GM
辺りには木が一つも無い、滑らかな岩肌の山岳。
GM
すさまじい風に岩肌が削り取られてすべすべになっている。
GM
落石に割れて鋭利になった岩もたくさんあり、その先端に裂けた風が笛のように音を鳴らしている。
GM
うろつく亡者はこの風を乗りこなす身軽な亡者か、あるいは極めて重たい身体をした、風に吹き飛ばされない亡者だけ。
GM
言葉を交わす余裕はあまりなく、ただただ険しい道を行きます。
GM
1d6
DiceBot : (1D6) > 5
GM
5 洞穴だ。強風が落ち着くまでやり過ごそう。
GM
1d6
DiceBot : (1D6) > 3
GM
3 難所に突風が吹き付ける! 仲間が崖から転落する。一人で這い上がるのは難しそうだ。
GM
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
GM
2 すさまじい砂嵐だ! ホワイトアウトし、立っているはずなのに前後左右どころか、上下すらもわからない。隣にいるはずの仲間にさえ声も届かない。
GM
暴風域は、地図に記されているよりも広がっている。堕落の国の荒廃に伴い、地図が出来たときよりも広くなっている。
GM
しかし幸い、余裕をもってアプローチすることができたため、日数はどうやら、大丈夫そうでした。
ラタス
登りはじめて10日。最後に救世主を殺してから21日目。
へりお
「太陽が一生懸命山登るの、神話っぽくておもしろい」
玄象
「へりおよ。風とはかように強烈なものか……」
ジャスティン
「堕落の国の雲がそれで晴れたりしないかな…!」
玄象
「あながち嘘ではなさそうだな……空がみえるというのも。」
ラタス
「なんでこんな風の真ん中に晴れ間があるんだ?」
ラタス
こんなクソみたいな世界、そもそもマジになった方が終わりなのだ。
ジャスティン
マジになってる奴がそういうモノローグをするな~。
へりお
「嵐って外側に風が吹くだろ?
だから一番真ん中は四方八方に引っ張られて、雲がなくなるんだ」
ラタス
風は変わらず吹きすさんでおり、砕けた岩の破片が肌を裂く。
ジャスティン
風自体が痛くて、岩で切れたことにもすぐには気づかない。
ジャスティン
こんな場所を踏破したなら、元の世界に帰れるぐらいの報酬あってもいい。
ラタス
「プレートが剥落したとこ、こんなんだったからな」
へりお
サングラスをずらして、それからすぐ戻した。
ラタス
発煙装置を起動してもいないのに、黒い煙があたりを汚す。
ラタス
指の内側から肉を突き破って生えるのは、彼が得物にしてきた短剣。
ラタス
五指は刃物の爪となり、触れる全てを引き裂く形をしている。
ラタス
「亡者になってすぐなら、救世主カウントされるらしいって噂だぜ」
ラタス
「これはお前らに奪われる命じゃない。くれてやるもんだ」
へりお
「土壇場になっても気の利いた言葉って、浮かばないもんだね」
ラタス
黒い被毛に覆われる。肌身離さず身に着けていた十字架が揺れている。
へりお
視界がぼやける。
難しいことを考えようとすると、眠くなってしまう。
ジャスティン
頭に浮かんだあらゆる罵倒を呑み込んで、異形と化していく男を睨む。
ラタス
『ドブネズミみたいな暮らし』と自嘲していた言葉の通りの、黒い鼠の亡者。
ラタス
ガスマスクの面、ガラスの目には、青空の青が映っている。
ブラッドスクーパー
ゆらりと頭を持ち上げて、咆哮する。
ブラッドスクーパー
黒い毛皮、赤く濡れる五爪、這う尾、青い眼差し。殺意。
ブラッドスクーパー
仮にあなたがたに敵意がなくとも、亡者は生者を襲う。
へりお
やる気のなさそうなふにゃふにゃとした構え。いつもの裁判のスタイル。
[ へりお ] とうみつ : 0 → 1
[ へりお ] 水パイプ : 0 → 1
[ へりお ] 免罪符 : 0 → 1
[ へりお ] ティーセット : 1 → 0
へりお
やっぱ免罪符にします(糖蜜が持てなかった)
[ へりお ] とうみつ : 1 → 0
[ へりお ] 免罪符 : 1 → 2
ジャスティン
1d6+1 先制値(着慣れた衣装+才覚0)
DiceBot : (1D6+1) > 5[5]+1 > 6
へりお
1d6+0
DiceBot : (1D6+0) > 1[1]+0 > 1
玄象
1d6+3+2
DiceBot : (1D6+3+2) > 5[5]+3+2 > 10
ブラッドスクーパー
1d6+3+2
DiceBot : (1D6+3+2) > 2[2]+3+2 > 7
ブラッドスクーパー
*d3,h4,s5,d8,cJ,sA
玄象
*ブラッド・スクーパーに奪取を使用します hK
ブラッドスクーパー
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
ブラッドスクーパー
2d6+3+2
DiceBot : (2D6+3+2) > 8[6,2]+3+2 > 13
玄象
2d6+3+2+1>=14
DiceBot : (2D6+3+2+1>=14) > 8[5,3]+3+2+1 > 14 > 成功
玄象
袖から引き出した弦を掴んで鋭い爪をめがけ薙ぐ。
ブラッドスクーパー
赤い10のナイフが弦に攫われる。
ブラッドスクーパー
ラタスからかけ離れた肉体だが、その目が見極める間隙、リズムは変わらない。
ブラッドスクーパー
ただただ、そのすべてが殺意にまみれていることだけが違う。
ブラッドスクーパー
あなたにはそれがラタスだったとはっきりわかる。
ブラッドスクーパー
共に戦ってきた仲間だったからだ。
玄象
「…………しかし、まったく。調子が狂うわ。」
ブラッドスクーパー
『楽器の調子が狂っちゃだめだろ~』
玄象
「早く終わらせよう。我々は普段通りにやればいい……」
ジャスティン
「いつも通りにやって、土産話にしてやる!」
ブラッドスクーパー
*女王命令 ゲンジョー、ジャスティン h4
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 5[3,2]+3+1 > 9 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+4+3
DiceBot : (1D6+4+3) > 6[6]+4+3 > 13
へりお
2d+3
DiceBot : (2D6+3) > 9[6,3]+3 > 12
[ へりお ] HP : 22 → 13
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 7[3,4]+3+1 > 11 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+4+3
DiceBot : (1D6+4+3) > 4[4]+4+3 > 11
へりお
2d+3
DiceBot : (2D6+3) > 6[5,1]+3 > 9
[ へりお ] HP : 13 → 6
ブラッドスクーパー
黒い毛皮に覆われた亡者は溶けるように沈む。
ブラッドスクーパー
赤い手が影から這いだし、ゲンジョー、ジャスティンを引きずり込むように引き裂こうとする。
へりお
雲が動く。光が差し込む。
影を照らしてその姿を暴く。
へりお
「お前がなんと言おうと、人は陽の熱を求める」
へりお
亡者にへりおが吸い込まれるように、
あるいは亡者がへりおに引き寄せられるように
その攻撃は阻まれる。
ブラッドスクーパー
日の光が影を断つ。死の気配を奪う。
へりお
「どうした? 抱きしめるにはまだ浅いよ……」
ブラッドスクーパー
青空だけが映る両目がヘリオを見る。言葉に返事はない。
ジャスティン
2d6+2=>7 判定(+猟奇)
DiceBot : (2D6+2>=7) > 4[1,3]+2 > 6 > 失敗
[ ジャスティン ] HP : 21 → 18
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーの首には、あの日揺れていた十字架が揺れている。
ジャスティン
呼ぼうとすれば、それは愛する男のものになってしまう。
ジャスティン
けれど、揺らめく十字架が陽光を照り返して、その輝きが、
ジャスティン
──銃声が風の中響き渡り、手ごたえはない。
ブラッドスクーパー
男にとっては、今も昔も変わらず、赤く汚れた手。その象形。
ジャスティン
その手を掴んで、そんなことはないと、
へりお
「しっかりしろ。
お前はここに死にに来たわけじゃない」
ジャスティン
自分に言い聞かせるように、繰り返す。頭の中で。
へりお
3d6 回復
DiceBot : (3D6) > 9[4,3,2] > 9
[ へりお ] HP : 6 → 15
へりお
2d6+3
DiceBot : (2D6+3) > 6[1,5]+3 > 9
へりお
サングラスを外して、霞んだ裸眼で亡者に相対する。
へりお
戦う人間の構えではない。ただ向かい合っているだけ。
へりお
「なりたての亡者は、意識が残ってるとかなんとか言ってたけど」
へりお
「今のお前はどうなんだ……?
満足か? 悔やんでいるのか……?」
ブラッドスクーパー
その言葉に返事はない。尾はなだらかに動いていて、息づかいも変わらない。
ブラッドスクーパー
マスクを通して細く裂いたような音が漏れているだけ。
へりお
陽の光が強くなる。この場に立つものたちの影を濃くしていく。
へりお
太陽の化身であるへりおもここでは余所者に過ぎない。
これは、この地に確かに存在する太陽だ。
ブラッドスクーパー
そこにいるものすべてが影を落とす。
へりお
その熱は生あるものへの祝福となり、
その光は亡者を蝕む痛みとなるだろう。
ブラッドスクーパー
砂嵐の下では曖昧だった影が、いまここでは明確に線を引いている。
へりお
そんな言葉は欺瞞でしかない。
風も光もただ存在するだけで残酷に何かを壊していく。
ブラッドスクーパー
*ラウンド終了! 捨てタイム。
ジャスティン
*[s4,c9,s10],s7,c10
ブラッドスクーパー
*(d3) s2 h3 c5 cK dA
玄象
2d6+3+1=>7 判定(才覚+多彩な凶器)
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 7[6,1]+3+1 > 11 > 成功
玄象
お前はこうして、人の見えぬ場所に入り込むのが得意だったな。
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーはあなたが後ろに回ることを許す。
ブラッドスクーパー
もっとも猟奇的な瞬間を捉えるために。
ブラッドスクーパー
*女王命令 ゲンジョー、ジャスティン d3
玄象
1d6
DiceBot : (1D6) > 4
玄象
2d6+3+1+4+2=>7 判定(才覚+多彩な凶器+精確+援護)
DiceBot : (2D6+3+1+4+2>=7) > 4[3,1]+3+1+4+2 > 14 > 成功
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=14
DiceBot : (2D6+3+1>=14) > 7[2,5]+3+1 > 11 > 失敗
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 11[6,5]+3+1 > 15 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+4
DiceBot : (1D6+4) > 5[5]+4 > 9
へりお
2d+3
DiceBot : (2D6+3) > 9[6,3]+3 > 12
[ へりお ] HP : 15 → 10
ブラッドスクーパー
ジャスティンに飛びかかる傍らで、背後に立つゲンジョーに赤い尾が矢のように伸ばされる。
ブラッドスクーパー
ナイフが執拗にジャスティンを狙うのは、このパーティの要がジャスティンだったからだ。
ブラッドスクーパー
ジャスティンの突破力を失えば、そのまま太刀打ちできないということをよく知っている。
ブラッドスクーパー
そしてゲンジョーの脆さもまた同様に。
玄象
力は強くない。引き留めるまでは行かないだろうが……
へりお
「はっ。そんなにおれがきらいか?」
舞うような動きでジャスティンとの間に割って入る。
ジャスティン
硬直しているようでもあるが、避けるつもりはなかった。
ジャスティン
自棄なのではない。そういう戦いをしてきたからだ。
ジャスティン
そして、これまで通りに、ジャスティンの前にへりおが立つ。
へりお
組み合う。突進の勢いは削がれ、そらされる。
へりお
「まったく、どいつもこいつも……
おれのことは無視するんだよな」
へりお
もちろん、こんな真似何度も亡者相手にできるはずもない。
ジャスティン
へりおが耐え切れなく前に、自分がこの亡者を倒さねばならない。
ジャスティン
2d6+2=>7 判定(+猟奇)
DiceBot : (2D6+2>=7) > 5[1,4]+2 > 7 > 成功
ジャスティン
1d6+1+3 スート凶器(h以外)+祝福
DiceBot : (1D6+1+3) > 1[1]+1+3 > 5
[ ブラッドスクーパー ] HP : 48 → 40
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 9[5,4]+3+1 > 13 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+4
DiceBot : (1D6+4) > 4[4]+4 > 8
[ ジャスティン ] HP : 18 → 10
ジャスティン
へりおに押しとどめられ、方向の逸れた亡者へ向かって撃つ。
ジャスティン
高くそびえる雲の壁の中、乾いた銃声が通り抜ける。
ブラッドスクーパー
銃弾がブラッドスクーパーを撃ち抜く。迸る鮮血。
ブラッドスクーパー
同時にあなたは気付く。腹部に、彼が得物にしていたナイフが突き刺さっているのを。
ブラッドスクーパー
ラタスはまるで手品のように、ナイフを『置いていく』。
ジャスティン
いつも通り、これまで通り。役割を果たし、亡者を倒す。
ジャスティン
違うことがあるとすれば、ここにラタスがおらず、
ブラッドスクーパー
五指が刃物になろうとも、その手管は変わらない。
ジャスティン
手の内を知るラタスだったものが、自分たちを相手取っている。
ジャスティン
手の内を知っているのはお互い様のはずだ。だがこれは……
ジャスティン
柄に手をかけて、血が噴き出すのも構わずにナイフを抜いた。
へりお
3d6 回復量
DiceBot : (3D6) > 13[5,2,6] > 13
[ ジャスティン ] HP : 10 → 21
へりお
*さらにhJで自分に回復。妨害ありますか?
ブラッドスクーパー
1d6
DiceBot : (1D6) > 4
ブラッドスクーパー
2d6+3+1+4>=7
DiceBot : (2D6+3+1+4>=7) > 9[5,4]+3+1+4 > 17 > 成功
ジャスティン
1d6
DiceBot : (1D6) > 5
へりお
2d6+3+5
DiceBot : (2D6+3+5) > 3[1,2]+3+5 > 11
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーに付きまとう黒い煙。
ブラッドスクーパー
輪郭を曖昧にぼかし、日差しを遮る。
へりお
ジャスティンの傷痕に手をかざす。悪夢のような熱が熾火のような暖かさへと変わっていく。
ジャスティン
息をつく。血まみれの手を乱暴に拭って、銃を握り直す。
へりお
「なあ、ラタス、おれから狙いなよ……」
答えなどないと知っている問いかけをよこす。
へりお
揺らめき、煤にまみれた視界の中で亡者の姿を捉えようとする。
へりお
もとからあまり見えていない。
へりおにとって現実との距離はそのように遠かった。
へりお
自分は、ジャスティンのようには戦えない。
だから、戦いの文法からも、遠いことを今もやっている。
ブラッドスクーパー
*(h3,s2)c6,sJ,hQ,cA
ジャスティン
*s6,[s10,c9],h10,sQ
ブラッドスクーパー
c6
DiceBot : 計算結果 > 6
ブラッドスクーパー
1d6
DiceBot : (1D6) > 5
ブラッドスクーパー
2d6+3+5+1>=7
DiceBot : (2D6+3+5+1>=7) > 5[1,4]+3+5+1 > 14 > 成功
玄象
1d6
DiceBot : (1D6) > 6
玄象
2d6+6+2+1>=14
DiceBot : (2D6+6+2+1>=14) > 8[5,3]+6+2+1 > 17 > 成功
玄象
ダメージ:3+2+1+2=8 看破、発狂、援護
[ ブラッドスクーパー ] HP : 40 → 32
玄象
琵琶の音が響く。
震動は衝撃となって敵の身体を震わせ。
ブラッドスクーパー
音に打ち合わせられる刃などない。煙も爪もすり抜けて毛皮を裂く。
玄象
肉を引き絞る。
小刻みに震える弦が身体をジワリと蝕む。
玄象
2d6+3+1=>7 判定(才覚+多彩な凶器)
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 7[1,6]+3+1 > 11 > 成功
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 6[5,1]+3+1 > 10 > 成功
ブラッドスクーパー
刃が音を止められぬのならば、音もまた刃を遮ることはできない。
ブラッドスクーパー
鞭のようにしならせて、尾がゲンジョーを切り裂く。
玄象
自分に向かうそれを掌に感じ取れば、しゅるりと弦を引き戻し、力を抜いた。
玄象
尾の振られる力にあっけなく引っ張られ、それを途中で離す。
ブラッドスクーパー
@女王命令 ジャスティン、ヘリオ h3
玄象
*ジャスティンさんへの攻撃に妨害を割り込みます d10
ジャスティン
1d6
DiceBot : (1D6) > 1
玄象
2d6+3+1+1=>7 判定(才覚+多彩な凶器+追い風)
DiceBot : (2D6+3+1+1>=7) > 6[1,5]+3+1+1 > 11 > 成功
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=12
DiceBot : (2D6+3+1>=12) > 4[1,3]+3+1 > 8 > 失敗
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 2[1,1]+3+1 > 6 > 失敗
ブラッドスクーパー
右腕を大雑把に振るう、なりふりの構わない一撃をゲンジョーに寄こす。
玄象
玄象は小さい。そして、白い髪は日の光を反射する。
ジャスティン
軽々と一撃で吹き飛ばされそうなその体を、狂飆の頂に吹く風が運ぶ。
ブラッドスクーパー
突き放されるように追いやられながら、たたらを踏み、転じてヘリオへ斬りかかる。
玄象
風に乗って舞う。
注意を引き付けるように土煙をたてて。
ブラッドスクーパー
双眸にはただ蒼茫なる空が映っている。
へりお
「憎かったんじゃないのか? 青空のことが」
へりお
確固とした理屈があるわけではない。突拍子もない思いつきだ。
へりお
紙一枚隔てた距離でステップを踏む。遊びを長引かせる。
へりお
「ぼれあはきっと、おれのことが憎かったんだ」
へりお
その声は、変わらない。傷ついたその姿も、揺らめきはすれども揺らがない。
ブラッドスクーパー
烈日のもとに濡れた血が乾き、黒ずんだ欠片が煙に紛れて消える。
ジャスティン
2d6+2=>7 判定(+猟奇)
DiceBot : (2D6+2>=7) > 8[3,5]+2 > 10 > 成功
ジャスティン
1d6+3+3+2+1 スート凶器(h)+祝福+看破+発狂
DiceBot : (1D6+3+3+2+1) > 2[2]+3+3+2+1 > 11
[ ブラッドスクーパー ] HP : 32 → 21
ジャスティン
亡者が、玄象へ引っぱり回され、揺らめくへりおへ手を伸ばす。
ジャスティン
その無防備になった体の側面へ向けて、再び発砲。
ジャスティン
心の疵の力によって放たれた銃弾が、その大きさ以上に派手に血を弾けさせる。
ジャスティン
確実に、目の前の亡者は傷ついている。
ジャスティン
ラタスだったものが本当に望んでいたものが
ジャスティン
憎んでいたものが、愛していたものが何にしろだ。
ジャスティン
へりおが、亡者へ、ラタスへかける言葉を聞いていた。
ブラッドスクーパー
爪の赤、尾の赤、そして新しい赤が岩肌に濡れて広がった。
へりお
2d6+3
DiceBot : (2D6+3) > 3[2,1]+3 > 6
へりお
2d6+3
DiceBot : (2D6+3) > 9[6,3]+3 > 12
[ へりお ] HP : 10 → 9
ブラッドスクーパー
ジャスティンに撃ち抜かれた反動。
ブラッドスクーパー
それが届かなかった一歩を後押しする。
へりお
「本気でやらなきゃ、おれに勝てないって知ってんだろ?」
ブラッドスクーパー
1d6
DiceBot : (1D6) > 1
ブラッドスクーパー
2d6+3+1+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1+1>=7) > 9[5,4]+3+1+1 > 14 > 成功
玄象
1d6
DiceBot : (1D6) > 1
玄象
2d6+1+1+2>=14
DiceBot : (2D6+1+1+2>=14) > 9[6,3]+1+1+2 > 13 > 失敗
玄象
c(3+2+1+2) ダメージ:看破、発狂、援護
DiceBot : 計算結果 > 8
[ ブラッドスクーパー ] HP : 21 → 13
玄象
両手で引けるだけいっぱいに、仲間を守るために。
ブラッドスクーパー
のたうち、ただ怒りを露わに暴れている。
[ 玄象 ] 奏者の不在 : 1 → 0
ブラッドスクーパー
そこに情や雅を解する余地はもはやない。
ブラッドスクーパー
ただ討つべきものとしてそこにいる。
ブラッドスクーパー
*s2 s7 d10 sJ hQ cK
ジャスティン
2d6+2=>7 判定(+猟奇)
DiceBot : (2D6+2>=7) > 8[3,5]+2 > 10 > 成功
ジャスティン
1d6+1+3+3+2+1 スート凶器(h以外)+祝福+看破+発狂
DiceBot : (1D6+1+3+3+2+1) > 2[2]+1+3+3+2+1 > 12
[ ブラッドスクーパー ] HP : 13 → 1
ブラッドスクーパー
銃弾。熱を帯びた鉛玉が肉をかき分けその身に残される。
ジャスティン
この堕落の国に来るまで、人を殺したことはなかった。
ジャスティン
人の死は近いと思っていたけれど、自分で殺すのとそうでないでは全然違った。
ジャスティン
自分ひとりでは続けられないと思った時に、共にいてくれたのが仲間だった。
ブラッドスクーパー
この堕落の国に来るまでに、何人の人を殺しただろうか。
ブラッドスクーパー
人の死は近い。ナイフという得物で殺せばはっきりとわかる。刃の触れた生が弱りゆく様を。
ジャスティン
玄象がいてもへりおがいても自分がいても、ラタスの続ける理由にはもはやならなかった。
ブラッドスクーパー
自分ひとりでは続けなかっただろう、今も昔も。共にいるものがいたから繰り返していたまで。
ジャスティン
ずっと一緒にいるのだと思っていた。何の疑いもなく、このまま続けていけると思っていた。
ブラッドスクーパー
ゆっくりと壊れていく心は、どこかで限界を迎える。心が死んだそのときに、救世主は亡者へと堕ちる。
ジャスティン
……でも、あたしの砂が落ち切るのは今じゃない。
ジャスティン
だからこいつが斃れるまで、銃弾を撃ち込む。
へりお
>DiceBot : (3D6) > 14[4,6,4] > 14
[ へりお ] HP : 9 → 22
へりお
2d6+3
DiceBot : (2D6+3) > 7[1,6]+3 > 10
へりお
1d6+3 回復量
DiceBot : (1D6+3) > 1[1]+3 > 4
へりお
2d+3
DiceBot : (2D6+3) > 7[1,6]+3 > 10
ブラッドスクーパー
*ブラッドスクーパーのHP0! 判決表!
ブラッドスクーパー
2d6+2
DiceBot : (2D6+2) > 12[6,6]+2 > 14
[ ブラッドスクーパー ] 前科 : 0 → 1
ブラッドスクーパー
*無罪!HPが0となる際に受けた不利な効果を無効とし、HPは0になる前の値に戻す。前科は増える。
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 7[3,4]+3+1 > 11 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+4+3+2
DiceBot : (1D6+4+3+2) > 6[6]+4+3+2 > 15
[ へりお ] HP : 22 → 8
へりお
周囲を舞うようにまとわりついていたへりおが、出し抜けに懐に潜り込む。
へりお
腕を回す。その指先を熱が伝う。
亡者の芯へとたどりつく。
その身を灼く。
ブラッドスクーパー
表面的な接触を通して熱は伝播し、その身を灼き焦がしていく。
ブラッドスクーパー
油っぽい煤の匂いが立ちこめる。
ブラッドスクーパー
その抱擁に応えるように、ブラッドスクーパーもまた、きつくかき抱く。
ブラッドスクーパー
指先から灼かれながらも、背に刃を立てて。
へりお
「はは」
かすかに笑う。抱擁を素朴に喜ぶように。
ブラッドスクーパー
傷つきを交換する猟奇的な交差。そこに一切の躊躇は怖れはもうない。
ジャスティン
今は傷一つなく、乾いた血のこびりついた手で銃を握る。
ジャスティン
*c4,c5,(s10),c10,sA
ブラッドスクーパー
*c3,s4,d4,s9,s8,sJ
玄象
2d6+3+1=>7 判定(才覚+多彩な凶器)
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 4[2,2]+3+1 > 8 > 成功
玄象
c(3+1+2) 看破+発狂
DiceBot : 計算結果 > 6
ブラッドスクーパー
*ブラッドスクーパーのHP0! 判決表!
ブラッドスクーパー
2d6+2-1
DiceBot : (2D6+2-1) > 7[6,1]+2-1 > 8
ブラッドスクーパー
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 7[5,2]+3+1 > 11 > 成功
へりお
「おれを心配してんのか?」口端を釣り上げる。
ジャスティン
「当たり前でしょ! 仲間なんだから!」
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーの命脈は数えるばかり。
ジャスティン
「それに、…この亡者と死なれたら困る!」
玄象
「さて……あまり、見目の良いことは出来ぬが……」
ジャスティン
銃は構えたまま、自分の役割は見失わない。
ブラッドスクーパー
これから処刑されるもののように、縛り上げられている。
ジャスティン
ラタスの手管。亡者になっても変わらない。
ブラッドスクーパー
*女王命令 ヘリオ ゲンジョー s4
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 9[3,6]+3+1 > 13 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+4+3+1+2
DiceBot : (1D6+4+3+1+2) > 1[1]+4+3+1+2 > 11
へりお
2d6+3
DiceBot : (2D6+3) > 3[1,2]+3 > 6
ブラッドスクーパー
*ヘリオのHP0! 判決表を!
へりお
2d6+2 判決表
DiceBot : (2D6+2) > 12[6,6]+2 > 14
[ へりお ] 前科 : 0 → 1
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 4[1,3]+3+1 > 8 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+4+3+1+2
DiceBot : (1D6+4+3+1+2) > 2[2]+4+3+1+2 > 12
[ 玄象 ] HP : 16 → 4
[ ブラッドスクーパー ] 前科 : 1 → 2
ブラッドスクーパー
縛り上げられ、振りほどくことのできぬまま。
ブラッドスクーパー
しかし立ちこめた黒煙のなかで、ヘリオとゲンジョーは刃に襲われる。
ブラッドスクーパー
黒煙に紛れての奇襲。姿を見せず、背後をナイフで突き刺す。
ブラッドスクーパー
あなたがたはその姿を目撃できず、ただ深々と一撃を受けるのみ。
玄象
完全に意図しない方向からの攻撃をまともに受ける。
ブラッドスクーパー
心の疵の戦い。ラタスは他ならぬ闇からの奇襲によって、その手を汚してきた。
ジャスティン
視界を塞がれ、闇の中で身を強張らせる。
ジャスティン
ラタスに刺されたことを思い出す。だが、攻撃されているのは今、自分ではない。
へりお
血は流れない。傷つくような心はここにもうないからだ。
玄象
ひびは広がっていく、が。
まだ壊れるほどではない。
ジャスティン
2d6
DiceBot : (2D6) > 9[3,6] > 9
[ へりお ] HP : 8 → 17
ブラッドスクーパー
当然、ラタスの姿はそこにはなかった。
ジャスティン
へりおの体を撫ぜて、その血もなく形もない傷を癒していく。
ジャスティン
2d6+2=>7 判定(+猟奇)
DiceBot : (2D6+2>=7) > 6[4,2]+2 > 8 > 成功
ジャスティン
1d6+1+3 スート凶器(h以外)+祝福
DiceBot : (1D6+1+3) > 2[2]+1+3 > 6
ブラッドスクーパー
*ブラッドスクーパーのHP0! 判決表!
ブラッドスクーパー
2d6+2-2
DiceBot : (2D6+2-2) > 7[1,6]+2-2 > 7
ブラッドスクーパー
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 9[6,3]+3+1 > 13 > 成功
[ ブラッドスクーパー ] 前科 : 2 → 3
ジャスティン
「……ッ」仕留め損ねたのを理解して、歯噛みする。
ブラッドスクーパー
胸に掛かる十字架が穿たれ、変形し、血に沈む。
ジャスティン
焦燥と、簡単に倒れてもらっては困るというような、
ブラッドスクーパー
まだ亡者は立っている。亡者は新たな亡者を求める。
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 11[5,6]+3+1 > 15 > 成功
ジャスティン
1d6
DiceBot : (1D6) > 4
へりお
2d+3+4
DiceBot : (2D6+3+4) > 10[5,5]+3+4 > 17
へりお
1d6+3 金持ち回復
DiceBot : (1D6+3) > 3[3]+3 > 6
へりお
*へりお4点、玄象1点、ブラスク1点に割り振ってブラスクにh8狂愛
[ へりお ] HP : 17 → 21
[ 玄象 ] HP : 4 → 5
へりお
2d+3
DiceBot : (2D6+3) > 9[3,6]+3 > 12
ブラッドスクーパー
*ブラッドスクーパーのHP0! 判決表!
ブラッドスクーパー
2d6+2-3
DiceBot : (2D6+2-3) > 7[5,2]+2-3 > 6
ブラッドスクーパー
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 9[5,4]+3+1 > 13 > 成功
[ ブラッドスクーパー ] 前科 : 3 → 4
ブラッドスクーパー
2d6+3+1>=7
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 4[3,1]+3+1 > 8 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+4+3+2
DiceBot : (1D6+4+3+2) > 2[2]+4+3+2 > 11
[ へりお ] HP : 21 → 11
ブラッドスクーパー
*ラウンド終わり 手札捨てタイムで終わりましょう
ジャスティン
*s3,d5,(s10),h10,d9
ブラッドスクーパー
*c3 d4 c6 s6 s8 dK
ブラッドスクーパー
ゲンジョーの手番からで……本日は終了!
玄象
2d6+3+1=>7 判定(才覚+多彩な凶器)
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 6[2,4]+3+1 > 10 > 成功
玄象
ぱきり、と音をたてながらも逃げ出すという選択肢はない。
ブラッドスクーパー
追い込まれた亡者はなりふり構わず血を求める。
ブラッドスクーパー
搦め手、奸計をただ力ずくでねじ伏せる。
玄象
体勢を整えるために一度弦を引き上げ、血を払う。
玄象
1d6
DiceBot : (1D6) > 4
玄象
2d6+3+1+4=>7 判定(才覚+多彩な凶器+精確)
DiceBot : (2D6+3+1+4>=7) > 10[6,4]+3+1+4 > 18 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6
DiceBot : (1D6) > 6
ブラッドスクーパー
2d6+3+1+6>=18
DiceBot : (2D6+3+1+6>=18) > 6[1,5]+3+1+6 > 16 > 失敗
ブラッドスクーパー
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
ブラッドスクーパー
2d6+3+1+2>=7
DiceBot : (2D6+3+1+2>=7) > 10[5,5]+3+1+2 > 16 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+4+2
DiceBot : (1D6+4+2) > 6[6]+4+2 > 12
[ へりお ] HP : 11 → 0
へりお
2d+1
DiceBot : (2D6+1) > 10[6,4]+1 > 11
[ へりお ] HP : 0 → 1
[ へりお ] 前科 : 1 → 2
ブラッドスクーパー
再び黒煙が立ち上り、ゲンジョーとヘリオを包み込む。
玄象
かからずとも、防ぐことくらいはできるだろう。
ブラッドスクーパー
玄象の立っていたところに赤い刃が閃く。
ブラッドスクーパー
ヘリオのもとに閃くのは、刃ではなくあなたの血だ。
ジャスティン
2d6+2=>7 判定(+猟奇)
DiceBot : (2D6+2>=7) > 7[4,3]+2 > 9 > 成功
ジャスティン
1d6+1+3+2+1 スート凶器(h以外)+祝福
DiceBot : (1D6+1+3+2+1) > 1[1]+1+3+2+1 > 8
ブラッドスクーパー
*ブラッドスクーパーのHPは0。判決表!
ブラッドスクーパー
2d6+2-4
DiceBot : (2D6+2-4) > 6[3,3]+2-4 > 4
ジャスティン
それはもう、覆われた視界を開く必要さえない。
ジャスティン
吸い込まれるようにして、銃口を向ける。
ジャスティン
仲間へ向けて、あるいは敵へ向けてかける言葉がある気がしたけれど、
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーの毛皮はどこまでも黒い。
ブラッドスクーパー
己から流れる血も、返り血もたくさん浴びて濡れているはずなのに、ただひたすら黒く。
ブラッドスクーパー
あなたの放ったその一撃もまた、黒い身体に吸い込まれたかのようだった。
ブラッドスクーパー
躍動しようとしていた身体が、止まる。
ブラッドスクーパー
立ち止まり、一歩、二歩、と歩を進める。
ジャスティン
張り詰めた空気はそのままに、怒りと焦りが消え失せる。
ブラッドスクーパー
岩肌に影を残すように、血の足跡を置いていく。
ブラッドスクーパー
亡者は赤く濡れたナイフの指で空を指す。
ブラッドスクーパー
「お前達はいつかあれを越えていくんだ」
ブラッドスクーパー
6ペンスコインがこぼれ落ち、散らばる音。
へりお
亡骸を前にして膝から崩れ落ち、へたりこむ。
GM
ここには空がある。煙突のような雲の壁に日が差しこむ。それだけの場所だ。
GM
それ以外にはなにもない。そこから元の世界に戻れるという噂すらない。
ジャスティン
風に吹かれて、青い空を見上げている。
ジャスティン
そうか。オールにも建てたんだから、ラタスにも建ててやらなきゃか。
GM
蒸気と煤の世界。青い窓の下、ラタスは3人の使いっ走りと過ごした。
ジャスティン
銃をホルスターに戻して、へりおの方を見る。
ジャスティン
「あたしはだいぶ治してもらったから」
玄象
「……すまぬな。吾も一人ではこれが限界よ。」
ジャスティン
墓標にひっかけとくにはぴったりだな、と思う。
ジャスティン
埋葬できるかな~ まあ何とかやれるか。
ジャスティン
墓参りしづらい場所にわざわざ連れてきやがって、などとぶつくさ言いながら穴を掘ったりしています[どのようにして?]
ジャスティン
「いやそれはそうだけど、そうじゃなくて……」
ジャスティン
「あんな奴の道連れになってやることないって!」
ジャスティン
「えーと……」両手でわやわやし始めた。
ジャスティン
「さんざん悩んで右の道を選んだ横で、左の道を選んだ奴がいて」
ジャスティン
「そいつがどうなったのか永遠に分からなくて、左の道のがよかったのかな……」
ジャスティン
「って死ぬまで思い続けるのが嫌というか……」
へりお
「ジャスティンってどうしてそんなに下手なの?」
ジャスティン
「分からない!? いや、それより、」
へりお
「まあ……今の下手っぷりが面白かったから
心中っぽいことはやめとくよ」
へりお
「おれはそもそもずっと昔に死んでるようなもんだからさ……」
へりお
「生き残っても死んでも、大した違いはないって思って
ここまで来たんだよ」
ジャスティン
「その……元の神様の力を持ってないから、ってこと?」
へりお
「いいや。
大切な人に嫌われて、大切な人に先に死なれたからだよ」
へりお
「堕落の国に来たおれは、
それまでのおれをずっと真似していただけさ」
ジャスティン
「……じゃあもう少し、真似をし続ける?」
ジャスティン
亡骸を埋めて、辛うじて残った遺品をまとめて、
ジャスティン
なんとかそれらしく拵えつつある仲間の墓だ。
ジャスティン
「……本当に無理なら、止められないけどね」
ジャスティン
続けられなくなった仲間を、今一人葬ったばかりなのだ。
玄象
「生きるのと死ぬのとでは大きな違いだと、吾は思うがな。」
玄象
「終わらせることは簡単だ。今どきの楽譜なら、棒を2本ほど描いてやればいい。」
玄象
「間延びして駄作になるなら別だが、そうだな……まだ、奏でたことのない音があるのなら。」
玄象
「それを探すのも良いだろう。線を引くのはいつでもできる。」
玄象
「へりおよ……我が儘を言えば。ここでお別れをするのは寂しい。」
玄象
「違いがないならば、もう少しともに歩んではくれぬか。」
へりお
「おれは別に、死にたいわけじゃない」
困ったように笑っている。
へりお
「ただ、どうしたらいいのかわからなくて困っているんだ」
へりお
「まだ生きてて、どこにでも行けるっていうのは
そういうことなんだと思うよ」
へりお
「おまえたちはどうする?
どこに行きたい?」
GM
ラタスの荷物を探せば、少女の救世主が持っていた地図がある。
GM
そこにいけば世界から脱出できるとも、誰かに出会えるとも書いていない。
ジャスティン
ラタスは、あの空を越えていくのだ、みたいなことを言って死んでいったが。
玄象
「まあ、そうだな。歩いていれば何かしらには当たるさ。」
ジャスティン
「とりあえずは山を下りて、玄象のひびとか直してからじゃない?」
ジャスティン
「あの最後の村に戻ったら、また果物がもらえたりするかもしれないし…」
へりお
「果物いいな」 お一人様一品のレジに何度も並ぶやつか?
ジャスティン
「戻るころにはまた、裁判のことも考えなきゃ」
ジャスティン
「目の前のことしか考えられないよ、あたしはさ」
GM
あなたがたは再び、逆巻く雲の壁に身を投じる。