘル
「いや、まあ……もらっておくよ」
ラーヘル
「思うと、誰かから贈り物をもらうのは初めてだ」
ガフ
「へぇ、そりゃあいい。お前も知らねえラーヘルを俺は知れたわけだ」
ラーヘル
「ああ……」
ラーヘル
「そう言われれば、そうだな」
ガフ
歯を見せ、笑う。その瞳にあなたは、どう映っているのか。
ラーヘル
美味そうに映ってくれていたらいい。堪えきれずに準備が整う前に殺されたら困る。もっと自分のことを知ってほしい。これ以上踏み込まれたくない。
ラーヘル
次々に考えが頭に浮かんで散っていく。
ラーヘル
ラーヘルにとってガフの言葉は直接的で、時に突拍子がなく、思考が乱された。
ガフ
「しかし意外だな。いなかったのか?過去にひとりやふたり…お前に惚れたやつ」
ガフ
「もしくは…」
お前が惚れたやつ。
ラーヘル
「私は……」
ラーヘル
少し迷う。いつもこういう時、適当なことを言ってきた。
ラーヘル
この相手に対しても、すべてを正直に話せば、末裔でないことがバレる。
ガフ
狼の瞳が、あなたを見つめている。
ラーヘル
その目から逃れる方法はない。あなたに話させたのだから、自分の話をしなくてはならないだろう。
ラーヘル
「私に腕がないのは、遊びでさ」
ラーヘル
「私は親がなくて、まだ子供で、遊びにちょうどよかったから」
ラーヘル
「刃物の試し切りにされたんだ」
ラーヘル
「よく生きてた……」
ガフ
一瞬目を丸くするが、そのまま続くであろう言葉を待つ。
ラーヘル
「運がよかった。それで、だから……」
ラーヘル
「そういうガキに惚れる奴はいないよ」
ラーヘル
「……」
ガフ
「俺は惚れたぜ?」
まあ、今はもうガキじゃねえけどなぁ!と笑う
ラーヘル
「あんたは……変わってるよ」
ラーヘル
いや、自分に惚れたのか、と思うような客がほかにいないではない。
ラーヘル
いないではないが、それでも目の前の男とは違う。
ラーヘル
それはほかのそういう客が末裔であるからか、それともこの男が特別なのか。
ラーヘル
「で……」
ラーヘル
「そういう女が惚れる奴もいない、と言いたいところだが……」
ガフ
「いたのか」
にぃ、と口が弧を描く。
ラーヘル
疵だ。話すべきではない……が。
ラーヘル
救世主というものはそう思うほど、自分の口からそれを語ってしまうところがある。
ラーヘル
「ああ、ひとりだけ」
ラーヘル
目の前の男とは全く似ていない。
ラーヘル
この男のように本気で笑わない。この男ほどに強靭で快活ではない。
ラーヘル
自分が素直に答えたことにも、自分がその男とガフを比べていることにもどこか驚いた心地で、ラーヘルは言葉を続ける。
ラーヘル
「でも、死んだよ……」
ラーヘル
「私が殺したと思ってたけど」
ラーヘル
「あんたの話を聞いて、そうじゃなかったかもって」
ラーヘル
「そう思い始めたところだ」
ガフ
「…ほう?よくわからねえな」首を傾げる
ラーヘル
「難しいな……」
ラーヘル
「ガフの世界には、刑罰や法律みたいなものはあったか?」
ラーヘル
「破ったら死刑の掟とか」
ガフ
「ああ、あったな」
神聖な戦いに水を刺した者は死刑、なんてものとかな…と笑う
ラーヘル
「私が好きだった男は、そういうのに触れた」
ラーヘル
「何人も殺したんだ」
ガフ
「なるほど。それでお前が、死刑を執行した?」
ラーヘル
「そうだ」
ラーヘル
「何でやつがそんなことをしたのか、誰も分からなかった」
ラーヘル
「私も」
ラーヘル
「そいつのことを分かってたつもりで、何も分からなかった」
ラーヘル
「……」
ラーヘル
「分からなかったから、ずっと考えて」
ラーヘル
「考えて……」
ガフ
「考える必要あるか?」
そこで男は女の言葉を遮った。
ラーヘル
「、」
ラーヘル
唇が動いて、言葉が出てこない。
ラーヘル
問うように、あなたを見つめ返す。
ガフ
「考えたところで、そいつはもういねえ。死んでんだ」
ガフ
「じゃあ、答えはいつまで経ってもわかりゃしねえ。わかるわけがねえ」
ラーヘル
「そりゃ……」
ラーヘル
ガフの言うとおりだ。
ラーヘル
ガフは分かりやすい。愛した相手を殺して、食って、一つになって。でもそうすると一人になる。それに苦しんでいる。
ラーヘル
そして、目の前にいて、生きている。
ラーヘル
あいつはもう死んでいる。目の前で死んだ。
ラーヘル
笑っていたよ。
ラーヘル
ガフの笑いとは違った。
ラーヘル
考える意味がないと思いながら、考える必要がないと思いながら、
ラーヘル
ガフの言葉にいっそう思い出してしまう。
ラーヘル
「意味がないと思うことをしちまうんだ」
ラーヘル
「女だからかな……」
ガフ
「また考えてるな?」
そう言って、ガフの腕があなたの頭を掴んで揺らす。
ラーヘル
「う」
ラーヘル
女の頭は軽々と揺らされる。
ガフ
「まあ、俺が話させたんだから無理はねえんだろうけど」
ラーヘル
「……そうだぜ。あんたが聞いたんだ」
ラーヘル
「私が殺したかった」
ラーヘル
「一時でも、一つになりたかった」
ラーヘル
「でもその機会は永遠に失われた」
ラーヘル
「私にとってそういう男だったんだ。あれは」
ガフ
「だろうな、わかるぜ」
ラーヘル
「あんたはその女のこと、思い出さないの」
ガフ
俺は一時の感情で、一つになりたくて、食った。
ガフ
そして、一人になった。
ガフ
「思い出すぜ、思い出すとも」
ガフ
思い出さないわけがない。あんな、最高の快楽と後悔が入り混じった体験を。
その体験をくれた女のことを。
ガフ
「だからお互い、忘れてみようぜ?」
ラーヘル
「……」
ラーヘル
「忘れる、か……」
ラーヘル
声がふわふわと、あなたの言葉をなぞるだけのものになる。
ラーヘル
忘れようなどとは、考えてもみなかった、という声。
ガフ
「俺は、お前のそういう感情を向けられてるそいつが羨ましいとさえ感じる」
ガフ
「奪いたいと思うし、完全に俺のもんにしてえとも思う」
ラーヘル
「だから……あんたは……その女のことを忘れて」
ラーヘル
「私は、あいつのことを忘れる……」
ガフ
「ああ」
ガフ
「俺に、あの女のこと忘れさせてみてくれよ」
ガフ
そしたらきっと、その先にあるはずだ。
致命的なまでの最高が。
ラーヘル
自分の表情が硬くなっているのを感じる。
ラーヘル
反対のことを考えている。
ラーヘル
自分があの男を忘れない代わりに、
あなたがその女を忘れないでいることを許す。
ラーヘル
そうしたい。そうしてくれ。
ラーヘル
だが、ガフの言葉にぐらつく頭がある。
ラーヘル
相手の心の中に入り込むつもりが、自分の中に入られている感触。
ラーヘル
混ざり合う。
ラーヘル
「私は、」
ラーヘル
言葉が続かない。
ラーヘル
挑発的な笑みはなりを潜め、あなたの目を見つめている。
ガフ
「じゃあ」
あなたの体に男の手が伸び
ガフ
「この前の続きをしようぜ」
押し倒す。
ガフ
*ラーヘルの心の疵「人間」を愛で舐め、クエストNo.2(PC2のみ) 「心付けを渡す」に挑戦します。
ラーヘル
*お茶会MOD「セルフ横槍(PC1)」の効果により、横槍を行います。
ラーヘル
*ティーセット使用
[ ラーヘル ] ティーセット : 1 → 0
ラーヘル
2d6+2=>7 (2D6+2>=7) > 10[5,5]+2 > 12 > 成功
ラーヘル
1d6 横槍効果量 (1D6) > 3
ラーヘル
*ヤリイカ使用
[ ラーヘル ] ヤリイカ : 1 → 0
ガフ
-5か…
ガフ
*ティーセットを使用
[ ガフ ] ティーセット : 1 → 0
ガフ
2d6+3+2-5=>7 判定(+愛) (2D6+3+2-5>=7) > 8[6,2]+3+2-5 > 8 > 成功
ラーヘル
*成功……
[ ラーヘル ] 人間 : 0 → 1
[ ラーヘル ] HP : 15 → 14
[ ラーヘル ] とうみつ : 0 → 1
[ ラーヘル ] おくすり : 0 → 1
[ ラーヘル ] インクつぼ : 0 → 1
[ ガフ ] インクつぼ : 1 → 0
[ ガフ ] おくすり : 1 → 0
ガフ
「お互い、どうしたって忘れられない存在がいる。それが本当に忘れられないのか、試してみようぜ?」
ラーヘル
女の目が揺れる。
ラーヘル
忘れたくない。
ラーヘル
忘れてしまうかもしれない。
ラーヘル
「ガ、フ」
ラーヘル
疵に触れられている感触。
ガフ
「なんだラーヘル」
ガフ
あなたの顔が少し乱暴に撫でられる。
ラーヘル
身体に触れられている以上に、その感触を感じる。
ラーヘル
やめてくれ、という言葉が出てこない。
ラーヘル
それは、あなたに〈致命的な最高〉を差し出したから、それに背けないから。それだけか?
ラーヘル
「…………忘れさせてみてくれよ」
ラーヘル
そう囁く言葉に笑みはなく、頭の中で悲鳴が上がる。
ラーヘル
本当に大切なものが愛によって踏み躙られる恐怖が。
ガフ
「かははっ!」笑いが響く。
ラーヘル
湧き上がり、しかし助けを求める相手はこの男相手だけだ。
ラーヘル
この男に助けを求めることなどできはしない。
ラーヘル
本当に助けを求めてなどいないか?
ガフ
「怖いかよ、楽しみかよ。それとも俺にゃ想像もできねえ感情か?」
ラーヘル
息が震える。
ラーヘル
あなたに前に貫かれた時以上に、乱れている。
ガフ
「なんでもいい、それがお前のもんならなんだって構わねえ」
男の動きが激しさを増す。
ラーヘル
「あ、」
ガフ
「言っただろう。俺は、お前の全部が欲しいんだ」
ラーヘル
食われる、と思う。前に抱かれた時には感じなかった。
ラーヘル
溶け合う以上に飲み込まれる。一部を差し出すのではなく、自分の中の大事なものが。
ラーヘル
この男の前にさらされて、舌の上に載っている。
ラーヘル
「や、って、みろ……」
ラーヘル
やめてくれ。
ガフ
そうだ、感情を俺に向けろ。俺を見ろ。
ガフ
お前が過去に向ける思考さえ、俺が奪ってやる。
ラーヘル
祈るように思い出している。自分が殺したあの男の死体を。
ラーヘル
だがそれが揺さぶられるうちに輪郭が曖昧になって、目の前の男しか見えなくなっていく。
ラーヘル
それは絶望だったし、救いがあって、
ラーヘル
殺してやる。
ラーヘル
殺さなきゃいけない。
ラーヘル
女の半ばで断たれた腕が持ち上げられて、ない指先があなたの首をつかもうと、意味のないことをする。
ガフ
その動きを理解したのかはわからない。
けれどガフもあなたに続いて、首に腕が伸びる。
ラーヘル
「っ」
ガフ
そうだ。あの男に向けた感情を、俺にも向けろ。俺に向けろ。
ラーヘル
苦しげに、あなたの下で身もだえする。
ラーヘル
足先がシーツを掻く。
ラーヘル
ただ砂色の目だけが、燃えるようにあなたを見ていた。
ラーヘル
引きつって、見開かれている。
ガフ
その目に宿る何かに、男は昂りを感じていた。
ガフ
懐かしく感じる昂り。しかしその懐かしささえ置き去りに、男は女の瞳に自分の瞳を合わせる。
ラーヘル
「っう……」
ラーヘル
目が合って、頭が灼熱する。
ラーヘル
自分では無遠慮に相手の心を暴いておきながら、自分の心に立ち入られたことに対して理不尽な怒りと、恐怖と、殺意が漲る。
ラーヘル
しかし、それだけではない。
ラーヘル
それだけではないことに怯えている。
ガフ
その怯えさえも、男にとってはご馳走だ。
ガフ
あなたさえ知らない感情も、男は自分のものにしようとしていく。
無遠慮に、心に入り込んでいく。
ラーヘル
大切じゃないのか、その女のことが。
大切じゃないのか、あの男のことが。
ラーヘル
問いが頭の中で明滅する。
ラーヘル
締め付けは強くなり、息が追い詰められていく。
ラーヘル
こんなことは身体を繋ぐだけで、大したことではないはずだったし、
ラーヘル
私はあの男を忘れるはずがない、と思っていた、のに。
ガフ
男がそれを塗り替えていく。
ガフ
大切だったはずの自分の想いごと。
ラーヘル
女の悲鳴が細く長く伸び、身体が強張って、やがて途切れた。
ラーヘル
塗りつぶされていく。塗り替えられていく。
ラーヘル
……でも、だから、殺さなければ。
ラーヘル
けれど、そうしたら、
ラーヘル
あの男のいなくなった場所に、今度はあなたを置くだけになるのだろうか。
ラーヘル
分からなかった。
GM
GM
1d12 (1D12) > 5
GM
5 トカゲの末裔だ。長く辛抱強いという性質が、あるいはあなたに多くの仕事を求める。
GM
GM
*2ラウンド ラーヘルの手番
ラーヘル
あなたのものにならないということ。
ラーヘル
それは娼婦の仕事をし続けるということだった。
ラーヘル
殺す相手を見定めるための仕事が、見定めた相手を殺すまでの仕事に変わって、
ラーヘル
末裔が来るたびに落胆する自分を感じる。
ラーヘル
その落胆がなぜかは分からない。
ラーヘル
そうして、あなたが来るのを待って。
ラーヘル
「……あんたの話を聞かせてくれよ」
ラーヘル
部屋の中で二人。
ラーヘル
あなたが寝台に座ったが早いか、ラーヘルはそんなことを言った。
ガフ
「いいぜ、なんでもいいのか?」
ラーヘル
「ああ、何でもいい。いや……」
ラーヘル
「どうかな、最近の話がいいな。元の世界の話より」
ラーヘル
「世間話みたいなやつだよ。最近どうって」
ラーヘル
救世主と救世主の戦いは、心を削る戦いで、相手のことを知る必要がある。
ラーヘル
だからあなたを殺そうと思えば、あなたを知る必要がある。
ラーヘル
深く心に食い込んで、最後には手ひどく裏切ることで、あなたを殺せる。
ラーヘル
この会話もそのためだ、と思う。
ガフ
そんなことだろうと知らない男は。いや、知っていたとしてもこの男はどうせ喋っただろう。
ガフ
「この前やべえ亡者を殺したぜ!」
自慢げに、誇るように話を始める。
ラーヘル
「へえ、亡者」
ガフ
「随分としぶとい奴でなぁ、殴っても殴っても死なないでやんの。まっ、残念ながら俺の方がしぶとかったから勝てたけどな!」
ガフ
亡者と殴り合ったことも勲章のように男は話す。
ガフ
元の世界では、そんな相手すらいなくなってしまっていたのだからなおさらかもしれない。
ラーヘル
あなたの楽しそうに話すのを見て、目を細める。
ラーヘル
「あんたは、惚れた相手を殺したくなると言ってたけど、」
ラーヘル
「ほかのものを殺すのも好きか」
ガフ
「戦うのが好きなんだよ、生まれた時からな。こればっかりは変わらねえし変えるつもりもねえ」
ガフ
「特段殺すことに執着はしてねえつもりだが、そうだな…。殺し合いになるほどの戦いは、やっぱりしてえよな」
ラーヘル
「──あの女も、殺し合いの相手だった、という話だものな」
ラーヘル
互いに忘れる、という話だったものを口に上らせる。
ガフ
「かっはっは!」
そう話を振られても気にすることなく笑いを返す。
ガフ
「妬いたかよ?」
ラーヘル
「そーいうわけじゃないけど……」
ラーヘル
「いや、どうかな。気になってる」
ガフ
「…へ〜ぇ」
そう返ってくるとは思っていなかったのか、反応が少しだけ遅れる。
ラーヘル
「あんたは私に忘れろと言って」
ラーヘル
「私は……いや、これはいいか」
ラーヘル
「……あんたがほかの女にもう惚れられないぐらい」
ラーヘル
「私が死んだ後に、ずっと考えられ続けるぐらい」
ラーヘル
「自分にそれができるか、あんたにそれができるか考えてる」
ラーヘル
「私が死んだあと、相応しい敵が現れて、あんたはそれに夢中になっちゃうんじゃないかってさ」
ガフ
「はっ!」
思わず笑いが漏れる。
ガフ
「もしかすると、そうなっちまうかもなぁ」
ラーヘル
「そうなっちまうかもしれないだろ」
ラーヘル
「あんたはそうしたら、私のことも忘れるか?」
ガフ
「ああ。そいつがお前より最上であれば」
ラーヘル
「はは、なるほど」
ラーヘル
笑って首を竦める。
ラーヘル
「……それじゃあもしかしたら、一寸考え直さないといけねえかもな」
ガフ
「ほう。何をだ?」
ラーヘル
「私があんたのものになったら、死んだあとにあんたの中で消化されるのを待つばかりになる」
ラーヘル
「そうじゃない方法だよ」
ラーヘル
お前を殺す方法だよ。
ラーヘル
お前をもっと深く傷つける方法だ。
ガフ
「そいつがなにか、教えてくれよ」
ガフ
「気に入ったら、考えてやる」
ラーヘル
「今考え中だ」
ラーヘル
「最初っから分かっていたが、あんたはなかなか惚れっぽい」
ラーヘル
「そもそも、私のどこに惚れたんだ?」
ガフ
「………」
その言葉に、男は黙って首を傾げる。
ガフ
「ああ、それなぁ…」
ガフ
「俺もよくわかんねえんだ。なんとなく、直感だ」
ガフ
「まあ、体の具合はいいし。性格も俺好み、惚れたのには納得だ」
ラーヘル
「はは」肩を揺らして笑う。
ガフ
けど。多分。まだ何かがあるんだと思っている。
ガフ
それが何かは、わからないが。
ラーヘル
「私は、その女みたいに強くは見えないだろ」
ラーヘル
「ただの娼婦で、戦士じゃない。
 腕もなくて、服を脱ぐことさえあんたに任せてる」
ガフ
「まー…。そう言われるとそうなんだがなぁ」
ガフ
「そんなに気になるかよ、俺がお前に惚れた理由」
ラーヘル
「ああ、気になるさ。なんつーのかな」
ラーヘル
「……」
ラーヘル
言葉が止まる。
ラーヘル
自分が今何を言おうとしたか、自分で驚くような顔をする。
ラーヘル
「自分に惚れた男が……」
ラーヘル
「私にあの男を忘れろと言ったやつが……」
ラーヘル
「渡した死んだ後に、ほかの女に惚れちまわないか」
ラーヘル
「……」
ラーヘル
「だから、私は……私も……」
ラーヘル
言葉が曖昧になり、歯切れが悪くなる。
ラーヘル
一度息をついた。
ガフ
「………」
ラーヘル
あなたにすべてを晒させたいと思いながら、自分のことを晒すのを躊躇っている。
ラーヘル
それはもちろん、自分があなたに身分を偽り、息を潜めてあなたに心を許させ、殺そうとしているからに他ならない。
ラーヘル
だがそれ以上に、もっと切実に自分を、守りたい。
ラーヘル
溶け合うことは恐ろしい。
ラーヘル
「あんたは……あんたが先に死んだとしてさ」
ラーヘル
だから、質問を変える。
ラーヘル
「私に忘れられたら、しょうがないって思う?」
ガフ
「ああ、しょうがないな」
ガフ
「俺が、忘れられるような男だった。それだけだ」
ガフ
「………」
が、少し黙ってから言葉を続ける。
ガフ
「…それだけだ、とは言いてえが」
ガフ
「確かに考えんのは嫌になるぜ。俺より強ぇ男がいたってことにもなっちまうしなぁ」
ガフ
「だが、そうさせるつもりは更々ねえ」
ガフ
「だからお前も、そうなりなくねえんだったらそうすりゃいい」
曖昧な言葉を並べる。
ラーヘル
「〈そうすりゃ〉って?」
ラーヘル
「強くなれってことか……」
ラーヘル
「それとも、もっとあんたにとって魅力的になれってことか……」
ラーヘル
「……」
ガフ
「ま。どっちも選択肢の一つではあるわなぁ」
ガフ
「けど俺も言ってるだろ」
ガフ
「相手を、自分のもんにしちまえばいい」
ラーヘル
「……ああ……」
ラーヘル
そうすれば、少なくとも相手に忘れ去られずには済む。
ラーヘル
でも私は、あの男を忘れることに怯えて、あんたを殺そうと思って。
ラーヘル
あんたを殺すと、あの男とあんたを同じ場所に置いて、いずれどっちも忘れそうな気がして。
ラーヘル
なんだかよく分からなくなっているよ。
ラーヘル
でも、あんたがそうやって言い切るのは、頼もしく思えた。
ラーヘル
「あんたは強い男だ、ガフ」
ガフ
「ああ。俺は強いぜ、ラーヘル」
ラーヘル
あの男とあんたの違いを見ている。
ラーヘル
あの男とあんたを同じにすることを恐れてる。
ラーヘル
「あんたを私のものにするには、強くならなくちゃいけないな」
ラーヘル
それは〈末裔〉にとっては夢物語だから、冗談めかして語る。
ガフ
「楽しみにしてるぜ」
だが、それを冗談とは取らない男がここにはいる。
ラーヘル
「楽しみかい。そしたらあんたは死ぬんだぜ……」
ガフ
「そんときゃ負けた俺が悪い。お前より強くなれなかった俺が悪い」
ガフ
「だがな。俺は負ける気も、死ぬ気もねえぜ?」
ラーヘル
私だってそうさ。ガフ。
ラーヘル
そのはずなんだ。だから……
ラーヘル
「じゃあその時のことを、楽しみにしていてくれよ」
ラーヘル
「私があんたのものになるか、あんたが私のものになるか」
ラーヘル
責務の期日はもう少しに迫っていた。
ラーヘル
この男を殺そうとするにはまだ準備が足らない。
ラーヘル
だから、こうして返答を保留にして、準備を続けて、会話をして。
ラーヘル
殺すために言葉を積み上げて。
ラーヘル
本当にそのためだけか分からなくなってる。
ラーヘル
「楽しみにしてくれたら、やる気が出るからさ」
ラーヘル
「あんたが、私を待っていてくれたら」
ラーヘル
*ガフの『孤高』を舐めます。
ラーヘル
*ガフには横槍を行えません。
ラーヘル
2d6=>7 (2D6>=7) > 6[5,1] > 6 > 失敗
ラーヘル
*クエスト挑戦宣言忘れてるやんけ
ラーヘル
*クエスト挑戦してたことにしました。ありがとうございます。
ラーヘル
*失敗 PC1の心の疵を回復するか悪化することで、行動とクエストの両方を成功したことにしてよい。この決定はPC1が行い、PC2が内容を指示する。その際、心の疵についてPC1自ら相手に明かすこと。
ラーヘル
*こちらを宣言します。
ガフ
はい!
ガフ
すでに挑戦を受けてますからね(殺し合いの)
ラーヘル
まさかだすうぇでこんなに殺し合いの挑戦をしているとはね。
ガフ
不思議だなぁ
ラーヘル
宣言によって行動とクエストの両方が成功します。クエストは……心を染めるを宣言します。
ラーヘル
どちらの疵をどのようにするかは、PC②が決定します。
ガフ
あ、PC2って私じゃん(フリーズしてた)
ラーヘル
実はそうなんだ。
ガフ
えっ PC2が…?なんで…???
ガフ
なんでーーーーーーーーーーーーーっ!?!?!?!?!
ラーヘル
どうしてだろうねえ……
ごーやん
これ以上ガフで喋ると出目がおわりそうなので名前を変える人
ラーヘル
そんな……
ラーヘル
あまりのことにメインタブに出てくるPL。
ごーやん
困る すごく困ってます
ガフ
*ラーヘルの心の疵「怪物」を回復させます
ラーヘル
*了解です
ラーヘル
「私は、実のところ、」
ラーヘル
「怪物になりたいんだ、ガフ」
ラーヘル
あなたの疵に触れるために。
ラーヘル
あなたの心に触れるために。
ラーヘル
それが目の前に見えた瞬間、自分を護らねばならないと思っていた女は、とっさに一歩足を踏み出す。
ラーヘル
あなたに自分を晒す。
ガフ
「そいつぁ…」
ガフ
「俺に並んで強そうじゃねえか」
笑みを浮かべたまま、目の前の女を見下ろす。
ガフ
「お前にできんのか?ラーヘル」
ラーヘル
「どうかな」
ラーヘル
もともと、自分が怪物になりたいと望んでいたのは、死んだ男のためだった。
ラーヘル
あの男は怪物だから、自分も怪物になりたかった。
ラーヘル
それは、怪物ではないという証左に他ならない。
ラーヘル
あの男のことを忘れろと言った男の前でそれを言うのは、
ラーヘル
自分にとっていかなる意味があって、自分はいったいどういうつもりなのか、
ラーヘル
はぐらかすように言いながら、分からずに自分で考えている。
ラーヘル
混ざり合ったあの時から、ずっとぐちゃぐちゃだ。
ガフ
まただ。またあの昂りが自分の内から溢れてくる。
ラーヘル
「お前が私を忘れるというのなら、そうされないように私はお前と同じほどになることを望む」
ラーヘル
「それが怪物になることだと、いま思った」
ガフ
「いいねえ、最高だぜラーヘル」
ガフ
「いつでもいいぜ。俺は、逃げも隠れもしねえからよ」
ガフ
怪物になんて今すぐなろうと思ってなれるものでもない。
そのはずだというのに、この女には期待させる何かがある。
ラーヘル
怪物になんて、なろうと思ってなれるものではない。
ラーヘル
自分はただの救世主で、心の疵があって、独りで戦って敗北し、今ここにいる。
ラーヘル
ただひとりの男を殺すためにこんなに時間をかけて、ただひとりの男に心を揺らされている。
ラーヘル
「ああ、逃げたり隠れたりするあんたじゃないって信じてるよ、ガフ」
ラーヘル
「だから、」
ラーヘル
肌を寄せる。
ラーヘル
身体を重ねるのは、ただ身体を重ねるだけの行為。
ラーヘル
心を通わせるのとは違うから誰とでもできる。
ラーヘル
でも、心を通わせた相手とするとどうなるか。
ラーヘル
「今日はどれぐらいいられる?」
ガフ
「お前が許すなら、いつまでも」
あなたの腰に手を回し、引き寄せる。
ラーヘル
引き寄せられて、目を伏せる。
ラーヘル
この男を殺す。必ず殺す。
ラーヘル
そう思いながら、身を委ねた。
ラーヘル
そうすることで、怪物に近づける気がした。
ラーヘル
あなたに近づける気がしていた。
[ ラーヘル ] 怪物 : 0 → 1
ガフ
自分の腕の中で、今にも怪物が生まれようとしている。
ガフ
そう考えると、昂りが止まらなかった。
ガフ
ずっと孤高の存在だと思っていた。
自分の他に、この場所に来る者などいないのだと。
ガフ
それが今。自分の目の前で生まれようとしている。
ガフ
これほど嬉しいことが、楽しみなことがあるだろうか?
ガフ
たとえそれが一瞬のものだとしても。
ガフ
その刹那だけは、そこは俺たち二人だけの場所になることだろう。
[ ガフ ] 孤高 : 0 → 1
GM
GM
1d12 (1D12) > 9
GM
9 暴力的な救世主だ。力を知らしめ服従させる。うっかりあなたを殺しても、誰も咎められない。
ラーヘル
怪物になりたい、ガフのそばに行きたい。
ラーヘル
そう思いながら、別の男に組み敷かれ、女の声を上げる。
ラーヘル
しかし、この男を殺したいとは思わなかった。
GM
GM
*2ラウンド ガフの手番
GM
あなたはまたラーヘルを買う。
GM
暗い部屋へ入る。
ガフ
「よお、来たぜラーヘル」
ラーヘル
女は寝台の上で、あなたを待っている。
ラーヘル
「ガフ、来たな」
ラーヘル
「どうだい、調子は」
ガフ
「俺はいつも通り、絶好調よ」
ガフ
「お前は?怪物には近づけたかよ」
ラーヘル
「どうかな、なかなか難しい」
ラーヘル
「結局のところ私は腕のない娼婦で、すぐになろうったってなれない」
ラーヘル
だが、時間はない。
ラーヘル
期日は迫っていた。
ガフ
「かはは!そりゃあそうだ!」
ラーヘル
ラーヘルは静かに微笑んでいる。
ラーヘル
あなたは、ラーヘルがそう言いながらあなたを見る砂色の目に、強い決意が漲っていることに気が付いたかもしれないし、
ラーヘル
もしかしたら、いつもこの女はそうだったかもしれない。
ラーヘル
とにかくこの女はなにかを腹の中で決めていて。
ラーヘル
それがあなたの言葉でたまに揺れることがあった。
ラーヘル
今日は静かだ。
ガフ
それに気づいてたとしても、気づいていなかったとしても…男は何も言わなかった。
ガフ
その砂色の目は、今しっかりとこちらを向いている。
ガフ
なら、男は待つだけだった。
ガフ
もう自分の意志は伝えた。
相手の意志も伝わった。
ガフ
それ以上は必要ない。
ラーヘル
女も恐らくは、そう思っているのだろう。
ラーヘル
なにかを待つようにして、寝台に腰かけたまま、立つあなたを見つめている。
ラーヘル
「そういえば、あんたは責務はもう果たしているのかい」
ラーヘル
「私に殺される前に亡者になっちまったんじゃ、たまらないぜ」
ラーヘル
そうして、少し回りくどい場所から、あるいはひどく直接的な場所から話を始める。
ガフ
「問題ねえ、この前殺したばっかだ。堕ちてきたばっかで、元の世界じゃ戦いのたの字も知らねえような奴だったから大して苦労も楽しみもなかったけどな」
ラーヘル
「ははあ、なるほどね」
ラーヘル
堕ちてきたばっかの頃は、自分もそういうことをしてたっけ。
ラーヘル
そういう相槌を打ちそうになって堪える。
ラーヘル
救世主としてこの男の横で話せていたら、それだってずいぶん楽しかったろうな。
ラーヘル
そういうことを思う。
ガフ
数日前のことだというのに、もう相手の顔も覚えていなかった。
今は、目の前のあなたをじっと見つめている。
ラーヘル
でももう無理だ。
ラーヘル
心の疵に触れすぎて、触れられすぎたよ。
ラーヘル
いまはあんた以外見えてない。
ラーヘル
「そりゃ、退屈だったろうな」
ラーヘル
「責務はこなさなきゃいけないから、強いやつばかりと戦っていられない……」
ラーヘル
そういうガフが、格上の救世主に無謀に戦いを挑んで今日まで運よく殺されなかったことに感謝している。
ラーヘル
私以外を刻みつけられて殺されなかったことに。
ガフ
「構いやしねえさ、今は一等の楽しみが待ってんだ」
ラーヘル
「ふふ」
ラーヘル
衒いのない言葉を嬉しく思う。
ガフ
*聖遺物の調達を愛で判定します
ラーヘル
*横槍を入れます
[ ラーヘル ] HP : 14 → 13
ラーヘル
2d6=>7 (2D6>=7) > 9[6,3] > 9 > 成功
ラーヘル
1d6 (1D6) > 6
ガフ
ぎゃー
ラーヘル
-6、それから聖遺物調達の-2をつけて判定をお願いします。
ガフ
-8か…
ガフ
2d6+3-6-2=>7 判定(+愛) (2D6+3-6-2>=7) > 11[5,6]+3-6-2 > 6 > 失敗
ガフ
おしい…
ラーヘル
惜しいやんけ。
ラーヘル
危ない。
ガフ
おのれ…
ガフ
悔しいから抱きます
ラーヘル
そんなことがあるかよ。
ガフ
「ま。それはそれとして…今日の楽しみでも味わうとするか」
男はそう言って女に覆いかぶさる。
ラーヘル
「ああ、……」
ラーヘル
覆いかぶさられた女が、ふと目を瞬かせる。
ラーヘル
「そういえば、あんた、魔女って言われていた救世主を知っているかい」
ガフ
「…あん?………そいつぁ強いのか?」
ラーヘル
「どうだろう……多少は強かったようだ」
ラーヘル
「ただ、戦い方が少し姑息だって聞いたよ」
ラーヘル
「自分の陣地を作って、そこに罠を張って救世主を待つんだ」
ラーヘル
「でも、格下の救世主にその罠を食い破られて、死んだとか」
ラーヘル
こんな時に、ずいぶんと脈絡のない話だった。
ガフ
「なんだ、死んでのかよ」
ガフ
「で、そいつがどうしたってんだよ」
ラーヘル
「死んだって言うけど、死体が上がってないのさ」
ラーヘル
足先が、寝台の薄っぺらい布団の中を探った。
ガフ
「………」
ラーヘル
「コインを失って、力を失った救世主を見たことがあるかい」
ガフ
「…いや?」
ラーヘル
「それまでどんなに強力な力を振るった救世主でも変わらない」
ラーヘル
「弱々しくて……」
ラーヘル
「末裔とだって区別がつかない」
ラーヘル
足が器用に、掛布の下にあったナイフを引っ張り出す。
ラーヘル
それは、救世主にとっては取るに足らない武器で、素手と変わらない。
ラーヘル
その〈素手〉が、
ラーヘル
足があなたのからだの下から引き抜かれて、伸びあがるように振るわれた。
ラーヘル
あなたの喉笛を狙う。
ガフ
男の、戦いの中で磨かれた嗅覚は鋭い。
その〈素手〉が喉に触れる寸前で、体を逸らして避ける。
ラーヘル
舌打ち。
ガフ
男の首元の毛が少しばかり散るが、男は笑みを浮かべる。
ガフ
「例えばその魔女は…、そうだな。両腕が義手だった」
ラーヘル
笑い返す。体をひねってあなたの下から抜け出すと、距離を置く。
ラーヘル
「そうさ」
ガフ
「砂色の目をしていた」
ラーヘル
「ご名答」
ガフ
「今は、何をしているだろうなあ…」
ラーヘル
片足の指先は、ナイフを手のように掴んだまま。
ラーヘル
もう片足で、腐りそうな湿った床の上に立つ。
ラーヘル
「さて、案外……」
ラーヘル
「あんたの目の前にいるかもしれねえな」
ガフ
「かはっ」笑みが溢れる
ガフ
「かはははははは!!!」
ラーヘル
「あんたを騙してた、ガフ」
ラーヘル
「全部嘘さ、私が末裔なのも、お前の心に残りたいってのも」
ラーヘル
それこそが嘘だと分かりながら、ラーヘルは言葉を紡ぐ。
ラーヘル
「魔女が、来たばかりの救世主に惚れるわけないだろ」
ガフ
「いいさ!全部許すぜ!」
男は声を荒げる。
ラーヘル
「だって、魔女ってな、怪物なんだから」
ガフ
「本当かぁ?!なあ、じゃあそれを教えてくれよ!!」
ガフ
「俺に届くくらいの怪物かどうか!俺に見せてみろよ!」
ラーヘル
「ああ」
ラーヘル
「今から見せてやるよ」
ラーヘル
女は笑って、あなたに向き直る。
ラーヘル
そうして、だれも見ていない狭い部屋で。
ラーヘル
二人だけの親密な行いが始まる。
GM
*指定したクエストの効果によって、PC②には技能の改変を行ってもらいます。
ラーヘル
*防壁を殺意に変更お願いします
ガフ
あはははははははw
ガフ
最高
ガフ
「ああ、そいつぁ…楽しみだなぁ!」
ガフ
男は笑って、あなたと対峙する。
ガフ
もう男を止めることはできない。
ガフ
この殺意を、誰かに止められようものなら…それこそ狂ってしまう。
ガフ
さあ。さあ!さあ!!!始めようぜ、早く!!!
GM
*裁判を開始します
GM
心の疵MOD「逆棘」
裁判開始直前に、すべての○の心の疵を●にします。すべての舐めが、決定的なタイミングにより抉りへと変わるMODです。
[ ラーヘル ] 人間 : 1 → -1
[ ラーヘル ] 怪物 : 1 → -1
[ ガフ ] 性食欲 : 1 → -1
[ ガフ ] 孤高 : 1 → -1
ラーヘル
裁判MOD「不意を突く(PC1)」
PC1が行動順を決定できるようになります。またPC1は初めの手札を15枚引くことができます。(手札の上限は5枚で変わりません。引いたのち、5枚まで減らしてください)

PC1が終わらせると決めたとき、それが裁判開廷の合図です。
ラーヘル
行動順はラーヘル>ガフを宣言します。
ガフ
いいぜ!!!
GM
*裁判前に使用する小道具や技能はありませんね
GM
*1ラウンド カード引きタイム
ガフ
めちゃくちゃ兇刃したがるじゃん
ラーヘル
殺したがり女か?
ガフ
どの兇刃にしますか?
ラーヘル
*s2,s3,d3,d4,d7,s5,h5,s10,c9,c8,h10,c9,c8,s10,s8,d8,h9,hQを~
ラーヘル
*d4,s3,d7,h5,s10にするか……
ガフ
よし、引くか…
ガフ
*c5 h7 dJ sK dA
ラーヘル
*ラーヘルの手番
ラーヘル
*兇刃 s10
ラーヘル
*精確 s3
ラーヘル
1d6 (1D6) > 1
ラーヘル
2d6+2=>7 (2D6+2>=7) > 11[5,6]+2 > 13 > 成功
ラーヘル
c(2+2+3+1) c(2+2+3+1) > 8
ラーヘル
*8点ダメージ
ラーヘル
あ。
ラーヘル
*11点ダメージだな
ラーヘル
そっちの逆鱗が入るから……
ガフ
看破と発狂は…?
ラーヘル
あ、そうだ それもだ
ラーヘル
14点ダメージ!?
ガフ
うそでしょ
ラーヘル
喰らってもらうぞ
ガフ
防壁が殺意になっちゃった〜〜〜!食らいます
[ ガフ ] HP : 21 → 7
ガフ
*dJ使用 報復
ラーヘル
*回避 h5
ラーヘル
*精確 d4
ラーヘル
1d6 (1D6) > 6
ラーヘル
2d6+1+6=>7 (2D6+1+6>=7) > 4[1,3]+1+6 > 11 > 成功
ガフ
なにぃ
ガフ
2d6+0=>11 判定(+猟奇) (2D6+0>=11) > 9[5,4]+0 > 9 > 失敗
ガフ
失敗です
ラーヘル
鋭い蹴りが、あなたへと向かう。
ラーヘル
殺意のこもった本気の一撃。女の瞳は狂気に揺れている。
ガフ
防御などいらない。怪物だという女の一撃をその身に受ける。
ガフ
「が、は…ぁ!…はは、かはははは!」
ガフ
男は笑いながら、女に向けて拳を振るう。
ラーヘル
体を捻って、それを躱す。
ラーヘル
冷や汗が引き出し、息をつく。
ラーヘル
「どうだい救世主様、いまのはなかなかだろう」
ガフ
「ああ、今のは大分効いたぜ…!」
ガフ
「でもこんなもんは、亡者でも救世主でもできるわなぁ!」
ガフ
「怪物ってのは、大したことねえのか?!」
ラーヘル
「まだまださ、来いよ、ガフ」
ラーヘル
「そんなに言うなら、お前の大したところから見せてみな」
GM
*ガフの手番
ガフ
*dA使用 救済 対象:ガフ
ガフ
3d6 (3D6) > 12[5,4,3] > 12
[ ガフ ] HP : 7 → 19
ガフ
ああ、昂る。戦いだ、待ち望んだ戦いだ。
ガフ
興奮せずにはいられない。血が、肉が、踊り狂うのを感じる…!!!
ガフ
*h7使用 攻撃
ラーヘル
*回避 d7
ラーヘル
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 11[6,5]+1 > 12 > 成功
ガフ
うそでしょ
ラーヘル
やる気勢
ガフ
2d6+3=>12 判定(+愛) (2D6+3>=12) > 7[3,4]+3 > 10 > 失敗
ガフ
男が女に向かって飛びかかり、拳を振るう。
ラーヘル
狭い部屋の中、女は踊るようにそれを躱す。
ラーヘル
「止まって見えるな!」
ガフ
男の拳で、ベッドが粉々になり…娼館が揺れる。
ガフ
「慌てるなよ、まだ始まったばかりだろう?!」
ラーヘル
「その通りだ」
GM
*カード廃棄
ラーヘル
*なんも持ってない
ガフ
*sK捨て
GM
*ラウンド2 カード補充
ラーヘル
*c3,h4,jK,hA,jo
ガフ
*h3 c5 d5 sQ cA
ラーヘル
*ラーヘルの手番
ラーヘル
*兇刃 jo 精確 c3
ラーヘル
1d6 (1D6) > 5
ラーヘル
2d6+1+5=>7 (2D6+1+5>=7) > 4[2,2]+1+5 > 10 > 成功
ラーヘル
あぶね。
ガフ
精確が仕事してる…
ラーヘル
*14点ダメージ。
ガフ
バカやろう
[ ガフ ] HP : 19 → 5
ラーヘル
再び、ラーヘルの刃が振るわれる。
ラーヘル
救世主にとっては〈素手〉と変わらないような、小さなナイフ。
ラーヘル
救世主とは言え、コインを持たない女が振るうのでは、威力はないはずのそれ。
ラーヘル
しかしそれが、研ぎ澄まされてあなたの体を切り裂く。
ガフ
再び、避ける仕草も防御する様子もなくあなたの方へと歩みを進める。
ラーヘル
致命傷になってもおかしくない傷のはずだ。
ガフ
その〈素手〉と変わらないような小さなナイフが、今は男の皮膚を突き破り…血を溢れさせる。
ガフ
それでも、男は笑みを浮かべたまま女の瞳を見つめる。
ラーヘル
亡者を倒した時、ガフは自分のほうが強かったからではなく、しぶとかったからだと言っていた。
ラーヘル
その意味をまざまざと感じながら、あなたの笑みを見返す。
GM
*ガフの手番
ガフ
*cA使用 救済 対象:ガフ
ガフ
3d6 (3D6) > 12[1,6,5] > 12
[ ガフ ] HP : 5 → 17
ガフ
*c5使用 攻撃
ラーヘル
*割り込みなし
ガフ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 6[4,2]+3 > 9 > 成功
ガフ
こっちは12点かな?
[ ラーヘル ] HP : 13 → 1
ガフ
ラーヘル
あ。待った
ラーヘル
防御使うの忘れてた。
ガフ
あっ 確かに!
ラーヘル
防御使って3点軽減しておきます。
[ ラーヘル ] HP : 1 → 4
ラーヘル
失礼!
ガフ
「じゃあ、次はこっちの番な。しっかり避けろよ…?」
ガフ
男の攻撃は至ってシンプルだ。鍛え上げられた肉体、〈素手〉による打撃。
ガフ
大ぶりの拳。ただそれだけだ。
ラーヘル
広い場所ならば、避けるのはもっとたやすいかもしれなかった。
ラーヘル
だが、狭いこの部屋では、何度も避けられるものではない。
ラーヘル
「ぐっ……!」
ラーヘル
ついに拳が女の身体を捉え、苦鳴が響く。
ガフ
加減はしない。拳が女に触れてもなお、振り抜くように腕を振るう。
ラーヘル
軽々と吹き飛ばされて、壁に叩きつけられる。
ラーヘル
だが、女は足のナイフを離すことはなかった。
ラーヘル
体を立て直し、あなたの顔を再び睨みつける。
ラーヘル
「っ、馬鹿、力……」
ガフ
「かはは!やるじゃねえか!!怪物に一歩近づいたなぁ!!」
ガフ
男は笑う。本当に楽しそうに、笑う。
ラーヘル
「はっ……言って、ろ……」
ラーヘル
「私は、お前を殺して……」
ラーヘル
どうするつもりだったか。
ラーヘル
死にたくないという本能に従って、救世主を殺すことを決めた。
ラーヘル
その中からこの男を選んだ。
ラーヘル
その男が、笑っている。
ラーヘル
私を心に刻みつけようと、私とひとつになろうと、私を喰らおうと。
ラーヘル
だが、それは一時のものだ。
ラーヘル
それを知っている。だからもっと深く。
ラーヘル
怪物になる。
GM
*ラウンド終了 カード廃棄
ガフ
*全部捨てます
ラーヘル
*捨てるものなし
GM
*ラウンド3 カード補充
ラーヘル
*c2,s7,c10,s9,cK
ガフ
*d6 c7 d10 sJ cQ
ラーヘル
*ラーヘルの手番
ラーヘル
*兇刃 c10
ラーヘル
2d6+1=>7 (2D6+1>=7) > 6[4,2]+1 > 7 > 成功
ラーヘル
*14点ダメージ
[ ガフ ] HP : 17 → 3
ラーヘル
あっ
ラーヘル
*補助動作でおくすりととうみつを使用します……
ガフ
どうぞ!
[ ラーヘル ] とうみつ : 1 → 0
[ ラーヘル ] おくすり : 1 → 0
[ ラーヘル ] HP : 4 → 12
ガフ
これ、愛毒と報復って続けて打っていいんですっけ?
ラーヘル
あっ、どうだっけ
ラーヘル
可能としましょう。
ガフ
ありがとうございます…!
ガフ
*d10使用 愛毒
ラーヘル
*通し
ガフ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 11[6,5]+3 > 14 > 成功
ガフ
3ラウンドの猛毒です
[ ラーヘル ] 毒@3R : 0 → 3
ガフ
*sJ使用 報復
ラーヘル
*回避 s7 精確 c2
ラーヘル
1d6 (1D6) > 5
ラーヘル
2d6+1+5=>7 (2D6+1+5>=7) > 10[5,5]+1+5 > 16 > 成功
ガフ
2d6+0=>16 判定(+猟奇) (2D6+0>=16) > 5[3,2]+0 > 5 > 失敗
ガフ
ぐ〜〜〜
ラーヘル
再び、刃があなたを切り裂く。
ガフ
「かは、はっ!」
その刃を受けた瞬間、男の手があなたへと伸びる。
ラーヘル
避けられる、つもりだったが。
ガフ
男のその一撃は痣のように変色し、痛みを継続させる。
ラーヘル
「っ」
ガフ
続いてそのまま、二撃目の蹴りが放たれる。
ラーヘル
それを何とか躱して、逃れる。
ラーヘル
痛みに顔を顰める。
ガフ
「………やるなあ、ラーヘル」
ガフ
そう言って笑みを浮かべているが、男の流している血の量は半端ではない。
ラーヘル
殺せる。殺す。
ラーヘル
「当然だろ」
ラーヘル
「私は……お前を殺すために、ここまでしたんだぜ」
ガフ
「かははっ!」
その言葉が、どれだけ俺を喜ばせるか知っているか?なあ?
ガフ
「じゃあ、それに答えてやんなきゃなあ!」
GM
*ガフの手番
GM
の前に、
[ ラーヘル ] HP : 12 → 10
[ ラーヘル ] 毒@3R : 3 → 2
ガフ
*c7使用 攻撃
ガフ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 6[3,3]+3 > 9 > 成功
[ ラーヘル ] HP : 10 → 0
GM
*ラーヘルのHP0!判決表!
ラーヘル
2d6+0 (2D6+0) > 4[2,2]+0 > 4
GM
*昏倒する
ガフ
男の体が、床を這うようにして女に迫る。
ラーヘル
女の身体がぐらついている。あなたを見る。
ラーヘル
砂色の目が。
ガフ
伸びた男の腕が女の頭部を鷲掴みする。
砂色の目は、男を映したままに。
ガフ
そしてそのまま、砕け散ったベッドの上に女を叩きつける。
ラーヘル
「ぐあっ……!」
ラーヘル
原型をとどめないベッドがさらに崩壊する音とともに、
ラーヘル
身体の中からしてはいけない音が聞こえる。
ラーヘル
まだだ、まだ足らない。
ラーヘル
まだお前に私を刻みつけていない。
ラーヘル
そう思いながら無意識に腕を伸ばすけれど、その腕の肘から先はなく。
ラーヘル
どこにも届かない。
ガフ
そうだ。立て。立てよ、ラーヘル。
ガフ
男は、女が起き上がるのを待った。
ラーヘル
立ち上がろうとする。
ラーヘル
それが、叶わない。
ラーヘル
「っ……」
ガフ
待って。しかし。
ラーヘル
女は立ち上がることはなく。
ガフ
男は未だ、孤高のまま。そこに立つ。
ラーヘル
「みっか……」
ラーヘル
「三晩、だったか……」
ラーヘル
「そりゃ、ぜんぜん……」
ラーヘル
げほ、と血を吐き出す。
ラーヘル
「足らなかったな……」
ラーヘル
「期待させて、悪いことをした……」
ガフ
「いや…」
男の口から吐き出される落胆の色は、隠し切ることはできず。
ガフ
しかし、それでも男は女に返す。
ガフ
「俺が、強すぎただけだ」
ラーヘル
「ああ……」
ラーヘル
いや、どうかな。
ラーヘル
入念に準備をして、勝つつもりじゃいたが、
ラーヘル
私が弱すぎただけだって気もするよ。
ラーヘル
「忘れろよ、ガフ」
ラーヘル
「次の女を探しな」
ラーヘル
「そうして、いつか……」
ガフ
「………」
ラーヘル
「あんたの隣に並び立てるやつがいるといいな」
ラーヘル
怪物になりたかった。
ラーヘル
そうしないと隣に立てなかった。
ラーヘル
でも、それは自分には過ぎた望みだったのかもしれない。
ラーヘル
人間の女が、そこに横たわっている。
ガフ
孤高の男が、その横で立っている。
ラーヘル
男を見上げ、女は笑う。
ラーヘル
きっと男にとって、自分は殺す価値もないものになったのだと思った。
ラーヘル
疵はずたずたで、亡者になるときはもう目の前だ。
ラーヘル
だが、殺してくれと乞うのも違う気がして、困ったような顔で男を見つめている。
ガフ
男は黙ったまま女を見下ろす。あなたを殺そうとも、救おうともする気がないように。
ガフ
しかしそれは、女が立ち上がるのを待っているようにも見えた。
GM
*裁判閉廷
GM
亡者化判定を行います。
ガフ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ガフ
ガフ
2d6+=>7 判定(+才覚)
ガフ
まさか才覚だけ値を設定し忘れてたとはね…(息が苦しい)
ガフ
いきます
ガフ
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 8[2,6]+0 > 8 > 成功
ラーヘル
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ラーヘル
2d6=>7 (2D6>=7) > 11[6,5] > 11 > 成功
ラーヘル
*二人とも成功ですね
ラーヘル
あなたが待っているのが分かる。
ラーヘル
孤高の男が、並び立つものを求める男が。
ラーヘル
あんなに喜んでいた男が、自分をじっと待っている。
ラーヘル
それに応えてやりたいと思う。
ラーヘル
だが、それは難しかった。
ラーヘル
さらさらと、砂の流れる音がする。
ラーヘル
あなたの鼻先に、太陽に照らされ焼かれた砂礫の匂いが香る。
ガフ
それを見つめたまま、男はなおも待つ。
ラーヘル
砂漠の街に住んでいた。過酷な土地で、貧富の差は激しく。
ラーヘル
親のない貧乏な子供は塵のように扱われて、腕を失った。
ラーヘル
その時噛んだ砂の味をよく覚えている。
ラーヘル
あの土地が嫌いだと思っていたが、自分はあそこに帰りたかったのか。
ラーヘル
それとも、忘れたはずの男をまだ未練がましく覚えているか。
ラーヘル
「約束」
ラーヘル
「何も、守れねえな……こりゃ、いや……」
ラーヘル
約束なんてしてないか。
ラーヘル
茫洋とした頭で考える。
ラーヘル
あなたが殺さなかった女は、あなたの目の前でゆっくりと消えていく。
ガフ
「いいさ、全部許すぜ」
あなたの嘘を許したように、男はまたあなたを許すと言う。
ラーヘル
「は、はは……」
ラーヘル
笑い声を発する喉は、すぐに崩れてなにも音を発さなくなった。
ラーヘル
女の身体の代わりに、細かな砂が崩れた寝台の上に降り積もってゆく。
ラーヘル
そしてそれは、どんどんと体積を増していった。
ラーヘル
女は死んで、亡者が生まれいでようとしている。
ガフ
「かは、かははははっ!!!」
ガフ
男は笑う。
ガフ
「いーい戦いだったぜ」
ラーヘル
女はきっと、それをもう聞いていない。
ガフ
それでも、男は笑い。
ガフ
「じゃあな」
ガフ
別れを告げた。
ガフ
女の名前を呼ぶことはなかった。
ガフ
もう忘れる名だ。呼んでも仕方がない。
GM
砂はどんどんと体積を増して、あなたの足元に絡みつく。
GM
暗く湿った部屋を満たし、飲み込もうとしている。
ガフ
「…ちっ、邪魔だな」
ガフ
男は砂を蹴り、窓に向かう。
GM
砂は振り払われて、それでも部屋に満ちていく。
ガフ
窓を蹴破り、空を見上げる。
ガフ
空の色はこの部屋を満たす砂のようだった。
ガフ
男は窓から飛び降りて、裏路地を歩いていく。
ガフ
男が振り返ることはもうなかった。
GM
背にした娼館の方角から、悲鳴が聞こえる。
ガフ
それも、男にはどうでもいい。
GM
救世主がいれば、あの亡者は倒されるかもしれなかったし、それまでに末裔が何人か飲み込まれるかもしれない。
GM
あなたにはもう関係のないことだ。
ガフ
そう。関係のないことだ。
ガフ
後ろにいるのは、もう自分を殺す存在ではない。
ガフ
隣に並び立つ者でも、怪物でもない。
GM
あなたを殺そうとした女は死んだ。
GM
あなたはきっと、その女を忘れるだろう。
GM
そうして、あなたはひとり。
GM
堕落の国を歩いていく。
GM
GM
Dead or AliCe
GM
In The Dark, Small And Wet Room
GM
ラーヘル
忘れていいんだ。
ラーヘル
忘れられたくない。
ラーヘル
私が弱かっただけだから、忘れても仕方がない。
ラーヘル
忘れないでくれ。
GM
GM
それは二人だけの親密な行為。
GM
暗く湿った部屋は消え、それはだれにも知られることはない。
GM
あるいは誰も、覚えていない。
GM